JP6791955B2 - 間接活線工事用把持工具 - Google Patents

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Description

本発明は、間接活線工事用把持工具に関する。特に、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線作業できる間接活線工事用把持工具であって、電線等を把持できる間接活線工事用把持工具に関する。
従来、高圧配電線を無停電で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがある。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋等の保護具を着用して、通電中の高圧配電線に直接触れて配電工事を行うものであるが、作業者の感電事故発生の危険があった。一方、間接活線工法は、作業者が間接活線工事用把持工具を用いて、通電中の高圧配電線に直接触れることなく配電工事を行うものである。
一般に、間接活線工事用把持工具には、絶縁ヤットコや絶縁クイックといわれる間接活線工事用把持工具がある。これらは、先端部に取り付けた先端工具の交換ができない構造となっている。即ち、絶縁ヤットコ又は絶縁クイックは、1つの専用工具であり、電線を把持する専用工具である。絶縁ヤットコは、比較的太い電線を把持する作業に使用される。絶縁クイックは、比較的細い電線を確実に把持する作業に使用される。
特開2013−9546号公報 特開平7−298436号公報
従来、作業者は、これらの間接活線工事用把持工具を用いて高圧配電線の引下げ線の切断作業等をする場合において、多様な径の電線を把持する可能性がある場合や、電線の径寸法が判らない場合には、把持すべき電線の径に応じて作業ができるよう絶縁ヤットコ及び絶縁クイックをともに用意する必要があった。しかし、絶縁ヤットコや絶縁クイックのような電線把持専用の間接活線工事用把持工具は容積が大きく、場所をとる。このため、作業者が高所作業車の狭いバケット内で作業をする場合には、バケットの中は、複数の作業者の他、これら絶縁ヤットコ及び絶縁クイックの間接活線工事用把持工具で一杯になり、作業がしづらくなるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、比較的太い電線でも比較的細い電線でも一本の間接活線工事用把持工具で把持することを可能とする間接活線工事用把持工具を提供することを目的とする。
この発明の請求項1にかかる間接活線工事用把持工具は、電線と人体との間に安全を保つための安全距離以上の長さを有する絶縁性の絶縁操作棒と、
前記絶縁操作棒の先端部に取り付けられ、同じく前記絶縁操作棒に設けられた把持操作部の操作によって開閉動作される2つの開閉片を有する把持部と、
を備える間接活線工事用把持工具であって、
前記把持部の前記2つの開閉片は、
先端部が開閉方向と交差する方向において2つに分かれた形状に形成された固定把持部と、
前記固定把持部の2つに形成された先端部に、前記開閉片の閉動作時に先端部が入り込む可動把持部と、を備え、
前記固定把持部は、基部と、第1直線部と、第2直線部と、第3直線部と、を有し、
固定把持部の基部は、絶縁操作棒の先端部に嵌合され固定され、基部から、絶縁操作棒の長手方向に対して上向きかつ外側向きに略30度の角度を付して略直線状に延在する第1直線部が形成され、前記外側向きとは、可動把持部と固定把持部とが対向する向きとは反対向きであって、絶縁操作棒の中心軸線と交差する向きをいい、
この第1直線部に連続して、更に外側に略17度の角度を付されて延在する第2直線部が形成され、
この第2直線部に連続し、上向きかつ内側向きに75度〜60度の角度を付して折れ曲がる第3直線部が形成され、前記内側向きとは、可動把持部と固定把持部とが対向する向きであって、絶縁操作棒の中心軸線と交差する向きをいい、
固定把持部の基部の上部であって第1直線部と第2直線部の繋ぎの部分に、可動把持部の中央部基端側が枢軸を介して回動可能に連結され、
第1直線部の内側には第1当接面が形成され、第1当接面は、絶縁操作棒の軸線方向及び各直線部の長手方向を含む仮想平面と直交し、かつ、第1直線部の長手方向を含む平面であり、第1当接面を延ばした平面は、絶縁操作棒の軸線と交差し、
第2直線部の内側には第2当接面が形成され、第2当接面は、前記仮想平面と直交し、かつ、第2直線部の長手方向を含む平面であり、第2当接面を延ばした平面は、絶縁操作棒の軸線と交差し、
第3直線部の内側には第3当接面が形成され、第3当接面は、前記仮想平面と直交し、かつ、第3直線部の長手方向を含む平面であり、第3当接面を延ばした平面は、絶縁操作棒の軸線と交差し、
第2当接面と第3当接面との折れ曲がり部分に係合部が形成され、
第2直線部の内側の第2当接面と第3直線部の内側の第3当接面とのなす角度は、105度〜120度の角度が付され、
前記第2当接面と第3当接面との折れ曲がり部分である係合部に、電線が係止され、
第3直線部は、2つに分かれた形状に形成され、可動把持部の先端部が回動してこの2つに分かれた第3直線部間に入り込むことができるような形状に形成され、第3直線部の先端は、第2直線部より、仮想平面の平面方向において、細く形成され、
固定把持部の第2当接面及び第3当接面は、仮想平面と直交する方向に延びる、電線を把持する際に電線に対して滑り止めとして機能する複数の突条が設けられ、前記突条が、電線の軸線方向に延びており、
可動把持部は、先端部と中央部と中央部基端側と基部とを有し、
可動把持部は、固定把持部と同様に硬質材料で形成され、
可動把持部は、前記仮想平面上で、固定把持部の第2当接面と第3当接面における折り曲がり部分である係合部の凸と反対向きに凸の略円弧状若しくは三日月状の曲線を描く全体形状が形成され、
可動把持部内側において、仮想平面と直交し、かつ、仮想平面上で円弧を描く円弧曲面が形成され、
円弧曲面は、電線との当接面であり、凹面状に形成され、円弧曲面の曲率半径は、把持対象物である電線の大きな半径の1.5倍程度から3倍程度であり、
円弧曲面は、固定把持部の第2当接面と第3当接面とのなす角の二等分線を跨ぐように延びる曲面であって、固定把持部の第2当接面及び第3当接面の折れ曲がり部分の凸と反対向きに凸の円弧状の曲面であり、
円弧曲面は、その曲率中心が、可動把持部の基部と中央部基端側とを結ぶ直線に対して直角に中央部基端側から延ばす直線より内側になるよう、形成され、
可動把持部の中央部基端側は、固定把持部の基部の上部であって第1直線部と第2直線部の繋ぎの部分に枢軸を介して回動可能に連結され、可動把持部の基部は、補助絶縁操作棒の先端部と回動可能に連結され、
把持操作部の操作レバーの動きに応じて、可動把持部は、枢軸を中心として回動可能となり、
可動把持部が固定把持部に接近する際は、可動把持部の先端部は、固定把持部の2つに分かれた第3直線部間に入り込み、
可動把持部の先端部の形状は、可動把持部の中央部より、仮想平面の平面方向において、細く形成され、
可動把持部の電線との当接面である円弧曲面は、仮想平面と直交する方向に、電線を把持する際に電線に対して滑り止めとして機能する複数の突条が設けられ、前記突条が、電線の軸線方向に延びており、
前記可動把持部の円弧曲面は、絶縁操作棒の軸線方向を含む平面上で円弧を描く、電線と当接する円弧曲面が形成されており、
前記固定把持部は、可動把持部の円弧曲面が円弧を描く平面と同一平面上で、小径又は大径のいずれの電線をも把持できるように、鈍角の角度で屈曲する形状の係合部を備えており、
前記把持部が閉状態である場合には、前記可動把持部の前記円弧曲面と前記固定把持部の係合部との間において、扇形の空間が形成されることを特徴とする。
この発明の請求項2にかかる間接活線工事用把持工具は、固定把持部は幅方向に凹みが設けられていることを特徴とする。
この発明の請求項3にかかる間接活線工事用把持工具は、可動把持部の略中央部は幅方向に凹みが設けられていることを特徴とする。
この発明にかかる間接活線工事用把持工具は、固定把持部の鈍角に屈曲する係合部において、その屈曲する角度は105度〜120度であることが好ましい。
この発明にかかる間接活線工事用把持工具は、可動把持部の円弧曲面の曲率半径は15mmの1.5倍程度から3倍程度であることが好ましい。
可動把持部の円弧曲面は、固定把持部の係合部のなす角の二等分線を跨ぐように延びる曲面であって、固定把持部の係合部の折れ曲がり部分の凸と反対向きに凸の円弧状の曲面である。
この発明にかかる間接活線工事用把持工具の可動把持部の円弧曲面は、その曲率中心が、可動把持部の基部と中央部基端側とを結ぶ直線に対して直角に中央部基端側から延ばす直線より内側になるよう、形成されていることが好ましい。
請求項1に係る発明によれば、固定把持部と可動把持部とが接する又は交差する位置に置かれたとき、鈍角の角度で形成された固定把持部の係合部と可動把持部の円弧曲面とは、扇形の空間を形成する。この扇形の空間に把持されるべき線状体が取り込まれた状態で、作業者が把持操作部を操作して把持部を閉動作すると、線状体が固定把持部の係合部と可動把持部の円弧曲面とから、対向する圧力を受ける。
請求項2に係る発明によれば、固定把持部は、その強度を保持しながらも、軽量化されることができる。これにより、間接活線工事用把持工具が軽量化される。
請求項3に係る発明によれば、可動把持部は、その強度を保持しながらも、軽量化されることができる。これにより、間接活線工事用把持工具が軽量化される。
請求項1の発明に係る間接活線工事用把持工具によれば、直径が5mm〜30mmである線状体を把持することができる。
請求項2の発明に係る間接活線工事用把持工具によれば、直径が5mm〜30mmである線状体を把持することができるとともに、間接活線工事用把持工具を軽量化することができる。
請求項3の発明に係る間接活線工事用把持工具によれば、直径が5mm〜30mmである線状体を把持することができるとともに、間接活線工事用把持工具を軽量化することができる。
このため、作業者は、間接活線工事の作業現場に本発明に係る間接活線工事用把持工具を一本持参すれば、絶縁ヤットコ及び絶縁クイックの双方を持参する必要がなくなる。また、間接活線工事用把持工具が軽量化されることができれば、作業者は、間接活線工事用把持工具を目標とする位置に容易に位置決めすることができるようになる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明に係る間接活線工事用把持工具を示す正面図解図である。 (A)は、間接活線工事用把持工具の可動把持部側から見た把持部付近の拡大斜視図である。 (B)は、間接活線工事用把持工具の固定把持部側から見た把持部付近の拡大斜視図である。 (C)は、間接活線工事用把持工具の把持部付近の拡大左側面図であり、(D)は、間接活線工事用把持工具の把持部付近の拡大右側面図である。 (A)は、固定把持部の正面図である。 (B)は、固定把持部の左側面図であり、(C)は、固定把持部の右側面図である。 (D)は、可動把持部の正面図であり、(E)は、可動把持部の左側面図であり、(F)は、可動把持部の右側面図である。 間接活線工事用把持工具が細い電線(直径が5mm程度)を把持している状態での把持部付近の拡大正面図解図である。 間接活線工事用把持工具が太い電線(直径が30mm程度)を把持している状態での把持部付近の拡大正面図解図である。 本発明に係る他の実施例での間接活線工事用把持工具における可動把持部の正面図である。 本発明に係る他の実施例での間接活線工事用把持工具が細い電線(直径が5mm程度)を把持している状態での把持部付近の拡大正面図解図である。 本発明に係る他の実施例での間接活線工事用把持工具が太い電線(直径が30mm程度)を把持している状態での把持部付近の拡大正面図解図である。
本発明の実施形態に係る間接活線工事用把持工具を図面に基づいて説明する。以下では、絶縁操作棒14の長手方向を上下方向と、絶縁操作棒14の中心軸線から離れる向きを外向きと定義する。なお、以下に示す実施の形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1に示した間接活線工事用把持工具10は、把持部12と、先端部に把持部12が取り付けられた絶縁操作棒14と、把持操作部26による操作を把持部12に伝達する補助絶縁操作棒24と、絶縁操作棒14の基端部近傍に設けられた把持操作部26と、を有する。把持操作部26は把持部12の接離動作を操作する。以下、各構成要素について詳述する。
絶縁操作棒14は、絶縁性の材料で構成された円柱状の棒状部材である。間接活線工事用把持工具10は、高圧配電線の引下げ線の切断作業等に用いられる工具であることから、絶縁操作棒14は、電線と人体との間に安全を保つための安全距離以上の長さを有する。絶縁操作棒14には、沿面放電や漏電を避けるために、雨切16や鍔18が設けられている。前述のように、先端部には把持部12が取り付けられており、基端部近傍には把持操作部26が設けられている。作業者は、この絶縁操作棒14により、先端部に取り付けられた把持部12を作業位置に位置決めし、把持操作部26により把持部12の接離操作を行う。
補助絶縁操作棒24は、絶縁操作棒14と同じ材質で構成され、絶縁操作棒14と同様に漏電、沿面放電を防止するため雨切16が設けられている。補助絶縁操作棒24の先端部は、後述する可動把持部20の基部20dと回動可能に連結している。補助絶縁操作棒24の基端部は、後述する把持操作部26の作動片26eと回動可能に連結している。補助絶縁操作棒24は、絶縁操作棒14の先端部に取り付けられた把持部12の把持操作部26による接離操作を補助する。
把持部12は、可動把持部20と固定把持部22とを有する。固定把持部22は、基部22aと、第1直線部22b1と、第2直線部22b2と、第3直線部22b3と、を有する。
固定把持部22は、硬質材料、例えば金属材料で形成されている。固定把持部22の基部22aは、絶縁操作棒14の先端部に嵌合され固定されている。図3A(A)に示すように、基部22aから、絶縁操作棒14の長手方向に対して上向きかつ外側向きに略30度の角度を付して略直線状に延在する第1直線部22b1が形成されている。ここに、外側向きとは、可動把持部20と固定把持部22とが対向する向きとは反対向きであって、絶縁操作棒14の中心軸線と交差する向きをいう。この第1直線部22b1に連続して、更に外側に略17度の角度を付されて延在する第2直線部22b2が形成されている。そして、この第2直線部22b2に連続し、上向きかつ内側向きに75度〜60度の角度を付して折れ曲がる第3直線部22b3が形成されている。ここに、内側向きとは、可動把持部20と固定把持部22とが対向する向きであって、絶縁操作棒14の中心軸線と交差する向きをいう。固定把持部22の基部22aの上部であって第1直線部22b1と第2直線部22b2の繋ぎの部分に、可動把持部20の中央部基端側20cが枢軸30を介して回動可能に連結される。
第1直線部22b1の内側には第1当接面222b1が形成されている。第1当接面222b1は、図2に示す平面V(平面Vは、絶縁操作棒14の軸線方向及び各直線部22b1、22b2、22b3の長手方向を含む平面である。以下、「仮想平面V」という。)と直交し、かつ、第1直線部22b1の長手方向を含む平面である。
第1当接面222b1を延ばした平面は、絶縁操作棒14の軸線と交差する。
同様に、第2直線部22b2の内側には第2当接面222b2が形成されている。第2当接面222b2は、仮想平面Vと直交し、かつ、第2直線部22b2の長手方向を含む平面である。第2当接面222b2を延ばした平面は、絶縁操作棒14の軸線と交差する。
同様に、第3直線部22b3の内側には第3当接面222b3が形成されている。第3当接面222b3は、仮想平面Vと直交し、かつ、第3直線部22b3の長手方向を含む平面である。第3当接面222b3を延ばした平面は、絶縁操作棒14の軸線と交差する。
第2当接面222b2と第3当接面222b3との折れ曲がり部分を係合部Cとする。
第2当接面222b2と第3当接面222b3との折れ曲がり角の二等分線をDとする。
第2直線部22b2の内側の第2当接面222b2と第3直線部22b3の内側の第3当接面222b3とのなす角度は、105度〜120度の角度が付されることとなる。
この第2当接面222b2と第3当接面222b3との折れ曲がり部分である係合部Cに、電線84が係止される。
更に、第3直線部22b3は、2つに分かれた形状に形成され、可動把持部20の先端部20aが回動してこの2つに分かれた第3直線部22b3間に入り込むことができるような形状になっている。第3直線部22b3の先端は、第2直線部22b2より、仮想平面Vの平面方向において、細く形成されている。これにより、固定把持部22の軽量化、つまりは間接活線工事用把持工具10の軽量化を図ることができる。
固定把持部22の第1直線部22b1及び第2直線部22b2は、仮想平面Vの直交方向に凹みが設けられている。これにより、固定把持部22の軽量化、つまりは間接活線工事用把持工具10の軽量化を図ることができる。
固定把持部22の第2当接面222b2及び第3当接面222b3は、仮想平面Vと直交する方向に延びる、電線84を把持する際に電線84に対して滑り止めとして機能する複数の突条Wが設けられている。したがって、突条Wが、電線84の軸線方向に延びていることにより、間接活線工事用把持工具10は、電線84を滑らせることなく把持部12において確実に把持することが可能となる。
可動把持部20は、先端部20aと中央部20bと中央部基端側20cと基部20dとを有する。
可動把持部20は、固定把持部22と同様に硬質材料、例えば金属材料で形成されている。可動把持部20は、仮想平面V上で、固定把持部22の第2当接面222b2と第3当接面222b3における折り曲がり部分(係合部C)の凸と反対向きに凸の略円弧状若しくは三日月状の曲線を描く全体形状が形成されている。特に、可動把持部20内側において、仮想平面Vと直交し、かつ、仮想平面V上で円弧を描く円弧曲面200rが形成されている。円弧曲面200rは、電線84との当接面であり、凹面状に形成されている。円弧曲面200rの曲率半径は、把持対象物である電線84の大きな半径(15mm程度)の1.5倍程度から3倍程度である。
円弧曲面200rは、固定把持部22の第2当接面222b2と第3当接面222b3とのなす角の二等分線Dを跨ぐように延びる曲面であって、固定把持部22の第2当接面222b2及び第3当接面222b3の折れ曲がり部分の凸と反対向きに凸の円弧状の曲面である。円弧曲面200rは、その曲率中心が、可動把持部20の基部20dと中央部基端側20cとを結ぶ直線L1に対して直角に中央部基端側20cから延ばす直線L2より内側になるよう、形成されている。可動把持部20の中央部基端側20cは、固定把持部22の基部22aの上部であって第1直線部22b1と第2直線部22b2の繋ぎの部分に枢軸30を介して回動可能に連結されている。さらに、可動把持部20の基部20dは、補助絶縁操作棒24の先端部と回動可能に連結されている。
これにより、把持操作部26の操作レバー26aの動きに応じて、可動把持部20は、枢軸30を中心として矢印B方向に回動可能となる。特に、可動把持部20が固定把持部22に接近する際は、可動把持部20の先端部20aは、固定把持部22の2つに分かれた第3直線部22b3間に入り込むことができる。
可動把持部20の先端部20aの形状は、可動把持部20の中央部20bより、仮想平面Vの平面方向において、細く形成されている。これにより、可動把持部20の軽量化、つまりは間接活線工事用把持工具10の軽量化を図ることができる。
可動把持部20の中央部20bは、仮想平面Vの直交方向に凹みが設けられている。これにより、可動把持部20の軽量化、つまりは間接活線工事用把持工具10の軽量化を図ることができる。
可動把持部20の電線84との当接面である円弧曲面200rは、仮想平面Vと直交する方向に、電線84を把持する際に電線84に対して滑り止めとして機能する複数の突条Wが設けられている。したがって、突条Wが、電線84の軸線方向に延びていることにより、間接活線工事用把持工具10は、電線84を把持部12において滑らせることなく確実に把持することが可能となる。
把持操作部26は、絶縁操作棒14の基端部近傍に設けられ、操作レバー26aと、支持金具26bと、解除レバー26cと、操作用回動軸26dと、作動片26eと、を有する。支持金具26bには、操作レバー26aが操作用回動軸26dで軸支されている。操作レバー26aと同一側に突出した作動片26eは、補助絶縁操作棒24の基端部に回動可能に連結されている。したがって、作業者が操作レバー26aを握る操作を行うと、梃子の作用で補助絶縁操作棒24が下向きに引っ張られ、把持部12の可動把持部20が固定把持部22に向かって閉じるように動作する。したがって、間接活線工事用把持工具10は、電線84を把持部12において滑らせることなく確実に把持することが可能となる。
また、支持金具26bと操作レバー26aの間には、操作レバー26aを開く向きに付勢するバネ28が取り付けられている。バネ28により、作業者が操作レバー26aを操作していないときには、操作レバー26aが開状態となる。それに伴って、可動把持部20も固定把持部22に対し離間した開状態に保持される。
前記支持金具26bにはロック機構が備えられており、このロック機構は、前述の特許文献2に詳細に示されている周知のものであるので、以下に簡単に説明する。前記ロック機構は、操作レバー26aの梃子の支点位置に取り付けたころ(図示せず)を使用するベアリング状のワンウェイクラッチ(図示せず)と、このワンウェイクラッチを軸支する操作用回動軸26dと、この操作用回動軸26dの回動を任意の位置で固定・開放する複数の係止機構(図示せず)とを備えている。この係止機構は、図示省略しているが、操作用回動軸26dに固定した係止歯車と、係止歯車を係止する係止ピンと、係止ピンを係止歯車の向きに付勢する係止スプリングと、係止ピンのピンを押し上げて係止ピンの係止を解除する解除レバー26cと、解除レバー26cを回動可能に支持するレバー支持軸と、解除レバー26cを係止解除位置に保持または開放する係止解除つまみと、係止解除つまみを回動可能に支持するつまみ支持軸とを備えている。
そして、係止機構を開放位置にセットしてロック機構を開放した場合には、操作用回動軸26dが自由に回動可能となり、ワンウェイクラッチの作用が操作レバー26aの操作と無関係となって操作レバー26aが自由に回動し、操作レバー26aの開閉操作が補助絶縁操作棒24に伝わり、可動把持部20が操作レバー26aの開閉操作に応じて開閉する。一方、係止機構を係止位置にセットしてロック機構が作用するようにした場合には、操作用回動軸26dが係止されて、ワンウェイクラッチの作用により操作レバー26aが閉じる向き、つまり補助絶縁操作棒24を下向きに引っ張る様にしか回動せず、且つ無段階で任意の位置に操作レバー26aがロックされる。
したがって、作業者が操作レバー26aを閉じる向きに操作すると、操作レバー26aは、作業者が閉じる向きに操作した位置に停止する。同時に、可動把持部20は補助絶縁操作棒24を介して操作レバー26aの閉じ位置に応じた位置でロックされる状態となる。この際、把持対象物である電線84の径の大きさの如何に関らず、作業者が把持対象物を作業に適した力で把持できたと判断した時点で操作レバー26aから手を離せば、その状態で、操作レバー26aがロックされるようになっている。
つぎに、図4に基づいて、本発明の間接活線工事用把持工具10が電線84を把持する使用状態について説明する。作業者は、絶縁操作棒14の基端部を持って、間接活線工事用把持工具10全体を動かすことで、バネ28により付勢され開状態となっている把持部12を、把持しようとする電線84の目標の位置に近づける。作業者は、把持部12が電線84の目標位置に到達すると、把持操作部26の操作レバー26aを閉じる向きに握り力を加える。これにより、可動把持部20の円弧曲面200rが電線84に当接し、電線84を徐々に固定把持部22の係合部Cに向かって押圧する。
電線84が小さな径(直径が5mm程度)である場合、図4Aのように、可動把持部20の先端部20aは固定把持部22の2つに分かれた第3直線部22b3間に深く入り込む。このとき、電線84は、第2当接面222b2と第3当接面222b3との折れ曲がり角の二等分線D上ないしDより上側で円弧曲面200rと当接する。これにより、第2当接面222b2と可動把持部20の中央部20b近傍の円弧曲面200rとは、対向関係となる。よって、電線84は、固定把持部22の係合部Cの近傍において、第2当接面222b2と可動把持部20の中央部20b近傍の円弧曲面200rとから強く圧力を受け、しっかりと把持される。
電線84が大きな径(直径が30mm程度)である場合、図4Bのように、可動把持部20の先端部20aは固定把持部22の第3直線部22b3間に入り込まず、固定把持部22の第3直線部22b3より少し離れたような位置となる。このとき、電線84は、第2当接面222b2と第3当接面222b3との折れ曲がり角の二等分線Dより下側で円弧曲面200rと当接する。これにより、第3当接面222b3と可動把持部20の中央部20b近傍の円弧曲面200rとは、対向関係となる。よって、電線84は、固定把持部22の係合部Cの近傍において、第3当接面222b3と可動把持部20の中央部20b近傍の円弧曲面200rとから強く圧力を受け、しっかりと把持される。
つぎに、固定把持部22の係合部Cの折れ曲がり角度が小さい場合に、本発明がその効果を発揮できないことを説明する。固定把持部22の第2当接面222b2と第3当接面222b3との折れ曲がり部分である係合部Cの角度が105度〜120度より極端に小さい場合、大きな径の電線84は固定把持部22と可動把持部20とにしっかりと把持されない。なぜなら、固定把持部22の第3当接面222b3と可動把持部20の中央部20b近傍円弧曲面200rとが対向関係とならず、又は、固定把持部22の第2当接面222b2と第3当接面222b3との間に電線84が収まらないために、電線84に把持できる程度の圧力がかからないからである。このことは、電線84が間接活線工事用把持工具10から脱落することにもつながりかねない。
さらに、固定把持部22の係合部Cの折れ曲がり角度が大きい場合に、本発明がその効果を発揮できないことを説明する。固定把持部22の第2当接面222b2と第3当接面222b3との折れ曲がり部分である係合部Cの角度が105度〜120度より極端に大きい場合、小さな径の電線84は固定把持部22と可動把持部20とにしっかりと把持されない。なぜなら、固定把持部22の第2当接面222b2と可動把持部20の中央部20b近傍円弧曲面200rとが対向関係とならず、又は、可動把持部20の先端部20aが固定把持部22の2つに分かれた第3直線部22b3の根元部分(図4A及び図4Bにおける係合部C上方の点線部分)と干渉し十分に可動把持部20と固定把持部22とが接近できないために、電線84に把持できる程度の圧力がかからないからである。
この発明は、前記実施の形態に限定されず、この発明の思想に基づき種々変更することができる。以下、本発明の他の実施形態を説明する。前記実施例では、絶縁操作棒14の中ほどにおいて雨切16を設けていたが、雨切16は降雨による沿面放電や漏電を防止するための構成要素である。したがって、前記実施例における絶縁操作棒14において雨切16を設けない構成としても、前記実施例と同様に、本発明の効果を得ることができる。
また、本発明の他の実施形態として、図5及び図6A、図6Bに示される間接活線工事用把持工具10がある。この実施例においては、可動把持部20の先端部20aが、可動把持部20の基部20dと中央部基端側20cとを結ぶ直線L1に対して直角に中央部基端側20cから延ばす直線L2より、外側に形成されている。これにより、把持部12が開放状態において、可動把持部20の先端部20aと固定把持部22の第3直線部22b3の先端とが大きく離間する。したがって、作業者は、比較的太い電線84を把持部12に引き入れやすくなる。この実施例においても、間接活線工事用把持工具10は、図6A及び図6Bに示されるように、比較的細い電線(直径が5mm程度)でも比較的太い電線(直径が30mm程度)でも把持することができるため、本発明の効果を得ることができる。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 間接活線工事用把持工具
12 把持部
14 絶縁操作棒
16 雨切
18 鍔
20 可動把持部(開閉片)
20a 可動把持部の先端部
20b 可動把持部の中央部
20c 可動把持部の中央部基端側
20d 可動把持部の基部
200r 可動把持部の円弧曲面
L1 可動把持部の基部と中央部基端側とを結ぶ直線
L2 L1に直交する直線であって可動把持部の中央部基端側から延びる直線
22 固定把持部(開閉片)
22a 固定把持部の基部
22b1 固定把持部の第1直線部
22b2 固定把持部の第2直線部
22b3 固定把持部の第3直線部
222b1 固定把持部の第1当接面
222b2 固定把持部の第2当接面
222b3 固定把持部の第3当接面
C 固定把持部の係合部
D 固定把持部の第1当接面と第2当接面との折れ曲がり角の二等分線
V 仮想平面(絶縁操作棒の軸線方向及び固定把持部の各直線部の長手方向を含む仮想平面。可動把持部が描く略円弧状又は三日月状の曲線を含む仮想平面と同じ。)
24 補助絶縁操作棒
26 把持操作部
26a 操作レバー
26b 支持金具
26c 解除レバー
26d 操作用回動軸
26e 作動片
28 バネ
30 枢軸
84 電線

Claims (3)

  1. 電線と人体との間に安全を保つための安全距離以上の長さを有する絶縁性の絶縁操作棒と、
    前記絶縁操作棒の先端部に取り付けられ、同じく前記絶縁操作棒に設けられた把持操作部の操作によって開閉動作される2つの開閉片を有する把持部と、
    を備える間接活線工事用把持工具であって、
    前記把持部の前記2つの開閉片は、
    先端部が開閉方向と交差する方向において2つに分かれた形状に形成された固定把持部と、
    前記固定把持部の2つに形成された先端部に、前記開閉片の閉動作時に先端部が入り込む可動把持部と、を備え、
    前記固定把持部は、基部と、第1直線部と、第2直線部と、第3直線部と、を有し、
    固定把持部の基部は、絶縁操作棒の先端部に嵌合され固定され、基部から、絶縁操作棒の長手方向に対して上向きかつ外側向きに略30度の角度を付して略直線状に延在する第1直線部が形成され、前記外側向きとは、可動把持部と固定把持部とが対向する向きとは反対向きであって、絶縁操作棒の中心軸線と交差する向きをいい、
    この第1直線部に連続して、更に外側に略17度の角度を付されて延在する第2直線部が形成され、
    この第2直線部に連続し、上向きかつ内側向きに75度〜60度の角度を付して折れ曲がる第3直線部が形成され、前記内側向きとは、可動把持部と固定把持部とが対向する向きであって、絶縁操作棒の中心軸線と交差する向きをいい、
    固定把持部の基部の上部であって第1直線部と第2直線部の繋ぎの部分に、可動把持部の中央部基端側が枢軸を介して回動可能に連結され、
    第1直線部の内側には第1当接面が形成され、第1当接面は、絶縁操作棒の軸線方向及び各直線部の長手方向を含む仮想平面と直交し、かつ、第1直線部の長手方向を含む平面であり、第1当接面を延ばした平面は、絶縁操作棒の軸線と交差し、
    第2直線部の内側には第2当接面が形成され、第2当接面は、前記仮想平面と直交し、かつ、第2直線部の長手方向を含む平面であり、第2当接面を延ばした平面は、絶縁操作棒の軸線と交差し、
    第3直線部の内側には第3当接面が形成され、第3当接面は、前記仮想平面と直交し、かつ、第3直線部の長手方向を含む平面であり、第3当接面を延ばした平面は、絶縁操作棒の軸線と交差し、
    第2当接面と第3当接面との折れ曲がり部分に係合部が形成され、
    第2直線部の内側の第2当接面と第3直線部の内側の第3当接面とのなす角度は、105度〜120度の角度が付され、
    前記第2当接面と第3当接面との折れ曲がり部分である係合部に、電線が係止され、
    第3直線部は、2つに分かれた形状に形成され、可動把持部の先端部が回動してこの2つに分かれた第3直線部間に入り込むことができるような形状に形成され、第3直線部の先端は、第2直線部より、仮想平面の平面方向において、細く形成され、
    固定把持部の第2当接面及び第3当接面は、仮想平面と直交する方向に延びる、電線を把持する際に電線に対して滑り止めとして機能する複数の突条が設けられ、前記突条が、電線の軸線方向に延びており、
    可動把持部は、先端部と中央部と中央部基端側と基部とを有し、
    可動把持部は、固定把持部と同様に硬質材料で形成され、
    可動把持部は、前記仮想平面上で、固定把持部の第2当接面と第3当接面における折り曲がり部分である係合部の凸と反対向きに凸の略円弧状若しくは三日月状の曲線を描く全体形状が形成され、
    可動把持部内側において、仮想平面と直交し、かつ、仮想平面上で円弧を描く円弧曲面が形成され、
    円弧曲面は、電線との当接面であり、凹面状に形成され、円弧曲面の曲率半径は、把持対象物である電線の大きな半径の1.5倍程度から3倍程度であり、
    円弧曲面は、固定把持部の第2当接面と第3当接面とのなす角の二等分線を跨ぐように延びる曲面であって、固定把持部の第2当接面及び第3当接面の折れ曲がり部分の凸と反対向きに凸の円弧状の曲面であり、
    円弧曲面は、その曲率中心が、可動把持部の基部と中央部基端側とを結ぶ直線に対して直角に中央部基端側から延ばす直線より内側になるよう、形成され、
    可動把持部の中央部基端側は、固定把持部の基部の上部であって第1直線部と第2直線部の繋ぎの部分に枢軸を介して回動可能に連結され、可動把持部の基部は、補助絶縁操作棒の先端部と回動可能に連結され、
    把持操作部の操作レバーの動きに応じて、可動把持部は、枢軸を中心として回動可能となり、
    可動把持部が固定把持部に接近する際は、可動把持部の先端部は、固定把持部の2つに分かれた第3直線部間に入り込み、
    可動把持部の先端部の形状は、可動把持部の中央部より、仮想平面の平面方向において、細く形成され、
    可動把持部の電線との当接面である円弧曲面は、仮想平面と直交する方向に、電線を把持する際に電線に対して滑り止めとして機能する複数の突条が設けられ、前記突条が、電線の軸線方向に延びており、
    前記可動把持部の円弧曲面は、絶縁操作棒の軸線方向を含む平面上で円弧を描く、電線と当接する円弧曲面が形成されており、
    前記固定把持部は、可動把持部の円弧曲面が円弧を描く平面と同一平面上で、小径又は大径のいずれの電線をも把持できるように、鈍角の角度で屈曲する形状の係合部を備えており、
    前記把持部が閉状態である場合には、前記可動把持部の前記円弧曲面と前記固定把持部の係合部との間において、扇形の空間が形成されることを特徴とする、間接活線工事用把持工具。
  2. 請求項1に記載の間接活線工事用把持工具であって、前記固定把持部は幅方向に凹みが設けられていることを特徴とする、間接活線工事用把持工具。
  3. 請求項1に記載の間接活線工事用把持工具であって、前記可動把持部の略中央部は幅方向に凹みが設けられていることを特徴とする、間接活線工事用把持工具。
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