JP6790404B2 - 複合捲縮糸 - Google Patents
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また一方、ポリエステル系弾性繊維がポリプロピレンテレフタレート繊維やポリブチレンテレフタレート繊維とポリエステル繊維の異収縮混繊糸により伸縮回復性が優れた織編物を得る提案がされているが十分な伸縮性と風合いの高質感が得られるものではなかった〈特許文献3〉。
このコンジュゲートマルチフィラメント繊維に発現する3次元コイル構造捲縮発現は、ポリエステル系ポリマーのサイドバイサイド型あるいは偏心芯鞘型構造においてポリマー品種差、粘度差等と複合紡糸におけるそれぞれポリマーの比率、および貼り合わせ形態、紡糸温度さらには延伸時の温度、張力等の要因や条件によって異なる。通常、コンジュゲートマルチフィラメント繊維の紡糸や延伸の条件は製糸性、工程通過性や潜在捲縮発現力等の品質重視で設定され、一般にテキスタイルを製造する織編物生産の準備工程においては、原糸の形態としてマルチフィラメント繊維がストレートで収束した形態の方が工程通過性良く歓迎される。それに対して当該捲縮発現性コンジュゲートマルチフィラメント繊維は、全くのストレート形状でなくマルチフィラメント繊維がカールした形態の傾向にある。
また、複合捲縮糸のトータル繊度は、40〜900dtexが好ましい。40dtex未満では3次元コイル捲縮が発現しにくくなり好ましくない。900dtexを超えると、テキスタイルで硬い風合いとなり、好ましくない。外衣用途のテキスタイルにさらに好ましく使用される範囲としては80〜600dtexである。
また、本発明の複合捲縮糸の発現捲縮伸長率が15〜200%の性能を有することが高ストレッチ性を得られるので好ましい。
ただし、発現捲縮伸長率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
L0:コンジュゲートマルチフィラメント繊維をカセ取機でカセにとり1昼夜放置リラックスさせてコイル状捲縮を発現させた後、0.36×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
L1:L0を測定後,L0測定荷重を取り除き、0.9×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
この際、発現捲縮伸長率が15%未満のときはストレッチ性が不足するので好ましくない。また発現捲縮伸長率が200%を超えるときにはストレッチ性が高すぎ、ストレッチバックが低下し、生地にパッカリングが生じ易くなり好ましくない。
ただし、発現捲縮伸長率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
L0:コンジュゲートマルチフィラメント繊維をカセ取機でカセにとり1昼夜放置リラックスさせてコイル状捲縮を発現させた後、0.36×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
L1:L0を測定後,L0測定荷重を取り除き、0.9×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
この発現捲縮伸長率は、加工する前のコンジュゲートマルチフィラメント糸が複合工程において受ける外力に打ち勝って3次元コイルの捲縮発現する能力を有することを示すもので当該原糸を熱処理することによって発現する捲縮の伸長率に比較して小さい応力であり、そのため測定荷重を変更している。
複合捲縮糸の構成要件としては、基本的には、発現捲縮マルチフィラメント3次元コイル状発現捲縮のコイル数が異なるマルチフィラメント繊維の複合によって熱水中での潜在捲縮発現構造により、テキスタイルでのストレッチ性や伸長回復性等の高機能性、さらには防皺性効果に寄与するが、そのほかにテキスタイルを使用したアイテムに高質感として触感や見た目の高級感として生地の表情や縫製品としての上品さ、仕立て映えなど当該技術による優位性が必要である。まず、コンジュゲートマルチフィラメント繊維に加えて効果のある他のマルチフィラメント品種としては、カチオン染料可染型マルチフィラメント繊維、極細マルチフィラメント繊維(直紡、海島等割繊型)、微細粒子添加マルチフィラメント繊維やポリウレタン弾性糸から選択できる。カチオン染料可染型マルチフィラメント繊維は、外衣用途のウールのテキスタイル分野で表情としての高質感として杢タイプのテキスタイルとして必須であり、ウールのクオリティを上回るためには必須である。極細マルチフィラメント繊維は、単子繊度1dtex以下の繊維でのソフトな風合いに必要であり、当該複合捲縮糸を使用したスエードタイプのテキスタイルでは高級感の付与には欠かせない。また、微粒子添加型マルチフィラメント繊維は礼服など黒の発色性が重視されるテキスタイルには欠かすことができない原糸である。さらには、ポリウレタン系弾性糸は、ポリエステルとの複合テキスタイルでは染色条件による脆化、組織構造による制約面からポリウレタン系弾性糸の高ストレッチ性が必要な用途で十分なストレッチ、バック性が十分出せていないテキスタイルにポリウレタン系弾性糸を2〜4倍に延伸した状態で比較的芯に配列される構造の複合捲縮糸を使用することによって好ましいストレッチ性効果を得ることができる。
ただし、
T:撚数(t/m)、
α:撚係数、
D:複合糸のトータル繊度(dtex)
本発明の複合方法は構成する複数のフィラメントを引きそろえて複合糸にするには、発現捲縮の3次元コイル数が異なるマルチフィラメント繊維を複合糸の長さ方向において収束部と非収束部エアー配置する方法として交絡・混繊機やタスラン加工機を用いる方法を採用する。従来のパーンワインダーで合糸する方法あるいは合撚機を使用する方法では、本発明の3次元コイル数の複合構造を得ることはできない。複合捲縮糸を構成するフィラメント原糸をクリールに仕掛け、張力をコントロールしながら引き揃えてエアー加工ノズルに供給するが、インターレースノズルで加工する場合とタスランノズルで加工する場合、構成するフィラメント繊維の供給フィード率条件が大きく異なる。インターレース加工は、フィラメントが長さ方向に引き揃えられ圧空ノズルで単フィラメント通しを部分的に交絡させてずれにくくするのが目的で行われるので複合捲縮糸の長さ方向に緊張した時に単繊維の弛みはほぼない状態となる。本発明は、インターレース交絡本来の工程通過性を良くする目的とさらに複合糸の長さ方向に収束部と非収束部を繰り返すフィラメント糸であって、その非収束部および収束部においてそれぞれのコンジュゲートマルチフィラメント繊維の3次元コイル数比が1:1.5〜1:15の範囲で構成する構造を得るために実施する。その条件として、供給2糸条に0〜3%程度のフィード差を設定し実施する。複合捲縮構造を有する複合糸は、長さ方向においてそれぞれが有する2種類の3次元コイル数を異にするマルチフィラメント繊維が引き揃えられて混繊交絡した収束部と開繊部の異捲縮数によって生機の染色加工において熱収縮と潜在コイル捲縮の発現により、比較的捲縮発現コイル数が多い原糸が内層にコイル数の少ない方が外層に多層構造を形成することにより織物構造を変化させ質感と機能性効果付与を可能にする。
また、図2(A)(B)は、本発明の実施例において得られる複合加工してなる長さ方向に収束部と非収束部を繰り返すフィラメント糸であって、単繊維発現捲縮コイルの構造形態を有する複合捲縮糸の繊維の形状を示す図面代用写真であり、(A)はエアー交絡加工、いわゆるインターレース加工複合捲縮糸、(B)は流体乱流加工、いわゆるタスラン加工複合捲縮糸を示す。
また、図3は、本発明の複合捲縮糸の製造方法の一例を示すエアー交絡装置を備えた加工機のプロセス概略図である。
発現捲縮伸長率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
ただし、
L0:コンジュゲートマルチフィラメント繊維をカセ取機で10回巻きカセにとり1昼夜放置リラックスさせてコイル状捲縮を発現させた後、0.36×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
L1:L0を測定後,L0測定荷重を取り除き、0.9×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
(2)沸水処理における発現捲縮伸長率
発現捲縮伸長率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
ただし、
L0:コンジュゲートマルチフィラメントをカセ取機でカセにとり1昼夜放置カセをガーゼにフリーな状態で包み、98℃×15分で熱水処理しリラックスさせてコイル状捲縮を発現させた後、1昼夜風乾後、9×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
L1:L0を測定後,L0測定荷重を取り除き、22.5×10−3cN/dtexの荷重を吊るした時の30秒後のカセ長
(3)3次元捲縮コイル径
熱処理前の発現捲縮伸長率を測定用に作成したカセからランダムに10cm長さで原糸をガラス版にフリーにおいて貼り付け、キーエンス製マルチスコープで計測スケールを表示しコイル径を確認する。
(4)3次元コイル数比
熱処理前の発現捲縮伸長率を測定用に作成したカセからランダムに50cmの長さで複合捲縮糸を抜き出し、それぞれのコンジュゲートマルチフィラメントの開繊部のコイル数を数え、その比を3次元コイル数比とする。
(5)ヨコ打ち込み織物の評価
(a) ストレッチ性
JIS L1096(2010)の伸縮織物及び編物の伸縮性測定法B法(織物の定荷重法)の規定に準じて測定。織物の長さ方向に幅50mm、幅方向に長さ300mmのサンプルを3枚採取し、つかみ間隔200mmのスケールを表示し、両幅から糸を取り除いて1.5kgの荷重をかけて1分後の長さを測り、ストレッチ率を計算する。
(b) ふくらみ感
実施例で作成した織物のふくらみ感において、特に優れたなふくらみ感のあるタッチを有しているものを◎、良いふくらみ感のあるタッチを有しているものを○、少しふくらみ感が不足しているものを△、ふくらみ感がないものを×とし、無作為に選んだ10人の評価の平均に近いものを結果とした。
(c) 反発感
実施例で作成した織物の反発感において、特に優れたな反発感を有しているものを◎、良い反発感を有しているものを○、少し反発感が不足しているものを△、反発感がないものを×とし、無作為に選んだ10人の評価の平均に近いものを結果とした。
(d) 防しわ性
実施例で作成した織物の反発感において、タテ・ヨコ30cmのサンプルで着用時を想定した荷重感覚で握って開いてテーブルに置き、しわの形状と生地を手で撫でてしわの取れやすさを官能判定した。しわがとれるものを◎、ほとんどのしわがとれるものを○、しわが少し目立つものを△、しわが目立つものを×とし、無作為に選んだ10人の評価の平均に近いものを結果とした。
糸加工前の発現捲縮コイル数少のマルチフィラメント繊維(A)として、極限粘度0.52のポリエチレンテレフタレートポリマーから成る低粘度成分と、極限粘度0.75のポリエチレンテレフタレートから成る高粘度成分とを重量複合比(%)50:50で並列型に貼り合わせたコンジュゲート糸を延伸・熱処理部を持つダイレクトスピニング紡糸機で速度4、000m/secで巻取り、熱処理前の発現捲縮3次元コイル径が3mmの繊度56dtex、フィラメント数12本のセミダル丸断面マルチフィラメント糸を得た。(図1(A))もう一種の発現捲縮コイル数の多いマルチフィラメント繊維(B)として、極限粘度1.38のポリトリメチレンテレフタレートから成る高粘度成分と極限粘度が0.65のポリエチレンテレフタレートから成る低粘度成分とを重量複合比(%)50:50から成るこれより熱処理前の発現捲縮3次元コイル径が1mmの56dtex、フィラメント数24本のセミダルダルマ型断面マルチフィラメント糸を得た(図1(B))。得られた2種類のコンジュゲートマルチフィラメント繊維の複合加工をするにあたり熱処理前の発現捲縮率およびコイル径を測定した結果(A)は発現捲縮率が20.1%、コイル径が3mm、(B)は発現捲縮率が88.3%、コイル径が1mmであった。得られた2種類のマルチフィラメント糸(A)(B)を図3に示す糸加工設備のクリール1およびクリール3に仕掛け複合糸加工を実施した。フィラメント数1:1.5本の原糸(A)は、フィードローラー4〜9間でフィード率による張力を調整してもう一方の原糸(B)と引き揃えエアー交絡ノズル10にて圧空処理であるインターレース処理を施し、巻き取りロール12にて複合捲縮糸をチーズ13に巻き上げた。加工上がり複合糸を所定の方法にて特性を評価した。熱処理前発現捲縮伸長率は、69.8%で糸形態は図2(A)に示すように複合糸の長さ方向に収束部と非収束部を有し、3次元コイル数が少ない(A)とコイル数の多い(B)のコイル数比を1:2.5の範囲で異にする構造を有していた。この複合糸の沸水処理発現捲縮伸長率は122.8%を示した。得られた複合捲縮糸を村田機械(株)製撚糸機としてWT310型ダブルツイスターにてS撚1,000T/Mを付与し、65℃、40分の真空スチームセット機で撚り止めセットを行い、エアージェットルームで経糸に通常使用されているポリエステルDTYの56T−72セミダルフィラメント糸のヨコ糸に使用し2/1ツイル組織で製織した。続いて生機を染色加工工程に投入した。98℃拡布連続精練のあと130℃液流リラックス処理、180℃で中間セット、15%のアルカリ減量と分散染料での130℃染色を行い、捲縮発現を十分にする加工を実施し幅出しセット仕上げをした。得られた生地はストレッチ性に優れ、ふくらみ感、反発感、防しわ性にも特に優れていた。
実施例1の糸加工において、糸加工前の発現捲縮コイル数が少ないマルチフィラメント繊維(A)ともう一種の発現捲縮コイル数の多いマルチフィラメント繊維(B)とさらに、カチオン可染型ポリエステルマルチフィラメントDTYの84dtex、36フィラメントの仮撚加工糸をクリール2に仕掛けフィードローラー4′〜9でフィード率による張力調整を行いインターレースノズル10に3糸条を引きそろえて供給し圧空処理を行い複合糸の長さ方向に3次元コイル数の異なる収束部と非収束部を持った複合捲縮糸とした。複合捲縮糸の熱処理前発現捲縮伸長率は実施例1に比較し低い値であるが60.1%であり、3次元コイル数比は1:2.4であった。またこの複合の沸水処理発現捲縮伸長率は、51.3%であった。複合糸は撚り数を750T/Mに変更し、染色加工を110℃カチオン染料で染色した以外は実施例1に準じて評価した。得られた生地は梳毛調の外観を有し、ストレッチ性、防しわ性の機能性に優れ、ふくらみ感、反発感の風合いも特に優れていた。
実施例1の複合加工において、糸加工前の発現捲縮コイル数が少ないマルチフィラメント(A)の56dtex、フィラメント数12本のセミダル丸断面マルチフィラメント糸をクリール2に仕掛けフィードローラー4′から供給し、80℃の熱ピンローラーに接触させて予熱し、フィードローラー6とフィードローラー8の間に設置し150℃に加熱したヒーターに5%のオーバーフィード率で供給して当該マルチフィラメント繊維の発現3次元コイル数を多くした。もう一種の発現捲縮コイル数の多いマルチフィラメント繊維(B)の56dtex、フィラメント数24本のセミダルダルマ型断面マルチフィラメント糸をクリール1に仕掛けてフィードローラーから供給しローラー9で2本引き揃えてローラー9と11の間に設置したインターレースノズル10に供給し複合加工した。得られた複合捲縮糸は実施例1よりも異なる捲縮数の小さい径の3次元コイルが複合された収束部と非収束部から構成されるものであった。得られた複合捲縮糸の熱処理前発現捲縮伸長率が71.5%、3次元コイル数比は1:2、沸水処理発現捲縮伸長率が97%であった。複合糸は、実施例1に準じて評価した。得られた生地はストレッチ性、防しわ性の機能性に優れ、ふくらみ感、反発感の風合いも優れていた。
実施例3のコンジュゲートマルチフィラメント糸2本加工において、さらにテキスタイルでの風合い、外観等の新規効果を付与するためクリール2に紡糸速度3,000m/minで紡糸したカチオン可染型ポリエステルマルチフィラメント繊維の140dtex36フィラメントのPOYを仕掛け、3糸条構成の複合捲縮糸を作った。POYはフィードローラー4′と6の間に設置のホットピン5の温度80℃で予熱・低倍率延伸し、ローラー6と8との間に設置のヒーター7で170℃熱セットを行いローラー9で3糸条を引き揃えてローラー9と11の間に設置したタスランノズル10で3次元コイル発現原糸2品種とその他のマルチフィラメント糸1品種で複合捲縮糸を作った。複合捲縮糸の熱処理前発現捲縮伸長率は58%、3次元コイル数比は1:4.5、沸水処理発現捲縮伸長率は50%であった。複合糸は、撚り数を750T/Mに変更した以外は実施例1に準じて評価した。得られた生地は綿調外観を有し、防しわ性に特に優れ、ストレッチ性、ふくらみ感、反発感にも優れていた。
実施例1に使用の発現捲縮コイル数の多いマルチフィラメント繊維(B)の極限粘度1.38のポリトリメチレンテレフタレートから成る高粘度成分と極限粘度が0.65のポリエチレンテレフタレートから成る低粘度成分とを重量複合比(%)50:50から成るこれより熱処理前の発現捲縮3次元コイル径が1mmの56dtex、フィラメント数24本のセミダルダルマ型断面マルチフィラメント糸を図3の糸加工機のクリール1及び3に仕掛け、フィードローラー4および4″でフィード率を設定しローラー9で引き揃えてローラー9と11の間に設置したインターレースノズル10で圧空処理を行い捲縮複合糸に加工した。複合捲縮糸の熱処理前発現捲縮伸長率は89%、3次元コイル数比は1:1.1、沸水処理発現捲縮伸長率は165%であった。複合糸は実施例1と同条件で評価実施した。得られた生地はストレッチ性は特に優れていたが、捲縮発現が均一であるためふくらみ感・防しわ性が不足し、反発感ない結果となった。
実施例1と同様のマルチフィラメント繊維(A)とマルチフィラメント繊維(B)を用いて、合撚1000T/Mのみを実施した。得られた複合撚糸は実施例1と同条件で評価実施した。得られた生地は3次元コイル捲縮がほとんど発現できずストレッチ性は不足しており、ふくらみ感もなく、防しわ性、反発感も不足する結果となった。
Claims (6)
- 粘度が異なる少なくとも2成分のポリエステル系ポリマーがサイドバイサイド型あるいは偏心芯鞘型に接合したコンジュゲートマルチフィラメント繊維を2種類含む長さ方向に収束部と非収束部を繰り返すフィラメント糸であって、その非収束部において上記2種類それぞれのコンジュゲートマルチフィラメント繊維の3次元コイル数比が1:1.5〜1:15で構成されることを特徴とする複合捲縮糸。
- 粘度の異なる2種類のポリエステル系ポリマーからなるサイドバイサイド型あるいは偏心芯鞘型のコンジュゲートマルチフィラメント繊維の1本が粘度の異なる2種類のポリエステル系ポリマーがポリエチレンテレフタレートからから成り、もう一本の方がポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートあるいはポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートからなるコンジュゲートマルチフィラメント繊維であることを特徴とする請求項1に記載の複合捲縮糸。
- 3次元コイル数が少なるコンジュゲートマルチフィラメント繊維は高粘度サイドがポリエチレンテレフタレートと低粘度サイドがポリエチレンテレフタレートから成り、他方の3次元コイル数が多なるコンジュゲートマルチフィラメント繊維は、高粘度サイドがポリトリメチレンテレフタレートあるいはポリブチレンテレフタレートと低粘度サイドがポリエチレンテレフタレートから成ることを特徴とする請求項1または2に記載の複合捲縮糸。
- 粘度の異なる2種類のポリエステル系ポリマーからなるサイドバイサイド型あるいは偏心芯鞘型のコンジュゲートマルチフィラメント繊維の熱処理前の単フィラメントの発現捲縮コイル数を異にする2種類のマルチフィラメント繊維含むフィラメントに加え、他のフィラメント繊維を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合捲縮糸。
- コンジュゲートマルチフィラメント繊維および/または他のフィラメント繊維がカチオン染料可染マルチフィラメント繊維を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の複合捲縮糸。
- 複合捲縮糸が下記式で示される撚り係数αが10〜200の範囲で撚糸されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複合捲縮糸。
撚数T=α√D
ただし、
T:撚数(t/m)、
α:撚係数、
D:複合糸のトータル繊度(dtex)
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