JP6807133B2 - アーチ用セグメント及びこれを備えたセグメントアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、アーチ用セグメント及びこれを備えたセグメントアセンブリに関する。
従来より、地下鉄や道路、共同溝、並びに、下水道等のトンネル工事として、シールド掘削機を利用した、シールド工法が広く採用されている。一般的に、このシールド工法は、まず、開切工法によって、発進立坑を形成し、この発進立坑から地下にシールド掘削機を運び込む。そして、発進立坑の壁体をシールド掘削機で掘削して、横方向に発進し、目的地点までトンネルを掘削する。なお、通常、このようなシールド工法においては、トンネルの目的地点や、この目的地点に辿り着くまでの中間地点に、発進立坑と同様の到達立坑が形成され、その到達立坑にシールド掘削機を到達させる。
ところで、開切工法によって形成された発進立坑や到達立坑(以下、双方をまとめて立坑ともいう)は、作業時における安全性確保等の観点から、壁体が補強される。すなわち、立坑の壁体には、土圧や水圧(以下、土圧等という)による崩壊や、地下水流出を防止するため、鉄筋コンクリートや、溝矢板、あるいはH型鋼等を用いた土留め壁が構築されたり、周辺地盤の地盤改良等の対策も講じられる。
ところが、シールド工法においては、安全性等の観点から設けた土留め壁ではあるが、トンネル掘削のために、地盤改良の後に土留め壁を撤去したり、あるいは土留め壁に対してシールド掘削機を通過させるための開口を形成する(所謂鏡切り)。そして、これらの作業は、立坑という限られた領域内で行う必要があるため、従来より、人力での作業を要し、作業時の安全性への不安、並びに、工期の長期化や施工費の増大等を招く要因となっていた。そのため、シールド工法を用いたトンネル工事では、立坑における、作業効率の向上及び安全性の向上が望まれている。
そこで、近年においては、立坑の土留め壁に、樹脂材料により構成された部材(以下、単に樹脂部材という)を組み込み、この部材が組み込まれた部分をシールド掘削機で直接的に切削し、発進・到達するシールド工法、つまりSEW工法(Shield Earth Retaining Wall System)が行われている。例えば、特許文献1には、その技術が開示されている。なお、樹脂部材としては、例えば、ポリウレタン発泡樹脂成形体(FFU:Fiber reinforced Foamed Urethane)を用いることができる。
特開2013−122133号公報
ところで、立坑が円形状である場合、土留め壁は曲面状になるため、SEW工法を採用するには、上述した樹脂部材を円弧状に形成する場合がある。しかしながら、立坑が大型である場合には、円弧状の樹脂部材を搬入することが難しく、また樹脂部材を円弧状に形成することは容易ではなかった。なお、このような問題は、円形状の立坑に限られず、曲面状の壁体を樹脂部材で形成する場合全般に起こり得る問題である。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、切削可能な曲面状の壁体を容易に形成することが可能なアーチ用セグメント及びこれを備えたセグメントアセンブリを提供することを目的とする。
本発明は、円形状の壁体の少なくとも一部を構成し、シールド掘削機により切削される部位を組立てるためのアーチ用セグメントであって、樹脂材料により板状に形成された複数の第1板状部材と、樹脂材料により板状に形成された複数の第2板状部材と、を備え、前記第1板状部材は、長手方向の両端部に、それぞれ第1端部及び第2端部を有し、短手方向の両端部に、それぞれ第1側部及び第2側部を有し、前記第2板状部材は、長手方向の両端部に、それぞれ第1端部及び第2端部を有し、短手方向の両端部に、それぞれ第1側部及び第2側部を有し、前記複数の第1板状部材と前記複数の第2板状部材とは、それぞれ、前記第1端部側が接触するように、交互に積層されており、前記複数の第1板状部材と複数の第2板状部材とは、前記第1側部側が凸となるように、鈍角に交差するように積層され、前記複数の第1板状部材及び前記複数の第2部材は、それぞれ、前記第2端部側において、積層方向に隙間を開けて配置され、櫛状の接続部を形成している。
上記アーチ状セグメントにおいては、前記第1板状部材の第1端部の第1側部と、前記第2板状部材の第2端部の第1側部とが一致するように、前記第1板状部材の第1端部は、積層方向から見て、鋭角をなすように形成され、前記第2板状部材の第1端部の第1側部と、前記第1板状部材の第2端部の第1側部とが一致するように、前記第2板状部材の第1端部は、積層方向から見て、鋭角をなすように形成することができる。
上記各アーチ状セグメントにおいては、前記各第1板状部材の第1端部と面方向に隣接し、当該各第1板状部材とともに、前記第2板状部材上に積層される第3板状部材をさらに備えることができ、前記第3板状部材は、前記各第1板状部材の第1端部の第2側部に接する第1側辺と、当該第3板状部材が積層される前記第2板状部材の前記第2側部に沿って延びる第2側辺と、を有する三角形状に形成することができる。
上記各アーチ状セグメントにおいては、前記各第2板状部材の第1端部と面方向に隣接し、当該各第2板状部材とともに、前記第1板状部材上に積層される第4板状部材をさらに備えることができ、前記第4板状部材は、前記各第2板状部材の第1端部の第2側部に接する第1側辺と、当該第4板状部材が積層される前記第1板状部材の前記第1側部に沿って延びる第2側辺と、を有する三角形状に形成することができる。
上記各アーチ状セグメントにおいては、前記第1板状部材及び第2板状部材は、複数の板材を積層することで構成することができる。
上記各アーチ状セグメントにおいては、前記第1板状部材及び第2板状部材は、接着剤により固定することができる。
本発明に係る第1のセグメントアセンブリは、上述したいずれかのアーチ用セグメントと、前記アーチ用セグメントの少なくとも一方の接続部に接続される、直線用セグメントと、を備え、前記直線用セグメントは、複数の第5板状部材が積層されることで形成され、前記直線用セグメントの端部には、前記第5板状部材が互いにずれながら積層されることで櫛状の接続部が形成され、当該櫛状の接続部が、前記アーチ用セグメントの接続部と噛み合うことで接続されている。
本発明に係る第2のセグメントアセンブリは、上述したいずれかの複数のアーチ用セグメントを備え、前記複数のアーチ用セグメントの接続部同士を噛み合わせることで接続し、アーチ状に形成されている。
上記各セグメントアセンブリにおいては、噛み合わされた前記接続部を、前記積層方向に貫通する少なくとも1つの固定具をさらに備えることができる。
本発明によれば、切削可能な曲面状の壁体を容易に形成することが可能となる。
本発明に係るセグメントアセンブリが適用される立坑の概略断面図である。 セグメントアセンブリの斜視図である。 アーチ用セグメントの斜視図である。 第1板状部材の平面図である。 第2板状部材の平面図である。 第3板状部材の平面図である。 第1板状部材と第3板状部材の位置関係を示す平面図である。 第4板状部材の平面図である。 第2板状部材と第4板状部材の位置関係を示す平面図である。 直線用セグメントの斜視図である。 アーチ用セグメントと直線用セグメントの組立を示す斜視図である。 セグメントアセンブリの一部断面図である。 セグメントアセンブリへの力の作用を示す図である。 セグメントアセンブリの他の例を示す平面図である。
以下、本発明に係るアーチ用セグメント及びこれを用いたセグメントアセンブリを、SEW工法(Shield Earth Retaining Wall System)が行われる立坑に適用した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は立坑の概略断面図である。図1に示すように、本実施形態が対象とする立坑は円形状に形成され、その壁体である土留め壁100の一部は、SEW工法を適用するために、シールド掘削機200で切削可能な切削可能領域300を有している。図1は、発進立坑を示しているが、到達立坑にも適用できることはいうまでもない。
立坑の土留め壁100は、主として、鉄筋コンクリート等で形成されているが、その一部の断面円弧状の領域が、切削可能領域300として、アーチ状のセグメントアセンブリを積層することで構成されている。以下、このセグメントアセンブリについて、詳細に説明する。
<1.セグメントアセンブリ>
図2はセグメントアセンブリの斜視図である。図2に示すように、本実施形態に係るセグメントアセンブリは、平面視V字状に形成されたアーチ用セグメント10と、このアーチ用セグメント10の両端にそれぞれ接続される一対の直線用セグメント20と、を備え、全体としてアーチ状に形成されている。そして、このセグメントアセンブリが立坑100の上下方向に複数積層されることで、上記切削可能領域300を構成する。以下、各セグメントについて詳細に説明する。
<1−1.アーチ用セグメント>
図3はアーチ用セグメントの斜視図である。図3に示すように、アーチ用セグメント10は、第1板状部材1と第2板状部材2とを交互に積層することで構成されている。本実施形態では、3枚の第1板状部材1と、3枚の第2板状部材2とが交互に積層されている。これに加え、3枚の第3板状部材3及び3枚の第4板状部材4が設けられている。以下、各部材について説明する。
<1−1−1.第1板状部材>
図4は第1板状部材の平面図である。図4に示すように、第1板状部材1は、平行に延びる第1側縁11と第2側縁12、第1側縁11の一端部から鈍角をなすように斜めに傾斜して延び、第2側縁12の一端部に連結される傾斜縁13、第1側縁11と第2側縁12の他端部同士を連結する端縁14により囲まれた形状を有している。上記形状において、第1側縁11は第2側縁12よりも短く、第1側縁11と傾斜縁13とは鋭角をなすように連結されており、この部分を第1端部101と称することとする。一方、第1側縁11及び第2側縁12と端縁14とは直交しており、この端縁14を含む部分を第2端部102と称することとする。したがって、第1板状部材1の長手方向の両端部が、第1端部101及び第2端部102を構成する。また、第1板状部材1の短手方向において、第1側縁11側の端部を第1側部、第2側縁12側を第2側部と称することがある。さらに、第1側縁11と傾斜縁13との連結部分を鈍角部103と称することとする。
<1−1−2.第2板状部材>
図5は第2板状部材の平面図である。図5に示すように、第2板状部材2も、第1板状部材1と同様に形成されている。第2板状部材2は、平行に延びる第1側縁21と第2側縁22、第1側縁21の一端部から鈍角をなすように斜めに傾斜して延び、第2側縁22の一端部に連結される傾斜縁23、第1側縁21と第2側縁22の他端部同士を連結する端縁により囲まれた形状を有している。上記形状において、第1側縁21は第2側縁22よりも短く、第1側縁21と傾斜縁23とは鋭角をなすように連結されており、この部分を第1端部201と称することとする。一方、第1側縁21及び第2側縁22と端縁24とは直交しており、この端縁24を含む部分を第2端部202と称することとする。したがって、第2板状部材2の長手方向の両端部が、第1端部201及び第2端部202を構成する。また、第2板状部材2の短手方向において、第1側縁21側の端部を第1側部、第2側縁22側を第2側部と称することがある。さらに、第1側縁21と傾斜縁23との連結部分を鈍角部203と称することがある。
<1−1−3.第3板状部材>
図6は第3板状部材の平面図である。図6に示すように、第3板状部材3は、平面視において、直角三角形状に形成されており、傾斜縁31と、この傾斜縁31の端部に連結される側縁32と、この側縁32と直交し、側縁32と傾斜縁31とを連結する端縁33と、で囲まれている。また、図7に示すように、第3板状部材3は、アーチ用セグメント10の中では、第1板状部材1と同一面を構成するように、第1板状部材1に隣接して配置される。そして、第1板状部材1と同じ厚さに形成されている。
<1−1−4.第4板状部材>
図8は第4板状部材の平面図である。図8に示すように、第4板状部材4は、平面視において、直角三角形状に形成されており、傾斜縁41と、この傾斜縁41の端部に連結される側縁42と、この側縁42と直交し、側縁42と傾斜縁41とを連結する端縁43と、で囲まれた形状を有している。また、図9に示すように、第4板状部材4は、アーチ用セグメント10の中では、第2板状部材2と同一面を構成するように、第2板状部材2に隣接して配置される。そして、第2板状部材2と同じ厚さに形成されている。
<1−1−5.アーチ用セグメントの積層構造>
以上のように構成された第1〜第4板状部材1〜4は、次のように積層される。すなわち、図3に示すように、第1板状部材1及び第2板状部材2の第1端部101,201側同士が接するように固定されている。より詳細に説明すると、第1板状部材1の鈍角部103と、第2板状部材2の鈍角部203とが一致するように積層される。すなわち、第1板状部材1の傾斜縁13が、第2板状部材2の第1側縁11と一致し、第2板状部材2の傾斜縁23が、第1板状部材1の第1側縁11と一致するように、第1板状部材1と第2板状部材2とが交互に積層される。こうして、第1板状部材1と第2板状部材2は鈍角をなすように交差する。
また、図7に示すように、第3板状部材3は、各第1板状部材1に隣接するよう配置され、第2板状部材2上に積層される。このように第3板状部材3が配置されることで、第2板状部材2の第2端部202と、第3板状部材3の端縁33との間に段差が形成される。
同様に、図9に示すように、第4板状部材4は、各第2板状部材2に隣接するように配置され、第1板状部材1上に積層される。このように第4板状部材4が配置されることで、第1板状部材1の第2端部102と、第4板状部材4の端縁43との間に段差が形成される。
このように積層される第1〜第4板状部材1〜4は、例えば、エポキシ系などの接着剤により固定される。また、第1板状部材1と第2板状部材2とが交互に積層されていることから、第1板状部材1及び第2板状部材2の第2端部102,202は、それぞれ、積層方向に隙間を開けて配置される。これにより、アーチ用セグメント10の長手方向の両端部は、側面視において、櫛状に形成され、これが直線用セグメントと接続される接続部105を構成する。
<1−2.直線用セグメント>
一対の直線用セグメント20は、アーチ用セグメント10の各接続部105にそれぞれ接続されるものであり、同様の構成を有している。したがって、以下では、一方の直線用セグメント20についてのみ説明する。図10は直線用セグメントの斜視図である。図10に示すように、直線用セグメント20は、長方形状の直線用第1板状部材(第5板状部材)6と、直線用第2板状部材(第6板状部材)7と、を積層させたものである。直線用第1板状部材6は、直線用第2板状部材7よりも長手方向の長さが長く形成されている。ここでは、長手方向の両端部を第1端部601,701、及び第2端部602,702と称することとする。そして、本実施形態では、第1端部601,701を揃えるように、3枚の直線用第1板状部材6と3枚の直線用第2板状部材7とを交互に積層している。これにより、直線用第1板状部材6の第2端部602は、隙間を開けて配置され、側面視において、櫛状に形成される。これが接続部205を構成し、アーチ用セグメント10の接続部105と接続される。なお、直線用セグメント20は、上記のように一端部を櫛状に形成しているが、両端部を櫛状に形成することもできる。
<1−3.アーチ用セグメント及び直線用セグメントを構成する材料>
次に、上記各セグメントを構成する材料、つまり各板状部材1〜7を構成する材料について説明する。各板状部材1〜7は、繊維を含有する発泡樹脂材料で形成された発泡成形体とすることができる。
各板状部材1〜7には一方向に延びる多数の繊維が含有されている。本実施形態では、各板状部材1〜7の長手方向と繊維の延びる方向とが概ね一致するようにしている。この繊維とは、連続した長い繊維状物を指し、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリイミド繊維、セルロース繊維などがあげられる。なかでも耐熱性、コストの面でガラス繊維が好ましい。
上記繊維の形状は特には限定されないが、ロービング、ロービングクロス、マット、ストランドマット、不織布などがあげられる。中でも生産性の面で、ロービングが好ましい。
上記繊維の量も特には限定されないが、少なすぎると、得られる発泡成形体に剛性の低下や、ばらつきを生じ、多すぎると繊維束全体に発泡性樹脂液を均一に含浸することができない。したがって、剛性のばらつきが生じないように、樹脂材料100重量部に対して20〜150重量部が好ましい。
繊維の直径も特には限定されないが、細すぎると含浸の際に繊維が切断されてしまい、太すぎると繊維の表面積が減少して、発泡性樹脂液との密着力が減少して得られる補強部材の強度が低下するので2〜100μmが好ましい。
また、樹脂材料としては、例えば、水などの発泡剤を含む発泡性樹脂液を発泡、硬化させたものを用いることができる。このような発泡性樹脂液としては、例えば、ポリウレタン樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル樹脂等が好適に用いられる。また、発泡性樹脂液は固形充填剤を含むことができる。固形充填剤とは、短繊維状ないし粉末状の充填剤を意味し、たとえば、ガラス繊維,アスベスト繊維,鉱物繊維等の無機質短繊維状物、木綿,麻等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、ポリアミド,ポリエステル,ポリオレフィンなどの合成繊維等の有機質短繊維状物、炭酸カルシウム,タルク,クレー,硅砂,シラスバルーン,軽石などの無機質粉粒体、および木粉,竹粉,澱粉,米ぬかなどの有機質粉状物、あるいはこれらの混合物、あるいは、長繊維補強発泡成形体の切削屑などが挙げられる。以上のような発泡樹脂材料の代表的なものとしては、ガラス長繊維強化プラスチック発泡体(Fiber reinforced Foamed Urethane: FFU)がある。
<1−4.アーチ用セグメントと直線用セグメントの組立>
図11に示すように、上記のようにアーチ用セグメント10の接続部105、及び各直線用セグメント20の接続部205は、ともに櫛状に形成されているため、これらを互いに噛み合わせることで接続される。このとき、接続部105,205にウレタン系などの接着剤を塗布した上で、噛み合わせる。そして、図12に示すように、噛み合わせられた接続部105,205を積層方向に貫通するように、複数のボルト8を取り付ける。これにより、接着剤が乾燥するまでの間、アーチ用セグメント10の接続部105と、各直線用セグメント20の接続部205とが固定される(仮止め)。ボルト8は、種々の材料で形成できるが、例えば、FRP製のボルト8を採用することができる。また、ボルト8以外また、ボルト8に加えて、例えば、FRP製のテープを巻き付けることで、接続部105,205の仮止めを行うことができる。
こうして、図2に示すように、アーチ状のセグメントアセンブリが形成され、これを複数積層することで、立坑100の切削可能領域300の一部を構成することができる。
<2.特徴>
上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態に係るアーチ用セグメント10は、第1及び第2板状部材1,2を鈍角に交差するように積層することで、角部を形成するとともに、その両端部に櫛形の接続部105を形成している。そのため、このアーチ用セグメント10を直線用セグメント20と組み合わせることで、アーチ状のセグメントアセンブリを形成することができる。したがって、これを積層することで、円弧状の切削可能領域300を形成することができる。すなわち、本実施形態によれば、円弧状の壁体を形成するために、例えば、工場などで各アセンブリ10,20を作製し、これを立坑100において組立てることで、切削可能領域300でも容易に作製することができる。特に、接続部105,205を櫛形にしているため、組立が簡単である。以上より、大型の立坑100であっても、これに対応した切削可能領域300を容易に作製することができる。
(2)円弧状の壁体を作製するにあたって、直線状の板材を組み合わせることでアーチ状のセグメントアセンブリを作製することができるため、板材を曲げて円弧状の壁体を作製するよりも簡易に壁体を作製することができる。
(3)各板状部材1〜4は、FFUの繊維方向に剪断破壊することがあるが、本実施形態においては、第1及び第2板状部材1,2が交差するように積層しているため、剪断破壊が生じるのを抑制することができる。
(4)図13に示すように、壁体の外部から土圧、水圧等が作用したときには、第1板状部材1に作用する力を第3板状部材3の傾斜縁31によって、受け止めることができるため、曲げに強い構造とすることができる。同様に、第2板状部材2に作用する力は、第4板状部材の傾斜縁41により受け止められる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
<3−1>
上記実施形態では、アーチ用セグメント10と直線用セグメント20を組み合わせているが、例えば、図14に示すように、アーチ用セグメント10を複数組み合わせることで、セグメントアセンブリを構成することができる。これにより、より曲面に沿った切削可能領域300を作製することができる。
<3−2>
本発明に係るアーチ用セグメントは、少なくとも第1板状部材1と第2板状部材2とを鈍角に交差させて積層させれば、作製することができる。したがって、必ずしも第1板状部材1と第2板状部材2の第1端部101,201を鋭角に形成しなくてもよく、適当な形状にすればよい。また、第3及び第4板状部材3,4を用いなくてもよく、あるいは第3及び第4板状部材3,4を別部材にせず、第1及び第2板状部材1,2それぞれと、一体形成してもよい。
<3−3>
各板状部材1〜4は、一枚の板材で形成してもよいし、複数の板材を積層することで形成することもできる。
<3−4>
上記実施形態では、セグメントアセンブリをSEW工法に用いたが、例えば、シールド掘削機により切削することが予定される種々の壁体を作製するのに用いることができる。
1 第1板状部材
2 第2板状部材
3 第3板状部材
4 第4板状部材
10 アーチ用セグメント
20 直線用セグメント

Claims (9)

  1. 円形状の壁体の少なくとも一部を構成し、シールド掘削機により切削される部位を組立てるためのアーチ用セグメントであって、
    樹脂材料により板状に形成された複数の第1板状部材と、
    樹脂材料により板状に形成された複数の第2板状部材と、
    を備え、
    前記第1板状部材は、長手方向の両端部に、それぞれ第1端部及び第2端部を有し、短手方向の両端部に、それぞれ第1側部及び第2側部を有し、
    前記第2板状部材は、長手方向の両端部に、それぞれ第1端部及び第2端部を有し、短手方向の両端部に、それぞれ第1側部及び第2側部を有し、
    前記複数の第1板状部材と前記複数の第2板状部材とは、それぞれ、前記第1端部側が接触するように、交互に積層されており、
    前記複数の第1板状部材と複数の第2板状部材とは、前記第1側部側が凸となるように、鈍角に交差するように積層され、
    前記複数の第1板状部材及び前記複数の第2部材は、それぞれ、前記第2端部側において、積層方向に隙間を開けて配置され、櫛状の接続部を形成している、アーチ用セグメント。
  2. 前記第1板状部材の第1端部の第1側部と、前記第2板状部材の第2端部の第1側部とが一致するように、前記第1板状部材の第1端部は、積層方向から見て、鋭角をなすように形成され、
    前記第2板状部材の第1端部の第1側部と、前記第1板状部材の第2端部の第1側部とが一致するように、前記第2板状部材の第1端部は、積層方向から見て、鋭角をなすように形成されている、請求項1に記載のアーチ用セグメント。
  3. 前記各第1板状部材の第1端部と面方向に隣接し、当該各第1板状部材とともに、前記第2板状部材上に積層される第3板状部材をさらに備え、
    前記第3板状部材は、
    前記各第1板状部材の第1端部の第2側部に接する第1側辺と、
    当該第3板状部材が積層される前記第2板状部材の前記第2側部に沿って延びる第2側辺と、
    を有する三角形状に形成されている、請求項1または2に記載のアーチ用セグメント。
  4. 前記各第2板状部材の第1端部と面方向に隣接し、当該各第2板状部材とともに、前記第1板状部材上に積層される第4板状部材をさらに備え、
    前記第4板状部材は、
    前記各第2板状部材の第1端部の第2側部に接する第1側辺と、
    当該第4板状部材が積層される前記第1板状部材の前記第1側部に沿って延びる第2側辺と、
    を有する三角形状に形成されている、請求項1から3のいずれかに記載のアーチ用セグメント。
  5. 前記第1板状部材及び第2板状部材は、複数の板材を積層することで構成されている、請求項1から4のいずれかに記載のアーチ用セグメント。
  6. 前記第1板状部材及び第2板状部材は、接着剤により固定されている、請求項1から5のいずれかに記載のアーチ用セグメント。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のアーチ用セグメントと、
    前記アーチ用セグメントの少なくとも一方の接続部に接続される、直線用セグメントと、
    を備え、
    前記直線用セグメントは、複数の第5板状部材が積層されることで形成され、
    前記直線用セグメントの端部には、前記第5板状部材が互いにずれながら積層されることで櫛状の接続部が形成され、
    当該櫛状の接続部が、前記アーチ用セグメントの接続部と噛み合うことで接続されている、セグメントアセンブリ。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の複数のアーチ用セグメントを備え、
    前記複数のアーチ用セグメントの接続部同士を噛み合わせることで接続し、アーチ状に形成されている、
    セグメントアセンブリ。
  9. 噛み合わされた前記接続部を、前記積層方向に貫通する少なくとも1つの固定具をさらに備えている、請求項7または8に記載のセグメントアセンブリ。
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