JP4291599B2 - ボトム下着 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
この発明は、トランクスやショーツ・タイプのボトム下着、特にサニタリ下着に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図7及び図8に示すように、腰体を被う胴部21と、股下体に対応して防水布22を内面に縫着したクロッチ部23から成るサニタリ・ボトム下着が知られている。前記防水布22は略長円形状に所謂平面裁断されたものである。
【0003】
この防水布を備えたボトム下着では、防水布の伸縮性が乏しく、かつ平坦状であるため、着用時にクロッチ部が曲面形状の股下体面にフィットしにくく排泄物が遺漏しやすい欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明の課題は、クロッチ部が股下体面に無理なくスムーズにフィットし、排泄物が遺漏しにくいようにしたボトム下着を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、腰体を被う胴部と、股下体に対応する防水布を備えたクロッチ部とからなるボトム下着において、前記防水布は、対のほぼ弓形状裁ち布を用い、両者のくぼんだ内側対向縁を突き合せて縫製し周縁に多数のひだを発生させ、この周縁をクロッチ部に縫い付けて前記中央縫合線付近が膨出した曲面形状を形成できるようにしたのである。
【0006】
また、前記防水布には、縫合線上に防水テープを密着しておくのが好ましい。さらに、前記防水テープとして低温軟化性フィルムと弾性フィルムとの積層体を用いるのがよい。
【0007】
【作用】
この発明のボトム下着によると、クロッチ部内面上の防水布は、立体裁断された布から形成され、中央部が膨出したような曲面形状を呈しているため、着用時には、股下体面のくぼみに無理なくスムーズにフィットする。
【0008】
また、縫合線上に防水テープが密着されており、縫い代の隙間やミシン針貫通孔などが完全に封止されて、排泄物が遺漏するようなことが生じない。
【0009】
さらに、前記防水テープは、接着面に低温軟化性フィルムを当てるため融着作業が容易で、かつ確実となり、また、防水布本体の生地を傷めず、片面に弾性フィルムが存在するため柔軟性が大きい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。図1、図2及び図3に示すように、このボトム下着は、生地に所要の伸縮弾性を付与するポリウレタンなどの弾性糸を芯糸とし、これを綿・ポリエステル混紡糸などで被覆したカバードヤーンを編糸として編成した、編目が緻密で、或程度伸縮性を抑えたトリコットなどの経編布地から縫製された腰体を被う胴部1と、股下体に対応する防水性クロッチ部2と、胴部1の下方に連なる短い対の脚部3、3とから縫製され、前記クロッチ部2の内面上に、立体裁断によって形成された縦長の防水布4がその周縁縫合線5で縫い付けられたものである。
【0011】
前記ボトム下着には、胴部1の上端周縁に高弾性のウエスト・バンド6が取り付けられ、両脚部3、3のはき口には布地を折返した縁取り7、7が施されている。
【0012】
さらに、前記防水布4の上面には、パワーネットから成るナプキン支持布8が防水布4との間に隙間を設けるように、前縁縫合線9と後左右コーナの縫合線10、10との3点支持によって取り付けられている。
【0013】
前記防水布4は、図4、図5及び図6に示すように、編目が緻密で伸縮性を抑えたトリコットなどの経編生地に防水加工を施した織布を立体裁断した左右一対のほぼ弓形状裁ち布11、11を用いて、両者のくぼんだ彎曲状内側対向縁12、12同士を突き合せ中央縫合線13で縫製したものである。
【0014】
この防水布4には、中央縫合線13上に、溶融しやすいポリウレタンなどの低温軟化性フィルム14と、塩化ビニルなどの耐摩耗性、耐熱性、弾性フィルム15との二層構造の防水テープ16を、例えば160℃程度の低温で融着されている。
【0015】
前記防水布4は、股下体の体面に合わせて立体裁断した左右の弓形状裁ち布11、11を縫合したものであって、図5に示すように、周縁に多数のひだ17、17が発生しており、クロッチ部2に周縁縫合線5で縫い付けると、中央縫合線13付近が膨出したような所要の曲面形状を呈し、着用時には、くぼみの箇所のある股下体面に無理なくスムーズにフィットし、激しい運動時などにおいても、排泄物が遺漏するようなことがなく衛生的である。
【0016】
なお、前記クロッチ部は、股下体のみに対応する比較的小形のレギュラー用やスポーツ用のほか、後部が後身頃上縁のウエスト・バンド6に至る大形のナイト用とすることもできる。また前記ナプキン支持布8を省略することもできる。
【0017】
前記防水布4を形成する裁ち布11は、幅及び長さの寸法、くぼんだ彎曲状対向縁及び外側の彎曲状外縁の曲率半径の寸法などの形状を用途に対応して適宜選択することができ、人台などに合わせた立体裁断のほか、人間の動作などを考慮に入れたコンピュータによる自動型紙製図、自動裁断によって形成してもよい。
【0018】
また、前記防水布4は、中央縫合線13において、両方の縫い代を重ねて一方に片返しにして、その上に防水テープ16が密着されており、縫い代の隙間及びミシン針貫通孔が完全に閉鎖されるようになる(図6参照)。
【0019】
前記防水テープ16は、上述のように、低温軟化性フィルムとしてポリウレタンのほか、ポリエチレンなど他の低温軟化性樹脂フィルムを用いたり、高弾性フィルムとして塩化ビニルのほか、ポリエステルなど他の耐熱性、高弾性樹脂フィルムを用いることができる。
【0020】
この発明に係るボトム下着は、上述のように、短い脚部を有するトランクス・タイプのほか、脚部の無いショーツ・タイプのものなど、いろいろなタイプのものに適用することができ、胴部1に縦方向のヒップギャザーを設けて腰体の密着性能を高めたり、編生地を経編組織のほか緯編組織とすることもできる。
【0021】
また、繊維素材として、ポリウレタン芯糸とこれを被覆する綿・ポリエステル混紡糸との3種混合糸のほか、ポリウレタン・綿・アクリル混合糸、ポリウレタン・綿混合糸、ポリウレタン・ポリエステル混合糸、綿100%糸、ポリエステル100%糸など用途に対応して適宜選択することができる。
【0022】
さらに、前記ボトム下着は、ブルー、ピンク、黒、グレーなどのカラーで無地のもののほか、花柄模様、迷彩柄模様、ひょう柄模様などにプリントしたものとすることもでき、ジーンズ感覚のデニム調編地や起毛地とすることもでき、身頃の一部にレース地を挿着したりレース帯で縁取りを施したものとすることもできる。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、以上のように、サニタリ・ボトム下着として最も重要なクロッチ部において、防水布を立体裁断で裁断、縫製したものであって、人体外面に対応した曲面形状を呈しており、着用時には立体形状をした股下体面に無理なくぴったりフィットし、かつ、縫合線が密着した防水テープによって遺漏がほぼ完全に遮断されて、日常用は勿論のこと、ナイト用、スポーツ用などにおいても排泄物が遺漏するようなことがなく極めて衛生的である。
【0024】
また、防水テープの接着面に低温軟化性フィルムが用いられ、防水布への融着が容易で確実であり、防水布の生地を傷めることがなく、片面が弾性フィルムであるため柔軟性が大きく違和感がないなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のボトム下着の一例を示す正面図
【図2】同上の側面図
【図3】図2のイ−イ線から見た要部平面図
【図4】同上のクロッチ部の防水布用裁ち布を示す平面図
【図5】同上の防水布縫製品を示す平面図
【図6】図5のロ−ロ線に沿った拡大断面図
【図7】従来のボトム下着の一例を示す正面図
【図8】同上のクロッチ部の防水布用裁ち布を示す平面図
【符号の説明】
1、21 胴部
2、23 クロッチ部
3 脚部
4、22 防水布
5、9、10、13 縫合線
6 ウエスト・バンド
7 縁取り
8 ナプキン支持布
11 裁ち布
12 対向縁
14 低温軟化性フィルム
15 高弾性フィルム
16 防水テープ
17 ひだ
Claims (3)
- 腰体を被う胴部(1)と、股下部に対応する防水布(4)を備えたクロッチ部(2)とからなるボトム下着において、前記防水布(4)は、対のほぼ弓形状裁ち布(11、11)を用い、両者のくぼんだ内側対向縁(12、12)を突き合せて中央縫合線(13)で縫製し周縁に多数のひだ(17、17)を発生させ、この周縁をクロッチ部(2)に縫い付けて中央縫合線(13)付近が膨出した曲面形状を形成できるようにしたことを特徴とするボトム下着。
- 前記防水布(4)には、中央縫合線(13)上に防水テープ(16)を密着したことを特徴とする請求項1記載のボトム下着。
- 前記防水テープを低温軟化性フィルム(14)と弾性フィルム(15)との二層体としたことを特徴とする請求項2記載のボトム下着。
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