JP6796447B2 - バッテリー端子 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリー端子に関する。
従来のバッテリー端子として、例えば、特許文献1には、環状部の一端部からスリットを挟んで他端部までを貫通して配置される貫通板と、貫通板に設けられる螺合孔に軸方向に回転可能に支持される締結ボルトと、貫通板の螺合孔が設けられる端部側から環状部の縁端部と当接して配置され、軸方向周りの締結ボルトの回転に伴って締結ボルトと螺合孔との間に発生する軸方向の締付力を、長辺方向のうち環状部のスリットの間隔を縮小する方向に環状部を押圧する長辺方向の押圧力に変換する押圧力変換部材とを備えるバッテリー端子が開示されている。
WO2015/087633号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のバッテリー端子は、例えば、貫通板に上記締付力を上記押圧力に変換するためのテーパ面が設けられる場合があるが、このような場合に組み付け作業性の向上の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、組み付け作業性を向上することができるバッテリー端子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバッテリー端子は、バッテリーポストが挿入されるポスト挿入孔、及び、当該ポスト挿入孔と連続するスリットが形成された本体部と、前記バッテリーポストの軸方向と交差する方向であって、前記スリットを横断する方向である締付方向に沿って前記本体部の一端側から前記スリットを挟んで前記本体部の他端側まで延在して配置されると共に、前記締付方向の一端側に前記本体部と当接する当接部が設けられ、前記締付方向の他端側に前記軸方向に貫通し螺合溝が形成された螺合孔、及び、第1テーパ面が形成されたテーパ形成端部が設けられた貫通部材と、前記螺合孔と螺合し前記軸方向周りの回転に伴って前記軸方向に沿って移動する締結部材と、前記締結部材の前記軸方向に沿った移動に伴って当該軸方向に沿って移動可能で、かつ、前記第1テーパ面と当接しながら前記締付方向に沿って前記貫通部材に対して相対移動可能に設けられ、前記本体部の他端側で当該本体部と当接し、前記締結部材の前記軸方向周りの回転に伴って前記締結部材と前記貫通部材との間に発生する前記軸方向の締結力を、前記当接部との間で前記締付方向に沿って前記本体部の前記スリットの間隔を縮小する方向に当該本体部を押圧する前記締付方向の押圧力に変換する押圧力変換部材とを備え、前記第1テーパ面は、前記テーパ形成端部の前記軸方向の両側にそれぞれ設けられ、いずれか一方が前記押圧力変換部材と当接することを特徴とする。
また、上記バッテリー端子では、前記押圧力変換部材は、前記第1テーパ面の一方と当接する第2テーパ面を有し、前記第1テーパ面、及び、前記第2テーパ面は、前記軸方向周りの前記締結部材の回転に伴って前記締結部材と共に前記押圧力変換部材が前記軸方向に沿って前記貫通部材側に接近した際に、前記締結部材と前記貫通部材との間に発生する前記軸方向の締結力を、前記本体部を前記締付方向に沿って前記当接部と前記押圧力変換部材との間で押圧する前記締付方向の押圧力に変換する方向に傾斜するものとすることができる。
また、上記バッテリー端子では、前記押圧力変換部材は、前記第2テーパ面が形成された部分が前記締付方向に対して前記本体部と前記テーパ形成端部との間に位置し、前記第2テーパ面が前記テーパ形成端部側で前記第1テーパ面の一方と当接するものとすることができる。
本発明に係るバッテリー端子は、本体部に形成されたポスト挿入孔にバッテリーポストが挿入された状態で、締結部材の軸方向に沿った移動に伴って当該軸方向に沿って移動し、かつ、貫通部材の第1テーパ面と当接しながら締付方向に沿って貫通部材に対して相対移動する押圧力変換部材の作用によって、締結部材と貫通部材との間に発生する軸方向の締結力を、スリットの間隔を縮小するように本体部を押圧する締付方向の押圧力に変換することで、本体部をバッテリーポストに対して締結することができる。このとき、バッテリー端子は、第1テーパ面が貫通部材に形成されたテーパ形成端部の軸方向の両側にそれぞれ設けられ、いずれか一方が押圧力変換部材と当接するように構成されていることから、容易に第1テーパ面と押圧力変換部材とが当接する位置関係で貫通部材を本体部に組み付けることができる。この結果、バッテリー端子は、組み付け作業性を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るバッテリー端子、及び、バッテリーの概略構成を表す部分斜視図である。 図2は、実施形態に係るバッテリー端子、及び、バッテリーの概略構成を表す部分分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るバッテリー端子の概略構成を表す斜視図である。 図4は、実施形態に係るバッテリー端子の概略構成を表す分解斜視図である。 図5は、実施形態に係るバッテリー端子を第2幅方向の一方側から視た正面図である。 図6は、実施形態に係るバッテリー端子の板ナットを第2幅方向の一方側から視た正面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1〜図6に示す本実施形態に係るバッテリー端子1は、バッテリー50のバッテリーポスト51に組み付けられるものである。バッテリー端子1は、バッテリーポスト51に組み付けられることにより、バッテリー50と、接続端子52等とを電気的に接続するための部品である。バッテリー50は、車両等に蓄電装置として搭載されるものである。バッテリー50は、バッテリー液や当該バッテリー50を構成する種々の部品を収容するバッテリー筐体53の1つの面、典型的には、バッテリー50を車両に搭載した状態で鉛直方向上側に位置する面にバッテリーポスト51が立設される。バッテリーポスト51は、バッテリー筐体53の鉛直方向上側の面から鉛直方向上側に向けて突出する。バッテリーポスト51は、円柱状、より詳細には、先端側に進むにつれて径が小さくなるようテーパが付けられた円柱状(あるいは、円筒状)に形成される。つまり、バッテリーポスト51は、先端の外径が基端の外径より小さいテーパ形状となる。バッテリーポスト51は、中心軸線Cが鉛直方向に沿うように配置される。バッテリー端子1は、このように構成されるバッテリーポスト51に締結される。また、接続端子52は、このバッテリー50が搭載される車両等の本体側の電線54の末端に設けられた接続相手部材である。
なお、以下の説明では、バッテリーポスト51の中心軸線Cに沿った方向を軸方向Xという。またここでは、以下の説明を分かり易くするために、便宜的に当該軸方向Xと直交する2方向のうち一方を第1幅方向Yといい、他方を第2幅方向Zという。第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zは、軸方向Xと交差する交差方向に相当する。第1幅方向Yは、後述する締付部30による本体部20の締付方向に相当する。これら軸方向X、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zは互いに交差、ここでは直交する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
具体的には、バッテリー端子1は、接続部材としてのスタッドボルト10と、本体部20と、締付部30とを備える。
スタッドボルト10は、接続端子52が接続される軸部10aと、軸部10aの一端に設けられた基部としてのボルト頭部10b(特に図4参照)とを含んで構成される。軸部10aは、円柱状に形成されると共に外周面に螺合溝が形成されている。ボルト頭部10bは、軸部10aが立設される台座部分である。ボルト頭部10bは、軸部10aより大径の部分として形成され、ここでは、略矩形状に形成される。
本体部20は、バッテリーポスト51に締結されるポスト締結部21と、ポスト締結部21に第2幅方向Zに隣接して接続されスタッドボルト10を保持する接続部材保持部としてのボルト保持部22とを備える。本体部20は、例えば、導電性を有する金属板のプレス折り曲げ加工等により、ポスト締結部21を構成する一対の環状部20a、20b、ボルト保持部22を構成する一対の保持板状部20c、20d、及び、屈曲連結部20eが一体で形成される。
一対の環状部20a、20bは、略矩形環状に形成され、それぞれバッテリーポスト51が挿入される略円形状のポスト挿入孔20f、20g、及び、ポスト挿入孔20f、20gと連続するスリット(間隙)20h、20iが形成される。
一対の保持板状部20c、20dは、略矩形状に形成され、保持板状部20c側にスタッドボルト10の軸部10aが挿入される略円形状のボルト挿入孔20jが形成される。保持板状部20cは、環状部20aと連続するように一体で形成され、保持板状部20dは、環状部20bと連続するように一体で形成される。
そして、環状部20aと環状部20bとは、それぞれ保持板状部20c、20dが設けられている端部とは反対側の端部同士が屈曲連結部20eを介して連続するように一体で形成される。これにより、本体部20は、屈曲連結部20eを挟んで、U字状に折り返された状態に形成され、環状部20a、保持板状部20cと環状部20b、保持板状部20dとが軸方向Xに対向しそれぞれ上下に略平行に板状に積層された状態となるように形成される。
なお、ここで、上下に積層された状態とは、典型的には、バッテリー端子1がバッテリーポスト51に組み付けられた状態で、バッテリーポスト51の軸方向Xに沿って積層されるような状態に相当する。また、積層方向は、典型的には、バッテリー端子1がバッテリーポスト51に組み付けられた状態で、軸方向Xに沿った方向であり、ここではスタッドボルト10の軸部10aが突出する側を積層方向上側、反対側を積層方向下側とする。また、積層方向上側とは、バッテリーポスト51の先端側に相当し、積層方向下側とは、バッテリーポスト51の基端側に相当する。ここでは、本体部20は、環状部20a、保持板状部20cが積層方向上側、環状部20b、保持板状部20dが積層方向下側となる。
一対の環状部20a、20bは、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態でポスト挿入孔20fとポスト挿入孔20gとが積層方向に対向する位置関係となるように当該ポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gが形成される。ポスト挿入孔20fは、板金が積層方向上側に折り返されることで内周壁面が形成され、ポスト挿入孔20gは、板金が積層方向下側に折り返されることで内周壁面が形成される。ポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gは、それぞれの内周壁面に上述したバッテリーポスト51のテーパに対応したテーパを有している。ここでは、ポスト挿入孔20fとポスト挿入孔20gとのうちスタッドボルト10の軸部10aが突出する側、すなわち、ポスト挿入孔20f側の内径が最小となり、反対側のポスト挿入孔20g側の内径が最大となる。ポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gは、バッテリーポスト51が挿入された状態で、各内周面がバッテリーポスト51と接触する。
また、一対の環状部20a、20bは、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態でスリット20hとスリット20iとが積層方向に対向する位置関係となるように当該スリット20h、スリット20iが形成される。スリット20h、スリット20iは、屈曲連結部20eにて連続しており、全体として屈曲連結部20e及び環状部20a、20bにおいて、当該屈曲連結部20eからポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gまで延在している。言い換えれば、スリット20h、20iは、ポスト挿入孔20f、20gから環状部20a、20bの一部を分断するようにして屈曲連結部20eまで延在して形成される。さらに、一対の環状部20a、20bは、それぞれポスト挿入孔20f、20gから屈曲連結部20eまでの間の部分が後述の締付部30によって締め付けられる締付端部20kを構成する。スリット20h、20iは、この締付端部20kを第2幅方向Zに沿ってポスト挿入孔20f、20gから屈曲連結部20eまで貫通する。締付端部20kは、第1幅方向Yの両側の端部に、それぞれ締付部30の一部が嵌合する略矩形状の切り欠き部20l、20mが形成されている。また、締付端部20kは、切り欠き部20m内にさらに半円形状に形成されたガイド凹部20n(特に図4参照)が形成されている。
一対の保持板状部20c、20dは、折り曲げ加工の前に事前にボルト挿入孔20jにスタッドボルト10の軸部10aが挿入された状態で折り曲げ加工されることで、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態で当該スタッドボルト10を保持する。ここでは、保持板状部20cは、スタッドボルト10の軸部10aが貫通する貫通孔としてのボルト挿入孔20jが形成された上板を構成し、保持板状部20dは、上板である保持板状部20cと積層方向(軸方向X)に対向し保持板状部20cとの間にスタッドボルト10のボルト頭部10bを保持する下板を構成する。つまり、一対の保持板状部20c、及び、保持板状部20dは、互いに対向して積層され互いの間にボルト頭部10bを保持する。言い換えれば、ボルト保持部22は、軸方向Xに沿って相互に対向する保持板状部20c、及び、保持板状部20dを有し、スタッドボルト10のボルト頭部10bを軸方向Xに対して保持板状部20cと保持板状部20dとの間に挟み込んで保持する。
スタッドボルト10は、保持板状部20cと保持板状部20dとの間に保持された状態で、ボルト挿入孔20jから軸部10aが軸方向Xに沿って突出するようにして露出している。スタッドボルト10は、ボルト挿入孔20jから露出した当該軸部10aに接続端子52が電気的に接続される。スタッドボルト10は、接続端子52の締結孔52aに軸部10aが挿入され、当該軸部10aにナット55が螺合されることで当該軸部10aに接続端子52が締結される。上述のボルト保持部22において、上板を構成する保持板状部20cは、スタッドボルト10の軸部10aにナット55が螺合されることで、ナット55とスタッドボルト10のボルト頭部10bとの間に接続端子52と共に挟持される。
締付部30は、ポスト挿入孔20f、20g内にバッテリーポスト51が挿入された状態で、第1幅方向(締付方向)Yの両側から本体部20の一対の環状部20a、20bに当接し、当該環状部20a、20bの締付端部20kを締め付けることで、本体部20をバッテリーポスト51に締結するものである。締付部30は、貫通部材としての板ナット31と、締結部材としての締結ボルト32と、押圧力変換部材としてのブラケット33とを備える。本実施形態の締付部30は、バッテリー端子1をバッテリーポスト51に締結する場合に、締結ボルト32を軸方向Xに沿って締め付けていく形式である。そして、締付部30は、軸方向Xに沿った方向に発生する締結ボルト32による締付力F1(特に図5参照)を、軸方向Xと交差する締付方向である第1幅方向Yの押圧力F2(特に図5参照)に変換し、当該押圧力F2によってバッテリー端子1においてバッテリーポスト51が挿入される部分を押圧することで、バッテリーポスト51に締結するものである。
具体的には、板ナット31は、第1幅方向Yに沿って本体部20の環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで本体部20の環状部20a、20bの他端側まで延在して配置される部材である。ここで上述したように、第1幅方向Yは、バッテリーポスト51の中心軸線Cに沿った軸方向Xと直交(交差)する方向であって、環状部20a、20bに形成されたスリット20h、20iを横断する方向に相当し、典型的には、環状部20a、20bをバッテリーポスト51に締結する際に締付部30によって環状部20a、20bを締め付ける締付方向に相当する。
より詳細には、板ナット31は、板状部31aと、当接部31bと、螺合孔31cと、テーパ形成端部31dとを含んで構成され、これらが導電性を有する金属等によって一体で形成される。板状部31aは、略矩形板状に形成され、第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの他端側まで延在して当該環状部20a、20bに配置される板ナット31の本体部分である。当接部31bは、板状部31aの第1幅方向Yの一端側に設けられ本体部20の環状部20a、20b、ここでは、締付端部20kと当接する部分である。さらに言えば、当接部31bは、板状部31aが第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの他端側まで貫通するように本体部20に組み付けられた状態で、本体部20の切り欠き部20l側に位置する端部に当該板状部31aと一体で形成される。当接部31bは、略矩形板状に形成され、板ナット31が本体部20に組み付けられた状態で、上述の締付端部20kに形成された当該切り欠き部20lと嵌合し切り欠き部20l内に収容され位置決めされ、締付端部20kと当接する。螺合孔31cは、板状部31aの第1幅方向Yの他端側、すなわち、当接部31bとは反対側の端部に当該板状部31aを軸方向Xに貫通し形成された部分である。螺合孔31cは、内周面に螺合溝が形成され、締結ボルト32が螺合可能に形成される。テーパ形成端部31dは、板状部31aの第1幅方向Yの他端側、すなわち、螺合孔31cが形成される側の端部に設けられ、第1テーパ面31eが形成された部分である。さらに言えば、テーパ形成端部31dは、板状部31aが第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの他端側まで貫通するように本体部20に組み付けられた状態で、切り欠き部20m側の端部に、当該板状部31aと一体で形成される。第1テーパ面31eは、ブラケット33に形成された第2テーパ面33eと対向し当接する面である。ここでは、テーパ形成端部31dは、板状部31aの端部において第2幅方向Zの両側にそれぞれ突出して形成され、それぞれの突出部分に第1テーパ面31eが形成される。そして、本実施形態の第1テーパ面31eは、図6に示すように、テーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられ、いずれか一方がブラケット33に形成された第2テーパ面33eと当接する。つまり、本実施形態の第1テーパ面31eは、テーパ形成端部31dにおいて、第2幅方向Zの両側に突出して形成された部分にそれぞれ設けられ、かつ、軸方向Xの一方側(積層方向上側)の面と他方側(積層方向下側)の面との両面にそれぞれ形成される。当該第1テーパ面31eの傾斜方向については、後で詳細に説明する。
上記のように構成される板ナット31は、テーパ形成端部31d側を、締付端部20kにおいての切り欠き部20l側から、上下に積層された状態の一対の環状部20a、20bの間に挿入し、第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側から他端側まで貫通させることで、本体部20に組み付けられる。つまり、板ナット31は、スリット20h、20iを横断するような位置関係で、第1幅方向Yの屈曲連結部20eの一端部から挿入される。さらに言えば、板ナット31は、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態の一対の環状部20a、20bの間にスリット20h、20iを横断するように形成される空間部に挿入され、本体部20に組み付けられる。板ナット31は、本体部20に組み付けられた状態で、当接部31bが切り欠き部20lに嵌合し当該切り欠き部20l内に収容され位置決めされると共に螺合孔31c、テーパ形成端部31dが締付端部20kを挟んで当接部31bとは反対側に位置し、当接部31bとテーパ形成端部31dとが第1幅方向Yに対向する。そして、板ナット31は、本体部20に組み付けられた状態で、螺合孔31cが軸方向Xに沿う。
締結ボルト32は、板ナット31に形成された螺合孔31cと螺合し軸方向X周りの回転に伴って軸方向Xに沿って移動する部材である。締結ボルト32は、板ナット31の螺合孔31cに螺合される貫通部としての軸部32aと、軸部32aの一端に設けられたボルト頭部32bとを含んで構成され、これらが導電性を有する金属等によって一体で形成される。軸部32aは、円柱状に形成されると共に外周面に、螺合孔31cの螺合溝と螺合する螺合溝が形成されている。ボルト頭部32bは、軸部32aが立設される台座部分である。言い換えれば、ボルト頭部32bは、軸部32aの一方の端部に当該軸部32aと一体で設けられる。ボルト頭部32bは、軸部32aより大径の部分として形成され、ここでは、略六角形状に形成される。ボルト頭部32bは、締結ボルト32を軸部32a周りに回転させるために工具等によって把持される部分である。締結ボルト32は、螺合孔31cに螺合した状態で軸方向X周りの回転に伴って螺合溝の螺合作用により、板ナット31に対して軸方向Xに沿って相対移動する。
ブラケット33は、締結ボルト32の軸方向Xに沿った移動に伴って当該軸方向Xに沿って移動可能で、かつ、板ナット31の第1テーパ面31eと当接しながら第1幅方向Yに沿って板ナット31に対して相対移動可能に設けられ、軸方向Xに沿った締結力F1を、第1幅方向Yに沿った押圧力F2に変換する部材である。ブラケット33は、締結ボルト32の軸部32aに組み付けられた状態で締結ボルト32の軸方向Xに沿った移動に伴って当該軸方向Xに沿って移動する。そして、ブラケット33は、本体部20の環状部20a、20bの他端側、すなわち、板ナット31のテーパ形成端部31dが位置する側で当該環状部20a、20bの締付端部20kと当接し、第1幅方向Yの押圧力F2を発生させる。さらに言えば、ブラケット33は、本体部20の環状部20a、20bの他端側、すなわち、切り欠き部20m側で当該本体部20の環状部20a、20bと当接する。そして、ブラケット33は、締結ボルト32の軸方向X周りの回転に伴って締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、第1幅方向Yの押圧力F2に変換する。
より詳細には、ブラケット33は、略矩形板状に形成される基部33aと、当該基部33aと一体で形成され当該基部33aの4辺のうち対向する2辺から軸方向X一方側へ延在する一対の直立部33bとを含んで構成され、これらが導電性を有する金属等によって一体で形成される。一対の直立部33bは、第2幅方向Zに対向する。ブラケット33は、例えば、金属板のプレス折り曲げ加工等により、基部33a、及び、各直立部33b全体として略コの字型に形成される。そして、ブラケット33は、基部33aに形成される貫通部33cと、各直立部33bに形成される当接面33d、及び、第2テーパ面33eとを有する。
貫通部33cは、締結ボルト32の軸部32aが貫通する貫通孔であり、基部33aを軸方向Xに貫通するようにして形成される。貫通部33cは、第1幅方向Yに沿って延在する略長円形状に形成される。ブラケット33は、当該貫通部33cに軸方向Xに沿って締結ボルト32の軸部32aが挿入されることで、軸方向Xに沿って移動可能に当該締結ボルト32に組み付けられる。また、ブラケット33は、貫通部33cが第1幅方向Yに沿って略長円形状に形成されることから、締結ボルト32の軸部32aが貫通部33cに挿入される状態で、締結ボルト32に対して第1幅方向Yに沿って相対移動可能に構成される。これにより、ブラケット33は、締結ボルト32に組み付けられ当該締結ボルト32の軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合した状態で、板ナット31に対して当該締結ボルト32を介して軸方向X、及び、第1幅方向Yに沿って相対移動可能に支持される。ブラケット33は、貫通部33cに締結ボルト32の軸部32aが挿入され、当該軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合された位置関係で支持された状態で、各直立部33bが基部33aより板状部31a側に位置する。典型的には、ブラケット33は、締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、基部33aが積層方向(鉛直方向)上側、各直立部33bが積層方向(鉛直方向)下側に位置する。
当接面33dは、各直立部33bの第1幅方向Yの一方の端面にそれぞれ形成される。各当接面33dは、各直立部33bにおいて、本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kと第1幅方向Yに対向する面にそれぞれ形成される。すなわち、各当接面33dは、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、各直立部33bにおいて、第1幅方向Yの締付端部20k側の面にそれぞれ形成される。つまり、各当接面33dは、各直立部33bにおいて、本体部20の環状部20a、20bの他端側、すなわち、切り欠き部20m側で締付端部20kと対向する面に形成され当該締付端部20kと当接する面を構成する。各当接面33dは、各直立部33bの端面において、軸方向Xに沿った面として形成される。ブラケット33は、締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、当該各当接面33d側が上述の締付端部20kに形成された切り欠き部20mと嵌合し当該切り欠き部20m内に収容され位置決めされ、環状部20a、20bの締付端部20kと当接する。また、締結ボルト32は、ブラケット33が組み付けられ、軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合した状態で当該軸部32aが切り欠き部20m内に形成されたガイド凹部20n内に嵌合し当該ガイド凹部20n内に収容され位置決めされる。
第2テーパ面33eは、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、板ナット31のテーパ形成端部31dに形成された第1テーパ面31eと対向し当接する面である。本実施形態の第2テーパ面33eは、テーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられた第1テーパ面31eのうちのいずれか一方と対向し当接する。第2テーパ面33eは、各直立部33bの第1幅方向Yの他方の端面にそれぞれ形成される。各第2テーパ面33eは、各直立部33bにおいて、本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kと第1幅方向Yに対向する当該締付端部20k側の面とは反対側の面、すなわち、第1幅方向Yに対して各当接面33dとは反対側の面にそれぞれ形成される。ブラケット33は、締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、各第2テーパ面33eが形成された部分、すなわち、各直立部33bが第1幅方向Yに対して本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kとテーパ形成端部31dとの間に位置する。そして、ブラケット33は、各第2テーパ面33eがテーパ形成端部31d側で当該テーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられた各第1テーパ面31eのうちのいずれか一方と対向し当接する。
そして、テーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられた各第1テーパ面31eのうちのいずれか一方と、各第2テーパ面33eとは、互いに対向して当接すると共に、軸方向Xに対して傾斜した面として形成される。より具体的には、各第1テーパ面31eと各第2テーパ面33eとは、軸方向X周りの締結ボルト32の回転に伴って締結ボルト32と共にブラケット33が軸方向Xに沿って板ナット31側に接近した際に、締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kを第1幅方向Yに沿って当接部31bとブラケット33との間で押圧する第1幅方向Yの押圧力F2に変換する方向に傾斜する。ここでは、各第2テーパ面33eは、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、基部33a側から軸方向Xに沿って離間するのにしたがって徐々に締付端部20k側に接近するような傾斜面、言い換えれば、各当接面33dが軸方向Xに平行に形成された各直立部33bの第1幅方向Yに沿った幅が徐々に狭まるような傾斜面として形成される。そして、図5、図6に示すように、テーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられた各第1テーパ面31eのうち各第2テーパ面33eと対向し当接する側の各第1テーパ面31e、すなわち、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で積層方向上側(ブラケット33が位置する側)に位置する各第1テーパ面31eは、当該各第2テーパ面33eと対向し当該各第2テーパ面33eに沿う傾斜面、さらに言えば、各第2テーパ面33eとほぼ平行な傾斜面として形成され、各第2テーパ面33eと適正な接触状態を維持することができるように形成されている。つまり、積層方向上側に位置する各第1テーパ面31eは、板ナット31が本体部20に組み付けられた状態で、締結ボルト32、ブラケット33が位置する側(積層方向上側)から軸方向Xに沿って当該締結ボルト32、ブラケット33が位置する側とは反対側(積層方向下側)に離間するのにしたがって徐々に締付端部20k側に接近するような傾斜面、言い換えれば、テーパ形成端部31dの第1幅方向Yに沿った幅が徐々に広くなるような傾斜面として形成される。一方、テーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられた各第1テーパ面31eのうち各第2テーパ面33eと対向しない側の各第1テーパ面31e、すなわち、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で積層方向下側に位置する各第1テーパ面31eは、軸方向Xに対して積層方向上側に位置する各第1テーパ面31eを反転させた上下対称形の傾斜面として形成される。つまり、積層方向下側に位置する各第1テーパ面31eは、板ナット31が本体部20に組み付けられた状態で、締結ボルト32、ブラケット33が位置する側とは反対側(積層方向下側)から軸方向Xに沿って当該締結ボルト32、ブラケット33が位置する側(積層方向上側)に接近するのにしたがって徐々に締付端部20k側に接近するような傾斜面、言い換えれば、テーパ形成端部31dの第1幅方向Yに沿った幅が徐々に広くなるような傾斜面として形成される。
上記のように構成されるバッテリー端子1は、板ナット31が本体部20に組み付けられ、ブラケット33が締結ボルト32の軸部32aに装着されると共に当該軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合することで各部が相互に組み付けられる。この場合、バッテリー端子1は、板ナット31が本体部20に組み付けられる際には、テーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられた各第1テーパ面31eのうちのどちらが積層方向上側とされてもよい。そして、バッテリー端子1は、軸方向Xに対して、締結ボルト32のボルト頭部32bと板ナット31との間にブラケット33が介在するような位置関係でブラケット33と締結ボルト32とが板ナット31に組み付けられる。バッテリー端子1は、板ナット31が本体部20に組み付けられ、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、板ナット31の当接部31bが切り欠き部20lと嵌合し切り欠き部20l内に収容され位置決めされ、ブラケット33の各当接面33d側が切り欠き部20mと嵌合し切り欠き部20m内に収容され位置決めされ、締結ボルト32の軸部32aがガイド凹部20n内に嵌合し当該ガイド凹部20n内に収容され位置決めされる。そして、バッテリー端子1は、スタッドボルト10の軸部10aが積層方向上側に露出するような位置関係でポスト挿入孔20f、20gにバッテリーポスト51が挿入されることで、バッテリーポスト51に組み付けられる。そして、バッテリー端子1は、ポスト挿入孔20f、20gの内周面とバッテリーポスト51の外周面とが接触した状態で、締結ボルト32が軸方向X一方側、ここでは、積層方向(鉛直方向)上側から締め付けられることで、スリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの締付端部20kの両側が第1幅方向Yに締め付けられ、これにより、バッテリーポスト51に締結される。
より詳細には、バッテリー端子1は、締結ボルト32が工具等によって軸方向X(軸部32a)周りに回転されることで、螺合作用により、締結ボルト32が軸方向X他方側、ここでは、積層方向(鉛直方向)下側に移動する。バッテリー端子1は、締結ボルト32の軸方向X他方側(積層方向下側)への移動に伴ってブラケット33も軸方向X他方側へ移動し、板ナット31のテーパ形成端部31d側に接近する。このとき、ブラケット33は、各当接面33dが環状部20a、20bの締付端部20kに当接すると共に当該締付端部20kに形成された切り欠き部20mによって軸方向X周りの回転が規制されつつ軸方向Xに沿った移動が案内される。そして、バッテリー端子1は、ブラケット33の軸方向Xの移動に伴って当該ブラケット33に形成された各第2テーパ面33eが板ナット31のテーパ形成端部31dに形成された積層方向上側(軸方向Xのブラケット33側)に位置する各第1テーパ面31eに当接する。バッテリー端子1は、各第2テーパ面33eと各第1テーパ面31eとが当接した状態で、締結ボルト32の軸方向Xに沿ったさらなる移動に伴って、ブラケット33が軸方向Xに沿って移動し、かつ、第1テーパ面31eと当接しながら第1幅方向Yに沿って板ナット31に対して相対移動しつつ、当該板ナット31を第1幅方向Yに沿ってテーパ形成端部31d側に引き付ける。これにより、バッテリー端子1は、図5に示すように、締結ボルト32の軸方向X周りの回転に伴って締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、第1幅方向Yの押圧力F2に変換することができる。ここで、第1幅方向Yの押圧力F2は、板ナット31の当接部31bとブラケット33の各当接面33dとの間で第1幅方向Yに沿って本体部20のスリット20h、20iの間隔を縮小する方向に当該本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kを押圧する力である。つまり、バッテリー端子1は、締結ボルト32の回転に伴って当該締結ボルト32と共にブラケット33が軸方向Xに沿って板ナット31側に接近すると、相互に対向して当接する各第1テーパ面31eと各第2テーパ面33eとの作用によって、締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1が、第1幅方向Yに沿った押圧力F2に変換される。この結果、バッテリー端子1は、押圧力F2によって、環状部20a、20bの締付端部20kがスリット20h、20iの間隔を縮小する方向に押圧され、当該スリット20h、20iの間隔が狭まる。
したがって、バッテリー端子1は、締結ボルト32の回転に伴って各第1テーパ面31e、各第2テーパ面33eが変換、発生させる押圧力F2によって、スリット20h、20iの間隔が狭められるように押圧されることで、ポスト挿入孔20f、20gの内周面とバッテリーポスト51の外周面とが接触した状態でポスト挿入孔20f、20gの径が縮小され、バッテリーポスト51に締結される。そして、バッテリー端子1は、スタッドボルト10の軸部10aに電線54の末端に設けられた接続端子52が電気的に接続される。一方、バッテリー端子1は、締結ボルト32が逆回転に回転されることで、押圧力F2が弱まり、スリット20h、20iの間隔が広がり、ポスト挿入孔20f、20gの径が拡大され、バッテリーポスト51から取り外し可能な状態となる。
以上で説明したバッテリー端子1は、本体部20に形成されたポスト挿入孔20f、20gにバッテリーポスト51が挿入された状態で、締結ボルト32の軸方向Xに沿った移動に伴って当該軸方向Xに沿って移動し、かつ、板ナット31の第1テーパ面31eと当接しながら第1幅方向Yに沿って板ナット31に対して相対移動するブラケット33の作用によって、本体部20をバッテリーポスト51に対して締結することができる。すなわち、バッテリー端子1は、ブラケット33の作用によって、締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、スリット20h、20iの間隔を縮小するように本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kを押圧する第1幅方向Yの押圧力F2に変換することで、本体部20をバッテリーポスト51に対して締結することができる。このとき、バッテリー端子1は、第1テーパ面31eが板ナット31に形成されたテーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられ、いずれか一方がブラケット33と当接するように構成されていることから、組み付け作業性を向上することができる。すなわち、バッテリー端子1は、板ナット31を本体部20に組み付ける際に、軸方向Xに対する当該板ナット31の方向性を意識しなくても、言い換えれば、板ナット31における第1テーパ面31eの軸方向Xの位置を確認しなくても、容易に第1テーパ面31eとブラケット33とが当接する位置関係で板ナット31を本体部20に組み付けることができる。つまり、バッテリー端子1は、板ナット31を軸方向Xに上下反転させて本体部20に組み付けても、第1テーパ面31eとブラケット33とを当接させ、適正に第1幅方向Yの押圧力F2を発生させることができる。この結果、バッテリー端子1は、締結ボルト32を軸方向Xに沿って螺合させることで、第1幅方向Yに沿って本体部20のスリット20h、20iの間隔を縮小する方向に当該本体部20を押圧する第1幅方向Yの押圧力F2を発生させる形式のバッテリー端子1にあって、組み付け作業性を向上することができ、例えば、板ナット31の誤組み付け自体を防止することができる。
さらに、以上で説明したバッテリー端子1は、ブラケット33が各第2テーパ面33eを介してテーパ形成端部31dの軸方向Xの両側にそれぞれ設けられる各第1テーパ面31eの一方と適正な接触状態を維持しながら当接することができる。そして、バッテリー端子1は、当該各第1テーパ面31eと各第2テーパ面33eとの作用によって締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、第1幅方向Yに沿った押圧力F2に変換することができ、本体部20をバッテリーポスト51に対して締結することができる。
この場合、以上で説明したバッテリー端子1は、積層方向上側に位置する各第1テーパ面31eと各第2テーパ面33eとが当接した状態で、締結ボルト32の軸方向Xに沿った移動に伴って、ブラケット33が軸方向Xに沿って移動し、かつ、第1テーパ面31eと当接しながら第1幅方向Yに沿って板ナット31に対して相対移動しつつ、当該板ナット31を第1幅方向Yに沿ってテーパ形成端部31d側に引き付けることができる。これにより、バッテリー端子1は、締結ボルト32の軸方向X周りの回転に伴って締結力F1を第1幅方向Yの押圧力F2に変換し、本体部20をバッテリーポスト51に対して適正に締結することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るバッテリー端子は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、本体部20は、導電性を有する金属板のプレス折り曲げ加工等により、一対の環状部20a、20b、一対の保持板状部20c、20d、及び、屈曲連結部20eが一体で形成されるものとして説明したがこれに限らない。本体部20は、例えば、屈曲連結部20eを備えず、軸方向Xに対して上板を構成する上側分割体(環状部20a、保持板状部20c)と下板を構成する下側分割体(環状部20b、保持板状部20d)との2層分割構造とし、別体に構成される上側分割体と下側分割体とを一体化する構成を有するものであってもよい。
1 バッテリー端子
20 本体部
20f、20g ポスト挿入孔
20h、20i スリット
31 板ナット(貫通部材)
31b 当接部
31c 螺合孔
31d テーパ形成端部
31e 第1テーパ面
32 締結ボルト(締結部材)
33 ブラケット(押圧力変換部材)
33b 直立部
33e 第2テーパ面
51 バッテリーポスト
X 軸方向
Y 第1幅方向(締付方向)
Z 第2幅方向

Claims (3)

  1. バッテリーポストが挿入されるポスト挿入孔、及び、当該ポスト挿入孔と連続するスリットが形成された本体部と、
    前記バッテリーポストの軸方向と交差する方向であって、前記スリットを横断する方向である締付方向に沿って前記本体部の一端側から前記スリットを挟んで前記本体部の他端側まで延在して配置されると共に、前記締付方向の一端側に前記本体部と当接する当接部が設けられ、前記締付方向の他端側に前記軸方向に貫通し螺合溝が形成された螺合孔、及び、第1テーパ面が形成されたテーパ形成端部が設けられた貫通部材と、
    前記螺合孔と螺合し前記軸方向周りの回転に伴って前記軸方向に沿って移動する締結部材と、
    前記締結部材の前記軸方向に沿った移動に伴って当該軸方向に沿って移動可能で、かつ、前記第1テーパ面と当接しながら前記締付方向に沿って前記貫通部材に対して相対移動可能に設けられ、前記本体部の他端側で当該本体部と当接し、前記締結部材の前記軸方向周りの回転に伴って前記締結部材と前記貫通部材との間に発生する前記軸方向の締結力を、前記当接部との間で前記締付方向に沿って前記本体部の前記スリットの間隔を縮小する方向に当該本体部を押圧する前記締付方向の押圧力に変換する押圧力変換部材とを備え、
    前記第1テーパ面は、前記テーパ形成端部の前記軸方向の両側にそれぞれ設けられ、いずれか一方が前記押圧力変換部材と当接することを特徴とする、
    バッテリー端子。
  2. 前記押圧力変換部材は、前記第1テーパ面の一方と当接する第2テーパ面を有し、
    前記第1テーパ面、及び、前記第2テーパ面は、前記軸方向周りの前記締結部材の回転に伴って前記締結部材と共に前記押圧力変換部材が前記軸方向に沿って前記貫通部材側に接近した際に、前記締結部材と前記貫通部材との間に発生する前記軸方向の締結力を、前記本体部を前記締付方向に沿って前記当接部と前記押圧力変換部材との間で押圧する前記締付方向の押圧力に変換する方向に傾斜する、
    請求項1に記載のバッテリー端子。
  3. 前記押圧力変換部材は、前記第2テーパ面が形成された部分が前記締付方向に対して前記本体部と前記テーパ形成端部との間に位置し、前記第2テーパ面が前記テーパ形成端部側で前記第1テーパ面の一方と当接する、
    請求項2に記載のバッテリー端子。
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