JP6059550B2 - 小型切断具及びその載置台 - Google Patents

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Description

本発明は、主として女性、子供、手の小さな男性のように、手の小さな作業者が大きな切断力を要する切断作業(例えば、造花の剪定等)を行う際に使用する小型切断具と、該小型切断具の使用に供する載置台に関するものである。
近年、造花を剪定して美感を表現するいわゆるフラワーアレンジメントが主として女性等の間で行われるに至っている。造花の剪定には、造花の茎部を切断する作業を伴うが、この茎部は、通常金属製線材を芯材とし、その周囲を被覆材料で被覆した構成であることが一般的である。
前記芯材は、例えば、金属製線材を一本のみ使用するものもあれば、複数本を撚線としたものもあり、また当該金属製線材の材料や線径についても種々のものがある。このため、その茎部の撓り具合から多少の硬さは判るものの、どの程度の金属製線材が入っており、どの程度の切断力が必要かは実際に切断してみなければ判らない。また、茎部は基本的に金属製線材を被覆材料で被覆したものであることから、切断には相当の力が必要となる。従って、造花の剪定において、金属製線材を含む茎部の切断には、ニッパ等の金属製線材用の切断具が必要である。
比較的高い切断力を発揮できる金属製線材の切断具として、例えば、左握柄の上部と右握柄の上部とを軸により軸着し、左握柄と右握柄の夫々頂端に左刃板と右刃板を左軸と右軸により軸着し、左刃板と右刃板の中間部間を連結板により左枢着軸と右枢着軸で連結し、左刃板と右刃板の連結板より上方の対向縁に左切断刃と右切断刃を設け、左握柄と右握柄間に左握柄の下端と右握柄の下端を外側に開こうとする発条を設けた切断具において、左握柄と右握柄の上部断面をU状の二重壁に形成し、この二重壁にガイド長窓を上端より軸より上方に位置せしめた状態で穿設し、このガイド長窓にスライド軸を上下スライド自在に設け、このスライド軸の側面に右握柄の上部内側に突設した係止片の内側縁が接近する状態に設け、このスライド軸への両端に指当盤を設けたことを特徴とする切断具が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
また、例えば、刃面が対抗上の一対の刃部を一対の固定ユニットで軸着し、一対のハンドルの夫々の上端部と前記一対の刃部の下端部とを軸着し、前記一対のハンドルを、軸をもって接続し、前記軸に弾性体のコイル状嵌挿部を嵌挿し、前記コイル状嵌挿部の左サイドと右サイドを延設する左バネ部と右バネ部が前記ハンドル内に係止状態に挿入するとともに、前記ハンドルの中、一方のハンドルには調整ネジを取着するミニカッターにおいて、前記弾性体の一方のバネ部の長さを短く、他方のバネ部を延設して前記ハンドルより飛出する長さとし、飛出部分には引掛け部を形成せしめることを特徴とするミニカッターが公知である(例えば、特許文献2参照。)。
実開平4−102717号公報 登録実用新案第3131041号公報
上記特許文献1に係る切断具は、一般的な金属製線材を切断可能な切断具の一例を示すものであり、発条は種々のものを使用できる旨の記載があるものの、基本的に左握柄と右握柄の内側に当接して、左握柄と右握柄を開くように付勢した構成であり、例えば造花の茎部を切断する際には、最大限にまで発条によって左右の握柄が開く構成である。
このため、手の小さな作業者が片手で作業を行う際には、左右の握柄を握持することが困難であり、また握持した状態から切断を行うことも非常に困難である。
また、例えば、ストッパを利用して、握持可能な幅で左右の握柄を開いてストッパでロックし、その後片手で把持してストッパを外すことによれば、一応の切断は可能ではあるものの、握持可能な幅とする際やストッパの掛け外しは切断具全体を両手で操作せざるを得ず、続けて切断作業を行いたい場合には、茎部等の切断対象物を何度も置いたり手に取ったりしなければならない。従って、片手で簡単に切断ができるというものとは程遠く非常に手間がかかるものであった。
また、ストッパを外すと発条の作用によって左右の握柄は瞬時に広がるため、誤って手から落下することもあり、当該切断具による怪我や切断具自体の破損をも招来する虞があり、問題であった。
先行文献2に係るミニカッターは、金属製線材を切断可能な小型切断具であり、予め小型化したことで手の小さな作業者であっても片手で左右のグリップ(握柄)を握持し、切断することは可能であると考えられる。
しかし、全体を小型化すると、相対的に切断対象物の大きさも制限される。特に前記した造花の茎部等については外観程度で金属製線材の大きさを予想する程度しかできず、予めどの程度の金属製線材が入っているかを切断するまで確認できないため、切断作業を行ったものの、十分な切断ができないこともある。
また、当該ミニカッターは一方のハンドルが長いバネ部によって発生する弾性の作用により展開スピードを早くするため、先行文献1と同様に、誤って手から落下することもあり、当該切断具による怪我や切断具自体の破損をも招来する虞があり、問題であった。
更には、バネ部の長さを確保すべく、グリップを長く設定すると、グリップの下端側を把持すればより少ない力でミニカッターの操作が可能となるものの、手の小さな作業者にはそのような箇所では把持することが出来なくなり、軸により近い位置を把持しなければならず、同じ切断力を得るためにより多くの力を要し、切断操作が行い難い点にも問題があった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、女性等の手の小さな作業者が大きな切断力を要する切断作業(例えば、造花の剪定等)を行う際に、片手で簡単に切断を可能とし、且つ、造花の茎部等の線径等に柔軟に対応でき、操作性に優れ、誤って手から落下する危険性を招来しない、優れた小型切断具の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
また、本発明は、上記小型切断具の提供を行うとともに当該小型切断具の利用価値を高めるための補助的な載置台の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
本発明は、連結軸部によって相対的に開閉可能となる左右一対の刃体と、該刃体の基端側に枢着され且つ相互に枢着される左右の操作部と、該左右の操作部を開方向へ付勢するねじりばね若しくはコイルばねとを備える小型切断具において、前記ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度が左右の操作部の最大開き角度より小さいものとし、前記左右の操作部には、前記ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度を超えて開方向へねじりばね若しくはコイルばねを押圧する押圧部を備えたことを特徴とする小型切断具を、発明が解決するための手段とする。
ここで、小型切断具とはニッパ等の鋼線の切断具に限らず、剪定鋏、高枝鋏等の鋏を含む。押圧部は、操作部と一体に設ける場合のみならず、別体として設ける場合も含む。また、ねじりばねの開き角度とは、ねじりばねの両端の脚部相互の仮想延長線のなす角度をいう。コイルばねの開き角度とは、コイルばねの左右の各端と小型切断具の左右の操作部相互を可動とする枢軸(実施例においては例えば第三軸体20)とを結ぶ各仮想直線が交差する角度をいう。
また、本発明は上記小型切断具を保持するための載置台であって、台座部と該台座部上に設けられる保持部とを備え、前記保持部は、前記小型切断具の側面を下方として当該小型切断具を支承し、前記保持部若しくは載置台は、支承される小型切断具との間に、支承状態における小型切断具の開閉を許容する空間を形成することを特徴とする載置台を、発明が解決しようとする課題とする。
本発明によれば、連結軸部によって相対的に開閉可能となる左右一対の刃体と、該刃体の基端側に枢着され且つ相互に枢着される左右の操作部と、該左右の操作部を開方向へ付勢するねじりばね若しくはコイルばねとを備える小型切断具において、前記ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度が左右の操作部の最大開き角度より小さいものとし、前記左右の操作部には、前記ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度を超えて開方向へねじりばね若しくはコイルばねを押圧する押圧部を備えたことから、ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度の範囲までの開きによって、手の小さな作業者が握持及び切断操作可能な範囲が確定されることで、女性等の手の小さな作業者が大きな切断力を要する切断作業(例えば、造花の剪定等)を行う際に、片手で簡単に握持して切断を可能とすることができる。
また、左右の操作部の最大開き角度以内であってもねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度の範囲までの開きを超えたばねによる弾性を伴う開きを許容しないことで、誤って手から落下する危険性を招来しない小型切断具とすることができる。
そして、造花の茎部等の切断対象物を左右の刃体内に挟み押込むことによって、その押込み量に応じて左右の刃体はゆっくりと外側へ開くこととなる。このため、作業者が自分の手のサイズや切断対象物の大きさに応じて更に少しずつ開き角度を大きくすることができ、より切断対象物の切断を良好に行うことができる。
また、押圧部は左右の操作部内に設置され、ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度を超えて、前記押圧部が左右の操作部の内壁面に向けて前記ねじりばね若しくはコイルばねを押圧するので、造花の茎部等の切断対象物を左右の刃体内に挟んで押込む際のその押込み量に応じた左右の刃体の開き動作がゆっくりと安定した動作とするができる。また、ねじりばね若しくはコイルばねのがたつきも生じないので、より使用感を向上させることもできる。
また、本発明に係る載置台においては、発明は上記いずれかの小型切断具を保持するための載置台であって、台座部と該台座部上に設けられる保持部とを備え、前記保持部は、前記小型切断具の側面を下方として当該小型切断具を支承し、前記保持部若しくは載置台は、支承される小型切断具との間に、支承状態における小型切断具の開閉を許容する空間を形成する形状としたことから、手の小さな作業者が片手で作業を行う際に、左右の操作部の最大開き角度まで左右のグリップを握持することができず、切断対象物の切断が行えない場合であっても、小型切断具の刃先が開いた状態で、小型切断具の側面を下方として当該小型切断具を保持部で支承し、切断対象物を左右の刃体内に挟んで押込みながら、上方に位置するグリップを下方へ押し下げることで、切断を容易に行うことができる。
本発明における載置台と小型切断具をセットとして用いることによって、手の小さな作業者であっても、当該小型切断具で最大限の切断対象物の切断を容易に行うことが出来る。
本発明の実施例に係る小型切断具の正面図である。 本発明の実施例に係る小型切断具の右側面図である。 切断対象物を挟み、刃体が通常の開き角度である小型切断具の一部断面図である。 切断対象物を挟んで押込み、刃体が最大開き角度である小型切断具の一部断面図、及びその一部拡大説明図である。 本発明の実施例に係る載置台を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る小型切断具を載置台に保持した状態を示す説明図である。 本発明の実施例に係る小型切断具を載置台に保持し、上方のグリップを押し下げた状態を示す説明図である。
本発明は、連結軸部によって相対的に開閉可能となる左右一対の刃体と、該刃体の基端側に枢着され且つ相互に枢着される左右の操作部と、該左右の操作部を開方向へ付勢するねじりばね若しくはコイルばねとを備える小型切断具において、ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度が左右の操作部の最大開き角度より小さいものとし、前記左右の操作部には、前記ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度を超えて開方向へねじりばね若しくはコイルばねを押圧する押圧部を備えたことにより、手の小さな作業者が握持及び切断操作可能な範囲が確定されることで、女性等の手の小さな作業者が大きな切断力を要する切断作業(例えば、造花の剪定等)を行う際に、片手で簡単に握持して切断を可能とすることができ、また、左右の操作部の最大開き角度以内であってもねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度の範囲までの開きを超えたばねによる弾性を伴う開きを許容しないことで、誤って手から落下する危険性を招来せず、更には、造花の茎部等の切断対象物を左右の刃体内に挟み押込むことによって、その押込み量に応じて左右の刃体はゆっくりと外側へ開かせて作業者が自分の手のサイズや切断対象物の大きさに応じて更に少しずつ開き角度を大きくすることができ、より切断対象物の切断を良好に行うことができ、押圧部は左右の操作部内に設置され、ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度を超えて、前記押圧部が左右の操作部の内壁面に対して前記ねじりばね若しくはコイルばねを押圧することで、造花の茎部等の切断対象物を左右の刃体内に挟み押込む際のその押込み量に応じて左右の刃体の開き動作を安定させることができる、優れた小型切断具を実現した。
また、本発明は、上記小型切断具を保持するための載置台であって、台座部と該台座部上に設けられる保持部とを備え、前記保持部は、前記小型切断具の側面を下方として当該小型切断具を支承し、前記保持部若しくは載置台は、支承される小型切断具との間に、支承状態における小型切断具の開閉を許容する空間を形成することから、小型切断具の刃先が開いた状態で、小型切断具の側面を下方として当該小型切断具を保持部で支承し、切断対象物を左右の刃体内に挟んで押込みながら、上方に位置するグリップを下方へ押し下げることで、切断を更に容易に行うことができる。
本発明の実施例1に係る小型切断具Sは、図1から図4に示すように、左右の刃体1(左刃体1a、右刃体1b)、これらの刃体1の開閉軸となる連結軸部12、前記刃体1の開閉操作のための左右の操作部2(左操作部2a、右操作部2b)、前記刃体1と前記操作部2とを連結する第二軸体14、前記左操作部2aと右操作部2b相互を連結するための第三軸体20、該第三軸体20で位置決めされ、左右の脚部31が前記左右の操作部2内に配置されるねじりばね3、及び、左右の操作部2の一部となる押圧部21を備えている。以下、各構成について説明する。
左刃体1a及び右刃体1bは、夫々対向する側面側の断面視V字状となる刃10を形成している。左刃体1a及び右刃体1bの夫々の長手中央近傍には、夫々第一軸穴120、120を形成し、夫々の基端側には、第二軸穴13を形成してある。
連結軸部12は、前記左刃体1a及び右刃体1bを連結し、且つ、左刃体1a及び右刃体1bの枢軸として機能するものであり、二枚の連結板12aと二本の第一軸体11とを備える。各連結板12aには夫々左右に貫通穴を備えている。該貫通穴は、前記左刃体1a及び右刃体1bの第一軸穴120に対応するものである。前記左右の貫通穴は、図1において第一軸穴120に重なって表現される。
前記左刃体1a及び右刃体1bの表裏面に連結板12aを配置し、該連結板12aの貫通穴と前記第一軸穴120とを連通するように第一軸体11を取付けた構成としている。
操作部2は、左操作部2a、右操作部2bを有する。これら左右の操作部2a、2bは、金属製(本実施例においてはアルミ製)の板材を断面視略U字状にプレス加工して構成されている。左操作部2a及び右操作部2bの各先端部(即ち、刃体1側となる端部)側には、第二貫通穴22を備えている。
また、左操作部2a及び右操作部2bは相互に枢着するための枢着部を備えており、該枢着部には第三貫通穴23を備えている。操作部2は前記したように断面視略U字状であることから、各第二貫通穴22及び各第三貫通穴23は、いずれも表面及び裏面の双方に形成されている。
前記左操作部2a及び右操作部2bの夫々の長手方向の概ね中央近傍となる箇所には、前記略U字状の断面の上部を塞ぐように押圧部21を一体として設けてある。当該押圧部21は、屈曲ラインから鈍角に屈曲形成してあり、左右の操作部2を最大に開いた状態においても、ねじりばね3の脚部31を押圧できるように構成している。
操作部2には、その自由端側から合成樹脂製のグリップ24を嵌入固着してある。本実施例においては左操作部のグリップ24の端部にはロック用クリップ24aを取付けてある。ロック用クリップ24aは、当該小型切断具Sの不使用時に、右操作部のグリップ24に引掛けることで、左右の刃体1を概ね閉じた状態で、左右の操作部2を固定するものである。
前記左右の刃体1の第二軸穴13と操作部2の表裏面の第二貫通穴22とを一致させ、第二軸体14を連通し、前記左右の刃体1と操作部2とを相対的に動作可能として、当該第二軸体14を固定する。本実施例における第二軸体14の固定は、当該第二軸体14を構成する雄螺子部材と雌螺子部材との螺合によって行われる。
本実施例に係る衝撃吸収部25は、エラストマーで形成されており、操作部2に形成した衝撃吸収部取付穴26に嵌着している。衝撃吸収部25は、左操作部2aと右操作部2bとの双方に、対向して設けてあり、左操作部2aと右操作部2bを閉じると、衝撃吸収部25相互が当接して衝撃を吸収し、当該小型切断具の操作不良、変形や破損を防止するものである。
ねじりばね3は、コイル部30とその各端部から延設される脚部31を備える。
左操作部2aと右操作部2bの各第三貫通穴23とねじりばね3のコイル部30に、第三軸体20を連通し、左右操作部2a、2b相互を相対的に動作可能として、当該第三軸体20を固定する。ねじりばね3の脚部31は、左右操作部2a、2bと押圧部21との間に配置する。本実施例における第三軸体20の固定は、当該第三軸体20をかしめピンとして固定し、脱着不能な構成としている。
操作部2が開いた通常の静置状態において、ねじりばね3は、操作部2をそれ以上に開き方向へ移動させない状態で保持している。本実施例では、押圧部21の先端が、ねじりばね3の脚部31に当接している。
本実施例に係る小型切断具Sの使用方法を、以下に説明する。
先ず、左操作部2aのグリップ24の端部に設けたロック用のクリップ24aを解除する。ねじりばね3の弾性力によって、操作部2が左右へ開き、これに連動して刃先が開く。この状態では操作部2の最大開き角度には至らず、ねじりばね3の弾性力による最大開き角度となる。このため、手の小さな作業者であっても、容易に左右のグリップ24を片手で握持することができる。
次に、切断対象物Wの一例である造花の茎部を開いた刃先側(即ち、左刃体1aと右刃体1bとの間)に挟み込む。造花の茎部の径が特に小さい場合には、この状態で左右のグリップ24を強く握ることで切断ができる。また、茎部の径が大きい場合や太い金属製線材が入っている場合等、そのままの状態での切断が容易でない場合には、当該茎部を更に押込む。
前記茎部の押込みによって、左刃体1a及び右刃体1bは、当該茎部に押圧されて少しずつゆっくりと更に開く。これに連動して左右のグリップ24も少しずつゆっくりと更に開く。また、ねじりばね3の左右の脚部31は、左右の操作部2内に設けた各押圧部21によって、ねじりばね3による通常の最大角度を超えて開く。
作業者は、ねじりばね3による通常の最大角度を超えて、左右のグリップ24が自分の片手で握ることができる最大範囲(若しくは操作部の最大開き角度の範囲)となるまで茎部を押込んだ状態として、切断を行うことが可能となる。
本実施例では、通常直径12mm程度の造花の茎部を切断可能な幅となっているが、更に左刃体1aと右刃体1bが開くことで、直径約15mm程度の増加の茎部を切断できる。
茎部を刃体1の基端側へ押込むことによって、より小型切断具Sの支点に近い位置で切断ができるため、より強い力で切断でき、併せて当該茎部の逃げを防止できる。
また、切断後は、切断対象物Wが刃先から離れるため、ねじりばね3の弾性力による開き方向の力によって、作業者が片手で握持可能な範囲でしか左右のグリップ24は開かず、当該作業者が急激な弾性力によって小型切断具Sを落下される危険性を大幅に低減できる。
次に、本発明の実施例に係る載置台Bについて説明する。尚、本発明は基本的には、小型切断具Sによって上記未解決の課題を解消するものであるが、例えば、手の小さな作業者を対象とする場合であっても、当該手の大きさには個人差があり、特に手が小さく、通常状態においては片手で左右のグリップ24を握ることが出来るものの左右の操作部2の最大開き角度まで左右のグリップを握持することができず、結局切断対象物Wの切断が行えないこととなる程度の手の大きさである場合や、非力な場合であっても、前記小型切断具Sと載置台Bの組合せによって、片手で造花の茎部等の切断対象物Wを切断できるようにするものである。
本発明の実施例に係る載置台Bは、上記実施例に係る小型切断具Sを保持するための載置台Bであり、当該小型切断具Sを載置台Bに保持した状態で、小型切断具Sによる切断対象物Wの切断を可能とするものである。
本実施例に係る載置台Bは、図5に示すように、平面視長円輪郭形状を有する鍔状の台座部4と、該台座部4上に設けられる保持部5とを一体として樹脂成形によって形成し、台座部4の底面に合成ゴムからなる薄板状の滑止部材6を取付けたものである。
前記保持部5は、前記台座部4から上方へ連続形成したものであり、概ね長円状輪郭となる底面を有する丸みを帯びた柱状形を有し、左右幅方向中央位置に前記柱状形を左右に分断するように溝部50を設けている。溝部50の左右幅は、前記実施例に係る小型切断具Sの刃体1の厚みに対応する寸法としてある。
また、保持部5の前後幅寸法は、前記小型切断具Sの連結板12aと操作部2の先端との間の距離寸法よりも小さくしてある。また、溝底面50aは僅かに前後方向中央が凸となるように曲面を形成している。
以上の構成を有する載置台Bに対して上記実施例に係る小型切断具Sを、刃先が開いた通常状態で、当該小型切断具Sの側面(右側面、左側面のいずれであってもよい。)を下方として小型切断具Sにおける連結板12aと操作部2との間に露呈する左右の刃体1を溝部50に差し込む。図6に示すように、小型切断具Sにおける下方とした側面が溝底面50aに当接し、下方に位置するグリップ24の下端近傍が接地する。
この状態において小型切断具Sの下方とした側面と溝底面50aとは全体が密着するのではなく、小型切断具Sの下方とした側面のうち刃先側となる部分のみが溝底面50aと当接し、他の部分と溝部50との間には、空間Pが大きく形成される。
また、操作部2と台座部4との間、及び、操作部2と接地面Gとの間、更には下方に位置するグリップ24と接地面Gとの間にまで当該空間Pは連続して形成される。空間Pが形成されることによって、載置台Bに小型切断具Sを保持した状態で、当該小型切断具Sの開閉操作が可能となる。
そして片手で上方のグリップ24を把持した状態で、他方の片手で左右の刃体1の間に切断対象物Wを挟んで押込むと、ねじりばね3の左右の脚部31は、左右の操作部2内に設けた各押圧部21によって、ねじりばね3による通常の最大角度を超えて開き、左右の操作部2の最大開き角度まで左右のグリップ24を開くことができる。この状態においては、下方のグリップ24は接地しているため、上方のグリップ24がさらに開き方向に沿って上方へ持ち上がることとなる。
次に、この状態において、上方のグリップ24を押し下げ、切断作業を行う。
図7に示すように、本実施例では、刃体1と溝部50の溝底面50aとが概ね当接して空間Pが減少した状態となって、左刃体1aと右刃体1bとが完全に閉じ、切断作業が完了する。
また、本実施例においては、小型切断具Sにおける連結板12aと操作部2との間に露呈する左右の刃体1を溝部50に差し込んだ状態とすると、小型切断具Sを前後に移動させようとしても連結板12aと操作部2は前記溝部50を通過できず保持部5と干渉するため、小型切断具Sの開閉操作中における刃体全体の前後への大きな滑動を阻止する。これによって、切断作業中の不慮の載置台Bからの小型切断具Sの脱落を防止し、作業安全性を高めることができる。
また、載置台Bを用いることで小型切断具Sの刃体1等の金属製部品が接地しないものとすることができるから、造花の剪定等のように、例えばテーブル上等での作業を行う際には、小型切断具Sの刃体1等が前記テーブル等の天板に接触して傷を発生させることを防止する効果や、当該小型切断具Sをテーブル等へ載置する際に静かに載置することができる効果を得ることができる。
上記実施例においては、ねじりばね3を使用しているが、本発明はねじりばね3に限定するものではなく、コイルばね(図示せず。)を使用することもできる。
尚、コイルばねは、ねじりばね3のような脚部を有さない結果、左右のグリップ24間に配置されることになるため、通常外部から露出するが、前記ねじりばね3は、上記実施例に示すように小型切断具Sに内蔵できるため、特に手の小さな作業者の手指の挟み込みを防止できる点で安全性により優れ、また、外部から接触しないので当該ばねが脱落し難い利点がある。
上記実施例に係る小型切断具Sは、鋼線等の切断に適したニッパの形状を基本として構成したものであるが、本発明は上記実施例に示した形状の鋏に限定するものではない。即ち、本発明においては、例えば、剪定鋏、高枝鋏等においても、本願発明が特徴とする、ねじりばね3若しくはコイルばねの最大開き角度が左右の操作部2の最大開き角度より小さいものとし、前記左右の操作部2には、前記ねじりばね3若しくはコイルばねの最大開き角度を超えて開方向へねじりばね3若しくはコイルばねを押圧する押圧部2を備えた構成を備えたものとすることができる。
また、上記実施例に係る小型切断具Sにおける押圧部21は、操作部2と一体に形成しているが、本発明は当該構成に限定するものではなく、例えば、別個に金属製板材等により押圧部21を形成して、操作部2内に設ける構成とすることもできる。
上記実施例に示すように、押圧部21を操作部2と一体に形成した場合には、より部品点数を削減することで製品コストの低廉化を図ることができる。
また、上記実施例では、前記操作部2は軽量化の観点からアルミ製としているが、本発明においては、切断作業に必要な強度を確保できるものであれば、ステンレスその他の種々の金属製材料を用いてもよいことはいうまでもない。
更に、上記実施例に係る小型切断具Sにおいては、第一軸体11、第二軸体14、若しくは第三軸体20の固定は、雌雄螺子の螺合若しくはカシメピンを利用しているが、上記実施例に限るものではなく、種々の公知の固定手段を用いることができる。
また、本発明においては、操作部2を開いて静置した通常の状態は、ねじりばね3若しくはコイルばねは開き方向へ操作部2を移動させない状態で保持されていればよい趣旨であり、この状態においてねじりばね3若しくはコイルばねが操作部2を開き方向へ移動させない程度の若干の弾性力を有している場合も含む。
上記実施例では、操作部2が開いた通常の静置状態において、ねじりばね3は、操作部2をそれ以上に開き方向へ移動させない状態で保持し、且つ、押圧部21の先端が、ねじりばね3の脚部31に当接している構成としているが、本発明は上記実施例に限定するものではなく、押圧部21の先端とねじりばね3の脚部31は常に当接していなくてもよく、操作部2が開いた通常の状態から更に開く際に、押圧部21がねじりばね3の脚部31を押圧すれば足りる。
その一方で、上記実施例のように操作部2が開いた通常の静置状態において、押圧部21の先端が、ねじりばね3の脚部31に当接している構成とすることで、常にねじりばね3ががたつくことがないので、がたつきに伴う異音を生じることがなく、より品質の高い製品を得ることができる。
また、上記実施例では切断対象物Wの一例として造花の茎部を示したが、本発明は当該切断対象物Wを造花の茎部に限るものではなく、当該小型切断具Sで切断可能な種々の形状を有する物品を切断対象物Wとすることができる。
本発明における小型切断具Sと載置台Bを種々の収納容器内に同梱してセットとしておけば、携帯する際にも便利なものとすることができる。
尚、上記実施例に係る載置台Bにおいては、台座部4と保持部5を一体成形したが、本発明はこれに限らず、夫々を個別の部品として組立形成されるものとすることもできる。
また、台座部4の底面に設けた滑止部材6は必須ではなく、台座部4を十分な摩擦抵抗を有する材料で形成したり、或いは吸盤形状等として滑止を防止可能な形状とすることで、滑止部材6を設けない構成としたりすることもできる。
一方、滑止部材6として設ける場合には、実施例に開示した合成ゴムに限らず、天然ゴム、軟質合成樹脂等の種々の公知のエラストマー等を含め、摩擦抵抗を有する材料を用いることもできる。また、台座部4とは別体の吸盤等として設け、滑止効果を得るものであってもよい。
上記実施例に係る載置台Bにおける溝底面50aは、僅かに前後方向中央が凸となるように曲面を形成したが、本発明は当該実施例に限定されるものではなく、溝底面は例えば、平面や傾斜面等とすることもできる。
1 刃体
1a 左刃体
1b 右刃体
10 刃
11 第一軸体
12 連結軸部
12a 連結板
120 第一軸穴
13 第二軸穴
14 第二軸体
2 操作部
2a 左操作部
2b 右操作部
20 第三軸体
21 押圧部
22 第二貫通穴
23 第三貫通穴
24 グリップ
24a クリップ
25 衝撃吸収部
26 衝撃吸収部取付穴
3 ねじりばね
30 コイル部
31 脚部
4 台座部
5 保持部
50 溝部
50a 溝底面
6 滑止部材
B 載置台
P 空間
S 小型切断具
W 切断対象物

Claims (3)

  1. 連結軸部によって相対的に開閉可能となる左右一対の刃体と、該刃体の基端側に枢着され且つ相互に枢着される左右の操作部と、該左右の操作部を開方向へ付勢するねじりばね若しくはコイルばねとを備える小型切断具において、
    ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度が左右の操作部の最大開き角度より小さいものとし、前記左右の操作部には、前記ねじりばね若しくはコイルばねの最大開き角度を超えて開方向へねじりばね若しくはコイルばねを押圧する押圧部を備えたことを特徴とする小型切断具。
  2. 請求項1記載の小型切断具を保持するための載置台であって、台座部と該台座部上に設けられる保持部とを備え、前記保持部は、前記小型切断具の側面を下方として当該小型切断具を支承し、前記保持部若しくは載置台は、支承される小型切断具との間に、支承状態における小型切断具の開閉を許容する空間を形成することを特徴とする載置台。
  3. 請求項1記載の小型切断具と、請求項2記載の載置台とを備えたことを特徴とする小型切断具セット。
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