JP6801221B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体吐出装置に関する。
液体を吐出する装置として、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プロッタ、あるいはそれらの複数の機能を有する複合機等のインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置は、インク液滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドを備え、用紙や樹脂シート、布などの記録媒体上にインク滴を吐出させて、文字や図形などの画像を形成して記録する(印刷する)装置である。
インクジェット記録装置としては、記録領域の主走査方向の全幅に亘って複数のノズルが配列された記録ヘッド(ラインヘッド)を固定して設け、1ラインの画像を同時に形成するライン式のものが知られている。
インクジェット記録装置では、記録ヘッドが駆動されない時間が続くと、ノズル内に残ったインクの水分が蒸発してその粘度が高まり、ノズル詰りが発生するという問題がある。同様に、形成する画像によってインク吐出の頻度が異なる場合、インク吐出頻度が低いノズルではインクの乾燥、増粘が生じ、所望のタイミングで所望の量のインクを吐出できない記録不良を起こす恐れがある。
これに対し、一つのジョブの記録が終了した後、あるいは次のジョブの記録を開始する前等の非記録時に、記録ヘッドにノズル内の残留インクを排出させるための空吐出(予備吐出とも云う)を行なわせ、インク吐出性能を維持させるメンテナンス方法が知られている。
ライン式のインクジェット記録装置では、非記録時に、記録媒体を搬送させずに搬送手段(例えば、搬送ドラム)だけを移動させ、記録ヘッドからその搬送手段上に空吐出させ、その吐出されたインクを下流側で拭き取っているものや、搬送手段の記録ヘッドに対応する位置に液体受容手段(空吐出インク受け)を設けてインクを回収するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、小型の装置で短時間で吐出不良の回復が可能なことを目的とし、且つ保守が容易で印刷位置ずれのないインクジェットプリンタとして、円筒状の用紙保持ドラムと、ノズルから吐出されるインク滴のインク吐出不良検知手段と、ノズルのインク吐出不良回復動作を行うインク吐出不良回復手段とを有し、ヘッドは用紙保持ドラムの外部に配設され、インク吐出不良検知手段とインク吐出不良回復手段とは用紙保持ドラムの内部で且つモジュールに対向する位置にそれぞれ配設され、用紙保持ドラムは円周面に、インク吐出不良検知手段及びインク吐出不良回復手段と、モジュールと、が対向するための開口部を有するインクジェットプリンタが開示されている。
搬送ドラムに設けられる空吐出インク受け(以下、「液体受容手段」ともいう)は、記録ヘッドに対向する位置に開口して設けられるが、大きさが制限され、回収可能な液体の量も制限されるという問題がある。また、液体受容手段が大量の液体を保持した状態では、搬送ドラムの回転による遠心力で保持された液体が飛散し、周辺を汚染して画像品質を低下させてしまうおそれがある。
これに対し、搬送ドラムの外周に沿って複数の液体受容手段を設け、これらを順次適用する方法が考えられる。複数の液体受容手段を設けることにより、十分な量の液体を保持することができる。
しかしながらこの方法では、複数の液体受容手段のすべてを上向きに開口した状態で搬送ドラムを停止させることができない。そのため、印刷動作の停止に伴い、搬送ドラムの回転が長時間停止された場合などは、横向きや下向きに開口した液体受容手段から、保持されていたインクが漏れ出してしまうという問題があった。
そこで本発明は、搬送ドラムに設けた複数の液体受容手段により、空吐出された液体を十分に保持可能であるとともに、保持された液体の漏れ出しを抑制可能な液体吐出装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る液体吐出装置は、被記録媒体を外周面に保持して搬送する円筒状の搬送ドラムと、液体を吐出する複数のノズルを有し、ノズル列が前記搬送ドラムの回転方向と直交する方向に配置された液体吐出ヘッドと、前記搬送ドラムの外周面に開口し、液体を保持する吸収体を有し、前記液体吐出ヘッドから空吐出された液体を受容する複数の液体受容手段と、前記吸収体が保持する液体量を検知する検知手段と、前記液体受容手段の位置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、複数の前記液体受容手段から特定の液体受容手段を選択し、選択された前記液体受容手段の開口部が、前記搬送ドラムの停止時に水平方向に対して上向きに配置されるように制御することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明によれば、搬送ドラムに設けた複数の液体受容手段により、空吐出された液体を十分に保持可能であるとともに、保持された液体の漏れ出しを抑制可能な液体吐出装置を提供することができる。
本発明の液体吐出装置を画像形成装置システムに適用した例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る液体吐出装置の液体吐出ヘッドと搬送ドラムとの概略構成を示す拡大図である。 本実施形態に係る液体吐出装置の動作順序の一例を示す説明図である。
以下、本発明の液体吐出装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出する装置であって、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。
図1は、本発明の液体吐出装置を画像形成装置システムに適用した例を示す概略構成図である。
この画像形成装置システムに適用される本実施形態の液体吐出装置は、インクジェット方式により画像形成用の液体であるインクを吐出して画像を形成するプリンタである。
本実施形態に係る液体吐出装置は、被記録媒体としての用紙40を外周面に保持して搬送する円筒状の搬送ドラム10と、液体を吐出する複数のノズルを有し、ノズル列が搬送ドラム10の回転方向と直交する方向に配置された液体吐出ヘッド21とを備えている。液体吐出ヘッド21は、インクジェット方式によりインクを吐出する記録ヘッドである。
画像形成部1の用紙搬送方向下流側には、インクジェット方式で画像が形成された用紙を乾燥させる乾燥部2、用紙の裏面に更に画像を形成するための用紙反転搬送部4を備え、さらに下流側には乾燥した用紙を排紙する排紙部を備えている。
また、画像形成装置システムは、画像形成部1の用紙搬送方向上流側に、積載した用紙を給紙する給紙部や、用紙のレジスト補正を行うレジスト調整部を備えていてもよい。
次に、本実施形態に係る画像形成装置システムで用紙に画像を形成するための一連の画像形成動作について説明する。
1枚ずつ分離されピックアップされた用紙40は、レジスト調整部でレジスト補正が行われた後、所定のタイミングで画像形成部1に搬送される。
画像形成部1に搬送された用紙40は、搬送ドラム10の表面に設けられたグリッパ12によって先端が挟まれて、搬送ドラム10の表面に位置決めされる。また、搬送ドラム10には、その表面に無数のエアー吸引孔が形成されており、用紙40の全体を裏面からエアー吸引して搬送ドラム10の表面に密着させて保持することができる。そして、搬送ドラム10の表面にグリッパ12で位置決めされ、エアー吸引で密着保持された用紙40は、搬送ドラム10が図中矢印方向に回転することにより、液体吐出ヘッド21(21a〜21f)の方向に搬送される。
画像形成部1には、搬送ドラム10の円周の表面に沿って液体吐出ヘッド21のユニットが所定の液体を充填した状態で順に配設されている。充填された液体としては、カラー印刷を行う為のブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインク、及びコーティング液等が挙げられる。
この各色の液体吐出ヘッド21の下部に、搬送ドラム10の表面に保持された用紙40が搬送され、所定のタイミングで液体吐出ヘッド21から各色のインクやコーティング液が吐出されることにより、用紙40の表面に画像が形成される。
上記搬送ドラム10には、円周上の表面の3ヶ所に用紙40の先端を把持するグリッパ12が取り付けられている。これにより、搬送ドラム10が回転軸11を中心に1回転する間に、3枚の用紙40に画像形成を行うことができるようになっている。
液体吐出ヘッドには、液体を頻繁に吐出するノズルとあまり吐出しないノズルがある。後者のノズル内では、液体が乾燥、増粘し、所望のタイミングで所望の量の液体を吐出できなくなる場合がある。これを防ぐ為に、所定時間液体が吐出されない場合には空吐出を行う。空吐出により吐出された液体を受容するための液体受容手段13が、搬送ドラム10の回転においてバランスを崩さない位置に配置されている。図1の例では、グリッパ12の間に等間隔で設けられている。
液体受容手段の内部には、空吐出された液体を保持可能な吸収体14が交換可能に設けられている。
吸収体14の材料としては、ポリエステルフェルト繊維材料、また、アクリルニトリルフェルト繊維材料が好ましく、更には、ポリエステルフェルト繊維材料及びアクリルニトリルフェルト繊維材料が混合されたものも好ましい。使用繊維材料の繊維径、繊維長、配列方向等を適宜変えると、吸収体14の液体保持能力を細かく調整することが可能である。
また、その他にポリアミド系繊維材料、ポリプロピレン繊維材料、ポリビニールアルコール系繊維材料、ポリ塩化ビニリデン系繊維材料、ポリウレタン系繊維材料などが挙げられる。
インク等の記録液の吸収性を考えると、ポリエステル系繊維材料がより好ましく、上記材料を混合した材料系を用いることも好適である。
画像形成部1によって画像が形成された用紙40は、乾燥部2に搬送される。乾燥部2には乾燥ユニット31が設けられており、この乾燥ユニット31の下側を用紙40が通過することによってインク中の水分を蒸発させ、用紙40のカールを防止することができる。
また、乾燥部2には用紙反転部51と用紙反転搬送部50とが設けられており、両面印刷時にはここで用紙40を反転して再度、画像形成部1に搬送する。
用紙反転部51で用紙40の搬送方向を切り換えた後、用紙反転搬送部50によって画像形成部1の方向に搬送される。用紙40は、搬送ドラム10に達する前にレジストローラ5によってレジストの補正が行われる。レジスト補正された用紙40は、搬送ドラム10に搬送され、グリッパ12に挟まれて、画像が形成されていない裏面を表にして搬送ドラム10の表面に保持される。そして、画像形成部1では、液体吐出ヘッド21により、前述と同様にして、搬送ドラム10の表面に保持された用紙40の画像が形成されていない裏面に画像形成が行なわれる。
乾燥部2を通過した両面印刷された用紙40は、片面印刷及び両面印刷時のいずれも同様に排紙部に搬送される。排紙部では、用紙40が整然と揃えられた状態で積載される。
図2は、画像形成部1の液体吐出ヘッド21と搬送ドラム10との概略構成を示す拡大図であり、液体吐出ヘッド21が搬送ドラム10の表面に近接し、印射する位置にある状態を示している。
液体吐出ヘッド21は、搬送ドラム10表面に対して所定のギャップを維持した状態で配置されている。液体吐出ヘッド21は、用紙40の搬送方向上流側から下流側に向けて順に配列され、搬送ドラム10の側面側に行くに従って、傾斜した状態で配置されている。例えば、液体吐出ヘッドdは搬送ドラム10の上部に配置している為、略水平の状態であるが、他の液体吐出ヘッド21a、21b、21c、21e、21fは搬送ドラム10の側面部に配置している為、傾斜した状態となる。なお、各色の液体吐出ヘッド21の数は、一例であり、これに限定されるものではない。
搬送ドラム10は、上述したように円周上の表面の3ヶ所に用紙40の先端を把持するグリッパ12を備えている。また、搬送ドラム10は、表面に無数のエアー吸引孔が形成されており、エアー吸引ファンによってエアー吸引孔から用紙40の裏面を吸引して表面に用紙40を密着させることができる。
本実施形態の液体吐出装置は、搬送ドラム10と、液体吐出ヘッド21と、搬送ドラム10の外周面に開口し、液体を保持する吸収体14を有し、液体吐出ヘッド21から空吐出された液体を受容する複数の液体受容手段13を備える。
さらに、吸収体14が保持する液体量を検知する検知手段と、液体受容手段13の位置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、複数の液体受容手段13から特定の液体受容手段13を選択し、選択された液体受容手段13の開口部が、搬送ドラム10の停止時に水平方向に対して上向きに配置されるように制御する。
ここで、液体受容手段13の開口部が「水平方向に対して上向きに配置される」とは、開口面が少なくとも横向き乃至下向きではない方向に配置されることを意味する。「上向き」は、広く上方に向いていることを意味し、鉛直方向上向きに限定されない。
また、前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、複数の液体受容手段13から特定の液体受容手段13を選択し、選択された液体受容手段13が、空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置されるように制御する。
このように、複数の液体受容手段13のうちの一つに対して優先的に空吐出を行うように制御するとともに、印刷停止時には、当該液体受容手段13が開口部を水平方向に対して上向きにして停止する様に制御するので、空吐出された液体を十分に保持可能であるとともに、簡易な構成で保持された液体の漏れ出しを長時間に渡って抑制することができる。
複数の液体受容手段13のうちの一つに優先的に空吐出を行った場合、搬送ドラム10における重量バランスが変化することが予想される。そこで、吸収体14が保持可能な液体量の最大値は、搬送ドラム10の回転ムラを生じさせることがない量とすることが好ましい。
なお、本実施形態において印刷に用いられる液体(インク)の密度は1.1g/m程度であるため、搬送ドラム10の材質として一般に使用されるアルミニウムの密度(2.7g/m)や鉄の密度(7.8g/m)と対比すると小さいため、吸収体14の保持量が最大値になった場合でも、重量バランスに与える影響は小さいものと考えられる。
搬送ドラム10は印刷動作中に高速回転するため、吸収体14に多量に保持された液体が遠心力により飛散してしまう可能性がある。そこで、吸収体14が保持可能な液体量の最大値は、搬送ドラム10の回転により飛散することがない量とすることが好ましい。
なお、本実施形態の搬送ドラム10の直径を900mm、線速を1,250mm/sとした場合、相対遠心加速度は0.35G(Gは重力加速度)となる。このように、回転時の遠心力は停止時の重力よりも極めて小さいため、吸収体14に保持された液体は、回転時の遠心力による飛散よりも、停止時の漏れ出しが問題となる可能性が大きいと考えられる。
吸収体14に保持された液体が少量であれば、液体受容手段13の開口部が下向きであっても漏れ出しが生じる可能性は低くなる。よって、吸収体14を頻繁に交換することで漏れ出しを防止することもできるが、交換作業や交換部材のコストが増大する。
これに対し、本実施形態の液体吐出装置では、吸収体14に対して吐出可能な液体の量を増加して吸収体14の交換サイクルを延ばし、コスト低減を実現することができる。
図2に基づき、液体受容手段13の配置制御について説明する。
なお、前記検知手段が検知した吸収体14の液体量を判断するにあたり、所定の閾値を設けておく必要がある。
吸収体14が保持する液体量の閾値を有し、前記検知手段が、選択された第一の液体受容手段13aの吸収体14の液体量が前記閾値に達したことを検知したとき、前記制御手段は、第二の液体受容手段13cを選択し、第二の液体受容手段13cが空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置されるように制御するとともに、第一の液体受容手段13aの開口部及び第二の液体受容手段13cの開口部が、搬送ドラム10の停止時に水平方向に対して上向きに配置されるように制御する。
まず、図2(A)を参照して説明する。
複数のグリッパ12の間に等間隔で設けられた複数の液体受容手段13のうち、一つの液体受容手段13aを選択し、液体受容手段13aが空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置されるように制御し、開口部が搬送ドラム10の停止時に水平方向に対して上向きに配置されるように制御する。
選択される液体受容手段13aは、予め設定しておくこともできるが、空吐出の実施が必要と判断された時点でその液体吐出ヘッド21と対向した位置にある液体受容手段が設定されたものではない場合(13bまたは13c)は、当該別の液体受容手段(13bまたは13c)とすることもできる。後者の場合、別の液体受容手段(13bまたは13c)に対して閾値に達するまで空吐出の液体を受容させた後、予め設定した液体受容手段13aを選択してもよい。
次に、図2(B)を参照して説明する。
選択した第一の液体受容手段13aの吸収体14の液体量が閾値(例えば、許容される最大の受容量に近い状態)に達した場合、他の液体受容手段(13b、13c)から第二の液体受容手段13bを選択し、液体受容手段13bが空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置されるように制御し、開口部が搬送ドラム10の停止時に水平方向に対して上向きに配置されるように制御する。そして、搬送ドラム10の停止時には第一の液体受容手段13aの開口部及び第二の液体受容手段13bの開口部が水平方向に対して上向きに配置されるように制御する。
吸収体14の最大の受容量(保持可能な最大値)としては、吸収体14の素材や吐出される液体の成分によって異なるが、液体受容手段13の体積の80〜90%に相当する量とすることができる。
また、閾値として規定される値は、液体受容手段13の体積の70〜80%に相当する量とすることができる。
図2(B)において、第一の液体受容手段13a及び第二の液体受容手段13bの吸収体14の液体量がいずれも閾値に達した場合は、第三の液体受容手段13cに対して空吐出が行われる。さらに、第三の液体受容手段13cの吸収体14の液体量も閾値に達した場合は、すべての液体受容手段(13a、13b、13c)の吸収体14がそれぞれ均等に最大の需要量に達するように空吐出の液体を受容させる。
すなわち、前記検知手段が、すべての液体受容手段13の吸収体14の液体量について閾値に達したことを検知したとき、前記制御手段は、すべての液体受容手段13の吸収体14の液体量が閾値を超えて保持可能な最大値となるまで、空吐出された液体を受容する位置に順次配置されるように制御する。
この状態において、すべての液体受容手段13の開口部を水平方向に対して上向きとすることは困難である。上述のように、搬送ドラム10の回転中には吸収体14に保持された液体の遠心力による飛散は生じず、停止時の漏れ出しが問題となる可能性が大きいため、開口部を水平方向に対して上向きに配置できない液体受容手段13の吸収体14の液体量が保持可能な最大値を超えた時点で印刷を停止し、吸収体14の交換を行うことにより、漏れ出しの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態の液体吐出装置の液体受容手段13において、吸収体14の液体量が閾値に達した状態で開口部を下向きにして20時間放置したところ、液体の漏れ出しは認められなかった。
本実施形態の液体吐出装置は、表示手段をさらに備え、すべての吸収体14の液体量が保持可能な最大値に達したとき、液体吐出動作を停止するとともに、前記表示手段に吸収体14の交換を促す表示をすることが好ましい。
このような構成とすることにより、配設されたすべての吸収体14に対し、最大限まで空吐出による液体を保持させることができ、交換サイクルを延ばすことができ、さらに交換作業が一度で完了するため非常に効率的である。
図3に上述の制御の流れを示す。なお、図3は、図2に示すように搬送ドラム10に液体受容手段13が3つ設けられた例を示したものであるが、液体受容手段13の設置数は3つに限定されず、適宜選択することができる。
「吸収体の状態」は、液体受容手段13の体積に対する液体量の割合を規定したもので、閾値を80%、保持可能な最大値を90%としている。
ステップ1は初期状態であり、液体受容手段A〜Cのいずれも吸収体の受容量は0である。
ステップ2では、選択された第一の液体受容手段Aが、空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置される。このとき、液体受容手段Aの開口部は、搬送ドラム10の停止時に水平方向に対して上向きに配置される。
液体受容手段Aの吸収体が保持する液体量が閾値(80%)に達したとき、ステップ3として、第二の液体受容手段Bが選択される。
ステップ3では、液体受容手段Bが、空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置される。搬送ドラムの停止時には、液体受容手段Aの開口部及び液体受容手段Bの開口部は水平方向に対して上向きに配置される。
液体受容手段Bの吸収体が保持する液体量が閾値(80%)に達したとき、ステップ4として、第三の液体受容手段Cが選択される。
ステップ4では、液体受容手段Cが空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置される。そして、搬送ドラムの停止時には、少なくとも液体受容手段Cの開口部が水平方向に対して上向きになるように配置される。
なお、液体受容手段が4つ以上設けられている場合は、上記ステップと同様に、初期状態の液体受容手段を新たに選択し、空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置する制御を繰り返して行う。
すべての液体受容手段の吸収体の液体量が閾値に達したとき、ステップ5として、すべての吸収体の液体量が閾値を超えて保持可能な最大値となるまで、それぞれの液体受容手段を空吐出された液体を受容する位置に順次配置する。
そして、すべての液体受容手段の吸収体の液体量が保持可能な最大値に達したとき、ステップ6の要交換状態となる。ステップ6では、例えば、液体吐出動作を停止するとともに、前記表示手段に吸収体の交換を促す表示を行う。
1 画像形成部
10 搬送ドラム
12 グリッパ
13 液体受容手段
14 吸収体
21 液体吐出ヘッド
40 被記録媒体(用紙)
特開2005−125689号公報

Claims (5)

  1. 被記録媒体を外周面に保持して搬送する円筒状の搬送ドラムと、
    液体を吐出する複数のノズルを有し、ノズル列が前記搬送ドラムの回転方向と直交する方向に配置された液体吐出ヘッドと、
    前記搬送ドラムの外周面に開口し、液体を保持する吸収体を有し、前記液体吐出ヘッドから空吐出された液体を受容する複数の液体受容手段であって、少なくともいずれかの液体受容手段の開口部が少なくとも横向き乃至下向きに配置された前記複数の液体受容手段と、
    前記吸収体が保持する液体量を検知する検知手段と、
    前記液体受容手段の位置を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、複数の前記液体受容手段から特定の液体受容手段を選択し、
    選択された前記液体受容手段の開口部が、前記搬送ドラムの停止時に水平方向に対して上向きに配置されるように制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、複数の前記液体受容手段から特定の液体受容手段を選択し、
    選択された前記液体受容手段が、空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記吸収体が保持する液体量の閾値を有し、前記検知手段が、選択された第一の液体受容手段の前記吸収体の液体量が前記閾値に達したことを検知したとき、
    前記制御手段は、第二の液体受容手段を選択し、前記第二の液体受容手段が空吐出された液体を受容する位置に優先的に配置されるように制御するとともに、前記第一の液体受容手段の開口部及び前記第二の液体受容手段の開口部が、前記搬送ドラムの停止時に水平方向に対して上向きに配置されるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記吸収体が保持する液体量の閾値を有し、前記検知手段が、すべての前記液体受容手段の前記吸収体の液体量について前記閾値に達したことを検知したとき、
    前記制御手段は、すべての前記液体受容手段の前記吸収体の液体量が閾値を超えて保持可能な最大値となるまで、空吐出された液体を受容する位置に順次配置されるように制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 表示手段をさらに備え、すべての前記吸収体の液体量が保持可能な最大値に達したとき、液体吐出動作を停止するとともに、前記表示手段に前記吸収体の交換を促す表示をすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出装置
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