以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、本発明の一実施の形態における温水装置の構成について図1を用いて説明する。
図1に示されるように、本実施の形態の温水装置100は、顕熱回収熱交換器(一次熱交換器)10と、潜熱回収熱交換器(二次熱交換器)20と、バーナ30と、チャンバ31と、送風装置32と、ダクト33と、ベンチュリ34、オリフィス35、ガスバルブ36、配管40と、バイパス配管41と、三方弁42と、液液熱交換器43と、温水配管44と、筐体50とを主に有している。筐体50の内部に、上記の部品のうち筐体50を除く全ての部品が配置されている。
ガスバルブ36、オリフィス35およびベンチュリ34がこの順で配管に接続されている。この配管には筐体50の外部から燃料ガスが供給可能である。この配管に供給された燃料ガスは、ガスバルブ36とオリフィス35とを通じてベンチュリ34に流れる。
ガスバルブ36は燃料ガスの流量を制御するためのものである。ベンチュリ34は、燃料ガスと空気との混合ガスの流れを絞ることによって混合ガスの流速を増加させるものである。ベンチュリ34は、筐体50の外部から空気を取り入れられるように構成されている。ベンチュリ34は、筐体50の外部から取り入れた空気と、配管から供給された燃料ガスとを混合するように構成されている。
ベンチュリ34は配管を通じて送風装置32に接続されている。この配管により、ベンチュリ34で混合された混合ガスは送風装置32に送られる。送風装置32は、混合ガスをバーナ30へ送出するためのものである。送風装置32は、ファンケースと、ファンケース内に配置された羽根車と、羽根車を回転させるための駆動源(モータなど)とを主に有している。
送風装置32はチャンバ31に接続されており、チャンバ31はバーナ30に接続されている。送風装置32から送出された混合ガスは、チャンバ31を通じてバーナ30に送られる。
バーナ30は、混合ガスを燃焼することにより加熱用の燃焼ガスを発生させるためのものである。バーナ30は燃焼ガスを下向きに供給する逆燃式の装置である。バーナ30から吹出される混合ガスは、点火プラグ14によって着火され、燃焼ガスとなる。点火プラグ14は、後述するように顕熱回収熱交換器10に設けられている。
燃焼ガスが顕熱回収熱交換器10および潜熱回収熱交換器20を順に通過するように、バーナ30、顕熱回収熱交換器10および潜熱回収熱交換器20が接続されている。顕熱回収熱交換器10および潜熱回収熱交換器20の各々はバーナ30の下方に設けられている。具体的には、バーナ30の下方に顕熱回収熱交換器10が取り付けられており、この顕熱回収熱交換器10の下方に潜熱回収熱交換器20が取り付けられている。
潜熱回収熱交換器20にはダクト33が接続されており、ダクト33は筐体50の外部へ延びている。これにより、潜熱回収熱交換器20を通過した燃焼ガスは、ダクト33を通じて筐体50の外部へ排出される。
顕熱回収熱交換器10および潜熱回収熱交換器20の各々は、バーナ30から供給された燃焼ガスと湯水との間で熱交換を行うことにより湯水を加熱するためのものである。
顕熱回収熱交換器10は、バーナ30が発生させた燃焼ガスの顕熱を回収するためのものである。潜熱回収熱交換器20は、燃焼ガスの潜熱を回収するためのものである。この潜熱回収熱交換器20には、たとえばプレート式熱交換器が用いられる。
顕熱回収熱交換器10において入水する湯水の温度が低い場合、またはバーナ30の加熱量が少ない場合などには、顕熱回収熱交換器10内において燃焼ガスの水蒸気が凝縮し、凝縮した結露水(ドレン)が発生する。また潜熱回収熱交換器20においても、ドレンが発生する。これらのドレンはダクト33の一部を通って、筐体50の外部へ排水される。
顕熱回収熱交換器10の吸熱パイプと潜熱回収熱交換器20の吸熱パイプとは配管40で接続されている。潜熱回収熱交換器20よりも入水側の配管40の部分と、顕熱回収熱交換器10よりも出湯側の配管40の部分とはバイパス配管41によりバイパスされている。
顕熱回収熱交換器10よりも出湯側の配管40の部分とバイパス配管41とは三方弁42で接続されている。三方弁42は、顕熱回収熱交換器10から配管40の出湯口への流路と、顕熱回収熱交換器10からバイパス配管41への流路とを切り替え可能に構成されている。
バイパス配管41には液液熱交換器43が接続されている。液液熱交換器43には、温水端末に接続された温水配管44が挿入されている。液液熱交換器43は、顕熱回収熱交換器10および潜熱回収熱交換器20を通って温められた温水が液液熱交換器43の内部に流れるように構成されている。この液液熱交換器43の内部を流れる温水が温水配管44の外側を流れることにより、液液熱交換器43の内部を流れる温水と温水配管44の内部を流れる温水との間で熱交換を行うことが可能となる。
上記の温水装置100に供給された水は、顕熱回収熱交換器10および潜熱回収熱交換器20において燃焼ガスと熱交換をして湯となる。これにより温水装置100によって湯を供給することが可能となる。
温水端末から戻ってきた温水は、温水配管44を通って、液液熱交換器43において顕熱回収熱交換器10および潜熱回収熱交換器20で温められた温水との熱交換により温められてから、再び温水端末に供給される。このようにして、温水装置100によって温水端末に温水を供給することが可能となる。
次に、上記の温水装置100に用いられる燃焼装置の構成について図1〜図5を用いて説明する。図1および図2に示されるように、燃焼装置200は、バーナ30と、取付壁部11と、点火プラグ14とを備えている。燃焼装置200は、後述する点火プラグ14の先端部14Tがバーナ側に回動することを規制するように構成されている。
本実施の形態の顕熱回収熱交換器10は、取付壁部(ケース)11と、ヘッダ12と、吸熱パイプ(伝熱管:図3、図4)13と、点火プラグ14と、フィン16(図4)と、押さえ部材17と、固定部材18とを主に有している。吸熱パイプ13およびフィン16が熱交換部300を構成している。熱交換部300は、燃焼ガスにより湯水を加熱するためのものである。
取付壁部(ケース)11は、燃焼ガスの流れる方向においてバーナ30よりも下流側に配置されている。ケース11は内部と外部とを仕切るように構成されている。ケース11は、第1側壁11a、第2側壁11b、第3側壁11cおよび第4側壁11dを有している。第1側壁11a〜第4側壁11dは、四角の枠状となるように接続されている。
第1側壁11aと第3側壁11cとは互いに対面している。第2側壁11bと第4側壁11dとは互いに対面している。第1側壁11a〜第4側壁11dの各々は、ケース11の内部と外部と仕切る壁面を有している。
上記枠形状を有するケース11は上下に開口を有している。これによりケース11の上側の開口を通ってケース11の内部に燃焼ガスが給気可能である。またケース11の下側の開口を通って燃焼ガスがケース11の外部へ排気可能である。
第1側壁11aの外面にヘッダ12が設けられている。第1側壁11aの外面に設けられたヘッダ12には、入水側の継手13aおよび出湯側の継手13bが取り付けられている。第3側壁11cの外面にも図示しないヘッダ12が設けられている。
図3に示されるように、第1側壁11aの外面に設けられたヘッダ12と、第3側壁11cの外面に設けられたヘッダ12とは複数の吸熱パイプ13で接続されている。複数の吸熱パイプ13は、ケース11の内部に位置する吸熱パイプ13と、ケース11の外部に位置する吸熱パイプ13とを有している。
このヘッダ12と吸熱パイプ13とを流通する湯水の流れはたとえば以下のようになる。
入水側の継手13aから入水した湯水は、第1側壁11aの外面の最も一方端側に設けられたヘッダ12を通じて、ケース11の内部に位置する吸熱パイプ13に入る。この吸熱パイプ13内に入った湯水は、第3側壁11cの外面に設けられた図示しないヘッダ12に達する。第3側壁11cの外面に設けられたヘッダ12に達した湯水は、当該ヘッダ12に接続された別の吸熱パイプ13を通って第1側壁11aの外面に設けられたヘッダ12に達する。
このように湯水は、第1側壁11a側から第3側壁11c側へ向かった後に、第3側壁11c側から第1側壁11a側へ折り返される。その後、湯水は、第3側壁11c側への折り返しと第1側壁11a側への折り返しとが繰り返されるように流れる。
図2に示されるように、上記により第1側壁11aの外面の最も他方端側に設けられたヘッダ12に到達した湯水は、第2側壁11bの外面に設けられた吸熱パイプ13を通って第3側壁11cの外面に設けられたヘッダ12に達する。
図3に示されるように、第3側壁11cの外面に設けられたヘッダ12に達した湯水は、第4側壁11dの外面に設けられた吸熱パイプ13を通って第1側壁11aの外面に設けられたヘッダ12に達し、最後に、湯側の継手13bから出湯する。
図4に示されるように、ケース11の内部に位置する吸熱パイプ13の外周面には、複数のフィン16が接続されている。なお図3においては、説明の簡略化のため、フィンの図示は省略されている。
第2側壁11bには、ケース11の外部から内部に向かって窪んだ凹部11baが設けられている。ケース11の外部であって第2側壁11b側に位置する吸熱パイプ13の少なくとも一部は凹部11baに嵌っている。
また第4側壁11dには、ケース11の外部から内部に向かって窪んだ凹部11daが設けられている。ケース11の外部であって第4側壁11d側に位置する吸熱パイプ13の少なくとも一部は凹部11daに嵌っている。
図3および図4に示されるように、点火プラグ14は、ケース11の内部から外部に渡って位置するように、ケース11の壁面に取り付けられている。点火プラグ14は、ケース11の内部に位置する先端部14Tを有している。点火プラグ14は、ケース11を貫通してケース11に取り付けられている。点火プラグ14は、たとえば第2側壁11bを貫通するように第2側壁11bに取り付けられている。
点火プラグ14は、ケース11の外部であって第2側壁11b側に位置する複数の吸熱パイプ13のうち最もバーナ30の近くに位置する吸熱パイプ13(最上方吸熱パイプ13)の真下に配置されている。点火プラグ14は、ケース11の外部であって第2側壁11b側に位置する2つの吸熱パイプ13の間に配置されている。
本実施の形態においては、点火プラグ14は、たとえば1対の点火プラグ電極14aと、フレームロッド電極14bとを含んでいる。1対の点火プラグ電極14aは、点火スパークを生じさせることにより、バーナ30から噴き出された混合ガスに火炎を生じさせるものである。フレームロッド電極14bは、バーナ30で生じた火炎の間に交流電圧を印加し火炎のイオン化による導電性、整流作用を利用して、フレームロッド電極14bから火炎へ流れる直流電流を検知することにより火炎の有無を検出するためのものである。点火プラグの先端部14Tは、1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bの各々の先端部となる。
点火プラグ14は、碍子部14cを含んでいる。碍子部14cはケース11の壁面に取り付けられている。本実施の形態においては、1対の点火プラグ電極14aと、フレームロッド電極14bとの各々は、碍子部14cを貫通しており、碍子部14cに保持されている。1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bのそれぞれが碍子部14cを貫通してケース11の内部から外部に渡って延びている。1対の点火プラグ電極14aと、フレームロッド電極14bとは、横方向(上下方向に直交する方向)に互いに間隔をあけて配置されている。1対の点火プラグ電極14aと、フレームロッド電極14bとは、たとえば横方向に一列となるように配置されている。1対の点火プラグ電極14aと、フレームロッド電極14bとの各々は、金属などの導電性の材質よりなっている。碍子部14cはセラミックなどの絶縁性の材料によりなっている。
碍子部14cは、本体部14caと、フランジ部14cbとを有している。本体部14caは、1対の点火プラグ電極14aと、フレームロッド電極14bとの各々を保持している。フランジ部14cbは、本体部14caの外周面から外方へ張り出している。碍子部14cは、正面視において長円状に構成されている。
第2側壁11bには、貫通孔(図示せず)が設けられている。碍子部14cは、第2側壁11bの貫通孔に挿入されている。この挿入状態において、1対の点火プラグ電極14aと、フレームロッド電極14bとの各々の先端部は、ケース11の内部に位置している。
上記の挿入状態において、碍子部14cにおける本体部14caの一方端部はケース11の内部に位置している。また本体部14caの他方端部はケース11の外部に位置している。
上記の挿入状態において、フランジ部14cbは、ケース11の外部に位置している。フランジ部14cbは、第2側壁11bの貫通孔の開口寸法より大きい寸法を有している。
図2および図6に示されるように、押さえ部材17は、フランジ部14cbを第2側壁11bとは反対側から押さえている。押さえ部材17がフランジ部14cbを押さえた状態で、押さえ部材17は固定部材18により第2側壁11bに固定されている。
固定部材18は、たとえばビス、ネジ、ボルトなどの螺合部材であってもよく、またピンなどであってもよい。固定部材18は第2側壁11bを貫通しており、固定部材18の先端はケース11の内部に位置している。
上記のように押さえ部材17が、固定部材18によりケース11の外部から第2側壁11bに固定されている。これにより、点火プラグ14をケース11にしっかりと固定することができる。なお図6に示されるように、押さえ部材17と第2側壁11bとの間にパッキン19(図6)が挟まれている。このパッキン19により、ケース11の内部から燃焼ガスがケース11の外部へ漏れ出すことが防止されている。固定部材18は、このパッキン19を貫通していてもよい。
図3および図4に示されるように、本実施の形態では、燃焼装置200は、規制部1をさらに備えている。規制部1は、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを規制するものである。規制部1は、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、点火プラグ14に接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを規制するように構成されている。
次に、上記の燃焼装置200に含まれる規制部1について図5および図6を用いて説明する。
図5に示されるように、本実施の形態においては、規制部1は、第1庇部1aと、第2庇部1bとを有している。なお、規制部1は、1つであってもよい。つまり、規制部1は、第1庇部1a、第2庇部1bの少なくともいずれかを有していればよい。
第1庇部1aはケース11に接続されている。第1庇部1aは、点火プラグ14とバーナ30との間に配置されている。第1庇部1aはケース11の内部に配置されている。第1庇部1aは第2側壁11bの壁面からケース11の内部に起立している。
第1庇部1aは、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられた状態で、碍子部14cの上面に接触している。具体的には、第1庇部1aは、この状態で、碍子部14cの本体部14caの上端に接触している。これにより、第1庇部1aにより点火プラグ14を保持することができる。
第1庇部1aよりも上方に位置する第2側壁11bの壁面と第1庇部1aとの成す角度は好ましくは90度である。また、第1庇部1aは、点火プラグ14が第2側壁11bの壁面に取り付けられる前にはこの角度が90度よりも大きくなっており、点火プラグ14が第2側壁11bの壁面に取り付けられた状態でこの角度が90度となるように弾性変形可能に構成されていてもよい。これにより、第1庇部1aの弾性変形による付勢力で点火プラグ14を保持することができる。
第1庇部1aは、ケース11の外部であって第2側壁11b側に位置する複数の吸熱パイプ13のうち最もバーナ30の近くに位置する吸熱パイプ13(最上方吸熱パイプ13)の下方(真下)に配置されている。つまり、第1庇部1aは最上方吸熱パイプ13が嵌められる凹部11baの真下に配置されている。
第2庇部1bはケース11に接続されている。第2庇部1bは、点火プラグ14に対してバーナ30と反対側に配置されている。第2庇部1bはケース11の外部に配置されている。第2庇部1bは第2側壁11bの壁面からケース11の外部に起立している。
第2庇部1bは、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられた状態で、碍子部14cの下面に接触している。具体的には、第2庇部1bは、この状態で、碍子部14cのフランジ部14cbの下端に接触している。これにより、第2庇部1bにより点火プラグ14を保持することができる。
第2庇部1bよりも下方に位置する第2側壁11bの壁面と第2庇部1bとの成す角度は好ましくは90度である。また、第2庇部1bは、点火プラグ14が第2側壁11bの壁面に取り付けられる前にはこの角度が90度よりも大きくなっており、点火プラグ14が第2側壁11bの壁面に取り付けられた状態でこの角度が90度となるように弾性変形可能に構成されていてもよい。これにより、第2庇部1bの弾性変形による付勢力で点火プラグ14を保持することができる。
第2庇部1bは、ケース11の外部であって第2側壁11b側に位置する複数の吸熱パイプ13のうち最上方吸熱パイプ13との間に点火プラグ14を挟むように配置された吸熱パイプ13(次上方吸熱パイプ13)の上方(真上)に配置されている。つまり、第2庇部1bは次上方吸熱パイプ13の真上に配置されている。
図6に示されるように、第1庇部1aの横方向の幅WAは、碍子部14cの本体部14caの横方向の幅WB以上である。これにより、第1庇部1aは、碍子部14cの本体部14caの幅WB全体の真上を覆っている。第1庇部1aは、横方向に互いに対向する第1側端部および第2側端部を有している。第1庇部1aは、第1側端部から第2側端部にかけて、直線状に延びている。
第2庇部1bの横方向の幅WCは、碍子部14cの本体部14caの横方向の幅WB以上である。これにより、第2庇部1bは、碍子部14cの本体部14caの幅WB全体の真下を覆っている。第2庇部1bは、横方向に互いに対向する第1側端部および第2側端部を有している。第2庇部1bは、第1側端部から第2側端部にかけて、直線状に延びている。
次に、本実施の形態の作用効果について比較例と対比して説明する。
図7に示されるように、比較例においては、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、点火プラグ14の先端部14Tのバーナ30側への回動が規制されない。したがって、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30の下端に設けられたバーナ炎孔面30aに接触することにより、バーナ30が損傷するおそれがある。
これに対して、本実施の形態によれば、図8に示されるように、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを規制することができる。これにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30の下端に設けられたバーナ炎孔面30aに接触することを抑制することができる。このため、バーナ30が損傷することを抑制することができる。
規制部1は、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、点火プラグ14に接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを規制するように構成されている。このため、規制部1により点火プラグ14の先端部14Tがバーナ側に回動することを規制することができる。
第1庇部1aは、点火プラグ14とバーナ30との間に配置され、ケース11の内部に配置されている。このため、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、ケース11の内部で第1庇部1aが点火プラグ14に接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
第2庇部1bは、点火プラグ14に対してバーナ30と反対側に配置され、ケース11の外部に配置されている。このため、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、ケース11の外部で第2庇部1bが点火プラグ14に接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
図1および図4に示されるように、本実施の形態の温水装置100は、上記の燃焼装置200と、熱交換部300とを備えている。このため、バーナ30が損傷することを抑制することができる燃焼装置200を備えた温水装置100を提供することができる。
次に、本実施の形態の燃焼装置200の各種変形例について図9〜図15を用いて説明する。なお、各種変形例の構成は、特に言及しない限り、本実施の形態の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図9に示されるように、燃焼装置200の変形例1においては、ケース11は、最上方吸熱パイプ13が嵌められる第1凹部(第1壁部)11ba1と、次上方吸熱パイプ13が嵌められる第2凹部(第2壁部)11ba2とを有している。第2凹部11ba2は、点火プラグ14に対して第1凹部11ba1と反対側に位置している。第1凹部11ba1は、第2凹部11ba2よりもバーナ30側に位置している。第1凹部11ba1は、第2凹部11ba2よりもケース11の内部側に位置している。つまり、第1凹部11ba1の第2側壁11bからケース11の内部へ突き出す寸法LAは、第2凹部11ba2の第2側壁11bからケース11の内部へ突き出す寸法LBよりも大きい。なお、最上方吸熱パイプ13は、次上方吸熱パイプ13よりもケース11の内部側に位置している。最上方吸熱パイプ13の外径は、次上方吸熱パイプ13の外径と等しい。
燃焼装置200の変形例1においては、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、第1凹部11ba1が点火プラグ14に接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
図10に示されるように、燃焼装置200の変形例2は、上記の燃焼装置200の変形例1と比較して、最上方吸熱パイプ13の外径が次上方吸熱パイプ13の外径よりも大きい点で異なっている。このため、第1凹部11ba1は第2凹部11ba2よりもケース11の内部側に位置している。
燃焼装置200の変形例2においては、上記の燃焼装置200の変形例1と同様に、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、第1凹部11ba1が点火プラグ14に接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
図11に示されるように、燃焼装置200の変形例3においては、第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々は複数の部分を有している。この変形例3では、第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々は3つの部分を有している。第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々の複数の部分は、平面視において、1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bが並ぶ方向に、互いに離れて配置されている。第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々の複数の部分は、平面視において、1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bの各々が碍子部14cから突出する方向に、各電極と重なるように配置されている。第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々の複数の部分は、平面視において、1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bが並ぶ方向に、碍子部14cの溝DPとずれて配置されている。
燃焼装置200の変形例3においては、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々の複数の部分が1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bまたは碍子部14cに接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
また、第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々の複数の部分は、平面視において、1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bが並ぶ方向に、碍子部14cの溝DPとずれて配置されているので、1対の点火プラグ電極14aおよびフレームロッド電極14bから第1庇部1aおよび第2庇部1bの各々の複数の部分までの碍子部14c表面の沿面距離を確保することができる。このため、碍子部14cにより絶縁性を確保することができる。
図12に示されるように、燃焼装置200の変形例4においては、ケース11は、上流側壁部(第1壁部)111と、下流側壁部(第2壁部)112と、第1段差部113とを有している。上流側壁部111は、点火プラグ14に対して下流側壁部112と反対側に位置している。上流側壁部111は、下流側壁部112よりもバーナ30側に位置している。上流側壁部111は、下流側壁部112よりもケース11の内部側に位置している。第1段差部113は上流側壁部111と下流側壁部112とを接続するように構成されている。第1段差部113は、碍子部14cの本体部14caの上面に沿って延びている。第1段差部113は、点火プラグ14とバーナ30との間に配置されている。
このため、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、第1段差部113が点火プラグ14に接触することより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
図13に示されるように、燃焼装置200の変形例5においては、ケース11は、上流側壁部(第1壁部)111と、下流側壁部(第2壁部)112と、第2段差部114とを有している。上流側壁部111は、点火プラグ14に対して下流側壁部112と反対側に位置している。上流側壁部111は、下流側壁部112よりもバーナ30側に位置している。上流側壁部111は、下流側壁部112よりもケース11の内部側に位置している。第2段差部114は上流側壁部111と下流側壁部112とを接続するように構成されている。第2段差部114は、碍子部14cのフランジ部14cbの下面に沿って延びている。第2段差部114は、点火プラグ14に対してバーナ30と反対側に配置されている。
このため、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、第2段差部114が点火プラグ14に接触することより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
図14に示されるように、燃焼装置200の変形例6においては、規制部1は、第3庇部1cを含んでいる。第3庇部1cは、吸熱パイプ13に接続されている。この変形例6では、第3庇部1cは、次上方吸熱パイプ13の凹部11baとは反対側の面に接続されている。第3庇部1cは、点火プラグ14に対してバーナ30と反対側に配置されている。
第3庇部1cは、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられた状態で、碍子部14cの下面に接触している。具体的には、第3庇部1cは、この状態で、碍子部14cのフランジ部14cbの下端に接触している。これにより、第3庇部1cにより点火プラグ14を保持することができる。
燃焼装置200の変形例6によれば、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、第3庇部1cが点火プラグ14に接触することより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
図15および図16に示されるように、燃焼装置200の変形例7においては、規制部1はバーリング部1dを含んでいる。バーリング部1dはケース11に接続されている。バーリング部1dは、点火プラグ14の周囲を取り囲むように構成されている。バーリング部1dは第2側壁11bの壁面からケース11の内部に起立している。
バーリング部1dは、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられた状態で、碍子部14cの本体部14caの全周に接触している。これにより、バーリング部1dにより点火プラグ14を保持することができる。
燃焼装置200の変形例7よれば、点火プラグ14がケース11を貫通してケース11に取り付けられる際に、バーリング部1dが点火プラグ14に接触することにより、点火プラグ14の先端部14Tがバーナ30側に回動することを抑制することができる。
なお、上記の本実施の形態および各種変形例は適宜組み合わせることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。