JP6787742B2 - バッテリー端子 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリー端子に関する。
従来のバッテリー端子として、例えば、特許文献1には、バッテリーポストを挿入するための第一バッテリーポスト挿入穴を有する第一環状部に連成される第一接合板と、バッテリーポストを挿入するための第二バッテリーポスト挿入穴を有する第二環状部に連成される第二接合板と、第一バッテリーポスト挿入穴及び第二バッテリーポスト挿入穴の各軸を合わせるようにして第一接合板及び第二接合板を重ねた状態でこれら第一接合板及び第二接合板により固定される端子固定ボルトと、を備えたバッテリーターミナルが開示されている。このバッテリーターミナルは、第一接合板に、端子固定ボルトの頭部の平面形状に合わせて貫通し、かつ、第一接合板の肉厚により生じる穴側面で頭部の回転方向の力を押さえ込む回転規制穴が形成され、第二接合板に、端子固定ボルトの軸部のみを挿入可能とする貫通した軸部挿入穴と、該軸部挿入穴に軸部を挿入し回転規制穴に頭部を挿入した状態で第一接合板の外側から回転規制穴の少なくとも一部を覆う軸方向移動規制部とが形成されている。
特開2003−317700号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のバッテリーターミナルは、例えば、接続相手部材との電気接続の信頼性を向上するべく、当該接続相手部材が接続される接続部材である端子固定ボルトのより適正な保持の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に接続部材を保持することができるバッテリー端子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバッテリー端子は、バッテリーポストに締結されるポスト締結部と、前記ポスト締結部に連接方向に隣接して接続され、前記バッテリーポストの軸方向に沿って相互に対向する上板、及び、下板を有し、接続相手部材が接続される接続部材を前記軸方向に対して前記上板と前記下板との間に挟み込んで保持する接続部材保持部とを備え、前記下板は、板状に形成され前記ポスト締結部に接続され前記軸方向に沿って前記上板と対向する下板本体部、前記下板本体部の前記連接方向に沿った端部に設けられ前記軸方向に沿って前記上板側に突出する下板折り返し端部、及び、前記下板本体部と前記下板折り返し端部とがなす角部に形成された係合凹部を有し、前記下板折り返し端部、及び、前記係合凹部が前記連接方向、及び、前記軸方向と交差する交差方向に対して前記下板本体部の両側に一対で設けられ、前記上板は、板状に形成され前記ポスト締結部に接続され前記軸方向に沿って前記下板本体部と対向する上板本体部、前記上板本体部の前記連接方向に沿った端部に設けられ前記軸方向に沿って前記下板側に突出し前記交差方向に対して一対の前記下板折り返し端部の外側に位置する上板折り返し端部、前記上板折り返し端部から前記交差方向に沿って前記係合凹部内に突出する保持片、及び、前記上板本体部から前記軸方向に沿って前記下板側に突出し、前記下板折り返し端部における前記連接方向の前記ポスト締結部とは反対側の端面と当接する突起部を有し、前記上板折り返し端部、前記保持片、及び、前記突起部が前記交差方向に対して前記上板本体部の両側に一対で設けられることを特徴とする。
また、上記バッテリー端子では、前記接続部材は、前記接続相手部材が接続される軸部、及び、前記軸部の一端に設けられた基部を含み、前記上板本体部は、前記軸部が貫通する貫通孔が形成され、前記上板本体部と前記下板本体部とは、前記軸部が前記貫通孔を貫通した状態で前記軸方向に対して前記基部を挟み込んで保持し、前記突起部は、前記基部と当接し前記接続部材の前記軸部周りの回転を規制するものとすることができる。
また、上記バッテリー端子では、前記ポスト締結部と前記上板本体部、及び、前記下板本体部との接続部分にそれぞれ前記軸方向に沿って段差が付された折り曲げ支点部を備えるものとすることができる。
本発明に係るバッテリー端子は、ポスト締結部がバッテリーポストに締結されると共に、接続部材保持部が上板と下板との間に接続部材を挟み込んで保持する。この場合、バッテリー端子は、上板の上板本体部、上板折り返し端部、及び、保持片と、下板の下板本体部、下板折り返し端部、及び、係合凹部とによって接続部材を挟み込んで保持する。そして、バッテリー端子は、上板に形成された突起部が下板折り返し端部における連接方向のポスト締結部とは反対側の端面と当接する。これにより、バッテリー端子は、当該突起部によって上板と下板との連接方向に沿った相対移動を規制することができる。この結果、バッテリー端子は、上板の上板本体部、上板折り返し端部、及び、保持片と、下板の下板本体部、下板折り返し端部、及び、係合凹部とが相互に変形することを抑制することができるので、適正に接続部材を保持することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るバッテリー端子、及び、バッテリーの概略構成を表す部分斜視図である。 図2は、実施形態に係るバッテリー端子、及び、バッテリーの概略構成を表す部分分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るバッテリー端子の概略構成を表す斜視図である。 図4は、実施形態に係るバッテリー端子の概略構成を表す分解斜視図である。 図5は、実施形態に係るバッテリー端子を第2幅方向の一方側から視た正面図である。 図6は、実施形態に係るバッテリー端子のボルト保持部を含む部分斜視図である。 図7は、実施形態に係るバッテリー端子のボルト保持部を含む部分断面斜視図である。 図8は、実施形態に係るバッテリー端子のボルト保持部を含む第2幅方向に沿った断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1〜図5に示す本実施形態に係るバッテリー端子1は、バッテリー50のバッテリーポスト51に組み付けられるものである。バッテリー端子1は、バッテリーポスト51に組み付けられることにより、バッテリー50と、接続端子52等とを電気的に接続するための部品である。バッテリー50は、車両等に蓄電装置として搭載されるものである。バッテリー50は、バッテリー液や当該バッテリー50を構成する種々の部品を収容するバッテリー筐体53の1つの面、典型的には、バッテリー50を車両に搭載した状態で鉛直方向上側に位置する面にバッテリーポスト51が立設される。バッテリーポスト51は、バッテリー筐体53の鉛直方向上側の面から鉛直方向上側に向けて突出する。バッテリーポスト51は、円柱状、より詳細には、先端側に進むにつれて径が小さくなるようテーパが付けられた円柱状(あるいは、円筒状)に形成される。つまり、バッテリーポスト51は、先端の外径が基端の外径より小さいテーパ形状となる。バッテリーポスト51は、中心軸線Cが鉛直方向に沿うように配置される。バッテリー端子1は、このように構成されるバッテリーポスト51に締結される。また、接続端子52は、このバッテリー50が搭載される車両等の本体側の電線54の末端に設けられた接続相手部材である。
なお、以下の説明では、バッテリーポスト51の中心軸線Cに沿った方向を軸方向Xという。またここでは、以下の説明を分かり易くするために、便宜的に当該軸方向Xと直交する2方向のうち一方を第1幅方向Yといい、他方を第2幅方向Zという。第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zは、軸方向Xと交差する交差方向に相当する。第1幅方向Yは、後述する締付部30による本体部20の締付方向に相当する。また、第2幅方向Zは、後述するポスト締結部21とボルト保持部22とが隣接し接続される連接方向に相当する。これら軸方向X、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zは互いに交差、ここでは直交する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
具体的には、バッテリー端子1は、接続部材としてのスタッドボルト10と、本体部20と、締付部30とを備える。
スタッドボルト10は、接続端子52が接続される軸部10aと、軸部10aの一端に設けられた基部としてのボルト頭部10b(特に図4参照)とを含んで構成される。軸部10aは、円柱状に形成されると共に外周面に螺合溝が形成されている。ボルト頭部10bは、軸部10aが立設される台座部分である。ボルト頭部10bは、軸部10aより大径の部分として形成され、ここでは、略矩形状に形成される。
本体部20は、バッテリーポスト51に締結されるポスト締結部21と、ポスト締結部21に第2幅方向Zに隣接して接続されスタッドボルト10を保持する接続部材保持部としてのボルト保持部22とを備える。本体部20は、例えば、導電性を有する金属板のプレス折り曲げ加工等により、ポスト締結部21を構成する一対の環状部20a、20b、ボルト保持部22を構成する一対の保持板状部20c、20d、及び、屈曲連結部20eが一体で形成される。
一対の環状部20a、20bは、略矩形環状に形成され、それぞれバッテリーポスト51が挿入される略円形状のポスト挿入孔20f、20g、及び、ポスト挿入孔20f、20gと連続するスリット(間隙)20h、20iが形成される。
一対の保持板状部20c、20dは、略矩形状に形成され、保持板状部20c側にスタッドボルト10の軸部10aが挿入される略円形状のボルト挿入孔20jが形成される。保持板状部20cは、環状部20aと連続するように一体で形成され、保持板状部20dは、環状部20bと連続するように一体で形成される。
そして、環状部20aと環状部20bとは、それぞれ保持板状部20c、20dが設けられている端部とは反対側の端部同士が屈曲連結部20eを介して連続するように一体で形成される。これにより、本体部20は、屈曲連結部20eを挟んで、U字状に折り返された状態に形成され、環状部20a、保持板状部20cと環状部20b、保持板状部20dとが軸方向Xに対向しそれぞれ上下に略平行に板状に積層された状態となるように形成される。
なお、ここで、上下に積層された状態とは、典型的には、バッテリー端子1がバッテリーポスト51に組み付けられた状態で、バッテリーポスト51の軸方向Xに沿って積層されるような状態に相当する。また、積層方向は、典型的には、バッテリー端子1がバッテリーポスト51に組み付けられた状態で、軸方向Xに沿った方向であり、ここではスタッドボルト10の軸部10aが突出する側を積層方向上側、反対側を積層方向下側とする。また、積層方向上側とは、バッテリーポスト51の先端側に相当し、積層方向下側とは、バッテリーポスト51の基端側に相当する。ここでは、本体部20は、環状部20a、保持板状部20cが積層方向上側、環状部20b、保持板状部20dが積層方向下側となる。
一対の環状部20a、20bは、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態でポスト挿入孔20fとポスト挿入孔20gとが積層方向に対向する位置関係となるように当該ポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gが形成される。ポスト挿入孔20fは、板金が積層方向上側に折り返されることで内周壁面が形成され、ポスト挿入孔20gは、板金が積層方向下側に折り返されることで内周壁面が形成される。ポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gは、それぞれの内周壁面に上述したバッテリーポスト51のテーパに対応したテーパを有している。ここでは、ポスト挿入孔20fとポスト挿入孔20gとのうちスタッドボルト10の軸部10aが突出する側、すなわち、ポスト挿入孔20f側の内径が最小となり、反対側のポスト挿入孔20g側の内径が最大となる。ポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gは、バッテリーポスト51が挿入された状態で、各内周面がバッテリーポスト51と接触する。
また、一対の環状部20a、20bは、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態でスリット20hとスリット20iとが積層方向に対向する位置関係となるように当該スリット20h、スリット20iが形成される。スリット20h、スリット20iは、屈曲連結部20eにて連続しており、全体として屈曲連結部20e及び環状部20a、20bにおいて、当該屈曲連結部20eからポスト挿入孔20f、ポスト挿入孔20gまで延在している。言い換えれば、スリット20h、20iは、ポスト挿入孔20f、20gから環状部20a、20bの一部を分断するようにして屈曲連結部20eまで延在して形成される。さらに、一対の環状部20a、20bは、それぞれポスト挿入孔20f、20gから屈曲連結部20eまでの間の部分が後述の締付部30によって締め付けられる締付端部20kを構成する。スリット20h、20iは、この締付端部20kを第2幅方向Zに沿ってポスト挿入孔20f、20gから屈曲連結部20eまで貫通する。締付端部20kは、第1幅方向Yの両側の端部に、それぞれ締付部30の一部が嵌合する略矩形状の切り欠き部20l、20mが形成されている。また、締付端部20kは、切り欠き部20m内にさらに半円形状に形成されたガイド凹部20n(特に図4参照)が形成されている。
一対の保持板状部20c、20dは、折り曲げ加工の前に事前にボルト挿入孔20jにスタッドボルト10の軸部10aが挿入された状態で折り曲げ加工されることで、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態で当該スタッドボルト10を保持する。ここでは、保持板状部20cは、スタッドボルト10の軸部10aが貫通する貫通孔としてのボルト挿入孔20jが形成された上板を構成し、保持板状部20dは、上板である保持板状部20cと積層方向(軸方向X)に対向し保持板状部20cとの間にスタッドボルト10のボルト頭部10bを保持する下板を構成する。つまり、一対の保持板状部20c、及び、保持板状部20dは、互いに対向して積層され互いの間にボルト頭部10bを保持する。言い換えれば、ボルト保持部22は、軸方向Xに沿って相互に対向する保持板状部20c、及び、保持板状部20dを有し、スタッドボルト10のボルト頭部10bを軸方向Xに対して保持板状部20cと保持板状部20dとの間に挟み込んで保持する。なお、当該ボルト保持部22の構成については、図6、図7、図8を参照して後で詳細に説明する。
スタッドボルト10は、保持板状部20cと保持板状部20dとの間に保持された状態で、ボルト挿入孔20jから軸部10aが軸方向Xに沿って突出するようにして露出している。スタッドボルト10は、ボルト挿入孔20jから露出した当該軸部10aに接続端子52が電気的に接続される。スタッドボルト10は、接続端子52の締結孔52aに軸部10aが挿入され、当該軸部10aにナット55が螺合されることで当該軸部10aに接続端子52が締結される。上述のボルト保持部22において、上板を構成する保持板状部20cは、スタッドボルト10の軸部10aにナット55が螺合されることで、ナット55とスタッドボルト10のボルト頭部10bとの間に接続端子52と共に挟持される。
締付部30は、ポスト挿入孔20f、20g内にバッテリーポスト51が挿入された状態で、第1幅方向(締付方向)Yの両側から本体部20の一対の環状部20a、20bに当接し、当該環状部20a、20bの締付端部20kを締め付けることで、本体部20をバッテリーポスト51に締結するものである。締付部30は、貫通部材としての板ナット31と、締結部材としての締結ボルト32と、押圧力変換部材としてのブラケット33とを備える。本実施形態の締付部30は、バッテリー端子1をバッテリーポスト51に締結する場合に、締結ボルト32を軸方向Xに沿って締め付けていく形式である。そして、締付部30は、軸方向Xに沿った方向に発生する締結ボルト32による締付力F1(特に図5参照)を、軸方向Xと交差する締付方向である第1幅方向Yの押圧力F2(特に図5参照)に変換し、当該押圧力F2によってバッテリー端子1においてバッテリーポスト51が挿入される部分を押圧することで、バッテリーポスト51に締結するものである。
具体的には、板ナット31は、第1幅方向Yに沿って本体部20の環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで本体部20の環状部20a、20bの他端側まで延在して配置される部材である。ここで上述したように、第1幅方向Yは、バッテリーポスト51の中心軸線Cに沿った軸方向Xと直交(交差)する方向であって、環状部20a、20bに形成されたスリット20h、20iを横断する方向に相当し、典型的には、環状部20a、20bをバッテリーポスト51に締結する際に締付部30によって環状部20a、20bを締め付ける締付方向に相当する。
より詳細には、板ナット31は、板状部31aと、当接部31bと、螺合孔31cと、テーパ形成端部31dとを含んで構成され、これらが導電性を有する金属等によって一体で形成される。板状部31aは、略矩形板状に形成され、第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの他端側まで延在して当該環状部20a、20bに配置される板ナット31の本体部分である。当接部31bは、板状部31aの第1幅方向Yの一端側に設けられ本体部20の環状部20a、20b、ここでは、締付端部20kと当接する部分である。さらに言えば、当接部31bは、板状部31aが第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの他端側まで貫通するように本体部20に組み付けられた状態で、本体部20の切り欠き部20l側に位置する端部に当該板状部31aと一体で形成される。当接部31bは、略矩形板状に形成され、板ナット31が本体部20に組み付けられた状態で、上述の締付端部20kに形成された当該切り欠き部20lと嵌合し切り欠き部20l内に収容され位置決めされ、締付端部20kと当接する。螺合孔31cは、板状部31aの第1幅方向Yの他端側、すなわち、当接部31bとは反対側の端部に当該板状部31aを軸方向Xに貫通し形成された部分である。螺合孔31cは、内周面に螺合溝が形成され、締結ボルト32が螺合可能に形成される。テーパ形成端部31dは、板状部31aの第1幅方向Yの他端側、すなわち、螺合孔31cが形成される側の端部に設けられ、第1テーパ面31eが形成された部分である。さらに言えば、テーパ形成端部31dは、板状部31aが第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側からスリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの他端側まで貫通するように本体部20に組み付けられた状態で、切り欠き部20m側の端部に、当該板状部31aと一体で形成される。第1テーパ面31eは、ブラケット33に形成された第2テーパ面33eと対向し当接する面である。ここでは、テーパ形成端部31dは、板状部31aの端部において第2幅方向Zの両側にそれぞれ突出して形成され、それぞれの突出部分に第1テーパ面31eが形成される。第1テーパ面31eは、少なくともテーパ形成端部31dの積層方向上側の面、すなわち、軸方向Xにおいてブラケット33が位置する側の面に形成される。当該第1テーパ面31eの傾斜方向については、後で詳細に説明する。
上記のように構成される板ナット31は、テーパ形成端部31d側を、締付端部20kにおいて切り欠き部20l側から、上下に積層された状態の一対の環状部20a、20bの間に挿入し、第1幅方向Yに沿って環状部20a、20bの一端側から他端側まで貫通させることで、本体部20に組み付けられる。つまり、板ナット31は、スリット20h、20iを横断するような位置関係で、第1幅方向Yの屈曲連結部20eの一端部から挿入される。さらに言えば、板ナット31は、屈曲連結部20eを介して上下に積層された状態の一対の環状部20a、20bの間にスリット20h、20iを横断するように形成される空間部に挿入され、本体部20に組み付けられる。板ナット31は、本体部20に組み付けられた状態で、当接部31bが切り欠き部20lに嵌合し当該切り欠き部20l内に収容され位置決めされると共に螺合孔31c、テーパ形成端部31dが締付端部20kを挟んで当接部31bとは反対側に位置し、当接部31bとテーパ形成端部31dとが第1幅方向Yに対向する。そして、板ナット31は、本体部20に組み付けられた状態で、螺合孔31cが軸方向Xに沿う。
締結ボルト32は、板ナット31に形成された螺合孔31cと螺合し軸方向X周りの回転に伴って軸方向Xに沿って移動する部材である。締結ボルト32は、板ナット31の螺合孔31cに螺合される貫通部としての軸部32aと、軸部32aの一端に設けられたボルト頭部32bとを含んで構成され、これらが導電性を有する金属等によって一体で形成される。軸部32aは、円柱状に形成されると共に外周面に、螺合孔31cの螺合溝と螺合する螺合溝が形成されている。ボルト頭部32bは、軸部32aが立設される台座部分である。言い換えれば、ボルト頭部32bは、軸部32aの一方の端部に当該軸部32aと一体で設けられる。ボルト頭部32bは、軸部32aより大径の部分として形成され、ここでは、略六角形状に形成される。ボルト頭部32bは、締結ボルト32を軸部32a周りに回転させるために工具等によって把持される部分である。締結ボルト32は、螺合孔31cに螺合した状態で軸方向X周りの回転に伴って螺合溝の螺合作用により、板ナット31に対して軸方向Xに沿って相対移動する。
ブラケット33は、締結ボルト32の軸方向Xに沿った移動に伴って当該軸方向Xに沿って移動可能で、かつ、板ナット31の第1テーパ面31eと当接しながら第1幅方向Yに沿って板ナット31に対して相対移動可能に設けられ、軸方向Xに沿った締結力F1を、第1幅方向Yに沿った押圧力F2に変換する部材である。ブラケット33は、締結ボルト32の軸部32aに組み付けられた状態で締結ボルト32の軸方向Xに沿った移動に伴って当該軸方向Xに沿って移動する。そして、ブラケット33は、本体部20の環状部20a、20bの他端側、すなわち、板ナット31のテーパ形成端部31dが位置する側で当該環状部20a、20bの締付端部20kと当接し、第1幅方向Yの押圧力F2を発生させる。さらに言えば、ブラケット33は、本体部20の環状部20a、20bの他端側、すなわち、切り欠き部20m側で当該本体部20の環状部20a、20bと当接する。そして、ブラケット33は、締結ボルト32の軸方向X周りの回転に伴って締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、第1幅方向Yの押圧力F2に変換する。
より詳細には、ブラケット33は、略矩形板状に形成される基部33aと、当該基部33aと一体で形成され当該基部33aの4辺のうち対向する2辺から軸方向X一方側へ延在する一対の直立部33bとを含んで構成され、これらが導電性を有する金属等によって一体で形成される。一対の直立部33bは、第2幅方向Zに対向する。ブラケット33は、例えば、金属板のプレス折り曲げ加工等により、基部33a、及び、各直立部33b全体として略コの字型に形成される。そして、ブラケット33は、基部33aに形成される貫通部33cと、各直立部33bに形成される当接面33d、及び、第2テーパ面33eとを有する。
貫通部33cは、締結ボルト32の軸部32aが貫通する貫通孔であり、基部33aを軸方向Xに貫通するようにして形成される。貫通部33cは、第1幅方向Yに沿って延在する略長円形状に形成される。ブラケット33は、当該貫通部33cに軸方向Xに沿って締結ボルト32の軸部32aが挿入されることで、軸方向Xに沿って移動可能に当該締結ボルト32に組み付けられる。また、ブラケット33は、貫通部33cが第1幅方向Yに沿って略長円形状に形成されることから、締結ボルト32の軸部32aが貫通部33cに挿入される状態で、締結ボルト32に対して第1幅方向Yに沿って相対移動可能に構成される。これにより、ブラケット33は、締結ボルト32に組み付けられ当該締結ボルト32の軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合した状態で、板ナット31に対して当該締結ボルト32を介して軸方向X、及び、第1幅方向Yに沿って相対移動可能に支持される。ブラケット33は、貫通部33cに締結ボルト32の軸部32aが挿入され、当該軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合された位置関係で支持された状態で、各直立部33bが基部33aより板状部31a側に位置する。典型的には、ブラケット33は、締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、基部33aが積層方向(鉛直方向)上側、各直立部33bが積層方向(鉛直方向)下側に位置する。
当接面33dは、各直立部33bの第1幅方向Yの一方の端面にそれぞれ形成される。各当接面33dは、各直立部33bにおいて、本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kと第1幅方向Yに対向する面にそれぞれ形成される。すなわち、各当接面33dは、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、各直立部33bにおいて、第1幅方向Yの締付端部20k側の面にそれぞれ形成される。つまり、各当接面33dは、各直立部33bにおいて、本体部20の環状部20a、20bの他端側、すなわち、切り欠き部20m側で締付端部20kと対向する面に形成され当該締付端部20kと当接する面を構成する。各当接面33dは、各直立部33bの端面において、軸方向Xに沿った面として形成される。ブラケット33は、締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、当該各当接面33d側が上述の締付端部20kに形成された切り欠き部20mと嵌合し当該切り欠き部20m内に収容され位置決めされ、環状部20a、20bの締付端部20kと当接する。また、締結ボルト32は、ブラケット33が組み付けられ、軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合した状態で当該軸部32aが切り欠き部20m内に形成されたガイド凹部20n内に嵌合し当該ガイド凹部20n内に収容され位置決めされる。
第2テーパ面33eは、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、板ナット31のテーパ形成端部31dに形成された第1テーパ面31eと対向し当接する面である。第2テーパ面33eは、各直立部33bの第1幅方向Yの他方の端面にそれぞれ形成される。各第2テーパ面33eは、各直立部33bにおいて、本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kと第1幅方向Yに対向する当該締付端部20k側の面とは反対側の面、すなわち、第1幅方向Yに対して各当接面33dとは反対側の面にそれぞれ形成される。ブラケット33は、締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、各第2テーパ面33eが形成された部分、すなわち、各直立部33bが第1幅方向Yに対して本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kとテーパ形成端部31dとの間に位置する。そして、ブラケット33は、各第2テーパ面33eがテーパ形成端部31d側で各第1テーパ面31eと対向し当接する。
そして、各第1テーパ面31eと各第2テーパ面33eとは、互いに対向して当接すると共に、軸方向Xに対して傾斜した面として形成される。より具体的には、各第1テーパ面31eと各第2テーパ面33eとは、軸方向X周りの締結ボルト32の回転に伴って締結ボルト32と共にブラケット33が軸方向Xに沿って板ナット31側に接近した際に、締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kを第1幅方向Yに沿って当接部31bとブラケット33との間で押圧する第1幅方向Yの押圧力F2に変換する方向に傾斜する。ここでは、各第2テーパ面33eは、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、基部33a側から軸方向Xに沿って離間するのにしたがって徐々に締付端部20k側に接近するような傾斜面、言い換えれば、各当接面33dが軸方向Xに平行に形成された各直立部33bの第1幅方向Yに沿った幅が徐々に狭まるような傾斜面として形成される。そして、各第1テーパ面31eは、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、当該各第2テーパ面33eと対向し当該各第2テーパ面33eに沿う傾斜面、すなわち、各第2テーパ面33eとほぼ平行な傾斜面として形成され、各第2テーパ面33eと適正な接触状態を維持することができるように形成されている。つまり、各第1テーパ面31eは、板ナット31が本体部20に組み付けられた状態で、締結ボルト32、ブラケット33が位置する側(積層方向上側)から軸方向Xに沿って当該締結ボルト32、ブラケット33とは反対側(積層方向下側)に離間するのにしたがって徐々に締付端部20k側に接近するような傾斜面、言い換えれば、テーパ形成端部31dの第1幅方向Yに沿った幅が徐々に広くなるような傾斜面として形成される。
上記のように構成されるバッテリー端子1は、板ナット31が本体部20に組み付けられ、ブラケット33が締結ボルト32の軸部32aに装着されると共に当該軸部32aが板ナット31の螺合孔31cに螺合することで各部が相互に組み付けられる。バッテリー端子1は、軸方向Xに対して、締結ボルト32のボルト頭部32bと板ナット31との間にブラケット33が介在するような位置関係で各部が相互に組み付けられる。バッテリー端子1は、板ナット31が本体部20に組み付けられ、ブラケット33が締結ボルト32を介して板ナット31に組み付けられた状態で、板ナット31の当接部31bが切り欠き部20lと嵌合し切り欠き部20l内に収容され位置決めされ、ブラケット33の各当接面33d側が切り欠き部20mと嵌合し切り欠き部20m内に収容され位置決めされ、締結ボルト32の軸部32aがガイド凹部20n内に嵌合し当該ガイド凹部20n内に収容され位置決めされる。そして、バッテリー端子1は、スタッドボルト10の軸部10aが積層方向上側に露出するような位置関係でポスト挿入孔20f、20gにバッテリーポスト51が挿入されることで、バッテリーポスト51に組み付けられる。そして、バッテリー端子1は、ポスト挿入孔20f、20gの内周面とバッテリーポスト51の外周面とが接触した状態で、締結ボルト32が軸方向X一方側、ここでは、積層方向(鉛直方向)上側から締め付けられることで、スリット20h、20iを挟んで環状部20a、20bの締付端部20kの両側が第1幅方向Yに締め付けられ、これにより、バッテリーポスト51に締結される。
より詳細には、バッテリー端子1は、締結ボルト32が工具等によって軸方向X(軸部32a)周りに回転されることで、螺合作用により、締結ボルト32が軸方向X他方側、ここでは、積層方向(鉛直方向)下側に移動する。バッテリー端子1は、締結ボルト32の軸方向X他方側(積層方向下側)への移動に伴ってブラケット33も軸方向X他方側へ移動し、板ナット31のテーパ形成端部31d側に接近する。このとき、ブラケット33は、各当接面33dが環状部20a、20bの締付端部20kに当接すると共に当該締付端部20kに形成された切り欠き部20mによって軸方向X周りの回転が規制されつつ軸方向Xに沿った移動が案内される。そして、バッテリー端子1は、ブラケット33の軸方向Xの移動に伴って当該ブラケット33に形成された各第2テーパ面33eが板ナット31のテーパ形成端部31dに形成された各第1テーパ面31eに当接する。バッテリー端子1は、各第2テーパ面33eと各第1テーパ面31eとが当接した状態で、締結ボルト32の軸方向Xに沿ったさらなる移動に伴って、ブラケット33が軸方向Xに沿って移動し、かつ、第1テーパ面31eと当接しながら第1幅方向Yに沿って板ナット31に対して相対移動しつつ、当該板ナット31を第1幅方向Yに沿ってテーパ形成端部31d側に引き付ける。これにより、バッテリー端子1は、図5に示すように、締結ボルト32の軸方向X周りの回転に伴って締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1を、第1幅方向Yの押圧力F2に変換することができる。ここで、第1幅方向Yの押圧力F2とは、板ナット31の当接部31bとブラケット33の各当接面33dとの間で第1幅方向Yに沿って本体部20のスリット20h、20iの間隔を縮小する方向に当該本体部20の環状部20a、20bにおける締付端部20kを押圧する力である。つまり、バッテリー端子1は、締結ボルト32の回転に伴って当該締結ボルト32と共にブラケット33が軸方向Xに沿って板ナット31側に接近すると、各第1テーパ面31eと各第2テーパ面33eとの作用によって、締結ボルト32と板ナット31との間に発生する軸方向Xの締結力F1が、第1幅方向Yに沿った押圧力F2に変換される。この結果、バッテリー端子1は、押圧力F2によって、環状部20a、20bの締付端部20kがスリット20h、20iの間隔を縮小する方向に押圧され、当該スリット20h、20iの間隔が狭まる。
したがって、バッテリー端子1は、締結ボルト32の回転に伴って各第1テーパ面31e、各第2テーパ面33eが変換、発生させる押圧力F2によって、スリット20h、20iの間隔が狭められるように押圧されることで、ポスト挿入孔20f、20gの内周面とバッテリーポスト51の外周面とが接触した状態でポスト挿入孔20f、20gの径が縮小され、バッテリーポスト51に締結される。そして、バッテリー端子1は、スタッドボルト10の軸部10aに電線54の末端に設けられた接続端子52が電気的に接続される。一方、バッテリー端子1は、締結ボルト32が逆回転に回転されることで、押圧力F2が弱まり、スリット20h、20iの間隔が広がり、ポスト挿入孔20f、20gの径が拡大され、バッテリーポスト51から取り外し可能な状態となる。
そして、本実施形態のバッテリー端子1は、図6、図7、図8に示すように、ボルト保持部22において、接続端子52が接続されるスタッドボルト10を、上板としての保持板状部20cと下板としての保持板状部20dとの間に挟み込んで保持する構成にあって、係合凹部20q、保持片20t、突起部20u等が設けられることで、スタッドボルト10をより適正に保持することができる構成を実現している。
具体的には、上板としての保持板状部20cは、上板本体部20r、上板折り返し端部20s、保持片20t、突起部20u、及び、中央突起部20vを有し、上板折り返し端部20s、保持片20t、及び、突起部20uが第1幅方向Yに対して上板本体部20rの両側に一対で設けられる。下板としての保持板状部20dは、下板本体部20o、下板折り返し端部20p、及び、係合凹部20qを有し、下板折り返し端部20p、及び、係合凹部20qが第1幅方向Yに対して下板本体部20oの両側に一対で設けられる。ここではまず、下板としての保持板状部20dを説明した後、上板としての保持板状部20cを説明する。
下板本体部20oは、略矩形板状に形成されポスト締結部21を構成する環状部20bに接続され軸方向Xに沿って保持板状部20cの上板本体部20rと対向する。このバッテリー端子1は、ポスト締結部21を構成する環状部20bと当該下板本体部20oとの接続部分に軸方向Xに沿って段差が付された折り曲げ支点部20x(特に図8参照)を備える。言い換えれば、下板本体部20oは、ポスト締結部21を構成する環状部20bが接続される側の端部に折り曲げ支点部20xが設けられる。折り曲げ支点部20xは、環状部20bが積層方向上側に位置し下板本体部20oが積層方向下側に位置するように段差が付されている。下板本体部20oは、保持板状部20cの上板本体部20rに対して積層方向下側に位置して当該上板本体部20rと軸方向Xに対向する。
各下板折り返し端部20pは、下板本体部20oの第2幅方向Zに沿った両端部に設けられ軸方向Xに沿って保持板状部20cの上板本体部20r側に突出して形成される。言い換えれば、各下板折り返し端部20pは、下板本体部20oにおいて第1幅方向Yに沿って対向する両端部に設けられ、第2幅方向Zに沿って延在して形成される。各下板折り返し端部20pは、下板本体部20oの第2幅方向Zに沿って延在する両端部がそれぞれ軸方向Xに沿って保持板状部20cの上板本体部20r側(ここでは、積層方向上側)に折り返されることで形成される。
各係合凹部20qは、下板本体部20oと各下板折り返し端部20pとがなす折り返し角部に形成される。ここでは、各係合凹部20qは、下板本体部20o、各下板折り返し端部20pを板厚方向に貫通する略矩形状の貫通孔として形成される。各係合凹部20qは、下板本体部20oと各下板折り返し端部20pとがなす折り返し角部において、第2幅方向Zのほぼ中央部に形成される。
上板本体部20rは、略矩形板状に形成されポスト締結部21を構成する環状部20aに接続され軸方向Xに沿って保持板状部20dの下板本体部20oと対向する。このバッテリー端子1は、ポスト締結部21を構成する環状部20aと当該上板本体部20rとの接続部分に軸方向Xに沿って段差が付された折り曲げ支点部20w(特に図8参照)を備える。言い換えれば、上板本体部20rは、ポスト締結部21を構成する環状部20aが接続される側の端部に折り曲げ支点部20wが設けられる。折り曲げ支点部20wは、環状部20aが積層方向上側に位置し上板本体部20rが積層方向下側に位置するように段差が付されている。上板本体部20rは、保持板状部20dの下板本体部20oに対して積層方向上側に位置して当該下板本体部20oと軸方向Xに対向する。上板本体部20rは、ほぼ中央部に上述した貫通孔としてのボルト挿入孔20jが形成される。保持板状部20cと保持板状部20dとは、スタッドボルト10の軸部10aがボルト挿入孔20jを貫通した状態で、軸方向Xに対して上板本体部20rと下板本体部20oとの間にスタッドボルト10のボルト頭部10bを挟み込んで保持する。
各上板折り返し端部20sは、上板本体部20rの第2幅方向Zに沿った両端部に設けられ軸方向Xに沿って保持板状部20dの下板本体部20o側に突出して形成される。言い換えれば、各上板折り返し端部20sは、上板本体部20rにおいて第1幅方向Yに沿って対向する両端部に設けられ、第2幅方向Zに沿って延在して形成される。そして、各上板折り返し端部20sは、第1幅方向Yに対して一対の下板折り返し端部20pの外側に位置して形成される。各上板折り返し端部20sは、上板本体部20rの第2幅方向Zに沿って延在する両端部がそれぞれ軸方向Xに沿って保持板状部20dの下板本体部20o側(ここでは、積層方向下側)に折り返されることで形成される。そして、各上板折り返し端部20sは、第1幅方向Yに対して一対の下板折り返し端部20pを挟んで当該一対の下板折り返し端部20pの外側に位置する。
各保持片20tは、それぞれ各上板折り返し端部20sから第1幅方向Yに沿って各係合凹部20q内に突出する。各保持片20tは、それぞれ各上板折り返し端部20sから突出し第1幅方向Yに沿って係合凹部20q内に折り返されて形成される。各保持片20tは、略矩形状の折り曲げ片として形成される。各保持片20tは、係合凹部20q内に位置した状態で、軸方向Xに対して上板本体部20rとの間に各下板折り返し端部20pを挟み込むようにして抱え込んで保持する。そして、各保持片20tは、係合凹部20q内に位置した状態で、保持板状部20cと保持板状部20dとが第2幅方向Zに沿って相対移動することを規制すると共に、当該保持板状部20cと当該保持板状部20dとが軸方向Xに沿って開くことを規制する。
各突起部20uは、それぞれ上板本体部20rから軸方向Xに沿って保持板状部20dの下板本体部20o側に突出して形成される。各突起部20uは、下板折り返し端部20pにおける端面20paと当接する位置に形成される。ここで、下板折り返し端部20pにおける端面20paは、下板折り返し端部20pにおける第2幅方向Zのポスト締結部21とは反対側の端面である。各突起部20uは、例えば、上板本体部20rの積層方向上側からプレス加工されることで、積層方向下側、すなわち、保持板状部20dの下板本体部20o側に突出して形成される。また、本実施形態の各突起部20uは、上板本体部20rと下板本体部20oとが軸方向Xに対してスタッドボルト10のボルト頭部10bを挟み込んで保持した状態で、ボルト頭部10bと当接しスタッドボルト10の軸部10a周りの回転を規制する回転規制部としても機能する。各突起部20uは、ボルト頭部10bの第1幅方向Yの両端面にそれぞれ当接する。
中央突起部20vは、上板本体部20rから軸方向Xに沿って保持板状部20dの下板本体部20o側に突出して形成される。中央突起部20vは、ボルト頭部10bにおける第2幅方向Zのポスト締結部21とは反対側の端面と当接する位置に形成される。中央突起部20vは、突起部20uと同様に、例えば、上板本体部20rの積層方向上側からプレス加工されることで、積層方向下側、すなわち、保持板状部20dの下板本体部20o側に突出して形成される。中央突起部20vは、上板本体部20rと下板本体部20oとが軸方向Xに対してスタッドボルト10のボルト頭部10bを挟み込んで保持した状態で、ボルト頭部10bと当接しスタッドボルト10の軸部10a周りの回転を規制する回転規制部として機能する。
以上で説明したバッテリー端子1は、ポスト締結部21がバッテリーポスト51に締結されると共に、ボルト保持部22が保持板状部20cと保持板状部20dとの間にスタッドボルト10を挟み込んで保持する。この場合、バッテリー端子1は、保持板状部20cの上板本体部20r、各上板折り返し端部20s、及び、各保持片20tと、保持板状部20dの下板本体部20o、各下板折り返し端部20p、及び、各係合凹部20qとによってスタッドボルト10のボルト頭部10bを挟み込んで保持する。そして、バッテリー端子1は、保持板状部20cに形成された各突起部20uが各下板折り返し端部20pにおける第2幅方向Zのポスト締結部21とは反対側の端面20paと当接する。これにより、バッテリー端子1は、当該各突起部20uによって保持板状部20cと保持板状部20dとの第2幅方向Zに沿った相対移動を強固に規制することができる。この結果、バッテリー端子1は、保持板状部20cの上板本体部20r、各上板折り返し端部20s、及び、各保持片20tと、保持板状部20dの下板本体部20o、各下板折り返し端部20p、及び、各係合凹部20qとが相互に変形することを抑制することができる。
例えば、バッテリー端子1は、当該バッテリー端子1が適用されたバッテリー50を搭載する車両が走行時に軸方向Xに沿って振動し電線54が軸方向Xに沿って振動した場合、図8に例示するように、当該電線54の振動による荷重F3がスタッドボルト10、及び、これを保持するボルト保持部22に作用する場合がある。このとき、バッテリー端子1は、各係合凹部20q内に折り曲げられた各保持片20tを押し広げる方向、すなわち、積層方向下側に向けて荷重F3が作用する場合がある。これに対して、バッテリー端子1は、各突起部20uが各下板折り返し端部20pにおける端面20paと当接していることで、スタッドボルト10、ボルト保持部22に荷重F3が作用した際に、保持板状部20cと保持板状部20dとが第2幅方向Zに沿って位置ズレすることを規制することができる。これにより、バッテリー端子1は、保持板状部20cと保持板状部20dとの第2幅方向Zに沿った位置ズレに起因して各保持片20tが押し広げられることを規制することができる。この結果、バッテリー端子1は、各保持片20tが各係合凹部20q内に位置し、上板本体部20rとの間に各下板折り返し端部20pを挟み込むようにして抱え込んで保持し、保持板状部20cと保持板状部20dとを適正な位置関係で位置決めし、当該保持板状部20cと当該保持板状部20dとが軸方向Xに沿って開くことを規制した状態を適正に維持することができる。したがって、バッテリー端子1は、適正にスタッドボルト10を保持することができ、スタッドボルト10と本体部20との電気的な接続の信頼性を向上することができ、ひいてはバッテリー端子1と接続端子52との電気的な接続の信頼性を向上することができる。
さらに、以上で説明したバッテリー端子1は、各突起部20uがスタッドボルト10のボルト頭部10bと当接しスタッドボルト10の軸部10a周りの回転を規制する回転規制部としても機能する。これにより、バッテリー端子1は、ナット55を軸部10aに締結する際に確実にスタッドボルト10の軸部10a周りの回転を規制することができる。ここではさらに、バッテリー端子1は、中央突起部20vもスタッドボルト10のボルト頭部10bと当接しスタッドボルト10の軸部10a周りの回転を規制する回転規制部として機能することで、より確実にスタッドボルト10の軸部10a周りの回転を規制することができる。この結果、バッテリー端子1は、スタッドボルト10への接続端子52の取り付け作業性を向上することができ、スタッドボルト10と接続端子52との電気的な接続の信頼性をさらに向上することができる。
さらに、以上で説明したバッテリー端子1は、ポスト締結部21と上板本体部20r、及び、下板本体部20oとの接続部分にそれぞれ折り曲げ支点部20w、20xが設けられており、荷重F3が作用した際には、保持板状部20c側の折り曲げ支点部20wで当該荷重F3を受けることとなる。このとき、バッテリー端子1は、各突起部20uが各下板折り返し端部20pにおける端面20paと当接し保持板状部20cと保持板状部20dとが第2幅方向Zに沿って位置ズレすることを規制した状態で、荷重F3を各突起部20uや各下板折り返し端部20pの端面20pa等を介して保持板状部20d側の折り曲げ支点部20xにも分散させて当該折り曲げ支点部20xで受けることができる。したがって、バッテリー端子1は、この点でも保持板状部20cと保持板状部20dとの変形を抑制することができ、より適正にスタッドボルト10を保持することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るバッテリー端子は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、本体部20は、導電性を有する金属板のプレス折り曲げ加工等により、一対の環状部20a、20b、一対の保持板状部20c、20d、及び、屈曲連結部20eが一体で形成されるものとして説明したがこれに限らない。本体部20は、例えば、屈曲連結部20eを備えず、軸方向Xに対して上板を構成する上側分割体(環状部20a、保持板状部20c)と下板を構成する下側分割体(環状部20b、保持板状部20d)との2層分割構造とし、別体に構成される上側分割体と下側分割体とを一体化する構成を有するものであってもよい。
以上で説明した締付部30は、例えば、ナット又はボルト等の締結部材を第1幅方向Yに沿って螺合させることで、第1幅方向Yに沿って本体部20のスリット20h、20iの間隔を縮小する方向に当該本体部20を押圧する第1幅方向Yの押圧力を発生させる構成であってもよい。つまり、締付部30は、本体部20をバッテリーポスト51に対して締結することができるものであれば上記の形式に限られない。
以上で説明した各突起部20uは、ボルト頭部10bと当接しスタッドボルト10の軸部10a周りの回転を規制する回転規制部としても機能するものとして説明したがこれに限らない。
1 バッテリー端子
10 スタッドボルト(接続部材)
10a 軸部
10b ボルト頭部(基部)
20 本体部
20c 保持板状部(上板)
20d 保持板状部(下板)
20j ボルト挿入孔(貫通孔)
20o 下板本体部
20p 下板折り返し端部
20pa 端面
20q 係合凹部
20r 上板本体部
20s 上板折り返し端部
20t 保持片
20u 突起部
20w、20x 折り曲げ支点部
21 ポスト締結部
22 ボルト保持部(接続部材保持部)
51 バッテリーポスト
52 接続端子(接続相手部材)
X 軸方向
Y 第1幅方向(交差方向)
Z 第2幅方向(連接方向)

Claims (3)

  1. バッテリーポストに締結されるポスト締結部と、
    前記ポスト締結部に連接方向に隣接して接続され、前記バッテリーポストの軸方向に沿って相互に対向する上板、及び、下板を有し、接続相手部材が接続される接続部材を前記軸方向に対して前記上板と前記下板との間に挟み込んで保持する接続部材保持部とを備え、
    前記下板は、板状に形成され前記ポスト締結部に接続され前記軸方向に沿って前記上板と対向する下板本体部、前記下板本体部の前記連接方向に沿った端部に設けられ前記軸方向に沿って前記上板側に突出する下板折り返し端部、及び、前記下板本体部と前記下板折り返し端部とがなす角部に形成された係合凹部を有し、前記下板折り返し端部、及び、前記係合凹部が前記連接方向、及び、前記軸方向と交差する交差方向に対して前記下板本体部の両側に一対で設けられ、
    前記上板は、板状に形成され前記ポスト締結部に接続され前記軸方向に沿って前記下板本体部と対向する上板本体部、前記上板本体部の前記連接方向に沿った端部に設けられ前記軸方向に沿って前記下板側に突出し前記交差方向に対して一対の前記下板折り返し端部の外側に位置する上板折り返し端部、前記上板折り返し端部から前記交差方向に沿って前記係合凹部内に突出する保持片、及び、前記上板本体部から前記軸方向に沿って前記下板側に突出し、前記下板折り返し端部における前記連接方向の前記ポスト締結部とは反対側の端面と当接する突起部を有し、前記上板折り返し端部、前記保持片、及び、前記突起部が前記交差方向に対して前記上板本体部の両側に一対で設けられることを特徴とする、
    バッテリー端子。
  2. 前記接続部材は、前記接続相手部材が接続される軸部、及び、前記軸部の一端に設けられた基部を含み、
    前記上板本体部は、前記軸部が貫通する貫通孔が形成され、
    前記上板本体部と前記下板本体部とは、前記軸部が前記貫通孔を貫通した状態で前記軸方向に対して前記基部を挟み込んで保持し、
    前記突起部は、前記基部と当接し前記接続部材の前記軸部周りの回転を規制する、
    請求項1に記載のバッテリー端子。
  3. 前記ポスト締結部と前記上板本体部、及び、前記下板本体部との接続部分にそれぞれ前記軸方向に沿って段差が付された折り曲げ支点部を備える、
    請求項1又は請求項2に記載のバッテリー端子。
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