JP6796499B2 - 電動車いす - Google Patents

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Description

本発明は、自律型の電動車いすに関するものである。
電動車いすにおいて、人が操作して移動するだけでなく、障害物検出センサにより障害物を検出して、電動車いすを走行停止させる機能を有するものがある。特に、緻密な操作が可能となる電動車いすの走行制御方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この走行制御方法では、障害物検出センサからの障害物の有無の情報を走行許可判定手段へ入力し、障害物が検出されている場合は、警報発報手段へ発報を指示するとともにモータ駆動手段へ動作停止指示をして、電動車いすを一旦動作停止させ、障害物への衝突を回避させる。その後、次の操作指示を待ち、再度、操作手段から障害物を検出中の方向を含む走行指示を受け付けた場合は、再度、警報発報指示を警報発報手段へ送りつつ、走行許可(指示)をモータ駆動手段へ発し、走行を許可する。
また、前記の動作を実現するための電動車いすの構成も示されている。従来技術における構成では、障害物検出センサが電動車いす本体に設置され、座面の最前部に配置する構成が開示されている。
このような構成を採ることによって、電動車いすの前方にある障害物を検出して、一旦停止して衝突を回避することができ、再度、障害物を検出した方向を含めて操作指示が行われた場合は、乗員への注意喚起を行いつつ動作を許可することによって、障害物検出手段の解除及び特段の操作手順を踏まずとも、障害物近傍への走行を行うことができる。
さらに、物体検出センサの表面に付着した汚れを検出することができるものがある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2においては、センサ表面の汚れを検出できるセンサを用いて、障害物との距離が検出できなくなる前に、センサ表面に対する汚れの付着を搭乗者に対して報告することが可能なセンサが示されている。
特開2011−177205号公報 特開2005−265439号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、障害物検出センサを電動車いす本体の座面最前部に配置する構成であって実際に搭乗者が着座して電動車いすを操作する場合、搭乗者の体が大きいときには、搭乗者の脚が障害物検出センサの表面を覆い、障害物として誤認識して検出する恐れがある。例えば、公共の場で電動車いすが共用で使用される場合は、同じ電動車いすを異なる搭乗者が搭乗することがあるため、前記の課題が生じる確率が高くなるものと懸念される。また、ロングスカート又はひざ掛けなど搭乗者の衣服又は持ち物が障害物検出センサに被さって、同様に誤認識して障害物として検出する恐れもある。このときには、特許文献2の技術を用いても、センサが検出しているセンサ表面の物体が汚れであるのか、又は、搭乗者の脚又は衣類などであるのかの区別はできない。
結果的に、搭乗者に対して、脚又は衣類などの位置を動かすように促すか、及び、センサ表面の汚れを取るように促すか、のうちのいずの動作指示を提示すればよいか判定できないため、センサ表面の物体を適切に除去することができず、電動車いすが障害物を検出したまま動けなくなることが生じる。
本発明は、搭乗者の脚又は衣類などによりセンサ表面が覆われてしまった場合であっても、センサ表面の汚れとの区別を行い、搭乗者に対して脚又は衣類などの位置の変更を促すことができる電動車いすの提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の1つの態様における電動車いすは、
メインフレームと、
前記メインフレームに回動自在に支持される左右一対の駆動輪と、
前記メインフレームに配置されて前記駆動輪を駆動する電動モータと前記電動モータを駆動するバッテリとを有する電動駆動ユニットと、
前記メインフレームの上方に配置された椅子機構と、
前記椅子機構に配置されて搭乗者の着座を検出する着座センサと、
電動車いす周辺環境の物体を検出する物体検出センサと、
前記着座センサと前記物体検出センサとから得られる情報を比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき前記物体検出センサで検出された前記物体が電動車いす走行時の障害物であるか、前記搭乗者自身の身体もしくは前記搭乗者の所有物であるか否かを判定する判定部とを備える。
以上のように、本発明の前記態様によれば、着座センサと物体検出センサとから得られる情報を比較部で比較し、その比較結果に基づき、物体検出センサで検出された物体が電動車いす走行時の障害物であるか、搭乗者自身の身体もしくは搭乗者の所有物であるか否かを判定部で判定することができる。よって、搭乗者の脚又は衣類などによりセンサ表面が覆われてしまった場合であっても、センサ表面の汚れとの区別を行い、例えば搭乗者に対して脚又は衣類などの位置の変更を促すこともできる。
本発明の実施の形態1における電動車いすの側面から見た概要図 本実施の形態1における電動車いすの概略正面図 本実施の形態1における電動車いすにおける比較部と、判定部と、提示部とを含めた説明図 本実施の形態1における電動車いすにおける物体の検出及び判定処理に関するフローチャート 本実施の形態1の変形例における電動車いすにおける掻き分け部を説明する平面図(上面から見た図)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付している。また、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体として、模式的に示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電動車いす100の側面から見た概要図である。また、図2は、本発明の実施の形態1における電動車いす100の正面図である。
本実施の形態1の電動車いす100は、図1及び図2に示すように、少なくとも、メインフレーム101と、左右一対の駆動輪102と、電動駆動ユニット113と、椅子機構105と、着座センサ123と、物体検出センサ122と、物体比較判定部115とで構成されている。
左右一対の駆動輪102は、メインフレーム101の後部の左右両側に回動自在に軸着されている。メインフレーム101の前部の左右両側には操舵輪として左右一対の補助輪112が回転自在に設けられている。一対の駆動輪102と一対の補助輪112とによりメインフレーム101は、移動自在となっている。
電動駆動ユニット113は、メインフレーム101内に配置されて一対の駆動輪102をそれぞれ独立して駆動するための電動モータ103と、電動モータ103を駆動するためのバッテリ104と、電動モータ103を駆動制御するモータ制御部114とを備えている。
椅子機構105は、メインフレーム101の上側に配置されて、搭乗者(使用者)が椅子として着座するときに支持する機構を含む部分である。椅子機構105は、搭乗者の臀部及び大腿部を支える着座シート106を支持するシートフレーム107と、搭乗者の背部を支える背もたれ部108を支持するシートバックフレーム109と、搭乗者の足部を支えるフットレスト110を支持するフットレストフレーム111とで構成されている。
着座センサ123は、椅子機構105と着座シート106との間に配置されており、搭乗者が椅子機構105に座っている場合と座っていない場合とで異なる信号が物体比較判定部115に出力されて、搭乗者の着座を検出できるようになっている。
メインフレーム101の前部の両側部には、センサ支持台121がそれぞれ前向きに突出するように固定されており、各センサ支持台121の先端部に物体検出センサ122が固定されている。物体検出センサ122は、電動車いす100の周辺の物体を検出するためにレーザを照射して、周囲に存在する物体との距離を物体距離情報として計測して物体比較判定部115に出力することができる。具体的には、赤外線レーザ光により、半円状のフィールドを0.36度などの細かいピッチで約270度スキャンし、その反射光が観察されるまでの時間に基づいて、電動車いす100の周囲、例えば物体検出センサ122の周囲の物体までの距離を検出する。周囲の物体の例としては、電動車いす100が走行する周辺(例えば、電動車いす100の前側及び両側)の壁又は歩行者などの障害物、搭乗者自身の身体もしくは搭乗者のロングスカート又はひざ掛けなどの所有物などが例示される。物体検出センサ122は、物体検出センサ122から得られる電動車いす100の周辺の壁などの環境情報と、事前に登録された自律的に走行する経路の近傍にある壁などの環境情報とを図示しない現在位置推定部でマッチングさせることで、電動車いす100の現在位置を推定するために用いることもできる。現在位置推定部の推計結果はモータ制御部114での走行動作等に使用できる。また、物体検出センサ122は、事前に登録された自律的に走行する経路において、登録されていない人又は物などの障害物を検出し、障害物を回避するためにも用いることができる。
図1に示したように、背もたれ部108の略下部からは、前方に向かって左右一対のアームレスト141が設けられる。左右一方のアームレスト(例えば、図1及び図2では右側のアームレスト)141の前端には、コントローラケース142が取り付けられる。このコントローラケース142の上面には、搭乗者が電動車いす100の進行方向及び進行速度を制御可能な例えばジョイスティックレバー143が直立状態で設けられると共に、バッテリ104の残量及び走行可能時間等を表示する表示部も設けられる。ジョイスティックレバー143の操作でモータ制御部114に制御指令を送ることにより、電動車いす100の進行方向及び進行速度を制御可能としている。また、表示部は、物体比較判定部115の後述する提示部153の一例として機能することができ、電動車いす100の構成の一部としてアームレスト141に固定されて構成し又はアームレストから取り外し可能に構成することができる。提示部153としては、電動車いす100の構成の一部としての表示部に限られるものではなく、搭乗者の所有するスマートフォンなどの携帯機器の表示部で兼用してもよい。
図3は、本実施の形態1における電動車いす100の物体比較判定部115により、物体検出センサ122において検出した物体が、電動車いす100の周辺の障害物であるのか、搭乗者の脚又は衣類又は持ち物であるのか、物体検出センサ122の表面の汚れであるのかを見極め、それぞれに応じた対応を行うようにしている。
このため、物体比較判定部115が、少なくとも、比較部151と、判定部152とで構成されている。物体比較判定部115としては、提示部153も含めるようにしてもよい。
図3に示すように、物体検出センサ122と着座センサ123とから出力された信号は、比較部151で互いに比較される。比較部151での比較結果の情報は判定部152に出力される。比較部151では、物体検出センサ122から、物体検出センサ122のサンプリング時刻ごとに検出された物体距離情報が信号として入力されるとともに、着座センサ123から、着座センサ123のサンプリング時刻ごとに搭乗者の着座の有無の信号が入力される。例えば、比較部151では、搭乗者の着座有りの信号以降に検出された物体距離情報を、比較部151での比較結果の情報として判定部152に出力する。
判定部152では、比較部151から出力されかつ物体検出センサ122で検出された物体の物体距離情報を基に、物体検出センサ122で検出された物体が、電動車いす100の周辺にある障害物であるか、搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体又は衣類などの所有物であるのか、物体検出センサ122のセンサ表面の汚れであるのか、を判定する。具体的には、物体距離情報としての距離の値が、障害物判定用閾値Xを越えれば、電動車いす100の周辺にある障害物であると判定部152で判定する。物体距離情報としての距離の値が、障害物判定用閾値以下ならば、搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体又は衣類などの所有物であるか、又は、物体検出センサ122のセンサ表面の汚れであると判定部152で判定する。なお、障害物判定用閾値以下ならば、搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体又は衣類などの所有物であるか、又は、物体検出センサ122のセンサ表面の汚れであるかは、着座有りの信号の時間から物体検出までの時間が、センサ表面汚れ判定用閾値時間を越えていれば、搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体又は衣類などの所有物であると判定部152で判定する。着座有りの信号の時間から物体検出までの時間が、後述する、汚れ判定用閾値時間T秒以内ならば、物体検出センサ122のセンサ表面の汚れであると判定部152で判定する。なお、物体距離情報としての距離の値が無い場合には、物体は無しと判定する。
判定部152の判定結果の情報は提示部153に出力される。
なお、時間は、物体判定部115内に内蔵したタイマーなどで時間計測することが可能である。
提示部153では、例えばアームレスト141に設置されている表示部において、判定部152の判定結果の情報が表示される。具体的には、物体検出センサ122で検出された物体が電動車いす100の周辺にある障害物である場合には、障害物に注意するような警告を提示し、搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体や衣類などの所有物である場合には、身体又は所有物の位置の変更を促す表示を行い、物体検出センサ122のセンサ表面の汚れの場合にはセンサ表面の清掃を促す表示を行う。
次に、本発明の電動車いす100の物体比較判定部115における物体の検出及び判定処理に関するフローチャートを図4に示す。
図4において、まず、ステップS01において、着座センサ123で電動車いす100に搭乗者が搭乗しているかを着座センサ123で検出する。具体的には、着座センサ123で着座有りの信号が出力されているか否かを比較部151から判定部152に入力された着座センサ123からの情報を基に判定する。すなわち、判定部152では、比較部151での比較結果を基に、着座センサ123で着座有りの信号が無いため電動車いす100に搭乗者が搭乗していないと判定した場合には、ステップS02に進む。また、ステップS01において、判定部152で、比較部151での比較結果を基に、着座センサ123で着座有りの信号が有るため電動車いす100に搭乗者が搭乗していると判定した場合には、ステップS06に進む。
なお、着座センサ123で着座有りの信号が無いため電動車いす100に搭乗者が搭乗していないと判定した場合に、ステップS02に進む代わりに、図4の処理を終了してもよい。
ステップS02及びステップS06では、それぞれ、判定部152において、比較部151での比較結果を基に、着座センサ123で着座有りの信号が検出された後に、物体検出センサ122で検出された物体があるか否かを判定する。
すなわち、ステップS02では、比較部151での比較結果を基に、物体検出センサ122で物体が検出されていないと判定部152で判定する場合にはステップS07に進み、物体なしと判定部152で判定して終了する。
一方、ステップS02で物体検出センサ122で物体が検出されていると判定した場合には、ステップS03に進み、物体検出センサ122で物体距離情報が障害物判定用閾値Xm以下か否かを判定する。もし、物体距離情報が障害物判定用閾値Xm以下であると判定部152で判定した場合には、ステップS10に進む。もし、物体距離情報が障害物判定用閾値Xm以下ではないと判定部152で判定した場合には、ステップS04に進む。
ステップS10では、物体検出センサ122で検出した物体はセンサ表面の汚れであると判定部152で判定して、ステップS05に進む。
ステップS04では、物体検出センサ122で検出した物体は電動車いす100の周辺にあって走行時の障害物であると判定部153で判定して、ステップS05に進む。
一方、ステップS06で、比較部151での比較結果を基に、物体検出センサ122で物体が検出されていないと判定部152で判定した場合にはステップS07に進み、物体なしと判定部152で判定して終了する。
一方、ステップS06で物体検出センサ122で物体が検出されていると判定部152で判定した場合には、ステップS08に進み、物体検出センサ122で物体距離情報が障害物判定用閾値Xm以下か否かを判定する。
ステップS08で、もし、物体距離情報が障害物判定用閾値Xm以下でなく、障害物判定用閾値Xmより大きいと判定部152で判定した場合には、ステップS04に進み、物体検出センサ122で検出した物体は電動車いす100の周辺にある障害物であると判定部153で判定して、ステップS05に進む。
ステップS08において、物体距離情報が障害物判定用閾値Xm以下であると判定部152で判定した場合には、ステップS09に進む。
ステップS09では、比較部151で着座センサ123が着座を検出したタイミングと物体検出センサ122が物体を検出したタイミングとを比較して、着座センサ123で搭乗者が着座してから、一定時間(汚れ判定用閾値時間)T秒以内に物体検出距離センサ122が物体を検出したか否かを判定部153で判定する。ステップS09で、もし、着座センサ123で搭乗者が着座してから、汚れ判定用閾値時間T秒以内に物体検出距離センサ122が物体を検出したと判定部153で判定した場合には、ステップS11に進み、判定部152で、検出した物体は脚などの搭乗者自身の身体搭乗者又は衣類などの所有物であると判定する。その後、ステップS05に進む。
ステップS09で、もし、着座センサ123で搭乗者が着座してから、汚れ判定用閾値時間T秒を越えた時間に物体検出距離センサ122が物体を検出したと判定部153で判定した場合には、ステップS10に進み、判定部152で、検出した物体は物体検出センサ122のセンサ表面の汚れであると判定する。その後、ステップS05に進む。
ステップS05では、ステップS04、ステップS10、又は、ステップS11における判定部152の判定結果に基づいて、提示部153で、電動車いす100の周辺にある障害物である場合には、障害物に注意するような警告を提示し、搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体や衣類などの所有物である場合には、身体又は所有物の位置の動かすことを促す表示を行い、物体検出センサ122のセンサ表面の汚れの場合には、センサ表面の清掃を促す表示を行う。
発明者の試行錯誤的な実験の結果によると、障害物判定用閾値Xは0<X≦0.15m、汚れ判定用閾値時間Tは0<T≦10秒であることが望ましい。ここで、障害物判定用閾値Xを0<X≦0.15mとする理由は、車いすを平面的に見たときの占有領域よりも外側に物体検出センサ122を設置することは、寸法上大きくなるため避ける傾向があるためである。さらに、物体検出センサ122を設置するセンサ支持台121の先端端面よりも通常は0.15m程度退避した位置に物体検出センサ122を設置し、たとえセンサ支持台121の先端端面が障害物に接触しても、障害物と物体検出センサ122との間には0.15mぐらいの隙間があり、通常は0.15m程度以内に障害物は入り込まないと考えられるためである。また、汚れ判定用閾値時間Tを0<T≦10秒とする理由は、衣服などの場合には、着座後すぐに(10秒程度以内に)、物体検出センサ122に被さることが、ほとんどであるためである。
なお、提示部153は、視覚情報と、音声情報と、振動情報とのうちから少なくとも1つを用いて搭乗者に情報を伝えても良い。これにより、視覚又は聴覚に障害がある人が搭乗した場合にでも搭乗者の特性に応じて分かりやすい情報提示が可能となる。
なお、物体検出センサ122としてTOFセンサ(Time-of-Flight:距離画像センサ)を用いてもよい。この場合、レーザセンサを用いる場合と比較し、電動車いす100のコストを低下させることができる。
なお、物体検出センサ122としてステレオカメラを用いてもよい。この場合、奥行き情報に加え、色情報なども取得できるため、搭乗者又は障害物についてより詳細な情報を取得し、精度の高い個人判定又は的確な障害物回避を実現することができる。
なお、前記実施形態の変形例として、図5に示すように、掻き分け部161を物体検出センサ122の前部に配置してもよい。掻き分け部161は、一例として、物体検出センサ122の前部を覆う透明なカバー161aで構成され、掻き分け部161の一端が回動可能に軸支されている。モータ161bなどを配置して、カバー161aが自動的に回動するようにしてもよい。
判定部152が、搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体又は衣類などの所有物などの物体180が物体検出センサ122の検出範囲内に存在していると判定した場合には、提示部153で情報提示をするだけではなく、物体検出センサ122の周辺の拡大図を示した図5に示すように、判定部152からの判定結果を基に、搭乗者の脚又は所有物などの物体180を動かすための掻き分け部161を可動させることで、自動的に搭乗者の脚などの搭乗者自身の身体又は衣類などの所有物などの物体180を物体検出センサ122の検出範囲外の位置181まで掻き分けても良い。図5においては、掻き分け部161の実線が通常時の位置Iを示し、点線が掻き分け後の位置IIを示す。これにより、搭乗者が物体検出センサ122を覆ってしまっていることに気づかない場合でも、電動車いす100の走行を継続することができる。
なお、判定部152が物体検出センサ122のセンサ表面が汚れていると判定した場合には、汚れを洗浄する洗浄部(図示せず)を稼動させることで、センサ表面の汚れを取り除いてもよい。これにより、物体検出センサ122の表面が汚れた場合であっても、洗浄部で自動的に洗浄を行い、電動車いす100の走行を継続することができる。
前記実施形態によれば、着座センサ123と物体検出センサ122とから得られる情報を比較部151で比較し、その比較結果に基づき、物体検出センサ122で検出された物体が電動車いす走行時の障害物であるか、搭乗者自身の身体もしくは搭乗者の所有物であるか否かを判定部152で判定することができる。よって、搭乗者の脚又は衣類などによりセンサ表面が覆われてしまった場合であっても、センサ表面の汚れとの区別を行い、例えば搭乗者に対して脚又は衣類などの位置の変更を促すこともできる。
従って、搭乗者の脚又はスカートなどの衣服又は持ち物など、搭乗者の要因で電動車いす100が動かなくなった場合に、搭乗者にその旨を通知可能とし、その結果、例えば搭乗者側で姿勢変更を実施してもらうことで、安全な走行を継続することができる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる電動車いすは、搭乗者の脚又は衣類などによりセンサ表面が覆われてしまった場合であっても、センサ表面の汚れとの区別を行い、例えば搭乗者に対して脚又は衣類などの位置の変更を促すこともできて、介護又は福祉分野など屋内外の移動が必要な領域で有用である。
100 電動車いす
101 メインフレーム
102 駆動輪
103 電動モータ
104 バッテリ
105 椅子機構
106 着座シート
107 シートフレーム
108 背もたれ部
109 シートバックフレーム
110 フットレスト
111 フットレストフレーム
112 補助輪
113 電動駆動ユニット
114 モータ制御部
115 物体比較判定部
122 物体検出センサ
123 着座センサ
151 比較部
152 判定部
153 提示部
161 掻き分け部
161a カバー
161b モータ
180 物体検出センサの検出範囲内の物体
181 物体検出センサの検出範囲外の物体の位置

Claims (7)

  1. メインフレームと、
    前記メインフレームに回動自在に支持される左右一対の駆動輪と、
    前記メインフレームに配置されて前記駆動輪を駆動する電動モータと前記電動モータを駆動するバッテリとを有する電動駆動ユニットと、
    前記メインフレームの上方に配置された椅子機構と、
    前記椅子機構に配置されて搭乗者の着座を検出する着座センサと、
    電動車いす周辺環境の物体を検出する物体検出センサと、
    前記着座センサと前記物体検出センサとから得られる情報を比較する比較部と、
    前記比較部での比較結果に基づき前記物体検出センサで検出された前記物体が電動車いす走行時の障害物であるか、前記搭乗者自身の身体もしくは前記搭乗者の所有物であるか否かを判定する判定部とを備える電動車いす。
  2. 前記比較部において、前記着座センサでの前記搭乗者の着座検出後、一定時間以内に一定距離以内に前記物体検出センサで前記物体を検出した場合に、前記判定部が、前記物体検出センサが検出した前記物体が前記搭乗者自身の身体もしくは前記搭乗者の所有物であると判定する、
    請求項1に記載の電動車いす。
  3. 前記一定距離が0mより大きくかつ0.15m以下の範囲内で選択する値である、
    請求項2に記載の電動車いす。
  4. 前記一定時間が0秒を越えてかつ10秒以下の範囲内で選択する値である、
    請求項2又は3に記載の電動車いす。
  5. 前記判定部の結果を前記搭乗者に提示する提示部をさらに備える、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の電動車いす。
  6. 前記提示部が、視覚情報、聴覚情報、及び触覚情報のいずれか1つ以上により前記搭乗者に情報を伝達する、
    請求項5に記載の電動車いす。
  7. 前記物体検出センサに付設されて、前記物体検出センサで検出された前記物体を前記物体検出センサの検出範囲外に掻き分ける掻き分け部をさらに備え、
    前記判定部が、前記物体検出センサが検出した前記物体が前記搭乗者自身の身体もしくは前記搭乗者の所有物と判定した場合に、前記掻き分け部が前記搭乗者自身の前記身体もしくは前記搭乗者の前記所有物を前記物体検出センサの検出範囲外に掻き分ける、
    請求項1から6のいずれか1つに記載の電動車いす。
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