JP6791170B2 - 分析装置、分析方法、および、分析システム - Google Patents

分析装置、分析方法、および、分析システム Download PDF

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Description

本開示は、分析装置、分析方法、および、分析システムに関し、特に、尿検体の有形成分を分析するための分析装置、分析方法、および、分析システムに関する。
従来、尿検査において、検体の成分を分析する装置が提案されている。たとえば、特開2006−98219号公報(特許文献1)は、尿定性分析装置で得られた測定結果とフローサイトメトリー方式による尿中有形成分分析装置で得られた測定結果とを相互にチェックし、これらの測定結果の信頼性を評価する、測定結果チェック装置を開示している。
特開2006−98219号公報
尿検査において特許文献1に開示されたような装置が利用される場合、当該装置において取得された値によって検査結果を確定できない場合には、検体は、再検査の対象とされた。再検査としては、用手検査が行われることが多い。用手検査では、検査員が、手作業で検体から標本を準備し、当該標本を顕微鏡で観察する。
このことから、従来の分析装置を利用する尿検査において、再検査の対象となる検体の数を極力減らすことが求められていた。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、分析装置を利用する尿検査において、再検査の対象となる検体の数を低減することである。
本開示のある局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析装置が提供される。分析装置は、検体の画像を取得するための画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像において、1種類以上の有形成分のそれぞれを特定するように構成された情報処理手段と、1種類以上の有形成分のそれぞれについて、基準範囲を記憶するための記憶手段とを備える。情報処理手段は、1種類以上の有形成分のすべてについて、情報処理手段によって特定された結果が基準範囲内にある場合に、当該特定された結果を検体の分析結果として出力し、1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類について、情報処理手段によって特定された結果が基準範囲外である場合に、検体の画像の確認を促す情報を出力するように構成されている。
好ましくは、記憶手段は、情報処理手段によって特定された結果を検体の分析結果として出力するための条件を記憶する。情報処理手段は、検体が条件を満たす場合には、1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類について、情報処理手段によって特定された結果が基準範囲外である場合であっても、情報処理手段によって特定された結果を検体の分析結果として出力するように構成されている。
好ましくは、情報処理手段は、検体の画像の確認の結果として、検体の再検査が必要または不要であることを示す情報の入力を受け付け、検体の画像の確認の結果として検体の再検査が不要であることを示す情報が入力された場合に、検体の画像の少なくとも一部を、記憶手段に、結果が基準範囲外である有形成分の種類と関連付けて記憶するように構成されている。条件は、検体の画像の特徴が記憶手段に記憶された以前の検体の画像の特徴と一致することを含む。
好ましくは、分析装置は、検体について、他の装置の測定結果の入力を受け付けるように構成された入力手段をさらに備える。情報処理手段は、第1の種類の有形成分について、情報処理手段によって特定された結果が基準範囲外にある場合に、他の装置の測定結果における、第1の種類の有形成分と関連する項目の結果に基づいて、検体の画像の確認を促す情報を出力するか否かを決定するように構成されている。
好ましくは、入力手段は、定性分析の結果の入力を受け付ける。情報処理手段は、定性分析の結果における、第1の種類の有形成分に関連する項目の結果が、情報処理手段によって特定された結果と相反する場合には、検体の画像の確認を促す情報を出力し、定性分析の結果における、第1の種類の有形成分に関連する項目の結果が、情報処理手段によって特定された結果と合致する場合には、当該特定された結果を検体の分析結果として出力するように構成されている。
好ましくは、入力手段は、フローサイトメトリーの結果の入力を受け付ける。情報処理手段は、フローサイトメトリーにおける第1の種類の有形成分についての測定結果が、情報処理手段によって特定された結果と相反する場合には、検体の画像の確認を促す情報を出力し、フローサイトメトリーにおける第1の種類の有形成分についての測定結果が、情報処理手段によって特定された結果と合致する場合には、当該特定された結果を検体の分析結果として出力するように構成されている。
好ましくは、条件は、検体に対応する被験者の属性を含む。
本開示の他の局面に従うと、尿検体の有形成分を分析するための分析方法が提供される。分析方法は、検体の画像を取得するステップと、取得された画像を用いて、検体における1種類以上の有形成分のそれぞれを特定するステップと、1種類以上の有形成分のすべての種類についての画像において特定された結果が、各種類について予め定められた基準範囲内にある場合に、当該特定された結果を検体の分析結果として出力するステップと、1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類についての画像において特定された結果が基準範囲外にある場合に、検体の画像の確認を促す情報を出力するステップとを含む。
本開示のさらに他の局面に従うと、尿検体を分析するための分析システムが提供される。分析システムは、検体の画像を用いて当該検体の分析結果を出力するための第1の分析装置と、検体についての測定結果を出力する第2の分析装置とを備える。第1の分析装置は、検体の画像を取得するための画像取得手段と、画像取得手段によって取得された画像において、1種類以上の有形成分のそれぞれを特定するように構成された情報処理手段と、1種類以上の有形成分のそれぞれについて、基準範囲を記憶するための記憶手段と、第2の分析装置による検体の測定結果の入力を受け付ける入力手段とを含む。情報処理手段は、第1の種類の有形成分について、情報処理手段によって特定された結果が基準範囲外にある場合に、他の装置の測定結果における、第1の種類の有形成分と関連する項目の結果に基づいて、検体の画像の確認を促す情報を出力するか否かを決定するように構成されている。
本開示のある局面によれば、分析装置を利用した検体の有形成分分析において、少なくとも1種類の有形成分の分析結果が当該有形成分について設定された基準範囲外となった場合、検体の画像の確認が促される。これにより、分析装置の使用者が、検体の画像を確認することによって、検体の再検査が不要であることを決定できる場合が生じる。したがって、再検査の対象となる検体の数の低減が可能になる。
本開示の他の局面によれば、複数種類の分析装置で分析された検体のそれぞれの分析結果が相反する場合でも、分析装置の使用者は、検体の画像を視認することによって、当該検体の再検査が不要であることを決定できる場合が生じる。したがって、再検査の対象となる検体の数の低減が可能になる。
第1の実施の形態の分析装置を用いた有形成分分析の概要を説明するための図である。 第1の実施の形態の分析装置の比較例を用いた有形成分分析の概要を説明するための図である。 第1の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。 第1の実施の形態の分析システムのハードウェア構成を説明するための図である。 第1の実施の形態の分析装置において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。 分析装置による画像の確認において表示される画面の一例を示す図である。 検体の画像を表示する画面の一例を示す図である。 使用者が、画像の確認によって、検体の再検査が不要であることを示す判断結果を入力したときに表示される画面の一例である。 分析装置が、使用者による画像の視認の結果が入力された後、検体の特徴を登録するための処理のフローチャートである。 第2の実施の形態の分析装置において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。 第3の実施の形態の分析システムにおける検体の分析の概要を説明するための図である。 第3の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。 第3の実施の形態の分析システムのハードウェア構成を説明するための図である。 第3の実施の形態の分析装置において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。 クロスチェックの内容を説明するための図である。 第4の実施の形態の分析システムにおける検体の分析の概要を説明するための図である。 第4の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。 第4の実施の形態の分析システムのハードウェア構成を説明するための図である。 第4の実施の形態の分析装置において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。 第5の実施の形態の分析システムにおける検体の分析の概要を説明するための図である。 第5の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。 第5の実施の形態の分析システムのハードウェア構成を説明するための図である。 第6の実施の形態の分析装置において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、分析装置および分析システムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
<1.概要>
図1は、第1の実施の形態の分析装置を用いた有形成分分析の概要を説明するための図である。図1では、分析装置による自動的な検査の工程が、枠AT内に示されている。検査員による顕微鏡での用手検査の工程が、枠MT内に示されている。
より具体的には、分析装置による自動的な検査の工程では、分析装置は、検体の画像を撮影し、当該画像に基づいて有形成分分析を行なう。有形成分とは、たとえば、赤血球、白血球、上皮細胞、および、円柱の中の少なくとも1種類の成分である。分析装置は、たとえば20倍程度の倍率で検体の画像を撮影し、当該画像において各有形成分を特定し、当該画像の1視野に含まれる有形成分の個数を計数する。各有形成分の1視野当たりの個数が、検体の有形成分分析の結果の一例である。
次に、分析装置は、有形成分の分析結果をチェックする。分析装置では、それぞれの有形成分の分析結果について、基準範囲が予め設定されている。分析結果のチェックでは、分析装置は、たとえば、少なくとも1種類の有形成分の分析結果が警告範囲にあるか否かを判断する。有形成分の分析結果とは、検体において、当該有形成分が特定された結果であり、たとえば、少なくとも1種類の有形成分の「1視野当たりの個数」または「濃度」である。「警告範囲にあること」の一例は、「基準範囲外にあること」である。
全ての有形成分の分析結果が基準範囲内であれば、分析装置は、有形成分分析の結果を確定させる。つまり、分析装置は、検体の画像に基づいた有形成分の分析結果を、検体の分析結果として表示する。
少なくとも1種類の有形成分の分析結果が基準範囲外であれば、分析装置は、検体の画像の確認を促す情報を表示する。その後、分析装置は、検体の画像を表示する。分析装置は、画像の確認を促す表示とともに検体の画像を表示してもよいし、分析装置の使用者からの要求に応じて、検体の画像を表示してもよい。使用者は、当該画像を見て、検体の再検査の要否を判断する(図1中の「画像判定」)。
1視野当たりの個数によって判断する場合、たとえば、検体の画像の1視野において検出された円柱の個数が基準範囲を超えたときに、使用者は、分析装置によって撮影された当該検体の画像を確認する。濃度によって判断する場合、たとえば、検体における円柱濃度が基準範囲を超えたときに、使用者は、分析装置によって撮影された当該検体の画像を確認する。
使用者は、画像を確認することによって当該検体の再検査が不要であると判断すると、そのことを示す情報を、分析装置(または、分析装置が表示した分析結果を扱うコンピューター)に入力する(図1の「判定」)。たとえば、使用者は、画像において、分析装置によって円柱であると判断されたものが、本来の円柱(蛋白が凝結したもの)ではなく、塵等の混入物であることを確認すると、当該検体の再検査が不要であると判断する。
一方、使用者は、画像を確認することによって当該検体の再検査が必要であると判断すると、そのことを示す情報を、分析装置(または、分析装置が表示した分析結果を扱うコンピューター)に入力する(図1の「判定不能」)。使用者は、たとえば、分析装置が円柱と判断したものが本来の円柱(蛋白が凝結したもの)であること、または、分析装置が円柱と判断したものが何であるかを特定できない場合には、当該検体の用手分析が必要であると判断する。
検体の再検査が不要であることを示す情報が入力されると(図1の「判定」)、分析装置は、検体の画像に基づいた分析結果を、有形成分の分析結果として表示する。
検体の再検査が必要であることを示す情報が入力されると、分析装置は、当該情報が入力されたことを表示する(図1の「判定不能」)。これにより、検体は、再検査の対象とされる。再検査の一例は、用手検査である。用手検査では、枠MT内に示されるように、検体の標本が作成され、当該標本が顕微鏡で観察される。用手検査を実行する者は、検体の用手分析が必要であると判断した者と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、再検査が必要と判断された検体について、用手検査は必須ではない。用手検査が実行されることなく、単に「再検査が必要である」旨の結果が表示される場合もあり得る。
図2は、第1の実施の形態の分析装置の比較例を用いた有形成分分析の概要を説明するための図である。図2の装置では、有形成分の分析結果が基準範囲外にあると判断された場合でも、分析装置は、そのことによっては画像の確認を促す情報を表示しない。図2に示されたシステムでは、有形成分分析の結果、少なくとも1種類の有形成分の測定結果が基準範囲外にあると判断された検体は、その画像を確認されることなく、再検査(典型的には用手検査)の対象にされる。
<2.分析システムの構成>
図3は、第1の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。
図3に示されるように、分析システム1は、分析装置20と、情報処理装置40とを含む。分析装置20と情報処理装置40とは、通信可能である。分析装置20は、有形成分の分析結果を情報処理装置40へ表示する。情報処理装置40は、分析装置20から表示された分析結果を表示する。分析装置20と、情報処理装置40とは、一体化されていてもよい。
分析装置20は、本体20Aと、搬送部20Bとを含む。本体20Aは、後述する制御部210、試料調製部222、等を収容する。
搬送部20Bは、検体を収容する容器(たとえば、スピッツ)を搬送する。より具体的には、分析システム1において、各検体は、容器4に収容される。ラック7は、1本以上の容器4を収容する。搬送部20Bは、溝250を含む。搬送部20Bでは、1本以上の容器4が、ラック7に収容された状態で搬送される。
本体20Aには、バーコードリーダ224が設けられていてもよい。各容器4には、各検体を識別するためのバーコードが付されていてもよい。分析装置20は、容器4のそれぞれのバーコードをバーコードリーダ224で読み取ることにより、検査対象の検体のそれぞれを識別する。
図3を参照して説明された容器4の搬送態様は、単なる一例である。分析装置20において、容器4は、ラック7に収容されることなく単独で搬送されてもよい。
<3.ハードウェア構成>
図4は、第1の実施の形態の分析システム1のハードウェア構成を説明するための図である。
まず、分析装置20のハードウェア構成の一例を説明する。
分析装置20は、制御部210と、通信部221と、試料調製部222と、撮影部223と、バーコードリーダ224を含む。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)211と記憶部212とを有する。CPU211は、記憶部212に記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、分析装置20の各部を制御する。記憶部212は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶装置を含む。
通信部221は、制御部210からのデータを他の機器に送信し、他の機器からの情報を制御部210に入力する。通信部221は、たとえばネットワークインタフェースカードによって実現される。
試料調製部222は、容器4内の検体と測定に必要な試薬とを混合攪拌することにより、分析に必要な試料を調製する。
撮影部223は、試料調製部222によって調製された試料の画像を撮影する。撮影部223は、自動ピント合わせの機構を有する。これにより、試料調製部222で調整された試料は、撮影部223によって自動的に撮影される。撮影部223は、撮影された画像を、制御部210へ表示する。
バーコードリーダ224は、容器4に付されたバーコードを読み、読み出した情報を制御部210へ表示する。
次に、情報処理装置40のハードウェア構成の一例を説明する。
情報処理装置40は、制御部410と、通信部420とを含む。制御部410は、たとえば汎用のコンピュータによって実現され、CPU411と、記憶部412と、キーボード413と、マウス414と、モニタ415とを有する。CPU411は、通信部420を介して、分析装置20等の外部の機器と通信する。通信部420は、たとえばネットワークインタフェースカードからなる。
CPU411は、記憶部412に記憶されているコンピュータプログラムを実行し、キーボード413およびマウス414から情報の入力を受け付け、モニタ415に情報を表示する。CPU411は、たとえば、分析装置20から入力されたデータを、モニタ415に表示することができる。
<5.処理の流れ>
図5は、第1の実施の形態の分析装置20において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。図5に示されるように、ステップS10で、CPU211は、検体の画像を取得する。検体の画像は、撮影部223(図4参照)が試料調製部222(図4参照)によって調製された試料の画像を撮影することによって取得される。その後、制御はステップS20へ進む。
ステップS20で、CPU211は、取得された画像を用いて、検体における、予め定められた1種類以上の有形成分の1視野当たりの個数を特定する。予め定められた1種類以上の有形成分のそれぞれの1視野当たりの個数の特定は、公知の有形成分分析の手法を利用できるため、ここでの詳細な説明は省略する。その後、CPU211は、1種類以上の有形成分の1視野当たりの個数(測定結果)に異常値が無いかどうかを判断する。
より具体的には、CPU211は、各有形成分の測定結果が、それぞれに対して予め定められた基準範囲内であるか否かを判断する。有形成分の一例は、白血球である。基準範囲の一例は、白血球に対する、3個/視野(「/視野」は、1視野あたりの個数を示す。以下、同じ。)である。有形成分の他の例は、赤血球である。基準範囲の他の例は、赤血球に対する、1個/視野(男性)または5個/視野(女性)である。
ステップS20で、CPU211は、検体における有形成分の濃度における異常値の有無を判断してもよい。この場合、CPU211は、ステップS20で、検体における、予め定められた1種類以上の有形成分のそれぞれの濃度を特定する。検体における有形成分の濃度の特定には、公知の有形成分分析の手法を利用することができるため、ここでの詳細な説明は省略する。その後、CPU211は、特定された各有形成分の濃度に異常値が無いかどうかを判断する。より具体的には、CPU211は、各有形成分の濃度が、それぞれに対して予め定められた基準範囲内であるか否かを判断する。
有形成分の一例は、白血球である。基準範囲の一例は、白血球に対する、3.5〜9.7×103/μlである。
有形成分の他の例は、赤血球である。基準範囲の他の例は、赤血球に対する、4.38〜5.77×106/μl(男性)または3.76〜5.16×106/μl(女性)である。
CPU211は、全ての有形成分の測定結果が基準範囲内であると判断すると(ステップS20でYES)、ステップS60へ制御を進める。一方、CPU211は、少なくとも1種類の有形成分の測定結果が基準範囲外(異常値)であると判断すると(ステップS20でNO)、ステップS30へ制御を進める。
ステップS30で、CPU211は、画像の確認を要求するメッセージを表示する。当該メッセージは、画像の確認を促す情報の一例であり、たとえば分析装置20から情報処理装置40へ送信される。情報処理装置40は、当該メッセージをモニタ415(図4参照)で表示する。その後、制御はステップS40へ進む。
画像の確認を要求するメッセージの表示態様は、有形成分の分析結果が基準範囲から乖離する程度に応じて変更されてもよい。たとえば、乖離の度合いが高いほど、メッセージは、警告度合いの高い態様で表示される。一例では、乖離の度合いが高いほど、メッセージは、警告度合いの高い内容を含むように、濃い色で、かつ/または、大きく、表示される。
上記メッセージの表示態様は、分析結果が基準範囲外にある有形成分の種類に基づいていて変更されてもよい。たとえば、2以上の種類の有形成分において、優先順位が付される。分析結果が基準範囲外にある有形成分の種類が優先順位の高い種類を含む場合には、分析結果が基準範囲外にある有形成分の種類が優先順位の高い種類を含まない場合よりも、メッセージは、警告度合いの高い態様で表示される。一例では、メッセージは、優先順位の高い種類の有形成分の分析結果が基準範囲を超えた場合には、超えなかった場合よりも、警告度合いの高い内容を含むように、濃い色で、かつ/または、大きく、表示される。
上記メッセージの表示態様は、分析結果が基準範囲外にある有形成分の種類の数に基づいていてもよい。たとえば、分析結果が基準範囲外にある有形成分の種類の数が大きくなるほど、メッセージは、警告度合いの高い態様で表示される。一例では、分析結果が基準範囲外にある有形成分の種類の数が大きくなるほど、メッセージは、警告度合いの高い内容を含むように、濃い色で、かつ/または、大きく、表示される。
ステップS40で、CPU211は、ステップS10で取得された画像の表示を要求されたか否かを判断する。ステップS30の要求に含まれるメッセージは、ステップS10で取得された画像のリンクを含んでいてもよい。分析装置20の使用者は、たとえば、情報処理装置40のマウス414でリンクを操作することにより、画像の表示を要求する。第1の実施の形態において、ステップS30で促された画像の確認のために、当該画像が(情報処理装置40において)表示される。この意味において、使用者による画像の視認が、画像の確認の一例である。
CPU211は、画像の表示が要求されるまで、制御をステップS40に留める(ステップS40でNO)。CPU211は、画像の表示が要求されたと判断すると、制御をステップS42へ進める。
ステップS42で、CPU211は、ステップS10で取得された画像を表示する。たとえば、CPU211は、情報処理装置40に、当該画像を送信する。これに応じて、情報処理装置40は、当該画像をモニタ415に表示する。その後、制御はステップS50へ進む。
使用者は、ステップS10で取得された画像を視認することにより、分析装置20の有形成分分析の対象となっている検体の再検査(典型的には用手検査)の要否を判断し、その判断結果を情報処理装置40に入力する。情報処理装置40は、入力された判断結果を、分析装置20へ送信する。
ステップS50で、CPU211は、使用者の判断結果が、再検査が不要であることを示すか否かを判断する。CPU211は、使用者の判断結果が再検査が不要であることを示す場合には(ステップS50でYES)、ステップS60へ制御を進める。一方、CPU211は、使用者の判断結果が再検査が必要であることを示す場合には(ステップS50でNO)、ステップS70へ制御を進める。
ステップS60で、CPU211は、ステップS10で取得した画像を用いた有形成分の分析結果(1種類以上の有形成分の1視野当たりの個数)を、分析結果として表示する。
ステップS70で、CPU211は、再検査(典型的には用手検査)が必要であることを示す情報を表示する。
<5.表示例>
図6〜図8を参照して、分析システム1における画面表示の具体例を説明する。図6は、分析装置20がステップS30における画像の確認を要求するために表示される画面の一例を示す図である。
図6の画面900は、複数の検体のそれぞれの有形成分の分析結果を示すテーブル901を含む。テーブルは、各行に、各検体についての複数個の項目のデータを表示する。複数個の項目は、形式的な項目と、分析項目と、状況を表わす項目とを含むことができる。形式的な項目は、たとえば、検体ID、シーケンス番号(Seq.No.)、ラック7における位置(Pos)、受付番号、患者名、検体種別および/または性別である。分析項目は、たとえば、赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、および/または、細菌のそれぞれの測定結果を示す。
状況を表わす項目は、各検体の分析の進行状況を示す。状況を表わす項目として表示される情報は、たとえば、「自動確定」、「要確認」、および、「確定[修正済み]」を含む。「自動確定」は、図5のステップS20において全ての有形成分の測定結果が基準範囲内であると判断された検体について表示される。「要確認」は、図5のステップS30において確認の要求の対象となる検体について表示される。「確定[修正済み]」は、図5のステップS42において、使用者による確認の結果、再検査が不要だと判断された検体について表示される。
図6の画面900では、たとえば、検体ID「0004」について、画像の確認が要求されているときに表示される。画面900を見た使用者は、テーブル901内の、当該検体ID「0004」についてのデータを表示する行902に対してクリック操作する。これに応じて、情報処理装置40から分析装置20へ、当該検体IDの画像が要求される(図5のステップS40でYES)。これに応じて、分析装置20は、情報処理装置40へ、当該検体IDの画像を送信する。送信された画像は、情報処理装置40において表示される。
図7は、検体の画像を表示する画面の一例を示す図である。
図7の画面910は、画像911を含む。画像911は、検体ID「0004」の検体について、ステップS10(図5)で取得された画像である。画面910は、さらに、1種類以上の有形成分の分析結果を表示する表示欄919を含む。表示欄919は、各有形成分(表示欄919内の「項目」)について、条件と、測定結果(1視野あたりの個数(/HPF))と、チェックの有無とを示す。条件とは、各有形成分の測定結果に注意を促す表示をするための条件である。
たとえば、表示欄919に示された分析結果の「赤血球」は、条件が「5/HPF以上」であり、測定結果が「10−19/HPF」である。つまり、赤血球の測定結果は、上記条件を満たしている。このことから、赤血球について、チェックの結果は「有」である。
画面910を視認した使用者は、画像911と表示欄919内のデータとを対比することにより、表示欄919に表示されたデータの信頼性を評価する。
情報処理装置40で表示される画像は、当該画像のどの部分がどの有形成分に対応するかを示す情報が添付されていてもよい。これにより、使用者は、モニタ415に、検体の画像のうち、測定結果が基準範囲外であると判断された有形成分を含む部分を拡大して表示させることができる。添付される情報は、たとえば、CPU211によって生成される。より具体的には、CPU211は、有形成分として登録されている画像パターンを用いたパターン認識により、検体について取得された画像の中から、白血球、赤血球、円柱等のそれぞれの有形成分を特定する。CPU211は、検体について取得された画像データに、当該画像において有形成分として特定した部分を示す情報を添付して、情報処理装置40に送信する。
たとえば、円柱の測定結果が基準範囲を超えたと判断された場合、モニタ415には、検体の画像のうち円柱を含む部分の拡大画像が表示される。使用者は、当該拡大画像を視認することにより、円柱だと判断された物質が、本来の円柱(蛋白が凝結したもの)ではなく、塵等の混入物であることを確認すると、当該検体の用手分析が不要であると判断できる。使用者は、判断の結果を情報処理装置40に入力する。入力された判断の結果は、分析装置20へ送信される。
図8は、使用者が、画像の確認によって、有形成分の測定結果が基準範囲外と判断された検体の再検査が不要であることを示す判断結果を入力したときに表示される画面の一例である。
図8の画面990は、図6の画面900と同様に、テーブル901を含む。図8のテーブル901は、図6のテーブル901と比較して、行902の分析状況が「確定(修正済み)」である。当該分析状況は、使用者の画像の確認によって、判断結果が修正されたことを意味する。
すなわち、従来、少なくとも1種類の有形成分の分析結果が基準範囲外であることを条件として、検体の再検査が必要であると判断されていた。これに対し、第1の実施の形態の分析装置20では、少なくとも1種類の有形成分の分析結果が基準範囲外である場合、検体の再検査が必要であると判断される前に、使用者が当該検体の画像を視認できる。視認される画像は、分析装置20において撮影された、倍率が20倍程度の画像である。当該画像を視認することにより使用者が当該検体の再検査が不要であると判断した場合、当該検体の有形成分の分析結果は、分析装置20において取得された結果で確定する。つまり、再検査が行なわれることなく、当該検体の検査結果が確定する。
第1の実施の形態において、有形成分の分析結果が基準範囲外にあるか否かは、検体の画像の「1視野当たりの有形成分の個数」に基づいて、または、「有形成分の濃度」に基づいて、判断された。つまり、有形成分の分析結果の一例は、検体の画像の1視野当たりの有形成分の個数である。有形成分の他の例は、検体における有形成分の濃度である。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態の分析装置20は、学習機能を備える。CPU211は、有形成分の測定結果が基準範囲外であると判断された後、使用者の画像の視認によって再検査が不要であると判断された検体について、当該検体の特徴を記憶部212に登録し、さらに、使用者の画像の視認によって再検査が必要であると判断された検体について、当該検体の特徴を記憶部212に登録する。その後、CPU211は、登録された特徴を、有形成分の分析に利用することができる。
図9は、分析装置20が、使用者による画像の視認の結果が入力された後、検体の特徴を登録するための処理のフローチャートである。図9に示されるように、ステップSA10で、CPU211は、ステップS50(図5)で使用者から入力された結果を確認する。入力された結果が、再検査が不要であることを示すものであると判断すると、ステップSA20へ制御を進める。一方、CPU211は、入力された結果が、再検査が必要であることを示す場合には、ステップSA30へ制御を進める。
ステップSA20で、CPU211は、情報処理装置40に送信された画像の特徴を、基準範囲外であると判断された有形成分と関連付けて、「分析結果を表示」用に記憶部212へ登録する。特徴の一例は、画像パターンである。たとえば、円柱の測定結果が基準範囲外であると判断された場合、CPU211は、ステップSA20において、情報処理装置40に送信された画像のうち、円柱であると特定された部分の画像パターンを、有形成分「円柱」と関連付けて、登録する。
画像の特徴の他の例は、画像が対応する検体の被験者の属性(年齢、性別、等)である。画像の特徴のさらに他の例は、画像そのものである。
ステップSA30で、CPU211は、情報処理装置40に送信された画像の特徴を、基準範囲外であると判断された有形成分と関連付けて、「要再検査」用に記憶部212へ登録する。たとえば、円柱の測定結果が基準範囲外であると判断された場合、CPU211は、ステップSA30において、情報処理装置40に送信された画像のうち、円柱であると特定された部分の画像パターンを、有形成分「円柱」と関連付けて、登録する。
図10は、第2の実施の形態の分析装置20において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。図10のフローチャートは、図5のフローチャートに対して、ステップS22およびステップS24をさらに含む。
より具体的には、第2の実施の形態では、CPU211は、ステップS20において、検体における少なくとも1種類の有形成分の測定結果が基準範囲外であると判断すると、ステップS22へ制御を進める。
ステップS22で、CPU211は、ステップSA20またはステップSA30(図9参照)で登録された特徴を用いて、検体の画像をチェックする。その後、制御はステップS24へ進む。
ステップS22では、CPU211は、たとえば、ステップS20で有形成分「円柱」の測定結果が基準範囲外であると判断された場合に、ステップS22で、当該有形成分「円柱」に関連付けられて登録されている「分析結果を表示」用の特徴および「要再検査」用の特徴の少なくとも一方を記憶部212から呼び出す。CPU211は、呼び出した特徴と検体の画像とを比較する。
ステップS24で、CPU211は、ステップS22における比較の結果に基づいて、検体の再検査の要否を判断する。たとえば、CPU211は、検体の画像が「分析結果を表示」用の特徴と一定の度合い以上一致した場合には、再検査が不要であると判断し、検体の画像が「要再検査」用の特徴と一定の度合い以上一致した場合には、再検査が必要であると判断する。CPU211は、検体の画像が「分析結果を表示」用の特徴および「要再検査」用の特徴の双方と一定の度合い以上一致した場合には、再検査が必要であると判断することが好ましい。
再検査が不要であると判断すると(ステップS24でYES)、CPU211は、ステップS60へ制御を進める。再検査が必要であると判断すると(ステップS24でNO)、CPU211は、ステップS30へ制御を進める。
以上説明された第2の実施の形態では、分析装置20は、使用者による過去の検体に対する再検査の要否の判断結果を用いて、再検査の要否についての判断についての学習機能を備える。第2の実施の形態では、有形成分の測定結果が基準範囲を超えた場合であっても、過去の履歴に基づいて再検査が不要であると判断された場合(ステップS24でYES)、使用者が検体の画像を確認することなく、分析装置20の分析結果が確定された結果として表示される(ステップS60)。これにより、使用者の労力を低減することができる。
[第3の実施の形態]
<1.概要>
第3の実施の形態の分析システムは、検体の有形成分分析に加えて、定性分析を実行する。図11は、第3の実施の形態の分析システムにおける検体の分析の概要を説明するための図である。
図11に示されるように、第3の実施の形態の分析システムでは、検体の有形成分を分析する分析装置には、当該検体の定性分析の結果が入力される。分析装置は、当該分析装置における有形成分の分析結果と定性分析の分析結果とを用いて、検体の画像の確認を要求するか否かを決定する(図11中の「チェック」)。分析装置は、画像の確認を要求することを決定すると、使用者に、画像の確認を要求する。分析装置は、画像の確認を要求しないと決定すると、当該分析装置において取得された画像に基づく分析結果を、有形成分の分析結果として表示する。
<2.分析システムの構成>
図12は、第3の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。第3の実施の形態の分析システム1は、画像を用いて有形成分を分析する分析装置20に加えて、検体の定性分析を実行する分析装置10を備える。
より具体的には、図12の分析システム1は、分析装置10と、分析装置20と、情報処理装置40と、搬送装置50とを含む。分析装置10は、検体の定性分析を実行する。分析装置20は、検体の画像を用いて、当該検体の有形成分分析を実行する。情報処理装置40は、分析装置20から表示される画像を表示し、使用者からの情報の入力を受け付ける。搬送装置50は、分析装置10から分析装置20へ検体を搬送する。
搬送装置50は、ラック7(図3参照)を搬送するための溝500を含む。分析装置10は、各検体に付されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ124を備える。分析装置10、分析装置20、情報処理装置40および搬送装置50は、その一部または全てが一体化されていてもよい。
<3.ハードウェア構成>
図13は、第3の実施の形態の分析システム1のハードウェア構成を説明するための図である。
図13に示さるように、第3の実施の形態の分析システム1は、図4に示された第1の実施の形態のハードウェア構成と比較して、さらに、分析装置10および搬送装置50を含む。
分析装置10は、制御部110と、通信部121と、第1の検出部122と、第2の検出部123と、バーコードリーダ124とを含む。制御部110は、CPU111と記憶部112とを有する。CPU111は、記憶部112に記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、分析装置10の各部を制御する。記憶部112は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶装置を含む。
通信部121は、制御部110からのデータを他の機器に送信し、他の機器からの情報を制御部110に入力する。通信部121は、たとえばネットワークインタフェースカードによって実現される。
第1の検出部122は、検体に各測定項目(潜血濃度、蛋白濃度、白血球濃度(白血球エステラーゼ反応)、亜硝酸塩濃度、及びブドウ糖濃度)のそれぞれに対応した試験紙を浸し、夫々の試験紙の変色の度合いから各測定項目について測定する。第1の検出部122は、制御部110のCPU111からの指示に応じて、測定を開始する。第1の検出部122は、潜血濃度、蛋白濃度、白血球濃度、亜硝酸塩濃度、及びブドウ糖濃度を、たとえば、それぞれの試験紙の変色度合いを(−)、(±)、(+)、(2+)、(3+)、…、(7+)の9段階に自動的に分類し、各項目の検査結果として制御部110へ表示する。
第2の検出部123は、検体の屈折率を検出し、当該屈折率から検体の比重を測定する。第2の検出部123は、制御部110のCPU111からの指示に応じて、測定を開始する。第2の検出部123は、検出結果である比重を、制御部110へ表示する。
バーコードリーダ124は、容器4に付されたバーコードを読み、読み出した情報を制御部210へ表示する。
搬送装置50は、制御部510と通信部520とを含む。制御部510は、CPU511と、記憶部512と、駆動部513と、センサ514とを含む。
駆動部513は、ラック7を搬送するために回転するモータを駆動する。
CPU511は、駆動部513の動作を制御する。
記憶部512は、CPU511によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを格納する。
センサ514は、溝500内の物体の有無を検出する。センサ514は、検出結果をCPU511へ表示する。センサ514から入力される検出結果に基づいて、CPU511は、たとえば、溝500内のどこにラック7が位置するかを特定する。
CPU211は、搬送装置50を制御することにより、分析装置10における定性分析の対象となった検体を、分析装置20へ搬送する。
図13に示された例では、分析装置10、分析装置20、および、情報処理装置40は、互いに通信可能である。搬送装置50は、情報処理装置40と通信可能である。当該通信の態様は、単なる一例である。分析装置20は、情報処理装置40を介してのみ、分析装置10と通信してもよい。装置間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
<4.処理の流れ>
図14は、第3の実施の形態の分析装置20において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。図14のフローチャートは、図5のフローチャートに対して、ステップS10A、ステップS22A、および、ステップS24Aをさらに含む。
より具体的には、ステップS10で検体の画像を取得した後、CPU211は、ステップS10Aへ制御を進める。
ステップS10Aで、CPU211は、ステップS10で画像を取得した検体の定性分析の結果を取得する。CPU211は、たとえば、検体の画像取得前に検体のバーコードから当該検体のIDを取得する。その後、分析装置10に対して、当該IDの検体の定性分析の結果を要求する。当該要求に応じて、分析装置10は、分析装置20へ、当該検体の定性分析の結果を送信する。
ステップS10Aで定性分析の結果を取得した後、CPU211は、ステップS20へ制御を進める。なお、ステップS10とステップS10Aの順序は入替えられてもよい。
ステップS20で、少なくとも1種類の有形成分の測定結果が基準範囲外であると判断すると、CPU211は、ステップS22Aへ制御を進める。
ステップS22Aで、CPU211は、定性分析の結果と、分析装置20において取得された画像に基づく有形成分の分析結果とをクロスチェックする。クロスチェックの内容は、図15を参照して後述する。その後、制御はステップS24Aへ進む。
ステップS24Aで、CPU211は、ステップS22Aのクロスチェックの結果が画像の確認を必要とすることを示すか否かを判断する。図15は、クロスチェックの内容を説明するための図である。
図15を参照して、ステップS220で、CPU211は、有形成分分析において、有形成分「赤血球」の測定結果が基準範囲を上回っているか否かを判断する。CPU211は、「赤血球」の測定結果が基準範囲を上回っていると判断すると(ステップS220でYES)、ステップS224へ制御を進める。一方、CPU211は、「赤血球」の測定結果が基準範囲内または基準範囲を下回っていると判断すると(ステップS220でNO)、ステップS222へ制御を進める。
ステップS222で、CPU211は、分析装置10から取得した定性分析の結果において、「潜血」の項目が「−」であるか否かを判断する。項目「潜血」の結果が「−」であると判断すると(ステップS222でYES)、CPU211は、ステップS230へ制御を進める。一方、項目「潜血」の結果が「−」ではないと判断すると(ステップS222でNO)、CPU211は、ステップS232へ制御を進める。
ステップS230で、CPU211は、クロスチェックの結果を「画像の確認は不要」と設定する。
ステップS232で、CPU211は、クロスチェックの結果を「画像の確認は必要」と設定する。
ステップS222の制御は、特定の有形成分の分析結果と当該特定の有形成分に関連付けられた定性分析の項目の結果とが、合致するか否かの判断の一例である。より具体的には、定性分析において項目「潜血」は、有形成分分析の有形成分「赤血球」に関連する項目の一例である。図15の処理では、ステップS222で潜血の結果が「−」であると判断すると、CPU211は、画像の確認は不要であると判断する。潜血の結果が「−」であることは、定性分析において潜血の検出量が微量以下であることを意味する。つまり、有形成分分析において赤血球の測定結果が基準範囲以下であるという結果(ステップS220でNO)は、定性分析において潜血の検出量が微量以下であるという結果と合致する。CPU211は、このような場合、画像の確認は不要であると判断する。
一方、図15の処理では、CPU211は、有形成分分析において赤血球の測定結果が基準範囲以下であるにも拘わらず、定性分析における潜血の結果が「−」ではない(「±」〜「7+」のいずれか)であるとき、画像の確認は必要であると判断する。有形成分分析の結果が定性分析の結果と相反するからである。
ステップS224で、CPU211は、定性分析の結果において、潜血の項目が「+」以上(「+」〜「7+」のいすれか)であるか否かを判断する。CPU211は、潜血の項目が「+」であると判断すると(ステップS224でYES)、ステップS226へ制御を進め、潜血の項目が「+」ではない(「±」または「−」である)と判断すると(ステップS224でNO)、ステップS228へ制御を進める。
ステップS226で、CPU211は、処理対象の検体の被験者の性別が女性であるか否かを判断する。CPU211は、当該被験者が女性であると判断すると(ステップS226でYES)、ステップS230へ制御を進め、当該被験者が女性ではないと判断すると(ステップS226でNO)、ステップS232へ制御を進める。
ステップS228で、CPU211は、処理対象の検体の被験者の性別が男性であるか否かを判断する。CPU211は、当該被験者が男性であると判断すると(ステップS228でYES)、ステップS232へ制御を進め、当該被験者が男性ではないと判断すると(ステップS228でNO)、ステップS230へ制御を進める。
図15の処理では、有形成分分析で尿中の赤血球の1視野当たりの個数が基準範囲より大きい場合であって、定性分析において潜血が「±」または「−」であるとき、被験者が女性であれば(ステップS226でYES)、画像の確認は不要であると判断する。有形成分分析において赤血球の1視野当たりの個数が比較的大きいことは、定性分析における潜血の結果と合致しなくとも、経血である可能性が高く、1視野当たりの個数が比較的大きいことの原因を使用者が画像を確認する必要はないからである。
一方、有形成分分析で尿中の赤血球の1視野当たりの個数が比較的大きい場合であって、定性分析において潜血が「±」または「−」であるとき、被験者が女性でなければ(ステップS226でNO)、画像の確認は必要であると判断する。被験者が女性ではないことから、有形成分分析における比較的高い赤血球の1視野当たりの個数が比較的大きいことの原因は、経血ではないため、慎重な確認が必要とされるためである。
図15の処理では、有形成分分析で尿中の赤血球の1視野当たりの個数が比較的大きく、定性分析において潜血が「+」以上であり、かつ、被験者の性別が女性であれば(ステップS228でNO)、画像の確認は不要と判断される。赤血球の1視野当たりの個数が比較的大きいことおよび潜血の結果の双方の原因が、経血であることが予測されるため、さらなる確認は不要と考えられるからである。
一方、有形成分分析で尿中の赤血球の1視野当たりの個数が比較的大きく、定性分析において潜血が「+」以上であり、かつ、被験者の性別が男性であれば(ステップS228でYES)、画像の確認は必要と判断される。赤血球の1視野当たりの個数が比較的大きいことおよび潜血の結果の双方の原因が、経血ではないため、さらなる確認が必要と考えられるからである。
図14に戻って、ステップS24Aで、CPU211は、図15を参照して説明されたクロスチェックの結果が、「画像の確認が必要」であるか否かを判断する。クロスチェックの結果が「画像の確認は必要」であれば(ステップS24AでYES)、CPU211は、ステップS30で、画像の確認を要求する。クロスチェックの結果が「画像の確認は不要」であれば(ステップS24AでNO)、CPU211は、ステップS60で、ステップS10で取得した画像に基づく有形成分の結果を、分析結果として表示する。CPU211は、定性分析の結果を、有形成分分析の結果とともに表示してもよい。
<5.変形例>
第3の実施の形態の分析装置20は、学習機能を備えていてもよい。
たとえば、CPU211は、ステップS50において判断した使用者による確認の結果が再検査が必要または不要であることを示す場合、そのときの検体についての有形成分分析の結果と定性分析の結果との組合せを記憶する。CPU211は、その後のステップS22Aにおいて、記憶された組合せを利用してクロスチェックを行なってもよい。
一例では、有形成分分析において赤血球の「1視野当たりの個数」が基準範囲を超えた場合の使用者の判断の傾向が、記憶部212に格納される。格納される傾向の具体例は、赤血球の1視野当たりの個数が基準範囲を超え、かつ、定性分析の潜血の結果が「+」以上(「+1」〜「+7」)であるときに、使用者は再検査が必要と判断し、そして、赤血球の1視野当たりの個数が基準範囲を超え、かつ、定性分析の潜血が「±」以下(「±」または「−」)であるときに、使用者は再検査が不要と判断する、というものである。
その後、CPU211は、ステップS22Aにおいて当該傾向を利用する。
すなわち、赤血球の1視野当たりの個数が基準範囲を超えたとしても、定性分析の潜血の結果が「+」以上(「+1」〜「+7」)である場合、ステップS22Aで、CPU211は、上記傾向を参照することにより、画像の確認は不要と判断する。このような場合、上記傾向によれば、使用者は、再検査が必要と判断するであろうと考えられるためである。また、赤血球の1視野当たりの個数が基準範囲を超えたとき、定性分析の潜血の結果が「±」以下である場合には、ステップS22Aで、CPU211は、上記傾向を参照することにより、画像の確認は必要と判断する。このような場合、上記傾向によれば、使用者は、再検査は不要と判断する可能性があるからである。
他の例では、有形成分分析において検体中の赤血球の「濃度」が基準範囲を超えた場合の使用者の判断の傾向が、記憶部212に格納される。格納される傾向の具体例は、赤血球の濃度が基準範囲を超え、かつ、定性分析の潜血の結果が「+」以上(「+1」〜「+7」)であるときに、使用者は再検査が必要と判断し、そして、赤血球の濃度が基準範囲を超え、かつ、定性分析の潜血が「±」以下(「±」または「−」)であるときに、使用者は再検査が不要と判断する、というものである。
その後、CPU211は、ステップS22Aにおいて当該傾向を利用する。
すなわち、赤血球の濃度が基準範囲を超えたとしても、定性分析の潜血の結果が「+」以上(「+1」〜「+7」)である場合、ステップS22Aで、CPU211は、上記傾向を参照することにより、画像の確認は不要と判断する。このような場合、上記傾向によれば、使用者は、再検査が必要と判断するであろうと考えられるためである。また、ステップS22Aで、CPU211は、赤血球の濃度が基準範囲を超えたとき、定性分析の潜血の結果が「±」以下である場合には、上記傾向を参照することにより、画像の確認は必要と判断する。このような場合、上記傾向によれば、使用者は、再検査は不要と判断する可能性があるからである。
[第4の実施の形態]
<1.概要>
第4の実施の形態の分析システムは、画像による有形成分分析に加えて、フローサイトメトリによる有形成分分析を実行する。図16は、第4の実施の形態の分析システムにおける検体の分析の概要を説明するための図である。
図16に示されるように、第4の実施の形態では、フローサイトメトリによる有形成分分析の結果に基づいて、画像に基づいた有形成分の分析を実行するか否かが決定され得る。フローサイトメトリによる有形成分分析を実行する分析装置(後述する分析装置30)が、当該分析の結果を確認し(図16中の2つの「チェック」のうち上の方)、全ての有形成分の測定結果が基準範囲内であると判断すれば、当該フローサイトメトリによる分析の結果が有形成分の分析結果として表示され、画像に基づいた有形成分の分析の実行は省略され得る。フローサイトメトリによる分析において1種類以上の有形成分の測定結果が基準範囲外であると判断された場合に、画像に基づいた有形成分の分析が実行される。
画像に基づいて有形成分を分析する分析装置には、フローサイトメトリによる有形成分分析の結果が入力される。画像に基づいて有形成分を分析する分析装置は、当該分析装置における有形成分の分析結果とフローサイトメトリによる有形成分の分析結果とが矛盾しないかどうかを判断する(図16中の2つの「チェック」のうち下の方)。これらの2つの分析結果が矛盾するか否かの判断は、図19のステップS22Bにおけるクロスチェックとして後述される。その後、これらが矛盾しない場合には、分析装置は、画像に基づく分析結果を有形成分の分析結果として表示する(図16の「有形成分分析の結果で確定」)。一方、これらが矛盾する場合には、分析装置は、検体の画像を表示し(図16の「画像表示」)、当該画像の確認を要求する。
画像確認の結果として、使用者から、再検査の要否を指定する入力を受け付ける。再検査が必要であることを指定する入力を受け付けると、検体の再検査が必要であることを示す情報を表示する。再検査が不要であることを指定する入力を受け付けると、画像に基づく分析結果を有形成分の分析結果として表示する(図16の「有形成分分析の結果で確定」)。
第4の実施の形態では、フローサイトメトリによる測定結果が基準範囲内にあるか否か以外の条件に応じて、つまり、たとえばフローサイトメトリによる測定結果が被験者の性別等の情報に対して矛盾が生じたことを条件として、分析装置20による画像を用いた有形成分分析が実行されてもよい。
分析装置20では、フローサイトメトリによる分析の結果に関係なく、画像に基づいた有形成分の分析が実行されてもよい。
<2.分析システムの構成>
図17は、第4の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。第4の実施の形態の分析システム1は、画像を用いて有形成分を分析する分析装置20に加えて、フローサイトメトリにより検体の有形成分分析を実行する分析装置30を備える。
より具体的には、図17の分析システム1は、分析装置20と、分析装置30と、情報処理装置40と、搬送装置50とを含む。情報処理装置40は、分析装置20から表示される画像を表示し、使用者からの情報の入力を受け付ける。搬送装置50は、分析装置30から分析装置20へ検体を搬送する。搬送装置50は、ラック7(図3参照)を搬送するための溝500を含む。分析装置30は、各検体に付されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ323を備える。
<3.ハードウェア構成>
図18は、第4の実施の形態の分析システム1のハードウェア構成を説明するための図である。
図18に示さるように、第4の実施の形態の分析システム1は、図4に示された第1の実施の形態のハードウェア構成と比較して、さらに、分析装置30および搬送装置50を含む。
分析装置30は、制御部310と、通信部321と、測定部322と、バーコードリーダ323とを含む。制御部310は、CPU311と記憶部312とを有する。CPU311は、記憶部312に記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、分析装置30の各部を制御する。記憶部312は、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶装置を含む。
通信部321は、制御部310からのデータを他の機器に送信し、他の機器からの情報を制御部310に入力する。通信部321は、たとえばネットワークインタフェースカードによって実現される。
測定部322は、フローサイトメトリに従って、検体の有形成分分析を実行する。フローサイトメトリに従った有形成分分析の手法は、公知のものを採用することができるため、ここでの詳細な説明は省略する。
バーコードリーダ323は、容器4に付されたバーコードを読み、読み出した情報を制御部310へ表示する。
搬送装置50は、制御部510と通信部520とを含む。制御部510は、CPU511と、記憶部512と、駆動部513と、センサ514とを含む。
駆動部513は、ラック7を搬送するために回転するモータを駆動する。
CPU511は、駆動部513の動作を制御する。
記憶部512は、CPU511によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを格納する。
センサ514は、溝500内の物体の有無を検出する。センサ514は、検出結果をCPU511へ表示する。センサ514から入力される検出結果に基づいて、CPU511は、たとえば、溝500内のどこにラック7が位置するかを特定する。
情報処理装置40のCPU411は、搬送装置50を制御することにより、分析装置30におけるフローサイトメトリによる有形成分分析の対象となった検体を、分析装置20へ搬送する。
CPU411は、分析装置30に対して、検体の分析を指示する。分析装置30は、どの検体の分析(または、分析のための試料の取得)が完了したかを、CPU411に通知する。CPU411は、分析装置30において分析の対象となった検体の分析を、分析装置20に対して指示する。CPU411は、分析装置20における分析と分析装置30における分析を並行させてもよい。CPU411は、分析装置30におけるある検体についての分析結果が、全ての有形成分の測定結果が基準範囲内であることを示す場合には、分析装置20に対して、当該検体の検査の実行を指示しなくてもよい。
図18に示された例では、分析装置20、分析装置30、および、情報処理装置40は、互いに通信可能である。搬送装置50は、情報処理装置40と通信可能である。当該通信の態様は、単なる一例である。分析装置20は、情報処理装置40を介してのみ、分析装置30と通信してもよい。装置間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
<4.処理の流れ>
図19は、第4の実施の形態の分析装置20において、検体の有形成分の分析のために実行される処理のフローチャートである。図19のフローチャートは、図5のフローチャートに対して、ステップS10B、ステップS22B、および、ステップS24Bをさらに含む。
ステップS10Bで、CPU211は、分析装置30から、フローサイトメトリによる分析の結果を取得する。その後、制御はステップS20へ進む。
ステップS20で、CPU211は、分析装置20における画像を利用した分析の結果における、各有形成分の測定結果をチェックする。少なくとも1種類の有形成分の測定結果が基準範囲外であれば、CPU211は、制御をステップS22Bへ進める。
ステップS22Bで、CPU211は、分析装置20の有形成分分析の結果と分析装置30の有形成分分析の結果とをクロスチェックする。その後、制御はステップS24Bへ進む。
ステップS24Bで、CPU211は、ステップS22Bのクロスチェックの結果に基づいて、画像の確認が必要か否かを判断する。CPU211は、たとえば、分析装置20の有形成分分析の結果が分析装置30の有形成分分析の結果と矛盾する場合に、画像の確認が必要であると判断する。
ステップS22Bのクロスチェックにおける「矛盾」の一例は、分析装置20の分析結果では測定結果が基準範囲外であると判断された有形成分が、分析装置30の分析結果では基準範囲内であると判断されたことである。「矛盾」の他の例は、分析装置20の分析結果では測定結果が基準範囲内であると判断された有形成分が、分析装置30の分析結果では基準範囲外であると判断されたことである。
CPU211は、分析装置20の有形成分分析の結果が分析装置30の有形成分分析の結果と矛盾しない場合(前者の結果が後者の結果に合致する場合)に、画像の確認が必要であると判断する。
ステップS22Bのクロスチェックにおける「矛盾しない」の一例は、分析装置20の分析結果で測定結果が基準範囲内であると判断された有形成分の測定結果が、分析装置30の分析結果でも基準範囲内であると判断されたことである。「矛盾しない」の他の例は、分析装置20の分析結果が基準範囲を上回ると判断された有形成分について、分析装置30の分析結果でも基準範囲を上回ると判断されたことである。「矛盾しない」のさらに他の例は、分析装置20の分析結果で基準範囲を下回ると判断された有形成分が、分析装置30の分析結果でも基準範囲を下回ると判断されたことである。
ステップS24Bで、CPU211は、画像の確認が必要であると判断すると(ステップS24BでYES)、ステップS30へ制御を進める。一方、CPU211は、画像の確認が不要であると判断すると(ステップS24BでNO)、ステップS60へ制御を進める。
<5.処理の変形例>
第4の実施の形態においても、CPU211は、学習機能を有していてもよい。たとえば、ステップS60において入力された結果が、使用者が再検査が必要であると判断したことを示す場合、CPU211は、要再検査用のデータとして、検体のスキャッタグラムを記憶部212に格納してもよい。ステップS60において入力された結果が、使用者が再検査が不要であると判断したことを示す場合、CPU211は、結果確定用のデータとして、検体のスキャッタグラムを記憶部212に格納してもよい。
CPU211は、ステップS24Bにおけるクロスチェックに代えて、上記のように記憶部212に格納されたスキャッタグラムを用いて、画像確認の要否を判断してもよい。この場合、CPU211は、ステップS10Bで、分析装置30から検体のスキャッタグラムを取得する。その後、ステップS24Bにおいて、CPU211は、取得したスキャッタグラムの特徴が、要再検査用のデータとして格納されたスキャッタグラムの特徴に近い場合には、画像の確認は必要であると判断する。判断対象の検体が再検査を必要と判断された検体に近い特徴を有するため、慎重に確認することを要する可能性が高いと考えられるためである。ステップS24Bにおいて、CPU211は、取得したスキャッタグラムの特徴が、結果確定用のデータとして格納されたスキャッタグラムの特徴に近い場合には、画像の確認は不要であると判断する。判断対象の検体が再検査は不要と判断された検体に近い特徴を有するため、慎重な確認が不要である可能性が高いと考えられるためである。
<6.フローサイトメトリの分析装置において想定される変更>
分析装置30では、有形成分分析の精度を向上させるために、種々の変更が加えられてもよい。たとえば、検体に、核酸を特異的に染色する試薬が添加されてもよい。これにより、核酸の有無または核酸量の違いによって、細胞の中で、真菌およびヒト細胞を含む多種多様な尿中有形成分が互いに分離され得る。核酸量では分類できない上皮細胞は、波形特徴パラメータを用いることによって分類され得る。核酸を有さない赤血球、円柱などの成分は、偏光解消側方散乱光および/または波形特徴パラメータを用いて区別され得る。さらに、蛍光染色を用いられることにより、より多くの有形成分が区別され得る。
分析装置30では、有形成分に、粘液または塩類などの乱反射を生じさせる物質が付着する場合がある。このような場合、有形成分による散乱光に乱れが生じ、これにより、有形成分の分析結果によって含まれる誤差が大きくなり得る。誤差をより小さくするため、上記のような付着物質のスキャッタグラムのデータを取得しておくことが好ましい。CPU311は、測定部322が表示するスキャッタグラムから、当該付着物質のスキャッタグラムを差し引いた後で、有形成分を検出してもよい。
[第5の実施の形態]
<1.概要>
第5の実施の形態の分析システムは、画像による有形成分分析に加えて、定性分析およびフローサイトメトリによる有形成分分析を実行する。図20は、第5の実施の形態の分析システムにおける検体の分析の概要を説明するための図である。
図20に示されるように、第5の実施の形態の分析システムでは、フローサイトメトリによる有形成分の分析結果と定性分析の分析結果とを用いて、これらの分析結果が合致するか矛盾するかが判断される。有形成分の分析結果と定性分析の分析結果とが合致するか矛盾するか(相反するか)の判断は、たとえば図15を参照して説明された内容に従って実現される。
フローサイトメトリによる有形成分の分析結果と定性分析の分析結果とが対比され(図20の上方の「チェック」)、これらの2つの結果が合致する場合、フローサイトメトリによる分析結果が有形成分の分析結果として表示される。この場合、画像による有形成分の分析は省略され得る。
フローサイトメトリによる有形成分の分析結果と定性分析の分析結果とが矛盾する場合、画像による有形成分の分析が実行される。その後、フローサイトメトリによる有形成分の分析結果と画像による有形成分の分析結果とが矛盾するか否かが判断される。フローサイトメトリによる有形成分の分析結果と画像による有形成分の分析結果とが矛盾するか否かの判断は、たとえば図19のステップS22Bにおけるクロスチェックの内容に従って実現される。
<2.分析システムの構成>
図21は、第5の実施の形態の分析システムの全体構成を示す図である。第5の実施の形態の分析システム1は、画像を用いて有形成分を分析する分析装置20に加えて、定性分析を実行する分析装置10と、フローサイトメトリにより検体の有形成分分析を実行する分析装置30とを備える。
より具体的には、図21の分析システム1は、分析装置10と、分析装置20と、分析装置30と、情報処理装置40と、搬送装置50とを含む。情報処理装置40は、分析装置20から表示される画像を表示し、使用者からの情報の入力を受け付ける。搬送装置50は、検体を、分析装置10から分析装置30へ搬送し、さらに、分析装置30から分析装置20へ搬送する。
<3.ハードウェア構成>
図22は、第5の実施の形態の分析システム1のハードウェア構成を説明するための図である。
図22に示さるように、第5の実施の形態の分析システム1は、図4に示された第1の実施の形態のハードウェア構成と比較して、さらに、分析装置10、分析装置30、および、搬送装置50を含む。
情報処理装置40のCPU411は、搬送装置50を制御することにより、分析装置10における定性分析の対象となった検体を、分析装置30へ搬送し、その後、分析装置20へ搬送する。
CPU411は、分析装置10に対して、検体の定性分析を指示する。分析装置10は、どの検体の分析(または、分析のための試料の取得)が完了したかを、CPU411に通知する。CPU411は、分析装置10において分析の対象となった検体の分析を、分析装置30に対して指示する。
分析装置30は、どの検体の分析(または、分析のための試料の取得)が完了したかを、CPU411に通知する。CPU411は、分析装置30において分析の対象となった検体の分析を、分析装置20に対して指示する。CPU411は、分析装置30におけるある検体についての分析結果が、全ての有形成分の測定結果が基準範囲内であることを示す場合には、分析装置20に対して、当該検体の検査の実行を指示しなくてもよい。
図22に示された例では、分析装置10、分析装置20、分析装置30、および、情報処理装置40は、互いに通信可能である。搬送装置50は、情報処理装置40と通信可能である。当該通信の態様は、単なる一例である。装置間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
<4.処理の流れ>
第5の実施の形態のCPU211は、図19に示された第4の実施の形態のCPU211と同様の処理を実行し得る。すなわち、ステップS22Bにおいて、分析装置20の分析結果と分析装置30の分析結果とをクロスチェックする。これらの2つの分析結果において矛盾があると判断すると、CPU211は、ステップS30で、ステップS10で取得された画像の確認を要求する。これらの2つの分析結果において矛盾が無いと判断すると、CPU211は、ステップS60で、分析装置20の分析結果を、有形成分の分析結果として表示する。
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態の分析システムは、第4または第5の実施の形態の分析システムと同じハードウェア構成を有し得る。第6の実施の形態の分析システムにおいて、分析装置30から出力されたフローサイトメトリによる検査結果において全ての有形成分に異常値がなければ、分析装置20は、検体の画像による有形成分分析を実行しない。この場合、分析装置20は、分析装置30が出力した有形成分の分析結果を、検体の分析結果として表示する。以下に、第6の実施の形態の分析装置20において実行される処理を詳細に説明する。
図23は、第6の実施の形態のCPU211によって実行される処理のフローチャートである。図23の処理は、図19に示された処理と比較して、ステップS10,ステップS10B,ステップS20の実行の順序が異なる。
より具体的には、図19に示された処理では、CPU211は、ステップS10Bにおいて、分析装置30から、フローサイトメトリによる分析の結果を取得する。その後、制御はステップS20へ進む。
ステップS20で、CPU211は、フローサイトメトリによる分析の結果において、少なくとも1種類の有形成分の測定結果が異常値である(基準範囲外である)か否かを判断する。CPU211は、全ての有形成分の測定結果が正常値である(基準範囲内である)と判断すると、ステップS60へ制御を進める。ステップS60では、CPU211は、フローサイトメトリによる分析の結果を、検体の分析結果として確定させる。つまり、CPU211は、フローサイトメトリによる分析の結果を、有形成分の分析結果として表示する。この場合、CPU211は、分析装置20では、検体の画像を撮影しない。
一方、ステップS20で、フローサイトメトリによる分析の結果において、少なくとも1種類の有形成分の測定結果が異常値であると判断すると、CPU211は、ステップS10へ制御を進める。ステップS10で、CPU211は、有形成分分析のために、検体の画像を撮影する。図23の処理において、ステップS10の制御の後、ステップS60の制御が実行される場合、ステップS60において表示される分析の結果は、ステップS10において撮影された画像に基づく検査結果であってもよいし、分析装置30から取得された(フローサイトメトリによる)結果であってもよい。
以上説明された第6の実施の形態では、分析装置20における画像を利用した有形成分分析は、分析装置30から入力されたフローサイトメトリによる有形成分分析において1種類以上の有形成分に測定結果が基準範囲外であることを条件として実行される。つまり、フローサイトメトリによる有形成分分析において全ての有形成分の測定結果が基準範囲内であれば、分析装置20における画像を用いた有形成分分析は実行されない。
分析システム1が、分析装置30および分析装置20に加えて、尿定性分析を実行する分析装置10を備える場合、分析装置20が画像を用いた有形成分分析を実行する条件は変更されてもよい。すなわち、分析装置20は、分析装置30による有形成分分析において、少なくとも1種類の有形成分の結果が分析装置10による定性分析の結果と矛盾した場合に、有形成分分析を実行してもよい。
この場合、分析装置20は、分析装置30による有形成分分析においてすべての有形成分の測定結果が分析装置10による定性分析の結果と合致すれば、有形成分分析を実行しない。CPU211は、分析装置30による有形成分分析の結果を、有形成分分析の結果として表示する。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
1 分析システム、4 容器、7 ラック、10,20,30 分析装置、20A 本体、20B 搬送部、40 情報処理装置、50 搬送装置、111,211,311,411 CPU。

Claims (7)

  1. 尿検体の有形成分を分析するための分析装置であって、
    検体の画像を取得するための画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像において、1種類以上の有形成分のそれぞれを特定するように構成された情報処理手段と、
    1種類以上の有形成分のそれぞれについて、基準範囲を記憶するための記憶手段とを備え、
    前記情報処理手段は、
    1種類以上の有形成分のすべてについて、前記情報処理手段によって特定された結果が前記基準範囲内にある場合に、当該特定された結果を前記検体の分析結果として出力し、
    1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類について、前記情報処理手段によって特定された結果が前記基準範囲外である場合に、前記検体の画像の確認を促す情報を出力するように構成されており、
    前記記憶手段は、前記情報処理手段によって特定された結果を前記検体の分析結果として出力するための条件を記憶し、
    前記情報処理手段は、前記検体が前記条件を満たす場合には、1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類について、前記情報処理手段によって特定された結果が前記基準範囲外である場合であっても、前記情報処理手段によって特定された結果を前記検体の分析結果として出力するように構成されており、
    前記情報処理手段は、
    前記検体の画像の確認の結果として、前記検体の再検査が必要または不要であることを示す情報の入力を受け付け、
    前記検体の画像の確認の結果として前記検体の再検査が不要であることを示す情報が入力された場合に、前記検体の画像の少なくとも一部を、前記記憶手段に、前記結果が前記基準範囲外である有形成分の種類と関連付けて記憶するように構成されており、
    前記条件は、前記検体の画像の特徴が前記記憶手段に記憶された以前の検体の画像の特徴と一致することを含む、分析装置。
  2. 前記検体について、他の装置の測定結果の入力を受け付けるように構成された入力手段をさらに備え、
    前記情報処理手段は、第1の種類の有形成分について、前記情報処理手段によって特定された結果が前記基準範囲外にある場合に、前記他の装置の測定結果における、前記第1の種類の有形成分と関連する項目の結果に基づいて、前記検体の画像の確認を促す情報を出力するか否かを決定するように構成されている、請求項に記載の分析装置。
  3. 前記入力手段は、定性分析の結果の入力を受け付け、
    前記情報処理手段は、
    前記定性分析の結果における、前記第1の種類の有形成分に関連する項目の結果が、前記情報処理手段によって特定された結果と相反する場合には、前記検体の画像の確認を促す情報を出力し、
    前記定性分析の結果における、前記第1の種類の有形成分に関連する項目の結果が、前記情報処理手段によって特定された結果と合致する場合には、当該特定された結果を前記検体の分析結果として出力するように構成されている、請求項に記載の分析装置。
  4. 前記入力手段は、フローサイトメトリーの結果の入力を受け付け、
    前記情報処理手段は、
    前記フローサイトメトリーにおける前記第1の種類の有形成分についての測定結果が、前記情報処理手段によって特定された結果と相反する場合には、前記検体の画像の確認を促す情報を出力し、
    前記フローサイトメトリーにおける前記第1の種類の有形成分についての測定結果が、前記情報処理手段によって特定された結果と合致する場合には、当該特定された結果を前記検体の分析結果として出力するように構成されている、請求項または請求項に記載の分析装置。
  5. 前記条件は、前記検体に対応する被験者の属性を含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の分析装置。
  6. 尿検体の有形成分を分析するための分析方法であって、
    検体の画像を取得するステップと、
    取得された前記画像を用いて、前記検体における1種類以上の有形成分のそれぞれを特定するステップと、
    1種類以上の有形成分のすべての種類についての前記画像において特定された結果が、各種類について予め定められた基準範囲内にある場合に、当該特定された結果を前記検体の分析結果として出力するステップと、
    1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類についての前記画像において特定された結果が前記基準範囲外にある場合に、前記検体の画像の確認を促す情報を出力するステップとを含み、
    前記検体の分析結果を出力するステップは、前記検体が、前記特定された結果を前記検体の分析結果として出力するための条件として記憶手段に記憶されている条件を満たす場合には、1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類について、前記特定された結果が前記基準範囲外である場合であっても、前記特定された結果を前記検体の分析結果として出力することを含み、
    前記検体の画像の確認の結果として前記検体の再検査が不要であることを示す情報が入力された場合に、前記検体の画像の少なくとも一部を、前記記憶手段に、前記結果が前記基準範囲外である有形成分の種類と関連付けて記憶するステップをさらに含み、
    前記条件は、前記検体の画像の特徴が前記記憶手段に記憶された以前の検体の画像の特徴と一致することを含む、分析方法。
  7. 尿検体を分析するための分析システムであって、
    検体の画像を用いて当該検体の分析結果を出力するための第1の分析装置と、
    前記検体についての測定結果を出力する第2の分析装置とを備え、
    前記第1の分析装置は、
    検体の画像を取得するための画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像において、1種類以上の有形成分のそれぞれを特定するように構成された情報処理手段と、
    1種類以上の有形成分のそれぞれについて、基準範囲を記憶するための記憶手段と、
    前記第2の分析装置による前記検体の測定結果の入力を受け付ける入力手段とを含み、
    前記情報処理手段は、第1の種類の有形成分について、前記情報処理手段によって特定された結果が前記基準範囲外にある場合に、前記第2の分析装置の測定結果における、前記第1の種類の有形成分と関連する項目の結果に基づいて、前記検体の画像の確認を促す情報を出力するか否かを決定するように構成されており、
    前記記憶手段は、前記情報処理手段によって特定された結果を前記検体の分析結果として出力するための条件を記憶し、
    前記情報処理手段は、前記検体が前記条件を満たす場合には、1種類以上の有形成分のうち少なくとも1種類について、前記情報処理手段によって特定された結果が前記基準範囲外である場合であっても、前記情報処理手段によって特定された結果を前記検体の分析結果として出力するように構成されており、
    前記情報処理手段は、
    前記検体の画像の確認の結果として、前記検体の再検査が必要または不要であることを示す情報の入力を受け付け、
    前記検体の画像の確認の結果として前記検体の再検査が不要であることを示す情報が入力された場合に、前記検体の画像の少なくとも一部を、前記記憶手段に、前記結果が前記基準範囲外である有形成分の種類と関連付けて記憶するように構成されており、
    前記条件は、前記検体の画像の特徴が前記記憶手段に記憶された以前の検体の画像の特徴と一致することを含む、分析システム。
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