JP6799351B1 - 電磁波防護具及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

電磁波の遮蔽能力に優れることは勿論のこと、耐久性を大幅に改善した電磁波防護具を提供するために、本発明の電磁波防護具は、身体の部位に装着され、電磁波から前記部位を遮蔽するための電磁波防護具であって、導電性繊維からなるメッシュ状で、前記部位の外形に対応する形状の電磁波遮断ネットと、電磁波遮断ネットを包囲する樹脂製カバーとを備える。

Description

本発明は、電磁波を遮蔽するために身体の任意の部位に装着する電磁波防護具に関する。
家庭電気製品やOA機器、エンジンやモーター、溶接機械等から発生する電磁波による人体への影響が問題になっており、例えば心臓ペースメーカー等の体内埋込型医療機器を使用している患者は、電磁波による心臓ペースメーカー等の体内埋込型医療機器が誤作動を起こす心配を抱えている。また、エンジンやモーター等の製造現場や、溶接現場では、強い電磁波が発生するため、心臓ペースメーカー等の体内埋込型医療機器を使用している作業員はこれらの現場で作業することが禁止されている。
このような背景から、本出願人は特許文献1において、導電性繊維からなるメッシュ状の電磁波遮断ネットからなり、心臓ペースメーカー等の体内埋込型医療機器を使用している患者に着用させる医療用インナーウエアやカプセル内視鏡検査の際に電磁波の影響で内視鏡画像が途切れるのを防止する電磁波防護服、さらにマイクロ波温熱治療器の電磁波から生殖器を守る電磁波防護具を提案している。しかしながら、これらの医療用インナーウエアは、導電性繊維に銀メッキを施して金属アレルギーの発症を抑止したり、耐久性の向上を図ったりしているが、人体に直接触れるため洗濯は不可避であり、汗などで銀メッキが塩化や硫化し、また人体や他の衣類との接触もあり、経年劣化は避けられない。
また、MRI検査では患者が強いRFパルス(静磁場に垂直な方向に照射する電磁波で主に64MHz、128MHz、256MHzの電磁波を利用している)を受けるため、心臓ペースメーカーを使用している患者は電磁波の影響を受けないようペースメーカー本体やペースメーカーと心臓を繋いでいるリード線を電磁遮蔽する必要がある。
また、指輪やアクセサリー、体内に埋め込まれている非磁性金属(金属ステント・金属ワイヤー・人工関節等)の発熱、入れ墨などの染料に含まれる金属成分の発熱や変色を防止するため電磁波遮蔽する必要がある。
さらにMRIのガントリ、コイル、ケーブルと手の接触や、身体と腕によるループができた場合の誘導電流による火傷を予防するため電磁遮蔽する必要がある。
他に、マイクロ波温熱治療器の電磁波が生殖器官にも影響を与えるおそれがあるため、下腹部を遮蔽する必要がある。
上記の人体への電磁波による影響予防以外に、MRI撮影時にRFパルスを遮蔽することにより折り返しアーチファクト(反射による映り込み)を抑制することができる。
MRI検査時にこれらの部位に装着し、RFパルスから遮蔽するための電磁波防護具として、特許文献1に記載の医療用インナーウエアを使用することもできるが、上記したように経時劣化の問題や洗濯などの取扱に煩雑さがある。
日本国特許第4210326号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、電磁波の遮蔽能力に優れることは勿論のこと、耐久性と洗濯などの取扱を大幅に改善した電磁波防護具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は下記の電磁波防護具を提供する。
(1)身体の部位を電磁波から遮蔽するために、前記部位に装着する電磁波防護具であって、
導電性繊維からなるメッシュ状で、前記部位の外形に対応する形状の電磁波遮断ネットと、
前記電磁波遮断ネットを包囲する樹脂製カバーと、
を備えることを特徴とする電磁波防護具。
(2)装着した際に、前記部位と前記樹脂製カバーとの間の隙間を閉鎖するための閉鎖手段を備えることを特徴とする上記(1)記載の電磁波防護具。
(3)前記樹脂製カバーは、表地または裏地の一方となる第1の樹脂製カバーと、表地または裏地の他方となる第2の樹脂製カバーと、を備え、
前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える被縫合要素を、複数隣接して縫合してなり、かつ、
隣接する前記第1の樹脂製カバーの端縁部同士が重なった重なり部分に、前記第1の樹脂製カバー同士が縫合している樹脂製カバー縫合部と、隣接する前記電磁波遮断ネットの端縁部同士が縫合している電磁波遮断ネット縫合部と、を有するとともに、
前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出しており、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置していることを特徴とする上記(1)または(2)記載の電磁波防護具。
(4)前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える被縫合要素の端縁部同士を縫合して筒状体に形成されてなり、かつ、
前記筒状体は、前記第1の樹脂製カバーの端縁部同士が重なった重なり部分に、前記第1の樹脂製カバー同士が縫合している樹脂製カバー縫合部と、前記電磁波遮断ネットの端縁部同士が縫合している電磁波遮断ネット縫合部と、を有するとともに、
前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出しており、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置していることを特徴とする上記(3)記載の電磁波防護具。
(5)前記樹脂製カバーは、表地または裏地の一方となる第1の樹脂製カバーと、表地または裏地の他方となる第2の樹脂製カバーと、を備え、
前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える被縫合要素の端縁部同士を縫合して筒状体に形成されてなり、かつ、
前記筒状体は、前記第1の樹脂製カバーの端縁部同士が重なった重なり部分に、前記第1の樹脂製カバー同士が縫合している樹脂製カバー縫合部と、前記電磁波遮断ネットの端縁部同士が縫合している電磁波遮断ネット縫合部と、を有するとともに、
前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出しており、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置していることを特徴とする上記(1)または(2)記載の電磁波防護具。
(6)前記電磁波遮断ネット縫合部は、前記第1の樹脂製カバーと共に前記電磁波遮断ネット同士を縫合することを特徴とする上記(3)〜(5)の何れかに記載の電磁波防護具。
(7)前記電磁波の入射方向に対して垂直面にループ部分を形成しない形状であることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れかに記載の電磁波防護具。
(8)MRI検査の患者用であることを特徴とする上記(1)〜(7)の何れかに記載の電磁波防護具。
(9)心臓ペースメーカーを使用している患者用であることを特徴とする上記(1)〜(7)の何れかに記載の電磁波防護具。
(10)カプセル内視鏡検査の患者用であることを特徴とする上記(1)〜(7)の何れかに記載の電磁波防護具。
(11)マイクロ波温熱治療の患者用であることを特徴とする上記(1)〜(7)の何れかに記載の電磁波防護具。
本発明の電磁波防護具では、導電性繊維をメッシュ状に編んだ電磁波遮断ネットが優れた電磁波の遮蔽効果を発揮する。また、表面が樹脂製カバーであるため、汚れても、固く絞った濡れタオルやアルコール除菌クロスで拭くだけで簡単に汚れを落とすことができ、洗濯が不要になるとともに、表面が滑らかであるため摩耗も少ない。そのため、本発明の電磁波防護具は、優れた電磁波遮蔽効果を、従来よりも長期間維持することができる。また、閉鎖手段により、身体の装着部位との隙間を極力無くして電磁波の遮蔽をより確実に行うことができるとともに、様々な体形や体格の患者に対応することができる。
電磁波防護具に使用される電磁波遮断ネットを示す正面図である。 電磁波防護具の断面図である。 電磁波防護具の一例として、胸部・腹部用電磁波防護具を示す模式図である。 電磁波防護具の他の例として、下腹部用電磁波防護具を示す模式図である。 電磁波防護具の他の例として、手・足・指用電磁波防護具を示す模式図である。 磁波防護具の他の例として、頸部用電磁波防護具を示す模式図であり、同図(A)はその展開図であり、同図(B)は装着状態を示す斜視図である。 電磁波防護具の他の例として、胴・腹部用電磁波防護具を示す模式図である。 電磁波防護具において、ループ部分を形成しない形状を示す図であり、図3に示す胸部・腹部用電磁波防護具の変形例である。 2つの被縫合要素の縫合部の縫製方法を説明するための図であり、裏地用樹脂製カバー同士を縫合する工程を示す図である。 2つの被縫合要素の縫合部の縫製方法を説明するための図であり、(a)は縫合した裏地用樹脂製カバーと電磁波遮断ネットとを縫合する工程を示す斜視図であり、(b)は(a)のA−A方向から見た模式図である。 2つの被縫合要素の縫合部の縫製方法を説明するための図であり、裏地用樹脂製カバー同士の縫合部を中心にして展開した状態を示す図であり、(b)は(a)のB−B方向から見た模式図である。 2つの被縫合要素の縫合部の縫製方法を説明するための図であり、(a)は電磁波遮断ネットを縫合した裏地用樹脂製カバーに、表地用樹脂製カバーを縫合する工程を示す図であり、(b)は(a)のC−C方向から見た模式図である。 筒状の被縫合要素の縫合部の縫製方法を説明するための図であり、表地用樹脂製カバーの端縁部同士を縫合する工程を示す図である。 筒状の被縫合要素の縫合部の縫製方法を説明するための図であり、縫合した表地用樹脂製カバーと電磁波遮断ネットとを縫合する工程を示す図である。 筒状の被縫合要素の縫合部の縫製方法を説明するための図であり、電磁波遮断ネットを縫合した表地用樹脂製カバーに、裏地用樹脂製カバーを縫合する工程を示す図である。
以下、本発明に関して図面を参照して詳細に説明する。
本発明の電磁波防護具は、電磁波遮断ネットを樹脂製カバーで包囲したものである。図1に電磁波遮断ネット1の正面図を示すが、導電性繊維10をメッシュ状に編んだものであり、柔軟性や伸縮性を有し、自由に変形可能である。導電性繊維10としては、銀や銅、ニッケル等の金属繊維の他、カーボン繊維糸等とポリエステル等の合成樹脂繊維糸とを縒り合わせた導電性の縒り糸、2本以上の銀メッキをした単繊維に縒りをかけた縒り糸等を使用できる。そして、導電性繊維10を例えばトリコット編み機のような一般的な編み機で編んで電磁波遮断ネット1とすることができる。尚、図では6角形に編んでいるが、他の形状でも構わない。
また、電磁波遮断ネット1として、特許文献1に記載の電磁波遮断ネットを参照することができ、本出願人が販売しているメディカル・エイド株式会社製「MGネット」を使用することもできる。
電磁波遮断ネット1は、一枚でもよいが、複数枚重ねて使用することで、電磁波の遮蔽効果が高まる。
そして、電磁波遮断ネット1を、装着する身体の部位の外形に合わせた形状とし、樹脂製カバーで包囲して本発明の電磁波防護具となる。図2はその断面図であるが、大気側となる表地2aと、身体側となる裏地2bとを樹脂製のシートとし、電磁波遮断ネット1を挟み、表地2aと裏地2bとを重ねた周縁を縫合したものである。表地2a及び裏地2bの樹脂製のシートが樹脂製カバー2となる。また、電磁波遮断ネット1と、表地2a及び裏地2bとは接合しておらず、それぞれ自由に変形可能である。
樹脂製カバー2となる表地2a及び裏地2bは共に樹脂製のシートであり、撥水性や防水性を有するため、固く絞った群れタオルやアルコール除菌クロス布で拭き取るだけで汚れを除去することができ、電磁波防護具を洗濯する必要がない。また、表面が滑らかであり、他の衣服との摩耗が少なく、耐久性にも優れる。更に、着色も可能であり、意匠性を高めることもできる。
尚、樹脂には制限はなく、広く衣類に使用されているものであれば使用でき、ポリアミド(ナイロン)やポリエステル等を使用できる。ポリアミドやポリエステルは、ある程度の耐熱性を有するため、汚れを拭き取るときに温水を用いることもでき、汚れ除去性能にも優れている。
本発明の電磁波防護具は、上記のように電磁波遮断ネット1を樹脂製カバー2で包囲したものであり、装着する身体の部位に応じて種々の形態を採ることができる。図3〜図8に、MRI検査時に使用される各種の電磁波防護具を例示する。
図3は、胸部・腹部を防護するための電磁波防護具(以下「胸部・腹部用電磁波防護具」)を示す模式図であり、この胸部・腹部用電磁波防護具20は、全体として所謂「ベスト」状を呈している。電磁波遮断ネットは、導電性繊維をメッシュ状に編んだものをベスト状にしたものであり、例えばメディカル・エイド株式会社製「MGネット」からなるベスト(図示せず)である。そして、この電磁波遮断ネットのベストを、例えばポリアミド製の表地21a及び裏地21bで挟み、重ねた周縁を縫合して胸部・腹部用電磁波防護具20が得られる。この胸部・腹部用電磁波防護具20では、装着時に電磁波遮断ネットが患者の胸部、腹部及び背中を覆うため、MRI検査時に心臓ペースメーカーを使用している患者の保護や、胸部に埋め込められている非磁性金属(金属ステント・金属ワイヤー等)の発熱や刺青などの染料に含まれる金属成分の発熱や変色を予防することができる。
さらに、頭部MRI撮影時に胸部のRFパルスを遮蔽することにより、胸部の折り返しアーチファクト(反射による映り込み)を抑制することができる。
また、胸部・腹部用電磁波防護具20は、紐22で胴部を縛るようにすることもできる。更には、胸部から腹部にかけて面ファスナー23で開閉させることもできる。紐22や面ファスナー23により、装着時に胸部や腹部、背中との隙間を無くすることができるとともに、様々な体形や体格の患者に対応できるようになる。
図4は下腹部を防護するための電磁波防護具(以下「下腹部用電磁波防護具」)であり、この下腹部用電磁波防護具30は、全体が半ズボン状を呈している。電磁波遮断ネットは、導電性繊維をメッシュ状に編んだものを半ズボン状にしたものであり、例えばメディカル・エイド株式会社製「MGネット」からなる半ズボン(図示せず)である。そして、この電磁波遮断ネットの半ズボンを、例えばポリアミド製の表地31a及び裏地31bで挟み、重ねた周縁を縫合して下腹部用電磁波防護具30が得られる。この下腹部用電磁波防護具30では、装着時に電磁波遮断ネットが患者の下腹部を覆い、骨盤部内のステントやコイル、股関節に埋め込められている非磁性金属インプラントの発熱を予防し、刺青などの染料に含まれる金属成分の発熱や変色を予防し、生殖器官を保護する。
ウエスト32や裾33は袋状で、紐35を通してあり、装着時に紐35で縛ることによりウエスト32や裾33を窄めて身体の腹部や太腿との隙間を無くすることができる。また、紐35の結び目の位置によりウエスト32や裾33の開口寸法を調節することができ、体形や体格の違う患者に対応できるようになる。
図5は、手・足・指を防護するための電磁波防護具(以下「手・足・指用電磁波防護具」)である。この手・足・指用電磁波防護具40は、手または足を入れる袋状の本体部41と緊急連絡用エアポンプ式ブザーを導入するための円筒状の枝部42とを有している。
非磁性金属指輪(指輪が外せない場合は特に必要)の発熱、刺青などの染料に含まれる金属成分の発熱や変色を、電磁波を遮蔽することで予防する。
患者は、緊急連絡用エアポンプ式ブザーを握り、MRI検査中に体調不良を起こした時に、外部の検査員に報知するようになっており、球状のエアポンプ式ブザーを握った際にできる指のループに誘導電流が流れ火傷をするおそれがあるので、手や指を遮蔽する場合は、緊急連絡用ブザーを握った状態で遮蔽できる構造とする。
本体部41は、電磁波遮断ネット、例えばメディカル・エイド株式会社製「MGネット」からなる筒体の一部に、枝部42に対応する開口を開けたものを用意し、これを例えばポリアミド製の表地及び裏地で挟み、重ねた周縁に沿って袋状に縫合して得られる。また、枝部42は、同ネットからなる筒体を、例えばポリアミド製の表地及び裏地で挟み、重ねた周縁を縫合して得られる。そして、本体部41の開口に枝部42を装着し、両者を縫合して一体化して手・足・指用電磁波防護具40とする。
また、本体部41の手・足首挿入口41aや、枝部42の緊急連絡用エアポンプ式ブザーの挿入口42aを袋状とし、それぞれ紐43を通してもよい。そして、装着時に紐43で窄めて手首や緊急連絡用エアポンプ式ブザーとの隙間を無くすることもできる。
尚、緊急連絡用エアポンプ式ブザーは左右の手の何れか一方で握ればよいため、図示される手・足・指用電磁波防護具40は、左右の手の何れか一方でよく、他方は本体部41のみとする。
図6は、頸部を防護するための電磁波防護具(以下「頸部用電磁波防護具」)であり、図6(A)はその展開図、図6(B)は装着した状態を示す斜視図である。この頸部用電磁波防護具50は、図6(A)に示すように、帯状の本体部51と、本体部51の一方の長辺に縫い付けたスカート部52とを有している。また、本体部51の長手方向一端の裏地53bに面ファスナー55が、長手方向他端の表地53aには面ファスナー56が縫い付けられており、装着時には、図6(B)に示すように、本体部51を円筒状に円め、面ファスナー55,56で止めるようになっている。それとともに、スカート部52は円形に広がり、頸部の下部から胸部の上部を覆う。面ファスナー55,56で止める位置により、患者の首の太さに応じて隙間を無くすることができる。
頸部用電磁波防護具は主に胸部・腹部用電磁波防護具と併用して使われ、胸部・腹部用電磁波防護具だけでは電磁波を遮蔽できない首回りの入れ墨や、頸部に埋め込められている非磁性金属の発熱を予防し、頭部MRI撮影時に頸部と胸部のRFパルスを遮蔽することにより、頸部と胸部の折り返しアーチファクト(反射による映り込み)を抑制することができる。
本体部51は、電磁波遮断ネット、例えばメディカル・エイド株式会社製「MGネット」からなる帯状体を、例えばポリアミド製の表地53a及び裏地53bで挟み、重ねた周縁を縫合して得られ、面ファスナー55,56を縫い付けている。また、スカート部52は、同ネットからなる台形状の帯体を、例えばポリアミド製の表地及び裏地で挟み、重ねた周縁を縫合して得られる。
図7は、胴・腹部を防護するための電磁波防護具(以下「胴・腹部用電磁波防護具」)であり、丁度「腹巻」の形態を採る。この胴・腹部用電磁波防護具60は、胴・腹部を覆う筒状の本体部61を有している。本体部61は、電磁波遮断ネット、例えばメディカル・エイド株式会社製「MGネット」からなる筒体を用意し、これを例えばポリアミド製の表地61a及び裏地61bで挟み、重ねた周縁に沿って筒状に縫合して得られる。また、本体部61の上端(胸側)の周囲と、下端(下腹部側)の周囲とを袋状とし、それぞれ紐62を通してもよい。そして、装着時に紐62で窄めて胴や腹部との隙間を無くすることもできる。
その他にも、図示は省略するが、電磁波防護具を一枚の帯状体とし、RFパルスを遮蔽したい身体の部位、例えば腕や脚部に巻き付けて使用し、肘や膝にインプラントされている非磁性金属の人工関節の発熱や入れ墨などの染料に含まれる金属成分の発熱や変色を防止することもできる。
また、右足を拡大造影したい場合は左足に電磁波防護具を巻いて左足の折り返しアーチファクトを抑制することができ、肩の拡大造影をしたい場合は肘から下に電磁防護具を巻いて腕の折り返しアーチファクトを抑制することができる。
このように、本発明の電磁波防護具は、装着作業が安易であり、紐や面ファスナーにより装着部位との隙間を無くして遮蔽効果を高めることができるとともに、様々な体形や体格の患者に対応することもできる。また、表地及び裏地が樹脂製であるため、汚れても拭き取るだけで良く、洗濯が不要になるとともに、表面が滑らかであるため、検査着と擦れ合っても摩耗が少なく、耐久性も高い。更には、アルコール除菌クロスで拭くだけで除菌でき、衛生面にも優れ、使い回しも可能である。
ところで、MRI装置では、人体の各部位に対してほぼ垂直な方向から電磁波が照射されるため、電磁波防護具にもその表面に対してほぼ垂直な方向に電磁波が照射される。そのため、例えば図3に示すベスト状の胸部・腹部用電磁波防護具20では、装着時に胴の側面にもほぼ垂直に電磁波が照射され、符号25で示されるアームホールは、電磁波の入射方向に対して垂直面にループ部分を形成する開口部となる場合がある。そして、このループ部分では渦電流が発生して高温になる。
そこで、図8に示すように、袖28を付けた形状にする。袖28の表面は、紙面左右方向から照射される電磁波の入射方向に対してほぼ垂直になり、電磁波の入射方向に対して垂直面にループ部分を形成しない。
尚、上記に示した下腹部用電磁波防護具30、手・足・指用電磁波防護具40、頸部用電磁波防護具50、胴・腹部用電磁波防護具60の表面は、何れも電磁波の入射方向に対してほぼ垂直になるため、装着時に電磁波の入射方向に対して垂直面にループ部分を形成することはない。
また、電磁波防護具の縫製上のつなぎ目は、電磁波遮断ネット同士が電気的に繋がるように加工されている。具体的には、図9A〜図9Dに示すように縫合する。
先ず、図9Aに示すように、表地または裏地となる一方の樹脂製カバー100(以下「第1の樹脂製カバー」)を2枚、表面同士が接触するようにして重ねた状態で、一辺を縫合する。この縫合部を符号101で示し、「樹脂製カバー縫合部101」と呼ぶ。この樹脂製カバー縫合部101は、例えば第1の樹脂製カバー100の端縁から1cmの端縁部の位置とする。
次いで、図9Bの(a)に示すように、重なった一方の第1の樹脂製カバー100の裏面に、電磁波遮断ネット110を重ね、樹脂製カバー縫合部101と並行に、かつ、樹脂製カバー縫合部101よりも外側、例えば第1の樹脂製カバー100の端縁から5mmの端縁部の位置にて、重なった第1の樹脂製カバー100とともに縫合する。この縫合部を符号111で示し、「電磁波遮断ネット縫合部」と呼ぶ。また、図9Bの(b)は、図9Aの(a)をA−A方向から見た模式図である。
尚、図9Bでは、電磁波遮断ネット110が2枚の場合であるが、3枚以上の複数でもよいし、1枚であってもよい。また、電磁波遮断ネット110が2枚以上の複数枚の場合は、電磁波遮断ネット同士を重ねて縫合するなどして一体化しておく。
図9Cは、図9Bに示した電磁波遮断ネット110を縫合した第1の樹脂製カバー100を、樹脂製カバー縫合部101を中心にして紙面左右方向に展開した状態を示している。これにより、電磁波遮断ネット110と、第1の樹脂製カバー100とを備える複数の被縫合要素SA、SBが隣接して縫合された状態となる。そして、隣接する第1の樹脂製カバー100の端縁部同士が重なった重なり部分に、第1樹脂製カバー100同士が縫合している樹脂製カバー縫合部101と、隣接する電磁波遮断ネット110の端縁部同士が縫合している電磁波遮断ネット縫合部111とが設けられる。
この展開した状態で、図9Dに示すように、第1の樹脂製カバー100の三辺にて電磁波遮断ネット110を縫合した後、表地または裏地となる他方の樹脂製カバー(以下「第2の樹脂製カバー」)120を、第1の樹脂製カバー100の電磁波遮断ネット110とは反対側の面に表面同士が対向した状態で縫合する。
そして、同図の矢印で示すように、電磁波遮断ネット110を縫合した第1の樹脂製カバー100を、第2の樹脂製カバー120の側に裏返し、第2の樹脂製カバー120を第1の樹脂製カバー100と縫合する。これにより、第1の樹脂製カバー100と第2の樹脂製カバー120とで、電磁波遮断ネット110を挟持した3層構造体が得られる。この3層構造体では、第2の樹脂製カバー120が表地となり、第1の樹脂製カバー100が裏地となる。
また、樹脂製カバー縫合部101が接合部となって露出し、電磁波遮断ネット縫合部111が、第1及び第2の樹脂製カバー100、120内に位置する。
これにより、縫製上のつなぎ目において、電磁波遮断ネット同士が電気的に繋がっているので、つなぎ目において抵抗が大きくなることが抑えられ、誘導電流が流れた場合でも高温になるのを防止することができる。
また、本実施形態では、複数の被縫合要素SA、SBの電磁波遮断ネット110同士を、重なった第1の樹脂製カバー100と共に縫合するので、電磁波遮断ネット110と樹脂製カバー100、120を予め縫合しておく必要がなく、容易に製造することができる。
なお、本発明では、縫製上のつなぎ目において、複数の被縫合要素SA、SBの電磁波遮断ネット110同士が電気的に繋がっていればよく、上記実施形態以外の他の縫製方法であってもよい。
例えば、第1の樹脂製カバー100の端縁から延在するように電磁波遮断ネット110の端縁部を設けた、複数の被縫合要素SA,SBを用意し、第1の樹脂製カバー100の表面同士が接触するようにして重ね合せ、第1の樹脂製カバー100の端縁部同士を縫合するとともに、電磁波遮断ネット110の端縁部同士を縫製して、樹脂製カバー縫合部101の接合部を中心にして紙面左右方向に展開し、上記と同様に縫製してもよい。
また、図10A〜図10Cに示すように、袖28のような部位は、表地または裏地の一方(図では、表地)となる、例えば、長方形状の一枚の第1の樹脂製カバー100の対向する2辺の端縁部同士を縫合することで、筒状に形成される。このため、袖28のつなぎ目においても、電磁波遮断ネット110同士が電気的に繋がるように縫製する必要がある。
先ず、図10Aに示すように、第1の樹脂製カバー100の表面の端縁部同士が接触するようにして湾曲させた状態で、2辺の端縁部同士を縫合して、樹脂製カバー縫合部101を形成する。
次に、図10Bに示すように、第1の樹脂製カバー100の裏面の周囲に、電磁波遮断ネット110を重ね、電磁波遮断ネット110の端縁部同士を、樹脂製カバー縫合部101の一方の外側面側で重なるように配置する。そして、例えば第1の樹脂製カバー100の端縁から5mmの位置にて、電磁波遮断ネット110の端縁部同士を、重なった第1の樹脂製カバー100とともに縫合して、電磁波遮断ネット縫合部111を形成する。これにより、電磁波遮断ネット110と、第1の樹脂製カバー100とを備える被縫合要素の端縁部同士が縫合されて筒状体に形成される。
そして、図10Cに示すように、第1の樹脂製カバー100の表面が外周面となるように、上記被縫合要素の表裏を裏返す。また、表地または裏地の他方(図では、裏地)となる、長方形状の一枚の第2の樹脂製カバー120の対向する2辺の端縁部同士を縫合することで、筒状に形成しておく。その後、第1の樹脂製カバー100と第2の樹脂製カバー120とを、長手方向端部で縫合することで、袖28が形成され、第1の樹脂製カバー100と第2の樹脂製カバー120とで、電磁波遮断ネット110を挟持した3層構造体が得られる。
また、第1及び第2の樹脂製カバー100、120の樹脂製カバー縫合部101が接合部となって表裏にそれぞれ露出し、電磁波遮断ネット縫合部111が、第1及び第2の樹脂製カバー100、120内に位置する。
これにより、袖28のような筒状の部位のつなぎ目においても、電磁波遮断ネット同士が電気的に繋がっているので、つなぎ目において抵抗が大きくなることが抑えられ、誘導電流が流れた場合でも高温になるのを防止することができる。
上記では、電磁波防護具をMRI検査時に装着する形態について説明したが、特に胸部・腹部用電磁波防護具20は心臓ペースメーカー等の埋込型医療機器やカプセル内視鏡をRFパルスから遮蔽できるため、MRI検査時以外にも使用可能である。電磁波は見えないため、どこで発生しているか一般には不明であるが、胸部・腹部用電磁波防護具20を装着することにより、心臓ペースメーカー等の埋込型医療機器を埋め込まれている患者やカプセル内視鏡検査を実施する患者は施設や建物、場所にかかわらず、活動できるようになる。
本発明の電磁波防護具は、MRI検査時やカプセル内視鏡検査時の検査着として有用である他、心臓ペースメーカー等の埋込型医療機器が埋め込まれている患者の作業時での着用に有用である。
1 電磁波遮断ネット
2 樹脂製カバー
10 導電性繊維
20 胸部・腹部用電磁波防護具
30 下腹部用電磁波防護具
40 手・足・指用電磁波防護具
50 頸部用電磁波防護具
60 胴・腹部用電磁波防護具

Claims (15)

  1. 身体の部位を電磁波から遮蔽するために、前記部位に装着する電磁波防護具であって、
    導電性繊維からなるメッシュ状で、前記部位の外形に対応する形状の電磁波遮断ネットと、
    前記電磁波遮断ネットを包囲する樹脂製カバーと、
    を備え
    前記樹脂製カバーは、表地または裏地の一方となる第1の樹脂製カバーと、表地または裏地の他方となる第2の樹脂製カバーと、を備え、
    前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える被縫合要素を、複数隣接して縫合してなり、かつ、
    隣接する前記第1の樹脂製カバーの端縁部同士が重なった重なり部分に、前記第1の樹脂製カバー同士が縫合している樹脂製カバー縫合部と、隣接する前記電磁波遮断ネットの端縁部同士が電気的に繋がるように縫合している電磁波遮断ネット縫合部と、を有するとともに、
    前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出しており、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置していることを特徴とする電磁波防護具。
  2. 前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える被縫合要素の端縁部同士を縫合して筒状体に形成されてなり、かつ、
    前記筒状体は、前記第1の樹脂製カバーの端縁部同士が重なった重なり部分に、前記第1の樹脂製カバー同士が縫合している樹脂製カバー縫合部と、前記電磁波遮断ネットの端縁部同士が電気的に繋がるように縫合している電磁波遮断ネット縫合部と、を有するとともに、
    前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出しており、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置していることを特徴とする請求項記載の電磁波防護具。
  3. 身体の部位を電磁波から遮蔽するために、前記部位に装着する電磁波防護具であって、
    導電性繊維からなるメッシュ状で、前記部位の外形に対応する形状の電磁波遮断ネットと、
    前記電磁波遮断ネットを包囲する樹脂製カバーと、
    を備え、
    前記樹脂製カバーは、表地または裏地の一方となる第1の樹脂製カバーと、表地または裏地の他方となる第2の樹脂製カバーと、を備え、
    前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える被縫合要素の端縁部同士を縫合して筒状体に形成されてなり、かつ、
    前記筒状体は、前記第1の樹脂製カバーの端縁部同士が重なった重なり部分に、前記第1の樹脂製カバー同士が縫合している樹脂製カバー縫合部と、前記電磁波遮断ネットの端縁部同士が電気的に繋がるように縫合している電磁波遮断ネット縫合部と、を有するとともに、
    前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出しており、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置していることを特徴とする電磁波防護具。
  4. 前記樹脂製カバー縫合部は、前記第1の樹脂製カバー同士のみを縫合しており、
    前記電磁波遮断ネット縫合部は、前記第1の樹脂製カバーと共に前記電磁波遮断ネット同士を縫合することを特徴とする請求項の何れか1項に記載の電磁波防護具。
  5. 前記電磁波遮断ネット縫合部は、前記樹脂製カバー縫合部よりも外側で、前記第1の樹脂製カバーと共に前記電磁波遮断ネット同士を縫合することを特徴とする請求項4に記載の電磁波防護具。
  6. 前記電磁波の入射方向に対して垂直面にループ部分を形成しない形状であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の電磁波防護具。
  7. 装着した際に、前記部位と前記樹脂製カバーとの間の隙間を閉鎖するための閉鎖手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電磁波防護具。
  8. MRI検査の患者用であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電磁波防護具。
  9. 心臓ペースメーカーを使用している患者用であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電磁波防護具。
  10. カプセル内視鏡検査の患者用であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電磁波防護具。
  11. マイクロ波温熱治療の患者用であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電磁波防護具。
  12. 請求項1に記載の電磁波防護具の製造方法であって、
    隣接する前記第1の樹脂製カバーの表面同士が接触するようにして重ねた状態で、前記第1の樹脂製カバー同士の端縁部を縫合して樹脂製カバー縫合部を形成する工程と、
    隣接する前記電磁波遮断ネットの端縁部同士を電気的に繋がるように縫合して電磁波遮断ネット縫合部を形成する工程と、
    前記樹脂製カバー縫合部を中心にして前記第1の樹脂製カバーを展開して、前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える複数の被縫合要素を形成する工程と、
    前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出し、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置するように、前記第1の樹脂製カバーと前記第2の樹脂製カバーとを縫合する工程と、
    を有することを特徴とする電磁波防護具の製造方法。
  13. 請求項3に記載の電磁波防護具の製造方法であって、
    前記第1の樹脂製カバーの表面の端縁部同士が接触するようにして湾曲させた状態で、前記第1の樹脂製カバーの端縁部同士を縫合して樹脂製カバー縫合部を形成する工程と、
    前記第1の樹脂製カバーの裏面の周囲に前記電磁波遮断ネットを重ねると共に、前記電磁波遮断ネットの端縁部同士を電気的に繋がるように縫合して電磁波遮断ネット縫合部を形成することで、前記電磁波遮断ネットと、前記第1の樹脂製カバーとを備える被縫合要素を筒状体に形成する工程と、
    前記第2の樹脂製カバーが筒状に形成されるように、前記第2の樹脂製カバーの端縁部同士を縫合する工程と、
    前記樹脂製カバー縫合部が接合部となって露出し、前記電磁波遮断ネット縫合部が、前記第1及び第2の樹脂製カバー内に位置するように、前記第1の樹脂製カバーと前記第2の樹脂製カバーとを縫合する工程と、
    を備えることを特徴とする電磁波防護具の製造方法。
  14. 前記樹脂製カバー縫合部は、前記第1の樹脂製カバー同士のみを縫合しており、
    前記電磁波遮断ネット縫合部は、前記第1の樹脂製カバーと共に前記電磁波遮断ネット同士を縫合することを特徴とする請求項12または13に記載の電磁波防護具の製造方法。
  15. 前記電磁波遮断ネット縫合部は、前記樹脂製カバー縫合部よりも外側で、前記第1の樹脂製カバーと共に前記電磁波遮断ネット同士を縫合することを特徴とする請求項14に記載の電磁波防護具の製造方法。
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