JP6795242B1 - 組立式スリーブグラウト訓練装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、現在、組立コンクリート建物における構造用鉄筋の接続方法は、スリーブグラウト接続が主流であり、スリーブ継手の鉄筋挿入口よりグラウトを充填して鉄筋を接続している。
スリーブには、補強鋼基材よりも高強度の接続効果を達成するため、特別な高強度で非収縮性のグラウトで満たされる。
そして 建物の強度と安全性を確保するためには、スリーブグラウトの品質が非常に重要であり、作業員に対するグラウチングの訓練が必要になる。
なお、本発明の説明において、「内」、「下」、「上」など方位と位置関係を指示する用語は、図面に示される方位や作業中によく置く方位、位置関係に基づくものである。
また、方向または位置関係は、本発明を説明し、説明を簡略化するためのものであり、参照されるデバイスまたは要素が特定の方向を有し、特定の方向で構築または操作されなければならないことを示したり示唆したりするものではない。
さらに、「第1」、「第2」などの用語は、説明を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を示したり、暗示することを意味するものではない。
そのため、グラウト材を充填するグラウチングは、一体型のグラウトスリーブを埋めた状態で、本発明の訓練装置本体に相当するコンクリート部材を固め、コンクリート部材が硬化したら建設現場まで移動させてコンクリート部材を設置し、その後に、埋設した一体型グラウトスリーブ内にグラウト材を充填する(グラウチングを行う)という方法を用いている。
第2スリーブは、分割ブロックから脱着可能な状態で取り付けるように設計されているため、グラウト材の充填度合いの確認(グラウチングの確認)をするときは、訓練装置本体から分割ブロックを取り外し、さらに分割ブロックから第2スリーブを外して、グラウトスリーブ内に充填されたグラウト材を露出させた状態で、グラウト材が十分に充填されているかを確認することができる。
そこで、これらの問題を解決するために、本発明では、次の3つの解決策を採用している。
第1締結ボルトまたは第2締結ボルトによって、分割ブロックを訓練装置本体の取付溝内に強固に収められるように固定する。
訓練装置本体には、第1締結ボルト用孔が形成されており、この孔から第1締結ボルトを螺進させ、分割ブロックに形成された締結用ネジ穴とによって締結する。
また、訓練装置本体には、第1締結ボルト用孔が形成されており、この孔から第2締結ボルトを螺進させ、分割ブロックに形成された第2締結ボルト用孔も螺進させたあと、分割ブロックの背面側で、第2締結ボルトの先端をナットで締結する。
これにより、第1スリーブと第2スリーブの間に隙間が生じないようにすることができる。
第2スリーブと分割ブロックの間に、ゴム製のガスケットを介在させる。
これにより、ガスケットを介在させない場合に比べて、ガスケットの厚み分だけ、第2スリーブの端面が分割ブロックの表面から浮き上がるようになる。
そうすると、分割ブロックを訓練装置本体に収める際、分割ブロックの表面が訓練装置本体の取付溝内の壁面に接触するよりも前に、分割ブロックの第2スリーブの端面が訓練装置本体の第1スリーブの端面に接触する。
それによって、第1スリーブと第2スリーブがより密着して重ね合わされるようになる。
また、ガスケットがゴム製であることで、ゴムの反発力によって、ガスケットが第2スリーブを第1スリーブ側に押し出し、より強く第1スリーブと第2スリーブが密着する。
第2スリーブの背面側(分割ブロックの訓練装置本体との接触面とは反対側)にハウジングを設け、ハウジングにボールスタッドの先端の球体を嵌入させたボールジョイントを設ける。
ネジ山が形成されたボールスタッドを螺進させ、ボールスタッドの先端の球体がハウジングを押し込むことで、第2スリーブを押圧でき、充填するクラウド材の圧力によって第1スリーブと第2スリーブの接触面に隙間が生じないようにすることができる。
特に、グラウト材が適切に充填されるようにするためには、分割ブロックを強固に訓練装置本体に取り付けなければならないが、その結果、訓練装置本体から分割ブロック及び第2スリーブを分離させることが難しくなる。
そこで、これらの問題を解決するために、本発明では、次の4つの解決策を採用している。
分割ブロックに分離ハンドルを取り付ける。
分離ハンドルを掴んで引っ張ることで、分割ブロックを訓練装置本体から分離させることができる。
分割ブロックを訓練装置本体に固定するための第1締結ボルトを引き抜いたうえで、分割ブロックに形成された締結用ネジ穴に棒状の補助具を挿入したうえで、再度、第1締結ボルトを締結用ネジ穴に螺入し続けることで、第1締結ボルトの先端が補助具を押し込み、分割ブロックを訓練装置本体から押し出す。
訓練装置本体に分離貫通孔を形成する。
そして、この分離貫通孔に棒状の補助具を挿入して押し込むことで、補助具の先端で分割ブロックを押し出す。
訓練装置本体に、分離ボルト用孔を形成する。
そして、この分離ボルト用孔に分離ボルトを螺進させて押し込むことで、分離ボルトの先端で分割ブロックを押し出す。
これにより、グラウチング技術の習熟度を容易に確認でき、また繰り返し使用できるため、何度も反復して使用して、グラウチング技術の向上を図ることができる。
その結果、常にグラウチングを適切に行うことができ、何度でも確実に、グラウチングの訓練のために使用することができる。
グラウチング技術を向上させるためには、何度も反復してグラウト材を充填する必要があるが、使用負担が少なければ、何度も繰り返し、グラウチングの訓練のために使用することができるため、グラウチング技術の向上を図ることができる。
以下に説明する実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の実施例に基づき、当業者が容易に想到できる全ての実施例は、本発明の保護範囲内に属する。
また、訓練装置本体2と分割ブロック6には、図3及び図4に示すように、訓練装置本体2と分割ブロック6を重ね合わせることでグラウト材を充填するグラウトスリーブ3になる第1スリーブ4と第2スリーブ5が、それぞれ取り付けられている。
第1スリーブ4は、訓練装置本体2に形成された、分割ブロック6を収める取付溝7内に取り付けられている。
第1スリーブ4と第2スリーブ5とが向き合うように重ね合わされることで、グラウトスリーブ3が形成される。
分割ブロック6は、訓練装置本体2の取付溝7に収められた後、図4及び図8に示すように、締結ボルト8、15で訓練装置本体2に締結される。
締結後の分割ブロック6は、後記する分離方法によって訓練装置本体2から取り外すことができる。
訓練装置本体2の取付溝7内に収められる分割ブロック6には、複数の締結用ネジ穴9が形成されており、訓練装置本体2には、複数の第1締結ボルト用孔10が設けられている。
締結用ネジ穴9と第1締結ボルト用孔10は、分割ブロック6を訓練装置本体2に収めた時に、重ねり合う位置に形成される。
そこで、第1締結ボルト8を、訓練装置本体2の第1締結ボルト用孔10に挿通して、分割ブロック6の締結用ネジ穴9に螺入して、ネジ締めすることで、分割ブロック6は訓練装置本体2に嵌め込まれた状態で固定される。
訓練装置本体2の取付溝7内に収められる分割ブロック6には、複数の第2締結ボルト用孔16が形成されており、訓練装置本体2には、複数の第1締結ボルト用孔10が形成されている。
第2締結ボルト用孔16と第1締結ボルト用孔10は、分割ブロック6を訓練装置本体2に収めた時に、重ねり合う位置に形成される。
そこで、第2締結ボルト15を、訓練装置本体2の第1締結ボルト用孔10と、分割ブロック6の第2締結ボルト用孔16に挿通して、第2締結ボルト15の先端をナット28で締めることで、分割ブロック6は訓練装置本体2に嵌め込まれた状態で固定される。
分離ハンドル14を掴んで引っ張ることで、分割ブロック6を訓練装置本体2から容易に分離させることができる。
分離貫通孔11に入る大きさの棒状の補助具を、訓練装置本体2の分離貫通孔11内に差し込み、分割ブロック6を押し出すことで、分割ブロック6を訓練装置本体2から容易に分離させることができる。
訓練装置本体2には、分離ボルト用孔12が形成されており、この分離ボルト用孔12に分離ボルト13を挿入し、螺進させ、分離ボルト13の先端で分割ブロック6を押し出すことで、分割ブロック6を訓練装置本体2から容易に分離させることができる。
第2スリーブ5は、ガスケット17の上から分割ブロック6に取り付けられるため、分割ブロック6から着脱しやすくなる。
これによって、第1スリーブ4と第2スリーブ5がより密着して重ね合わされるようになる。
また、ガスケット17がゴム製であることで、ゴムの反発力によって、ガスケット17が第2スリーブ5を第1スリーブ4側に押し出し、より強く第1スリーブ4と第2スリーブ5が密着するようになる。
この場合、分割ブロック6には、第1上片19が収まる第1上片用溝20が形成される。
第2スリーブ5は、分割ブロック6の第1上片用溝20に第1上片19が収まる状態で分割ブロック6に取り付けられ、ガスケット17には、第1上片19とぶつかり合って干渉しないように切欠き21が形成されている。
この場合、分割ブロック6には、第2上片23が収まる第2上片用溝29が形成される。
第2スリーブ5は、分割ブロック6の第2上片用溝29に第2上片23が収まる状態で分割ブロック6に取り付けられる。
その結果、分離貫通孔11による分離方法の場合、分離貫通孔11に入る大きさの棒状の補助具を、訓練装置本体2の分離貫通孔11内に差し込み、分割ブロック6を押し出す際、棒状の補助具は、第2スリーブ5に形成される第1上片19または第2上片23を押し出すことになるから、訓練装置本体2から分割ブロック6を分離させるだけでなく、第2スリーブ5も容易に分離させることができる。
また、分離ボルト用孔12による分離方法の場合、訓練装置本体2に形成された分離ボルト用孔12に分離ボルト13を挿入し、螺進させ、分離ボルト13の先端で分割ブロック6を押し出す際、分離ボルト13は、第2スリーブ5に形成される第1上片19または第2上片23を押し出すことになるから、訓練装置本体2から分割ブロック6を分離させるだけでなく、第2スリーブ5も容易に分離させることができる。
また、分割ブロック6に取り付けた第2スリーブ5の端面と、訓練装置本体2に取り付けた第1スリーブ4の端面または訓練装置本体2の取付溝7の表面との間に、充填物のゴミや粒子などが付着することがあり、その場合、分割ブロック6と訓練装置本体2が密着されずに隙間が生じ、第1スリーブ4と第2スリーブ5の接触面にも隙間が生じてしまい、グラウチングが適切にされないことがある。
ボールスタッド25の先端の球体24がハウジングを押し込むことで、第2スリーブ5を押圧する。
さらに、ボールジョイント用溝31から、分割ブロック6の背面側(分割ブロック6の訓練装置本体2との接触面とは反対側)までは、ボールスタッド25が挿入されるボールスタッド用貫通孔30が形成されている。
二段ネジとは、第1ネジ部32に形成されているネジ山(雄ネジ)が、ボールスタッド用貫通孔30の内周側に形成されているネジ溝(雌ネジ)と螺合し、第2ネジ部33に形成されているネジ山(雄ネジ)が、ナット28の内周側に形成されているネジ溝(雌ネジ)と螺合することを意味する。
第2ネジ部33に形成されているネジ山(雄ネジ)は、第1ネジ部32に形成されているネジ山(雄ネジ)と一致しないように形成されている。
そのため、第2ネジ部33に形成されているネジ山(雄ネジ)が、ボールスタッド用貫通孔30の内周側に形成されているネジ溝(雌ネジ)と螺合すると、ボールスタッド用貫通孔30のネジ溝を削ってしまう。
そこで、これを防ぐため、平滑領域を設けている。
また、第1ネジ部32が必要以上に、ボールスタッド用貫通孔30内に螺進しないようにすることで、ボールスタッド25の先端の球体24が第2スリーブ5を過剰に押し込んで第2スリーブ5を破損しないようにすることができる。
第2スリーブ5に対するボールスタッド25による押圧調整が完了した後、ボールスタッド25をナット28で締めることで、ボールスタッド25の螺入位置を固定できる。
ナット28と分割ブロック6の間に、スペーサー27が取り付けることで、より強固にボールスタッド25の螺入位置を固定できる。
そして、次の2種類の締結ボルトによって、分割ブロック6を訓練装置本体2に固定する。
その後、分離方法によって分割ブロック6を訓練装置本体2から分離し、確認のために固化したグラウト材を取り出す。
また、分離ボルト用孔12による分離方法の場合、訓練装置本体2に形成された分離ボルト用孔12に分離ボルト13を挿入し、螺進させ、分離ボルト13の先端で分割ブロック6を押し出す際、分離ボルト13は、第2スリーブ5に形成される第1上片19または第2上片23を押し出すことになるから、訓練装置本体2から分割ブロック6を分離させるだけでなく、第2スリーブ5も容易に分離させることができる。
2 訓練装置本体
3 グラウトスリーブ
4 第1スリーブ
5 第2スリーブ
6 分割ブロック
7 取付溝
8 第1締結ボルト
9 締結用ネジ穴
10 第1締結ボルト用孔
11 分離貫通孔
12 分離ボルト用孔
13 分離ボルト
14 分離ハンドル
15 第2締結ボルト
16 第2締結ボルト用孔
17 ガスケット
19 第1上片
20 第1上片用溝
21 切欠き
23 第2上片
24 ボールスタッドの先端の球体
25 ボールスタッド
26 調整ネジ孔
27 スペーサー
28 ナット
29 第2上片用溝
30 ボールスタッド用貫通孔
31 ボールジョイント用溝
32 第1ネジ部
33 第2ネジ部
34 グラウト充填孔
35 六角端部
Claims (3)
- 訓練装置本体と、
訓練装置本体に形成された取付溝内に収める分割ブロックからなり、
向かい合わせに重ね合わされることで1つのグラウトスリーブを構成する第1スリーブと第2スリーブが、
第1スリーブは、訓練装置本体に、
第2スリーブは、ガスケットとともに、分割ブロックに、それぞれ取り付けられ、
第2スリーブの背面側には、ボールスタッドの先端が嵌入するハウジングが形成され、分割ブロックには、ボールスタッドとボールスタッドが螺入するボールジョイント用溝とボールスタッド用貫通孔とからなるボールジョイントが設けられており、
訓練装置本体には、締結ボルト用孔が形成されていることで、
訓練装置本体と分割ブロックとが、締結ボルトによって締結され、第2スリーブがボールスタッドによって押圧されたときに、ガスケットの厚みによって第1スリーブと第2スリーブがより密着して固定され、
第2スリーブに形成されたグラウト充填孔にグラウト材を充填しても、グラウト材の圧力で第1スリーブと第2スリーブに隙間が生じることなくグラウチングを行うことができ、
訓練装置本体の締結ボルト用孔を介して分割ブロックを押圧して、訓練装置本体から容易に分割ブロック及び第2スリーブを分離させることができる
ことを特徴とする組立式スリーブグラウト訓練装置。
- 訓練装置本体と、
訓練装置本体に形成された取付溝内に収める分割ブロックからなり、
向かい合わせに重ね合わされることで1つのグラウトスリーブを構成する第1スリーブと第2スリーブが、
第1スリーブは、訓練装置本体に、
第2スリーブは、ガスケットとともに、分割ブロックに、それぞれ取り付けられ、
第2スリーブの背面側には、ボールスタッドの先端が嵌入するハウジングが形成され、分割ブロックには、ボールスタッドとボールスタッドが螺入するボールジョイント用溝とボールスタッド用貫通孔とからなるボールジョイントが設けられており、
第2スリーブには、上片が形成され、
訓練装置本体には、分離貫通孔または分離ボルト用孔が形成されていることで、
訓練装置本体と分割ブロックとが、締結ボルトによって締結され、第2スリーブがボールスタッドによって押圧されたときに、ガスケットの厚みによって第1スリーブと第2スリーブがより密着して固定され、
第2スリーブに形成されたグラウト充填孔にグラウト材を充填しても、グラウト材の圧力で第1スリーブと第2スリーブに隙間が生じることなくグラウチングを行うことができ、
訓練装置本体の分離貫通孔または分離ボルト用孔を介して第2スリーブの上片を押圧して、訓練装置本体から容易に分割ブロック及び第2スリーブを分離させることができる
ことを特徴とする組立式スリーブグラウト訓練装置。
- 訓練装置本体と、
訓練装置本体に形成された取付溝内に収める分割ブロックからなり、
向かい合わせに重ね合わされることで1つのグラウトスリーブを構成する第1スリーブと第2スリーブが、
第1スリーブは、訓練装置本体に、
第2スリーブは、ガスケットとともに、分割ブロックに、それぞれ取り付けられ、
第2スリーブの背面側には、ボールスタッドの先端が嵌入するハウジングが形成され、分割ブロックには、ボールスタッドとボールスタッドが螺入するボールジョイント用溝とボールスタッド用貫通孔とからなるボールジョイントが設けられており、
第2スリーブには、上片が形成され、
訓練装置本体には、分離貫通孔または分離ボルト用孔が形成され、
分割ブロックの背面側には、分離ハンドルが取り付けられていることで、
訓練装置本体と分割ブロックとが、締結ボルトによって締結され、第2スリーブがボールスタッドによって押圧されたときに、ガスケットの厚みによって第1スリーブと第2スリーブがより密着して固定され、
第2スリーブに形成されたグラウト充填孔にグラウト材を充填しても、グラウト材の圧力で第1スリーブと第2スリーブに隙間が生じることなくグラウチングを行うことができ、
訓練装置本体の分離貫通孔または分離ボルト用孔を介して第2スリーブの上片を押圧しながら分離ハンドルを引っ張って、訓練装置本体から容易に分割ブロック及び第2スリーブを分離させることができる
ことを特徴とする組立式スリーブグラウト訓練装置。
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