JP6800304B1 - 金属屋根材を備えた屋根構造 - Google Patents
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Abstract
Description
図1及び図2に示すように、屋根構造1は、屋根下地材20の上に、複数の金属屋根材10,…,10を、棟木5側から軒先6側に向かって縦方向に延びるように配置して葺いた(立平葺きした)ものである。
図2及び図3に示すように、屋根構造1は、所謂、屋根断熱タイプの屋根構造であり、金属屋根材10と、屋根下地材20と、断熱材30とを備えている。金属屋根材10と屋根下地材20は、建物の小屋組において間隔を空けて配された複数の垂木2,…,2の上方に施工されている。断熱材30は、複数の垂木2,…,2の各間に設けられている。複数の垂木2,…,2の下端面には、石膏ボード3が取り付けられている。
金属屋根材10は、上述のように、矩形状の金属板(本実施形態1では、ガルバリウム鋼板(登録商標))を折り曲げることによって形成されている。金属屋根材10は、本体部11と、第1係合部12と、第2係合部13と、支持脚部14と、固定部15とを備えている。
屋根下地材20は、上述したように、野地板21と、透湿防水シート22とを備えている。野地板21と透湿防水シート22とは、いずれも透湿性と防水性とを兼ね備えている。以下、それぞれについて詳述する。
野地板21は、密度(g/cm3)が0.7以上0.85未満の構造用の中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard)で構成されている。本実施形態では、密度0.79g/cm3の厚さ9.2mm厚の中密度繊維板を、野地板21として用いている。
野地板21は、吸水率が15%以下となるように構成されている。なお、野地板21は、吸水率が13.6%以下となるように構成されるのが好ましく、さらに、吸水率が13.2%以下となるように構成されるのがより好ましい。
野地板21は、JIS A1324に規定されたカップ法に準拠して測定される透湿抵抗が、2.5m2・h・mmHg/g未満となるように構成されている。
透湿防水シート22は、JIS A1324に規定されたカップ法に準拠して測定される透湿抵抗が0.65m2・s・Pa/μg以下となるように構成されている。この透湿抵抗は、JIS A6111の屋根用の透湿防水シートの規定に準拠したものである。本実施形態1では、透湿防水シート22は、多数の微細孔(直径0.5μm程度)が設けられた樹脂フィルムで構成され、透湿抵抗が0.5m2・s・Pa/μg以下に構成されている。
屋根構造1は、以下のようにして施工される。
〈屋根材の特性〉
本実施形態1では、金属屋根材10に、本体部11の幅方向の一端側において上方に突出する第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に、第1係合部12を支持する支持脚部14を設けている。このような構成により、金属屋根材10では、支持脚部14によって第1係合部12の下端が固定部15よりも高い位置に持ち上げられるのに伴い、第1係合部12に連続する本体部11も固定部15よりも高い位置に持ち上げられる。そのため、本実施形態1では、金属屋根材10を屋根下地材20に施工するだけで、各金属屋根材10の本体部11と屋根下地材20との間に、軒先6側から棟木5側に向かって延びる通気路40が形成される。
上述のように、従来の屋根下地材では、野地板(構造用合板)の吸水率が高いため、防水シートを貫く釘穴を通って野地板に至った雨水が野地板の表面から内部に浸透し易かった。また、従来の屋根下地材では、野地板を貫く釘穴の止水性が低く、雨水が野地板まで至ると、野地板の釘穴に浸入し、釘穴からも野地板内部に雨水が吸収されていた。つまり、従来の屋根下地材では、野地板の吸水性が高く、野地板の腐朽を招き易かった。
本実施形態1では、屋根下地材20を覆う本体部11と、本体部11の幅方向の両側に設けられた第1係合部12及び第2係合部13と、屋根下地材20に固定される固定部15とを備える金属屋根材10に、第1係合部12の下端を固定部15より上方の位置に持ち上げると共に第1係合部12を支持する支持脚部14を設けることとした。このような構成により、金属屋根材10を屋根下地材20上に施工するだけで、屋根下地材20と金属屋根材10の本体部11との間に、軒先側から棟木側に向かって延びる通気路40を形成することができる。
実施形態2は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図4に示すように、実施形態2では、金属屋根材10は、実施形態1で備えていた本体部11と、第1係合部12と、第2係合部13と、支持脚部14と、固定部15とに加え、補助脚部16をさらに備えている。また、実施形態2では、支持脚部14の構成が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と異なる構成について詳細に説明する。
実施形態3は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図5に示すように、実施形態3では、金属屋根材10の本体部11が、幅方向において第2係合部13側から第1係合部12側へ向かう程、屋根下地材20に近づき、該屋根下地材20に当接するように形成された傾斜部分11bを有している。本体部11の幅方向の両端部に形成された2つの段差部11a,11aの間の部分が、傾斜部分11bに構成されている。このような構成により、本体部11の第1係合部12側の端縁部は、実施形態1よりも屋根下地材20近く(下方)に配置され、第1係合部12の第1直線部12aは、上下方向の長さが実施形態1よりも長くなるように形成されている。
実施形態4は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図6に示すように、実施形態4では、金属屋根材10の本体部11に、長手方向の一端から他端に延び、下端が屋根下地材20に当接するように凹む少なくとも1つの溝部11cが形成されている。溝部11cは、実施形態4では、本体部11の幅方向の両端部に形成された2つの段差部11a,11aの間に、2つ間隔を空けて形成されている。また、実施形態4では、各溝部11cは、幅方向の断面形状がV字のV字溝に構成されている。各溝部11cは、金属屋根材10を構成する金属板の一部分を折り曲げることによって形成されている。
実施形態5は、実施形態1の金属屋根材10の一部の構成を変更したものである。図7に示すように、実施形態5では、金属屋根材10の本体部11に、長手方向の一端から他端に延び、下端が屋根下地材20に当接するように凹む少なくとも1つの溝部11cが形成されている。溝部11cは、実施形態5では、本体部11の幅方向の両端部に形成された2つの段差部11a,11aの間に、3つそれぞれ間隔を空けて形成されている。また、実施形態5では、各溝部11cは、幅方向の断面形状がU字のU字溝に構成されている。各溝部11cは、金属屋根材10を構成する金属板の一部分を折り曲げることによって形成されている。
上記各実施形態では、第1係合部12及び第2係合部13の形状は、片ひげ矢印形状に形成されていたが、第1係合部12及び第2係合部13の形状はこれに限られない。第1係合部12及び第2係合部13は、ハゼ継ぎできるものであればいかなる形状であってもよい。
5 棟木
6 軒先
10 金属屋根材
11 本体部
11b 傾斜部分
11c 溝部
12 第1係合部
13 第2係合部
14 支持脚部
15 固定部
16 補助脚部
20 屋根下地材
21 野地板
22 透湿防水シート
30 断熱材
40 通気路
Claims (7)
- 折り曲げ形成された矩形状の金属板からなり、屋根下地材に取り付けられて該屋根下地材を覆う立平葺用の金属屋根材と、該金属屋根材が上方に取り付けられる上記屋根下地材と、該屋根下地材の下方に設けられる断熱材とを備えた屋根構造であって、
上記金属屋根材は、
上記屋根下地材上において軒先側から棟木側に向かって延びて該屋根下地材を覆う本体部と、
上記本体部の幅方向の一端側において上方に突出して隣り合う金属屋根材と係合する第1係合部と、
上記本体部の幅方向の他端側において上方に突出して隣り合う金属屋根材の上記第1係合部に覆い被さることによって該第1係合部と係合する第2係合部と、
上記第1係合部の上記本体部とは逆側に形成され、上記屋根下地材に固定される平板状の固定部と、
上記第1係合部と上記固定部との間に設けられ、上記屋根下地材と上記本体部との間に上記軒先側から上記棟木側に向かって延びる通気路が形成されるように、上記第1係合部の下端を上記固定部より上方の位置に持ち上げると共に上記第1係合部を支持する支持脚部とを備えている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1において、
上記支持脚部は、上記金属板が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1又は2において、
上記第1係合部と上記本体部との間に設けられ、上記支持脚部と共に、上記第1係合部の下端を上記固定部より上方の位置に持ち上げると共に上記第1係合部を支持する補助脚部を備えている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項3において、
上記補助脚部は、上記金属板が幅方向に折り重ねられた折重脚部に構成されている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
上記本体部は、幅方向において上記第2係合部側から上記第1係合部側へ向かう程、上記屋根下地材に近づき、該屋根下地材に当接するように形成された傾斜部分を有している
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
上記本体部には、長手方向の一端から他端に延び、下端が上記屋根下地材に当接するように凹む少なくとも1つの溝部が形成されている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、
上記屋根下地材は、中密度繊維板で構成された野地板と、上記野地板の上面に設けられた透湿防水シートとを備えている
ことを特徴とする屋根構造。
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