JP7041781B1 - 屋根構造 - Google Patents
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Abstract
Description
図1及び図2に示すように、屋根構造1は、屋根下地材20の上に、複数の金属製の平板状屋根材10,…,10を、順に配置して葺いたものである。本実施形態1では、複数の平板状屋根材10,…,10は、棟木5側から軒先6側に向かって縦方向に延びるように配置されてそれぞれはぜ継ぎされた、所謂、立平葺きで施工されている。
図2~図4に示すように、屋根構造1は、平板状屋根材10と、屋根下地材20と、断熱材30とを備えている。平板状屋根材10と屋根下地材20は、建物の小屋組において間隔を空けて配された複数の垂木2,…,2の上方に施工されている。複数の垂木2,…,2の下端面には、石膏ボード3が取り付けられている。なお、図2中、符号7は鼻隠し、符号8は水切り、符号9aは棟包み、符号9bは棟換気部材である。
図2~図4に示すように、平板状屋根材10は、折り曲げ形成された矩形状の金属板で構成され、本実施形態1では、ガルバリウム鋼板(登録商標)で構成されている。平板状屋根材10は、屋根下地材20に向かって打ち込まれたビス4で、屋根下地材20の上面に取り付けられている。なお、平板状屋根材10は、ガルバリウム鋼板(登録商標)に限られず、銅板、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム板、ステンレス板等の金属屋根材やスレート、アスファルト、セメント等からなる金属以外の屋根材で構成されていてもよい。また、金属屋根材の留め付けにはビス4を用い、スレート、アスファルト、セメント等からなる屋根材の留め付けには釘を用いる。
図2~図4に示すように、屋根下地材20は、野地板21と、透湿防水シート22とを備えている。野地板21と透湿防水シート22とは、いずれも透湿性と防水性とを兼ね備えている。そのため、本実施形態1では、平板状屋根材10と屋根下地材20との間に屋外と連通する連通路が設けられていない。つまり、平板状屋根材10と屋根下地材20とは大部分が当接し、平板状屋根材10と屋根下地材20との間に空間が形成されていても屋外と連通していない。
野地板21は、密度(g/cm3)が0.7以上0.85未満(本実施形態では、密度0.79g/cm3)の中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard)で構成されている。野地板21の厚さは特に限定されないが、本実施形態では、厚さ9.2mm厚に形成されている。また、本実施形態では、広葉樹の木部繊維を主原料とする中密度繊維板を野地板21として用いている。
野地板21は、広葉樹の木部繊維を主原料とする密度(g/cm3)が0.7以上0.85未満の中密度繊維板で構成することにより、吸水率が15%以下に構成されている。なお、野地板21は、吸水率が13.6%以下となるように構成されるのが好ましく、さらに、吸水率が13.2%以下となるように構成されるのがより好ましい。
野地板21は、JIS A1324に規定されたカップ法に準拠して測定される透湿抵抗が、1.2m2・s・Pa/μg未満となるように構成されている。具体的には、本実施形態1では、野地板21の透湿抵抗が、1.2m2・s・Pa/μg未満となるように、野地板21を構成する中密度繊維板のエレメントサイズ(木質繊維の長さ及び直径)を調節している。
透湿防水シート22は、JIS A6111に準拠して測定される透湿抵抗が0.65m2・s・Pa/μg以下となるように構成されている。より具体的には、本実施形態1では、透湿防水シート22は、多数の微細孔(直径0.5μm程度)が設けられた樹脂フィルムで構成され、透湿抵抗が0.65m2・s・Pa/μg以下に構成されている。なお、透湿防水シート22は、JIS A6111に準拠したものであればいかなるものを用いてもよく、不織布で構成してもよい。また、これらを積層したものとしてもよい。
屋根構造1は、以下のようにして施工される。
〈屋根下地材の特性〉
上述のように、従来の屋根下地材では、野地板(構造用合板)の吸水率が高いため、防水シートを貫く釘穴を通って野地板に至った雨水が野地板の表面から内部に浸透し易かった。また、従来の屋根下地材では、野地板の釘穴止水性が低く、釘穴を介して雨水が野地板の内部まで至り、野地板に吸収されていた。さらに、構造用合板からなる従来の野地板は、保水性が高く乾燥し難い。つまり、従来の屋根下地材では、野地板の吸水性、透水性が高いことに加え、保水性が高いため、野地板の腐朽による劣化を招き易かった。
以下の2種類の試験体Xを2枚ずつ用意した。
II:合板(厚さ9mm、密度0.42g/cm3、含水率10.6%、針葉樹)
まず、図6に示すように、試験用器具を組み立てる。具体的には、試験体Xの中心に釘51(N50、スクリュー釘)を上方から打ち込む。Iの試験体Xの一方(試験体X1と言う)には、N50の釘51を打ち込み、他方(試験体X2と言う)には、スクリュー釘を打ち込む。IIの試験体Xの一方(試験体X3と言う)には、N50の釘51を打ち込み、他方(試験体X4と言う)には、スクリュー釘を打ち込む。このようにして形成された4種類の試験体X1~X4のそれぞれに対し、釘51を覆うように試験体Xの上面にアクリル樹脂からなる円筒52(内径34mm、高さ300mm)を立てて置き、円筒52と試験体Xの上面との隙間をコーキング剤53で埋めた後、これらを円筒52よりも大径のビーカー54の上に載せる。
図7のグラフは、上記透水性試験の結果である。図7のグラフの縦軸に示す透水量(ml)は、円筒52内に注がれた水の減少量である。また、■印が試験体X1、◆印が試験体X2、●印が試験体X3、▲印が試験体X4のそれぞれの透水量を示している。
上述のように、本実施形態1では、垂木2の成よりも薄い断熱材30を、複数の垂木2,…,2の各間に設けている。そのため、断熱材30及び屋根下地材20を施工するだけで、各断熱材30と屋根下地材20との間に、軒先6側から棟木5側に向かって延びる通気路40が形成される。
本実施形態1によれば、野地板21の下方に、軒先6側から棟木5側へ延びる通気路40が形成されている。そのため、冬季に室内で生じた湿気が小屋裏に至っても、通気路40を流れる空気と共に屋外へ排出することができる。よって、野地板21の下面において結露が生じて野地板21が腐朽により劣化するおそれがない。つまり、野地板21の腐朽による劣化を抑制することができる。
上記実施形態1では、屋根下地材20を、野地板21と透湿防水シート22とで構成していたが、屋根下地材20は、透湿防水シート22を備えないものであってもよい。上述のように、野地板21は、従来の野地板に比べて透水性が低く防水性に優れるため、透湿防水シート22を設けなくても、野地板21に雨水が浸透するのを抑制することができるため、野地板21の腐朽による劣化を抑制することができる。
5 棟木
6 軒先
10 平板状屋根材
20 屋根下地材
21 野地板
22 透湿防水シート
40 通気路
Claims (4)
- 断熱材と、該断熱材の上方に設けられる野地板と該野地板の上方に設けられる平板状屋根材とを備えた屋根構造であって、
上記断熱材と上記野地板との間には、軒先側から棟木側へ延びる通気路が形成され、
上記野地板は、繊維長が0.5mm以上2.0mm以下の広葉樹の木部繊維を主原料とする密度が0.7以上0.85未満の中密度繊維板で構成されている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1に記載の屋根構造において、
上記中密度繊維板は、透湿抵抗が1.2m2・s・Pa/μg未満になるように構成されている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1又は2に記載の屋根構造において、
上記野地板の上面を覆う透湿防水シートをさらに備えている
ことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1~3のいずれか1つの屋根構造において、
上記平板状屋根材は、金属屋根材である
ことを特徴とする屋根構造。
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