JP6800304B1 - 金属屋根材を備えた屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属屋根材及びそれを備えた屋根構造において、金属屋根材の腐食を防止する。【解決手段】立平葺用の金属屋根材10は、屋根下地材20を覆う本体部11と、本体部11の幅方向の両端部において上方に突出して隣り合う金属屋根材10と係合する第1係合部12及び第2係合部13と、第1係合部12の本体部11とは逆側に形成されて屋根下地材20に固定される平板状の固定部15と、第1係合部12と固定部15との間に設けられ、屋根下地材20と本体部11との間に軒先側から棟木側に向かって延びる通気路40が形成されるように、第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部12を支持する支持脚部14とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、金属屋根材備えた屋根構造に関するものである。
従来、断熱性及び通気性を考慮した屋根構造が提案されている(例えば、下記の特許文献1を参照)。特許文献1には、野地板の下方に断熱材を設け、垂木成を断熱材よりも高くすると共に野地板と断熱材との間にスペーサを設けることにより、野地板と断熱材との間に通気空間を形成する屋根構造が開示されている。
特開2006−63665号公報
しかしながら、上記屋根構造では、立平葺用の金属屋根材を用いる場合、通常、金属屋根材が野地板の上面に貼られたルーフィング上にベタ置きされる。金属屋根材は、透湿性を有しないため、このような屋根構造では、金属屋根材の裏面側において発生した結露水を屋外へ逃がすことができず、金属屋根材が結露水によって腐食するおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属屋根材備えた屋根構造において、金属屋根材の腐食を防止することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、立平葺用の屋根材として、屋根下地材に施工するだけで屋根下地材との間に通気路が形成される形状に形成した金属屋根材を用いることとした。
具体的には、第1の発明は、折り曲げ形成された矩形状の金属板からなり、屋根下地材に取り付けられて該屋根下地材を覆う立平葺用の金属屋根材と、該金属屋根材が上方に取り付けられる上記屋根下地材と、該屋根下地材の下方に設けられる断熱材とを備えた屋根構造であって、上記金属屋根材は、上記屋根下地材上において軒先側から棟木側に向かって延びて該屋根下地材を覆う本体部と、上記本体部の幅方向の一端側において上方に突出して隣り合う金属屋根材と係合する第1係合部と、上記本体部の幅方向の他端側において上方に突出して隣り合う金属屋根材の上記第1係合部に覆い被さることによって該第1係合部と係合する第2係合部と、上記第1係合部の上記本体部とは逆側に形成され、上記屋根下地材に固定される平板状の固定部と、上記第1係合部と上記固定部との間に設けられ、上記屋根下地材と上記本体部との間に上記軒先側から上記棟木側に向かって延びる通気路が形成されるように、上記第1係合部の下端を上記固定部より上方の位置に持ち上げると共に上記第1係合部を支持する支持脚部とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、屋根下地材を覆う本体部と、本体部の幅方向の両側に設けられた第1及び第2係合部と、屋根下地材に固定される固定部とを備える金属屋根材に、第1係合部の下端を固定部より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部を支持する支持脚部を設けた金属屋根材を、立平葺用の屋根材として用いることとした。このような構成により、金属屋根材を屋根下地材上に施工するだけで、屋根下地材と金属屋根材の本体部との間に、軒先側から棟木側に向かって延びる通気路を形成することができる。
第1の発明によれば、金属屋根材と屋根下地材との間に通気路が形成されることにより、屋根下地材を透過した室内の湿気が金属屋根材の裏面側に至ったとしても、結露が生じ難くなる。また、金属屋根材の裏面側において結露が生じたとしても、結露水は、通気路を流れる空気と共に軒先側から棟木側へ流れ、速やかに屋外へ排出されることとなる。そのため、金属屋根材の腐食を防止することができる。
また、第1の発明によれば、上記構成の金属屋根材を、横葺用の屋根材として用いる場合と異なり、支持脚部に通気路用の貫通孔を形成しなくても、金属屋根材を屋根下地材上に施工するだけで、金属屋根材と屋根下地材との間に軒先側から棟木側へ空気が流れる通気路を容易に形成することができる。よって、第1の発明によれば、金属屋根材を屋根下地材上に施工するだけで、金属屋根材の強度及び剛性を低下させることなく、金属屋根材と屋根下地材との間に、軒先側から棟木側へ空気が流れる通気路を自動的に容易に形成することができる。よって、第1の発明によれば、金属屋根材が腐食し難い耐久性に優れた屋根構造を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記支持脚部は、上記金属板が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されていることを特徴とするものである。
また、第2の発明では、第1係合部の下端を固定部より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部を支持する支持脚部が、金属板を幅方向に折り重ねた折重脚部に構成されている。上記通気路を構成するために、金属屋根材を屋根下地材から浮かせた構造とすると、修理等で作業者が乗る際に、支持脚部に荷重が集中し、座屈するおそれがある。しかしながら、支持脚部が、折重脚部に構成されることにより、折重脚部で構成しない場合に比べ、支持脚部の強度が増大するため、座屈するおそれを低減することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記第1係合部と上記本体部との間に設けられ、上記支持脚部と共に、上記第1係合部の下端を上記固定部より上方の位置に持ち上げると共に上記第1係合部を支持する補助脚部を備えていることを特徴とするものである。
第3の発明では、第1係合部の支持脚部とは逆側に、支持脚部と共に、第1係合部の下端を固定部より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部を支持する補助脚部が設けられている。そのため、作業者が金属屋根材に乗っても、荷重が支持脚部に集中せず、荷重が支持脚部と補助脚部とに分散される。従って、第3の発明によれば、支持脚部が座屈するおそれを低減することができる。
第4の発明は、第3の発明において、上記補助脚部は、上記金属板が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、支持脚部と共に第1係合部を固定部より上方の位置に持ち上げて支持する補助脚部が、金属板を幅方向に折り重ねた折重脚部に構成されている。このように補助脚部が、折重脚部に構成されることにより、折重脚部で構成しない場合に比べ、補助脚部の強度が増大する。従って、第4の発明によれば、支持脚部が座屈するおそれをより低減することができる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、上記本体部は、幅方向において上記第2係合部側から上記第1係合部側へ向かう程、上記屋根下地材に近づき、該屋根下地材に当接するように形成された傾斜部分を有していることを特徴とするものである。
第5の発明では、本体部の一部が、幅方向において第2係合部側から第1係合部側へ向かう程、屋根下地材に近づき、最下点で屋根下地材に当接する傾斜部分に構成されている。本体部に一端が屋根下地材に当接する傾斜部分を設けることにより、修理等で作業者が屋根下地材に乗る等して本体部に荷重が作用しても、本体部が塑性変形し難くなる(撓み難くなる)。従って、第5の発明によれば、本体部に傾斜部分を設けることにより、金属屋根材の塑性変形を抑制することができる。
第6の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、上記本体部には、長手方向の一端から他端に延び、下端が上記屋根下地材に当接するように凹む少なくとも1つの溝部が形成されていることを特徴とするものである。
第6の発明では、本体部に、長手方向の一端から他端に延び、下端が上記屋根下地材に当接するように凹む少なくとも1つの溝部が形成されている。本体部にこのような溝部を形成することにより、修理等で作業者が屋根下地材に乗る等して本体部に荷重が作用しても、本体部が塑性変形し難くなる(撓み難くなる)。従って、第6の発明によれば、本体部に溝部を設けることにより、金属屋根材の塑性変形を抑制することができる。
の発明は、第1乃至6のいずれか1つの発明において、上記屋根下地材は、中密度繊維板で構成された野地板と、上記野地板の上面に設けられた透湿防水シートとを備えていることを特徴とするものである。
ところで、所謂、屋根断熱タイプの屋根構造において、断熱等性能等級4を取得するには、通常、断熱層の外気側(野地板の裏面側)に通気層を設ける必要がある。しかしながら、断熱層の外気側に通気層を確保するには、野地板の裏面側にスペーサ等を施工する必要があり、施工に手間がかかる。特に、外張り断熱構造を採用する場合、断熱層の外気側に通気層を確保するには、通常の垂木の他に、野地板の裏面側に別途、通気用の垂木を設ける必要があり、施工に非常に手間がかかる。
これに対し、第の発明では、野地板が、中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard)で構成されている。中密度繊維板は、木材繊維を接着剤と共に熱圧して成板することによって形成された木質ボードであり、木材繊維間に隙間が形成されているため、従来、野地板として用いられていた構造用合板に比べて透湿抵抗が低い。また、野地板の上面に設けられた透湿防水シートも、従来、野地板の上面に設けられるアスファルトルーフィングに比べて透湿抵抗が著しく低い。つまり、屋根下地材が、従来の屋根下地材に比べて透湿抵抗が著しく低くなる。また、上記屋根構造では、屋根下地材上に施工するだけで、屋根下地材との間に軒先側から棟木側に向かって延びる通気路が形成される金属屋根材を用いている。よって、上記屋根構造によれば、野地板から上の透湿抵抗の合計値が、非常に小さな数値となり、従来の屋根構造よりも透湿抵抗比が著しく高くなる。上記断熱等性能等級4では、透湿抵抗比が所定の値以上であれば、結露の心配はないものとして通気層を省略可能と定められている。そのため、上記屋根構造によれば、従来の屋根構造に比べて、透湿抵抗比を著しく増大させることができるため、野地板の裏面側に設ける通気層を省略しても野地板裏面での結露の発生及び野地板の腐朽を抑制することができる。従って、第の発明によれば、野地板の裏面側に設ける通気層を省略することにより、従来の屋根構造に比べて施工の手間を大幅に削減することができ、容易に施工することができる。
また、第の発明によれば、中密度繊維板で構成された野地板を用いているため、構造用合板等で構成された従来の野地板を用いた場合に比べて表面に付着した雨水を吸水し難い。また、このような野地板によれば、釘が打ち込まれた箇所においても、木材繊維間をかき分けるように打ち込まれた釘に接着剤でコーティングされた木材繊維が密着することにより、釘穴に雨水等の水分が浸入し難くなる。このように表面だけでなく釘穴からも吸水し難い防水性に優れた中密度繊維板を野地板として用いることにより、雨水が金属屋根材の隙間から屋根下地材に至っても、従来に比べて雨水が格段に野地板に浸透し難くなり、野地板の腐朽を抑制することができる。また、中密度繊維板で構成された野地板は、通気性に優れ、著しく乾燥し易いため、万一、雨水が野地板に浸透したとしても、野地板の裏面まで至ることがなく、雨漏りを防止することができる。
また、従来の合板からなる野地板では、最表層の単板が水を吸収すると、導管・仮導管を通り、単板の繊維方向(通常長手方向)に水が移動し、小口に達すると、その部分から水が漏出する。小口から漏出して裏面に達した水の一部は、そのまま滴り、雨漏りの原因となるが、最裏層の単板の小口から再度吸収される水もある。最裏層の単板の小口から再度吸収された水は、単板内を移動するが、垂木と接触する部分で再度単板から漏出し、垂木から滴り、やはり雨漏りの原因となる。
これに対し、第の発明によれば、野地板が中密度繊維板で構成されている。中密度繊維板で構成された野地板には、繊維方向が無く、高密度で空隙が少なく、耐水性の接着剤を使用できるため、従来の合板からなる野地板のように継ぎ目(小口)から水が漏出することがない。よって、第の発明によれば、野地板の継ぎ目からの雨漏りも防止することができる。
以上説明したように、立平葺用の屋根材として、屋根下地材に施工するだけで屋根下地材との間に通気路が形成される形状に形成した金属屋根材を用いることしたため、金属屋根材備えた屋根構造において、金属屋根材の腐食を防止することができる。
図1は、実施形態1に係る建物の屋根構造の一部分の外観を示す斜視図である。 図2は、図1の屋根構造の一部分を妻側に平行な面で切断した断面図である。 図3は、図1の屋根構造の一部分を平側に平行な面で切断した断面図である。 図4は、実施形態2に係る建物の屋根構造の一部分を平側に平行な面で切断した断面図である。 図5は、実施形態3に係る建物の屋根構造の一部分を平側に平行な面で切断した断面図である。 図6は、実施形態4に係る建物の屋根構造の一部分を平側に平行な面で切断した断面図である。 図7は、実施形態5に係る建物の屋根構造の一部分を平側に平行な面で切断した断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1及び図2に示すように、屋根構造1は、屋根下地材20の上に、複数の金属屋根材10,…,10を、棟木5側から軒先6側に向かって縦方向に延びるように配置して葺いた(立平葺きした)ものである。
−屋根構造の構成−
図2及び図3に示すように、屋根構造1は、所謂、屋根断熱タイプの屋根構造であり、金属屋根材10と、屋根下地材20と、断熱材30とを備えている。金属屋根材10と屋根下地材20は、建物の小屋組において間隔を空けて配された複数の垂木2,…,2の上方に施工されている。断熱材30は、複数の垂木2,…,2の各間に設けられている。複数の垂木2,…,2の下端面には、石膏ボード3が取り付けられている。
金属屋根材10は、折り曲げ形成された矩形状の金属板で構成され、本実施形態1では、ガルバリウム鋼板(登録商標)で構成されている。金属屋根材10は、屋根下地材20に向かって打ち込まれた釘4で、屋根下地材20に取り付けられている。なお、金属屋根材10は、ガルバリウム鋼板(登録商標)に限られず、銅板、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム板、ステンレス板等で構成されていてもよい。
金属屋根材10の詳細な構成については後述するが、金属屋根材10の構成により、金属屋根材10と屋根下地材20との間には、軒先6側から棟木5側に向かって延びる通気路40が形成されている。なお、図2中、符号7は鼻隠し、符号8は水切り、符号9は棟包みである。
屋根下地材20は、野地板21と、透湿防水シート22とを備えている。野地板21と透湿防水シート22とは、いずれも透湿性と防水性とを兼ね備えている。そのため、本実施形態1では、断熱材30と野地板21との間に屋外と連通する連通路が設けられていない。屋根下地材20の詳細な構成については後述する。
断熱材30は、ロックウールによって構成されている。なお、断熱材30は、断熱効果のあるものであればいかなるものであってもよく、例えば、グラスウール等の繊維系の断熱材を用いることができる。本実施形態1では、断熱材30は、屋根下地材20の直下に設けられている。
以上のような構成により、本実施形態1では、屋根構造1は、天井側ではなく屋根側に断熱材30が設けられる、所謂、屋根断熱タイプの屋根構造に構成されている。
〈金属屋根材の詳細な構成〉
金属屋根材10は、上述のように、矩形状の金属板(本実施形態1では、ガルバリウム鋼板(登録商標))を折り曲げることによって形成されている。金属屋根材10は、本体部11と、第1係合部12と、第2係合部13と、支持脚部14と、固定部15とを備えている。
本体部11は、金属屋根材10を構成する矩形状の金属板の幅方向の両端部を除く部分であり、金属屋根材10の長手方向に延び、屋根下地材20に取り付けられた際に、該屋根下地材20の上方を覆う概ね平板状の部分である。本体部11は、幅方向の両端部に、端から中程に向かう程、低くなる段差部11aが形成されている。これにより、本体部11は、幅方向の中程部分が両端部に比べて下方へ浅く窪んだ形状となる。本体部11は、幅方向の両端部に段差部11aが形成されることにより、長手方向の撓みが抑制される。
第1係合部12は、金属屋根材10を構成する金属板の幅方向の一部分によって構成され、金属屋根材10の長手方向に延びるものである。第1係合部12は、本体部11の幅方向の一方側(図3では右側)において上方に突出して隣り合う金属屋根材10の第2係合部13と係合する形状に形成されている。
具体的には、本実施形態1では、第1係合部12は、本体部11の幅方向の一端から上方に向かって延びる矩形平板状の第1直線部12aと、第1直線部12aの上端から金属屋根材10の幅方向の内側に向かって延びた後、幅方向の内側へ斜め上方に向かって折れ曲がり、斜め上方に延びる突出部12bと、突出部12bの上端から下方に向かって第1直線部12aに平行に延びる矩形平板状の第2直線部12cとを有している。第1係合部12は、第1直線部12aと突出部12bと第2直線部12cとにより、幅方向の内側に向かって突出する片ひげ矢印形状に形成されている。
第2係合部13は、金属屋根材10を構成する金属板の幅方向の一部分によって構成され、金属屋根材10の長手方向に延びるものである。第2係合部13は、本体部11の幅方向の他方側(図3では左側)において上方に突出して隣り合う金属屋根材10の第1係合部12に覆い被さることにより、隣り合う金属屋根材10の第1係合部12と係合する形状に形成されている。
具体的には、本実施形態1では、第2係合部13は、本体部11の幅方向の他端から上方に向かって延びる矩形平板状の直線部13aと、直線部13aの上端から幅方向の外側へ斜め下方に向かって延びた後、金属屋根材10の幅方向の内側に向かって折れ曲がり、直線部13aに略垂直に延びる突出部13bと、突出部13bの一端から幅方向の外側へ斜め下方に向かって折れ曲がり、斜め下方に延びる終端部13cとを有している。第2係合部13は、直線部13aと突出部13bと終端部13cとにより、幅方向の外側に向かって突出する片ひげ矢印形状に形成されている。第2係合部13は、第1係合部12に覆い被さるように、第1係合部12よりも一回り大きい片ひげ矢印形状に形成されている。
支持脚部14は、金属屋根材10を構成する金属板の幅方向の一部分によって構成され、金属屋根材10の長手方向に延びるものである。支持脚部14は、第1係合部12の第2直線部12cの下端から下方に延び、第1係合部12の下端を固定部15よりも上方の位置に持ち上げると共に第1係合部12を支持する部分である。支持脚部14は、第1係合部12の第2直線部12cと長さ(図3の紙面直交方向の長さ)が等しい矩形平板状に形成されている。支持脚部14は、高さが5mm〜10mm程度に形成されている。
固定部15は、金属屋根材10を構成する金属板の幅方向の一部分によって構成され、金属屋根材10の長手方向に延びるものである。固定部15は、支持脚部14の下端から幅方向の外側に延び、屋根下地材20に当接する平板状の部分を有し、屋根下地材20に固定されている。固定部15は、支持脚部14と長さ(図3の紙面直交方向の長さ)が等しい矩形平板状に形成されている。固定部15は、前述したように、屋根下地材20に向かって打ち込まれた釘4で屋根下地材20に固定されている。
このような構成により、金属屋根材10は、固定部15を釘4で屋根下地材20に固定し、第1係合部12に隣接する金属屋根材10の第2係合部13を覆い被せて係合させると共に、第2係合部13を隣接する金属屋根材10の第1係合部12に覆い被さるように係合させるだけで、屋根下地材20上に施工される。
〈屋根下地材の詳細な構成〉
屋根下地材20は、上述したように、野地板21と、透湿防水シート22とを備えている。野地板21と透湿防水シート22とは、いずれも透湿性と防水性とを兼ね備えている。以下、それぞれについて詳述する。
[野地板]
野地板21は、密度(g/cm)が0.7以上0.85未満の構造用の中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard)で構成されている。本実施形態では、密度0.79g/cmの厚さ9.2mm厚の中密度繊維板を、野地板21として用いている。
野地板21を構成する中密度繊維板は、耐水性に優れた第1の接着剤と、該第1の接着剤と比較して耐水性が低い第2の接着剤とを含んでいる。本実施形態1では、ユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤を第1の接着剤とし、ユリア樹脂系接着剤を第2の接着剤として含む中密度繊維板によって野地板21が構成されている。また、本実施形態1では、野地板21において、第1の接着剤と第2の接着剤とは、重量比率が第1の接着剤:第2の接着剤=2:8となるように配合されて含まれている。なお、第1の接着剤は、ユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤に限られず、ユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤、ジフェニルメタンジイソシアネート及びフェノール樹脂の少なくとも一種を含むものであればよい。
(吸水率)
野地板21は、吸水率が15%以下となるように構成されている。なお、野地板21は、吸水率が13.6%以下となるように構成されるのが好ましく、さらに、吸水率が13.2%以下となるように構成されるのがより好ましい。
ここで、上記吸水率は、相対湿度65±5%の環境下で恒量に達した試験片の重量(m1)を測定した後、該試験片を20±1℃の水中に置き、24時間浸した後、試験片を取り出して重量(m2)を測定する吸水率試験を行い、該吸水率試験において測定した水浸前後の試験片の重量差から算出したもの(水浸前後の試験片の重量差(m2−m1)を水浸前の重量m1で除したものに100を乗じた値)を用いる。
上述のように耐水性に優れる第1の接着剤を含む中密度繊維板は、木材繊維が第1の接着剤でコーティングされることにより、木材繊維間に水が浸入し難くなり、吸水率が低くなる。よって、野地板21を構成する中密度繊維板の成形に第1の接着剤を用い、その配合比率を調整することにより、野地板21の吸水率を所望の吸水率、本実施形態では、15%以下(好ましくは13.6%以下、より好ましくは13.2%以下)にすることができる。
なお、従来野地板として用いていた厚さ12mmの構造用合板A(スギ)と構造用合板B(表層カラマツ、芯層スギ)について、上記吸水率試験を行い、吸水率を算出したところ、その吸水率は、82%と61%であった。このことから、本実施形態1の野地板21の吸水率が従来の野地板と比較して著しく低いことが判る。
(透湿性能)
野地板21は、JIS A1324に規定されたカップ法に準拠して測定される透湿抵抗が、2.5m・h・mmHg/g未満となるように構成されている。
上述のように耐水性に優れる第1の接着剤を含む中密度繊維板は、吸水率が低くなる。一方、耐水性に優れた第1の接着剤のみを接着剤として中密度繊維板を形成すると、吸水率を著しく低減することができるものの、透湿抵抗が増大する虞がある。
しかしながら、本実施形態1では、野地板21を構成する中密度繊維板の成形に第1の接着剤と共に、安価で耐水性が低いユリア樹脂系接着剤からなる第2の接着剤を接着剤として用いている。第2の接着剤は、第1の接着剤に比べて耐水性が低いため、耐水性の高い第1の接着剤と混ぜて用いることにより、吸水率の低い(15%以下の)中密度繊維板を、透湿抵抗を増大させることなく形成することができる。つまり、第1の接着剤と第2の接着剤との配合比率を調整することにより、吸水率が15%以下で且つ透湿抵抗が2.5m・h・mmHg/g未満の野地板21を構成することができる。なお、本実施形態1では、上述のように、ユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤からなる第1の接着剤と、ユリア樹脂系接着剤からなる第2の接着剤とを、重量比率が第1の接着剤:第2の接着剤=2:8となるように配合して添加して形成した中密度繊維板を野地板21として用いることにより、吸水率が15%以下で且つ透湿抵抗が2.5m・h・mmHg/g未満の野地板21を構成することができる。
なお、従来野地板として用いていた上記構造用合板Aと構造用合板Bについて、JIS A1324に規定されたカップ法に準拠して測定した透湿抵抗は、23m・h・mmHg/gと27m・h・mmHg/gであった。このことから、本実施形態1の野地板21の透湿抵抗が従来の野地板と比較して著しく低い、つまり、透湿性能が著しく高いことが判る。
[透湿防水シート]
透湿防水シート22は、JIS A1324に規定されたカップ法に準拠して測定される透湿抵抗が0.65m・s・Pa/μg以下となるように構成されている。この透湿抵抗は、JIS A6111の屋根用の透湿防水シートの規定に準拠したものである。本実施形態1では、透湿防水シート22は、多数の微細孔(直径0.5μm程度)が設けられた樹脂フィルムで構成され、透湿抵抗が0.5m・s・Pa/μg以下に構成されている。
なお、透湿防水シート22は、JIS A6111に準拠したものであればいかなるものを用いてもよく、不織布で構成してもよい。また、これらを積層したものとしてもよい。
−屋根構造の施工方法−
屋根構造1は、以下のようにして施工される。
まず、建物の小屋組において間隔を空けて配された複数の垂木2,…,2の上方に屋根下地材20を施工する。具体的には、複数の垂木2,…,2上に野地板21を敷きつめ、ビス等で野地板21を複数の垂木2,…,2に固定する。その後、野地板21上に透湿防水シート22を敷きつめ、ステープル釘等で透湿防水シート22を野地板21に打ち付ける。このとき、野地板21の上において複数の透湿防水シート22を、屋根勾配の下側から上側へ順に辺縁を重ね合わせながら敷きつめ、隣り合う透湿防水シート22の重ね合わせた部分にステープル釘等を打ち込む。なお、このようにして、複数の垂木2,…,2の上方に屋根下地材20を施工する。
屋根下地材20の施工後、金属屋根材10を葺く。具体的には、複数の金属屋根材10,…,10を、棟木5の延伸方向の一端(けらば)から他端(けらば)まで順に葺いていく。具体的には、金属屋根材10を、長手方向が棟木5側から軒先6側へ延びるように、屋根下地材20上の所定の位置に配置し、平板状の固定部15を、屋根下地材20に向かって打ち込まれた釘4で固定する。次の屋根下地材20は、第2係合部13が、先に屋根下地材20に取り付けられた金属屋根材10の第1係合部12に覆い被さる位置に配置され、第2係合部13を、先に屋根下地材20に取り付けられた金属屋根材10の第1係合部12に押しつけることによって該第1係合部12に外嵌させる(ハゼ継ぎする)。このとき、互いに係合する第1係合部12と第2係合部13との間に、防水材を挟み込むことが好ましい。このようにして、複数の金属屋根材10,…,10を、棟木5の延伸方向の一端側から他端側に順に葺いていく。
複数の金属屋根材10,…,10の施工後、複数の金属屋根材10,…,10の軒先6側に水切り8を設ける一方、複数の金属屋根材10,…,10の棟木5側に棟包み9を設ける。
一方、建物の内部側では、複数の垂木2,…,2の各間に断熱材30を充填し、各断熱材30を、ステープル釘等で野地板21に固定する。その後、複数の垂木2,…,2の下端面(内面)に石膏ボード3を押しつけ、ビス等で石膏ボード3を複数の垂木2,…,2に打ち付ける。
以上のようにして、屋根構造1が施工される。
−屋根構造の特性−
〈屋根材の特性〉
本実施形態1では、金属屋根材10に、本体部11の幅方向の一端側において上方に突出する第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に、第1係合部12を支持する支持脚部14を設けている。このような構成により、金属屋根材10では、支持脚部14によって第1係合部12の下端が固定部15よりも高い位置に持ち上げられるのに伴い、第1係合部12に連続する本体部11も固定部15よりも高い位置に持ち上げられる。そのため、本実施形態1では、金属屋根材10を屋根下地材20に施工するだけで、各金属屋根材10の本体部11と屋根下地材20との間に、軒先6側から棟木5側に向かって延びる通気路40が形成される。
通気路40では、軒先6側の端部が流入口40aとなり、棟木5側の端部(棟包み9と金属屋根材10との間)が流出口40bとなって、屋外の空気が流入口40aから流出口40bへ流れる。そのため、屋根下地材20を透過した室内の湿気が金属屋根材10の裏面側に至ったとしても、結露が生じ難くなる。また、金属屋根材10の裏面側において結露が生じたとしても、結露水は、通気路40を流れる空気と共に軒先6側から棟木5側へ流れ、流出口40bから速やかに屋外へ排出されることとなる。そのため、金属屋根材10の腐食を防止することができる。
また、各金属屋根材10の本体部11と屋根下地材20との間に、上記通気路40が形成されることにより、各金属屋根材10の熱が透湿防水シート22に伝導しなくなる。また、各金属屋根材10と透湿防水シート22の温度上昇を抑制することができる。従って、上記金属屋根材10を用いて上記通気路40を形成することにより、屋根構造の断熱性能を高めることができる。
〈屋根下地材の特性〉
上述のように、従来の屋根下地材では、野地板(構造用合板)の吸水率が高いため、防水シートを貫く釘穴を通って野地板に至った雨水が野地板の表面から内部に浸透し易かった。また、従来の屋根下地材では、野地板を貫く釘穴の止水性が低く、雨水が野地板まで至ると、野地板の釘穴に浸入し、釘穴からも野地板内部に雨水が吸収されていた。つまり、従来の屋根下地材では、野地板の吸水性が高く、野地板の腐朽を招き易かった。
一方、本実施形態1の屋根下地材20では、野地板21の吸水率が低い(15%以下)ため、透湿防水シート22を貫く釘4の釘穴を通って野地板21に至った雨水が野地板21の表面から内部に浸透し難い。また、本実施形態1の屋根下地材20では、釘穴の止水性が高いため、雨水が釘穴から漏水し難く、また、雨水が釘穴に浸入し難いため、釘穴から雨水が野地板21に吸収されることもない。つまり、本実施形態1の屋根下地材20では、野地板21の吸水性が低いため、雨水等の水を吸収し難く、水が表面に止まり易い。また、中密度繊維板で構成された野地板21は、通気性に優れ、著しく乾燥し易い。そのため、万一、雨水が野地板21に浸透したとしても、野地板21の裏面まで至ることがなく、雨漏りが防止される。
また、本実施形態1の屋根下地材20では、透湿性に優れた野地板21の上に、透湿性に優れた透湿防水シート22が設けられている。そのため、屋根下地材20が水分を含んでも、水分は通気路40に放出され易く、また、屋根下地材20自体が乾燥し易くなる。以上により、本実施形態1の屋根下地材20によれば、雨等で濡れても乾燥し易く、野地板21の腐朽を招き難い。
−実施形態1の効果−
本実施形態1では、屋根下地材20を覆う本体部11と、本体部11の幅方向の両側に設けられた第1係合部12及び第2係合部13と、屋根下地材20に固定される固定部15とを備える金属屋根材10に、第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部12を支持する支持脚部14を設けることとした。このような構成により、金属屋根材10を屋根下地材20上に施工するだけで、屋根下地材20と金属屋根材10の本体部11との間に、軒先側から棟木側に向かって延びる通気路40を形成することができる。
従って、本実施形態1によれば、金属屋根材10と屋根下地材20との間に通気路40が形成されることにより、屋根下地材20を透過した室内の湿気が金属屋根材10の裏面側に至ったとしても、結露が生じ難くなる。また、金属屋根材10の裏面側において結露が生じたとしても、結露水は、通気路40を流れる空気と共に軒先側から棟木側へ流れ、速やかに屋外へ排出されることとなる。そのため、金属屋根材10の腐食を防止することができる。
ところで、横葺用の金属屋根材では、本実施形態1のような支持脚部を設けることとしても、そのような金属屋根材を施工するだけでは、棟木5に平行な通気路は自動的に形成できても、軒先6側から棟木5側へ空気が流れる通気路を形成することはできない。横葺用の金属屋根材において軒先6側から棟木5側へ空気が流れる通気路を形成するには、本実施形態1のような支持脚部を設ける一方、各金属屋根材の支持脚部に貫通孔を形成する必要があり、支持脚部の剛性が低下し、座屈のおそれが高くなる。
これに対し、本実施形態1では、横葺用の金属屋根材と異なり、支持脚部14に通気路用の貫通孔を形成しなくても、金属屋根材10を屋根下地材20上に施工するだけで、金属屋根材10と屋根下地材20との間に軒先6側から棟木5側へ空気が流れる通気路40を容易に形成することができる。よって、本実施形態1によれば、金属屋根材10の強度及び剛性を低下させることなく、軒先6側から棟木5側へ空気が流れる通気路40を容易に形成することができる。
また、本実施形態1によれば、屋根構造1が上記金属屋根材10を備えることにより、金属屋根材10を施工するだけで、金属屋根材10と屋根下地材20との間に、自動的に軒先6側から棟木5側に延びる通気路40を形成することができる。よって、本実施形態1によれば、金属屋根材10が腐食し難い耐久性に優れた屋根構造1を提供することができる。
ところで、所謂、屋根断熱タイプの屋根構造において、断熱等性能等級4を取得するには、通常、断熱層の外気側(野地板の裏面側)に通気層を設ける必要がある。しかしながら、断熱層の外気側に通気層を確保するには、野地板の裏面側にスペーサ等を施工する必要があり、施工に手間がかかる。特に、外張り断熱構造を採用する場合、断熱層の外気側に通気層を確保するには、通常の垂木の他に、野地板の裏面側に別途、通気用の垂木を設ける必要があり、施工に非常に手間がかかる。
これに対し、本実施形態1によれば、野地板21が、密度が0.7以上0.85未満の構造用の中密度繊維板で構成されている。中密度繊維板は、木材繊維を接着剤と共に熱圧して成板することによって形成された木質ボードであり、木材繊維間に隙間が形成されているため、従来、野地板として用いられていた構造用合板に比べて透湿抵抗が低い。また、野地板21の上面に設けられた透湿防水シート22も、従来、野地板の上面に設けられるアスファルトルーフィングに比べて透湿抵抗が著しく低い。つまり、屋根下地材20が、従来の屋根下地材に比べて透湿抵抗が著しく低くなる。また、上記屋根構造1では、屋根下地材20上に施工するだけで、屋根下地材20との間に軒先側から棟木側に向かって延びる通気路40が形成される金属屋根材10を用いている。よって、上記屋根構造1によれば、野地板21から上の透湿抵抗の合計値が、非常に小さな数値となり、従来の屋根構造よりも透湿抵抗比が著しく高くなる。上記断熱等性能等級4では、透湿抵抗比が所定の値以上であれば、結露の心配はないものとして通気層を省略可能と定められている。そのため、上記屋根構造1によれば、従来の屋根構造に比べて、透湿抵抗比を著しく増大させることができるため、野地板21の裏面側に設ける通気層を省略しても野地板21の裏面での結露の発生及び野地板21の腐朽を抑制することができる。従って、本実施形態1によれば、野地板21の裏面側に設ける通気層を省略することにより、従来の屋根構造に比べて施工の手間を大幅に削減することができ、容易に施工することができる。
また、本実施形態1によれば、吸水率が15%以下に構成された中密度繊維板を野地板21として用いている。このような野地板21は、構造用合板等で構成された従来の野地板(吸水率60%以上)に比べて表面に付着した雨水を吸水し難い。また、このような野地板21によれば、釘4が打ち込まれた箇所においても、木材繊維間をかき分けるように打ち込まれた釘4に接着剤でコーティングされた木材繊維が密着することにより、釘穴に雨水等の水分が浸入し難くなる。このように表面だけでなく釘穴からも吸水し難い防水性に優れた中密度繊維板を野地板21として用いることにより、雨水が金属屋根材10の隙間から屋根下地材20に至っても、従来に比べて雨水が格段に野地板21に浸透し難くなり、野地板21の腐朽を抑制することができる。また、中密度繊維板で構成された野地板21は、通気性に優れ、著しく乾燥し易いため、万一、雨水が野地板21に浸透したとしても、裏面にまで至ることがなく、雨漏りを防止することができる。
また、従来の合板からなる野地板では、最表層の単板が水を吸収すると、導管・仮導管を通り、単板の繊維方向(通常長手方向)に水が移動し、小口に達すると、その部分から水が漏出する。小口から漏出して裏面に達した水の一部は、そのまま滴り、雨漏りの原因となるが、最裏層の単板の小口から再度吸収される水もある。最裏層の単板の小口から再度吸収された水は、単板内を移動するが、垂木と接触する部分で再度単板から漏出し、垂木から滴り、やはり雨漏りの原因となる。
これに対し本実施形態1によれば、野地板21が中密度繊維板で構成されている。中密度繊維板で構成された野地板21には、繊維方向が無く、高密度で空隙が少なく、耐水性の接着剤を使用できるため、従来の合板からなる野地板のように継ぎ目(小口)から水が漏出することがない。よって、本実施形態1によれば、野地板21の継ぎ目からの雨漏りも防止することができる。
また、本実施形態1では、野地板21を構成する中密度繊維板の接着剤として、耐水性に優れるユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤、ジフェニルメタンジイソシアネート及びフェノール樹脂の少なくとも1種からなる第1の接着剤を用いている。このような第1の接着剤を含む中密度繊維板は、木材繊維が第1の接着剤でコーティングされることにより、木材繊維間に水が浸入し難くなり、吸水率が低くなる。一方、耐水性に優れた第1の接着剤のみを接着剤として中密度繊維板を形成すると、吸水率を著しく低減することができるものの、透湿抵抗が増大する虞がある。また、上述のような耐水性に優れた第1の接着剤は高価であるため、第1の接着剤のみを接着剤として用いると中密度繊維板も高価になり、屋根下地材20の製造コストが嵩む。そこで、本実施形態1では、第1の接着剤と共に、安価で耐水性が低いユリア樹脂系接着剤からなる第2の接着剤を接着剤として用いた中密度繊維板を用いることとした。第2の接着剤は、安価で耐水性が低いため、高価で耐水性の高い第1の接着剤と混ぜて用いることにより、吸水率15%以下の中密度繊維板を、比較的安価に且つ透湿抵抗を増大させることなく形成することができる。よって、そのような中密度繊維板を野地板21とすることにより、透湿性と防水性に優れた野地板21を有する屋根下地材20を容易に且つ比較的安価に提供することができる。
また、本実施形態1では、透湿抵抗が2.5m・h・mmHg/g未満に構成された中密度繊維板を野地板21として用いている。このように透湿抵抗が極めて低く、透湿性に優れた中密度繊維板を野地板21として用いることにより、野地板21裏面での結露の発生及び野地板21の腐朽を抑制する効果がさらに増大する。
《発明の実施形態2》
実施形態2は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図4に示すように、実施形態2では、金属屋根材10は、実施形態1で備えていた本体部11と、第1係合部12と、第2係合部13と、支持脚部14と、固定部15とに加え、補助脚部16をさらに備えている。また、実施形態2では、支持脚部14の構成が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と異なる構成について詳細に説明する。
補助脚部16は、第1係合部12と本体部11との間に設けられ、支持脚部14と共に第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部12を支持する部分である。
具体的には、補助脚部16は、第1係合部12の第1直線部12aの下端から下方に延びる第1部分16aと、第1部分16aの下端で折り返されて上方に延びて本体部11に繋がる第2部分16bとを有し、断面U字形状に形成されている。つまり、補助脚部16は、金属屋根材10を構成する金属板の幅方向の一部分(第1部分16aと第2部分16b)が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されている。
第1部分16aと第2部分16bとは、第1係合部12の第1直線部12aと長さ(図4の紙面直交方向の長さ)が等しい矩形平板状に形成されている。補助脚部16は、高さが支持脚部14の高さ(5mm〜10mm程度)と同じ高さになるように形成されている。また、補助脚部16は、支持脚部14に略平行に金属屋根材10の長手方向に延びている。
また、実施形態2では、支持脚部14が、補助脚部16と同様に、金属屋根材10を構成する金属板の幅方向の一部分が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されている。
具体的には、実施形態2では、支持脚部14は、第1係合部12の第2直線部12cの下端から下方に延びる第1部分14aと、第1部分14aの下端で折り返されて上方に延びる第2部分14bと、第2部分14bの上端で折り返されて下方に延びて固定部15に繋がる第3部分14cとを有し、断面N字形状に形成されている。つまり、支持脚部14は、金属屋根材10を構成する金属板の幅方向の一部分(第1部分14aと第2部分14bと第3部分14c)が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されている。
第1部分14aと第2部分14bと第3部分14cとは、第1係合部12の第1直線部12aと長さ(図4の紙面直交方向の長さ)が等しい矩形平板状に形成されている。支持脚部14は、実施形態1と同様に、高さが5mm〜10mm程度に形成されている。また、支持脚部14は、実施形態1と同様に、金属屋根材10の長手方向に延びている。
その他の構成、施工方法及び特性については、実施形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上のような実施形態2においても、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
また、実施形態2では、第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部12を支持する支持脚部14が、金属板を幅方向に折り重ねた折重脚部に構成されている。上述の通気路40を構成するために、金属屋根材10を屋根下地材20から浮かせた構造とすると、修理等で作業者が乗る際に、支持脚部14に荷重が集中し、座屈するおそれがある。しかしながら、実施形態2では、支持脚部14が、金属板を折り重ねた折重脚部に構成されることにより、折重脚部で構成しない場合に比べ、支持脚部14の強度が増大するため、座屈するおそれを低減することができる。
また、実施形態2では、第1係合部12の支持脚部14とは逆側に、支持脚部14と共に、第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部12を支持する補助脚部16が設けられている。そのため、作業者が金属屋根材10に乗っても、荷重が支持脚部14に集中せず、荷重が支持脚部14と補助脚部16とに分散される。従って、実施形態2によれば、支持脚部14が座屈するおそれをより低減することができる。
さらに、実施形態2では、支持脚部14と共に第1係合部12を固定部15より上方の位置に持ち上げて支持する補助脚部16が、支持脚部14と同様に、金属板を幅方向に折り重ねた折重脚部に構成されている。このように補助脚部16が、折重脚部に構成されることにより、折重脚部で構成しない場合に比べ、補助脚部の強度が増大する。従って、実施形態2によれば、支持脚部14が座屈するおそれをさらに低減することができる。
《発明の実施形態3》
実施形態3は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図5に示すように、実施形態3では、金属屋根材10の本体部11が、幅方向において第2係合部13側から第1係合部12側へ向かう程、屋根下地材20に近づき、該屋根下地材20に当接するように形成された傾斜部分11bを有している。本体部11の幅方向の両端部に形成された2つの段差部11a,11aの間の部分が、傾斜部分11bに構成されている。このような構成により、本体部11の第1係合部12側の端縁部は、実施形態1よりも屋根下地材20近く(下方)に配置され、第1係合部12の第1直線部12aは、上下方向の長さが実施形態1よりも長くなるように形成されている。
その他の構成、施工方法及び特性については、実施形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上のような実施形態3においても、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
また、実施形態3では、金属屋根材10の本体部11の一部が、幅方向において第2係合部13側から第1係合部12側へ向かう程、屋根下地材20に近づき、最下点で屋根下地材20に当接する傾斜部分11bに構成されている。本体部11に一端が屋根下地材20に当接する傾斜部分11bを設けることにより、修理等で作業者が屋根下地材20に乗る等して本体部11に荷重が作用しても、本体部11が塑性変形し難くなる(撓み難くなる)。従って、実施形態3によれば、本体部11に傾斜部分11bを設けることにより、金属屋根材10の塑性変形を抑制することができる。
また、実施形態3では、本体部11が最下点で屋根下地材20に当接する傾斜部分11bを有している。本体部11の屋根下地材20に当接する部分は、屋根勾配方向に延びるものであるため、屋根勾配の下側から上側へ順に辺縁を重ね合わせながら敷きつめられた透湿防水シート22の辺縁が、本体部11の当接部分(傾斜部分11bの最下点部分)によって押さえつけられる。このような構成により、実施形態3によれば、透湿防水シート22の捲れ上がりを防止することができる。
《発明の実施形態4》
実施形態4は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図6に示すように、実施形態4では、金属屋根材10の本体部11に、長手方向の一端から他端に延び、下端が屋根下地材20に当接するように凹む少なくとも1つの溝部11cが形成されている。溝部11cは、実施形態4では、本体部11の幅方向の両端部に形成された2つの段差部11a,11aの間に、2つ間隔を空けて形成されている。また、実施形態4では、各溝部11cは、幅方向の断面形状がV字のV字溝に構成されている。各溝部11cは、金属屋根材10を構成する金属板の一部分を折り曲げることによって形成されている。
その他の構成、施工方法及び特性については、実施形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上のような実施形態4においても、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
また、実施形態4では、金属屋根材10の本体部11に、長手方向の一端から他端に延び、下端が屋根下地材20に当接するように凹む2つの溝部11c、11cが形成されている。本体部11にこのような溝部11cを形成することにより、修理等で作業者が屋根下地材20に乗る等して本体部11に荷重が作用しても、本体部11が塑性変形し難くなる(撓み難くなる)。従って、実施形態4によれば、本体部11に溝部11cを設けることにより、金属屋根材10の塑性変形を抑制することができる。
また、実施形態4では、本体部11に、下端が屋根下地材20に当接するように凹む溝部11cを形成している。溝部11cは、屋根勾配方向に延びるものであるため、屋根勾配の下側から上側へ順に辺縁を重ね合わせながら敷きつめられた透湿防水シート22の辺縁が、下端が屋根下地材20に当接する本体部11の溝部11cによって押さえつけられる。このような構成により、実施形態4によれば、透湿防水シート22の捲れ上がりを防止することができる。
《発明の実施形態5》
実施形態5は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図7に示すように、実施形態5では、金属屋根材10の本体部11に、長手方向の一端から他端に延び、下端が屋根下地材20に当接するように凹む少なくとも1つの溝部11cが形成されている。溝部11cは、実施形態5では、本体部11の幅方向の両端部に形成された2つの段差部11a,11aの間に、3つそれぞれ間隔を空けて形成されている。また、実施形態5では、各溝部11cは、幅方向の断面形状がU字のU字溝に構成されている。各溝部11cは、金属屋根材10を構成する金属板の一部分を折り曲げることによって形成されている。
その他の構成、施工方法及び特性については、実施形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上のような実施形態5においても、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
また、実施形態5では、金属屋根材10の本体部11に、長手方向の一端から他端に延び、下端が屋根下地材20に当接するように凹む3つの溝部11c,11c,11cが形成されている。本体部11にこのような溝部11cを形成することにより、修理等で作業者が屋根下地材20に乗る等して本体部11に荷重が作用しても、本体部11が塑性変形し難くなる(撓み難くなる)。従って、実施形態5によれば、本体部11に溝部11cを設けることにより、金属屋根材10の塑性変形を抑制することができる。
また、実施形態5では、本体部11に、下端が屋根下地材20に当接するように凹む溝部11cを形成している。溝部11cは、屋根勾配方向に延びるものであるため、屋根勾配の下側から上側へ順に辺縁を重ね合わせながら敷きつめられた透湿防水シート22の辺縁が、下端が屋根下地材20に当接する本体部11の溝部11cによって押さえつけられる。このような構成により、実施形態5によれば、透湿防水シート22の捲れ上がりを防止することができる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、第1係合部12及び第2係合部13の形状は、片ひげ矢印形状に形成されていたが、第1係合部12及び第2係合部13の形状はこれに限られない。第1係合部12及び第2係合部13は、ハゼ継ぎできるものであればいかなる形状であってもよい。
また、上記実施形態2では、支持脚部14と補助脚部16の両方が折重脚部に構成されていたが、補助脚部16のみが折重脚部に構成されていてもよい。また、折重脚部の折り返し回数は適宜変更可能である。
また、上記実施形態3では、本体部11に断面V字形状の溝部11cが2つ形成され、実施形態4では、本体部11に断面U字形状の溝部11cが3つ形成されていた。しかしながら、本体部11に設ける溝部11cの個数及び断面形状はこれに限られない。溝部11cは、本体部11に1つだけ設けられていてもよく、4つ以上設けられていてもよい。また、溝部11cは、V字、U字以外の断面形状を有するものであってもよい。
また、上記実施形態3,4では、溝部11cは、下端が屋根下地材20に当接するように形成されていたが、溝部11cは、下端が屋根下地材20に当接せずに、下方に凹むものであってもよい。このような形態であっても、本体部11の塑性変形(撓み)を抑制することができる。
また、上記実施形態2乃至4では、本体部11に傾斜部分11bを設ける又は本体部11に溝部11cを形成することにより、本体部11の塑性変形(撓み)を抑制していたが、本体部11の塑性変形(撓み)を抑制する手法はこれらに限られない。例えば、金属屋根10を構成する金属板の本体部11となる部分を他の部分よりも分厚く形成して強度を高めることにより、塑性変形(撓み)を抑制することもできる。
また、上記各実施形態では、屋根下地材20を、野地板21と透湿防水シート22とで構成していたが、屋根下地材20は、透湿防水シート22を備えないものであってもよい。上述のように、野地板21は、従来の野地板に比べて透湿性が低く防水性に優れるため、透湿防水シート22を設けなくても、野地板21に雨水が浸透するのを抑制することができるため、野地板21の腐朽を抑制することができる。
また、上記各実施形態では、本発明に係る金属屋根材及び屋根構造を、屋根断熱タイプの屋根構造に適用する例について説明したが、本発明に係る金属屋根材及び屋根構造は、屋根側ではなく天井側に断熱材30が設けられた天井断熱タイプの屋根構造に適用することも勿論可能である。天井断熱タイプの屋根構造に適用した場合においても、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明は、屋根下地材及びそれを備えた屋根構造に有用である。
1 屋根構造
5 棟木
6 軒先
10 金属屋根材
11 本体部
11b 傾斜部分
11c 溝部
12 第1係合部
13 第2係合部
14 支持脚部
15 固定部
16 補助脚部
20 屋根下地材
21 野地板
22 透湿防水シート
30 断熱材
40 通気路

Claims (7)

  1. 折り曲げ形成された矩形状の金属板からなり、屋根下地材に取り付けられて該屋根下地材を覆う立平葺用の金属屋根材と、該金属屋根材が上方に取り付けられる上記屋根下地材と、該屋根下地材の下方に設けられる断熱材とを備えた屋根構造であって、
    上記金属屋根材は、
    上記屋根下地材上において軒先側から棟木側に向かって延びて該屋根下地材を覆う本体部と、
    上記本体部の幅方向の一端側において上方に突出して隣り合う金属屋根材と係合する第1係合部と、
    上記本体部の幅方向の他端側において上方に突出して隣り合う金属屋根材の上記第1係合部に覆い被さることによって該第1係合部と係合する第2係合部と、
    上記第1係合部の上記本体部とは逆側に形成され、上記屋根下地材に固定される平板状の固定部と、
    上記第1係合部と上記固定部との間に設けられ、上記屋根下地材と上記本体部との間に上記軒先側から上記棟木側に向かって延びる通気路が形成されるように、上記第1係合部の下端を上記固定部より上方の位置に持ち上げると共に上記第1係合部を支持する支持脚部とを備えている
    ことを特徴とする屋根構造
  2. 請求項1において、
    上記支持脚部は、上記金属板が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されている
    ことを特徴とする屋根構造
  3. 請求項1又は2において、
    上記第1係合部と上記本体部との間に設けられ、上記支持脚部と共に、上記第1係合部の下端を上記固定部より上方の位置に持ち上げると共に上記第1係合部を支持する補助脚部を備えている
    ことを特徴とする屋根構造
  4. 請求項3において、
    上記補助脚部は、上記金属板が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されている
    ことを特徴とする屋根構造
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記本体部は、幅方向において上記第2係合部側から上記第1係合部側へ向かう程、上記屋根下地材に近づき、該屋根下地材に当接するように形成された傾斜部分を有している
    ことを特徴とする屋根構造
  6. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記本体部には、長手方向の一端から他端に延び、下端が上記屋根下地材に当接するように凹む少なくとも1つの溝部が形成されている
    ことを特徴とする屋根構造
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、
    上記屋根下地材は、中密度繊維板で構成された野地板と、上記野地板の上面に設けられた透湿防水シートとを備えている
    ことを特徴とする屋根構造。
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