JP6792094B1 - ブレーキキャリパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク周りにスペースを確保することなく、出力ケーブルをディスクから離れた位置に配置する。【解決手段】ブレーキキャリパ装置は、ブレーキパッドが先端に配置された一対のアーム部の各々を回転可能に支持するアーム揺動部と、前記車両に固定可能とされたブラケット部と、前記ブラケット部に対して、前記アーム揺動部を第二支持軸周りに回転可能に支持するとともに、外周面に作用する荷重を検出可能とされたピン型ロードセルとを備える。前記ピン型ロードセルは、前記ブラケット部のブラケット支持孔及び前記アーム揺動部前記揺動部支持孔に挿入された状態で、前記ブラケット部に対して前記アーム揺動部を支持する円柱状のロードセル本体と、前記ロードセル本体における前記ディスクに対して遠い位置の端部から延び、検出結果を外部機器に出力可能な出力ケーブルとを有する。【選択図】図2

Description

本開示は、ブレーキキャリパ装置に関する。
従来から鉄道車両の台車には、回転している輪軸の車軸に設けられたディスクをブレーキパッドで挟み込むことで、ディスクとの摩擦によって車軸にブレーキ力を付与するブレーキキャリパ装置が知られている。
このようなブレーキキャリパ装置によって生成されるブレーキ力(制動トルク)は、天候、周囲温度、摩耗状態、及び負荷パターン等の様々な要因によって変動する。そのため、このブレーキ力の状態を監視し、実際に車軸に付与されるブレーキ力を調整する必要がある。
このブレーキ力を監視する方法としては、例えば、ブレーキキャリパ装置における荷重がかかる部材にひずみゲージを取り付けて、各部材に生じる応力を測定する方法が挙げられる。この方法では、測定した応力に基づいてブレーキ力を推定することが可能となる。
部材に生じる荷重を測定するシステムとして、例えば、特許文献1には、固定されたブラケットに対してブレーキケーシングを支持する第1のボルト型センサ及び第2のボルト型センサで応力を測定するシステムが開示されている。このブレーキシステムでは、第1のボルト型センサ及び第2のボルト型センサによって、ブレーキケーシングを支持する二箇所の支持点で発生した支持力が測定可能とされている。そして、第1のボルト型センサ及び第2のボルト型センサでの測定データに基づいて、ブレーキパッドからブレーキディスクにもたらされる制動トルクが算出され、ブレーキ制御に利用されている。
特許第6231190号公報
ところで、特許文献1のようなボルト型センサは、その中心軸の軸方向に挿抜されることでブレーキキャリパ装置や車両の台車に対して着脱される。したがって、ボルト型センサを取り外す際には、ブレーキキャリパ装置から離れるように、ボルト型センサを外側に向かって引き抜く必要がある。そのため、特許文献1の第2のボルト型センサのように、ディスクに近い側に配置されたボルト型センサを取り外すには、ブレーキキャリパ装置とディスクとの間にボルト型センサを抜くためのスペースを確保しておく必要がある。しかしながら、車両において、ディスク周りに大きなスペースを確保することは難しい。
また、ボルト型センサには、通常のひずみゲージと同様に、測定したデータを出力するための出力ケーブル(配線)が必要となる。このような出力ケーブルは、一般的に、ブレーキキャリパ装置の外側に向かって延ばされて、別の場所に配置された制御装置に繋がっている。そのため、ボルト型センサを着脱する際には、この出力ケーブルがディスク等の回転体や車両自体に干渉して損傷しないように注意する必要がある。さらに、ブレーキ時にディスクとブレーキパッドで発生する摩擦熱の影響で温度が高くなっているディスク周辺のように、高温の環境下に出力ケーブルが配置されると、輻射熱の影響を受け、測定データに温度による誤差因子(ノイズ)が入ってしまう可能性がある。その場合、この誤差因子を補償するために出力ケーブルに抵抗を追加しなければならず、測定データの評価が複雑になり信憑性が損なわれる。そのため、出力ケーブルは、ディスクから可能な限り離れた位置に配置されることが好ましい。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、ディスク周りにスペースを確保することなく、出力ケーブルをディスクから離れた位置に配置可能なブレーキキャリパ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のブレーキキャリパ装置は、車両のディスクをブレーキパッドで挟み込むことで、前記ディスクと繋がった前記車両の車軸にブレーキ力を発生させるブレーキキャリパ装置であって、前記ディスクに接触可能とされた前記ブレーキパッドが先端に配置され、前記ブレーキパッドが前記ディスクを挟み込む方向である第一方向と交差する第二方向に延びる一対のアーム部と、一対の前記アーム部の基端を前記第一方向に移動させるブレーキ本体と、前記基端と前記先端との間で、前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向に延びる第一支持軸周りに一対の前記アーム部の各々を回転可能に支持するアーム揺動部と、前記車両に固定可能とされたブラケット部と、前記ブラケット部に対して、前記アーム揺動部を前記第二方向に延びる第二支持軸周りに回転可能に支持するとともに、外周面に作用する荷重を検出可能としたピン型ロードセルとを備え、前記ブラケット部には、前記ピン型ロードセルを挿入可能なブラケット支持孔が前記第二方向に貫通するように形成され、前記アーム揺動部には、前記ピン型ロードセルを挿入可能な揺動部支持孔が前記第二方向に貫通するように形成され、前記ピン型ロードセルは、前記ブラケット支持孔及び前記揺動部支持孔に挿入された状態で、前記ブラケット部に対して前記アーム揺動部を支持する円柱状のロードセル本体と、前記ロードセル本体における前記ディスクに対して遠い位置の端部から延び、前記ピン型ロードセルの外周面に作用する荷重の検出結果を外部機器に出力可能な出力ケーブルとを有する。
本開示のブレーキキャリパ装置によれば、ディスク周りにスペースを確保することなく、出力ケーブルをディスクから離れた位置に配置できる。
本開示の実施形態に係るブレーキキャリパ装置の側面図である。 本開示の実施形態に係るピン型ロードセルを説明する要部拡大図である。 本開示の実施形態に係る規制部材を説明する要部拡大図である。 本開示の実施形態に係る規制部材を説明する図3をIV−IVから見た図である。
(ブレーキキャリパ装置)
以下、本開示に係る実施形態のブレーキキャリパ装置1について図1から図4を参照して説明する。ブレーキキャリパ装置1は、例えば鉄道車両(以下、単に車両と称する)の台車輪軸の車軸(不図示)に設けられたディスクDを、車軸の延在方向の両側から挟み込むことで、ディスクDと繋がっており、ディスクDとともに回転する車両の車軸にブレーキ力を発生させる装置である。
図1に示すように、ブレーキキャリパ装置1は、ブレーキ本体2と、一対のアーム部3と、アーム揺動部4と、ブラケット部5と、ピン型ロードセル6と、規制部材7(図2参照)と、防振材8と、を備えている。
ここで、車両の幅方向であって、車軸の延在方向を単に幅方向Xと称する。本実施形態の幅方向Xは、後述するブレーキパッドPDがディスクDを挟み込む方向であって、ブレーキキャリパ装置1における第一方向である。車両の前後方向は、車両の走行する方向であって、幅方向Xと直交する方向である。本実施形態の前後方向Yは、ブレーキキャリパ装置1における第一方向と交差する第二方向である。車両の上下方向は、幅方向X及び前後方向Yと直交する方向である。本実施形態の上下方向Zは、ブレーキキャリパ装置1における第一方向及び第二方向と交差する第三方向である。
(ブレーキ本体)
ブレーキ本体2は、一対のアーム部3の基端3bを幅方向Xに移動させるように可動させる。具体的には、ブレーキ本体2は、シリンダ21と、ピストン(不図示)と、ケーシング22とを有している。シリンダ21は、有底筒状をなして、幅方向Xに延びている。ピストンは、シリンダ21内に収容されて、幅方向Xに進退可能とされている。ケーシング22は、アーム部3の基端3bに接続されている。ケーシング22は、シリンダ21を内部に収容している。アーム揺動部4及びブラケット部5は、ピン型ロードセルが挿入されることで互いに取り付けられている。ブラケット部5は、不図示の車両(車体又は台車の台車枠)に取付けられている。
(アーム部3)
一対のアーム部3の各々には、ディスクDに接触可能とされたブレーキパッドPDが先端3aに配置されている。各アーム部3は、前後方向Yに延びている。一対のアーム部3は、幅方向Xに離れて配置されている。各々のアーム部3の先端3aには、上下方向Zに延びるパッド支持軸31が配置されている。パッド支持軸31は、アーム部3に対して回転可能とされている。ブレーキパッドPDは、パッド支持軸31に支持されていることで、アーム部3の先端3aに対して回転可能に支持されている。ブレーキ本体2によって、一対のアーム部3の基端3bが、上下方向Zから見た際に、幅方向Xに広がるように移動する。これにより、一対のアーム部3の先端3aに支持されたブレーキパッドPDがディスクDに押し付けられる。ブレーキパッドPDがディスクDに押し付けられることで輪軸にブレーキ力が発生する。本実施形態では、各々のアーム部3の先端3aは上下方向Zに二股に分かれた形状をなしている。
(アーム揺動部)
アーム揺動部4は、前後方向Yにおける基端3bと先端3aとの間で、一対のアーム部3の各々を支持している。具体的には、アーム揺動部4は、第三方向である上下方向Zに延びる第一支持軸O1周りにアーム部3を回転可能に支持している。アーム揺動部4は、ブラケット部5に対してピン型ロードセル6を介して回転可能に支持されている。本実施形態のアーム揺動部4は、第一揺動部本体41と、第二揺動部本体42と、一対の揺動軸43とを有している。
第一揺動部本体41は、ケーシング22に対して離れた位置に配置されている。第一揺動部本体41は、ブラケット部5に支持されている。第一揺動部本体41は、ピン型ロードセル6を第二方向である前後方向Yに延びる第二支持軸O2周りに回転可能に支持している。第一揺動部本体41には、ピン型ロードセル6を挿入可能な揺動部支持孔411が形成されている。揺動部支持孔411は、第二支持軸O2を中心とする断面円形状をなして、第一揺動部本体41を前後方向Yに貫通するように形成されている。第二支持軸O2は、上下方向Zから見た際に、幅方向Xに離れて配置された一対のブレーキパッドPDに対して中間位置に配置されている。つまり、第二支持軸O2は、上下方向Zから見た際に、幅方向Xにおいて、一対のブレーキパッドPD及びアーム部3に対して等距離の位置に配置されている。
第二揺動部本体42は、第一揺動部本体41と一体に形成されている。第二揺動部本体42は、第一揺動部本体41から上下方向Zの下方かつ前後方向YのディスクD側に向かって延びている。
一対の揺動軸43は、幅方向Xに離れた位置で、それぞれ第二揺動部本体42に対して回転可能に支持されている。一対の揺動軸43は、第一揺動部本体41から離れた位置に配置されている。各揺動軸43は、各アーム部3に対応するように、一つのアーム部3に対して一つ配置されている。揺動軸43は、第一支持軸O1を中心として上下方向Zに延びる円柱状に形成されている。揺動軸43は、上下方向Zから見た際に、前後方向Yにおける基端3bと先端3aとの間で各アーム部3を支持している。アーム部3は、上下方向Zから見た際に、揺動軸43を中心として回転するように可動される。
(ブラケット部)
ブラケット部5は、不図示のボルト等によって車両(車体又は台車の台車枠)に固定可能とされている。ブラケット部5は、ピン型ロードセル6を第二支持軸O2周りに回転可能に支持している。したがって、ブラケット部5は、ピン型ロードセル6を介して、アーム揺動部4を第二支持軸O2周りに回転可能に支持している。ブラケット部5は、第一揺動部本体41がピン型ロードセル6を支持している位置に対して、前後方向Yの両側から挟み込むように、ピン型ロードセル6を支持している。これにより、ブラケット部5は、第一揺動部本体41の前後方向Yへの移動を規制している。本実施形態のブラケット部5には、図2に示すように、ピン型ロードセル6を挿入可能なブラケット支持孔511が形成されている。ブラケット支持孔511は、第二支持軸O2を中心とする断面円形状をなして、ブラケット部5を前後方向Yに貫通するように形成されている。ブラケット支持孔511は、ブラケット部5に対して、前後方向Yに離れて二箇所形成されている。
(ピン型ロードセル)
ピン型ロードセル6は、図1に示すように、ブラケット部5に対して、アーム揺動部4を第二支持軸O2周りに回転可能に支持している。ピン型ロードセル6は、外周面に作用する荷重を検出可能とされている。本実施形態のピン型ロードセル6は、図2に示すように、ロードセル本体61と、出力ケーブル62とを有している。
ロードセル本体61は、円柱状に形成されている。ロードセル本体61は、上下方向Zから見た際に、幅方向Xにおいて、一対のブレーキパッドPDで挟まれた位置に配置されている。具体的には、ロードセル本体61は、上下方向Zから見た際に、幅方向Xにおいて、一対のアーム部3の間に配置されている。ロードセル本体61は、その中心軸が第二支持軸O2と一致した状態で、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入されている。つまり、ロードセル本体61の中心軸は、上下方向Zから見た際に、幅方向Xにおいて、一対のブレーキパッドPDに対して等距離となる中間位置に配置されている。ロードセル本体61は、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入された状態で、ブラケット部5及び第一揺動部本体41を支持している。本実施形態のロードセル本体61は、挿入部611と、拡径部612とを有している。
挿入部611は、ブッシュ9を介して揺動部支持孔411内に挿入されている。ブッシュ9は、前後方向Yに離れた状態で揺動部支持孔411に二つ挿入されている。挿入部611の内部には、出力ケーブル62と接続されたひずみゲージ60が密閉された状態で収容されている。ひずみゲージ60は、負荷された外力に応じたひずみを電気信号として検出するセンサである。本実施形態のひずみゲージ60は、挿入部611に対して、前後方向Yに離れて二つ配置されている。ひずみゲージ60は、ロードセル本体61がブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入された状態で、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411の少なくとも一方と前後方向Yの位置が重なる位置に配置されている。ひずみゲージ60は、挿入部611の中心軸が第二支持軸O2と一致した状態で、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入部611が挿入されていることで、挿入部611の外周面に作用する荷重の中でも、垂直方向成分の荷重(上下方向Zに作用する荷重)を検出する。また、挿入部611には、後述するキー部材71が嵌り込むキー溝615が形成されている。キー溝615は、挿入部611の外周面から窪んでいる。キー溝615は、ロードセル本体61がブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入された状態で、ブラケット部5と重ならない位置であって、ブラケット部5に対して前後方向YにおけるディスクDに近い位置に形成されている。
拡径部612は、挿入部611の端部で、挿入部611と一体に形成されている。拡径部612は、ロードセル本体61がブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入された状態で、ロードセル本体61のディスクDに対して遠い位置の端部を形成している。拡径部612は、挿入部611よりも大きな径で形成されている。拡径部612は、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入不能とされている。拡径部612は、ロードセル本体61がブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入された状態で、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411の外で、前後方向Yにおいてブラケット部5と接触する位置に配置されている。この拡径部612によって、挿入部611がブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入された状態で、ピン型ロードセル6は前後方向YにおいてディスクDに近づく方向への移動が規制されている。
出力ケーブル62は、拡径部612から延びている。出力ケーブル62は、ひずみゲージ60で測定したピン型ロードセル6の外周面に作用する荷重の検出結果を外部機器(不図示)に出力可能とされている。出力ケーブル62は、可撓性を有する長尺状をなす部材である。出力ケーブル62の内部には、信号用の配線が収容されている。外部機器としては、例えば、CPU、メモリ、及びストレージ等を備える一般的なコンピュータが挙げられる。
(規制部材)
規制部材7は、ピン型ロードセル6の第二支持軸O2周りの回転及び第二支持軸O2の延びる方向である前後方向Yへの移動を規制している。規制部材7は、ブラケット部5及びピン型ロードセル6に対して着脱可能とされている。規制部材7は、ロードセル本体61がブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に挿入された状態で、ブラケット部5に固定可能とされている。図3及び図4に示すように、本実施形態の規制部材7は、キー部材71と、固定部材72と、回り止め部材73とを有している。
キー部材71は、キー溝615に挿入可能な直方状のブロック材である。固定部材72は、キー部材71をブラケット部5に固定する。本実施形態の固定部材72は、例えば、ボルトである。キー部材71がキー溝615に嵌り込んだ状態で、固定部材72によってキー部材71がブラケット部5に固定される。これにより、ロードセル本体61の第二支持軸O2周りの回転及び前後方向Yへの移動がキー部材71によって阻害されて不能となる。回り止め部材73は、固定部材72のキー部材71に対する緩みを抑制する部材である。回り止め部材73は、薄い板状の座金である。回り止め部材73は、前後方向Yにおいて、キー部材71と固定部材72の頭部との間に挟まれている。回り止め部材73は、固定部材72をキー部材71に対して固定後に、固定部材72の頭部に向かって折り曲げられた状態で配置されている。
(防振材)
防振材8は、図1及び図2に示すように、ブラケット部5及びアーム揺動部4の間での振動の伝達を抑制する。防振材8は、例えば、弾性部材のように、振動を減衰させることが可能な材料で形成されていることが好ましい。本実施形態の防振材8は、矩形板状をなすゴム板である。防振材8は、ブラケット部5及び第一揺動部本体41に対して、上下方向Zから挟まれるように、それぞれに面接触した状態で配置されている。防振材8は、上下方向Zから見た際に、ブラケット部5、第一揺動部本体41、及び挿入部611が重なる位置に配置されている。また、防振材8は本実施形態の構造に限定されるものではない。防振材8は、アーム揺動部4の振動の伝達を抑制できる構造であればよい。例えば、防振材8は、アーム揺動部4と車体及び台車枠の間に配置された構造でもよい。
(作用効果)
上記構成のブレーキキャリパ装置1では、ブレーキ本体2が駆動されることで、シリンダ21からピストンが突出するように幅方向Xに移動する。これにより、一対のアーム部3の基端3bが、ピストンによって、幅方向Xの外側に向かって移動される。アーム部3の基端3bが幅方向Xの外側に移動されることで、揺動軸43を中心としてアーム部3が回転し、アーム部3の先端3aがディスクDに近づくように幅方向Xの内側に向かって移動する。その結果、一対のアーム部3の先端3aに配置されたブレーキパッドPDがディスクDに押し付けられ、輪軸にブレーキがかかる。この際、生じるブレーキ力(制動トルク)は、ディスクDの回転する方向とは反対向きの力として、ブレーキパッドPDを介してアーム部3に伝わる。そして、アーム部3に伝わった力は、揺動軸43を介して第一揺動部本体41及び第二揺動部本体42に伝わる。第一揺動部本体41及び第二揺動部本体42に伝わった力は、車両に固定されたブラケット部5と第一揺動部本体41との間に介在している挿入部611に、負荷を生じさせる。その結果、挿入部611内に配置された二つのひずみゲージ60によって、ピン型ロードセル6にかかる荷重が測定される。測定結果のデータは、外部機器に送られる。外部機器では、測定された荷重(ひずみ)の値からブレーキ力を算出することで、ブレーキ時に生じたブレーキ力が取得可能となる。
なお、ブレーキ力を算出する方法としては、例えば、ピン型ロードセル6のひずみゲージ60での測定結果である荷重データと、ブレーキ力(制動トルク)との相関関係を示す相関データを予め用意しておく。そして、測定された測定結果と事前に用意されていた相関データとを利用することで、ブレーキ力を算出することが可能となる。
また、ブレーキの状態監視を行う際には、例えば、算出したブレーキ力から瞬間摩擦係数をさらに算出し、全速度域で平均化して平均摩擦係数を取得する。取得した平均摩擦係数を設計値や過去の履歴情報と比較することで、状態監視を行うことができる。また、走行時の自動列車制御ブレーキ(ATCブレーキ)や駅停車時の手動ブレーキで得られたブレーキ力の任意の代表値を過去の履歴情報と比較することで、状態監視を行うことができる。
このようなブレーキキャリパ装置1によれば、ピン型ロードセル6を取り付ける際には、挿入部611が揺動部支持孔411及びブラケット支持孔511に挿入される。その際、拡径部612が前後方向Yにおいて第一揺動部本体41を基準にディスクDと反対の位置に配置される。つまり、ディスクDに対して遠い側から挿入部611の先端3aが揺動部支持孔411及びブラケット支持孔511に挿入される。その後、拡径部612が前後方向Yにおいてブラケット部5と接触する位置まで、挿入部611が揺動部支持孔411及びブラケット支持孔511に挿入される。この状態で、キー溝615にキー部材71が嵌め込まれる。キー部材71は、キー溝615に収容された状態で、固定部材72及び回り止め部材73によってブラケット部5に固定される。これにより、挿入部611が、ブラケット部5やアーム揺動部4に対して回転不能となる。
このように取り付けられたピン型ロードセル6では、拡径部612が、前後方向Yにおいて、ディスクDに対して、ブラケット部5やアーム揺動部4よりも遠い位置に配置された状態で取り付けられる。つまり、ピン型ロードセル6を取り外す際には、ブラケット部5やアーム揺動部4を基準に、ディスクDから離れるように前後方向Yに移動させることとなる。また、ピン型ロードセル6を取り付ける際には、ブラケット部5やアーム揺動部4を基準に、ディスクDに対して離れた位置から前後方向Yに移動させることとなる。したがって、拡径部612や出力ケーブル62がディスクD付近に近づくことが無い。その結果、ピン型ロードセル6を着脱するためのスペースをブラケット部5やアーム揺動部4とディスクDとの間に確保する必要が無い。したがって、ディスクD周りに大きなスペースを確保することなく、ブレーキ力を測定可能なセンサであるピン型ロードセル6を設置することができる。
また、出力ケーブル62をディスクDの近くに配置する必要が無くなる。そのため、ディスクDや車両に出力ケーブル62が干渉して損傷してしまうことが無い。さらに、ディスクD周辺の摩擦熱の影響を出力ケーブル62が受けることを抑えることができ、輻射熱の影響で測定データにノイズが入ってしまうことを抑えることができる。
また、ピン型ロードセル6では、ひずみゲージ60が挿入部611内に密閉された状態で収容されており、外部に曝されていない。そのため、円柱形状のピン型の部材の外周面にひずみゲージ60を直接貼り付けた構造と比較すると、ひずみゲージ60を保護した状態で荷重(ひずみ)を測定することができる。したがって、振動に伴う擦れでのひずみゲージ60の損傷や、熱や湿度によるひずみゲージ60への影響を抑えることができ、高い精度で測定を継続することができる。
また、ロードセル本体61の中心軸は、幅方向Xにおいて、一対のブレーキパッドPDに対して等距離となる中間位置に配置されている。これにより、ひずみゲージ60では、挿入部611に作用する垂直方向成分の荷重のみを精度よく検出することができる。仮に、ロードセル本体61の中心軸が、中間位置ではない場合には、ブレーキパッドPDに対する距離が幅方向Xでずれてしまう。そのため、垂直方向成分の荷重が、幅方向成分にも分散されてしまう。その結果、分散された値が誤差となってひずみゲージ60で検出されてしまう。そのため、挿入部611に作用する垂直方向の反力をひずみゲージ60で正確に検出できない可能性がある。一方で、ロードセル本体61の中心軸が一対のブレーキパッドPDに対して等距離とされている。つまり、ロードセル本体61が、一対のブレーキパッドPDに対して、幅方向Xに均等に配置される。これにより、ひずみゲージ60では、垂直方向成分の荷重のみを精度よく検出することができる。
さらに、仮に、ロードセル本体61の中心軸と第二支持軸O2とがずれて配置されている場合、ひずみゲージ60で検出される荷重は、垂直方向成分だけでなく、幅方向成分も含んだ値となる。具体的には、ロードセル本体61の中心軸と第二支持軸O2とのずれにより、垂直方向成分の荷重が、幅方向成分にも分散されてしまう。その結果、分散された値が誤差となってひずみゲージ60で検出されてしまう。そのため、挿入部611に作用する垂直方向の反力をひずみゲージ60で正確に検出できない可能性がある。一方で、本実施形態では、ロードセル本体61の中心軸が第二支持軸O2と一致した状態で、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411にロードセル本体61が挿入されている。つまり、挿入部611が、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に対して、幅方向X及び上下方向Zの中心に合わせるように配置される。これにより、ひずみゲージ60では、挿入部611に作用する垂直方向成分の荷重のみをより一層精度よく検出することができる。
また、ブラケット部5及び第一揺動部本体41に対して、防振材8が接触している。その結果、ブラケット部5に対して第一揺動部本体41が幅方向Xや前後方向Yに傾いた状態で固定されていた場合でも、ブラケット部5に対する第一揺動部本体41の傾きを防振材8で吸収することができる。その結果、ブラケット部5に対して第一揺動部本体41が幅方向Xや前後方向Yに傾いていることで生じる上下偏摩耗の影響を抑えることができる。さらに、防振材8によって、カーブ(カント)による傾きを吸収し、車両に対するブレーキキャリパ装置1の幅方向Xに対してねじれを抑制できる。これにより、第一揺動部本体41から挿入部611を介してブラケット部5に伝わる垂直方向成分の反力を高い精度で測定することができる。
また、本実施形態のブレーキキャリパ装置1の構造では、ディスクDの幅方向Xの動きに対して、ブレーキ本体2が幅方向Xに自由に可動でき、さらに、摩擦機構(ブレーキパッド取付部とアームの先端部との間に配置され、ブレーキパッド取付部の動きを規制する機構)によりブレーキパッドPDの偏摩耗に依存することなく、ディスクDに対して水平に挟む機能を有しているため、ディスクDをブレーキパッドPDで挟んだときに幅方向Xに対してねじれにくい構造となっている。したがって、ひずみゲージ60で、挿入部611に作用する垂直方向成分の荷重のみをより高い精度で検出することができる。
また、規制部材7によって、ブラケット部5に対する挿入部611の移動が規制される。具体的には、規制部材7によって、挿入部611は、ブラケット部5に対する第二支持軸O2周りに回転不能となる。さらに、規制部材7によって、挿入部611は、ブラケット部5及び第一揺動部本体41に対して前後方向Yに移動不能となる。その結果、挿入部611は、第二支持軸O2周りに第一揺動部本体41に対してのみ回転する。そのため、第一揺動部本体41から挿入部611を介してブラケット部5に伝わる力を高い精度で測定することができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、本実施形態では、ピン型ロードセル6の挿入部611に対して二つのひずみゲージ60のみが配置されたが、このような形態に限定されるものではない。ピン型ロードセル6に対して、二つ以上の複数のひずみゲージ60が配置されていてもよく、一つのひずみゲージ60のみが配置されていてもよい。
また、規制部材7は、本実施形態の構造に限定されるものではない。規制部材7は、ピン型ロードセル6の第二支持軸O2周りの回転及び第二支持軸O2の延びる方向である前後方向Yへの移動を規制することが可能な構造であればよい。例えば、規制部材7は、止め輪やエンドプレートを使用した構造でもよい。
<付記>
本実施形態に記載のブレーキキャリパ装置1は、例えば以下のように把握される。
(1)第一の態様のブレーキキャリパ装置1は、車両のディスクDをブレーキパッドPDで挟み込むことで、前記ディスクDと繋がった前記車両の車軸にブレーキ力を発生させるブレーキキャリパ装置1であって、前記ディスクDに接触可能とされた前記ブレーキパッドPDが先端3aに配置され、前記ブレーキパッドPDが前記ディスクDを挟み込む方向である第一方向と交差する第二方向に延びる一対のアーム部3と、一対の前記アーム部3の基端3bを前記第一方向に移動させるブレーキ本体2と、前記基端3bと前記先端3aとの間で、前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向に延びる第一支持軸O1周りに一対の前記アーム部3の各々を回転可能に支持するアーム揺動部4と、前記車両に固定可能とされたブラケット部5と、前記ブラケット部に対して、前記アーム揺動部4を前記第二方向に延びる第二支持軸O2周りに回転可能に支持するとともに、外周面に作用する荷重を検出可能としたピン型ロードセル6とを備え、前記ブラケット部5には、前記ピン型ロードセル6を挿入可能なブラケット支持孔511が前記第二方向に貫通するように形成され、前記アーム揺動部4には、前記ピン型ロードセル6を挿入可能な揺動部支持孔411が前記第二方向に貫通するように形成され、前記ピン型ロードセル6は、前記ブラケット支持孔511及び前記揺動部支持孔411に挿入された状態で、前記ブラケット部5に対して前記アーム揺動部4を支持する円柱状のロードセル本体61と、前記ロードセル本体61における前記ディスクDに対して遠い位置の端部から延び、前記ピン型ロードセルの外周面に作用する荷重の検出結果を外部機器に出力可能な出力ケーブル62とを有する。
これにより、ピン型ロードセル6を取り外す際には、ブラケット部5やアーム揺動部4を基準に、ディスクDから離れるように前後方向Yに移動させることとなる。また、ピン型ロードセル6を取り付ける際には、ブラケット部5やアーム揺動部4を基準に、ディスクDに対して離れた位置から前後方向Yに移動させることとなる。したがって、出力ケーブル62がディスクD付近に近づくことが無い。その結果、ピン型ロードセル6を着脱するためのスペースをブラケット部5やアーム揺動部4とディスクDとの間に確保する必要が無い。したがって、ディスクD周りに大きなスペースを確保することなく、ブレーキ力を測定可能なセンサであるピン型ロードセル6を設置することができる。また、出力ケーブル62をディスクDの近くに配置する必要が無くなる。そのため、ディスクDや車両に出力ケーブル62が干渉して損傷してしまうことが無い。さらに、ディスクD周辺の摩擦熱の影響を出力ケーブル62が受けることを抑えることができ、輻射熱の影響で測定データにノイズが入ってしまうことを抑えることができる。
(2)第二の態様のブレーキキャリパ装置1は、(1)のブレーキキャリパ装置1であって、前記ブラケット部5及び前記アーム揺動部4に接触した状態で配置され、前記ブラケット部5及び前記アーム揺動部4の間での振動の伝達を抑制する防振材8をさらに備えていてもよい。
これにより、ブラケット部5に対してアーム揺動部4が傾いた状態で固定されていた場合でも、ブラケット部5に対するアーム揺動部4の傾きを防振材8で吸収することができる。その結果、ブラケット部5に対してアーム揺動部4が傾いていることで生じる偏摩耗の影響を抑えることができる。これにより、アーム揺動部4からロードセル本体61を介してブラケット部5に伝わる力を高い精度で測定することができる。
(3)第三の態様のブレーキキャリパ装置1は、(1)又は(2)のブレーキキャリパ装置1であって、前記ブラケット部5に着脱可能とされ、前記ブラケット部5に対する前記ロードセル本体61の前記第二支持軸O2周りの回転及び前記第二支持軸O2の延びる方向への移動を規制する規制部材7をさらに備えていてもよい。
これにより、ロードセル本体61は、第二支持軸O2周りにアーム揺動部4に対して回転する。そのため、アーム揺動部4からロードセル本体61を介してブラケット部5に伝わる力を高い精度で測定することができる。
(4)第四の態様のブレーキキャリパ装置1は、(1)から(3)の何れか一つのブレーキキャリパ装置1であって、前記ロードセル本体61は、内部に前記出力ケーブル62と接続されたひずみゲージ60が収容されていてもよい。
これにより、ひずみゲージ60は外部に曝されていない。したがって、ひずみゲージ60に対する振動に伴う擦れでの損傷や、熱や湿度の影響を抑えることができ、高い精度で測定を継続することができる。
(5)第五の態様のブレーキキャリパ装置1は、(1)から(4)の何れか一つのブレーキキャリパ装置1であって、前記ロードセル本体61の中心軸は、前記第一方向において、一対の前記ブレーキパッドPDで挟まれた位置であって、一対の前記ブレーキパッドPDに対して等距離となる中間位置に配置され、前記ロードセル本体61は、垂直方向成分の前記荷重を検出してもよい。
これにより、
ロードセル本体61が、第一方向において、一対のブレーキパッドPDに対して等距離となるように配置される。これにより、ひずみゲージ60では、ロードセル本体61に作用する垂直方向成分の荷重のみをより精度よく検出することができる。
(6)第六の態様のブレーキキャリパ装置1は、(1)から(5)の何れか一つのブレーキキャリパ装置1であって、前記ロードセル本体61は、その中心軸が前記第二支持軸O2と一致した状態で、前記ブラケット支持孔511及び前記揺動部支持孔411に挿入され、前記ロードセル本体61は、垂直方向成分の前記荷重を検出してもよい。
これにより、ロードセル本体61が、ブラケット支持孔511及び揺動部支持孔411に対して、中心に合わせるように配置される。これにより、ひずみゲージ60では、ロードセル本体61に作用する垂直方向成分の荷重のみをより精度よく検出することができる。
1 ブレーキキャリパ装置
2 ブレーキ本体
21 シリンダ
22 ケーシング
3 アーム部
3a 先端
3b 基端
PD ブレーキパッド
31 パッド支持軸
4 アーム揺動部
O1 第一支持軸
41 第一揺動部本体
411 揺動部支持孔
42 第二揺動部本体
43 揺動軸
5 ブラケット部
511 ブラケット支持孔
O2 第二支持軸
6 ピン型ロードセル
61 ロードセル本体
611 挿入部
612 拡径部
615 キー溝
60 ひずみゲージ
62 出力ケーブル
7 規制部材
71 キー部材
72 固定部材
73 回り止め部材
8 防振材
9 ブッシュ
D ディスク
X 幅方向
Y 前後方向
Z 上下方向

Claims (6)

  1. 車両のディスクをブレーキパッドで挟み込むことで、前記ディスクと繋がった前記車両の車軸にブレーキ力を発生させるブレーキキャリパ装置であって、
    前記ディスクに接触可能とされた前記ブレーキパッドが先端に配置され、前記ブレーキパッドが前記ディスクを挟み込む方向である第一方向と交差する第二方向に延びる一対のアーム部と、
    一対の前記アーム部の基端を前記第一方向に移動させるブレーキ本体と、
    前記基端と前記先端との間で、前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向に延びる第一支持軸周りに一対の前記アーム部の各々を回転可能に支持するアーム揺動部と、
    前記車両に固定可能とされたブラケット部と、
    前記ブラケット部に対して、前記アーム揺動部を前記第二方向に延びる第二支持軸周りに回転可能に支持するとともに、外周面に作用する荷重を検出可能としたピン型ロードセルとを備え、
    前記ブラケット部には、前記ピン型ロードセルを挿入可能なブラケット支持孔が前記第二方向に貫通するように形成され、
    前記アーム揺動部には、前記ピン型ロードセルを挿入可能な揺動部支持孔が前記第二方向に貫通するように形成され、
    前記ピン型ロードセルは、
    前記ブラケット支持孔及び前記揺動部支持孔に挿入された状態で、前記ブラケット部に対して前記アーム揺動部を支持する円柱状のロードセル本体と、
    前記ロードセル本体における前記ディスクに対して遠い位置の端部から延び、前記ピン型ロードセルの外周面に作用する荷重の検出結果を外部機器に出力可能な出力ケーブルとを有するブレーキキャリパ装置。
  2. 前記ブラケット部及び前記アーム揺動部に接触した状態で配置され、前記ブラケット部及び前記アーム揺動部の間での振動の伝達を抑制する防振材をさらに備える請求項1に記載のブレーキキャリパ装置。
  3. 前記ブラケット部に着脱可能とされ、前記ブラケット部に対する前記ロードセル本体の前記第二支持軸周りの回転及び前記第二支持軸の延びる方向への移動を規制する規制部材をさらに備える請求項1又は請求項2に記載のブレーキキャリパ装置。
  4. 前記ロードセル本体は、内部に前記出力ケーブルと接続されたひずみゲージが収容されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載のブレーキキャリパ装置。
  5. 前記ロードセル本体の中心軸は、前記第一方向において、一対の前記ブレーキパッドで挟まれた位置であって、一対の前記ブレーキパッドに対して等距離となる中間位置に配置され、
    前記ロードセル本体は、垂直方向成分の前記荷重を検出する請求項1から請求項4の何れか一項に記載のブレーキキャリパ装置。
  6. 前記ロードセル本体は、その中心軸が前記第二支持軸と一致した状態で、前記ブラケット支持孔及び前記揺動部支持孔に挿入され、
    前記ロードセル本体は、垂直方向成分の前記荷重を検出する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のブレーキキャリパ装置。
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