JP3159703U - 鋏 - Google Patents
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Abstract
【課題】切断初期から切断の終了時まで被切断物に加わる剪断力(切断力)が格段に大きく、しかも被切断物の刃先方向への逃げの問題を解消した鋏を提供する。【解決手段】右側棒刃2と左側棒刃1を交差させて枢支ピン3Aでピン結合した挟10において、両棒刃1、2の柄部分を、左側リンクと、右側リンクと、左側棒状柄6と、右側棒状柄7と、バネ8とから成るパンタグラフ機構とし、左右のリンクの他端部を左右の柄部の上端部でスライド可能にピン結合をおこなう。この鋏10によれば、全ての指を柄部分に掛けて開閉することができるので、切れ味が良くなり、柄を閉じる切断時に刃先が前方に積極的に前進するので、被切断物Pの刃先方向への逃げの問題を解消できる。【選択図】図3
Description
本考案は、例えば草花の軸の切断や、植木、庭木等の剪定などに用いる鋏に関し、その特徴とするところは切れ味が格段に良く、切断時に切断刃の交差部が被切断物方向に前進する鋏に関する。
従来、例えば草花の切り取りや、植木、庭木等の剪定をするには、鋏の左右の柄を最大限開き、これにより右刃と左刃も最大限開いた状態で両棒刃の根元に草花等の軸を咥え、しかる後に両棒刃を閉じるのである。しかし、従来の鋏は、両棒刃を最大限に開いた時点では被切断物に対する両棒刃の交差角が大きいために被切断物が刃先方向に滑り(刃先方向に押し出され)、両棒刃を閉じるに従い上記交差角が小さくなるため、刃先付近でようやく切れ始めるという欠点があった。
この場合、作業者は、被切断物が刃先方向に逃げるのを(被切断物が刃先方向に滑るのを)少しでも防ぐために、腕を被切断物方向に伸ばして両棒刃の交差部を被切断物に押し付けるのであるが、この動作は切断回数が多い場合にはかなりの疲労感を伴うものである。
また、切断に際しては、鋏の柄から枢支ピンまでの距離は一定であるに対し、両棒刃の交差部が、すなわち切断位置が刃先方向に移動するに従いその切断位置も枢支ピンから遠のくために、鋏を被切断物方向に押し付け、より大きな握力を柄に加える必要があった。したがって、従来の鋏は、被切断物が刃先方向に逃げるに従い、切断しずらくなる欠点があった。
このように、切断時に被切断物の刃先方向への「逃げ」を防止するために作業者が被切断物に追従して鋏を刃先方向に押し付けなければならない問題、及び両棒刃の交差部が刃先方向に移動するに従いより大きな握力を必要とする問題は、鋏の構造が二枚の刃を交差させてピン結合する以上、避けられない問題である。特に、被切断物の刃先方向への逃げの問題は、刃の長さが短い鋏ほど切断初期の両棒刃の交差角が高いために顕著に現れる現象であった。
そこで、上記問題を少しでも軽減せんとして、図6に示す特許文献1に記載された鋏50がある。
この鋏50は、一対の柄51、52の間にパンタグラフ状リンク53を介設したもので、図6(a)の切断初期段階から図6(b)の切断終了段階の正面図が示すように、両棒刃54、55が閉じるまでの間に枢支ピン56の位置を徐々に刃先方向に移動させることで、すなわち鋏の「てこ比」をパンタグラフ状リンク53で徐々に大きくすることで、刃先部分に加わる力を少しでも大きくし、その切断を楽になるようにしたものである。
しかしながら、この鋏50は、上記被切断物の刃先方向への逃げの問題に関しては、枢支ピン56が刃先方向に移動するだけで被切断物の逃げが防止できるものではない。また、刃先付近にはその構造上、大きな切断力が加わるが、切断初期の切断力については従来と何ら変わるところがないものである。
また、この鋏の柄51、52は、従来のはさみの全てがそうであるが、図6(b)に示すように、親指と人指し指をその回りから包囲するものであるため、収納時の柄51、52の最大幅(収納幅)を狭くするには一定の限度があった。
更に、てこ比を変化させる構造が枢支ピン56を両棒刃54、55に設けられた2つの交差する長孔57、58内で同時にスライドさせるものである以上、頻繁な開閉動作を必要とする鋏では枢支ピン56の磨耗及びこれによる両棒刃54、55間にガタが発生するため、耐久性に劣り、実用的でなかった。
本考案は、上記従来の鋏の欠点を解消すべくなされたもので、切断初期から切断終了時までの全段階に渡り、被切断物に加わる切断力(剪断力)が格段に大きく、しかも被切断物の刃先方向への逃げの問題をも解消した鋏を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案に係る請求項1記載の鋏は、右側棒刃と左側棒刃のそれぞれの刃部を対向させた状態でそれぞれの棒刃の刃部と柄部との間を交差させ、該交差部を枢支ピンで枢支結合した挟であって、前記それぞれの棒刃の柄部を、前記右側棒刃の柄部の略中間部でピン結合された左側リンクと、前記左側棒刃の柄部の略中間部でピン結合された右側リンクと、前記右側棒刃の柄部の下端部と前記左側リンクの端部とをピン結合する左側棒状柄と、前記左側棒刃の柄部の下端部と前記右側リンクの端部とをピン結合する右側棒状柄とを備え、前記右側リンクと前記左側リンクの端部同士をリンク結合するとともに、該右側リンクと該左側リンクの他端部をそれぞれの柄部の上端部でスライド可能にピン結合し、前記左側棒刃と前記右側棒刃の刃部間を拡開させる方向に付勢するバネから成るパンタグラフ機構に構成したことを特徴とする。
この場合、右側棒刃と左側リンクのピン結合点、及び左側棒刃と右側リンクのピン結合点の位置を、それぞれの棒刃の柄部とそれぞれのリンクの中間点とすることにより、右側棒状柄と左側棒状柄とが互いに平行になるようにしても良い。
また、枢支ピン以外のピン結合点において、リンク間にバネ座金を介在させることにより、両棒刃の刃部を常に密着させ、さらに切れ味を高めても良い。
また、ピン結合点をネジ止め構造にすることにより、左側棒刃と右側棒刃とを分解可能にしても良い。
本考案の鋏は、左右の柄の形状を刃先方向に延びる棒状の長い柄としたので,親指と人差し指のみを柄部分に掛ける従来の鋏とは異なり、全ての指を柄部分に掛けて開閉することができる。したがって、本考案の鋏は、切断初期から切断の終了時まで被切断物に加える切断力(剪断力)を両棒刃の交差部に集中することができ、格段に切れ味が良くなる。
また、柄を閉じる切断時には、作業者が腕を伸ばさずとも刃先が被切断物を追いかけるように被切断物方向に前進するので、被切断物が刃先方向に逃げる従来の鋏の欠点を解消できる。
以下、本考案を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)は、柄を全開にしたときの本考案の挟の正面図、図1(b)は、本考案の鋏の上面図である。
これらの図が示すように、本考案に係る鋏10は、両棒刃のそれぞれの柄部1b、2bに、右側リンク5と左側リンク4、及び左側棒状柄6と右側棒状柄7をパンタグラフ状にリンク結合したものである。
すなわち、本考案に係る鋏10は、左側棒刃1と右側棒刃2(以下、「両棒刃1、2」と略称する。)と、両棒刃1、2を交差させて枢支結合する枢支ピン3Aと、左側棒刃1側に位置する左側リンク4と、右側棒刃2側に位置する右側リンク5と、左側棒刃1側に位置する左側棒状柄6と、右側棒刃2側に位置する右側棒状柄7と、両棒刃の刃部1a、2a間を互いに拡開させるバネ8とで構成されている。
両棒刃1、2は、いずれも刃部1a、2aと、柄部1b、2bとが一体になった文字通り棒状のものである。それぞれの刃部1a、2aの形状は、例えば直刃、柳刃等如何なる形状のものでも良い。
枢支ピン3Aは、両棒刃を交差させ、当該部分でピン結合して開閉自在にするもので、本実施形態では枢支ピン3Aを図1(b)に示すように、十字孔付き小ネジ3aと、六角袋ナット3bと、平座金3cとで構成することにより両棒刃を随時分解可能にしているが、例えば、かしめ、鳩目とすることにより分解できない構造のものにしても良い。
左側リンク4と右側リンク5は、左側棒刃1の柄部1bと、右側棒刃2の柄部2bとを枢支ピン3Bでピン結合するとともに、それぞれのリンク4、5の端部を左側棒状柄6と右側棒状柄7の下端部と枢支ピン3Cでピン結合することにより、これら部材をパンタグラフ状に組み上げる部材である。
本実施形態のパンタグラフ機構は、左側棒刃1と左側リンク4及び右側棒刃2と右側リンク5を、それぞれの棒刃1、2の柄部1b、2bと、それぞれのリンク4、5の中間点同士で、枢支ピン3Bで回動自在にピン結合した例である。
なお、上記枢支ピン3Bは、前述した枢支ピン3Aと同様の部材で構成したことにより分解可能にしているが、分解できない構造のものであっても良い。
なお、枢支ピン3Bの別例として、例えば図2(a)及び図2(a)のA−A横断面図である図2(b)に示すように、左側棒刃1と右側リンク5との間にバネ座金3fを介在させた枢支ピン3Dとしても良い。このようにすると、両棒刃の柄部1b、2b間がバネ座金3fの弾発力によって互いに離間する方向に付勢され、その結果、枢支ピン3Aが支点、刃部1a、2aの交差部(刃部1a、2aの刃面の交点をいう。)が力点となって両棒刃の接圧が増すので、当初の切れ味を常に維持することができる。なお、図2(a)では、図1で説明した固定金具9の図示は省略してあり、また、図2(b)では、左側棒刃1と右側リンク5の離間による傾斜は、実際よりも大きく図示してある。
リンク間にバネ座金3fを介在させることについては、前述の枢支ピン3A、3B以外の後述する枢支ピン3Cにおいても同様である。
左側棒状柄6と右側棒状柄7とは、本考案の鋏10を作業者が握る柄部分であり、図の如く刃先方向に延びる長い棒状の部材であり、その全長L(図1参照)は親指以外の4指が掛かるに十分な長さである。通常、鋏の柄は、刃部と一体になっており、その位置は刃部の反対にあるが、本考案の棒状柄6、7は両棒刃1、2の柄部1b、2bとは別部材で構成した点に特徴がある。
本実施形態の左右の棒状柄6、7は、いずれも横断面が「コ」字状のものとしたが、その他、円筒形など如何なる形状のものであっても良い。それぞれの棒状柄6、7の下端部は、同様にそれぞれの棒刃1、2の柄部1b、2bと、十字孔付き小ネジ3a、六角袋ナット3b、厚みの異なるスペーサー3d、3e及び平座金3cから成る枢支ピン3Cで回動自在に結合されている。
一方、それぞれの棒状柄6、7の上端部は、刃先方向に延びる貫通した長孔6a、7aが設けられ、この長孔6a、7a内に上記構造の枢支ピン3Cにより、それぞれのリンク4、5の他端部とスライド可能にピン結合されている。
このピン結合の別例として、例えば図2(a)及びそのB−B横断面図である図2(c)の枢支ピン3Eに示すように、十字孔付き小ネジ3aの代わりに棒状柄7の厚みよりも若干短いピン4aを装着し、右側リンク5の端部の両側を厚みの異なるスペーサー3d、3eで挟んだ状態で上記ピン4aに加締め固定しても良い。
このようにすると、右側棒状柄7の表面からピン4aが外に突出することがないので、図1の十字孔付き小ネジ3aを挿入した場合に比べて両棒刃の開閉時の違和感がない。
なお、符号6b、7bは、図6で後述する両棒刃1、2の全閉時に枢支ピン3Bを収納するための凹部である。
バネ8は、両棒刃1、2の刃部1a、2a間の交差角θを常時開く方向に付勢するためのものである。バネ8の装着位置は、図の位置が典型例であるが、他に種々の位置が考えられる。例えば両棒刃1、2の柄部1b、2bが互いに離間するように柄部1b、2b間に直接介設したり、「コ」字状断面の右側棒状柄7の中に内蔵させて、右側リンク5の他端部に位置する枢支ピン3Cを右側棒刃2の柄部2bの下端部に位置する枢支ピン3Cから離間させるようにしても良い。
バネ8の形式についても例えば竹の子バネ、弦巻バネ、板バネ等如何なるものであっても良い。
以上のように本実施形態では、それぞれの棒刃1、2の柄部1b、2bの中間点で、左側リンク4と右側リンク5の中間点同士をピン結合しているので、左側棒状柄6と右側棒状柄7とは、常に互いに平行な位置関係を保つことができる。なお、両棒刃を全開したときの左右の棒状柄6、7の最大幅Wmax(図1参照)は、作業者が鋏10を掴み得る最大寸法であり、長孔6a、7aの位置とその長さを適宜決定することにより容易に設定できる。
本実施形態の鋏の構成部材の材質は、ステンレス鋼であるが、棒刃1、2のみ工具鋼その他の材質で構成し、それらの刃部1a、2aに焼入れを施すなどの点については従来の鋏と同様である。また、左右の棒状柄6、7の表面を滑り止めのために、ゴムシート(不図示)で被覆するなどしても良い。
なお、固定金具9は、両棒刃1、2を閉じたときに係止フック9bを左側棒状柄6の左側面に係止させて両棒刃の閉じ状態を保つためのもので、ビス9cで側面に設けられた2つの長孔9dを通して右側棒状柄7の側面に固定されており、長孔9dの範囲内で全体が上下動できるようになっている。
次に、本考案の作用を図3〜図5の使用図に基づいて説明する。
図3は、図1の鋏10を作業者が全開にした状態を示す正面図である。
この場合、バネ8が両棒刃1、2の柄部1b、2bを全開させるように付勢するので、両棒刃1、2の刃部1a、2aも図1の状態と全く同じ状態の全開位置にあり、左右の枢支ピン3Cは長孔6a、7aの最下端に位置している。
この状態で作業者は、右手(または左手)の親指を右側棒状柄7の外側に掛け、親指以外の全ての指を対向する左側棒状柄6の外側に掛ける。そして、両棒刃1、2の交差部の根元(切断部)で図の二点鎖線で示す被切断物Pを咥えるか、或は左手で持った被切断物Pを両棒刃の交差部の根元に差し込むかする。
この状態で両手の指を縮め、左右の棒状柄6、7の間隔を縮めると、図4に示す両棒刃1、2が半開きの状態になる。
この状態においては、両棒刃1、2は、左右の棒状柄6、7が両棒刃1、2の棒状柄6、7の間隔を縮めるので、その交差角θが小さくなり(θ1<θ)、被切断物Pは図の上方に押し出されつつ、切断される。
一方、両リンク4、5もその交差角θが縮まるが、左右の棒状柄6、7と作業者の手の指間には相対移動がないので、枢支ピン3Cが長孔6a、7aの中間点まで矢印方向に移動する。すなわち、枢支ピン3Cは、長孔6a、7aの全長の半分の距離だけ上方に移動する。したがって、両棒刃1、2の交差部も同じ距離だけ被切断物Pに追従するように矢印方向に移動する。
さらに左右の棒状柄の間隔を縮めると、図5の両棒刃が全閉状態となる。
この状態は、左右の枢支ピン3Cが長孔6a、7aの最上端まで移動し、それぞれの棒刃1、2の交差角θ2は、最小の交差角(θ2<θ1<θ)となる。
この状態においては、両棒刃1、2の交差部は、左右の枢支ピン3Cが長孔6a、7aの最上端位置に達するまで、さらに図の上方に被切断物Pを追いかけるように前進する。したがって、被切断物Pは、両棒刃の交差部で押し付けられ、両棒刃1、2が閉じた時点で完全に切断される。両棒刃1、2が閉じたら、固定金具9の頭部9aを二点鎖線位置から実線位置まで押し上げ、その係止フック9bを左側棒状柄6の左側面に係止する。
本考案に係る鋏10は、上記構成としたので、以下に述べる従来の鋏50では得られない多くの作用効果を奏することができる。
・ 本考案の鋏10の棒状柄6、7は、刃先方向に長い寸法Lを有する長い柄としたため、鋏10の開閉時には、従来の鋏50のように作業者の親指と人差し指のみならず、全ての指を柄部分に掛けて開閉することができる。したがって、鋏10の切断作用点である両棒刃の交差部には、作業者の全握力を集中することができ、格段に切れ味が良くなる。
・ 左右の棒状柄6、7を閉じる切断時には、両棒刃1、2がパンタグラフ機構により、被切断物Pを追いかけるように被切断物P方向に積極的に前進する。
・ 本考案の鋏10の棒状柄6、7は、刃先方向に長い寸法Lを有する長い柄としたため、鋏10の開閉時には、従来の鋏50のように作業者の親指と人差し指のみならず、全ての指を柄部分に掛けて開閉することができる。したがって、鋏10の切断作用点である両棒刃の交差部には、作業者の全握力を集中することができ、格段に切れ味が良くなる。
・ 左右の棒状柄6、7を閉じる切断時には、両棒刃1、2がパンタグラフ機構により、被切断物Pを追いかけるように被切断物P方向に積極的に前進する。
したがって、被切断物Pが交差角の影響で刃先方向に逃げても、被切断物Pの切断中は常に被切断物Pを刃先で咥えていることになり、確実に被切断物Pを切断することができる。すなわち、本考案の鋏は、前述した従来の鋏の「被切断物Pの逃げ(滑り)」の問題を解消することができる。
・ また、本考案の鋏の「刃先の積極的追従作用」は、作業者は手を被切断物P方向に伸ばす必要が全くないので、たとえ被切断物Pを多く切断する必要があるときでも疲れることがない。
・ 両棒刃の全閉時には、パンタグラフ機構により、両棒刃の柄部1b、2bと各リンク4、5とを最接近させることができる。したがって、収納時の左右の棒状柄6、7の間隔である収納幅Wmin(図5参照)を狭くでき、携帯に便利である。例えば、腰ベルトと一体になったホルダーに先の細いドライバーと同様、容易に差し込むことができる。
・ また、左側棒刃1と右側リンク5のリンク結合点及び右側棒刃2と左側リンク4のリンク結合点において、部材間にバネ座金3fを介在させた場合には、部材間を広げようとするバネ座金3fの力が力点となり、枢支ピン3Cが支点となり、刃部1a、2aの交差部が作用点となる「てこの原理」が働くので、刃部1a、2aの交差部は常に刃面が密着状態となる。
・ また、本考案の鋏の「刃先の積極的追従作用」は、作業者は手を被切断物P方向に伸ばす必要が全くないので、たとえ被切断物Pを多く切断する必要があるときでも疲れることがない。
・ 両棒刃の全閉時には、パンタグラフ機構により、両棒刃の柄部1b、2bと各リンク4、5とを最接近させることができる。したがって、収納時の左右の棒状柄6、7の間隔である収納幅Wmin(図5参照)を狭くでき、携帯に便利である。例えば、腰ベルトと一体になったホルダーに先の細いドライバーと同様、容易に差し込むことができる。
・ また、左側棒刃1と右側リンク5のリンク結合点及び右側棒刃2と左側リンク4のリンク結合点において、部材間にバネ座金3fを介在させた場合には、部材間を広げようとするバネ座金3fの力が力点となり、枢支ピン3Cが支点となり、刃部1a、2aの交差部が作用点となる「てこの原理」が働くので、刃部1a、2aの交差部は常に刃面が密着状態となる。
したがって、本考案の鋏10は、切れ味が落ちることなく、使い始めの切れ味を常に維持することができる。
・ 更に、各枢支ピン3A〜3Cをネジ止め構造のものにした場合には、左側棒刃1と右側棒刃2とを分解でき、切れ味が落ちた場合の刃部1a、2aの研磨が非常に容易になる。
・ 更に、各枢支ピン3A〜3Cをネジ止め構造のものにした場合には、左側棒刃1と右側棒刃2とを分解でき、切れ味が落ちた場合の刃部1a、2aの研磨が非常に容易になる。
以上に説明した本考案の鋏の実施形態は、ほんの一例である。したがって、本考案の鋏は、これら実施形態のものに限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形、組み合わせが可能であり、これらの変形、組み合わせも本考案の範囲に含まれることは勿論である。
1 右側棒刃
1a 刃部
1b 柄部
2 左側棒刃
2a 刃部
2b 柄部
3A〜3E 枢支ピン
3a 十字孔付き小ネジ
3b 六角袋ナット
3c 平座金
3d スペーサー
3e スペーサー
3f バネ座金
4 右側リンク
5 左側リンク
6 右側棒状柄
6a 長孔
6b 凹部
7 左側棒状柄
7a 長孔
7b 凹部
8 バネ
9 固定金具
9a 頭部
9b 係止フック
9c ビス
10 鋏(本考案)
P 被切断物
1a 刃部
1b 柄部
2 左側棒刃
2a 刃部
2b 柄部
3A〜3E 枢支ピン
3a 十字孔付き小ネジ
3b 六角袋ナット
3c 平座金
3d スペーサー
3e スペーサー
3f バネ座金
4 右側リンク
5 左側リンク
6 右側棒状柄
6a 長孔
6b 凹部
7 左側棒状柄
7a 長孔
7b 凹部
8 バネ
9 固定金具
9a 頭部
9b 係止フック
9c ビス
10 鋏(本考案)
P 被切断物
Claims (4)
- 右側棒刃と左側棒刃のそれぞれの刃部を対向させた状態でそれぞれの棒刃の刃部と柄部との間を交差させ、該交差部を枢支ピンで枢支結合した挟であって、
前記それぞれの棒刃の柄部を、
前記右側棒刃の柄部の略中間部でピン結合された左側リンクと、
前記左側棒刃の柄部の略中間部でピン結合された右側リンクと、
前記右側棒刃の柄部の下端部と前記左側リンクの端部とをピン結合する左側棒状柄と、
前記左側棒刃の柄部の下端部と前記右側リンクの端部とをピン結合する右側棒状柄とを備え、
前記右側リンクと前記左側リンクの端部同士をリンク結合するとともに、
該右側リンクと該左側リンクの他端部をそれぞれの柄部の上端部でスライド可能にピン結合し、
前記左側棒刃と前記右側棒刃の刃部間を拡開させる方向に付勢するバネから成るパンタグラフ機構に構成したことを特徴とする鋏。 - 右側棒刃と左側リンクのピン結合点、及び左側棒刃と右側リンクのピン結合点の位置を、それぞれの棒刃の柄部とそれぞれのリンクの中間点としたことにより、右側棒状柄と左側棒状柄とが互いに平行になるようにしたことを特徴とする請求項1記載の挟。
- 枢支ピン以外のピン結合点において、リンク間にバネ座金を介在させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の挟。
- ピン結合点をネジ止め構造にすることにより、左側棒刃と右側棒刃とを分解可能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の挟。
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2009
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