JP6795128B1 - 組成物、フィルム、およびフィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、保護フィルム上に、粘着剤層、フィルム基材および透明導電膜をこの順で有する透明導電性フィルム積層体であって、前記フィルム基材および前記保護フィルムの少なくとも一方は、幅手方向の一方の最端部および他方の最端部からそれぞれ前記幅手方向の内側100mmまでの各端部領域における前記粘着剤層側の面に、凹凸部を有しており、前記各端部領域における前記凹凸部の表面の実効粗さR1は、0.1〜20μmであり、前記粘着剤層は、前記幅手方向において、一方の端部領域の凹凸部と、他方の端部領域の凹凸部との間で、前記一方の端部領域の凹凸部との離間距離が0〜10mmとなる位置から、前記他方の端部領域の凹凸部との離間距離が0〜10mmとなる位置にわたって設けられていることを特徴とする透明導電性フィルム積層体が開示されている。また、上記保護フィルムとして、ポリカーボネート系樹脂を用いることが記載されている。
この保護フィルムは、フィルムの搬送性向上や巻きジワ防止のため、スタックしない程度の摺動性が求められる。また、透明導電性フィルムは、保護フィルムが貼りついた状態で、インライン欠点検査が行われるため、濁りが抑制された透明なフィルムが求められる。さらに、用途に応じて、耐熱性も求められる。
本発明はかかる課題を解決することを目的とするものであって、高い摺動性を有し、耐熱性を有し、かつ、濁りが抑制された透明なフィルムを提供可能な組成物、ならびに、前記組成物から形成されるフィルムおよびフィルムの製造方法を提供することを目的とする。
<1> 重量平均分子量が20,000以上35,000以下であるビスフェノールA型ポリカーボネート(A)25質量部以上70質量部以下、示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上であって、前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)26.5質量部以上71.5質量部以下、および、重量平均分子量が45,000以上80,000以下のポリアリレート(C)3.5質量部以上7.5質量部以下を含有する、組成物。
<2> 前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)が、ビスフェノールAP型ポリカーボネートである、<1>に記載の組成物。
<3> 前記組成物の示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上である、<1>または<2>に記載の組成物。
<4> <1>〜<3>のいずれか1つに記載の組成物から形成されたフィルム。
<5> 二乗平均平方根粗さが0.093μmのフィルムとの動摩擦係数であって、スレッド100mm/分、ロードセル10Nの条件で測定した動摩擦係数が、2.0以下である、<4>に記載のフィルム。
<6> 前記フィルムの厚みが10μm以上300μm以下である、<4>または<5>に記載のフィルム。
<7> ヘイズが10%以下である、<4>〜<6>のいずれか1つに記載のフィルム。
<8> <4>〜<7>のいずれか1つに記載のフィルムと、粘着剤層、フィルム基材および電極層をこの順で有する、透明導電性フィルム。
<9> 重量平均分子量が20,000以上35,000以下であるビスフェノールA型ポリカーボネート(A)25質量部以上70質量部以下、示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上であって、前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)26.5質量部以上71.5質量部以下、および、重量平均分子量が45,000以上80,000以下のポリアリレート(C)3.5質量部以上7.5質量部以下を含有する組成物を、溶融状態でシート状に押し出し、一対のロールで圧着して作製するフィルムの製造方法であって、前記一対のロールの少なくとも1つのロール表面のタイプA型のデュロメーター硬度が10〜99である、フィルムの製造方法。
<10> 前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)が、ビスフェノールAP型ポリカーボネートである、<9>に記載のフィルムの製造方法。
<11> 前記組成物の示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上である、<9>または<10>に記載のフィルムの製造方法。
<12> 前記フィルムは、二乗平均平方根粗さが0.093μmのフィルムとの動摩擦係数であって、スレッド100mm/分、ロードセル10Nの条件で測定した動摩擦係数が、2.0以下である、<9>〜<11>のいずれか1つに記載のフィルムの製造方法。
<13> 前記フィルムの厚みが10μm以上300μm以下である、<9>〜<12>のいずれか1つに記載のフィルムの製造方法。
<14> 前記フィルムのヘイズが10%以下である、<9>〜<13>のいずれか1つに記載のフィルムの製造方法。
このような構成とすることにより、高い摺動性を有し、耐熱性を有し、かつ、濁りが抑制された(低ヘイズ)透明のフィルムを提供可能になる。さらに、全光線透過率も高くできる。
すなわち、本発明の組成物から形成されるフィルムには、フィルムの搬送性の向上や巻きジワ防止の観点から、フィルム同士の密着の抑制(アンチブロッキング性)が求められる。アンチブロッキングとは、フィルム同士が密着しても容易に剥離できるようにすることをいう。つまり、本発明の組成物から形成されるフィルムには、スタックしない程度の摺動性が求められる。図2(a)は、平滑なポリカーボネートフィルムの上で、平滑なポリカーボネートフィルムを滑らせる状態を示す模式図である。このように平滑なポリカーボネートフィルムの上に、平滑なポリカーボネートフィルムを載せた場合、摺動性がない。このようなポリカーボネートフィルムに摺動性を付与するには、図2(b)に模式図を示すように、フィルムの表面に微細な凹凸を設けることが考えられる。フィルムの表面に微細な凹凸を設けると、フィルム同士の接触面積が減り、高い摺動性が達成される。なお、図2において、21は表面が平滑なポリカーボネートフィルムであり、22は表面に微細な凹凸を設けたポリカーボネートフィルムである。
このようにフィルムの表面に微細な凹凸を設ける手段としては、既に公知の方法が知られている。例えば、表面に微細な凹凸を有するロールを用いて、フィルムの表面に微細な凹凸を形成する方法が挙げられる。この方法では、表面に微細な凹凸を有するロールの間に、溶融したフィルムを通過させ、微細な凹凸を形成する。しかしながら、表面に微細な凹凸を有するロールを用いる方法では、長期使用によるロールの摩耗によって、フィルム表面に転写された微細な凹凸形状が変化してしまう場合がある。また、別の方法として、フィルムに微粒子を添加して、微粒子によって、フィルムの表面に微細な凹凸を形成する方法もある。しかしながら、微粒子を添加する方法では、微粒子と樹脂の屈折率の違いにより、透明性が損なわれる場合がある。
そこで、本発明では、新たな方法として、ポリマーブレンドによって、フィルムの表面に微細な凹凸を形成することとした。具体的には、以下のメカニズムによると推定される。
すなわち、図3は、本発明のフィルム30の断面方向からみた模式図であって、Xはポリアリレートを、Yは芳香族ポリカーボネートを示している。すなわち、本発明では、芳香族ポリカーボネートとして、重量平均分子量が比較的小さいビスフェノールA型ポリカーボネート(A)に、耐熱性に優れたTgが160℃以上のポリカーボネート(B)をブレンドすることにより、芳香族ポリカーボネート全体としての耐熱性を高めつつ、これらの芳香族ポリカーボネート同士を相溶させて、透明性を維持している。さらに、ポリアリレートXと芳香族ポリカーボネートYの相溶性をあえて悪くすることによって、海島構造を形成させ、摺動性を高めている。より具体的には、重量平均分子量が20,000以上35,000以下であるビスフェノールA型ポリカーボネート(A)と、重量平均分子量が45,000以上80,000以下のポリアリレート(C)を採用することにより、両者の相溶を抑制し、フィルムの表面に微細な凹凸を形成している。また、ポリアリレート(C)の量を調整することにより、濁りを抑制し、透明性の高いフィルムを得られたと推測される。
本発明の組成物は、重量平均分子量が20,000以上35,000以下であるビスフェノールA型ポリカーボネート(A)を含む。このように比較的低分子量の芳香族ポリカーボネートを、比較的高分子量のポリアリレートとブレンドすることにより、ポリアリレート(C)とビスフェノールA型ポリカーボネート(A)の相溶性が高くなりすぎないように調整している。
前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)の重量平均分子量は、20,000以上であり、22,000以上であることが好ましく、23,000以上であることがより好ましい。また、前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)の重量平均分子量は、35,000以下であり、33,000以下であることが好ましく、31,000以下であることがより好ましく、28,000以下であってもよく、さらには26,000以下であってもよい。
ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)の重量平均分子量は、後述する実施例の記載に従って測定される。
組成物が、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)を2種以上含む場合の重量平均分子量は、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)の混合物の重量平均分子量とする(以下、他の物性についても同じ。また、他の樹脂成分についても同じ。)。
ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)のガラス転移温度(Tg)は、後述する実施例の記載に従って測定される。
式(A−1)は下記式(A−2)で表されることが好ましい。
ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)は、ビスフェノールAおよびその誘導体由来のカーボネート構成単位以外の他の構成単位を有していてもよい。このような他の構成単位を構成するジヒドロキシ化合物としては、例えば、特開2018−154819号公報の段落0014に記載の芳香族ジヒドロキシ化合物を挙げることができ、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
本発明の組成物は、示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上であって、前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)(Tgが160℃以上のポリカーボネート(B))を含む。このように耐熱性の高いポリカーボネートをブレンドすることにより、組成物やフィルムの耐熱性を向上させることができる。
Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)は、ガラス転移温度が、165℃以上であることが好ましく、168℃以上であることがより好ましく、172℃以上であってもよく、さらには、175℃以上であってもよい。上限としては、210℃以下であることが好ましく、200℃以下であることがより好ましく、190℃以下であることがさらに好ましい。
ガラス転移温度(Tg)は後述する実施例に記載の方法で測定される。
本発明におけるTgが160℃以上のポリカーボネート(B)の一実施形態は、少なくとも、ビスフェノールAP型ポリカーボネートを含む。
ビスフェノールAP型ポリカーボネートとは、ビスフェノールAPおよびその誘導体由来のカーボネート構成単位を有する樹脂をいう。ビスフェノールZ型ポリカーボネートも同様に考える。
ビスフェノールAP型ポリカーボネートは、下記式(B−1)で表される構成単位を有していることが好ましい。式中の*は他の構成単位や末端基との結合位置を表す。
R8は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜9(好ましくは1〜3)のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)の重量平均分子量は、後述する実施例の記載に従って測定される。
本発明の組成物は、重量平均分子量が45,000以上80,000以下のポリアリレート(C)を含む。このように比較的高分子量のポリアリレートを、比較的低分子量のビスフェノールA型ポリカーボネート(A)とブレンドすることにより、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)とポリアリレート(C)の相溶性が高くなりすぎないように調整している。
前記ポリアリレート(C)の重量平均分子量は、50,000以上であることが好ましく、55,000以上であることがより好ましく、60,000以上であることがさらに好ましい。また、前記ポリアリレート(C)の重量平均分子量は、75,000以下であることが好ましく、70,000以下であることがさらに好ましく、66,000以下であることが一層好ましい。前記ポリアリレート(C)の重量平均分子量の上限値を80,000以下とすることにより、フィルムのヘイズの上昇を効果的に抑制できる。
ポリアリレート(C)のガラス転移温度(Tg)は、後述する実施例の記載に従って測定される。
ポリアリレート(C)の極限粘度は、後述する実施例の記載に従って測定される。
芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ベンゾフェノンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、3,3’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸等が挙げられる。
ビスフェノールとしては、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、4,4‘−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4‘−ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げられる。これらの化合物は単独で使用してもよいし、あるいは、2種以上混合して使用してもよい。
本発明の組成物は、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)25質量部以上70質量部以下、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)26.5質量部以上71.5質量部以下、および、ポリアリレート(C)3.5質量部以上7.5質量部以下を含有する。このようなブレンド比とすることにより、フィルムの表面に微細凹凸を形成することが可能になる。
より好ましくは、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)30質量部以上50質量部以下、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)40質量部以上65質量部以下、および、ポリアリレート(C)3.5質量部以上7.5質量部以下を含有する。
さらに好ましくは、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)32質量部以上40質量部以下、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)51質量部以上65質量部以下、および、ポリアリレート(C)4質量部以上6質量部以下を含有する。
Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)の含有量は、組成物中、26.5質量%以上であることが好ましく、51質量%以上であることがより好ましい。上限値としては、71.5質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましい。
ポリアリレート(C)の含有量は、組成物中、3.5質量%以上であることが好ましく、4質量%以上であることがより好ましい。上限値としては、7.5質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがより好ましい。
ただし、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)と、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)とポリアリレート(C)の合計が100質量%を超えることはない。
本発明の組成物は、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)を、1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。2種以上含む場合、合計が上記範囲となることが好ましい。
本発明の組成物は、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)を、1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。2種以上含む場合、合計が上記範囲となることが好ましい。
本発明の組成物は、ポリアリレート(C)を、1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。2種以上含む場合、合計が上記範囲となることが好ましい。
本発明の組成物は、酸化防止剤を含有することが好ましい。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤などが挙げられ、リン系酸化防止剤およびフェノール系酸化防止剤(より好ましくはヒンダードフェノール系酸化防止剤)の少なくとも1種が好ましく、特にリン系酸化防止剤が好ましい。また両者を併用することも好ましい。
リン系酸化防止剤としては、以下の式(1)または(2)で表されるホスファイト化合物が好ましい。
その他、酸化防止剤の詳細は、特開2017−031313号公報の段落0057〜0061の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
酸化防止剤の含有量を0.005質量部以上とすることにより、透明性がより向上する傾向にある。また、酸化防止剤の含有量を4質量部以下とすることにより、湿熱安定性が向上する傾向にある。
また、酸化防止剤としてリン系酸化防止剤とフェノール系酸化防止剤(好ましくはヒンダードフェノール系酸化防止剤)を組み合わせて使用する場合、その含有量は、樹脂成分100質量部に対して、リン系酸化防止剤を0.001〜0.2質量部、フェノール系酸化防止剤を0.001〜0.2質量部の範囲で含有することが好ましい。
酸化防止剤は、1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。2種以上用いる場合、合計量が上記範囲となることが好ましい。
本発明の組成物は、エステル交換防止剤を含有することが好ましい。
エステル交換防止剤としては、リン系エステル交換防止剤および硫黄系エステル交換防止剤が挙げられる。
リン系エステル交換防止剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられる。
エステル交換防止剤としては、国際公開第2015/190162号の段落0035〜0039、特開2019−002023号公報の段落0037、特開2018−199745号公報の段落0041の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
エステル交換防止剤は、1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。2種以上含む場合、合計量が上記範囲となることが好ましい。
本発明の組成物は、離型剤を含有することが好ましい。
離型剤としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル、数平均分子量200〜15,000の脂肪族炭化水素化合物、ポリシロキサン系シリコーンオイルの群から選ばれる少なくとも1種の化合物を挙げることができ、脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルが好ましい。
脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルの具体例として、蜜ロウ(ミリシルパルミテートを主成分とする混合物)、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル、ベヘン酸ステアリル、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、ペンタエリスリトールモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート等を挙げることができる。
その他、離型剤としては、特開2017−226848号公報の段落0032、特開2018−199745号公報の段落0056に記載の離型剤を用いることができ、この内容は本明細書に組み込まれる。
離型剤は、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよい。2種以上用いる場合は、合計量が上記範囲となることが好ましい。
上記組成物は、上記の他、他の熱可塑性樹脂、熱安定剤、難燃剤、難燃助剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、防曇剤、流動性改良剤、可塑剤、分散剤、抗菌剤、アンチブロッキング剤、衝撃改良剤、摺動改良剤、色相改良剤、酸トラップ剤等を含んでいてもよい。これらの成分は、1種を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記他の成分の合計量は、含有する場合、組成物の0.001〜5質量%であることが好ましく、0.001〜2質量%であることがより好ましく、0.01〜1質量%であることがさらに好ましい。
本発明の組成物の示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度は、160℃以上であることが好ましい。前記ガラス転移温度の上限値については、特に定めるものではないが、例えば、200℃以下、さらには、190℃以下、180℃以下、170℃以下であっても十分に要求性能を満たすものである。
本発明の組成物は、フィルムに成形することができる。前記フィルムは、厚みが10μm以上300μm以下であることが好ましい。厚みを300μm以下とすることにより、透明なフィルムとすることができる。また、10μm以上とすることにより、よりヘイズを低くできる傾向にある。
本発明のフィルムの厚みは、20μm以上であってもよく、さらには25μm以上であってもよい。また、250μm以下であることが好ましく、200μm以下であることがより好ましく、150μm以下であることがさらに好ましく、100μm以下であることが一層好ましく、80μm以下であることがより一層好ましく、60μm以下であることがさらに一層好ましい。
動摩擦係数は、スレッド100mm/分、ロードセル10Nの条件で測定した値であり、具体的には、後述する実施例に記載の方法で測定される。
全光線透過率は、後述する実施例に記載の方法で測定される。
ヘイズは、後述する実施例に記載の方法で測定される。
本発明のフィルムは、マスキングフィルムとして好ましく用いられる。より好ましくは、透明導電性フィルムの保護フィルムとして用いられる。特に、本発明のフィルムと、粘着剤層、フィルム基材および電極層をこの順で有する、透明導電性フィルムとして好ましく用いられる。
また、上記透明導電性フィルムは、タッチパネルのフィルムセンサー、電子ペーパーや色素増感型太陽電池、タッチセンサー等に用いる透明導電性フィルムとして好ましく用いられる。
また、本発明のフィルムは、上記以外でも、高い摺動性と透明性が求められる用途のフィルムに好ましく用いられる。
本発明のフィルムの製造方法は、重量平均分子量が20,000以上35,000以下であるビスフェノールA型ポリカーボネート(A)25質量部以上70質量部以下、示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上であって、前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)26.5質量部以上71.5質量部以下、および、重量平均分子量が45,000以上80,000以下のポリアリレート(C)3.5質量部以上7.5質量部以下を含有する組成物を、溶融状態でシート状に押し出し、一対のロールで圧着して作製するフィルムの製造方法であって、前記一対のロールの少なくとも1つのロール表面のタイプA型のデュロメーター硬度が10〜99であることを特徴とする。
このような構成とすることにより、ポリカーボネート中に、ポリアリレート(C)の島が形成されたフィルムが得られる。
以下、本発明の製造方法の詳細について説明する。
図4は、本発明のフィルムの製造方法を示す模式図の一例である。本発明の製造方法では、例えば、図4に示すように、上記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)、および、ポリアリレート(C)を含有する組成物41を、ダイス42から溶融状態で、シート状に押し出す。溶融状態かつシート状の組成物41は、一対のロール43(第一のロール43aと第二のロール43b)の間を通過する際に、前記一対のロール43で圧着される。このとき、第一ロール43aおよび第二ロール43bの少なくとも1つについて、そのロール表面のタイプA型のデュロメーター硬度が10〜99のロールを用いる。
図4では、第一ロール43aが表面のデュロメーター硬度が10〜99のロールである。すなわち、第一ロール43aとして、表面が柔らかいロールを用いる。表面のデュロメーター硬度が10〜99のロールを用いることにより、ポリアリレート(C)のうち、ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)と相溶していない部分がフィルムの表面に出てきて、フィルムの表面に微細な凹凸を形成する。結果として、高い摺動性を達成することができる。ロール表面のデュロメーター硬度は、30以上であることが好ましく、50以上であることがより好ましく、また、80以下であることが好ましく、75以下であることがより好ましい。このような範囲とすることにより、適度な柔らかさのロールとなる。表面のデュロメーター硬度が10〜99であるロールは、例えば、鏡面ゴムロールが例示される。
表面のデュロメーター硬度が10〜99のロールの温度は、30〜90℃であることが好ましく、40〜70℃であることがより好ましい。
表面のデュロメーター硬度が10〜99であるロール以外のロール、例えば、図4では、第二ロール43bと搬送ロール44は、金属製のロールが挙げられる。金属製のロールは、デュロメーター硬度が測定限界である100に達する。金属製のロールとしては、鏡面剛体ロールや金属弾性ロールが例示される。また、表面のデュロメーター硬度が10〜99のロール以外のロールの表面温度は、70〜170℃であることが好ましく、100〜160℃であることがより好ましい。
上記フィルムの製造方法で得られるフィルムは、フィルムの厚みが10μm以上300μm以下であることが好ましい。その他、本発明のフィルムの製造方法で得られるフィルムの詳細は、上述の本発明のフィルムと同様である。
さらに、上記で得られた本発明のフィルムと、粘着剤層と、フィルム基材と、電極層とを積層することにより、透明導電性フィルムを製造することもできる。
・ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)
(A1)ビスフェノールAを出発原料とする界面重合法により得られた芳香族ポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、E−2000F、重量平均分子量:52,800 Tg:151℃)
(A2)ビスフェノールAを出発原料とする界面重合法により得られた芳香族ポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、S−3000F、重量平均分子量:41,300 Tg:148℃)
(A3)ビスフェノールAを出発原料とする界面重合法により得られた芳香族ポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、H−4000F、重量平均分子量:29,200 Tg:143℃)
(A4)ビスフェノールAを出発原料とする界面重合法により得られた芳香族ポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、H−7000F、重量平均分子量:24,900 Tg:141℃)
(B1)ビスフェノールAPを出発原料とする界面重合法により得られた芳香族ポリカーボネート(三菱ガス化学社製、FPC−0220、重量平均分子量:49,900、Tg:184℃)
(B2)ビスフェノールAPを出発原料とする界面重合法により得られた芳香族ポリカーボネート(三菱ガス化学社製、FPC−0210、重量平均分子量:24,800、Tg:170℃)
(B3)ビスフェノールZを出発原料とする界面重合法により得られた芳香族ポリカーボネート(三菱ガス化学社製、PCZ−200、重量平均分子量:32,100、Tg:176℃)
(C1)ユニチカ社製、U−パウダー Dタイプ、重量平均分子量63,000、極限粘度0.65dL/g Tg:201℃)
(C2)ユニチカ社製、U−パウダー Lタイプ、重量平均分子量40,800、極限粘度0.48dL/g Tg:195℃)
(D1)トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(リン系酸化防止剤 ADEKA株式会社製、アデカスタブ2112)
(D2)テトラキス[3−(3’,5’−ジ−tert-ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸]ペンタエリトリトール(ヒンダードフェノール系酸化防止剤 ADEKA株式会社製、アデカスタブAO−60)
(E1)オクタデシルホスファイト(ADEKA株式会社製、AX−71)
(F1)グリセリンモノステアレート(理研ビタミン株式会社製 リケマールS−100A)
ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)およびポリアリレート(C)の重量平均分子量(Mw)のゲル浸透クロマトグラフィーによる測定は、具体的には以下のようにして行った。
ゲル浸透クロマトグラフィー装置には、LC−20AD system(島津製作所社製)を用い、カラムとして、LF−804(Shodex社製)を接続して用いた。カラム温度は40℃とした。検出器はRID−10A(島津製作所社製)のRI検出器を用いた。溶離液として、クロロホルムを用い、検量線は、東ソー社製の標準ポリスチレンを使用して作成した。
上記ゲル浸透クロマトグラフィー装置、カラム、検出器が入手困難な場合、同等の性能を有する他の装置等を用いて測定する。
ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)、Tgが160℃以上のポリカーボネート(B)およびポリアリレート(C)、ならびに、組成物のガラス転移温度(Tg)は、下記のDSCの測定条件のとおりに、昇温、降温を2サイクル行い、2サイクル目の昇温時のガラス転移温度を測定した。
低温側のベースラインを高温側に延長した直線と、変曲点の接線の交点を開始ガラス転移温度とし、高温側のベースラインを低温側に延長した直線と、変曲点の接線の交点を終了ガラス転移温度とし、開始ガラス転移温度と終了ガラス転移温度の中間地点をガラス転移温度(Tg)とした。測定開始温度:30℃、昇温速度:10℃/分、到達温度:250℃、降温速度:20℃/分とした。
測定装置は、示差走査熱量計(DSC、(株)日立ハイテクサイエンス社製、「DSC7020」)を使用した。
樹脂の極限粘度[η](単位dL/g)は、溶媒としてメチレンクロライドを使用して測定した。温度は25℃条件とした。ウベローデ粘度計にて、各溶液濃度[C](g/dL)での比粘度[ηsp]を測定した。得られた比粘度の値と濃度から下記式により極限粘度を算出した。
<樹脂ペレットの製造>
上記各成分を、それぞれ表1または表2に記載の含有量(各成分の含有量は質量部である)となるように計量した。その後、タンブラーにて15分間混合した後、スクリュー径32mmのベント付二軸押出機(日本製鋼所社製「TEX30α」)により、シリンダー温度300℃で溶融混練し、ストランドカットによりペレットを得た。
得られたペレットを用いて、以下の方法でフィルムを製造した。
上記で得られたペレットを、バレル直径32mm、スクリューのL/D=31.5のベント付き二軸押出機(日本製鋼所社製、「TEX30α」)からなるTダイ溶融押出機を用いて、吐出量10Kg/h、スクリュー回転数63rpmの条件で溶融状に押し出し、第一ロールと第二ロールで圧着した後、冷却固化し、フィルムを作製した。シリンダー・ダイヘッド温度は280℃で行った。
最終的に得られるフィルム厚みの調整は、表1または表2に記載の値となるように、第一ロールおよび第二ロールのロール速度を変更して行った。
・第一ロール:持田商工社製、シリコーンゴムロール(IT68S−MCG)
寸法径:外径260mm×幅600mm
ロール表面のデュロメーター硬度(タイプA型):70
ロール温度:50℃
・第二ロール:JSW社製、金属剛体ロール(表面:ハードクロム処理)
芯金径:外径250mm×幅600mm
ロール表面のデュロメーター硬度(タイプA型):測定限界である100に達した。
ロール温度:130℃
得られたフィルムの動摩擦係数の測定は摩擦係数測定機を用いて測定した。具体的には、二乗平均平方根粗さが0.093μmのビスフェノールA型ポリカーボネートフィルムと得られたフィルムが重なるように設置し、スレッドを100mm/分、ロードセル10Nの条件で、ポリカーボネートフィルム上を、得られたフィルムを滑らせて、動摩擦係数を測定した。 摩擦係数測定機は、東洋精機製作所社製(「フリクションテスター」)を用いた。
二乗平均平方根粗さが0.093μmのビスフェノールA型ポリカーボネートフィルムは、片面マスキングフィルム付きビスフェノールA型ポリカーボネートフィルム(三菱ガス化学社製、FE−2000、厚み100μm品)を用いた。本実施例では、片面マスキングフィルム付きビスフェノールA型ポリカーボネートフィルムのマスキングを剥がした面を上面にし、長軸が試験テーブルの長軸に一致するように、テープで試験テーブルの右端に固定し、63mm×63mm、200gのスレッドの下側に、得られたフィルムを貼り付け、ポリカーボネートフィルムと得られたフィルムが重なるように設置し、上述の通り、得られたフィルムを滑らせて動摩擦係数を測定した。なお、比較例においてはフィルムが滑らず動摩擦係数を測定できない場合があった。
動摩擦係数の測定に用いたビスフェノールA型ポリカーボネートフィルムの表面粗さの測定は表面粗さ測定機を用いて具体的に以下の方法で測定した。装置の検出器を「一体型」にして、検出器の駆動部には「標準駆動ユニット」を装着した。ガラス板状にテープでフィルムを固定し、その上で表面粗さ測定機が動かないように設置した。その後、測定条件を規格「JIS B 0601−2001」、測定速度0.5mm/s、カットオフ値0.8、区間数3で測定を行い、二乗平均平方根粗さRqを測定した。二乗平均平方根粗さRqはフィルムの場所を変えて、3回測定して、その平均値とした。
測定機は、ミツトヨ社製、「SJ−210」を用いた。
11 電極層(透明導電膜)
12 基材フィルム
13 粘着剤層
14 保護フィルム
21 表面が平滑なポリカーボネートフィルム
22 表面に微細な凹凸を設けたポリカーボネートフィルム
30 フィルム
41 組成物
42 ダイス
43 一対のロール
44 搬送ロール
Claims (14)
- 重量平均分子量が20,000以上35,000以下であるビスフェノールA型ポリカーボネート(A)25質量部以上70質量部以下、
示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上であって、前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)26.5質量部以上71.5質量部以下、および、
重量平均分子量が45,000以上80,000以下のポリアリレート(C)3.5質量部以上7.5質量部以下を含有する、組成物。 - 前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)が、ビスフェノールAP型ポリカーボネートである、請求項1に記載の組成物。
- 前記組成物の示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上である、請求項1または2に記載の組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物から形成されたフィルム。
- 二乗平均平方根粗さが0.093μmのフィルムとの動摩擦係数であって、スレッド100mm/分、ロードセル10Nの条件で測定した動摩擦係数が、2.0以下である、請求項4に記載のフィルム。
- 前記フィルムの厚みが10μm以上300μm以下である、請求項4または5に記載のフィルム。
- ヘイズが10%以下である、請求項4〜6のいずれか1項に記載のフィルム。
- 請求項4〜7のいずれか1項に記載のフィルムと、粘着剤層、フィルム基材および電極層をこの順で有する、透明導電性フィルム。
- 重量平均分子量が20,000以上35,000以下であるビスフェノールA型ポリカーボネート(A)25質量部以上70質量部以下、
示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上であって、前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)26.5質量部以上71.5質量部以下、および、
重量平均分子量が45,000以上80,000以下のポリアリレート(C)3.5質量部以上7.5質量部以下を含有する組成物を、溶融状態でシート状に押し出し、一対のロールで圧着して作製するフィルムの製造方法であって、前記一対のロールの少なくとも1つのロール表面のタイプA型のデュロメーター硬度が10〜99である、フィルムの製造方法。 - 前記ビスフェノールA型ポリカーボネート(A)以外の芳香族ポリカーボネート(B)が、ビスフェノールAP型ポリカーボネートである、請求項9に記載のフィルムの製造方法。
- 前記組成物の示差走査熱量計によって測定したガラス転移温度が160℃以上である、請求項9または10に記載のフィルムの製造方法。
- 前記フィルムは、二乗平均平方根粗さが0.093μmのフィルムとの動摩擦係数であって、スレッド100mm/分、ロードセル10Nの条件で測定した動摩擦係数が、2.0以下である、請求項9〜11のいずれか1項に記載のフィルムの製造方法。
- 前記フィルムの厚みが10μm以上300μm以下である、請求項9〜12のいずれか1項に記載のフィルムの製造方法。
- 前記フィルムのヘイズが10%以下である、請求項9〜13のいずれか1項に記載のフィルムの製造方法。
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