JP6791548B2 - 免震建物の縦樋構造、及び継手ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、免震建物の縦樋構造、及び継手ユニットに関する。
特許文献1には、基礎の上に免震材を介して上部構造体が設置された免震建物において、上部構造体に縦樋を設置し、縦樋の直下に雨水排水口を設置した構造が記載されている。
この構造では、縦樋の下端は、上部構造体の下端と等しいか僅かに高いレベルに位置し、雨水排水口は、上部構造体の下端より低いレベルに位置している。
特開2008−223228号公報
特許文献1に記載の構造では、地震時に上部構造体が移動したときに、縦樋が、周囲の構造に衝突して破損することを防止できるものの、地震で縦樋の水平方向の位置が変わった場合に、雨水排水口に対する位置ずれが目立つという問題がある。
上記事情に鑑みて、本発明は、免震建物に設けられる縦樋の破損を防止でき、地震後の縦樋の位置ずれを目立たなくすることができる免震建物の縦樋構造、及び継手ユニットを提供することを、目的とする。
本発明に係る一態様の免震建物の縦樋構造は、免震建物に設けられ、排水管の地面から露出する上端部に対して排水可能に接続される免震建物の縦樋構造である。前記免震建物は、上部構造体と下部構造体とこの間に位置する免震機構とを備え、かつ前記上部構造体と前記下部構造体の水平方向の相対位置が前記免震機構を介して変化する。
一態様の免震建物の縦樋構造は、前記上部構造体に取り付けられる縦樋と、前記地面に載置される排水管カバーと、前記縦樋と前記排水管カバーを連通接続させる中間樋と、前記排水管の前記上端部に連通接続される水受け部材とを備える。
前記中間樋は、前記相対位置が変化したときに前記縦樋と前記排水管カバーの少なくとも一方から外れるように、前記縦樋と前記排水管カバーに取り付けられる。
前記水受け部材は、その上部に、前記排水管の前記上端部よりも内径の大きい水受け凹部を備える。
前記排水管カバーは、前記中間樋に接続される上筒部と、前記上筒部に連通し、前記水受け凹部の内側に少なくとも下端部が収容される下筒部と、前記下筒部と前記水受け凹部を覆うように前記地面に載置されるカバー部とを有する。
前記下筒部と前記水受け凹部の間と、前記水受け凹部と前記カバー部の間にそれぞれ、前記排水管カバーと前記水受け部材の相対位置の変更を許容するための、水平方向の隙間を有する。
本発明に係る一態様の継手ユニットは、地面から離れて位置する縦樋を、排水管の前記地面から露出する上端部に対して排水可能に接続させる継手ユニットである。前記継手ユニットは、前記地面に載置される排水管カバーと、前記縦樋と前記排水管カバーを連通接続させる中間樋と、前記排水管の前記上端部に連通接続される水受け部材とを備える。
前記中間樋は、水平方向に位置が変化したときに前記縦樋と前記排水管カバーの少なくとも一方から外れるように、前記縦樋と前記排水管カバーに接続される。
前記水受け部材は、その上部に、その下部よりも内径の大きい水受け凹部を備える。
前記排水管カバーは、前記中間樋に接続される上筒部と、前記上筒部に連通する下筒部と、前記下筒部の外側に位置するカバー部とを有する。
前記下筒部と前記カバー部との間に、前記水受け凹部が差し込み可能であり、かつ前記水受け凹部の差し込み位置の変更が可能なスペースが設けられている。
本発明は、免震建物に設けられる縦樋の破損を防止でき、地震後の縦樋の位置ずれを目立たなくすることができる免震建物の縦樋構造、及び継手ユニットを提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る一実施形態の免震建物の縦樋構造を示す概略の正面断面図である。 図2は、同上の縦樋構造の継手ユニットを示す正面断面図である。 図3Aは、同上の継手ユニットの水受け部材を示す底面図であり、図3Bは、同上の水受け部材を示す正面断面図である。 図4Aは、同上の継手ユニットの排水管カバーを示す底面図であり、図4Bは、同上の排水管カバーを示す正面断面図である。 図5は、同上の継手ユニットが地震で外れた状態の一例を示した説明図である。 図6は、地震後の免震建物の縦樋構造を示す正面断面図である。
図1には、一実施形態の免震建物の縦樋構造1が示されている。縦樋構造1は、免震建物2に設けられ、排水管3の地面から露出する上端部30に対して排水可能に接続される。
免震建物2は、上部構造体20と、下部構造体21と、この間に位置する免震機構22を備える。免震建物2は、上部構造体20と下部構造体21の水平方向の相対位置が、免震機構22を介して変化するように構成されている。
免震建物2は、コンクリート製の基礎23と、基礎23の上に設けられた外壁24とを含む。基礎23は、上半部23aと下半部23bとに分かれている。本実施形態では、下部構造体21は、基礎23の下半部23bで構成され、上部構造体20は、基礎23の上半部23aと外壁24を含む。
下半部23b上には、均しモルタル25が塗装され、その上に免震機構22が設置されている。免震機構22は、例えば、複数の免震材26と、戻しゴム装置(図示せず)とを備える。複数の免震材26は、上半部23aと下半部23bとの間に、互いに水平方向に一定の間隔をおいて配置される。
複数の免震材26のそれぞれは、例えば、四角形のポリスチレンフォーム板の上にステンレス板が貼られた下側部分26aと、下側部分26aのステンレス板の上にスライド可能に載せられたポリスチレンフォーム板からなる上側部分26bとで構成される。
戻しゴム装置は、下部構造体21と上部構造体20のそれぞれに固定されている。戻しゴム装置の復元力によって、構造体20,21には、地震時の相対位置の変化を元の状態へと戻す方向の力が付与される。ただし、戻しゴム装置による地震時の構造体20,21の相対位置の復元は、完全には行われず、相対位置の残留変位L1が、例えば最大で30mm〜50mmとなる場合もある(図6参照)。
排水管3は、地中に配され、その上端部30が地面から露出している。本実施形態では、排水管3の上端部30は、地面から上方に突出している。排水管3としては、例えば、硬質塩化ビニル管のVU50(内径56mm、外径60mmの肉薄管)が用いられる。
縦樋構造1は、免震建物2の上部構造体20に取り付けられる縦樋4と、地面に載置される排水管カバー5と、縦樋4と排水管カバー5とを連通接続させる中間樋6と、排水管3の上端部30に連通接続される水受け部材7を備える。
縦樋4は、本実施形態では、第一縦樋40、第一エルボ41、横引きの第二縦樋42、第二エルボ43、及び第三縦樋44を含む。第一縦樋40、第一エルボ41、第二縦樋42、第二エルボ43、及び第三縦樋44は、この順に上流側から下流側へと並んでおり、隣接する部材同士が連通接続されている。
第一縦樋40は、取付具8を介して外壁24に取り付けられ、第三縦樋44は、取付具8を介して、基礎23の上半部23aの下部の屋外側の面に取り付けられている。第三縦樋44は、その下端の位置が、基礎23の上半部23aの下面よりも若干高くなるように、上半部23aに取り付けられている。
縦樋4は、上部構造体20に取り付けられることで、上部構造体20と一体であり、そのため、地震時には上部構造体20の揺動に伴って揺動するようになっている。
図2、図3A及び図3Bに示すように、水受け部材7は、その上部に位置し、排水管3の上端部30の内径L2よりも内径L3が大きい水受け凹部70と、水受け凹部70の下方に位置し、排水管3の上端部に着脱自在に接続される円筒状の接続部71を有する。水受け凹部70は、平面視円環状の板状の底壁部72と、底壁部72の外周縁から上方に延びた円筒状の周壁部73とを有する。底壁部72は、その中央に円形状の貫通孔74を有する。底壁部72の内周縁から接続部71が下方に突出している。水受け凹部70と接続部71とは、貫通孔74を介して連通している。水受け凹部70と接続部71は、互いに略同心に設けられている。底壁部72の上面は、本実施形態では平坦面であるが、内周側ほど下方に位置するように傾斜した傾斜面であってもよい。
接続部71は、上下方向に亘って内径及び外径L4が一定である。周壁部73は、上下方向に亘って内径L3及び外径が一定である。接続部71の外径L4は、排水管3の上端部30の内径L2と同じか、それよりも僅かに小さい。周壁部73の内径L3が、排水管3の上端部30の内径L2よりも大きい。
図2に示すように、排水管カバー5は、中間樋6に接続される上筒部50と、上筒部50に連通する下筒部51と、下筒部51を覆うように地面に載置されるカバー部52を有する。下筒部51は、水受け部材7の水受け凹部70の周壁部73の内側に少なくとも下端部が収容されるように設けられている。
図4A及び図4Bにも示すように、カバー部52は、平面視円環状の上カバー部520と、上カバー部520の外周端から下方に延びた円筒状の下カバー部521とを有する。
上カバー部520は、その中央に円形状の連通孔522を有する。上カバー部520は、板状であり、その上面及び下面のそれぞれが、外周側ほど下方に位置するように若干傾斜している。上カバー部520の内周縁からは、上筒部50が上方に突出し、下筒部51が下方に突出している。
下筒部51は、その上端部に位置する広口部510と、広口部510の下方に位置する本体部511とで構成される。広口部510は、上側ほど内径及び外径が大きく、本体部511は、上下方向に亘って内径及び外径が一定である。広口部510の上端の内径が上筒部50の内径と同じであり、広口部510の下端の内径が本体部511の内径と同じである。
広口部510の上端に、上筒部50の下端が連続し、広口部510の下端に、本体部511の上端が連続している。広口部510と上筒部50との境界部分と、上カバー部520の内周縁とが連続している。上カバー部520の連通孔522を介して上筒部50と下筒部51とは連通している。広口部510の上下長さは、本実施形態では、上カバー部520の上下長さと略同じである。
上筒部50と、下筒部51と、カバー部52の下カバー部521は、平面視において互いに略同心に配されている。下カバー部521は、下筒部51よりも下方に突出している。下カバー部521の上下長さは、図2に示すように、排水管3の上端部30に接続された状態の水受け部材7のうち、地面から上方に突出した部分の上下長さよりも若干大きい。
排水管カバー5は、地面に載置した状態で、上部構造体20の基礎23の上半部23aの下面よりも下方で、かつ、地震時に水平方向に変位する免震機構22の免震材26の上側部分26bよりも下方に位置する高さを有する。
下筒部51とカバー部52との間には、水受け部材7の水受け凹部70が差し込み可能であり、かつ水受け凹部70の水平方向の差し込み位置の変更が可能なスペースS4が設けられている。
図2及び図4Bに示すように、スペースS4は、下筒部51の本体部511とカバー部52の下カバー部521の水平方向の間隔L5が、地震時の構造体20,21の相対位置の残留変位L1の最大値のおよそ2倍となるように設けられている。
本実施形態では、本体部511の外径L6は、およそ45mmであり、下カバー部521の内径L7は、およそ174mmである。この場合、下カバー部521と本体部511の間隔L5は、およそ65mmである。周壁部73の内径L3は、およそ114mmであり、接続部71の外径L4は、およそ56mmである。
そのため、排水管カバー5を周壁部73に対して略同心に配置した場合に、本体部511と周壁部73の間に形成される水平方向の隙間S1と、周壁部73と下カバー部521の間に形成される水平方向の隙間S2はそれぞれ、およそ30mmである。なお、この場合の隙間S1,S2の水平方向の長さは、およそ50mmであってもよい。
隙間S1,S2のそれぞれは、排水管カバー5と水受け部材7の水平方向の相対位置を変更するための隙間である。隙間S1,S2があることで、水受け凹部70内の下筒部51の水平方向の位置は、適宜選択可能となっている。
中間樋6は、その下端部に位置し、排水管カバー5の上筒部50に接続される下接続部60と、下接続部60の上方に位置し、縦樋4の第三縦樋44の下端部に接続される本体部61とを備える。さらに、中間樋6は、本体部61と下接続部60の境界部分に位置し、上筒部50の上端に載せられる載置部62を備える。
下接続部60は、中間樋6に水平方向の力が加わった際に、上筒部50から抜け出しやすいように、その上下長さ及び外径が設定されている。下接続部60の外径L8は、上筒部50に接続された状態で、上筒部50との間に所定の空間S3が形成されるように、設定されている。
本実施形態では、下接続部60の外径L8は、上筒部50の内径L9よりも所定長小さく、本体部61の内径L10は、第三縦樋44の外径L11よりも僅かに大きい。
中間樋6は、本体部61内に第三縦樋44が上下方向にスライド自在に差し込まれ、下接続部60が上筒部50内に差し込まれ、載置部62が上筒部50の上端に載った状態で、排水管カバー5と縦樋4のそれぞれに取り付けられる。この取り付け状態において、下接続部60と上筒部50との間に、所定の空間S3が形成される。
本実施形態では、下接続部60の外径L8は、上筒部50の内径L9よりも、例えば、3〜4mm小さく、下接続部60の上下長さは、およそ15〜20mmである。本体部61の上下長さは、およそ100mmである。中間樋6が排水管カバー5と縦樋4のそれぞれに取り付けられた状態において、本体部61に対して第三縦樋44が差し込まれる長さは、およそ50mmである。
以上説明した排水管カバー5と中間樋6と水受け部材7によって、縦樋4と排水管3とを連通させる継手ユニットが構成されている。
続いて、上述した継手ユニットを用いて、縦樋4と排水管3とを連通させる施工手順の一例について説明する。
まず、排水管3の地面から露出した(突出した)上端部30に、水受け部材7の接続部71を差し込み、排水管3の上端に水受け部材7を取り付ける。
次いで、免震建物2の上部構造体20に取り付けられている縦樋4の第三縦樋44に、下方から中間樋6の本体部61を差し込み、中間樋6を、この後に地面に載置される排水管カバー5よりも高い位置に保持しておく。ここで、第三縦樋44の真下には、水受け部材7の水受け凹部70が、第三縦樋44に対して略同心となるように位置している。
次いで、水受け凹部70に、排水管カバー5の下筒部51を差し込み、排水管カバー5の下カバー部521の下端を、水受け凹部70の周囲の地面に載置する。
次いで、第三縦樋44に沿って中間樋6を下方にスライドさせて、中間樋6の下接続部60を、排水管カバー5の上筒部50に差し込み、中間樋6の載置部62を、上筒部50の上端に載せる。このとき、中間樋6の本体部61に対して、排水管カバー5の上筒部50が略同心となるように、排水管カバー5の水平方向の位置を調整する。これにより、縦樋4の第三縦樋44と排水管3の上端部30とは、継手ユニット(中間樋6と排水管カバー5と水受け部材7)を介して連通される。
上述の施工手順等により、図1及び図2に示す本実施形態の縦樋構造1が形成される。
縦樋構造1では、下筒部51とカバー部52の間のスペースS4に、水受け部材7の水受け凹部70の周壁部73が収容され、カバー部52によって水受け部材7及び排水管3の上端部30が覆い隠される。また、縦樋構造1では、下筒部51と水受け凹部70の周壁部73の間と、水受け凹部70の周壁部73とカバー部52の下カバー部521の間にそれぞれ、排水管カバー5と水受け部材7の相対位置の変更を許容するための、水平方向の隙間S1,S2を有する。また、縦樋構造1では、中間樋6の下接続部60と、排水管カバー5の上筒部50との間に、水平方向の空間S3を有する。
上述した縦樋構造1によれば、地震が発生した際に、免震建物2の上部構造体20の水平方向の揺動に伴って、縦樋4の第三縦樋44が水平方向に揺動し、これにより、第三縦樋44に接続された中間樋6が、水平方向に揺動する。
図5には、地震時の本実施形態の縦樋構造1が示されている。図5に示すように、中間樋6は、地震前の位置から水平方向の位置が変化することで、下接続部60が排水管カバー5の上筒部50から外れる。上筒部50から外れた中間樋6は、自重により第三縦樋44に沿って下方へスライド移動し、第三縦樋44から外れる。
なお、中間樋6の水平方向の揺動の際に、中間樋6の下接続部60によって上筒部50が水平方向に押されることで、排水管カバー5は、地面の上を水平方向に移動、あるいは、転倒する。これにより、排水管カバー5は、下筒部51の水受け凹部70内における水平方向の位置が変わるか、あるいは、下筒部51が水受け凹部70から抜け出す。
以上のように、本実施形態の縦樋構造1では、地震が生じた際に、中間樋6が排水管カバー5から外れるため、縦樋4に対して局所的な力がかかりにくく、縦樋4の破損を防止することができる。
本実施形態の継手ユニットは、地震後の縦樋4と排水管3の上端部30とを連通させることも可能である。継手ユニットを用いて、地震後の縦樋4と排水管3の上端部30とを連通させる施工手順は、上述の施工手順と略同じである。
ここで、地震後の上部構造体20に残留変位L1があって、縦樋4の第三縦樋44が排水管3の上端部30に対して同心でない場合でも、第三縦樋44と排水管3の上端部30とは、継手ユニットを介して、連通可能である。
この場合、図6に示すように、排水管カバー5は、その上筒部50が、中間樋6を介して、第三縦樋44に接続されることで、第三縦樋44と略同心となるように、地面に設置される。このとき、残留変位L1に応じて、排水管カバー5の下筒部51の水受け凹部70内の水平方向の位置が決まる。ここで、水受け部材7及び排水管3の上端部30は、排水管カバー5のカバー部52によって覆われて露出しないため、第三縦樋44が、排水管3の上端部30と同心に位置しないことが、目視にて確認できない。そのため、地震前の継手ユニットによる縦樋4と排水管3の接続状態と、地震後の継手ユニットによる縦樋4と排水管3の接続状態とは、見た目が略同じとなる。これにより、本実施形態の縦樋構造1では、地震後の縦樋4の排水管3の上端部30に対する水平方向の位置ずれが目立たない。
また、本実施形態の縦樋構造1では、排水管3の上端部30の内径が小さい場合であっても、水受け部材7を取り付けることによって、地震後の排水管カバー5の水平方向の位置の変更を許容するための隙間S1を下筒部51との間に確保することができる。
(変形例)
上述した本実施形態の縦樋構造1は、下記の変形例を採用可能である。
中間樋6は、上述のように排水管カバー5に対して外れやすい構造で接続されるのではなく、縦樋4に対して外れやすい構造で接続されていてもよいし、縦樋4と排水管カバー5の両方に対して外れやすい構造で接続されてもよい。
排水管カバー5の上筒部50と下筒部51は、内径及び外径が、互いに同じであってもよい。
中間樋6は、上筒部50に所定の空間S3を介して接続されるのではなく、上筒部50に接する状態で浅く接続されてもよい。
排水管カバー5は、上筒部50及び下筒部51が、カバー部52の下カバー部521に対して偏心する位置に設けられていてもよい。
排水管3は、上端部30が地面から上方に突出しなくてもよく、上端部30の上端が、地面と同じ高さであるか、あるいは、地面よりも低く位置してもよい。
(実施形態の効果)
以上説明した本実施形態の免震建物の縦樋構造1は、下記の第一の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、本実施形態の免震建物の縦樋構造1は、免震建物2に設けられ、排水管3の地面から露出する上端部30に対して排水可能に接続される構造である。免震建物2は、上部構造体20と下部構造体21とこの間に位置する免震機構22とを備え、かつ上部構造体20と下部構造体21の水平方向の相対位置が免震機構22を介して変化する。
縦樋構造1は、上部構造体20に取り付けられる縦樋4と、地面に載置される排水管カバー5と、縦樋4と排水管カバー5を連通接続させる中間樋6と、排水管3の上端部30に連通接続される水受け部材7とを備える。
中間樋6は、前記相対位置が変化したときに縦樋4と排水管カバー5の少なくとも一方から外れるように、縦樋4と排水管カバー5に取り付けられる。
水受け部材7は、その上部に、排水管3の上端部30よりも内径L3の大きい水受け凹部70を備える。
排水管カバー5は、中間樋6に接続される上筒部50と、上筒部50に連通し、水受け凹部70の内側に少なくとも下端部が収容される下筒部51と、下筒部51と水受け凹部70を覆うように地面に載置されるカバー部52とを有する。
下筒部51と水受け凹部70の間と、水受け凹部70とカバー部52の間にそれぞれ、排水管カバー5と水受け部材7の相対位置の変更を許容するための、水平方向の隙間S1,S2を有する。
したがって、本実施形態の縦樋構造1によれば、免震建物2の構造体20,21の水平方向の相対位置が変化したときに、縦樋4と排水管カバー5の少なくとも一方から中間樋6が外れるため、地震時の縦樋4の破損を防止することができる。また、本実施形態の縦樋構造1によれば、排水管カバー5と水受け部材7の相対位置の変更を許容するための水平方向の隙間S1,S2を有する。そのため、本実施形態の縦樋構造1によれば、地震後に縦樋4の位置がずれた場合でも、排水管カバー5の位置を変更して、排水管カバー5により水受け凹部70及び排水管3の上端部30を覆うことができる。これにより、本実施形態の縦樋構造1によれば、地震後の縦樋4の排水管3の上端部30に対する位置ずれを目立たなくすることができる。
また、本実施形態の免震建物の縦樋構造1は、上記の第一の構成に加えて、下記の第二の構成を付加的に備える。
すなわち、本実施形態の縦樋構造1では、下筒部51は、上筒部50よりも外径が小さい。
したがって、本実施形態の縦樋構造1では、排水管3と下筒部51との間の水平方向の隙間S1が広くて、排水管カバー5と水受け部材7の相対位置の変更が許容されやすい。
また、本実施形態の免震建物の縦樋構造1は、上記の第一の構成、または上記の第一及び第二の構成に加えて、下記の第三の構成を付加的に備える。
すなわち、本実施形態の縦樋構造1では、中間樋6は、上筒部50に所定の空間S3を介して接続されることで、前記相対位置が変化したときに排水管カバー5から外れるように構成されている。
したがって、本実施形態の縦樋構造1では、簡単な構造で、排水管カバー5から中間樋6を外れやすくすることができる。
また、以上説明した本実施形態の継手ユニットは、下記の第四の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、本実施形態の継手ユニットは、地面から離れて位置する縦樋4を、排水管3の地面から露出する上端部30に対して排水可能に接続させる継手ユニットである。継手ユニットは、地面に載置される排水管カバー5と、縦樋4と排水管カバー5を連通接続させる中間樋6と、排水管3の上端部30に連通接続される水受け部材7とを備える。
中間樋6は、水平方向に位置が変化したときに縦樋4と排水管カバー5の少なくとも一方から外れるように、縦樋4と排水管カバー5に接続される。
水受け部材7は、その上部に、その下部よりも内径L3の大きい水受け凹部70を備える。
排水管カバー5は、中間樋6に接続される上筒部50と、上筒部50に連通する下筒部51と、下筒部51の外側に位置するカバー部52とを有する。
下筒部51とカバー部52との間に、水受け凹部70が差し込み可能であり、かつ水受け凹部70の差し込み位置の変更が可能なスペースS4が設けられている。
したがって、本実施形態の継手ユニットによれば、縦樋4と排水管3の上端部30に接続した状態で、中間樋6の水平方向の位置が変化したときに、縦樋4と排水管カバー5の少なくとも一方から中間樋6が外れて、地震時の縦樋4の破損を防止することができる。
また、本実施形態の継手ユニットによれば、排水管カバー5の下筒部51とカバー部52との間のスペースS4の任意の位置に、水受け凹部70が差し込み可能である。そのため、本実施形態の継手ユニットによれば、地震後に縦樋4の位置がずれた場合でも、排水管カバー5の位置を変更したうえで、排水管カバー5により水受け凹部70及び排水管3の上端部30を覆うことができる。これにより、本実施形態の継手ユニットによれば、地震後の縦樋4の排水管3の上端部30に対する位置ずれを目立たなくすることができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 縦樋構造
2 免震建物
20 上部構造体
21 下部構造体
22 免震機構
3 排水管
30 上端部
4 縦樋
5 排水管カバー
50 上筒部
51 下筒部
52 カバー部
6 中間樋
7 水受け部材
70 水受け凹部
S1 隙間
S2 隙間
S3 空間
S4 スペース

Claims (4)

  1. 上部構造体と下部構造体とこの間に位置する免震機構とを備え、かつ前記上部構造体と前記下部構造体の水平方向の相対位置が前記免震機構を介して変化する免震建物に設けられ、排水管の地面から露出する上端部に対して排水可能に接続される免震建物の縦樋構造であって、
    前記上部構造体に取り付けられる縦樋と、前記地面に載置される排水管カバーと、前記縦樋と前記排水管カバーを連通接続させる中間樋と、前記排水管の前記上端部に連通接続される水受け部材とを備え、
    前記中間樋は、前記相対位置が変化したときに前記縦樋と前記排水管カバーの少なくとも一方から外れるように、前記縦樋と前記排水管カバーに取り付けられ、
    前記水受け部材は、その上部に、前記排水管の前記上端部よりも内径の大きい水受け凹部を備え、
    前記排水管カバーは、前記中間樋に接続される上筒部と、前記上筒部に連通し、前記水受け凹部の内側に少なくとも下端部が収容される下筒部と、前記下筒部と前記水受け凹部を覆うように前記地面に載置されるカバー部とを有し、
    前記下筒部と前記水受け凹部の間と、前記水受け凹部と前記カバー部の間にそれぞれ、前記排水管カバーと前記水受け部材の相対位置の変更を許容するための、水平方向の隙間を有することを特徴とする免震建物の縦樋構造。
  2. 前記下筒部は、前記上筒部よりも外径が小さいことを特徴とする請求項1記載の免震建物の縦樋構造。
  3. 前記中間樋は、前記上筒部に所定の空間を介して接続されることで、前記相対位置が変化したときに前記排水管カバーから外れるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の免震建物の縦樋構造。
  4. 地面から離れて位置する縦樋を、排水管の前記地面から露出する上端部に対して排水可能に接続させる継手ユニットであって、
    前記地面に載置される排水管カバーと、前記縦樋と前記排水管カバーを連通接続させる中間樋と、前記排水管の前記上端部に連通接続される水受け部材とを備え、
    前記中間樋は、水平方向に位置が変化したときに前記縦樋と前記排水管カバーの少なくとも一方から外れるように、前記縦樋と前記排水管カバーに接続され、
    前記水受け部材は、その上部に、その下部よりも内径の大きい水受け凹部を備え、
    前記排水管カバーは、前記中間樋に接続される上筒部と、前記上筒部に連通する下筒部と、前記下筒部の外側に位置するカバー部とを有し、
    前記下筒部と前記カバー部との間に、前記水受け凹部が差し込み可能であり、かつ前記水受け凹部の差し込み位置の変更が可能なスペースが設けられていることを特徴とする継手ユニット。
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