JP6790460B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、氷上性能およびウェット性能を向上するようにしたゴム成形体からなる空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤの氷上性能およびウェット性能を向上するには、低温でのゴム硬度を低くして氷雪路面との接地面積を確保したり、接地面の表面粗さを増加させることにより氷雪路面上の水膜を除去したりすることが知られている。例えばトレッドゴム中に多数の気泡(凹部)を形成しトレッドが氷面に踏み込むときにこれら凹部が氷表面の水膜を吸収し、トレッドが氷面から離れるときに吸収した水を遠心力で離脱させると共に、気泡周囲の凸部が氷面に接地することにより、平滑なゴムよりも接地面積を大きくすることにより氷上性能およびウェット性能を向上可能にする。
特許文献1は、このような気泡(凹部)の形成手段として、タイヤトレッド用ゴム組成物に熱膨張性マイクロカプセルを配合することを提案している。この熱膨張性マイクロカプセルは空気入りタイヤの加硫工程での加熱によって膨張し、加硫したタイヤのトレッドゴム中に膨張したマイクロカプセルの殻に被覆された気泡(凹部)を多数形成する。しかし、氷上性能およびウェット性能をさらに高くするため、熱膨張性マイクロカプセルや発泡剤などの配合量を増やしトレッドの表面粗さを増加させようとすると、凹部の面積は増えるものの凸部の面積が減ってしまう。このため、表面粗さにより氷上性能およびウェット性能を改良するには限界があった。しかし近年、需要者が氷雪路面の走行性能向上に寄せる期待はより高くなり、氷上性能およびウェット性能を一層高くすることが要求されている。
日本国特許第4046678号公報
本発明の目的は、氷上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上するようにするゴム成形体からなる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、ゴム成形体からなるトレッドを有する空気入りタイヤであって、前記ゴム成形体は、その表面の算術平均粗さRaが2μm以下である複数の領域Aおよび算術平均粗さRaが3μm以上である複数の領域Bを互いに独立して有し、前記領域Aおよび/または領域Bの最大長さL1が略同方向に延在してなり、かつ前記最大長さL1および該最大長さL1の延在方向と直角方向に最大の第2長さL2の比L1/L2が1.1以上であると共に、前記領域Aの面積Saおよび領域Bの面積Sbの比Sa/Sbが10/90〜90/10であることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、トレッドを構成するゴム成形体が、算術平均粗さRaが2μm以下である領域Aおよび算術平均粗さRaが3μm以上である領域Bを有し、領域Aおよび/または領域Bの最大長さL1が略同方向に延在し、かつ最大長さL1の延在方向と直角方向に最大の第2長さL2に対する最大長さL1の比L1/L2が1.1以上、領域AおよびBの面積SaおよびSbの比Sa/Sbを10/90〜90/10にしたので、氷上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上させることができる。
ゴム成形体の表面を前記第2長さL2の延在方向にみるとき、前記領域Aおよび領域Bが交互に配置されてなり、領域Aから領域Bへの境界から次の領域Aから領域Bへの境界までの平均長さが50μm〜5000μmであるとよく、氷上性能およびウェット性能を効率的に改良することができる。
本発明のゴム成形体からなるトレッド部を有する空気入りタイヤは、接地面の排水性能を改良し氷上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上させることができる。本発明の空気入りタイヤは、前記最大長さL1の方向が、タイヤ幅方向に対し、±20°の角度で配向しているとよい。
本発明のゴム成形体の表面の一例を模式的に示す平面図である。 本発明のゴム成形体において算術平均粗さRaの一例を模式的に示す説明図である。 本発明の空気入りタイヤの表面の一例を模式的に示す平面図である。 本発明の空気入りタイヤの表面の他の例を模式的に示す平面図である。
図1は、本発明のゴム成形体の実施形態の一例において、その表面を模式的に示す平面図である。図1の例では、領域Aの中に領域Bが独立して存在する。領域Bの形状は、楕円形であり、その長軸の延在方向が略同方向に並んでいる。本明細書において、領域Aおよび/または領域Bの最大長さをL1とし、この最大長さL1の延在方向と直角方向における最大の長さを第2長さL2とする。図1の例では、楕円形をした領域Bの長軸が最大長さL1、単軸が第2長さL2に相当する。本発明のゴム成形体は、図1の例に限定されるものではなく、領域Bの中に領域Aが独立して存在してもよいし、領域Aおよび領域Bが共に連続相を形成してもよい。
本発明のゴム成形体は、図1のように、その表面に互いに独立した領域Aおよび領域Bを有する。ここで「互いに独立する」とは、領域Aおよび領域Bが区別可能に存在し、かつ重なり合わないことを意味する。領域Aおよび領域Bは、その算術平均粗さRaが互いに相違する。領域Aの算術平均粗さRaは2μm以下、好ましくは0.01〜1μmである。領域Bの算術平均粗さRaは3μm以上、好ましくは4〜30μmである。このような範囲の算術平均粗さRaを有する領域Aおよび領域Bを互いに独立して存在させることにより、領域Aまたは領域Bだけを存在させたときよりも氷上性能およびウェット性能を優れたものにすることができる。本明細書において、算術平均粗さRaは共焦点型レーザー顕微鏡を使用して倍率200倍の条件で測定される値とする。
本発明において、領域Aおよび/または領域Bの最大長さL1が略同方向に延在する。「略同方向に延在する」とは、最大長さL1の延在方向が、その代表的な延在方向に対し±20°の角度の範囲内であることを意味する。ここで代表的な延在方向は、そのゴム成形体において予め定められた方向にすることができる。例えば空気入りタイヤのトレッドの場合、タイヤ幅方向(ラジアル方向)を予め定められた方向にするとよい。また予め定められた方向がないときは延在方向の集合における頻度中心となる方向とすることができる。
ゴム成形体は、最大長さL1および第2長さL2の比L1/L2が1.1以上、好ましくは1.4〜300である。比L1/L2を1.1以上にすることにより、氷上性能およびウェット性能を優れたものにすることができる。また領域Aおよび/または領域Bの形状は、最大長さL1および第2長さL2の比L1/L2が1.1以上であれば、図1に例示した楕円形に限定されるものではない。例えば領域Aおよび/または領域Bの形状として、長方形、ひし形、多角形、不定形等を挙げることができる。
本発明において、領域Aの面積Saおよび領域Bの面積Sbの比Sa/Sbは10/90〜90/10、好ましくは25/75〜75/25である。面積比Sa/Sbをこのような範囲内にすることにより氷上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上することができる。すなわち面積比Sa/Sbが10/90未満、或は90/10を超えるときは、氷上性能およびウェット性能を改良する効果が得られない。
図2は、本発明のゴム成形体の実施形態の一例において、その表面を模式的に示した平面図およびある第2長さL2の延在方向xにみた算術平均粗さRaの変化を模式的に示した説明図である。図2の例では、領域Aの中に領域Bが独立して存在し、その左端の領域Bの第2長さL2の延在方向をxを付した直線で表す。この第2長さL2の延在方向xに沿った算術平均粗さRaの変化を図2の下方に模式的に表している。
本発明のゴム成形体は、図2に例示するように、第2長さL2の延在方向xにみるとき、領域Aおよび領域Bが交互に配置され、かつ領域Aから領域Bへの境界から次の領域Aから領域Bへの境界までの平均長さが好ましくは50μm〜5000μm、より好ましくは200μm〜4000μmであるとよい。すなわち図2の第2長さL2の延在方向xに沿って表面粗さを観察するとき、領域Aから領域Bへ移行する1つの境界から、領域Aから領域Bへ移行する次の境界までの長さPの平均が好ましくは50μm〜5000μmであるとよい。このように表面が粗い領域Bおよび表面が比較的平滑な領域Aが繰り返す基本長さを50μm〜5000μmにすることにより、氷上性能およびウェット性能をより優れたものにすることができる。
従来、ゴム成形体の表面を粗く成形するとき、熱膨張性マイクロカプセル、熱膨張性黒鉛、円筒状珪藻土、発泡剤、粒子径が3μm以上の硬質粒子、ゴム中での大きさが3μm以上となる軟質物質など配合し、これを加硫成形することによりゴム成形体の表面に凹凸を形成していた。しかしながら、氷上性能およびウェット性能をさらに高くするため、熱膨張性マイクロカプセルや発泡剤などの配合量を増やしトレッドの表面粗さを増加させようとすると、凹部の面積は増えるものの凸部の面積が減ってしまうため、氷上性能およびウェット性能を改良するには限界があった。
これに対し本発明のゴム成形体のように、表面が粗く凹部を多く有する領域Bおよび表面が比較的平滑で凸部を多く有する領域Aを独立して存在させることにより、凹部が多い領域Bが氷表面の水膜を吸収、排除すると共に、凸部が氷面に接触し接地面積を確保することにより、氷上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上することができる。
本発明のゴム成形体において、算術平均粗さRaが相違する領域Aおよび領域Bを互いに独立して存在させる方法は、特に制限されるものではないが、例えば金型の内側を表面粗さを異ならせるように区画した成形金型を用いてゴム成形体を加硫成形することにより金型内表面の粗さをゴム成形体の外表面に転写することができる。金型内表面の粗さの度合い、区画領域の形状、大きさ、向きを所定のものにすることにより、本発明のゴム成形体を得ることができる。
算術平均粗さRaが相違する領域Aおよび領域Bを独立して存在させる他の方法としては、ゴム成形体の表面の一部に算術平均粗さRaが相違する他のゴム成形体の層を積層する方法、非相溶である2種以上のゴム組成物を混合し相分離構造を形成させると共に、熱膨張性マイクロカプセルや発泡剤の種類や配合量を分離相間で互いに異ならせる方法、2種以上のゴム組成物を同時に押出して所望の独立領域を形成させると共に、熱膨張性マイクロカプセルや発泡剤の種類や配合量を領域間で互いに異ならせる方法、ゴム成形体を加硫した後に部分的に研磨することで算術平均粗さRaの異なる領域を形成させる方法等を挙げることができる。なかでも非相溶のゴム組成物同士を混合し、算術平均粗さRaが相違する相分離構造を形成させたゴム成形体を得る方法、算術平均粗さRaが相違する他のゴム成形体の層を積層する方法が好ましい。このように領域Aおよび領域Bを形成する場合、領域Aおよび領域Bの形状、配向方向、面積比率は、それぞれの領域を形成するゴムの体積比率と押出しの方向を制御することにより調節することができる。
本発明のゴム成形体は、空気入りタイヤのトレッド部に好適に使用することができる。このゴム成形体をトレッド部に有する空気入りタイヤは、接地面の排水性能を改良し、氷上性能を従来レベル以上に向上することができる。
図3は、本発明の空気入りタイヤの実施形態における表面の一例を模式的に示す平面図である。図3では、領域Aの中に領域Bが独立して存在する。領域Bの形状は、略楕円形であり、その長軸L1の延在方向が略タイヤ幅方向Wに並んでいる。領域Bの最大長さL1の方向と、タイヤ幅方向Wとがなす配向角度θは、好ましくは±20°の角度、より好ましくは±15°、更に好ましくは±10°であるとよい。最大長さL1の延長方向がタイヤ幅方向Wに対する配向角θをこのような範囲内にすることにより、氷上性能およびウェット性能を更に優れたものにすることができる。図3の例は、領域Aの中に略楕円形の領域Bが独立して存在しているが、本発明の空気入りタイヤは、この例に限定されることはなく、領域Aおよび/または領域Bの長さL1の方向と、タイヤ幅方向Wとがなす配向角度θが上述した範囲内であればよい。
図4は、本発明の空気入りタイヤの他の実施形態における表面の例を模式的に示す平面図である。図4では、算術平均粗さRaが2μm以下である複数の領域Aおよび算術平均粗さRaが3μm以上である複数の領域Bが、いずれもタイヤ幅方向に延在し、かつ領域Aおよび領域Bがタイヤ周方向に交互に繰り返し配置されている。また図4に記載された領域を1つのまとまった領域Iとするとき、そのタイヤ幅方向に隣接して他の領域Iをタイヤ周方向にずらせて配置することができる。領域Aおよび/または領域Bは、タイヤ幅方向に連続させることができる。または領域Aおよび/または領域Bは、タイヤ幅方向に不連続でもよい。このように領域Aおよび領域Bを配置しても空気入りタイヤの氷上性能およびウェット性能を更に優れたものにすることができる。
図4の例において、領域Aおよび領域Bのタイヤ幅方向Wに向いた最大長さL1は略同じ大きさであり、領域Aのタイヤ周方向の幅がL2′であり、領域Bのタイヤ周方向の幅がL2である。最大長さL1と、最大の第2長さL2およびL2′の比L1/L2およびL1/L2′はいずれも1.1以上である。領域Aの面積Saおよび領域Bの面積Sbの比Sa/Sbが10/90〜90/10であり、最大長さL1が略同じであることから、最大の第2長さの比L2′/L2は、10/90〜90/10である。図示の例は、最大長さL1の延在方向がタイヤ幅方向Wであるが、最大長さL1の延在方向はタイヤ幅方向Wに対し、配向角度θで傾斜してもよい。配向角度θは、上述の範囲ないであるとよい。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1に記載した領域Aを構成する4種類のゴム組成物(組成A−1〜A−4)および表2に記載した領域Bを構成する5種類のゴム組成物(組成B−1〜B−5)を調製し、これらを表3〜5に記載する配合比で混合し、加硫成形することによりゴム成形体(実施例1〜12、比較例1−6)を作成した。なお標準例のゴム成形体は、表1に記載の組成A−4のゴム組成物を加硫成形したものである。
表1,2に記載の9種類のゴム組成物(組成A−1〜A−4および組成B−1〜B−5)を調製するに当たり、それぞれ硫黄、加硫促進剤、発泡剤および熱膨張性マイクロカプセルを除く成分を秤量し、1.7L密閉式バンバリーミキサーで5分間混練した後、そのマスターバッチを放出し室温冷却した。このマスターバッチを同1.7L密閉式バンバリーミキサーに供し、硫黄、加硫促進剤、発泡剤および熱膨張性マイクロカプセルを加え、混合しゴム組成物を得た。
上記で得られた9種類のゴム組成物(組成A−1〜A−4および組成B−1〜B−5)を用いて、表3〜5に示す諸特性を有するゴム成形体を下記の方法で作成した。
実施例1〜7、比較例1〜6では、領域A、Bを構成するそれぞれの未加硫ゴム組成物の厚さ2mmのシートを作成しておき、これらを複数枚積層させたシートを作成した。ここで、積層方向の厚み(この場合は2mm)がL2に相当する。積層方向と垂直な方向に対してL1/L2が所望の大きさとなるように切断し、帯状の積層体を作成した。この帯状積層体の切断面をL2だけずらして接合することを複数回繰り返すことで領域A、Bが格子状(長辺/短辺の比がL1/L2)に配置する試料を作成した。この試料を厚さが2mmになるようにスライスした後に加硫して、氷上摩擦試験とウェット摩擦試験用試料を作成した。領域A、Bの比率は、積層パターンによって変量した。すなわち、両者を交互に配置した場合は50/50となり、2枚に1枚の割合で積層すれば、33/67となる。ゴム成形体の長辺の延長方向に対する角度の異なる試料は、摩擦試験片を作成する際に、摩擦方向に対して所望の角度だけ傾けた試料を作成した。
実施例8〜12は、積層するゴムの厚みを所望のL2に合わせて上記と同様に試料を作成した。実施例8,9は、所望のL2となるように表面を粗くする加工を施した部分と未加工部分を格子状に配置した加硫モールドを用いて、組成A2のゴムを加硫することによって作成した。
ゴム成形体の表面粗さは、共焦点型レーザー顕微鏡を使用して倍率200倍の条件で測定した。
氷上性能
得られた加硫ゴム試験片を偏平円柱状の台ゴムに貼り付け、インサイドドラム型氷上摩擦試験機を用いて、測定温度−1.5℃、荷重5.5kg/cm2、ドラム回転速度25km/hの条件で氷上摩擦係数を測定した。得られた氷上摩擦係数を、標準例の値を100とする指数にして、「氷上性能」の欄に示した。この指数値が大きいほど氷上摩擦力が大きく氷上性能が優れることを意味する。
ウェット性能
得られた加硫ゴム試験片を用いてアウトサイド型摩擦試験機を用いて路面に水を散布した状態で、測定温度25℃、面圧180kPa、ドラム回転速度30km/hの条件でウェット摩擦係数の最大値を測定した。得られたウェット摩擦係数の最大値を、標準例の値を100とする指数にして、「ウェット性能」の欄に示した。この指数値が大きいほどウェット性能が優れることを意味する。
Figure 0006790460
Figure 0006790460
なお、表1〜2において使用した原材料の種類を下記に示す。
・NR:天然ゴム、SIR20
・BR:ポリブタジエンゴム、日本ゼオン製Nipol 1220
・カーボンブラック:キャボットジャパン社製ショウブラックN339
・酸化亜鉛:正同化学工業社製酸化亜鉛3種
・ステアリン酸:日油社製ビーズステアリン酸
・プロセスオイル:昭和シェル石油株式会社製エキストラクト4号S
・中空微粒子:熱膨張性マイクロカプセル、松本油脂製薬社製マツモトマイクロスフェアーF100
・硫黄:鶴見化学工業社製金華印油入微粉硫黄(硫黄の含有量95.24質量%)
・加硫促進剤:加硫促進剤CBS、大内新興化学工業社製ノクセラーCZ−G
Figure 0006790460
Figure 0006790460
Figure 0006790460
表3〜5から明らかなように実施例1〜11のゴム成形体は、氷上性能およびウェット性能を標準例のレベル以上に向上させることが確認された。
比較例1、2のゴム成形体は、領域Bの算術平均粗さRaが3μm未満であるので、氷上性能およびウェット性能が劣る。
比較例3のゴム成形体は、領域Aの算術平均粗さRaが2μmを超えるので、氷上性能およびウェット性能が劣る。
比較例4のゴム成形体は、最大長さL1および第2長さL2の比L1/L2が1.1未満であるので、氷上性能およびウェット性能が劣る。
比較例5のゴム成形体は、領域Aおよび領域Bの面積の比Sa/Sbが10/90未満なので、氷上性能およびウェット性能が劣る。
比較例6のゴム成形体は、領域Aおよび領域Bの面積の比Sa/Sbが90/10を超えるので、氷上性能およびウェット性能が劣る。
A 領域A
B 領域B
L1 最大長さ
L2 最大長さL1に直角方向に最大の第2長さ
W タイヤ幅方向

Claims (3)

  1. ゴム成形体からなるトレッドを有する空気入りタイヤであって、前記ゴム成形体が、その表面の算術平均粗さRaが2μm以下である複数の領域Aおよび算術平均粗さRaが3μm以上である複数の領域Bを互いに独立して有し、前記領域Aおよび/または領域Bの最大長さL1が略同方向に延在してなり、かつ前記最大長さL1および該最大長さL1の延在方向と直角方向に最大の第2長さL2の比L1/L2が1.1以上であると共に、前記領域Aの面積Saおよび領域Bの面積Sbの比Sa/Sbが10/90〜90/10である、空気入りタイヤ
  2. 前記第2長さL2の延在方向にみるとき、前記領域Aおよび領域Bが交互に配置されてなり、領域Aから領域Bへの境界から次の領域Aから領域Bへの境界までの平均長さが50μm〜5000μmであることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ
  3. 前記最大長さL1の方向が、タイヤ幅方向に対し、±20°の角度で配向してなることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
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