JP6791670B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受に関し、特定的には、発電装置を有する転がり軸受に関する。
特開2008−223843号公報(特許文献1)には、転がり軸受に隣接して間座を配置し、当該間座に熱電変換素子のモジュールから成る発電装置を配置した構成が開示されている。
特開2012−149716号公報(特許文献2)には、転がり軸受のシール部材の表面および裏面の双方に感温素子を設け、ゴムを含むシール部材の表面と裏面との温度差を利用して発電する構成が開示されている。
特開2008−223843号公報 特開2012−149716号公報
特開2008−223843号公報に記載の転がり軸受装置によれば、発電装置が転がり軸受とは異なる周辺部品に設けられている。それゆえ、転がり軸受装置が大型化するため、周辺部品を組み込むスペースを十分に確保できないアプリケーションにおいては発電装置を設けることが困難である。
特開2012−149716号公報に記載の転がり軸受装置によれば、シール部材の表面と裏面との温度差を利用して発電している。しかしながら、ゴムを含むシール部材の表面と裏面の温度差が比較的小さく、大電力の発生が困難である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化が可能であり、かつ大電力を発生可能な転がり軸受を提供することである。
本発明の一態様に係る転がり軸受は、内輪と、外輪と、転動体と、シール部材と、発電装置とを備えている。外輪は、内輪の周囲に設けられている。転動体は、内輪と外輪との間に設けられている。シール部材は、転動体に面するように内輪と外輪の間に設けられている。発電装置は、熱電変換素子を含む。シール部材は、芯金を含む。熱電変換素子は、芯金の外表面に設けられている。
上記に係る転がり軸受によれば、熱電変換素子は、芯金の外表面に設けられている。芯金は熱伝導性が高いため、外輪から芯金に向かって熱が移動する。芯金から熱電変換素子に伝導する熱を利用することにより、大電力を発生させることができる。
上記に係る転がり軸受において、熱電変換素子は、p型半導体と、n型半導体とを有していてもよい。p型半導体と、n型半導体とは、芯金の周方向に沿って交互に配置されており、かつ直列で電気的に接続されている。これにより、効果的に大電力を発生させることができる。
上記に係る転がり軸受において、p型半導体およびn型半導体の各々において電流が流れる方向は、径方向に平行であってもよい。芯金の外表面においては、外輪側の温度が内輪側の温度よりも高い。つまり、芯金の外表面においては、外輪側から内輪側への熱勾配が存在する。当該熱勾配を利用することにより、効果的に大電力を発生させることができる。
上記に係る転がり軸受において、p型半導体およびn型半導体の各々において電流が流れる方向は、軸方向に平行であってもよい。芯金の外表面に垂直な方向においては、転がり軸受の内部の温度は、外部の温度よりも高い。つまり、転がり軸受の内部から外部に向かって熱勾配が存在する。当該熱勾配を利用することにより、効果的に大電力を発生させることができる。
上記に係る転がり軸受において、芯金は、外輪に接触していてもよい。これにより、外輪から芯金への熱伝導を促進しつつ、外輪との締結力を高めることができる。
上記に係る転がり軸受において、シール部材は、芯金に接するゴム部材をさらに含んでいてもよい。
上記に係る転がり軸受において、ゴム部材には、外表面の一部が露出する開口部が設けられていてもよい。熱電変換素子は、開口部内に設けられていてもよい。
上記に係る転がり軸受において、ゴム部材は、内輪と芯金との間に設けられていてもよい。シール部材は、非接触シールを構成してもよい。
上記に係る転がり軸受において、ゴム部材は、内輪と芯金との間に設けられていてもよい。シール部材は、接触シールを構成してもよい。
上記に係る転がり軸受において、芯金は、内輪から離間していてもよい。シール部材は、シールドシールを構成してもよい。
本発明によれば、小型化が可能であり、かつ大電力を発生可能な転がり軸受を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る転がり軸受の構成を示す断面模式図である。 図1の領域IIの拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る芯金および発電装置の構成を示す側面模式図である。 本発明の実施の形態2に係る転がり軸受の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態3に係る転がり軸受の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態4に係る転がり軸受の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態5に係る転がり軸受の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態6に係る転がり軸受の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態7に係る転がり軸受の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態7に係る芯金および発電装置の構成を示す側面模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
最初に、本発明の実施の形態1に係る転がり軸受10の構成について説明する。
図1に示されるように、実施の形態1に係る転がり軸受10は、内輪1と、外輪2と、転動体3と、シール部材4と、発電装置6(図3参照)、保持器11とを主に有している。当該転がり軸受10は、たとえば自動車のエンジンまたはトランスミッションに使用され得る。外輪2は、内輪1の周囲に設けられている。内輪1には、軸(図示せず)が嵌合される。内輪1には、第1転動面1aと、第1シール溝1bとが設けられている。同様に、外輪2には、第2転動面2aと、第2シール溝2bとが設けられている。第1転動面1aは、転動体3に対して、第2転動面1aの反対側にある。第1転動面1aは、第2転動面2aに対面する。転動体3は、内輪1と外輪2との間に設けられている。具体的には、内輪1の第1転動面1aと、外輪2の第2転動面2aとの間には、転動体3が配置されている。保持器11には、貫通孔11aが設けられている。転動体3は、貫通孔11a内に配置されている。
第1シール溝1bは、軸方向D2において、第1転動面1aの一方側と他方側とに設けられている。同様に、第2シール溝2bは、軸方向D2に平行な方向において、第2転動面2aの一方側と他方側とに設けられている。第1シール溝1bは、第2シール溝2bに対向する。シール部材4は、転動体3に面するように内輪1と外輪2の間に設けられている。具体的には、シール部材4は、第1シール溝1bと第2シール溝2bとの間に配置されている。なお軸方向D2とは、内輪1に嵌合される軸の延在する方向と平行な方向である。径方向D1とは、内輪1および外輪2の半径方向である。径方向D1は、軸方向D2に対して垂直である。
シール部材4は、芯金7を有している。シール部材4は、さらにゴム部材8を有していてもよい。ゴム部材8は、芯金7に接している。ゴム部材8は、外輪側ゴム部8aと、内輪側ゴム部8bとを有する。外輪側ゴム部8aは、外輪2と芯金7との間に設けられている。内輪側ゴム部8bは、内輪1と芯金7との間に設けられている。外輪側ゴム部8aは、径方向D1における芯金7の一端と接している。外輪側ゴム部8aの一部は、第2シール溝2b内に配置されている。外輪側ゴム部8aは、第2シール溝2b内において、外輪2と接している。内輪側ゴム部8bは、径方向D1における芯金7の他端と接している。内輪側ゴム部8bの一部は、第1シール溝1b内に配置されていてもよい。内輪側ゴム部8bは、内輪1から離間している。つまり、シール部材4は、非接触シールを構成している。
芯金7は、熱伝導性を有する金属から構成される。芯金7は、平板部7aと、突出部7bと、傾斜部7cとを含む。平板部7aは、径方向D1とほぼ平行に延在している。突出部7bは、平板部7aの外輪2と同じ側に連なっており、平板部7aから軸方向D2とほぼ平行な方向に向かって突出する部分である。外輪側ゴム部8aは、突出部7bと接している。外輪側ゴム部8aは、平板部7aから離間していてもよい。傾斜部7cは、平板部7aの内輪1と同じ側に連なっており、平板部7aに対して傾斜する方向に延在している。軸方向に対して平行な断面において、傾斜部7cの延在方向は、たとえば軸方向D2および径方向D1の双方に対して傾斜する方向である。内輪側ゴム部8bは、傾斜部7cに接している。芯金7は、転動体3に面する内表面17bと、内表面17bと反対側の外表面17aとを有する。外表面17aは、軸方向D2において内表面17bよりも外側に位置している。
図1および図2に示されるように、熱電変換素子5は、芯金7の外表面17aに設けられている。具体的には、熱電変換素子5は、芯金7の平板部7aの外表面17aに設けられている。ゴム部材8には、外表面17aの一部が露出する開口部8cが設けられていてもよい。開口部8cは、たとえば外輪側ゴム部8aと、内輪側ゴム部8bとの間に設けられている。熱電変換素子5は、たとえば開口部8c内に設けられていてもよい。
電極9は、第1電極9aと、第2電極9bとを有する。第1電極9aは、熱電変換素子5に対して、第2電極9bの反対側にある。熱電変換素子5において外輪2に対面する面に第1電極9aが設けられている。同様に、熱電変換素子5において内輪1に対面する面に第2電極9bが設けられている。言い換えれば、熱電変換素子5は、径方向D1において、第1電極9aおよび第2電極9bに挟まれている。第1電極9aおよび第2電極9bは、芯金7の平板部7aの外表面17aに設けられている。
図2に示されるように、芯金7の温度は、外輪2の温度よりも低くなる。そのため、転動体3の回転等により発生した熱は、外輪2から芯金7に移動する。芯金7の内部においては、径方向D1における外輪側の温度が内輪側の温度よりも高い。言い換えれば、芯金7の内部において、第1電極9aから第2電極9bに向かって温度が低くなるような温度勾配が形成されている。そのため、芯金7の内部において、熱は、外輪側から内輪側に移動する。
図3に示されるように、発電装置6は、熱電変換素子5と、電極9と、引出線12とを主に有している。熱電変換素子5は、たとえばp型半導体5aと、n型半導体5bとを有している。p型半導体5aと、n型半導体5bとは、芯金7の周方向に沿って交互に配置されており、かつ直列で電気的に接続されている。第1電極9aは、p型半導体5aおよびn型半導体5bの外輪側の外表面に配置されている。第1電極9aは、p型半導体5aと、n型半導体5bとを繋ぐ。同様に、第2電極9bは、p型半導体5aおよびn型半導体5bの内輪側の外表面に配置されている。第2電極9bは、p型半導体5aと、n型半導体5bとを繋ぐ。軸方向から見て、第1電極9aおよび第2電極9bは、たとえば円弧状である。
第3電極9cは、終端のp型半導体5aにおける外輪側の端部に接して配置されている。第3電極9cは、n型半導体5bに対して物理的に接続されていない。第4電極9dは、終端のn型半導体5bにおける外輪側の端部に接して配置されている。第4電極9dは、p型半導体5aに対して物理的に接続されていない。
引出線12は、第1引出線12aと、第2引出線12bとを含む。第1引出線12aは、第3電極9cに接している。第1引出線12aは、第3電極9cを介して、p型半導体5aと電気的に接続されている。第2引出線12bは、第4電極9dに接している。第2引出線12bは、第4電極9dを介して、n型半導体5bと電気的に接続されている。第1引出線12aおよび第2引出線12bを利用して、熱電変換素子5において発生した電気が外部に取り出される。p型半導体5aにおいて、電流は、温度の高い領域から温度の低い領域に流れる。n型半導体5bにおいて、電流は、温度の低い領域から温度の高い領域に流れる。p型半導体5aおよびn型半導体5bの各々において電流が流れる方向D3は、径方向D1に平行な方向を含む。以上のように、芯金7の外表面17aにおける径方向の温度勾配を利用して熱電変換素子5は発電する。
熱電変換素子5および電極9の各々は、たとえば接着剤を用いて芯金7に取り付けられる。接着剤は、たとえば電気絶縁性および熱伝導性を有する有機化合物により構成される。これにより、芯金7の熱を効果的に熱電変換素子5に伝達しつつ、熱電変換素子5に発生した電流が芯金7にリークすることを抑制することができる。熱電変換素子5および電極9の各々と、芯金7との間に、たとえば樹脂などの電気絶縁部材が配置されていてもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る転がり軸受の構成について説明する。実施の形態2に係る転がり軸受10は、ゴム部材8は、内輪側の芯金7の端部にのみ設けられ、かつ芯金7が外輪2に接触している構成において、主に実施の形態1に係る転がり軸受10と異なっており、他の構成については実施の形態1に係る転がり軸受10とほぼ同様である。
図4に示されるように、ゴム部材8は、内輪側の芯金7の端部にのみ設けられ、外輪側の芯金7の端部には設けられていない。芯金7は、外輪2に直接接触している。具体的には、芯金7の突出部7bが、外輪2に接触している。突出部7bは、第2シール溝2bの壁面に沿ってラウンドしている。これにより、断面視において、突出部7bは、第2シール溝2bの壁面と2点以上で接触する。そのため、外輪2から芯金7に対して熱が移動しやすくなる。突出部7bのラウンド部は、外輪2の第2シール溝2bの壁面と接していてもよい。図4に示されるように、突出部7bは、平板部7aから軸方向の内側に延在した後、径方向の外側に曲がり、その後、軸方向の外側に曲がっていてもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る転がり軸受の構成について説明する。実施の形態3に係る転がり軸受10は、芯金7が外輪2に接触している構成において、主に実施の形態1に係る転がり軸受10と異なっており、他の構成については実施の形態1に係る転がり軸受10とほぼ同様である。
図5に示されるように、芯金7の突出部7bが軸方向D2に沿って外輪2に向かって延長され、外輪2に直接接触していてもよい。具体的には、芯金7の突出部7bの端部が、軸方向D2において外輪2の側壁に接している。芯金7の突出部7b上に外輪側ゴム部8aが設けられている。外輪側ゴム部8aの一部は、第2シール溝2b内に配置されている。外輪側ゴム部8aは、径方向D1において、突出部7bと外輪2との間にある。突出部7bと外輪側ゴム部8aとの境界は、第2シール溝2bの底に対面している。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係る転がり軸受の構成について説明する。実施の形態4に係る転がり軸受10は、内輪側ゴム部8bは、第1シール溝1bを跨ぐ構成において、主に実施の形態1に係る転がり軸受10と異なっており、他の構成については実施の形態1に係る転がり軸受10とほぼ同様である。
図6に示されるように、内輪側ゴム部8bは、第1シール溝1bを跨ぐように設けられていてもよい。内輪側ゴム部8bは、本体部8b2と、脚部8b1とを有する。本体部8b2は、傾斜部7cを覆うように設けられている。本体部8b2は、たとえば傾斜部7cの延在方向に沿って伸長し、第1シール溝1bの軸方向内側の側壁に接している。脚部8b1は、本体部8b2から分岐している。脚部8b1は、たとえば本体部8b2の延在方向に交差する方向に伸長し、第1シール溝1bよりも軸方向外側の内輪1の上端部に接している。つまり、シール部材4は、接触シールを構成している。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5に係る転がり軸受の構成について説明する。実施の形態5に係る転がり軸受10は、内輪側ゴム部8bは、第1シール溝1bを跨ぐ構成において、主に実施の形態3に係る転がり軸受10と異なっており、他の構成については実施の形態3に係る転がり軸受10とほぼ同様である。
図7に示されるように、実施の形態5に係る転がり軸受のシール部材4の外輪側の構成は、実施の形態3の構成と同様であり、シール部材4の内輪側の構成は、実施の形態4の構成と同様である。つまり、芯金7の突出部7bが軸方向D2に沿って外輪2に向かって延長され、外輪2に直接接触している。ゴム部材8の内輪側ゴム部8bは、第1シール溝1bを跨ぐように設けられている。内輪側ゴム部8bは、本体部8b2と、本体部8b2から分岐している脚部8b1とを有する。本体部8b2および脚部8b1の各々は、内輪1に接している。つまり、シール部材4は、接触シールを構成している。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6に係る転がり軸受の構成について説明する。実施の形態6に係る転がり軸受10は、内輪側ゴム部8bを有さず、かつ芯金7が内輪側に延在している構成において、主に実施の形態2に係る転がり軸受10と異なっており、他の構成については実施の形態2に係る転がり軸受10とほぼ同様である。
図8に示されるように、シール部材4は、ゴム部材8を有していなくてもよい。芯金7の突出部7bは、第2シール溝2bの壁面に沿ってラウンドし、外輪2に接触している。芯金7の平板部7aは、内輪1に向かって延在している。芯金7の内輪側の端部7cは、平板部7aから平板部7aに対してほぼ垂直に軸方向の内側に折れ曲がっている。芯金7の内輪側の端部7cは、第1シール溝1bの側壁面に対面している。芯金7の内輪側の端部7cは、内輪1から離間していてもよい。つまり、シール部材4は、シールドシールを構成している。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7に係る転がり軸受の構成について説明する。実施の形態7に係る転がり軸受10は、第1電極9aおよび第2電極9bが、熱電変換素子5に対して軸方向の一方側および他方側に配置されている構成において、主に実施の形態1に係る転がり軸受10と異なっており、他の構成については実施の形態1に係る転がり軸受10とほぼ同様である。
図9に示されるように、第1電極9aおよび第2電極9bが、熱電変換素子5に対して軸方向の一方側および他方側に配置されていてもよい。熱電変換素子5において芯金7に対面する面に第2電極9bが設けられている。第1電極9aは、熱電変換素子5に対して、第2電極9bの反対側にある。軸方向において、第2電極9bは、芯金7と熱電変換素子5との間にある。第2電極9bは、たとえば接着剤を用いて芯金7に取り付けられる。
上述のように、外輪2からの熱は芯金7に移動する。軸方向において、熱電変換素子5に対して外側の温度は、転動体側の温度よりも低くなる。つまり、熱電変換素子5内においては、軸方向の転動体側から外側に対する熱勾配が存在する。そのため、熱は、芯金7から第2電極9bに伝導し、熱電変換素子5を通過して、第1電極9aへ伝導する。
図10に示されるように、熱電変換素子5は、たとえばp型半導体5aと、n型半導体5bとを有している。p型半導体5aと、n型半導体5bとは、芯金7の周方向に沿って交互に配置されており、かつ直列で電気的に接続されている。第1電極9aは、p型半導体5aおよびn型半導体5bの軸方向における外側の表面に配置されている。第1電極9aは、p型半導体5aと、n型半導体5bとを繋ぐ。同様に、第2電極9bは、p型半導体5aおよびn型半導体5bの軸方向の転動体側の表面に配置されている。第2電極9bは、p型半導体5aと、n型半導体5bとを繋ぐ。
第3電極9cは、終端のp型半導体5aにおける軸方向の外側の端部に接して配置されている。第3電極9cは、n型半導体5bに対して物理的に接続されていない。第4電極9dは、終端のn型半導体5bにおける軸方向の外側の端部に接して配置されている。第4電極9dは、p型半導体5aに対して物理的に接続されていない。第1引出線12aは、第3電極9cに接している。第1引出線12aは、第3電極9cを介して、p型半導体5aと電気的に接続されている。第2引出線12bは、第4電極9dに接している。第2引出線12bは、第4電極9dを介して、n型半導体5bと電気的に接続されている。第1引出線12aおよび第2引出線12bを利用して、熱電変換素子5において発生した電気が外部に取り出される。
p型半導体5aにおいて、電流は、温度の高い領域から温度の低い領域に流れる。n型半導体5bにおいて、電流は、温度の低い領域から温度の高い領域に流れる。p型半導体5aおよびn型半導体5bの各々において電流が流れる方向D3は、外表面17aに対して垂直な方向を含む。言い換えれば、p型半導体5aおよびn型半導体5bの各々において電流が流れる方向D3は、軸方向D2に平行な方向を含む。以上のように、軸方向に平行な熱勾配を利用して、電気が外部に取り出されてもよい。
次に、実施の形態に係る転がり軸受の作用効果について説明する。
実施の形態に係る転がり軸受10によれば、熱電変換素子5は、芯金7の外表面17aに設けられている。芯金7は熱伝導性が高いため、外輪2から芯金7に向かって熱が移動する。芯金7から熱電変換素子5に伝導する熱を利用することにより、大電力を発生させることができる。
また実施の形態に係る転がり軸受10において、熱電変換素子5は、p型半導体5aと、n型半導体5bとを有していてもよい。p型半導体5aと、n型半導体5bとは、芯金7の周方向に沿って交互に配置されており、かつ直列で電気的に接続されている。これにより、効果的に大電力を発生させることができる。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、p型半導体5aおよびn型半導体5bの各々において電流が流れる方向は、径方向に平行であってもよい。芯金7の外表面においては、外輪側の温度が内輪側の温度よりも高い。つまり、芯金7の外表面においては、外輪側から内輪側への熱勾配が存在する。当該熱勾配を利用することにより、効果的に大電力を発生させることができる。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、p型半導体5aおよびn型半導体5bの各々において電流が流れる方向は、軸方向に平行であってもよい。芯金7の外表面に垂直な方向においては、転がり軸受の内部の温度は、外部の温度よりも高い。つまり、転がり軸受の内部から外部に向かって熱勾配が存在する。当該熱勾配を利用することにより、効果的に大電力を発生させることができる。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、芯金7は、外輪2に接触していてもよい。これにより、外輪2から芯金7への熱伝導を促進しつつ、外輪2との締結力を高めることができる。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、シール部材4は、芯金7に接するゴム部材8をさらに含んでいてもよい。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、ゴム部材8には、外表面の一部が露出する開口部8cが設けられていてもよい。熱電変換素子5は、開口部8c内に設けられていてもよい。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、ゴム部材8は、内輪1と芯金7との間に設けられていてもよい。シール部材4は、非接触シールを構成してもよい。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、ゴム部材8は、内輪1と芯金7との間に設けられていてもよい。シール部材4は、接触シールを構成してもよい。
さらに実施の形態に係る転がり軸受10において、芯金7は、内輪1から離間していてもよい。シール部材4は、シールドシールを構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 内輪、1a 第1転動面、1b 第1シール溝、2 外輪、2a 第2転動面、2b 第2シール溝、3 転動体、4 シール部材、5 熱電変換素子、5a p型半導体、5b n型半導体、6 発電装置、7 芯金、7a 平板部、7b 突出部、7c 傾斜部(端部)、8 ゴム部材、8a 外輪側ゴム部、8b 内輪側ゴム部、8b1 脚部、8b2 本体部、8c 開口部、9 電極、9a 第1電極、9b 第2電極、9c 第3電極、9d 第4電極、10 軸受、11 保持器、11a 貫通孔、12 引出線、12a 第1引出線、12b 第2引出線、17a 外表面、17b 内表面、D1 径方向、D2 軸方向、D3 方向。

Claims (7)

  1. 内輪と、
    前記内輪の周囲に設けられた外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間に設けられた転動体と、
    前記転動体に面するように前記内輪と前記外輪の間に設けられたシール部材と、
    熱電変換素子を含む発電装置とを備え、
    前記シール部材は、芯金を含み、
    前記熱電変換素子は、前記芯金の外表面に設けられており、
    前記熱電変換素子は、p型半導体と、n型半導体とを有し、
    前記p型半導体と、前記n型半導体とは、前記芯金の周方向に沿って交互に配置されており、かつ直列で電気的に接続されており、
    前記p型半導体および前記n型半導体の各々において電流が流れる方向は、径方向である、転がり軸受。
  2. 前記芯金は、前記外輪に接触している、請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記シール部材は、前記芯金に接するゴム部材をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
  4. 前記ゴム部材には、前記外表面が露出する開口部が設けられており、
    前記熱電変換素子は、前記開口部内に設けられている、請求項に記載の転がり軸受。
  5. 前記ゴム部材は、前記内輪と前記芯金との間に設けられ、
    前記シール部材は、非接触シールを構成する、請求項または請求項に記載の転がり軸受。
  6. 前記ゴム部材は、前記内輪と前記芯金との間に設けられ、
    前記シール部材は、接触シールを構成する、請求項または請求項に記載の転がり軸受。
  7. 前記芯金は、前記内輪から離間しており、
    前記シール部材は、シールドシールを構成する、請求項に記載の転がり軸受。
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