JP6794958B2 - イオンプローブ - Google Patents

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Description

本発明はイオンプローブに関し、特に金属線とそれを覆う金属シースとの間に絶縁粉末が充填されたイオンプローブに関する。
例えば、非特許文献1に開示されるように、エンジンの燃焼室内における火炎伝播挙動を把握するためにイオンプローブが用いられる。火炎はプラズマであるため、イオンプローブの先端に火炎が到達すると、イオンプローブにイオン電流が流れ、火炎が検出される。従って、非特許文献1に開示されるように、燃焼室内に複数のイオンプローブを配置することによって、火炎伝播挙動を把握することができる。
非特許文献1に開示されるように、一般的にイオンプローブでは、先端が火炎に暴露される金属線とそれを覆う金属シースとの間に絶縁層が形成された構造を有している。ここで、絶縁層は、通常、絶縁粉末から構成されている。
加藤毅彦、外3名、「超高回転域における火炎挙動解析技術の開発」、デンソーテクニカルレビュー、株式会社デンソー、2008年5月、Vol.13、No.1、p.58−63
発明者らは、イオンプローブに関し、以下の問題点を見出した。
金属線と金属シースとの間に充填された絶縁粉末は、燃焼室内において発生した水分を吸収する。そのため、火炎検出を繰り返すこと(すなわち、繰り返し使用)によって、金属線と金属シースとの間の絶縁抵抗が低下し、火炎検出の精度が低下してしまう問題があった。
ここで、非特許文献1では、火炎に暴露されるイオンプローブの先端に形成されたセラミック接着剤層によって、絶縁粉末からなる絶縁層が被覆されている。しかしながら、セラミック接着剤層はポーラスであるため、セラミック接着剤層を水分が通過する。そして、その水分を絶縁粉末が吸収してしまうため、上記問題の発生を効果的に抑制することができなかった。
他方、セラミック接着剤に代えて有機系接着剤を用いた場合、有機系接着剤に火炎による焼損や熱による劣化が生じてしまうため、上記問題の発生を効果的に抑制することができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、繰り返し使用による金属線と金属シースとの間の絶縁抵抗の低下が抑制されたイオンプローブを提供するものである。
本発明の一態様に係るイオンプローブは、
前記金属線を覆う金属シースと、
前記金属線と前記金属シースとの間に充填された絶縁粉末と、を備えたイオンプローブであって、
前記金属シースの先端から突出した前記金属線を挿通させたセラミックキャピラリが、有機系接着剤層によって前記金属シースの先端に接着されていると共に、
前記有機系接着剤層が前記金属シースの先端に位置する前記絶縁粉末を覆っているものである。
本発明の一態様に係るイオンプローブでは、金属シースの先端から突出した金属線を挿通させたセラミックキャピラリが、有機系接着剤層によって金属シースの先端に接着されている。そのため、有機系接着剤層がセラミックキャピラリに覆われており、繰り返し使用しても、有機系接着剤層の火炎による焼損や熱による劣化を抑制することができる。また、本発明の一態様に係るイオンプローブでは、有機系接着剤層が金属シースの先端に位置する絶縁粉末を覆っている。そのため、絶縁粉末への水分の吸収を抑制することができる。
すなわち、繰り返し使用による金属線と金属シースとの間の絶縁抵抗の低下を抑制することができる。
前記セラミックキャピラリと前記金属シースとが略同径であってもよい。このような構成により、火炎検出対象部材への組み付けが容易にすることができる。
前記絶縁粉末が酸化マグネシウム粉末を含んでもよい。このような構成により、金属線と金属シースとの間の絶縁抵抗を高めることができる。
本発明により、繰り返し使用による金属線と金属シースとの間の絶縁抵抗の低下が抑制されたイオンプローブを提供することができる。
第1の実施形態に係るイオンプローブを用いた火炎検出システムの回路図である。 シリンダヘッドの燃焼室へのイオンプローブの設置例を示す平面図である。 第1の実施形態に係るイオンプローブの縦断面図である。 第1の実施形態の比較例に係るイオンプローブの縦断面図である。 比較例に係るイオンプローブの出力電圧Voutの経時変化を示すグラフである。 実施例に係るイオンプローブの出力電圧Voutの経時変化を示すグラフである。 第1の実施形態の実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比の定義を示すグラフである。 排気再循環率に対する第1の実施形態の実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比の変化を示すグラフである。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施形態)
<火炎検出システムの構成>
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係るイオンプローブを用いた火炎検出システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係るイオンプローブを用いた火炎検出システムの回路図である。図1に示した火炎検出システムは、エンジンの燃焼室内の火炎を検出するためのものである。
図1に示すように、この火炎検出システムは、イオンプローブ10、直流電源DPS、抵抗R1、R2、キャパシタC、出力端子OTを備えている。
図1に示すように、直流電源DPSの一端は、抵抗R1を介してキャパシタCの一端に接続されている。直流電源DPSの他端は、抵抗R2を介してキャパシタCの他端に接続されている。すなわち、直流電源DPSの両端子間において、抵抗R1、キャパシタC、抵抗R2が直列に接続され、閉回路を構成している。このように、直流電源DPSに対してキャパシタCが直列に接続されているため、当該閉回路には通常電流は流れない。従って、キャパシタCの一端は、直流電源DPSの一端と同電位となり、キャパシタCの他端は、直流電源DPSの他端と同電位となる。
図1に示すように、イオンプローブ10は、抵抗R1が接続されたキャパシタCの一端に接続されている。ここで、イオンプローブ10は、金属線11、金属シース12を備えており、金属線11がキャパシタCの一端に接続されている。そのため、金属線11の先端は、直流電源DPSの一端と同電位となる。金属線11の先端は、金属シース12から突出しており、火炎に暴露される。金属線11の先端に火炎が到達すると、金属線11にイオン電流が流れる。
なお、直流電源DPSの出力電圧すなわち金属線11に印加される電圧は、特に限定されることはないが、一例として、300Vあるいは−300V程度である。
金属シース12は、金属線11を覆う保護管である。金属シース12は金属線11と電気的に絶縁されている。金属シース12は、シリンダヘッドに挿入され、シリンダヘッドと接触している。そのため、図1に示すように、金属シース12は、接地されたシリンダヘッドに電気的に接続されている。すなわち、金属シース12は、シリンダヘッドを介して接地されている。
なお、第1の実施形態に係るイオンプローブ10の構成の詳細については後述する。
図1に示すように、出力端子OTからは、抵抗R2の両端子間の電圧である出力電圧Voutが出力される。上述の通り、通常、抵抗R2には電流が流れていないため、出力電圧Voutは0Vである。金属線11の先端に火炎が到達し、金属線11にイオン電流が流れると、抵抗R2にも一時的に電流が流れる。その結果、出力電圧Voutが一時的に変動し、ピークが現れる。
以上に説明した通り、図1に示した火炎検出システムでは、イオンプローブ10の金属線11の先端に火炎が到達すると、出力電圧Voutにピークが現れるため、火炎を検出することができる。
ここで、図2は、シリンダヘッドの燃焼室へのイオンプローブの設置例を示す平面図である。具体的には、図2は、シリンダブロックとの合わせ面側から見たシリンダヘッドの平面図である。図2に示すように、シリンダヘッドCHの中央部には平面視円形状の燃焼室CCが設けられている。燃焼室CCは例えばペントルーフ型である。燃焼室CCには、2本の吸気バルブIN1、IN2と2本の排気バルブEX1、EX2とが、中心軸を介して対向配置されている。そして、燃焼室CCの中央部には、スパークプラグSPが設けられている。図2の例では、12本のイオンプローブ10の先端が、燃焼室CCの周縁を等間隔に囲むように配置されている。このように、燃焼室CCの内部に複数のイオンプローブ10を配置することによって、燃焼室CCの内部における火炎の伝播挙動を把握することができる。
<第1の実施形態に係るイオンプローブの構成>
次に、図3を参照して、第1の実施形態に係るイオンプローブの構成の詳細について説明する。図3は、第1の実施形態に係るイオンプローブの縦断面図である。図3に示すように、第1の実施形態に係るイオンプローブ10は、金属線11、金属シース12、絶縁粉末13、セラミックキャピラリ14、有機系接着剤層15を備えている。
金属線11は、イオンプローブ10の芯線である。金属線11としては、例えば直径0.3mm程度のニクロム線を用いることができる。図3に示すように、金属線11の先端は、金属シース12及びセラミックキャピラリ14から突出しており、使用の際、燃焼室に配置されて火炎に暴露される。金属線11の先端に火炎が到達すると、金属線11にイオン電流が流れる。
金属シース12は、金属線11を覆う保護管である。金属シース12としては、例えば直径1mm程度の金属管を用いることができる。図3に示すように、金属シース12は、使用の際、シリンダヘッドに挿入される。
絶縁粉末13は、金属線11と金属シース12との間に充填されており、絶縁粉末13によって金属シース12と金属線11とが電気的に絶縁されている。絶縁粉末13としては、例えば抵抗が高く絶縁性に優れた酸化マグネシウム(MgO)粉末を用いることができる。
セラミックキャピラリ14は、金属シース12の先端から突出した金属線11を覆うセラミックからなる保護管である。図3に示すように、金属シース12の先端から突出した金属線11が、セラミックキャピラリ14に挿通されている。ここで、金属線11を容易に挿通させるため、セラミックキャピラリ14の貫通孔は、金属シース12との突き合わせ面に向かってラッパ状に拡径されている。セラミックキャピラリ14は、使用の際、シリンダヘッドに挿入される。
また、例えばシリンダヘッドなどの火炎検出対象部材への組み付けが容易になるため、セラミックキャピラリ14は金属シース12と略同径であることが好ましい。
図3に示すように、セラミックキャピラリ14は、有機系接着剤層15によって、金属シース12の先端に接着されている。例えば、ここで、金属シース12の先端に位置する絶縁粉末13は、防水性を有する有機系接着剤層15によって覆われている。そのため、燃焼室内において発生した水分の絶縁粉末13への吸収を抑制することができる。他方、有機系接着剤層15は、セラミックキャピラリ14に覆われている。そのため、火炎検出を繰り返しても、有機系接着剤層15の火炎による焼損や熱による劣化を抑制することができる。
従って、火炎検出を繰り返しても、絶縁粉末13への水分の吸収が有機系接着剤層15によって抑制され続ける。すなわち、繰り返し使用による金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗の低下が抑制され、火炎検出の精度の低下を抑制することができる。
<比較例に係るイオンプローブの構成>
次に、図4を参照して、第1の実施形態の比較例に係るイオンプローブの構成について説明する。図4は、第1の実施形態の比較例に係るイオンプローブの縦断面図である。図4に示すように、比較例に係るイオンプローブは、金属線11、金属シース12、絶縁粉末13を備えている。他方、比較例に係るイオンプローブは、図3に示した第1の実施形態に係るイオンプローブ10が備えていたセラミックキャピラリ14及び有機系接着剤層15を備えていない。
図4に示すように、比較例に係るイオンプローブでは、金属シース12の先端に位置する絶縁粉末13が露出しているため、燃焼室内において発生した水分を絶縁粉末13が吸収する。そのため、繰り返し使用により金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗が低下し、火炎検出の精度が低下してしまう。
<比較例に係るイオンプローブの経時変化>
次に、図5を参照して、図4に示した比較例に係るイオンプローブの経時変化について説明する。図5は、比較例に係るイオンプローブの出力電圧Voutの経時変化を示すグラフである。上のグラフは、火炎検出試験1回目の出力電圧Voutを示している。一方、下のグラフは、火炎検出試験12回目の出力電圧Voutを示している。いずれのグラフも横軸は時間、縦軸は出力電圧Voutと共に燃焼室内の圧力を検出する圧力センサ出力を示している。図5に示すように、イオンプローブの出力電圧Voutに閾値を設定することによって、火炎の到達・通過を判断することができる。また、図5の上下のグラフを比較することによって、比較例に係るイオンプローブの出力電圧Voutの経時変化を知ることができる。
図5の上のグラフに示すように、火炎検出試験1回目では、圧力センサ出力のピークと出力電圧Voutのピークとが略一致した。ここで、金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗は29MΩであった。
他方、図5の下のグラフに示すように、火炎検出試験12回目では、出力電圧Voutのピーク幅が拡がると共に、ピークがノイズに埋もれており、上のグラフに比べ、明らかに火炎検出の精度が低下した。具体的には、圧力センサ出力のピーク後も、出力電圧Voutの値が閾値よりも高く、火炎が通過していないことを示しており、火炎を正確に検出できなかった。ここで、金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗は0.13MΩまで低下していた。
以上の通り、比較例に係るイオンプローブでは、繰り返し使用により金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗が低下し、火炎検出の精度が低下した。
<実施例に係るイオンプローブの経時変化>
次に、図6を参照して、図3に示した第1の実施形態の実施例に係るイオンプローブの経時変化について説明する。図6は、実施例に係るイオンプローブの出力電圧Voutの経時変化を示すグラフである。上のグラフは、火炎検出試験1回目の出力電圧Voutを示している。一方、下のグラフは、火炎検出試験25回目の出力電圧Voutを示している。いずれのグラフも横軸は時間、縦軸は出力電圧Voutと共に燃焼室内の圧力を検出する圧力センサ出力を示している。図6に示すように、イオンプローブの出力電圧Voutに閾値を設定することによって、火炎の到達・通過を判断することができる。また、図6の上下のグラフを比較することによって、実施例に係るイオンプローブの出力電圧Voutの経時変化を知ることができる。
図6の上のグラフに示すように、火炎検出試験1回目では、圧力センサ出力のピークと出力電圧Voutのピークとが略一致した。ここで、金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗は測定限界である2000MΩ以上であった。
また、図6の下のグラフに示すように、火炎検出試験25回目でも、火炎検出試験1回目と同様に、圧力センサ出力のピークと出力電圧Voutのピークとが略一致した。ここで、金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗も測定限界である2000MΩ以上のままであった。
以上の通り、実施例に係るイオンプローブでは、繰り返し使用による金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗の低下が抑制され、火炎検出の精度の低下を抑制することができた。
<実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比>
次に、図7、図8を参照して、第1の実施形態の実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比について説明する。図7は、第1の実施形態の実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比の定義を示すグラフである。図8は、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)率に対する第1の実施形態の実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比の変化を示すグラフである。
まず、図7を参照して、第1の実施形態の実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比の定義について説明する。図7に示すように、イオンプローブの出力電圧Voutのバックグラウンドノイズ(BGN:BackGround Noise)の平均値を基準としたピーク電圧をシグナルSと定義した。また、BGNの標準偏差σの3倍すなわち3σをノイズNと定義した。
次に、図8を参照して、EGR率に対する第1の実施形態の実施例及び比較例に係るイオンプローブのS/N比の変化について説明する。図8に示すように、全てのEGR率において、比較例に係るイオンプローブよりも実施例に係るイオンプローブのS/N比の方が高く、火炎検出の精度に優れていた。
なお、EGR率が上昇する程、火炎内のイオン密度が低下するため、出力電圧Voutのピーク電圧が低下し、S/N比も低下する。
ここで、図5に示すように、比較例に係るイオンプローブでは、火炎検出試験1回目でも、金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗は29MΩであった。これに対し、図6に示すように、実施例に係るイオンプローブでは、金属線11と金属シース12との間の絶縁抵抗は2000MΩ以上であった。このように、比較例に係るイオンプローブよりも実施例に係るイオンプローブの絶縁抵抗の方が高いため、S/N比が向上したものと考えられる。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 イオンプローブ
11 金属線
12 金属シース
13 絶縁粉末
14 セラミックキャピラリ
15 有機系接着剤層
C キャパシタ
CC 燃焼室
CH シリンダヘッド
DPS 直流電源
EX1、EX2 排気バルブ
IN1、IN2 吸気バルブ
OT 出力端子
R1、R2 抵抗
SP スパークプラグ

Claims (3)

  1. 金属線と、
    前記金属線を覆う金属シースと、
    前記金属線と前記金属シースとの間に充填された絶縁粉末と、を備えたイオンプローブであって、
    前記金属シースの先端から突出した前記金属線を挿通させたセラミックキャピラリが、有機系接着剤層によって前記金属シースの先端に接着されていると共に、
    前記有機系接着剤層が前記金属シースの先端に位置する前記絶縁粉末を覆っている、
    イオンプローブ。
  2. 前記セラミックキャピラリと前記金属シースとが略同径である、
    請求項1に記載のイオンプローブ。
  3. 前記絶縁粉末が酸化マグネシウム粉末を含む、
    請求項1又は2に記載のイオンプローブ。
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