JP6792987B2 - 熱センサおよびその熱センサを用いた熱検知システム - Google Patents

熱センサおよびその熱センサを用いた熱検知システム Download PDF

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Description

本発明は、熱センサおよびその熱センサを用いた熱検知システムに関するものである。
従来から、建造物等における火災による熱などを検知する熱センサに関する技術は種々提案されている(特許文献1等)。
これらの熱センサは、半導体素子等で構成される熱検知素子からの出力信号に基いて、火災等の熱を検知している。
特開平10−160538号公報
ところが、従来の熱センサに用いられる熱検知素子は、例えば一辺が数cm程度となる直方体形状のものが多く、熱センサ内に複数個組み込む場合には、比較的広い設置スペースを要し、熱センサ自体も大型化するという難点があった。
また、熱検知素子を複数個に亘って接続する場合には、各素子の両端に端子ピンをハンダ付けしているため振動や衝撃等に対する機械的強度が比較的弱いという不都合もあった。
本発明は上記の事情に鑑み、小型化を図ることができ、また機械的強度の向上を図ることのできる熱センサおよびその熱センサを用いた熱検知システムの提供を目的としている。
本発明は、板状の絶縁基材と、前記絶縁基材の厚さ方向の一方の面上に形成される複数の熱電変換素子とを備える熱センサであって、前記各熱電変換素子は、前記絶縁基材の厚さ方向の一方の面上で直線状、蛇行線状、或いは渦巻き線状に配列されると共に、電気的に直列接続されている熱センサである。
他の発明に係る熱検知システムは、前記各熱センサにおける電位差の出力端子に接続される電位差検出回路と、前記各電位差検出回路による検出信号を受信する受信器、または前記検出信号を他の機器との間で中継する中継器と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、小型化を図ることができ、また機械的強度の向上を図ることのできる熱センサおよびその熱センサを用いた熱検知システムを提供できる。
第1の実施形態に係る熱センサの全体構成を示す一部透視平面図である。 第1の実施形態に係る熱センサのA−A断面図である。 第1の実施形態に係る熱センサを用いた熱検知システムの構成例を示すブロック図である。 消防用ホースに適用した熱検知システムの模式例を示す概略説明図である。 第2の実施形態に係る熱センサの全体構成を示す概略説明図である。 第3の実施形態に係る熱センサの全体構成を示す概略説明図である。 第3の実施形態に係る熱センサによる熱検知の例を示すグラフである。 第4の実施形態に係る熱センサの全体構成を示す概略説明図である。 実施形態に係る熱センサの製造手順を示す工程図(a)、(b)である。 実施形態に係る熱センサの製造手順の続きを示す工程図(a)、(b)である。 実施形態に係る熱センサの製造手順の続きを示す工程図(a)、(b)である。 実施形態に係る熱センサの製造手順の続きを示す工程図(a)、(b)である。 実施形態に係る熱センサの製造手順の続きを示す工程図(a)、(b)である。 実施形態に係る熱センサの製造手順の続きを示す工程図(a)、(b)である。 実施形態に係る熱センサに適用可能な基板の変形例を示す斜視図である。 本実施形態に係る熱センサの適用の仕方を示す説明図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1および図2を参照して、第1の実施形態に係る熱センサTS1について説明する。
ここで、図1は、第1の実施形態に係る熱センサTS1の全体構成を示す一部透視平面図、図2は、熱センサTS1のA−A断面図である。
第1の実施形態に係る熱センサTS1は、Si、MgO、サファイア(Al)等の単結晶、多結晶の絶縁基材で構成される絶縁基板10と、絶縁基板10上に形成される複数の熱電変換素子SE(SE1〜SE9)とを備える熱センサである。なお、絶縁基板10の絶縁基材は石英ガラス、アルミノシリケートガラス、無アルカリガラスなどのガラスで構成されても良い。
図1に示す構成例では、各熱電変換素子SE1〜SE9は、絶縁基板10上に蛇行線状に配列されると共に、導体40を介して電気的に直列接続されている。
なお、絶縁基板10の面積等によっては、蛇行線状の配列を2つ以上形成し、互いを接続して一つの直列接続状態とするようにしてもよい。
図2を参照して、各熱電変換素子SE(SE1〜SE9)の構成について説明する。
なお、図2では、説明の簡易化のため、熱電変換素子SE1,SE2の構成について示すが、他の熱電変換素子SE3〜SE9も同様の構成を備える。
また、図1に示す熱センサTS1は、計9個の熱電変換素子SE1〜SE9を設ける場合について示すが、これには限定されず、n個(nは整数)の熱電変換素子を設ける場合であってもよい。
図2に示すように、熱電変換素子SE1,SE2は、CuやAl等の金属薄膜で構成される第1の電極部41を介して接続されたn型半導体部31およびp型半導体部30を備える。
n型半導体部31は、Si等の半導体材料にP(リン)やAs(ヒ素)等の所定のドナーを添加して形成されるn型半導体薄膜で構成される。
p型半導体部30は、Si等の半導体材料にB(ホウ素)やAl(アルミニウム)等の所定のアクセプタを添加して形成されるp型半導体薄膜で構成される。
また、n型半導体部31において、第1の電極部41と反対側には、CuやAl等の金属薄膜で構成される第2の電極部40a(40d)が接続されている。
一方、p型半導体部30において、第1の電極部41と反対側には、CuやAl等の金属薄膜で構成される第3の電極部40b(40c)が接続されている。
なお、各熱電変換素子SE(SE1〜SE9)は、電気的に直列接続するために、例えば図2に示す熱電変換素子SE1,SE2との間における接続状態のように、第2の電極部40aと第3の電極部40bとは、絶縁基板10上に形成される同じ層の金属薄膜40により共通化されている。
また、各n型半導体部31と各p型半導体部30との間の領域には、SiO等から成る酸化膜33、50、51が形成されている。
これにより、各n型半導体部31と各p型半導体部30との間の領域が電気的に絶縁すると共に、各n型半導体部31および各p型半導体部30を含むデバイス全体をソリッド化して、振動や衝撃に対する機械的強度を高めることができる。
また、各第1の電極部41、各n型半導体部31および各p型半導体部30の上面を覆う酸化アルミニウム等の酸化金属膜60が形成されている。酸化金属膜60は面一な平面でもよく、熱電変換素子SE部や電極部40が基板10の面より凸となる凹凸のある面であっても良い。
この酸化金属膜60は、熱センサTS1において、受熱板としての役割や、各第1の電極部41、各n型半導体部31および各p型半導体部30の酸化等の劣化を防ぐ役割を果たす。
また、酸化金属膜60に代えて、或いは酸化金属膜60に加えて、カーボンの皮膜を設けて、熱センサTS1の吸熱性を高めるようにしてもよい。
なお、熱センサTS1の製造方法の例については後述する。
このような構成の熱センサTS1は、第1の電極部41側(所謂、温接点に相当)を熱検知対象に対向させた際に、第2の電極部40aと第3の電極部40b(第2の電極部40aと第3の電極部40bは、所謂、冷接点に相当)との間に生じる全体の電位差を出力する。
したがって、熱に応じて熱センサTS1から出力される電圧を検出することにより、例えば、火災の有無等を判定することができる。
以上述べた構成の熱センサTS1によれば、絶縁基板10上に、微細な構成(例えば、数10μm〜数100μm程度のサイズ)を有する複数の熱電変換素子SE(SE1〜SE9)が作り込まれているので、従来の熱センサに比して、小型化を図ることができる。
また、熱センサTS1は、後述するように、熱電変換素子SE(SE1〜SE9)を含むデバイス全体が、半導体装置(LSI等の半導体デバイスを含む)などに適用される製造方法により、ソリッドステート化(チップ化)されているので、従来の熱センサに比して、振動や衝撃に対する機械的強度を向上させることができる。
(熱検知システムについて)
図3および図4を参照して、熱センサTS1を用いた熱検知システム500の例について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る熱センサTS1を用いた熱検知システム500の構成例を示すブロック図、図4は、消防用ホースHに適用した熱検知システムの模式例を示す概略説明図である。
図3に示すように、熱検知システム500は、m個(mは整数)の感熱ユニットU(U1〜Um)と、熱に応じて全感熱ユニットUから出力される検出信号を受信する受信器200(または検出信号を他の機器との間で中継する中継器)とから構成されている。
各感熱ユニットU(U1〜Um)は、第1の実施形態に係る熱センサTS1と、その熱センサTS1から出力される電圧を検出する検出回路70との対で構成されている。
図4では、感熱ユニットU(U1〜Um)を消防用ホースHの表面に所定間隔で配置する例を示している。
なお、説明の都合上、図4では、2つの感熱ユニットU1、U2を消防用ホースHの表面に配置した例を示しているが、実際には、消防用ホースHの長さ等に応じてm個の感熱ユニットUを配置できる。
また、各感熱ユニットUは、導線80〜83を介して並列に接続されている。
また、図4では図示を省略するが、例えば消防用ホースHの右端側には、図3に示すような全感熱ユニットUから出力される検出信号を受信する受信器200、または検出信号を他の機器との間で中継する中継器が設けられている。
このような構成の熱検知システム500によれば、例えば、消防用ホースHが敷設される火災現場等において、各感熱ユニットU(U1〜Um)から出力される熱に応じた検出信号を受信器200等で監視することにより、消防用ホースHの近辺の温度が危険温度(例えば、消防要員の避難が必要な温度、或いは消防用ホースHに焼損を生じるような温度など)に達している等を把握、報知することができる。
また、消防用ホースHに代えて、感熱ユニットU(U1〜Um)を家屋、ビル等の所定箇所に配置する場合には、各感熱ユニットU(U1〜Um)から出力される熱に応じた検出信号を受信器200等で監視することにより、家屋、ビル等の何れの位置で火災が発生したかを把握、報知することができる。
ここで、図16を参照して、従来の熱センサTS100と、実施形態に係る熱センサTS1(TS2〜TS4)との適用の仕方の違いについて簡単に説明する。
図16(a)に示す従来の熱センサTS100は、主に熱電変換素子や熱電対式の熱センサであり、天井等に配置した際には、全体の電圧V10の測定により、部屋全体における温度上昇を監視できるのみであった(所謂、分布型)。
また、図16(a)に示す従来の熱センサTS100を本実施の形態に係る熱センサTS1(TS2〜TS4)に置き換えても同様の分布型の監視ができる。
さらに、本実施の形態に係る熱センサTS1(TS2〜TS4)は従来の熱センサTS100より小型で起電力が高いため、図16(a)のような直列接続ではなく、全体の電圧V10を測定する平行電線間に並列接続しても良い(図示せず)。
一方、図16(b)に示す構成としても、小型であり熱電変換効率の高い本実施の形態に係る熱センサTS1(TS2〜TS4)では、全体の電圧V1の測定により、従来と同様に部屋全体における温度上昇を監視できる(分布型)。
さらに、図16(b)に示すように、熱センサTS1(TS2〜TS4)と検出回路70で構成された感熱ユニットU1〜U4(図4参照)の各熱センサTS1(TS2〜TS4)の電圧V1(V1a〜V1d)を測定することにより、部屋等の局所の温度上昇の監視(所謂、スポット型)を行うこともでき、火災等の検出の精度、安全性および利便性を向上できる。
(第2の実施形態)
図5を参照して、第2の実施形態に係る熱センサTS2について説明する。
なお、第1の実施形態に係る熱センサTS1と同様の構成については、同一符号を付して重複した説明は省略する。
上述の第1の実施形態に係る熱センサTS1との相違点は、各熱電変換素子SE(SE1〜SEn(nは整数))の配列の仕方である。
図5に示す矢印を追跡すると分かるように、各熱電変換素子SE1〜SEnは、二重の渦巻き線状に配列されている。
これにより、絶縁基板10上において、より多くの熱電変換素子SEを電気的に直列接続することができ、熱の検出精度を向上させることができる。
なお、各熱電変換素子SE1〜SEnの配列は、図5に示すような二重の渦巻き線状に限定されず、通常の渦巻き線状に配列するようにしてもよい。また、絶縁基板10の面積等によっては、渦巻き線状の配列を2つ以上形成し、互いを接続して一つの直列接続状態とするようにしてもよい。
また、第2の実施形態に係る熱センサTS2は、第1の実施形態に係る熱センサTS1と同様に、図3および図4に示すような熱検知システム500等に適用することができる。
(第3の実施形態)
図6および図7を参照して、第3の実施形態に係る感熱ユニットU3と熱検知システム500について説明する。
第3の実施形態に係る感熱ユニットU3の配列は、天井面600に敷設した蛇行線状の配列の1種であり、本実施形態では、計16個の感熱ユニットU3a〜U3pを天井面600に配置して、平行電線401などで電気的に並列接続している。
ここで、図7のグラフを参照して、感熱ユニットU3a〜U3pを用いた熱検知システム500(図3、図4参照)において、火災と判定する基準について説明する。
図7に示す例では、感熱ユニットU3a〜U3pの内、何れか2個以上の出力電圧が閾値を超えた場合に、火災であると判定している。
なお、図7に示す判定基準は一例であり、例えば3個以上の感熱ユニットU3が閾値を超えた場合に火災と判定してもよい。
(第4の実施形態)
図8を参照して、第4の実施形態に係る熱センサTS4について説明する。
なお、第1の実施形態に係る熱センサTS1と同様の構成については、同一符号を付して重複した説明は省略する。
上述の第1の実施形態に係る熱センサTS1との相違点は、絶縁基材を絶縁基板10に代えて、可撓性を有する絶縁基材である絶縁性テープ100の上に、熱電変換素子SE(SE10〜SEn(nは整数))を直線状に配列している点である。絶縁性テープ100の材料としてはポリエステルなどがあり、ポリイミドなどの絶縁耐熱材料やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂材料は耐熱性が良いので好ましい。
なお、配列の仕方は、直線状に限らず、蛇行線状、あるいは渦巻き線状であってもよい。
第4の実施形態に係る熱センサTS4によれば、可撓性を有する消防用ホースH等に容易に熱センサTS4自体を貼付するなど、より容易に配置することが可能となる。
(製造方法について)
図8〜図14を参照して、第1の実施形態に係る熱センサTS1の製造方法の例について説明する。
なお、第2〜第4の実施形態に係る熱センサTS2〜TS4についても同様の製造方法を適用可能である。
熱センサTS1の製造工程が開始されると、まず、絶縁基板10上にレジスト101が塗布され、続いて所定パターンが形成されたマスクの位置合わせ→露光処理→現像処理の順で各処理が行われる(図9(a)、(b))。これにより、図9(b)に示すように、レジスト101に所定パターンの溝や穴101aが形成される。
次いで、図10(a)に示すように、レジスト101に形成された所定パターンの溝や穴101aを介してCuやAlから成る金属膜102(熱センサTS1において、第2の電極部40aおよび第2の電極部40bに相当)の成膜が行われる。
次に、図10(b)に示すように、レジスト101の除去が行われる。
続いて、図11(a)に示すように、レジスト103の塗布処理→所定パターンが形成されたマスクの位置合わせ→露光処理→現像処理の工程を有する酸化膜用パターニングが行われる。これにより、レジスト103に所定パターンの穴103aが形成される。
次いで、図11(b)に示すように、レジスト103に形成された所定パターンの103aを介してSiO等から成る酸化膜105の成膜が行われる。
次に、図12(a)に示すように、レジスト103の除去が行われる。
続いて、図12(b)に示すように、レジスト106の塗布処理→所定パターンが形成されたマスクの位置合わせ→露光処理→現像処理の工程を有する半導体薄膜用パターニングが行われる。これにより、レジスト106に所定パターンの穴106a、106bが形成される。
次に、図13(a)に示すように、所定パターンが形成されたメタルマスクM1を用いて、n型半導体薄膜110の成膜が行われる。
次いで、図13(b)に示すように、所定パターンが形成されたメタルマスクM2を用いて、p型半導体薄膜111の成膜が行われる。
なお、n型半導体薄膜110とp型半導体薄膜111の成膜順序は逆であってもよい。
続いて、図14(a)に示すように、所定パターンが形成されたメタルマスクM3を用いて、熱センサTS1において第1の電極部41に相当する金属薄膜120の成膜が行われる。
そして、レジストを除去した後に酸化膜130を形成し、最後に上面を覆うように酸化アルミニウム等から成る酸化金属膜60を形成して、熱センサTS1が完成される。酸化金属膜60は面一な平面でもよく、熱電変換素子SE部や電極部40が基板10の面より凸となる凹凸のある面であっても良い。
(絶縁基板の変形例について)
図15に示す絶縁基板10Aは、底面に複数の溝300が形成されている。
このような形状の絶縁基板10Aを図2に示すような一般的な絶縁基板10に代えて使用することにより、底面側からの放熱性を高めることができる。
これにより、熱検知時における熱センサTS1の起電力を向上させることができ、熱検知の精度を高めることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
TS1〜TS4…熱センサ
SE(SE1〜SEn)…熱電変換素子
H…消防用ホース
U(U1、U2、U3a〜U3p)…感熱ユニット
10、10A…絶縁基板
30…p型半導体部
31…n型半導体部
33、50、51…酸化膜
40(40a〜40d)…第2の電極部、第3の電極部、金属薄膜、導体
70…検出回路
200…受信器(中継器)
500…熱検知システム

Claims (4)

  1. Si、MgO、Al の単結晶または多結晶で構成されている板状の絶縁基材と、
    前記絶縁基材の厚さ方向の一方の面上に形成される複数の熱電変換素子と、
    を備える熱センサであって、
    前記各熱電変換素子は、前記絶縁基材の厚さ方向の一方の面上で直線状、蛇行線状、或いは渦巻き線状に配列されると共に、電気的に直列接続されており、
    前記各熱電変換素子は、
    第1の電極部を介して接続された、Siの半導体材料にPおよび/またはAsのドナーを添加して形成されるn型半導体薄膜部、および、Siの半導体材料にBおよび/またはAlのアクセプタを添加して形成されるp型半導体薄膜部と、
    前記n型半導体薄膜部において、前記第1の電極部と反対側に接続された第2の電極部と、
    前記p型半導体薄膜部において、前記第1の電極部と反対側に接続された第3の電極部とを有し、
    前記電極部は金属薄膜で構成され、
    前記n型半導体薄膜部と前記p型半導体薄膜部の間は、前記第2の電極部と前記第3の電極部とで接続され、前記第2の電極部は、前記絶縁基材の厚さ方向の一方の平面上に設けられている金属薄膜の一部で構成され、前記第3の電極部は、前記金属薄膜の他部で構成され、
    前記第1の電極部側を熱検知対象に対向させた際に、前記第2の電極部と前記第3の電極部との間に生じる全体の電位差を出力することを特徴とする熱センサ。
  2. 前記各熱電変換素子が有する第1の電極部の表面側には、酸化金属膜が形成されており、
    前記n型半導体薄膜部と前記p型半導体薄膜部の間の領域には絶縁のための酸化膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱センサ。
  3. 前記絶縁基材の厚さ方向の他方の面には、放熱用の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱センサ。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の熱センサを備えた熱検知システムであって、
    前記熱センサと前記熱センサにおける電位差の出力端子に接続される電位差検出回路とを備えた感熱ユニットを複数備え、
    前記複数の感熱ユニットは並列に接続され、
    前記複数の感熱ユニットは熱による検出信号を受信する受信器、または、前記検出信号を他の機器との間で中継する中継器を備え、
    前記受信器、または、前記中継器によって前記検出信号を監視することにより、建屋の何れかの位置で火災が発生したことを把握、報知することを特徴とする熱検知システム。
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