JP6823993B2 - 支持装置および真空装置 - Google Patents

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本発明は、軸受、支持装置、および真空装置に関する。
透過電子顕微鏡(TEM)や、走査電子顕微鏡(SEM)、走査透過電子顕微鏡(STEM)等の電子顕微鏡には、様々な絞りが用いられる。例えば、透過電子顕微鏡では、コンデンサ絞り、対物レンズ絞り、制限視野絞りなどが用いられる。
これらの絞りには、それぞれ径の異なる複数の絞り孔が設けられている。電子顕微鏡では、観察モードや、観察倍率、電子線の照射条件などに応じて適切な径の絞り孔を選択し、当該絞り孔を所定の位置に配置する必要がある。
例えば、特許文献1には、電動モーターを用いて、自動で、選択された絞り孔を正確に所定の位置に位置決めすることができる電子顕微鏡が開示されている。
特開2004−95192号公報
電子顕微鏡では、高い分解能が必要な場合や、高い位置精度で情報を得る場合には、絞り孔を正確に位置決めしなければならない。
図14は、絞り板103が装着された軸部材102を模式的に示す図である。なお、図14には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。なお、Z軸は、電子顕微鏡の光学系の光軸に沿う軸である。
電子顕微鏡では、一般的に、絞り板103は軸部材102の先端部に固定されており、軸部材102は嵌め合いや、ボールスプライン等で支持されている。しかしながら、嵌め合いやボールスプライン等と軸部材102との隙間は理想的にはゼロであるが、軸部材102を摺動可能に支持しなければならないため、隙間をゼロにすることはできない。
したがって、絞り孔103aを切り替える際に、軸部材102に、軸部材2の軸方向に対して垂直な方向の力(Y方向の力)が加わると、絞り孔103aに前記隙間の分だけ位置ずれが生じるという問題がある。この絞り孔103aのY方向の位置ずれ(すなわち、絞り孔103aの光軸に対して垂直な方向の位置ずれ)は、Z方向の位置ずれ(すなわち、絞り孔103aの光軸に沿った方向の位置ずれ)に比べて、電子顕微鏡における観察や分析において、その影響が大きい。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、軸部材のがたつきを低減することができる軸受を提供することにある。また、本発明の目的の1つは、上記軸受を含む支持装置および真空装置を提供することにある。
(1)本発明に係る支持装置は、
軸部材と、
前記軸部材を支持する軸受と、
を含み、
前記軸受は、
前記軸部材を摺動可能に支持する円筒状の第1部分と、
前記第1部分の端部に接続され、前記第1部分よりも内径が大きく、かつ、前記第1部分よりも外径が大きい円筒状の第2部分と、
を含み、
前記第1部分には、前記第1部分の中心軸に沿った長手方向を持つ複数の長孔が、前記中心軸まわりに設けられ、
前記軸部材の先端部には、電子顕微鏡用の絞り板、試料ホルダー、シャッター装置において電子線を遮るための遮蔽部材、電子線バイプリズム、検出器、または、ファラデーゲージが装着されている。
このような支持装置では、第1部分には中心軸に沿った長手方向を持つ複数の長孔が中心軸まわりに設けられているため、第1部分に弾性力(ばね力)を生じさせることができ、軸部材を第1部分との間に隙間がない状態で支持することができる。したがって、このような支持装置では、軸部材のがたつきを低減することができる。
(2)本発明に係る支持装置において、
前記第1部分と前記軸部材との嵌め合いは、締り嵌めであってもよい。
このような支持装置では、第1部分に弾性力を生じさせることができ、軸部材のがたつきを低減することができる。
(3)本発明に係る支持装置において、
前記第1部分および前記第2部分の材質は、樹脂であってもよい。
このような支持装置では、例えば第1部分および前記第2部分の材質が金属の場合と比べて、軸部材に傷がつくことを防ぐことができる。
(4)本発明に係る支持装置において、
前記複数の長孔は、前記中心軸まわりに等間隔に設けられていてもよい。
このような支持装置では、複数の長孔が中心軸まわりに等間隔に設けられているため、第1部分は軸部材に対して等方的に力を作用させることができ、軸部材を第1部分との間に隙間がない状態で支持することができる。
(5)本発明に係る支持装置において、
前記第1部分の、前記第2部分が接続されている端部とは反対側の端部に接続され、前記第1部分よりも内径が大きく、かつ、前記第1部分よりも外径が大きい円筒状の第3部分を含んでいてもよい。
このような支持装置では、第2部分および第3部分を円筒部材に圧入して、軸受を固定することができる。さらに、このような支持装置では、第2部分および第3部分が円筒部材に圧入された場合であっても、当該円筒部材に第1部分が干渉することを防ぐことができる。
(6)本発明に係る支持装置において、
前記第2部分の外径と前記第3部分の外径とは、等しくてもよい。
このような支持装置では、第2部分および第3部分を円筒部材に圧入して軸受を固定することができ、かつ、当該円筒部材に第1部分が干渉することを防ぐことができる。
(7)本発明に係る支持装置において、
前記第1部分は、前記軸部材が嵌め合わされることよって弾性変形してもよい。
このような支持装置では、第1部分に軸部材が嵌め合わされることよって弾性変形するため、軸部材を第1部分との間に隙間がない状態で支持することができ、軸部材のがたつきを低減することができる。さらに、このような支持装置では、軸部材を第1部分との間に隙間がない状態で支持しつつ、軸部材を摺動可能にすることができる。
)本発明に係る支持装置において、
前記軸部材が挿入され、前記軸部材の外径よりも大きな内径を有する円筒部材を含み、
前記第2部分は、前記円筒部材に圧入されていてもよい。
このような支持装置では、軸受の第2部分が円筒部材に圧入されることで軸受を円筒部材に固定することができる。また、このような支持装置では、軸受の第2部分が円筒部材に圧入された状態であっても、第1部分が円筒部材に干渉することを防ぐことができる。
)本発明に係る支持装置において、
前記軸部材を、前記軸受とは異なる箇所で支持する軸支持部材を含んでいてもよい。
このような支持装置では、軸部材を、軸受と軸支持部材の2点で支持することができる。
10)本発明に係る支持装置において、
前記円筒部材は、前記軸支持部材に接続されていてもよい。
11)本発明に係る真空装置は、
本発明に係る支持装置を含む。
このような真空装置では、軸部材の先端部に装着された部材の位置ずれを低減することができる。
12)本発明に係る真空装置において、
真空状態に維持される真空室を含み、
前記軸部材の先端部は、前記真空室に配置され、
前記軸部材の後端部は、前記真空室の外に配置されてもよい。
本実施形態に係る軸受を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る軸受を模式的に示す側面図。 本実施形態に係る軸受を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る軸受を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る軸受を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る支持装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る支持装置の軸受を拡大して示す断面図。 本実施形態に係る支持装置を模式的に示す断面図。 多段カムを説明するための図。 本実施形態に係る電子顕微鏡を模式的に示す図。 本実施形態に係る電子顕微鏡に取り付けられた支持装置を模式的に示す図。 本実施形態の変形例に係る軸受を模式的に示す側面図。 本実施形態の変形例に係る軸受を模式的に示す断面図。 絞り板が装着された軸部材を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 軸受
まず、本実施形態に係る軸受について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る軸受100を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る軸受100を模式的に示す側面図である。図3〜図5は、本実施形態に係る軸受100を模式的に示す断面図である。なお、図3は、図2のIII−III線断面図である。図4は、図2のIV−IV線断面図である。図5は、図2のV−V線断面図である。
軸受100は、図1〜図5に示すように、円筒状の部材である。軸受100は、往復運動する軸部材を支持することができる。軸受100は、第1部分10と、第2部分20と、第3部分30と、を含む。
第1部分10の形状は、円筒状である。第1部分10は、第2部分20と第3部分30との間の位置している。
第1部分10には、第1部分10の中心軸Aに沿った長手方向を持つ長孔12が複数設けられている。長孔12は、長手方向を持つ孔である。複数な長孔12は、互いに同じ形状を有している。
長孔12は、中心軸Aまわりに等間隔で設けられている。図示の例では、長孔12は、中心軸Aまわりに90°間隔で4個設けられている。なお、長孔12の数は3個以上であれば特に限定されない。例えば、図示はしないが長孔12は、中心軸Aまわりに120°間隔で3個設けられていてもよいし、45°間隔で8個設けられていてもよい。
軸受100が軸部材を支持している状態において、第1部分10と軸部材との嵌め合いは、締り嵌めである。ここで、締り嵌めとは、孔と軸との間に締めしろのある嵌め合いをいう。すなわち、第1部分10の内径ID10は、軸部材の径(後述する図8に示す径D2)よりも小さい。
第2部分20は、第1部分10の一方の端部に接続されている。第2部分20の形状は、円筒状である。第2部分20の内径ID20は、第1部分10の内径ID10よりも大
きい。また、第2部分20の外径OD20は、第1部分10の外径OD10よりも大きい。
第3部分30は、第1部分10の他方の端部(第2部分20が接続されている端部とは反対側の端部)に接続されている。第3部分30の形状は、円筒状である。第3部分30の内径ID30は、第1部分10の内径ID10よりも大きい。また、第3部分30の外径OD30は、第1部分10の外径OD10よりも大きい。なお、第3部分30の内径ID30と第2部分20の内径ID20とは、例えば等しい。また、第3部分30の外径OD30と第2部分20の外径OD20とは、例えば等しい。
第1部分10の中心軸、第2部分20の中心軸、および第3部分30の中心軸は、同一直線上に位置している。以下、これらの中心軸を区別しない場合には、「中心軸A」という。
第1部分10の中心軸Aに沿った長さは、第2部分20の中心軸Aに沿った長さおよび第3部分30の中心軸Aに沿った長さよりも長い。なお、第2部分20の中心軸Aに沿った長さと第3部分30の中心軸Aに沿った長さは、例えば等しい。
第1部分10の厚さ、第2部分20の厚さ、および第3部分30の厚さは、例えば、等しい。なお、例えば、第1部分10の厚さを、第2部分20の厚さおよび第3部分30の厚さよりも小さくしてもよいし、第1部分10の厚さを、第2部分20の厚さおよび第3部分30の厚さよりも大きくしてもよい。
第1部分10、第2部分20、および第3部分30の材質は、例えば、樹脂である。第1部分10、第2部分20、および第3部分30の材質は、軸部材よりも柔らかい材質であることが望ましい。第1部分10、第2部分20、および第3部分30は、一体に設けられている。第1部分10の材質、第2部分20の材質、および第3部分30の材質は、例えば、同じである。
2. 支持装置
次に、本実施形態に係る支持装置1について、図面を参照しながら説明する。ここでは、支持装置1が電子顕微鏡用の絞りを支持する装置である場合について説明する。
図6は、本実施形態に係る支持装置1を模式的に示す断面図である。図7は、本実施形態に係る支持装置1の軸受100を拡大して示す断面図である。図8は、本実施形態に係る支持装置1を模式的に示す図7のVIII−VIII線断面図である。
なお、図6〜図8には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。なお、Z軸は、支持装置1が電子顕微鏡に搭載された場合に、電子顕微鏡の光学系の光軸に沿う軸である。
支持装置1は、本発明に係る軸受を含んで構成されている。以下では、支持装置1が、本発明に係る軸受として、軸受100を含む例について説明する。
支持装置1は、軸受100と、軸部材2と、軸支持部材4と、ベローズ5と、球面軸受6と、ばね7と、モーター8aと、多段カム8bと、回転ローラー9と、を含んで構成されている。
支持装置1は、軸部材2の先端部に装着されている電子顕微鏡用の絞り板3を支持するための装置である。
軸部材2は、棒状の部材である。軸部材2は、先端部側が軸受100で支持されており、後端部側が軸支持部材4で支持されている。すなわち、軸部材2は、2点で支持されている。軸部材2は、X軸に沿って往復運動することができる。軸部材2は、軸支持部材4と軸受100とによって、軸芯がずれることなく、X方向に直線移動するように案内される。
軸部材2の先端部には絞り板3が装着されている。絞り板3には、複数の絞り孔3aが設けられている。軸部材2の移動に伴って、絞り板3も移動する。軸部材2がX軸に沿って移動することにより、絞り孔3aを切り替えることができる。軸部材2の材質は、例えば、金属である。
軸支持部材4は、軸部材2を支持している。軸支持部材4は、軸部材2を摺動可能に支持している。軸支持部材4は、例えば、嵌め合いによって軸部材2を支持する嵌め合い部材である。軸支持部材4は、軸部材2を往復運動可能に支持することができれば特に限定されない。軸支持部材4は、例えば、ボールスプラインであってもよい。
球面軸受6は、球面状の球面部6aと、軸部材2が挿入される穴6bと、を有している。球面部6aは、支持装置1の筐体1aの内側に設けられた面に回転可能に支持されている。穴6bは、軸部材2が球面部6aの中心を通るように設けられている。穴6bの径(球面軸受6の内径)は、軸部材2の外径よりも大きい。球面軸受6によって、軸部材2は、球面部6aの中心を回動中心として回動することができる。
球面軸受6と軸支持部材4とは接続されている。そのため、軸部材2が球面軸受6によって回動しても、軸部材2は中心軸Aに沿って移動可能である。
軸部材2は、多段カム8bをモーター8aで回転させることにより、X方向に移動する。
図9は、多段カム8bを説明するための図である。多段カム8bには、階段状の回転ローラー9を案内する案内穴8cが設けられている。案内穴8cは、回転ローラー9が位置P1、位置P2、および位置P3に移動できるように形成されている。位置P1、位置P2、位置P3は、回転ローラー9が安定する位置である。軸部材2は、ばね7によって+X方向に付勢されている。これにより、回転ローラー9が多段カム8bに押しつけられている。
モーター8aで多段カム8bを回転させることにより、軸部材2に固定された回転ローラー9が多段カム8bの傾斜面を転動し、軸部材2がX方向に移動する。軸部材2の位置決め、すなわち、絞り孔3aの位置決めは、回転ローラー9が多段カム8bの各位置P1,P2,P3に移動することでなされる。
軸部材2の先端部には、ベローズ5が取り付けられており、ベローズ5の内側と外側とは気密に遮断されている。
軸受100は、図7に示すように、球面軸受6の穴6bに挿入されている。具体的には、球面軸受6の先端部に設けられた円筒状の部分(円筒部材)に、第2部分20および第3部分30が圧入されている。
軸受100の第1部分10は、軸部材2を摺動可能に支持している。第1部分10は、軸部材2をX方向に移動可能に案内する。
軸受100の第1部分10の内径ID10(図3参照)は、軸部材2の径D2よりも小さい。すなわち、軸受100の第1部分10と軸部材2との嵌め合いは、締り嵌めである。そのため、軸受100の第1部分10は、軸部材2に干渉している。
軸受100の第1部分10には、複数の長孔12が設けられているため、第1部分10は軸部材2が嵌め合わされることよって弾性変形する。そのため、第1部分10は、軸部材2が干渉することによって拡がり、軸部材2を挟み込む。この結果、第1部分10に弾性力(ばね力)が生じ、軸部材2を第1部分10との間に隙間がない状態で支持することができる。
軸受100の第1部分10は、軸部材2が干渉することによって膨らむ(外径OD10が大きくなる)が、第1部分10の外径OD10は第2部分20の外径OD20および第3部分30の外径OD30よりも小さいため、第1部分10は球面軸受6に接触しない。すなわち、軸受100には、第1部分10が球面軸受6に干渉することを防ぐための逃げ加工がなされている。
次に、支持装置1の動作について説明する。
支持装置1において絞り孔3aを切り替える際には、モーター8aが多段カム8bを回転させることにより、回転ローラー9がX方向に移動し、これに伴って軸部材2がX方向に移動する。そして、回転ローラー9が所定の位置(位置P1,P2,P3)に位置すると、モーター8aが停止し、絞り孔3aの切替が完了する。
回転ローラー9が多段カム8bの傾斜面を転動するとき、軸部材2には、軸方向(X方向)の力とともに、軸と垂直な方向(Y方向)の力が加わる。また、回転ローラー9が所定の位置(位置P1、位置P2、位置P3のいずれか)に位置して絞り孔3aの切替が完了すると、軸部材2に作用していた軸方向(X方向)の力および軸と垂直な方向(Y方向)の力は解放される。
このとき、仮に、軸部材2が軸支持部材4によってのみ支持されていたとすると、軸支持部材4と軸部材2との隙間の分だけ軸部材2はY方向にドリフトしてしまう。本実施形態では、軸部材2は軸支持部材4と軸受100の2点で支持されているため、軸部材2のY方向のドリフトを低減できる。さらに、第1部分10は軸部材2を第1部分10との間に隙間がない状態で支持することができるため、軸部材2のY方向のドリフトをより低減できる。
軸受100および支持装置1は、例えば、以下の特徴を有する。
軸受100では、第1部分10には、中心軸Aに沿った長手方向を持つ複数の長孔12が中心軸Aまわりに設けられている。そのため、軸受100では、第1部分10に弾性力を生じさせることができ、軸部材2を第1部分10との間に隙間がない状態で支持することができる。この結果、軸部材2のがたつきを低減することができる。したがって、軸受100では、例えば、軸部材2に、Y方向の力が加わった場合であっても、軸部材2のY方向のドリフトを低減でき、絞り孔3aのY方向の位置ずれを低減できる。
電子顕微鏡では、絞り孔3aの位置ずれ(光軸からのずれ)に応じて像質が変化するため、絞り孔3aに位置ずれが生じると良好な電子顕微鏡像を得ることができない。特に、絞り孔3aのY方向の位置ずれ(すなわち、絞り孔3aの光軸に対して垂直な方向の位置ずれ)は、Z方向の位置ずれ(すなわち、絞り孔3aの光軸に沿った方向の位置ずれ)に
比べて、電子顕微鏡における観察や分析において、その影響が大きい。軸受100では、上記のように、絞り孔3aのY方向の位置ずれを低減できるため、良好な電子顕微鏡像を得ることができる。
軸受100では、第1部分10と軸部材2との嵌め合いは締り嵌めであるため、第1部分10に弾性力を生じさせることができ、軸部材2のがたつきを低減することができる。
軸受100では、例えばこれらの材質が金属の場合と比べて、軸部材2に傷がつくことを防ぐことができる。軸部材2に傷がつくと、がたつきの原因となってしまう場合がある。
軸受100では、第1部分10に設けられた複数の長孔12は中心軸Aまわりに等間隔に設けられている。そのため、軸受100では、第1部分10に弾性力を等方的に生じさせることができる。この結果、軸部材2には、第1部分10によって動径方向の力が等方的に加わるため(図8に示す矢印参照)、軸部材2を第1部分10との間に隙間がない状態で支持することができる。
軸受100では、第2部分20の外径OD20と第3部分30の外径OD30とは、等しい。そのため、軸受100では、第2部分20および第3部分30を球面軸受6(円筒部材)に圧入して、軸受100を固定することができる。さらに、軸受100では、第2部分20および第3部分30を球面軸受6に圧入した場合に、第1部分10が球面軸受6に干渉することを防ぐことができる。
軸受100では、第1部分10は、軸部材2が嵌め合わされることよって弾性変形する。そのため、軸受100では、軸部材2を第1部分10との間に隙間がない状態で支持することができ、軸部材2のがたつきを低減することができる。さらに、軸受100では、軸部材2が嵌め合わされることよって弾性変形することにより、軸部材2を第1部分10との間に隙間がない状態で支持しつつ、軸部材2を摺動可能にすることができる。
支持装置1では、軸受100を含むため、軸部材2をX方向に摺動可能に支持できるとともに、軸部材2のがたつきを低減できる。したがって、支持装置1では、例えば絞り孔3aを切り替える場合に、絞り孔3aの位置ずれを低減することができる。
支持装置1では、軸受100の第2部分20および第3部分30が球面軸受6(円筒部材)に圧入されることで軸受100を球面軸受6に固定することができる。また、支持装置1では、軸受100の第2部分20および第3部分30が球面軸受6に圧入された状態であっても、第1部分10が球面軸受6に干渉することを防ぐことができる。
支持装置1では、軸部材2を、軸受100とは異なる箇所で支持する軸支持部材4を含んでいるため、軸部材2を、軸受100と軸支持部材4の2点で支持することができ、軸部材2のY方向の位置ずれ(Y方向のドリフト)を低減できる。
支持装置1では、軸部材2の先端部に電子顕微鏡用の絞り板3が装着されている。そのため、支持装置1では、絞り板3の位置ずれを低減することができ、電子顕微鏡において、良好な電子顕微鏡像を得ることができる。
3. 真空装置
次に、本実施形態に係る真空装置について説明する。以下では、本発明に係る真空装置が電子顕微鏡である場合について説明する。図10は、本実施形態に係る電子顕微鏡1000を模式的に示す図である。図11は、本実施形態に係る電子顕微鏡1000に取り付
けられた支持装置1を模式的に示す図である。なお、図10では、便宜上、支持装置1を簡略化して図示している。
電子顕微鏡1000は、本発明に係る支持装置を含んで構成されている。ここでは、電子顕微鏡1000が本発明に係る支持装置として、支持装置1を含む例について説明する。なお、図10では、便宜上、支持装置1を簡略化して図示している。
電子顕微鏡1000は、図10に示すように、電子源1002と、照射レンズ1004と、絞り板3と、支持装置1と、試料ステージ1006と、試料ホルダー1008と、対物レンズ1010と、中間レンズ1012と、投影レンズ1014と、撮像装置1016と、を含んで構成されている。電子顕微鏡1000は、試料Sを透過した電子線で結像する透過電子顕微鏡である。
電子源1002は、電子を発生させる。電子源1002は、例えば、陰極から放出された電子を陽極で加速し電子線を放出する電子銃である。
照射レンズ1004は、電子源1002から放出された電子線を集束して試料Sに照射する。照射レンズ1004は、図示はしないが、複数の電子レンズで構成されていてもよい。
絞り板3は、いわゆるコンデンサ絞りであり、照射系に組み込まれている。絞り板3は、試料Sに入射する電子線の開き角および照射量を調整するための絞りである。電子顕微鏡1000では、互いに径の異なる絞り孔3aを切り替えることにより、電子線の開き角および照射量を変更することができる。
支持装置1は、鏡筒内の空間を規定する壁部1001に取り付けられている。支持装置1は、壁部1001に設けられた貫通穴に挿入されている。支持装置1は、軸部材2の先端部が真空状態に維持される鏡筒内の空間(真空室)に位置し、軸部材2の後端部が鏡筒の外(真空室の外)に位置するように、軸部材2を支持している。支持装置1の先端部に装着された絞り板3に設けられた3つの絞り孔3aのうちの1つは、電子顕微鏡1000の光軸上に位置している。
試料ステージ1006は、試料Sを保持する。図示の例では、試料ステージ1006は、試料ホルダー1008を介して、試料Sを保持している。試料ステージ1006によって、試料Sの位置決めを行うことができる。試料ステージ1006は、例えば、試料Sを傾斜させることができるゴニオメータステージである。
対物レンズ1010は、試料Sを透過した電子線で透過電子顕微鏡像を結像するための初段のレンズである。
中間レンズ1012および投影レンズ1014は、対物レンズ1010によって結像された像を拡大し、撮像装置1016上に結像させる。対物レンズ1010、中間レンズ1012、投影レンズ1014は、電子顕微鏡1000の結像系を構成している。
撮像装置1016は、結像系によって結像された透過電子顕微鏡像を撮影する。撮像装置1016は、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ等のデジタルカメラである。
電子顕微鏡1000では、電子源1002から放出された電子線は、照射レンズ1004によって集束されて試料Sに照射される。このとき、絞り板3によって試料Sに照射される電子線の開き角および照射量が制御される。試料Sに照射された電子線は、試料Sを
透過して対物レンズ1010によって結像される。対物レンズ1010によって結像された透過電子顕微鏡像は、中間レンズ1012および投影レンズ1014によってさらに拡大されて、撮像装置1016で撮影される。
本実施形態に係る電子顕微鏡1000では、軸受100を含む支持装置1を含むため、絞り孔3aの位置ずれを低減することができ、良好な電子顕微鏡像を得ることができる。
なお、ここでは、絞り板3がコンデンサ絞りである例について説明したが、絞り板3は、例えば対物絞りであってもよいし、制限視野絞りであってもよい。対物絞りは、対物レンズ1010の後焦点面に配置され、明視野像や暗視野像を得るために透過波や回折波を取り込むための絞りである。制限視野絞りは、対物レンズ1010と中間レンズ1012との間(対物レンズ1010の像面)に配置され、制限視野回折を行う際、回折図形を得る試料の領域を制限する絞りである。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、軸受100は、第1部分10と、第1部分10の両端部にそれぞれ接続された第2部分20および第3部分30と、を含んで構成されていたが、本発明に係る軸受は、第3部分30を有さなくてもよい。
図12は、本実施形態の変形例に係る軸受200を模式的に示す側面図である。図13は、本実施形態の変形例に係る軸受200が球面軸受6に圧入されている状態を模式的に示す図であり、図7に対応している。
軸受200は、図12に示すように、第3部分30を有さず、第1部分10と、第1部分10の一方の端部に接続された第2部分20と、で構成されている。この場合、図13に示すように、軸受200の第2部分20のみが球面軸受6に圧入される。
本変形例に係る軸受200によれば、軸受100と同様の作用効果を奏することができる。
また、軸受200を含む支持装置では、軸受200の第2部分20が球面軸受6(円筒部材)に圧入されることで軸受200を球面軸受6に固定することができる。また、軸受200を含む支持装置では、軸受200の第2部分20が球面軸受6に圧入された状態であっても、第1部分10が球面軸受6に干渉することを防ぐことができる。
また、例えば、上述した実施形態では、支持装置1が、軸部材2の先端部に絞り板3が装着された絞り装置である例について説明したが、本発明に係る支持装置はこれに限定されない。本発明に係る支持装置は、軸部材2の先端部に試料Sを保持するための試料ホルダーが装着された試料ステージ装置であってもよい。また、本発明に係る支持装置は、軸部材2の先端部に、電子線を遮るための遮蔽部材が取り付けられたシャッター装置であってもよい。また、本発明に係る支持装置は、軸部材2の先端部に電子線ホログラムを得るために用いられる電子波の干渉計である電子線バイプリズムが取り付けられた電子線バイプリズム支持装置であってもよい。また、本発明に係る支持装置は、軸部材2の先端部にエネルギー分散型X線検出器(EDS検出器)等の検出器が取り付けられた、検出器支持装置であってもよい。また、例えば、本発明に係る支持装置は、軸部材2の先端部に、電子線の電流量を計測するためのファラデーケージが取り付けられた、ファラデーケージ支持装置であってもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、真空装置が透過電子顕微鏡である場合について説明したが、本発明に係る真空装置は、真空状態に維持される真空室を備えるその他の真空装置にも適用可能である。本発明に係る真空装置は、走査透過電子顕微鏡(STEM)や、走査電子顕微鏡(SEM)、蛍光X線分析装置(XRF)、電子線マイクロアナライザ(EPMA)、質量分析装置(MS)などの分析装置であってもよいし、集束イオンビーム装置(FIB装置)やイオンミリング装置などの加工装置であってもよい。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…支持装置、1a…筐体、2…軸部材、3…絞り板、3a…絞り孔、4…軸支持部材、5…ベローズ、6…球面軸受、6a…球面部、6b…穴、7…ばね、8a…モーター、8b…多段カム、8c…案内穴、9…回転ローラー、10…第1部分、12…長孔、20…第2部分、30…第3部分、100…軸受、102…軸部材、103…絞り板、103a…絞り孔、200…軸受、1000…電子顕微鏡、1001…壁部、1002…電子源、1004…照射レンズ、1006…試料ステージ、1008…試料ホルダー、1010…対物レンズ、1012…中間レンズ、1014…投影レンズ、1016…撮像装置

Claims (12)

  1. 軸部材と、
    前記軸部材を支持する軸受と、
    を含み、
    前記軸受は、
    前記軸部材を摺動可能に支持する円筒状の第1部分と、
    前記第1部分の端部に接続され、前記第1部分よりも内径が大きく、かつ、前記第1部分よりも外径が大きい円筒状の第2部分と、
    を含み、
    前記第1部分には、前記第1部分の中心軸に沿った長手方向を持つ複数の長孔が、前記中心軸まわりに設けられ、
    前記軸部材の先端部には、電子顕微鏡用の絞り板、試料ホルダー、シャッター装置において電子線を遮るための遮蔽部材、電子線バイプリズム、検出器、または、ファラデーゲージが装着されている、支持装置
  2. 請求項1において、
    前記第1部分と前記軸部材との嵌め合いは、締り嵌めである、支持装置
  3. 請求項1または2において、
    前記第1部分および前記第2部分の材質は、樹脂である、支持装置
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記複数の長孔は、前記中心軸まわりに等間隔に設けられている、支持装置
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記第1部分の、前記第2部分が接続されている端部とは反対側の端部に接続され、前記第1部分よりも内径が大きく、かつ、前記第1部分よりも外径が大きい円筒状の第3部分を含む、支持装置
  6. 請求項5において、
    前記第2部分の外径と前記第3部分の外径とは、等しい、支持装置
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記第1部分は、前記軸部材が嵌め合わされることよって弾性変形する、支持装置
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、
    前記軸部材が挿入され、前記軸部材の外径よりも大きな内径を有する円筒部材を含み、
    前記第2部分は、前記円筒部材に圧入されている、支持装置。
  9. 請求項において、
    前記軸部材を、前記軸受とは異なる箇所で支持する軸支持部材を含む、支持装置。
  10. 請求項において、
    前記円筒部材は、前記軸支持部材に接続されている、支持装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の支持装置を含む、真空装置。
  12. 請求項11において、
    真空状態に維持される真空室を含み、
    前記軸部材の先端部は、前記真空室に配置され、
    前記軸部材の後端部は、前記真空室の外に配置される、真空装置。
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