JP6147781B2 - バッテリー端子 - Google Patents

バッテリー端子 Download PDF

Info

Publication number
JP6147781B2
JP6147781B2 JP2015025635A JP2015025635A JP6147781B2 JP 6147781 B2 JP6147781 B2 JP 6147781B2 JP 2015025635 A JP2015025635 A JP 2015025635A JP 2015025635 A JP2015025635 A JP 2015025635A JP 6147781 B2 JP6147781 B2 JP 6147781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
annular
battery
axial direction
post
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015025635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016149256A (ja
Inventor
加藤 孝幸
孝幸 加藤
貴宏 塩浜
貴宏 塩浜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2015025635A priority Critical patent/JP6147781B2/ja
Priority to CN201510740500.3A priority patent/CN105576182B/zh
Priority to US14/932,264 priority patent/US10714733B2/en
Publication of JP2016149256A publication Critical patent/JP2016149256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6147781B2 publication Critical patent/JP6147781B2/ja
Priority to US16/892,217 priority patent/US11024928B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、バッテリー端子に関する。
従来、車両等に搭載されたバッテリーに立設されたバッテリーポストに取り付けるためのバッテリー端子が知られている。従来のバッテリー端子として、例えば、特許文献1には、孔部にバッテリーポストを挿入した状態で締結させることにより、バッテリーポストに取り付けることができるバッテリー端子の構成が開示されている。特許文献1に記載されるように、一般的に、従来のバッテリー端子は、水平方向を軸線方向として配置されるボルトとナットとを締め付けることで、バッテリーポストが挿入されている孔部を縮径してバッテリーポストへの締結力を確保し、バッテリーポストに取り付けられるのが一般的である(以下この方式を「横締め式」と表記する)。
特開平9−245767号公報
このような従来の横締め式のバッテリー端子では、締結のためにボルトやナットを水平方向の軸線周りに回転させる必要がある。このため、バッテリーポストに取り付ける際には、ボルトやナットを回転させるための工具をバッテリーポストの側方、すなわちバッテリーの側方からセットして回転操作する必要があった。このため、バッテリーの側方に工具を差し入れたり操作するための作業スペースを大きく取る必要があった。
ところで、近年、欧州で主流となっているENバッテリーの自動車への適用が検討され始めている。ENバッテリーでは、バッテリー端子を取り付けるバッテリーポストがバッテリー上面より低い位置にあるため、従来の横締め式のバッテリー端子を取り付ける場合には組み付け工具を用いた作業が困難となる状況が考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、バッテリーポストに締結する際に必要なバッテリー周囲の作業スペースを低減できるバッテリー端子を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るバッテリー端子は、バッテリーポストが挿入されるポスト挿入孔、及び、該ポスト挿入孔と連続するスリットが形成された環状部と、前記バッテリーポストの軸方向と交差する方向であって、前記スリットを横断する方向である幅方向に沿って、前記環状部の一端部から前記スリットを挟んで前記環状部の他端部までを貫通して配置される貫通板と、前記貫通板の一端部に設けられ、前記貫通板の前記環状部からの抜け出しを防止する抜け止め部と、前記貫通板の他端部に設けられる締結部材支持部と、前記締結部材支持部に前記軸方向周りに回転可能に支持される締結部材と、前記締結部材と螺合する被締結部材と、前記貫通板の前記他端部側から前記環状部と当接して配置され、前記軸方向周りの前記締結部材の回転に伴って前記締結部材と前記被締結部材との間に発生する前記軸方向の締付力を、前記幅方向のうち前記環状部の前記スリットの間隔を縮小する方向に前記環状部を押圧する前記幅方向の押圧力に変換する押圧力変換部材と、を備え、前記環状部は、前記軸方向に沿って対向配置される一対の環状部であり、前記貫通板は、前記一対の環状部の間隙を貫通して配置され、前記一対の環状部は、前記貫通板の貫通領域の少なくとも一部において前記間隙を縮小する間隙縮小部を有することを特徴とする。
また、上記のバッテリー端子において、前記間隙縮小部は、前記一対の環状部の一方から前記貫通板側に突設される第1突設部を含むことが好ましい。
また、上記のバッテリー端子において、前記間隙縮小部は、前記一対の環状部の他方から前記貫通板側に突設され、前記第1突設部と対向配置される第2突設部を含むことが好ましい。
また、上記のバッテリー端子において、前記被締結部材は、前記貫通板の前記他端部にて前記軸方向に貫通して設けられた螺合孔を有し、前記締結部材は、前記軸方向周りに前記螺合孔に回転可能に支持されるボルトを有し、前記締結部材支持部は、前記螺合孔を有し、前記押圧力変換部材は、前記ボルトと前記貫通板との間にて前記ボルトに貫通されて配置され、前記軸方向周りの回転を規制されたスペーサを有し、前記スペーサには、前記環状部の前記幅方向の端部であって前記抜け止め部によって保持される前記一端部とは反対側の前記他端部に当接する第1テーパ面が形成され、前記環状部の前記幅方向の前記他端部には、前記第1テーパ面と当接する第2テーパ面が形成され、前記スペーサに設けられる前記第1テーパ面と、前記環状部に設けられる前記第2テーパ面は、前記ボルトが前記軸方向周りの回転に伴って、前記軸方向に沿って前記螺合孔側に接近した際に、前記ボルトと前記螺合孔との間に発生する前記軸方向の締付力を、前記環状部の前記スリットの間隔を縮小する方向に前記スペーサが前記環状部を押圧する前記幅方向の押圧力に変換する方向に傾斜を有することが好ましい。
本発明に係るバッテリー端子は、押圧力変換部材の作用によって、軸方向周りの締結部材の回転に伴って発生する軸方向の締付力を、環状部のスリットの間隔を縮小する幅方向の押圧力に変換することで、環状部をバッテリーポストに締結することができる。つまり、従来のように、締結部材を回転させるための工具をバッテリーポストの側方、すなわちバッテリーの側方からセットして回転操作するための作業スペースを確保する必要がなくなり、例えば、比較的作業スペースを取りやすいバッテリーの鉛直方向上方から操作することが可能となる。このように、本発明に係るバッテリー端子は、バッテリーポストに締結する際に必要なバッテリー周囲の作業スペースを低減できる、という効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係るバッテリー端子の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示すバッテリー端子の分解斜視図である。 図3は、図1に示すバッテリー端子をバッテリーポストに取り付けた状態を示す斜視図である。 図4は、図1に示すバッテリー端子をバッテリーポストに取り付けた状態を示す平面図である。 図5は、図3中のV−V断面図である。 図6は、本実施形態に係るバッテリー端子をバッテリーポストに締結する前の状態を示す模式図である。 図7は、本実施形態に係るバッテリー端子をバッテリーポストに締結した後の状態を示す模式図である。
以下に、本発明に係るバッテリー端子の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係るバッテリー端子の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すバッテリー端子の分解斜視図である。図3は、図1に示すバッテリー端子をバッテリーポストに取り付けた状態を示す斜視図である。図4は、図1に示すバッテリー端子をバッテリーポストに取り付けた状態を示す平面図である。図5は、図3中のV−V断面図である。
本実施形態に係るバッテリー端子1は、図3,4に示すように、バッテリー50のバッテリーポスト51に組み付けられるものである。バッテリー端子1は、バッテリーポスト51に取り付けられることにより、バッテリー50と、このバッテリー50が搭載される車両等の本体側の電線の末端に設けられた金具等とを電気的に接続するための部品である。
なお、以下の説明では、バッテリーポスト51の中心軸線Xに沿った方向を「軸方向」という。またここでは、以下の説明を分かり易くするために、便宜的に当該軸方向と直交する2方向のうち一方を長辺方向(幅方向)、他方を短辺方向という。これら軸方向、長辺方向、及び、短辺方向は互いに直交する。
ここで、このバッテリー端子1が適用されるバッテリー50は、例えば、車両等に蓄電装置として搭載されるものである。バッテリー50は、図3,4に示すように、バッテリー液や当該バッテリー50を構成する種々の部品を収容するバッテリー筐体52、当該バッテリー筐体52に設けられた上述のバッテリーポスト51等を含んで構成される。バッテリー筐体52は、いずれか1つの面が開放された略矩形箱状の筐体本体と、上記開放された面を閉塞させる蓋部材とを含んで構成され、全体として略直方体形状に形成される。ここでは、バッテリー筐体52は、長辺方向に沿った方向が長辺、短辺方向に沿った方向が短辺となるがこれに限らない。バッテリーポスト51は、鉛等により構成され、蓋部材のポスト立設面53に立設される。ポスト立設面53は、バッテリー筐体52においてバッテリーポスト51が立設される面である。ここでは、当該ポスト立設面53は、例えば、バッテリー50が車両等に搭載された状態で、蓋部材の鉛直方向上側の上面である。バッテリーポスト51は、略円柱形状であり、中心軸線Xがポスト立設面53と直交するような位置関係で当該ポスト立設面53上に突出するようにして立設される。より詳細には、本実施形態のバッテリーポスト51は、ポスト立設面53の角位置近傍に形成された凹部54内に立設される。当該凹部54は、ポスト立設面53の角位置近傍において略矩形状に陥没した部分である。つまり、バッテリーポスト51は、バッテリー筐体52の上面であるポスト立設面53に形成された凹部54の底面に立設されている。バッテリーポスト51は、典型的には、軸方向の先端側に進むにつれて径が小さくなるようテーパが付けられている。つまり、バッテリーポスト51は、先端の外径が基端の外径より小さいテーパ形状となる。なお、以下の説明では、バッテリー50が車両等に搭載された状態で、バッテリーポスト51の軸方向が鉛直方向に沿った方向となり、上述の長辺方向、短辺方向が水平方向に沿った方向となる場合を説明する。バッテリー端子1は、上記のように構成されるバッテリーポスト51に締結される。
本実施形態のバッテリー端子1は、バッテリーポスト51に締結する場合に、締結部材(後述の締結ボルト27)を鉛直方向上側から締め付けていく形式の端子である。そして、本実施形態のバッテリー端子1は、軸方向に沿った方向に発生する締結部材による締付力を、軸方向と交差する締め付け方向(幅方向)の押圧力に変換し、当該押圧力によってバッテリー端子1においてバッテリーポスト51が挿入される部分を押圧することで、バッテリーポスト51に締結されるものである。このとき、本実施形態のバッテリー端子1は、締結部材を鉛直方向上側から締め付ける構成とすることで、締結部材を締め付けるための工具の作業スペースをバッテリー50の上方として、バッテリー50の側方の作業スペースの低減を図ったものである。
具体的には、本実施形態のバッテリー端子1は、図1,2に示すように、本体部21と、スタッドボルト22と、締付部23とを備える。なお、以下の説明では、バッテリー端子1がバッテリーポスト51に取り付けられた状態で軸方向、長辺方向、短辺方向となる方向を、それぞれ単に「軸方向」、「長辺方向」、「短辺方向」という場合がある。
図1,2に示すように、本実施形態の本体部21は、上側分割体24と下側分割体25とが、板状突出部24e,25eの短辺方向側の端部にて屈曲連結部29により連結されている。ここでは、本体部21は、バッテリー端子1がバッテリーポスト51に取り付けられた状態で、上側分割体24が鉛直方向上側、下側分割体25が鉛直方向下側となって軸方向(鉛直方向)に対向し積層された状態となる。上側分割体24と下側分割体25との積層方向は、バッテリー端子1がバッテリーポスト51に取り付けられた状態で、バッテリーポスト51の軸方向に沿った方向であり、ここでは後述のスタッドボルト22の軸部22aが突出する側を積層方向上側、反対側を積層方向下側とする。また、積層方向上側とは、バッテリーポスト51の先端側に相当し、積層方向下側とは、バッテリーポスト51の基端側に相当する。つまり、本体部21は、上側分割体24が積層方向上側、下側分割体25が積層方向下側となる。
一対の環状部24a,25aは、略円環形状に形成され、それぞれバッテリーポスト51が挿入される略円形状のポスト挿入孔24c,25c、及び、ポスト挿入孔24c,25cと連続するスリット24d,25dが形成される。
ポスト挿入孔24cとポスト挿入孔25cとは、上側分割体24と下側分割体25とが上下に積層されてバッテリーポスト51に取り付けられた状態で、積層方向に対向する位置関係となるように、それぞれ環状部24a,25aに形成される。ポスト挿入孔24c,25cは、板金が対向方向に折り返されることでそれぞれ内周壁面が形成される。すなわち、ポスト挿入孔24cでは板金が上側に折り返され、ポスト挿入孔25cでは板金が下側に折り返される。ポスト挿入孔24c,25cは、それぞれの内周壁面に上述したバッテリーポスト51のテーパに対応したテーパを有している。ここでは、ポスト挿入孔24cとポスト挿入孔25cとのうち後述するスタッドボルト22の軸部22aが突出する側、すなわち、ポスト挿入孔24c側の内径が最小となり、反対側のポスト挿入孔25c側の内径が最大となる。ポスト挿入孔24c,25cは、バッテリーポスト51が挿入された状態で、各内周壁面がバッテリーポスト51と接触する。
スリット24dとスリット25dとは、上側分割体24と下側分割体25とが上下に積層されてバッテリーポスト51に取り付けられた状態で、積層方向に対向する位置関係となるように、それぞれ環状部24a,25aに形成される。ここでは、スリット24d,25dは、ポスト挿入孔24c,25cから環状部24a,25aの一部を分断するように形成される。また、環状部24a,25aは、スリット24d,25dが形成されている側の端部に、後述の締付部23によって保持されて締め付けられる板状突出部24e,25eを有している。板状突出部24eは、当該環状部24aにおいてポスト挿入孔24cが形成されている部分と段付部等を介さずに連続するようにして一体で形成される。同様に、板状突出部25eも、当該環状部25aにおいてポスト挿入孔25cが形成されている部分と段付部等を介さずに連続するようにして一体で形成される。スリット24dは、ポスト挿入孔24cから板状突出部24eを貫通している。スリット25dは、ポスト挿入孔25cから、板状突出部25eを貫通している。
図2,5に示すように、環状部24aの板状突出部24eと、環状部25aの板状突出部25eとは、軸方向において略一定の間隙Cを取って配置されている。
図1〜5に示すように、板状突出部24eは、長辺方向の一端が下側に折り曲げられており、その下側に折り曲げられた縁端部24hには、後述する貫通板26を貫通させるための孔部24iが設けられている。一方、板状突出部25eは、長辺方向の一端が上側に折り曲げられており、その上側に折り曲げられた縁端部25hにも、後述する貫通板26を貫通させるための孔部25iが設けられている。上側分割体24の縁端部24hと、下側分割体25の縁端部25hとは、上側分割体24及び下側分割体25が組み合わされた状態で相互に重畳し、それぞれに設けられた孔部24iと、孔部25iとが長辺方向で貫通するよう形成されている。
すなわち、スリット24dにより分断される板状突出部24eは、環状部24aの一端部及び他端部とも表現することができる。同様に、スリット25dにより分断される板状突出部25eは、環状部25aの一端部及び他端部とも表現することができる。
図1に示すように、一対のボルト保持部24b,25bは、略矩形状に形成される。ボルト保持部24bは、スタッドボルト22が挿入される略円形状のボルト挿入孔24gが形成される。ボルト保持部24b,25bは、環状部24a,25aのスリット24d,25dが形成される側、すなわち、板状突出部24e,25eが形成された側とは反対側に段付部24f,25f等を介して連続するようにして一体で形成される。
ここで、ボルト保持部24b,25bが保持するスタッドボルト22は、ボルト保持部24bとボルト保持部25bとの間に保持された状態で、ボルト挿入孔24gから軸部22aが突出するようにして露出する。スタッドボルト22は、ボルト挿入孔24gから露出した当該軸部22aに電線の末端に設けられた金具等が電気的に接続される。ボルト保持部24b,25bは、スタッドボルト22の軸部22aが立設される矩形板状の台座部分を保持できるように所定の折り返し部が形成されている。
本体部21は、例えば、屈曲連結部29を介して上側分割体24と下側分割体25とが一体で形成され、ボルト保持部24bのボルト挿入孔24gにスタッドボルト22が挿通された状態で、上側分割体24と下側分割体25とが曲げ加工されることで、図1,2等に示す構造とすることができる。なお、本実施形態の本体部21は、上側分割体24と下側分割体25との分割構造としてもよい。
締付部23は、ポスト挿入孔24c,25c内にバッテリーポスト51が挿入された状態で、一対の環状部24a,25aを当該バッテリーポスト51に締結するものである。締付部23は、貫通板26と、締結ボルト27(締結部材)と、スペーサ28(押圧力変換部材)と、を備える。
貫通板26は、長辺方向に沿って、スリット24d,25dと、板状突出部24e,25eと、を貫通して配置される板状部材である。貫通板26は、環状部24a,25aの一端部(縁端部24h,25hがある方の端部)からスリット24d,25dを挟んで環状部24a,25aの他端部までを貫通する。貫通板26は、上側分割体24の縁端部24hに設けられた孔部24iと、下側分割体25の縁端部25hに設けられた孔部25iとを貫通させることで、スリット24d,25dを横断するように、長辺方向に沿って本体部21に取り付けられる。
貫通板26は、その長辺方向の一端部26cに抜け止め部26aを有する。抜け止め部26aは、貫通板26が環状部24a,25aの両端を貫通した状態、すなわち、貫通板26が孔部24i,25iを貫通して本体部21に取り付けられた状態において、この抜け止め部26aが設けられる一端部26cと反対側の他端部26d側へ貫通板26が本体部21から抜け出すのを防止する。具体的には、抜け止め部26aは、貫通板26の長辺方向の一端部26cにおいて、短辺方向において、孔部24i,25iの内径より長い寸法で形成されており、貫通板26が孔部24i,25iを通って他端部26d側に所定量入ると縁端部24h,25hに突き当たるように構成されている。
また、貫通板26は、抜け止め部26aが設けられる一端部26cと反対側の他端部26dに、軸方向に貫通して螺合孔26b(締結部材支持部、被締結部材)が設けられている。螺合孔26bは、締結ボルト27を軸方向の所定位置で支持する機能も有する。
締結ボルト27は、螺合溝が形成された軸部27aと、軸部27aの一端部に一体形成される頭部27bとを有する。軸部27aは、貫通板26の螺合孔26bと螺合する部分である。頭部27bは、締結ボルト27を軸部27a周りに回転させるために工具等によって把持される部分である。締結ボルト27は、軸方向に沿った所定位置で、貫通板26の螺合孔26bに軸方向周りに回転可能に支持されると共に、軸部27aがこの螺合孔26bに軸方向に沿って螺合する。なお、締結ボルト27を単に「ボルト」とも表記する場合がある。
スペーサ28は、締結ボルト27と貫通板26との間にて締結ボルト27に貫通されて配置される。スペーサ28は、図2に示すように、締結ボルト27の軸部27aが貫通する孔部を有する方形状の基部28aと、この基部28aの4辺のうち対向する2辺から鉛直方向下側へ延在する一対の直立部28b,28cとを有する。基部28aは、図2等に示すように、直立部28b,28cを有する2辺が長辺方向に延在している。スペーサ28の一対の直立部28b,28cは、組み付け時に短辺方向の両側から貫通板26を挟持するよう配置され、これによりスペーサ28は軸方向周りの回転が規制されている(図1参照)。
スペーサ28の一対の直立部28b,28cには、長辺方向の板状突出部24e,25e側の一端にテーパ面28d,28e(第1テーパ面)が形成される。テーパ面28d,28eは、環状部24a,25aと当接可能な位置に形成されており、同一の仮想平面上に位置するように形成されている。テーパ面28d,28eは、後述する環状部24a,25aのテーパ面30,31(第2テーパ面)と当接可能な位置に形成される。
また、本実施形態では、本体部21の環状部24a,25aの長辺方向の端部であって、貫通板26の抜け止め部26aによって保持される一端部(縁端部24h,25hがある方の端部)とは反対側の他端部(スペーサ28が当接される側の端部)に、スペーサ28のテーパ面28d,28eと当接するテーパ面30,31(第2テーパ面)が形成されている。テーパ面30は、屈曲連結部29からポスト挿入孔24c,25c側の隣接部分に形成されており、テーパ面31は、テーパ面30から短辺方向に所定距離(スペーサ28の一対の直立部28b,28cの間の距離)を取って、テーパ面30と同一の仮想平面上に位置するように形成されている。つまり、テーパ面30,31には、スペーサ28の一対の直立部28b,28cのそれぞれに設けられるテーパ面28d,28eが正対して配置される。
また、板状突出部24e,25eのテーパ面30,31の間の端部には、貫通板26の螺合孔26bと軸方向で重畳する部分に、螺合孔26bの形状に沿って切欠き部32が形成されている。
スペーサ28に設けられるテーパ面28d,28eと、環状部24a,25aに設けられるテーパ面30,31は、締結ボルト27が軸方向周りの回転に伴って、軸方向に沿って螺合孔26b側に接近した際に、締結ボルト27と螺合孔26bとの間に発生する軸方向の締付力を、環状部24a,25aのスリット24d,25dの間隔を縮小する方向、すなわち、長辺方向の貫通板26の抜け止め部26a側に、スペーサ28が環状部24a,25aを押圧する長辺方向の押圧力に変換する方向に傾斜を有する。本実施形態では、スペーサ28のテーパ面28d,28eは、軸方向に沿って締結ボルト27の頭部27b側から離間するにしたがって、スペーサ28の直立部28b,28cの長辺方向の幅が徐々に縮小するような傾斜を有している。スペーサ28のテーパ面28d,28eと、環状部24a,25aのテーパ面30,31とは、互いに正対して配置されている。
また本実施形態では、図1〜5に示すように、本体部21の板状突出部24e(一対の環状部24a,25aのうちの一方の環状部24a)に2つの突設部33a(第1突設部、間隙縮小部)が設けられている。突設部33aは、図2,3に示すように、スリット24dにより分断される板状突出部24e(環状部24aの一端部及び他端部)のそれぞれに1つずつ設けられている。板状突出部24eに設けられる2つの突設部33aは、長辺方向に沿ってスリット24dから略等距離の位置に配置されている。突設部33aは、図5に示すように、板状突出部24eから間隙Cを貫通する貫通板26側に突設されている。
さらに本実施形態では、図2,5に示すように、本体部21の板状突出部25e(一対の環状部24a,25aのうちの他方の環状部25a)に、突設部33b(第2突設部、間隙縮小部)が設けられている。突設部33bは、図5に示すように、板状突出部25eから間隙Cを貫通する貫通板26側に突設されている。
板状突出部25eに設けられる突設部33bは、板状突出部24eに設けられる突設部33aと対向配置されている。言い換えると、突設部33aと突設部33bとは、軸方向視において重畳するように配置されている。したがって、突設部33a及び突設部33bは、図5に示すように、これらが配置される領域において、板状突出部24e,25eの間隙Cを縮小するように形成されている。すなわち、突設部33a及び突設部33bは、環状部24a,25aにおける貫通板26の貫通領域の少なくとも一部において間隙Cを縮小する間隙縮小部として機能するものであり、板状突出部24e,25e(環状部24a,25a)がこれを有する。
突設部33a,33bは、例えば板状突出部24e,25eの外表面の一部を、内部の間隙C側に凹ませて凹みを形成することによって設けることができる。なお、板状突出部24eに設けられる突設部33a、または、板状突出部25eに設けられる突設部33bのいずれか一方を設ける構成としてもよい。
次に、図6,7を参照して、本実施形態に係るバッテリー端子1の動作について説明する。図6は、本実施形態に係るバッテリー端子をバッテリーポストに締結する前の状態を示す模式図であり、図7は、本実施形態に係るバッテリー端子をバッテリーポストに締結した後の状態を示す模式図である。
本実施形態のバッテリー端子1において、締付部23を本体部21に組み付ける際には、まず、貫通板26が、板状突出部24eの縁端部24hに設けられた孔部24iと、板状突出部25eの縁端部25hに設けられた孔部25iを貫通するよう挿入される。貫通板26は、抜け止め部26aが板状突出部24eの縁端部24hと当接するまで挿入される。これにより、図6に示すように、貫通板26は、本体部21のスリット24d,25dを横断するように、板状突出部24e,25eを貫通し、貫通板26の他端部26d側が長辺方向の外側に進出される。
次に、本体部21の環状部24a,25aのテーパ面30,31に、スペーサ28のテーパ面28d,28eが当接するように、かつ、スペーサ28の孔部が貫通板26の螺合孔26bと軸方向に重畳するように、スペーサ28が環状部24a,25a及び貫通板26に組み合わせられる。軸方向上方から締結ボルト27が、スペーサ28の孔部に挿通されて、貫通板26の螺合孔26bに螺合される。このようにして、締付部23が本体部21に組み付けられ、バッテリー端子1が一体的に組み立てられる。
このとき、貫通板26は、板状突出部24e,25eにそれぞれ設けられる突設部33a,33bの間、つまり軸方向の間隙Cが縮小された領域を貫通している。これにより、本体部21の外側に進出している貫通板26の他端部26dの軸方向位置を規定することが容易となり、貫通板26の長辺方向の端部(特に他端部26d)の軸方向位置のばらつきを抑えることができる。また、貫通板26の長辺方向の端部(特に他端部26d)が外力によって変動することも抑制できる。このため、スペーサ28や締結ボルト27を貫通板26に組み付けやすくなっている。また、突設部33a,33bによって間隙Cを縮小することで、貫通板26を板状突出部24e,25eに貫通させることも容易にできる。
図6に示す状態は、スペーサ28のテーパ面28d,28eの下端領域が、環状部24a,25aのテーパ面30,31と接している状態を示しており、締結ボルト27をさらに下方まで進出可能な状態である。このとき、環状部24a,25aのスリット24d,25dは最大幅に広がっており、ポスト挿入孔24c,25cの内径は、バッテリーポスト51の外径より大きい。この状態が、バッテリー端子1をバッテリーポスト51に締結する前の状態である。
本実施形態のバッテリー端子1は、図6に示す状態でポスト挿入孔24c,25cにバッテリーポスト51が挿入されることで、バッテリーポスト51に組み付けられる。そして、バッテリー端子1は、ポスト挿入孔24c,25cの内周面とバッテリーポスト51の外周面とが接触した状態で、締結ボルト27が鉛直方向(軸方向)上側から締め付けられることで、スリット24d,25dを挟んで環状部24a,25aの両側が接近方向に締め付けられ、これにより、バッテリーポスト51に締結される。
より詳細には、図7に示すように、締結ボルト27の頭部27bが工具等によって軸方向(軸部27a)周りに回転されることで、締結ボルト27が軸方向に沿って貫通板26の螺合孔26b側に接近すると、締結ボルト27と螺合孔26bとの間に軸方向の締付力F1が発生する。この軸方向の締付力F1によって、スペーサ28は、締結ボルト27の座面により鉛直方向下側に押圧される。この軸方向の締付力F1は、スペーサ28のテーパ面28d,28eと、このテーパ面28d,28eと当接する環状部24a,25aのテーパ面30,31によって、環状部24a,25aのスリット24d,25dの間隔を縮小する方向に押圧する長辺方向の押圧力F2に変換される。このとき、貫通板26の一端部26c側の抜け止め部26aは、スペーサ28により環状部24a,25aに付加された押圧力F2の反力を受ける反力部材として機能する。この結果、バッテリー端子1は、スペーサ28による押圧力F2によって、環状部24a,25aの板状突出部24e,25eが抜け止め部26a側に押圧されることでスリット24d,25dの間隔が狭まる。
したがって、バッテリー端子1は、締結ボルト27の回転に伴ってスペーサ28のテーパ面28d,28e及び環状部24a,25aのテーパ面30,31により発生する押圧力F2によって、スリット24d,25dの間隔が狭められることで、ポスト挿入孔24c,25cの内周面とバッテリーポスト51の外周面とが接触した状態でポスト挿入孔24c,25cの径が縮小され、バッテリーポスト51に締結される。そして、バッテリー端子1は、スタッドボルト22の軸部22aに電線の末端に設けられた金具等が電気的に接続される。
一方、バッテリー端子1は、締結ボルト27が逆回転に回転されることで、スペーサ28のテーパ面28d,28e及び環状部24a,25aのテーパ面30,31により発生する長辺方向の押圧力F2が弱まり、スリット24d,25dの間隔が広がり、ポスト挿入孔24c,25cの径が拡大され、バッテリーポスト51から取り外し可能な状態となる。
なお、上述のように締付部23の締結ボルト27、螺合孔26b、及び、スペーサ28は、これらの各要素の相互の関わりによって、締結ボルト27の回転に伴って最終的に発生する押圧力F2で、環状部24a,25aを押圧するものである。つまり、締結ボルト27、螺合孔26b、及び、スペーサ28は、これらを纏めた機能的概念として、貫通板26の他端部26dに設けられ、長辺方向(幅方向)のうち環状部24a,25aのスリット24d,25dの間隔を縮小する方向に環状部24a,25aを押圧する長辺方向の押圧力F2を付加する「押圧力付加部」とも表現することができる。
次に、本実施形態に係るバッテリー端子1の効果を説明する。
本実施形態のバッテリー端子1は、バッテリーポスト51が挿入されるポスト挿入孔24c,25c、及び、該ポスト挿入孔24c,25cと連続するスリット24d,25dが形成された環状部24a,25aと、バッテリーポスト51の軸方向と交差する方向であって、スリット24d,25dを横断する方向である長辺方向に沿って、環状部24a,25aの一端部からスリット24d,25dを挟んで環状部24a,25aの他端部までを貫通して配置される貫通板26と、貫通板26の一端部26cに設けられ、貫通板26の環状部24a,25aからの抜け出しを防止する抜け止め部26aと、貫通板26の他端部26dに設けられる締結部材支持部としての螺合孔26bと、螺合孔26bに軸方向周りに回転可能に支持される締結部材としての締結ボルト27と、を備える。螺合孔26bは、締結ボルト27と螺合する被締結部材としても機能する。バッテリー端子1は、さらに、貫通板26の他端部26d側から環状部24a,25aと当接して配置され、軸方向周りの締結ボルト27の回転に伴って締結ボルト27と螺合孔26bとの間に発生する軸方向の締付力F1を、長辺方向(幅方向)のうち環状部24a,25aのスリット24d,25dの間隔を縮小する方向に環状部24a,25aを押圧する長辺方向の押圧力F2に変換する押圧力変換部材としてのスペーサ28と、を備える。環状部24a,25aは、軸方向に沿って対向配置される一対の環状部24a,25aであり、貫通板26は、一対の環状部24a,25aの間隙Cを貫通して配置される。一対の環状部24a,25aは、貫通板26の貫通領域の少なくとも一部において間隙Cを縮小する間隙縮小部としての突設部33a,33bを有する。
この構成により、押圧力変換部材としてのスペーサ28の作用によって、軸方向周りの締結ボルト27の回転に伴って発生する軸方向の締付力F1を、環状部24a,25aのスリット24d,25dの間隔を縮小する長辺方向の押圧力F2に変換することで、環状部24a,25aをバッテリーポスト51に締結することができる。つまり、締結ボルト27をバッテリーポスト51の軸方向周り、すなわち鉛直方向周りに回転操作することで、バッテリー端子1をバッテリーポスト51に締結することができる。これにより、従来のように、締結ボルト27を回転させるための工具をバッテリーポスト51の側方、すなわちバッテリー50の側方からセットして回転操作するための作業スペースを確保する必要がなくなり、例えば、比較的作業スペースを取りやすいバッテリー50の鉛直方向上方から操作することが可能となる。このように、本実施形態のバッテリー端子1によれば、バッテリー端子1をバッテリーポスト51に締結する際に必要なバッテリー50の周囲の作業スペースを低減できる。
また、一対の環状部24a,25a(より詳細には板状突出部24e,25e)に間隙縮小部としての突設部33a,33bを設けることにより、貫通板26を環状部24a,25aに貫通させた状態において、貫通板26と環状部24a,25aとの間のクリアランスが縮小されるので、貫通板26の長辺方向の端部(特に他端部26d)の軸方向位置のばらつきを抑えることができる。また、貫通板26の長辺方向の端部(特に他端部26d)が外力によって変動することも抑制できる。これにより、スペーサ28や締結ボルト27を貫通板26に組み付けることや、貫通板26を板状突出部24e,25e(環状部24a,25a)に貫通させることも容易にできる。したがって、突設部33a,33bを設けることにより、バッテリー端子1の締付部23の組み立て容易性を向上できる。
また、本実施形態のバッテリー端子1では、締結部材支持部、締結部材、被締結部材、押圧力変換部材の各機能は、螺合孔26b、締結ボルト27、及び、スペーサ28の3部品によって実現される。さらに、抜け止め部26a及び螺合孔26bは、共に貫通板26の一部として構成される。したがって、バッテリー端子1を構成するための部品点数を削減でき、製造コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
バッテリー端子1の締付部23による締結構造は、少なくとも、貫通板26が環状部24a,25aの両端を貫通した状態で環状部24a,25aをバッテリーポスト51に締結できる構成を備えるものであればよく、上記実施形態以外の構成でもよい。例えば上記実施形態では、締結ボルト27と螺合する被締結部材を、貫通板26上の螺合孔26bとし、締結ボルト27と貫通板26との間で軸方向の締付力F1を発生させる構成を例示したが、被締結部材として別体のナットを有する構成としてもよい。また、スペーサ28に設けられるテーパ面28d,28e、または、環状部24a,25aに設けられるテーパ面30,31の一方を備えない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、環状部24a,25aにおける貫通板26の貫通領域の少なくとも一部において間隙Cを縮小する間隙縮小部として、板状突出部24e,25eに突設部33a,33bを設ける構成を例示したが、間隙縮小部として機能するものであれば、突設部33a,33b以外の他の構成を適用することもできる。
上記実施形態では、突設部33a,33bが本体部21の外側から視て凹形状となる構成を例示したが、板状突出部24e,25eの内部の間隙C側に突出するものであればよい。例えば、板状突出部24e,25eの外表面が凹形状ではなく平面状であり、突設部33a,33bが板状突出部24e,25eの内表面から間隙C側にだけ突出する構成でもよい。また、上記実施形態では、板状突出部24eに設けられる突設部33a、及び、板状突出部25eに設けられる突設部33bの両方を備える構成を例示したが、突設部33aまたは突設部33bのいずれか一方を備える構成としてもよい。また、上記実施形態では、板状突出部24eに2つの突設部33aを設ける構成を例示したが、2つの突設部33aのいずれか一方を備える構成としてもよいし、3つ以上の突設部33aを備える構成としてもよい。
1 バッテリー端子
24a,25a 環状部
24c,25c ポスト挿入孔
24d,25d スリット
26 貫通板
26a 抜け止め部
26b 螺合孔(締結部材支持部、被締結部材)
26c 貫通板の一端部
26d 貫通板の他端部
27 締結ボルト(締結部材、ボルト)
28 スペーサ(押圧力変換部材)
28d,28e テーパ面(第1テーパ面)
30,31 テーパ面(第2テーパ面)
33a 突設部(第1突設部、間隙縮小部)
33b 突設部(第2突設部、間隙縮小部)
51 バッテリーポスト
C 間隙
F1 締付力
F2 押圧力

Claims (4)

  1. バッテリーポストが挿入されるポスト挿入孔、及び、該ポスト挿入孔と連続するスリットが形成された環状部と、
    前記バッテリーポストの軸方向と交差する方向であって、前記スリットを横断する方向である幅方向に沿って、前記環状部の一端部から前記スリットを挟んで前記環状部の他端部までを貫通して配置される貫通板と、
    前記貫通板の一端部に設けられ、前記貫通板の前記環状部からの抜け出しを防止する抜け止め部と、
    前記貫通板の他端部に設けられる締結部材支持部と、
    前記締結部材支持部に前記軸方向周りに回転可能に支持される締結部材と、
    前記締結部材と螺合する被締結部材と、
    前記貫通板の前記他端部側から前記環状部と当接して配置され、前記軸方向周りの前記締結部材の回転に伴って前記締結部材と前記被締結部材との間に発生する前記軸方向の締付力を、前記幅方向のうち前記環状部の前記スリットの間隔を縮小する方向に前記環状部を押圧する前記幅方向の押圧力に変換する押圧力変換部材と、
    を備え、
    前記環状部は、前記軸方向に沿って対向配置される一対の環状部であり、
    前記貫通板は、前記一対の環状部の間隙を貫通して配置され、
    前記一対の環状部は、前記貫通板の貫通領域の少なくとも一部において前記間隙を縮小する間隙縮小部を有する、
    ことを特徴とするバッテリー端子。
  2. 前記間隙縮小部は、前記一対の環状部の一方から前記貫通板側に突設される第1突設部を含む
    ことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリー端子。
  3. 前記間隙縮小部は、前記一対の環状部の他方から前記貫通板側に突設され、前記第1突設部と対向配置される第2突設部を含む
    ことを特徴とする、請求項2に記載のバッテリー端子。
  4. 前記被締結部材は、前記貫通板の前記他端部にて前記軸方向に貫通して設けられた螺合孔を有し、
    前記締結部材は、前記軸方向周りに前記螺合孔に回転可能に支持されるボルトを有し、
    前記締結部材支持部は、前記螺合孔を有し、
    前記押圧力変換部材は、前記ボルトと前記貫通板との間にて前記ボルトに貫通されて配置され、前記軸方向周りの回転を規制されたスペーサを有し、
    前記スペーサには、前記環状部の前記幅方向の端部であって前記抜け止め部によって保持される前記一端部とは反対側の前記他端部に当接する第1テーパ面が形成され、
    前記環状部の前記幅方向の前記他端部には、前記第1テーパ面と当接する第2テーパ面が形成され、
    前記スペーサに設けられる前記第1テーパ面と、前記環状部に設けられる前記第2テーパ面は、前記ボルトが前記軸方向周りの回転に伴って、前記軸方向に沿って前記螺合孔側に接近した際に、前記ボルトと前記螺合孔との間に発生する前記軸方向の締付力を、前記環状部の前記スリットの間隔を縮小する方向に前記スペーサが前記環状部を押圧する前記幅方向の押圧力に変換する方向に傾斜を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバッテリー端子。
JP2015025635A 2014-11-04 2015-02-12 バッテリー端子 Active JP6147781B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025635A JP6147781B2 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 バッテリー端子
CN201510740500.3A CN105576182B (zh) 2014-11-04 2015-11-04 电池端子
US14/932,264 US10714733B2 (en) 2014-11-04 2015-11-04 Battery terminal
US16/892,217 US11024928B2 (en) 2014-11-04 2020-06-03 Battery terminal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025635A JP6147781B2 (ja) 2015-02-12 2015-02-12 バッテリー端子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016149256A JP2016149256A (ja) 2016-08-18
JP6147781B2 true JP6147781B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=56691746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015025635A Active JP6147781B2 (ja) 2014-11-04 2015-02-12 バッテリー端子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6147781B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6559169B2 (ja) 2017-02-03 2019-08-14 矢崎総業株式会社 バッテリー端子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2587000Y2 (ja) * 1992-09-10 1998-12-14 住友電装株式会社 バッテリー・ターミナル
US5879202A (en) * 1997-06-12 1999-03-09 Aluminum Company Of America Battery terminal connector
JP2002367595A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Yazaki Corp バッテリーターミナル
EP2192656A1 (en) * 2008-11-28 2010-06-02 MTA S.p.A. Clamp for male terminale

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016149256A (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6157640B2 (ja) バッテリー端子
US11024928B2 (en) Battery terminal
JP6148221B2 (ja) バッテリー端子
WO2017086111A1 (ja) ケースの閉止構造
JP6279307B2 (ja) バッテリー端子ストッパ、及び、バッテリー端子ユニット
JP2017134958A (ja) バッテリ端子
JP2015050074A (ja) ねじ止め端子の接続構造
JP6355977B2 (ja) バッテリー端子
JP6223946B2 (ja) バッテリー端子
JP6258688B2 (ja) バッテリー端子
JP6147781B2 (ja) バッテリー端子
JP6796447B2 (ja) バッテリー端子
JP6822805B2 (ja) バッテリー端子
JP2018125233A (ja) バッテリー端子
JP6787742B2 (ja) バッテリー端子
JP2017200276A (ja) 電気接続箱
JP6835609B2 (ja) バッテリー端子
JP6522375B2 (ja) バッテリー端子
JP5748100B2 (ja) 電池モジュール
JP2015115113A (ja) 蓄電装置の製造装置、製造装置、蓄電装置の製造方法
JP6197200B2 (ja) バッテリーターミナル
JP2021166169A (ja) バッテリー端子
JP2021170448A (ja) バッテリー端子
JP2002313312A (ja) バッテリーターミナルと接続端子との接続構造
JP2021166168A (ja) バッテリー端子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6147781

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350