JP6796541B2 - ホルダーおよび荷電粒子線装置 - Google Patents
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ホルダー支持装置を含む荷電粒子線装置において、荷電粒子線の経路に配置される対象物を支持するホルダーであって、
前記ホルダー支持装置に固定される第1固定部、および前記第1固定部から第1方向に延出する第1延出部を有する第1部材と、
前記第1延出部に固定される第2固定部、および前記第2固定部から前記第1方向とは反対方向の第2方向に延出する第2延出部を有する第2部材と、
を含み、
前記第2延出部には、前記対象物を取付け可能な取付部が設けられ、
前記第1延出部は、熱膨張により前記第1方向に伸び、
前記第2延出部は、熱膨張により前記第2方向に伸び、
前記第1延出部の熱膨張量と前記第2延出部の熱膨張量は、等しい。
うなホルダーでは、第1延出部の熱膨張による対象物の移動と第2延出部の熱膨張による対象物の移動とを相殺でき、対象物の熱ドリフトを低減できる。
前記取付部に前記対象物を固定するための固定部材を含み、
前記固定部材は、前記第2部材に固定され、
前記固定部材の材質は、前記第2部材の材質と同じであってもよい。
前記固定部材は、前記第2延出部との間で前記対象物を挟んで固定する板状の部材であ
ってもよい。
前記第1延出部の長さの基点から前記第2固定部が固定されている固定位置までの前記第1延出部の長さと前記第1延出部の線膨張係数との積は、前記第2延出部の長さの基点から前記取付部までの前記第2延出部の長さと前記第2延出部の線膨張係数との積と等しくてもよい。
前記対象物は、前記荷電粒子線装置の絞りであってもよい。
前記対象物は、前記荷電粒子線装置の試料であってもよい。
本発明に係るホルダーを含む。
まず、本実施形態に係るホルダーについて図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るホルダー100を模式的に示す分解斜視図である。図2は、本実施形態に係るホルダー100を模式的に示す平面図である。図3は、本実施形態に係るホルダー100を模式的に示す断面図であり、図2のIII−III線断面図である。
、第2延出部24が熱膨張により伸びる方向E2は、−X方向である。すなわち、第1延出部14が伸びる方向E1と第2延出部24が伸びる方向E2とは、反対方向である。そのため、第1延出部14の熱膨張による絞り2の移動方向と第2延出部24の熱膨張による絞り2の移動方向とが反対方向となる。したがって、第1延出部の熱膨張による絞り2の移動と第2延出部の熱膨張による絞り2の移動とを相殺でき、絞り2の熱ドリフトを低減できる。
ただし、ΔLは部材の伸び(熱膨張量)であり、αは部材の線膨張係数であり、Lは部材の伸びる方向の長さである。
第2延出部24の伸び・・・ΔL2=b×A×a×L×ΔT=a×b×A×L×ΔT
ルダー台10のホルダー支持部材に固定されて熱膨張により方向E1に伸びない部分と、ホルダー台10の熱膨張により方向E1に伸びる部分と、の境界の位置である。
≒1.82×10−4×ΔT[mm]
ΔL2=18.2×10−6×10×ΔT
≒1.82×10−4×ΔT[mm]
延出する第1延出部14を有している。また、第2延出部24には、絞り2を取付け可能な穴25(取付部)が設けられている。そのため、第1延出部14の熱膨張による絞り2の移動方向と第2延出部24の熱膨張による絞り2の移動方向とが反対方向となる。したがって、第1延出部の熱膨張による絞り2の移動と第2延出部の熱膨張による絞り2の移動とを相殺でき、絞り2の熱ドリフトを低減できる。
次に、本実施形態に係る荷電粒子線装置について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る荷電粒子線装置1000の構成を示す図である。なお、図5では、便宜上、ホルダー100を簡略化して図示している。
がって、荷電粒子線装置1000では、良好な電子顕微鏡像および良好な分析結果を得ることができる。例えば、長時間にわたる分析(面分析等)の際には、絞り2の熱ドリフトの影響が大きくなるため、絞り2の熱ドリフトを低減できる荷電粒子線装置1000は特に有効である。
Claims (7)
- ホルダー支持装置を含む荷電粒子線装置において、荷電粒子線の経路に配置される対象物を支持するホルダーであって、
前記ホルダー支持装置に固定される第1固定部、および前記第1固定部から第1方向に延出する第1延出部を有する第1部材と、
前記第1延出部に固定される第2固定部、および前記第2固定部から前記第1方向とは反対方向の第2方向に延出する第2延出部を有する第2部材と、
を含み、
前記第2延出部には、前記対象物を取付け可能な取付部が設けられ、
前記第1延出部は、熱膨張により前記第1方向に伸び、
前記第2延出部は、熱膨張により前記第2方向に伸び、
前記第1延出部の熱膨張量と前記第2延出部の熱膨張量は、等しい、ホルダー。 - 請求項1において、
前記取付部に前記対象物を固定するための固定部材を含み、
前記固定部材は、前記第2延出部に固定され、
前記固定部材の材質は、前記第2部材の材質と同じである、ホルダー。 - 請求項2において、
前記固定部材は、前記第2延出部との間で前記対象物を挟んで固定する板状の部材である、ホルダー。 - 請求項1ないし3のいずれか1項において、
前記第1延出部の長さの基点から前記第2固定部が固定されている固定位置までの前記第1延出部の長さと前記第1延出部の線膨張係数との積は、前記第2延出部の長さの基点から前記取付部までの前記第2延出部の長さと前記第2延出部の線膨張係数との積と等しい、ホルダー。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記対象物は、前記荷電粒子線装置の絞りである、ホルダー。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記対象物は、前記荷電粒子線装置の試料である、ホルダー。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のホルダーを含む、荷電粒子線装置。
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JP2017086884A JP6796541B2 (ja) | 2017-04-26 | 2017-04-26 | ホルダーおよび荷電粒子線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017086884A JP6796541B2 (ja) | 2017-04-26 | 2017-04-26 | ホルダーおよび荷電粒子線装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018185962A JP2018185962A (ja) | 2018-11-22 |
JP6796541B2 true JP6796541B2 (ja) | 2020-12-09 |
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Family Applications (1)
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JP2017086884A Active JP6796541B2 (ja) | 2017-04-26 | 2017-04-26 | ホルダーおよび荷電粒子線装置 |
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