JP6792728B2 - レーザーブランキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザーブランキング装置に関し、更に詳しくは、シンプル且つコンパクトな構成でありながら、無端ベルトが傷付くことを防止しつつ、板材をレーザーで切断してブランク材とすることができるレーザーブランキング装置に関する。
プレス加工においては、一般に、コイル状に巻かれた長尺状の板材を、順次巻き出し、一定のサイズに切断したブランク材が原材料として用いられる。
近年、かかる板材の切断を、レーザー光を用いたレーザーブランキング装置を用いて行う方法が開発されている。レーザーブランキング装置によれば、レーザー光を用いるため、その動きをプログラム制御することにより、精密に板材を所望の形状に切断することができ、且つバリが発生しにくいという利点がある。
このようなレーザーブランキング装置としては、例えば、板状の材料を送り方向に移送する材料移送手段と、材料に向けてレーザ光を照射可能な加工ヘッドと、加工ヘッドを材料の送り方向及び幅方向に移動させるためのヘッド移動手段と、材料移送手段により移送される材料を支持し、且つ、加工ヘッドの送り方向への移動に伴って材料の支持領域を送り方向に拡縮する上流側支持手段と、加工ヘッドにより材料をレーザ切断して得られる切断済み部品を支持し、且つ、加工ヘッドの送り方向への移動に伴って切断済みの部品の支持領域を送り方向に拡縮する下流側支持手段と、を備え、上流側支持手段が、ローラコンベア機構により構成されており、下流側支持手段が、ベルトコンベア機構により構成されているレーザー切断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、レーザーノズルと、板材を送るためのエンドレスコンベアと、レーザーノズルの下方に設けられた一対の上流側支持ローラ及び下流側支持ローラと、上流側支持ローラ及び下流側支持ローラの下方に設けられた引込ローラと、を備え、上流側支持ローラ、下流側支持ローラ及び引込ローラがエンドレスコンベアを案内するものであり、それぞれ独立に位置変更可能となっているレーザーブランキング装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4705139号公報 特許第5916170号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のレーザー切断装置においては、張力調整ローラが上下方向に移動するようになっているので、十分な高さが必要となり、装置自体が大きくなるという欠点がある。
一方、上記特許文献2記載のレーザーブランキング装置においては、1機のエンドレスコンベアからなっているので、例えば、長尺状の板材を搬送せずに、レーザー切断したブランク材のみを搬送したい場合、板材とエンドレスベルトとが擦れて、板材に傷が付く恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成でありながら、板材をレーザー切断によりブランク材とすることができ、且つ、レーザー切断したブランク材のみを搬送することも可能なレーザーブランキング装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、レーザーノズルを第1無端ベルトと第2無端ベルトとの間に配設し、第1無端ベルトと第2無端ベルトとをそれぞれ所定の位置に配置した案内ローラで案内することとし、その中の特定の案内ローラからなるシフト部を、レーザーノズルの真下に位置するようにし、且つ、レーザーノズルの前後方向への移動に追従してスライドするようにし、さらに、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラを前後方向にスライド可能とすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)長尺状の板材を搬送させながら、レーザーノズルから照射されるレーザー光で該板材を切断し、ブランク材とするレーザーブランキング装置において、板材を前方から後方に搬送するために連設された前側の第1無端ベルト及び後側の第2無端ベルトと、第1無端ベルトの内側面に接するように配置され、該第1無端ベルトを案内するための第1前上内側案内ローラ、第1前下内側案内ローラ、第1後上内側案内ローラ、第1後中内側案内ローラ及び第1後下内側案内ローラと、第1無端ベルトの外側面に接するように配置され、該第1無端ベルトを案内するための第1案内部と、第2無端ベルトの内側面に接するように配置され、該第2無端ベルトを案内するための第2前上内側案内ローラ、第2前中内側案内ローラ、第2前下内側案内ローラ、第2後上内側案内ローラ及び第2後下内側案内ローラと、第2無端ベルトの外側面に接するように配置され、該第2無端ベルトを案内するための第2案内部と、第1後上内側案内ローラに案内される第1無端ベルト及び第2前上内側案内ローラに案内される第2無端ベルトの間の空間部の上方に配設されたレーザーノズルと、を備え、第1案内部が、第1後中内側案内ローラ及び第1後下内側案内ローラの間の第1無端ベルトを案内するものであり、且つ、第1後中内側案内ローラ及び第1後下内側案内ローラよりも前方に配設され、第2案内部が、第2前中内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラの間の第2無端ベルトを案内するものであり、且つ、第2前中内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラよりも後方に配設され、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラが前後方向にスライド可能であり、第1前下内側案内ローラが固定されており、第1後上内側案内ローラ、第1後中内側案内ローラ、第2前上内側案内ローラ及び第2前中内側案内ローラが一体となった空間部を有するシフト部を構成しており、シフト部が、第1無端ベルト及び第2無端ベルトの両側に設けられた前後方向に延びるY軸シフトレールに沿って、第1後中内側案内ローラが第1無端ベルトを介して第1案内部に近接する位置から、第2前中内側案内ローラが第2無端ベルトを介して第2案内部に近接する位置までの間でスライド可能であり、且つ、レーザーノズルの真下に位置するように、レーザーノズルの前後方向への移動に追従してスライドし、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラが一体となった従動シフト部を構成しており、従動シフト部が、第1無端ベルト及び第2無端ベルトの両側に設けられた前後方向に延びるY軸従動シフトレールに沿ってスライド可能であり、且つ、シフト部のスライドに従動して、前記シフト部の移動と反対方向に移動するレーザーブランキング装置に存する。
本発明は、()第1無端ベルトの張力を微調整するための第1張力調整部、及び、第2無端ベルトの張力を微調整するための第2張力調整部、を更に備える上記()記載のレーザーブランキング装置に存する。
本発明は、()シフト部において、第1後中内側案内ローラが、第1後上内側案内ローラよりも前方に配置され、第2前中内側案内ローラが、第2後上内側案内ローラよりも後方に配置されている上記(1)又は(2)記載のレーザーブランキング装置に存する。
本発明は、()第1案内部が、第1後外側案内ローラからなり、第2案内部が、第2前外側案内ローラからなる上記(1)〜()のいずれか1つに記載のレーザーブランキング装置に存する。
本発明は、()空間部に配設された幅方向に延びるスパッタ受け箱を更に備え、スパッタ受け箱には、該スパッタ受け箱内を吸引するためのバキューム装置が取り付けられている上記(1)〜()のいずれか1つに記載のレーザーブランキング装置に存する。
本発明は、()第1無端ベルト及び第2無端ベルトの上方に設けられた、板材の幅方向に延びるX軸レール、及び、前後方向に延びる一対のY軸レール、を更に備え、レーザーノズルが、X軸レールに案内されて摺動可能となっており、X軸レールが、Y軸レールに案内されて摺動可能となっている上記(1)〜()のいずれか1つに記載のレーザーブランキング装置に存する。
本発明のレーザーブランキング装置においては、レーザーノズルが、第1無端ベルト及び第2無端ベルトの間の空間部の上方に配設されており、第1無端ベルトと第2無端ベルトとをそれぞれ所定の位置に配置した案内ローラで案内することとし、そのうちの特定の案内ローラが一体となった上記空間部を有するシフト部を、レーザーノズルの前後方向への移動に追従してスライドさせるようになっているので、レーザーノズル自体を前後に大きく移動させてレーザー加工を行うことができる。すなわち、レーザー加工が可能な領域を大きく広げることができ、これにより板材の搬送速度を向上させることも可能となる。
また、レーザー切断時に、第1無端ベルト及び第2無端ベルトがレーザー光により損傷することを抑制することができる。
本発明のレーザーブランキング装置においては、空間部の下方に幅方向に延びるスパッタ受け箱を配設することにより、レーザー切断により発生するスパッタや細塵を回収することができる。
また、スパッタ受け箱に該スパッタ受け箱内を吸引するためのバキューム装置を取り付けることにより、回収の効率が向上する。
本発明のレーザーブランキング装置においては、第1無端ベルトと第2無端ベルトとが連設されているため、第1無端ベルトで板材を搬送することができ、第2無端ベルトでレーザー切断されたブランク材を搬送することができる。これにより、例えば、板材を搬送せずに、レーザー切断したブランク材のみを搬送することも可能となる。
本発明のレーザーブランキング装置においては、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラがスライド可能となっているので、シフト部がスライドした場合であっても、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラをスライドさせることにより、対応する第1無端ベルト及び第2無端ベルトの張力を調整することができる。
このとき、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラを前後方向にスライドさせることにより、高さを要しなくなるので、装置自体をコンパクトにすることができる。
本発明のレーザーブランキング装置においては、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラを一体とした従動シフト部を構成することにより、第1後下内側案内ローラ及び第2前下内側案内ローラが同期した状態となり、両者を同時にスライドさせることが可能となる。
また、従動シフト部をシフト部のスライドに従動させることにより、シフト部のスライド時であっても、第1無端ベルト及び第2無端ベルトの張力が変動し難く、安定した搬送が可能となり、張力を調整することも容易となる。
ちなみに、上記特許文献1記載のレーザー切断装置においては、上下方向に引っ張る必要があるため、シフト動作の度に張力が変動し易い。
このとき、第1張力調整部及び第2張力調整部を更に備えることが好ましい。この場合、対応する無端ベルトの張力を微調整することも可能となる。
本発明のレーザーブランキング装置においては、第1後中内側案内ローラが、第1後上内側案内ローラよりも前方に配置され、第2前中内側案内ローラが、第2後上内側案内ローラよりも後方に配置されている場合、空間部が下方に行くほど広くなるので、第1無端ベルト及び第2無端ベルトがレーザー光により損傷することをより抑制することができる。なお、板材よりも下方に抜けたレーザー光は、放射状に広がる傾向にある。
本発明のレーザーブランキング装置においては、第1案内部が、第1後外側案内ローラからなり、第2案内部が、第2前外側案内ローラからなる場合、構造がシンプルでありながら、対応する第1無端ベルト及び第2無端ベルトをスムーズに案内することができる。
本発明のレーザーブランキング装置においては、レーザーノズルがX軸レールに案内されて摺動可能となっており、X軸レールがY軸レールに案内されて摺動可能となっているので、これらを組合せて駆使することにより、レーザーノズルを、前後方向(板材の搬送方向及びその逆方向)、左右方向(板材の幅方向)、斜め方向、曲線方向等、あらゆる方向に移動させることが可能となる。これにより、搬送される板材に対し、複雑な形状にレーザー加工を行うこともできる。
図1は、本発明に係るレーザーブランキング装置の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すレーザーブランキング装置の構成を説明するための概略側面図である。 図3(a)は、図2のA−A線で切断した矢視断面図である。 図3(b)は、図2のB−B線で切断した矢視断面図である。 本実施形態に係るレーザーブランキング装置におけるシフト部と従動シフト部との関係を説明するための概略側面図である。 図5は、本実施形態に係るレーザーブランキング装置においてシフト部をY軸シフトレールに沿って摺動させた状態を説明するための斜視図である。 図6(a)は、本実施形態に係るレーザーブランキング装置を用いて板材をレーザー加工した一例を示す概略平面図である。 図6(b)は、本実施形態に係るレーザーブランキング装置を用いて板材をレーザー加工した他の例を示す概略平面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1は、本発明に係るレーザーブランキング装置の一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示すレーザーブランキング装置の構成を説明するための概略側面図である。なお、図1では板材の記載を省略しており、図2では後述するタイミングベルトT等の記載を省略している。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るレーザーブランキング装置100は、第1無端ベルト1と第2無端ベルト2とが連設されている。このため、例えばコイル状に巻かれた長尺状の板材Xを、端部から順次引き出しながら第1無端ベルト1で搬送し、レーザー装置のレーザーノズルNから照射されるレーザー光で当該板材Xを切断して所望の形状のブランク材(図示しない)とし、当該ブランク材を第2無端ベルト2で搬送することができる。
これにより、例えば、板材を搬送せずに、レーザー切断したブランク材のみを搬送することも可能となる。なお、稼働時においては、板材の連続運転又は間欠運転による搬送、レーザー光による切断、及び、ブランク材の搬送が繰り返し行われる。
ここで、レーザー光の種類としては、特に限定されないが、例えば、固体レーザー、液体レーザー、ガスレーザー、半導体レーザー、自由電子レーザー、金属蒸気レーザー、化学レーザー等を用いることができる。
また、板材としては、鉄、アルミニウム、チタン、マグネシウム等の金属だけでなく、レーザー光で切断されるものであれば、ガラス、セラミックス、樹脂、これらの複合材等であってもよい。
本発明のレーザーブランキング装置によれば、板材を搬送させながら、レーザー加工を行うので、切断効率が高く、生産性に優れる。
レーザーブランキング装置100は、板材Xを前方から後方に搬送するために連設された前側の第1無端ベルト1及び後側の第2無端ベルト2と、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2を案内するための複数の案内ローラと、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の間の空間部Sの上方に配設されたレーザーノズルNと、第1無端ベルト1の張力を微調整するための第1張力調整部3aと、第2無端ベルト2の張力を微調整するための第2張力調整部3bと、空間部Sに配設された幅方向に延びるスパッタ受け箱4とを備える。
なお、本明細書において、上記案内ローラは、特に断らない限り、固定フレームに支持されている。
レーザーブランキング装置100において、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2は、共に、前方から上方に案内され、上方から後方に案内され、後方から下方に案内され、下方から前方に案内されるようになっている。
なお、本明細書において、「前方」又は「前側」とは、板材Xの搬送方向における上流側(図2でいう紙面左側)の方を意味し、「後方」又は「後側」とは、板材Xの搬送方向における下流側(図2でいう紙面右側)の方を意味する。また、「前後方向」とは、板材Xの搬送方向及びその逆方向を意味する。
第1無端ベルト1を案内する案内ローラは、円筒状であり、第1無端ベルト1の内側面に接するように配置された内側案内ローラとして、第1無端ベルト1を前方から上方に案内するための第1前上内側案内ローラ11と、第1無端ベルト1を下方から前方に案内するための第1前下内側案内ローラ12と、第1無端ベルト1を上方から後方に案内するための第1後上内側案内ローラ13と、第1無端ベルト1を後方から下方に案内するための第1後下内側案内ローラ15と、上下方向において、第1後上内側案内ローラ13と第1後下内側案内ローラ15との間に位置する第1後中内側案内ローラ14とを有する。
また、第1無端ベルト1の外側面に接するように配置された外側案内部として、第1後中内側案内ローラ14及び第1後下内側案内ローラ15の間で第1無端ベルト1を案内する第1案内部16と、第1前上内側案内ローラ11及び第1前下内側案内ローラ12の間で第1無端ベルト1の張力を微調整するための第1張力調整部3aとを有する。
すなわち、第1無端ベルト1上の任意の点は、第1前上内側案内ローラ11、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14、第1案内部16、第1後下内側案内ローラ15、第1前下内側案内ローラ12、第1張力調整部3aの順で案内されることになる。
ここで、第1前上内側案内ローラ11、第1前下内側案内ローラ12、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14及び第1後下内側案内ローラ15からなる群より選ばれる少なくとも1つが、第1無端ベルト1を回動させるためのいわゆる駆動ローラとなっている。
ちなみに、本実施形態に係るレーザーブランキング装置100においては、第1前下内側案内ローラ12が駆動ローラとなっており、第1前上内側案内ローラ11、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14及び第1後下内側案内ローラ15が従動ローラとなっている。
また、駆動ローラの駆動は、サーボモータS1により行われる(図1参照)。
一方、第2無端ベルト2を案内する案内ローラは、円筒状であり、第2無端ベルト2の内側面に接するように配置された内側案内ローラとして、第2無端ベルト2を前方から上方に案内するための第2前上内側案内ローラ21と、第2無端ベルト2を下方から前方に案内するための第2前下内側案内ローラ23と、上下方向において、第2前上内側案内ローラ21と第2前下内側案内ローラ23との間に位置する第2前中内側案内ローラ22と、第2無端ベルト2を上方から後方に案内するための第2後上内側案内ローラ24と、第2無端ベルト2を後方から下方に案内するための第2後下内側案内ローラ25とを有する。
また、第2無端ベルト2の外側面に接するように配置された外側案内部として、第2前中内側案内ローラ22及び第2前下内側案内ローラ23の間で第2無端ベルト2を案内する第2案内部26と、第2後上内側案内ローラ24及び第2後下内側案内ローラ25の間で第2無端ベルト2の張力を微調整するための第2張力調整部3bとを有する。
すなわち、第2無端ベルト2上の任意の点は、第2前上内側案内ローラ21、第2後上内側案内ローラ24、第2張力調整部3b、第2後下内側案内ローラ25、第2前下内側案内ローラ23、第2案内部26、第2前中内側案内ローラ22の順で案内されることになる。
ここで、第2前上内側案内ローラ21、第2前中内側案内ローラ22、第2前下内側案内ローラ23、第2後上内側案内ローラ24及び第2後下内側案内ローラ25からなる群より選ばれる少なくとも1つが、第2無端ベルト2を回動させるためのいわゆる駆動ローラとなっている。
ちなみに、本実施形態に係るレーザーブランキング装置100においては、第2後下内側案内ローラ25が駆動ローラとなっており、第2前上内側案内ローラ21、第2前中内側案内ローラ22、第2前下内側案内ローラ23及び第2後上内側案内ローラ24が従動ローラとなっている。
レーザーブランキング装置100においては、第1無端ベルト1と第2無端ベルト2とは、それぞれ独立して駆動可能となっている。このため、第1無端ベルト1と第2無端ベルト2とが連設されているため、第1無端ベルト1で板材を搬送することができ、第2無端ベルト2でレーザー切断されたブランク材を搬送することができる。これにより、例えば、板材Xを搬送せずに、レーザー切断したブランク材のみを搬送することも可能となる。なお、通常の稼働時、すなわち、板材Xの連続運転又は間欠運転による搬送、レーザー光による切断、及び、ブランク材の搬送を繰り返し行う場合は、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2は、同期して駆動させることになる。
レーザーブランキング装置100において、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14、第2前上内側案内ローラ21及び第2前中内側案内ローラ22は、いずれも、その両端が、一対の矩形板状のシフト部用板枠41に取り付け固定されている。すなわち、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14、第2前上内側案内ローラ21及び第2前中内側案内ローラ22は、シフト部用板枠41を介して、一体となったシフト部F1を構成している。
シフト部F1は、第1後上内側案内ローラ13及び第1後中内側案内ローラ14が案内する第1無端ベルト1と、第2前上内側案内ローラ21及び第2前中内側案内ローラ22が案内する第2無端ベルト2との間に空間部Sを有している。
また、空間部Sは、幅方向全体に設けられており、後述するスパッタ受け箱4が配設可能となっている。
なお、上述したように、空間部Sの上方にはレーザーノズルNが配設される。
このとき、シフト部F1は、第1後中内側案内ローラ14が、第1後上内側案内ローラ13よりも前後方向において前方に配置され、第2前中内側案内ローラ22が、第2後上内側案内ローラ21よりも前後方向において後方に配置されている。なお、この場合の上下方向の位置は問わない。すなわち、第1無端ベルト1と第2無端ベルト1とが、側面視で、逆V字状となっている(図2参照)。このように、レーザーブランキング装置100においては、シフト部F1の空間部Sが下方に行くほど広い空間となっているので、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2がレーザー光の通過領域を外れるため、レーザー光により損傷することをより抑制することができる。
シフト部F1において、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14、第2前上内側案内ローラ21及び第2前中内側案内ローラ22は、それぞれ独立に、位置の微調整が可能となっている。すなわち、これらの案内ローラは、それぞれ独立に、板材の厚さ、レーザー光の強さ、後述のスパッタ受け箱4のサイズ等に応じて、前後、上下、斜め方向等に移動させ、シフト部用板枠41に取り付けることが可能となっている。
また、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14、第2前上内側案内ローラ21及び第2前中内側案内ローラ22は、軸心の角度を変えることも可能となっている。これにより、案内する無端ベルトが蛇行した場合、元の位置に戻すように調整することができる。
レーザーブランキング装置100において、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の両側には、前後方向に延びるY軸シフトレールYSが設けられている。
図3(a)は、図2のA−A線で切断した矢視断面図である。なお、スパッタ受け箱4の記載は省略している。
図3(a)に示すように、レーザーブランキング装置100においては、両側の(一対の)シフト部用板枠41それぞれに、当該シフト部用板枠41から外側に突出するようにアーム部a1が取り付け固定されている。
そして、シフト部用板枠41は、アーム部a1に取り付けられたベアリングb1を介して、固定フレームに取り付けられたY軸シフトレールYSに取り付けられており、当該Y軸シフトレールYSに沿って(紙面の垂直方向に)摺動可能となっている。
すなわち、第1後上内側案内ローラ13、第1後中内側案内ローラ14、第2前上内側案内ローラ21及び第2前中内側案内ローラ22が一体となったシフト部F1は、Y軸シフトレールYSに沿って、摺動可能となっている。
なお、第1前上内側案内ローラ11、第1前下内側案内ローラ12、第1案内部16、第2後上内側案内ローラ24、第2後下内側案内ローラ25及び第2案内部26は、上述したように、固定フレームに固定されており移動しない。
図2に戻り、レーザーブランキング装置100において、第1後下内側案内ローラ15及び第2前下内側案内ローラ23は、いずれも、両端が一対の板状の従動シフト部用板枠42に取り付け固定されている。すなわち、第1後下内側案内ローラ15及び第2前下内側案内ローラ23は、従動シフト部用板枠42を介して、一体となった従動シフト部F2を構成している。
レーザーブランキング装置100において、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の両側には、前後方向に延びるY軸従動シフトレールYJが設けられている。
図3(b)は、図2のB−B線で切断した矢視断面図である。
図3(b)に示すように、レーザーブランキング装置100においては、両側の従動シフト部用板枠42が、断面視で外側に延びるL字状となっている。
そして、両側の従動シフト部用板枠42は、ベアリングb2を介して、固定フレームに取り付けられたY軸従動シフトレールYJに取り付けられており、当該Y軸従動シフトレールYJに沿って、摺動可能となっている。
このように、レーザーブランキング装置100においては、従動シフト部F2である第1後下内側案内ローラ15及び第2前下内側案内ローラ23がY軸従動シフトレールYJに沿って前後方向に摺動するようになっている(図2参照)。このため、レーザーブランキング装置100は、高さを要しなくなるので、装置自体をコンパクトにすることが可能となる。
また、第1後下内側案内ローラ15及び第2前下内側案内ローラ23が従動シフト部用板枠42を介して一体となるので、これらを同期した状態で同時に摺動させることができる。これにより、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の張力が変動し難く、安定した搬送が可能となる。
レーザーブランキング装置100において、シフト部F1と、従動シフト部F2とは、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の両側に配置されたタイミングベルトTで連結されている(図1参照)。
図4は、本実施形態に係るレーザーブランキング装置におけるシフト部と従動シフト部との関係を説明するための概略側面図である。なお、図4では図2に示すような、タイミングベルトT等以外の記載を省略している。
図4に示すように、レーザーブランキング装置100においては、シフト部F1の一端と、従動シフト部F2の一端とがタイミングベルトTで連結され、シフト部F1の他端と、従動シフト部F2の他端とがタイミングベルトTで連結されている。すなわち、シフト部F1、従動シフト部F2及びタイミングベルトTは、側面視で環状となっており、無端ベルト内の前後に配置された複数のタイミングベルト用案内ローラ61によりこれらが案内されるようになっている。なお、タイミングベルトTは、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の両側に配置される。
前側の複数のタイミングベルト用案内ローラ61、及び、後側の複数のタイミングベルト用案内ローラ61は、それぞれグループとして一体となっており、いずれか一方を水平方向に移動させることにより、タイミングベルトTの張力を調整することが可能となっている。
ここで、複数のタイミングベルト用案内ローラ61は、少なくとも1つが、タイミングベルトTを回動させるためのいわゆる駆動ローラとなっている。
ちなみに、本実施形態に係るレーザーブランキング装置100においては、前側の最も下のタイミングベルト用案内ローラ61と、後側の最も下のタイミングベルト用案内ローラ61とが駆動ローラとなっている。
また、これらの駆動ローラの駆動は、サーボモータS2により行われる(図1参照)。
レーザーブランキング装置100においては、シフト部F1と従動シフト部F2とがタイミングベルトTで連結されているので、シフト部F1の一方向への移動に応じて、従動シフト部F2が反対方向に移動するようになっている。すなわち、従動シフト部F2は、シフト部F1のY軸シフトレールYSに沿った摺動に従動するようになっている。
具体的には、シフト部F1(シフト部用板枠41)がY軸シフトレールYSに沿って前方に摺動した場合は、従動シフト部F2(従動シフト部用板枠42)がY軸従動シフトレールYJに沿って後方に摺動し、シフト部F1がY軸シフトレールYSに沿って後方に摺動した場合は、従動シフト部F2がY軸従動シフトレールYJに沿って前方に摺動するようになっている。これにより、タイミングベルトTが従動シフト部F2の従動動作を助けるので、従動シフト部F2のシフト部F1に対する追従性をより向上させることができる。その結果、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の張力が変動し難くなり、安定した搬送動作が可能となる。
図2に戻り、レーザーブランキング装置100において、第1案内部16は、円筒状の案内ローラからなり(以下「第1後外側案内ローラ」ともいう。)、第2案内部26は、円筒状の案内ローラからなる(以下「第2前外側案内ローラ」ともいう。)。このように、第1案内部16及び第2案内部26は、いずれも、案内ローラからなるので、構造がシンプルでありながら、対応する無端ベルトをスムーズに案内することができる。
ここで、第1後外側案内ローラ16は、第1後中内側案内ローラ14及び第1後下内側案内ローラ15の間の第1無端ベルト1を案内するものであり、且つ、第1無端ベルト1に十分な張力を付与するため、第1後中内側案内ローラ14及び第1後下内側案内ローラ15よりも前方に配設される。
同様に、第2前外側案内ローラ26は、第2前中内側案内ローラ22及び第2前下内側案内ローラ23の間の第2無端ベルト2を案内するものであり、且つ、第2無端ベルト2に十分な張力を付与するため、第2前中内側案内ローラ22及び第2前下内側案内ローラ23よりも後方に配設される。
したがって、シフト部F1の第1後中内側案内ローラ14は、第1後外側案内ローラ16よりも前方には移動しないようになっており、シフト部F1の第2前中内側案内ローラ22は、第2前外側案内ローラ26よりも後方には移動しないようになっている。すなわち、レーザーブランキング装置100においては、第1後外側案内ローラ16と第2前外側案内ローラ26との間がシフト部F1の可動域となる。
図5は、本実施形態に係るレーザーブランキング装置においてシフト部をY軸シフトレールに沿って摺動させた状態を説明するための斜視図である。上側は正面方向からの斜視図で、下側はやや前方からの斜視図である。なお、レーザーノズル関連の記載は省略している。
図5に示すように、レーザーブランキング装置100において、シフト部F1は、Y軸シフトレールYSに沿って前方に摺動させた場合(図5でいう上側のレーザーブランキング装置の状態)、第1後中内側案内ローラ14が第1無端ベルト1を介して第1案内部16に近接する位置まで摺動可能となっている。
一方、シフト部F1は、Y軸シフトレールYSに沿って後方に摺動させた場合(図5でいう下側のレーザーブランキング装置の状態)、第2前中内側案内ローラ22が第2無端ベルト2を介して第2案内部26に近接する位置まで摺動可能となっている。
ここで、シフト部F1は、上述したように、空間部S(図1参照)を有しているので、該空間部SがレーザーノズルNの下方に位置するように、レーザーノズルNの前後方向への移動に追従して移動する。なお、シフト部F1の空間部Sは、上述したように、板材の幅方向全体に設けられているので、レーザーノズルNの板材の幅方向への移動には追従しない。
なお、従動シフト部F2は、上述したように、シフト部F1のY軸シフトレールYSに沿った摺動に従動するようになっている。
図2に戻り、レーザーブランキング装置100において、第1張力調整部3aは、円筒状の案内ローラからなり、第2張力調整部3bは、円筒状の案内ローラからなる。このように、第1張力調整部3a及び第2張力調整部3bは、いずれも、案内ローラからなるので、設置が容易であり、対応する無端ベルトの回動を妨げない。
ここで、第1張力調整部3aは、第1前上内側案内ローラ11及び第1前下内側案内ローラ12の間の第1無端ベルト1を案内するものであり、且つ、第1無端ベルト1の張力を調整するため、第1無端ベルト1の外側に接した状態で前後に移動可能となっている。
同様に、第2張力調整部3bは、第2後上内側案内ローラ24及び第2後下内側案内ローラ25の間の第2無端ベルト2を案内するものであり、且つ、第2無端ベルト2の張力を調整するため、第2無端ベルト2の外側に接した状態で前後に移動可能となっている。
これにより、レーザーブランキング装置100においては、対応する第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の張力の微調整を簡単に行うことができる。すなわち、レーザーブランキング装置100において、シフト部F1を摺動させた場合は、上述したように、従動シフト部F2を摺動させることにより、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の張力の調整を行うことができる。これに加え、第1無端ベルト1と第2無端ベルト2との間で、張力の差が生じた場合は、これらの張力調整部が対応する無端ベルトの張力を微調整することにより、第1無端ベルト1と第2無端ベルト2との間の張力の差を解消することができる。
レーザーブランキング装置100において、シフト部F1の空間部Sには、スパッタ受け箱4が配置される。
かかるスパッタ受け箱4は、上方に開口部を有する箱状であり、少なくとも、開口部が板材Xの幅方向に広がった構造となっている。
これにより、レーザーブランキング装置100においては、レーザー切断により発生するスパッタや細塵が、当該開口部からスパッタ受け箱4内に回収されるようになっている。その結果、レーザーブランキング装置100においては、スパッタや細塵が、無端ベルトに付着することを抑制することができる。
このとき、スパッタ受け箱4の側壁には、吸引用開口部が設けられており、当該吸引用開口部に、スパッタ受け箱4内を吸引するためのバキューム装置(図示しない)が取り付けられている。このため、レーザー切断により発生するスパッタや細塵は、積極的にスパッタ受け箱4内に収容される。
これにより、レーザーブランキング装置100においては、スパッタや細塵が、無端ベルトに付着することをより抑制することができ、且つ、これらの回収の効率をより向上させることができる。
図1に戻り、レーザーブランキング装置100は、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2の上方に設けられた、板材Xの幅方向に延びるX軸レール52、及び、前後方向に延びる一対のY軸レール51、を更に備える。
そして、一対のY軸レール51は、上述した固定フレームに固定されており、X軸レール52は、その両端がY軸レール51に取り付けられている。
また、レーザーノズルNは、X軸レール52に取り付けられている。
レーザーブランキング装置100においては、レーザーノズルNが、X軸レール52に案内されて摺動可能となっており、X軸レール52が、Y軸レール51に案内されて摺動可能となっている。
したがって、レーザーブランキング装置100においては、これらを組合せてプログラム制御することにより、レーザーノズルNを、搬送される板材Xに対して、前後方向、左右方向、斜め方向、曲線方向等、あらゆる方向に摺動させることができる。これにより、搬送される板材に対し、複雑な形状にレーザー加工を行うことが可能となる。
上述したように、レーザーブランキング装置100において、レーザーノズルNによるレーザー加工は、空間部Sの上方で行われる。
このとき、シフト部Sは、レーザーノズルNの真下に空間部Sが位置するように、レーザーノズルNの前後方向への摺動に追従して摺動する。
これにより、レーザーノズルN自体を前後に大きく摺動させてレーザー加工を行うことが可能となる。すなわち、レーザー加工が可能な領域を大きく広げることができ、これにより板材の搬送速度を向上させることも可能となる。
また、レーザー切断時に、第1無端ベルト1及び第2無端ベルト2がレーザー光により損傷することを抑制することができる。すなわち、板材Xの直下に、逃がし用の空間部Sが形成されているので、無端ベルトが、レーザー光の通過領域を外れるため、レーザー光によって損傷することを抑制することができる。
次に、レーザーブランキング装置100を用いた加工方法について例をあげて説明する。
図6(a)は、本実施形態に係るレーザーブランキング装置を用いて板材をレーザー加工した一例を示す概略平面図である。なお、この例の場合、X軸レール52は、Y軸レール51に沿って摺動しないので、シフト部F1もY軸シフトレールYSに沿って摺動しない。
まず、図6(a)に示すように、レーザーブランキング装置100においては、コイル等から巻き出された平板状の板材Xが、第1無端ベルト1によって連続搬送される。
そして、レーザー光を照射しながら、レーザーノズルNがX軸レール52に案内されて矢印A1の方向に摺動する。そうすると、板材Xが斜め方向に切断される。なお、空間部Sは移動しない。
次に、連続してレーザー光を照射しながら、レーザーノズルNがX軸レール52に沿って、逆の矢印A2の方向に摺動する。そうすると、板材Xがくの字に切断される。なお、空間部Sは移動しない。
これにより、板材Xが斜め方向及び逆斜め方向に切断された三角状のブランク材が得られ、これが第2無端ベルト2によって搬送される。
図6(b)は、本実施形態に係るレーザーブランキング装置を用いて板材をレーザー加工した他の例を示す概略平面図である。なお、この例の場合、X軸レール52は、Y軸レール51に沿って摺動するので、シフト部F1は、これに追従して、Y軸シフトレールYSに沿って摺動し、従動シフト部F2は、シフト部F1に従動するように、Y軸従動シフトレールYJに沿って摺動する。
まず、図6(b)に示すように、レーザーブランキング装置100においては、コイル等から巻き出された平板状の板材Xが、第1無端ベルト1によって連続搬送される。
そして、レーザー光を照射しながら、レーザーノズルNがX軸レール52に案内されて矢印A1の方向に摺動すると共に、X軸レール52がY軸レール51に案内されて、矢印B1の方向に摺動する。このとき、X軸レール52が第1無端ベルト1と同じ速度で摺動したとする。そうすると、板材Xが鉛直方向に切断される。なお、空間部Sは、X軸レール52の移動に追従して移動する。
次に、レーザー光の照射を停止させ、レーザーノズルNがX軸レール52に案内されて逆の矢印A2の方向に摺動すると共に、X軸レール52がY軸レール51に案内されて逆の矢印B2の方向に摺動する。そうすると、レーザーノズルN及びX軸レール52が元の位置に戻る。なお、空間部Sは、X軸レール52の移動に追従して移動する。
これにより、板材Xが鉛直方向に切断された矩形状のブランク材が得られ、これが第2無端ベルト2によって次に搬送される。
本実施形態に係るレーザーブランキング装置100を用いた加工方法においては、レーザーノズルNを摺動させながら板材Xにレーザー光を照射するので、板材Xを搬送させながら、位置ズレを起こさずに、板材Xを所望の形状にレーザー加工を行うことができる。
また、レーザーノズルNの摺動に追従するようにシフト部F1を摺動させることにより、第1無端ベルト1又は第2無端ベルト2がレーザー光によって損傷することを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係るレーザーブランキング装置100において、シフト部F1は第1後中内側案内ローラ14が、第1後上内側案内ローラ13よりも前後方向において前方に配置され、第2前中内側案内ローラ22が、第2後上内側案内ローラ21よりも前後方向において後方に配置されているが、これに限定されない。
例えば、シフト部F1は、第1後中内側案内ローラ14と第1後上内側案内ローラ13とが前後方向において同じ位置に配置され、第2前中内側案内ローラ22と第2後上内側案内ローラ21とが前後方向において同じ位置に配置されていてもよい。
本実施形態に係るレーザーブランキング装置100において、シフト部用板枠41は、アーム部a1に取り付けられたベアリングb1を介して、Y軸シフトレールYSに取り付けられているが、シフト部F1がY軸シフトレールYSに沿って摺動可能であれば、構造はこれに限定されない。
同様に、従動シフト部用板枠42は、ベアリングb2を介して、Y軸従動シフトレールYJに取り付けられているが、従動シフト部F2がY軸従動シフトレールYJに沿って摺動可能であれば、構造はこれに限定されない。
本実施形態に係るレーザーブランキング装置100において、第1案内部16は、円筒状の案内ローラ(第1後外側案内ローラ16)からなり、第2案内部26は、円筒状の案内ローラ(第2前外側案内ローラ26)からなっているが、対応する無端ベルトの外側に接し且つ当該無端ベルトを案内可能であればこれに限定されない。
例えば、第1案内部16及び第2案内部26は、それぞれ、側面視でU字状の固定案内板等であってもよい。
また、第1案内部16及び第2案内部26は、それぞれ、複数の案内ローラからなるものであってもよい。
本実施形態に係るレーザーブランキング装置100において、第1張力調整部3aは、円筒状の案内ローラからなり、第2張力調整部3bは、円筒状の案内ローラからなっているが、対応する無端ベルトの張力を調整可能であればこれに限定されない。
例えば、第1張力調整部3a及び第2張力調整部3bを設けず、上述した案内ローラの何れかをスライド可能とし、当該案内ローラをスライドさせることにより、張力を調整してもよい。
本発明は、板材を所望の形状にレーザー切断し、ブランク材とするレーザーブランキング装置として用いられる。本発明のレーザーブランキング装置によれば、コンパクトな構成でありながら、板材をレーザー切断によりブランク材とすることができ、且つ、レーザー切断したブランク材のみを搬送することができる。
1・・・第1無端ベルト
100・・・レーザーブランキング装置
11・・・第1前上内側案内ローラ
12・・・第1前下内側案内ローラ
13・・・第1後上内側案内ローラ
14・・・第1後中内側案内ローラ
15・・・第1後下内側案内ローラ
16・・・第1案内部(第1後外側案内ローラ)
2・・・第2無端ベルト
21・・・第2前上内側案内ローラ
22・・・第2前中内側案内ローラ
23・・・第2前下内側案内ローラ
24・・・第2後上内側案内ローラ
25・・・第2後下内側案内ローラ
26・・・第2案内部(第2前外側案内ローラ)
3a・・・第1張力調整部
3b・・・第2張力調整部
4・・・スパッタ受け箱
41・・・シフト部用板枠
42・・・従動シフト部用板枠
51・・・Y軸レール
52・・・X軸レール
61・・・タイミングベルト用案内ローラ
a1・・・アーム部
b1・・・ベアリング
F1・・・シフト部
F2・・・従動シフト部
N・・・レーザーノズル
S・・・空間部
S1,S2・・・サーボモータ
T・・・タイミングベルト
YJ・・・Y軸従動シフトレール
YS・・・Y軸シフトレール
X・・・板材

Claims (6)

  1. 長尺状の板材を搬送させながら、レーザーノズルから照射されるレーザー光で該板材を切断し、ブランク材とするレーザーブランキング装置において、
    前記板材を前方から後方に搬送するために連設された前側の第1無端ベルト及び後側の第2無端ベルトと、
    前記第1無端ベルトの内側面に接するように配置され、該第1無端ベルトを案内するための第1前上内側案内ローラ、第1前下内側案内ローラ、第1後上内側案内ローラ、第1後中内側案内ローラ及び第1後下内側案内ローラと、
    前記第1無端ベルトの外側面に接するように配置され、該第1無端ベルトを案内するための第1案内部と、
    前記第2無端ベルトの内側面に接するように配置され、該第2無端ベルトを案内するための第2前上内側案内ローラ、第2前中内側案内ローラ、第2前下内側案内ローラ、第2後上内側案内ローラ及び第2後下内側案内ローラと、
    前記第2無端ベルトの外側面に接するように配置され、該第2無端ベルトを案内するための第2案内部と、
    前記第1後上内側案内ローラに案内される前記第1無端ベルト及び前記第2前上内側案内ローラに案内される前記第2無端ベルトの間の空間部の上方に配設された前記レーザーノズルと、
    を備え、
    前記第1案内部が、前記第1後中内側案内ローラ及び前記第1後下内側案内ローラの間の前記第1無端ベルトを案内するものであり、且つ、前記第1後中内側案内ローラ及び前記第1後下内側案内ローラよりも前方に配設され、
    前記第2案内部が、前記第2前中内側案内ローラ及び前記第2前下内側案内ローラの間の前記第2無端ベルトを案内するものであり、且つ、前記第2前中内側案内ローラ及び前記第2前下内側案内ローラよりも後方に配設され、
    前記第1後下内側案内ローラ及び前記第2前下内側案内ローラが前後方向にスライド可能であり、
    前記第1前下内側案内ローラが固定されており、
    前記第1後上内側案内ローラ、前記第1後中内側案内ローラ、前記第2前上内側案内ローラ及び前記第2前中内側案内ローラが一体となったシフト部を構成しており、
    前記シフト部が、前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトの両側に設けられた前記前後方向に延びるY軸シフトレールに沿って、前記第1後中内側案内ローラが前記第1無端ベルトを介して前記第1案内部に近接する位置から、前記第2前中内側案内ローラが前記第2無端ベルトを介して前記第2案内部に近接する位置までの間でスライド可能であり、且つ、前記レーザーノズルの真下に位置するように、前記レーザーノズルの前後方向への移動に追従してスライドし、
    前記第1後下内側案内ローラ及び前記第2前下内側案内ローラが一体となった従動シフト部を構成しており、
    前記従動シフト部が、前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトの両側に設けられた前記前後方向に延びるY軸従動シフトレールに沿ってスライド可能であり、且つ、前記シフト部のスライドに従動して、前記シフト部の移動と反対方向に移動するレーザーブランキング装置。
  2. 前記第1無端ベルトの張力を微調整するための第1張力調整部、及び、前記第2無端ベルトの張力を微調整するための第2張力調整部、を更に備える請求項1記載のレーザーブランキング装置。
  3. 前記シフト部において、前記第1後中内側案内ローラが、前記第1後上内側案内ローラよりも前方に配置され、前記第2前中内側案内ローラが、前記第2後上内側案内ローラよりも後方に配置されている請求項1又は2記載のレーザーブランキング装置。
  4. 前記第1案内部が、第1後外側案内ローラからなり、
    前記第2案内部が、第2前外側案内ローラからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザーブランキング装置。
  5. 前記空間部に配設された幅方向に延びるスパッタ受け箱を更に備え、
    前記スパッタ受け箱には、該スパッタ受け箱内を吸引するためのバキューム装置が取り付けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザーブランキング装置。
  6. 前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトの上方に設けられた、前記板材の幅方向に延びるX軸レール、及び、前後方向に延びる一対のY軸レール、を更に備え、
    前記レーザーノズルが、前記X軸レールに案内されて摺動可能となっており、
    前記X軸レールが、前記Y軸レールに案内されて摺動可能となっている請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザーブランキング装置。
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