JP6789355B2 - 車載器、プログラム、及びキーレスエントリシステム - Google Patents

車載器、プログラム、及びキーレスエントリシステム Download PDF

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Description

本発明は、車載器、プログラム、及びキーレスエントリシステムに関する。
従来、車両に設置された車載器と、ユーザにより所持される携帯機と、を備えるキーレスエントリシステムが利用されている。キーレスエントリシステムでは、ランプの点灯や施錠・解錠などの車両制御のために、車両に対する携帯機(ユーザ)の位置を特定することが重要である。従来、車両に対する携帯機の位置を特定する方法として、車載器が複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信し、携帯機が各被測定信号の受信信号強度(RSSI)を測定し、携帯機が当該受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を送信し、車載器が当該測定結果信号に含まれる受信信号強度に基づいて携帯機の位置を特定する方法が提案されている。
特開2007−205004号公報 特開2002−188342号公報 特開2010−203066号公報
しかしながら、上記従来の方法では、携帯機が車載器から離れているために、携帯機が受信信号強度を測定できなかった場合や、携帯機により測定された受信信号強度が小さい場合であっても、車載器は、携帯機から受信した測定結果信号に含まれる受信信号強度に基づいて携帯機の位置を特定したため、携帯機の位置の特定精度が低下するという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、被測定信号の受信信号強度に基づいて、携帯機の位置を精度よく特定できる車載器、プログラム、及びキーレスエントリシステムを提供する。
一実施形態に係る車載器は、
複数の送信アンテナと、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信する車載器送信部と、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信する車載器受信部と、
前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するか判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する車載器制御部と、
を備え
前記車載器制御部は、前記測定結果信号に、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が含まれない場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定する。
また、他の実施形態に係る車載器は、
複数の送信アンテナと、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信する車載器送信部と、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信する車載器受信部と、
前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するか判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する車載器制御部と、
を備え、
前記車載器制御部は、前記測定結果信号に含まれる、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が第1閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定する。
また、更に他の実施形態に係る車載器は、
複数の送信アンテナと、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信する車載器送信部と、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信する車載器受信部と、
前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するか判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する車載器制御部と、
を備え、
前記車載器制御部は、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度の最大値と最小値との差が第3閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定する。
また、更に他の実施形態に係るプログラムは、
車室内に配置された送信アンテナを含む複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信するステップと、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信するステップと、
前記測定結果信号に、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が含まれない場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記測定結果信号に、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が含まれる場合、前記携帯機の位置を特定する判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するステップと、
をコンピュータに実行させる。
また、更に他の実施形態に係るプログラムは、
車室内に配置された送信アンテナを含む複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信するステップと、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信するステップと、
前記測定結果信号に含まれる、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が第1閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記測定結果信号に含まれる、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が前記第1閾値以上である場合、前記携帯機の位置を特定すると判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するステップと、
をコンピュータに実行させる。
また、更に他の実施形態に係るプログラムは、
複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信するステップと、
前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信するステップと、
前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度の最大値と最小値との差が第3閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度の最大値と最小値との差が前記第3閾値以上である場合、前記携帯機の位置を特定すると判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するステップと、
をコンピュータに実行させる。
また、更に他の実施形態に係るキーレスエントリシステムは、
携帯機と車載器とを備えたキーレスエントリシステムであって、
それぞれ異なる複数の送信アンテナから送信された、又はそれぞれ異なる複数の受信アンテナで受信された、複数の被測定信号の受信信号強度を測定する受信信号強度測定部と、
前記複数の被測定信号のそれぞれの前記受信信号強度の最大値と最小値との差が第3閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記複数の被測定信号のそれぞれの前記受信信号強度の最大値と最小値との差が前記第3閾値以上である場合、前記携帯機の位置を特定する判定し、特定すると判定した場合、前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する領域特定部と、
を備える。
本発明の各実施形態によれば、被測定信号の受信信号強度に基づいて、携帯機の位置を精度よく特定できる車載器、プログラム、及びキーレスエントリシステムを提供することができる。
キーレスエントリシステムの構成の一例を示す図。 キーレスエントリシステムの動作の概要を説明する図。 車載器による被測定信号Rの送信処理の一例を示すフローチャート。 携帯機による送受信処理の一例を示すフローチャート。 車載器による測定結果信号Aの受信処理の一例を示すフローチャート。 携帯機の位置を特定するか判定する判定処理の一例を示すフローチャート。 キーレスエントリシステムの第1の変形例を示す図。 キーレスエントリシステムの第2の変形例を示す図。 キーレスエントリシステムの第3の変形例を示す図。 キーレスエントリシステムの第4の変形例を示す図。
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重畳した説明を省略する。
一実施形態に係るキーレスエントリシステム100について、図1〜図10を参照して説明する。まず、キーレスエントリシステム100の構成について説明する。図1は、キーレスエントリシステム100の構成の一例を示す図である。図1のキーレスエントリシステム100は、携帯機1と、車載器2と、を備える。
まず、携帯機1のハードウェア構成について説明する。携帯機1は、車載器2と無線通信可能な無線端末であり、キーレスエントリシステム100のユーザ(例えば、ドライバ)に携帯される。携帯機1は、専用端末であってもよいし、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末であってもよい。図1の携帯機1は、受信アンテナA11と、携帯機受信部11と、送信アンテナA12と、携帯機送信部12と、携帯機制御部13と、電池14と、を備える。
受信アンテナA11は、携帯機受信部11に接続されたアンテナであり、車載器2が送信した無線信号を受信し、受信した無線信号を電気信号に変換して携帯機受信部11に入力する。受信アンテナA11は、例えば、互いに直交するように配置された3つのアンテナからなる3軸アンテナであるが、これに限られない。
携帯機受信部11は、受信アンテナA11を介して車載器2が送信した無線信号を受信する受信回路であり、携帯機制御部13に接続される。携帯機受信部11が受信する無線信号には、車載器2が無線で送信した被測定信号Rが含まれる。被測定信号については後述する。携帯機受信部11は、例えば、ローノイズアンプ、フィルタ、ミキサ、及び復調回路を備える。携帯機受信部11は、受信アンテナA11を介して無線信号を受信すると、受信アンテナA11により変換された電気信号に所定の信号処理を施して携帯機制御部13に入力する。
送信アンテナA12は、携帯機送信部12に接続されたアンテナであり、携帯機送信部12から入力された電気信号を無線信号に変換し、車載器2に送信する。送信アンテナA12は、例えば、互いに直交するように配置された3つのアンテナからなる3軸アンテナであるが、これに限られない。
携帯機送信部12は、送信アンテナA12を介して車載器2に無線信号を送信する送信回路であり、携帯機制御部13に接続される。携帯機送信部12が送信する無線信号には、測定結果信号Aが含まれる。測定結果信号Aは、車載器2(車両)に対する携帯機1(ユーザ)の位置を特定するための無線信号であり、携帯機受信部11が受信した被測定信号Rの受信信号強度xを含む。後述する通り、車載器2に対する携帯機1の位置は、測定結果信号Aに含まれる被測定信号Rの受信信号強度xに基づいて特定される。携帯機送信部12が送信する無線信号は、例えば、315MHzのUHF(Ultra High Frequency)信号や2.4GHzのBluetooth(登録商標)信号であるが、これに限られない。携帯機送信部12は、例えば、変調回路、ミキサ、フィルタ、及びパワーアンプを備える。携帯機送信部12は、携帯機制御部13から電気信号を入力されると、当該電気信号に変調などの所定の処理を施し、送信アンテナA12を介して無線で送信する。
なお、受信アンテナA11及び送信アンテナA12は、それぞれ独立したアンテナであってもよいし、1つのアンテナが受信アンテナA11及び送信アンテナA12として共用されてもよい。また、携帯機1は、受信アンテナA11及び送信アンテナA12をそれぞれ1つ備えてもよいし、複数備えてもよい。また、携帯機受信部11及び携帯機送信部12は、それぞれ独立したIC(Integrated Circuit)であってもよいし、一体化された無線モジュール(例えば、Bluetoothモジュール)であってもよい。
携帯機制御部13は、携帯機1の全体の動作を制御するハードウェアであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備える。CPUは、プログラムを実行することにより携帯機1の各構成を制御し、携帯機制御部13の機能を実現する。CPUが実行するプログラムは、CD(Compact Disk)、DVD、フラッシュメモリなどの、コンピュータ読み取り可能な任意の記録媒体に記録され得る。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUに作業領域を提供する。携帯機制御部13は、例えば、マイクロコントローラであるが、これに限られない。
電池14は、携帯機受信部11、携帯機送信部12、及び携帯機制御部13に電力を供給する。
なお、携帯機1の構成は、図1の例に限られない。例えば、携帯機1が専用端末である場合、携帯機1は、ユーザが車両の解錠及び施錠を手動で操作するための解錠ボタン及び施錠ボタンを備えてもよい。また、携帯機1が携帯端末である場合、タッチパネルやマイクなどの入力装置や、液晶ディスプレイやスピーカなどの出力装置を備えてもよい。
次に、車載器2のハードウェア構成について説明する。車載器2は、携帯機1と無線通信可能な無線端末であり、車両に設置される。車載器2は、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)などの車載ネットワークを介して、車両のECU(Electronic Control Unit)に接続され、携帯機1からの無線信号に応じて車両を制御する。また、車載器2は、車両のバッテリから電力を供給される。図1の車載器2は、受信アンテナA21と、車載器受信部21と、複数の送信アンテナA22と、車載器送信部22と、車載器制御部23と、を備える。
受信アンテナA21は、車載器受信部21に接続されたアンテナであり、携帯機1が送信した無線信号を受信し、受信した無線信号を電気信号に変換して車載器受信部21に入力する。受信アンテナA21は、例えば、互いに直交するように配置された3つのアンテナからなる3軸アンテナであるが、これに限られない。
車載器受信部21は、受信アンテナA21を介して携帯機1が送信した無線信号を受信する受信回路であり、車載器制御部23に接続される。車載器受信部21が受信する無線信号には、携帯機1が無線で送信した測定結果信号Aが含まれる。車載器受信部21は、例えば、ローノイズアンプ、フィルタ、ミキサ、及び復調回路を備える。車載器受信部21は、受信アンテナA21を介して無線信号を受信すると、受信アンテナA21により変換された電気信号に所定の信号処理を施して車載器制御部23に入力する。
送信アンテナA22は、車載器送信部22に接続されたアンテナであり、車載器送信部22から入力された電気信号を無線信号に変換し、携帯機1に送信する。送信アンテナA22は、例えば、互いに直交するように配置された3つのアンテナからなる3軸アンテナであるが、これに限られない。また、図1の例では、車載器2は、3つの送信アンテナA22を備えるが、2つ又は4つ以上の送信アンテナA22を備えてもよい。
車載器送信部22は、送信アンテナA22を介して携帯機1に無線信号を送信する送信回路であり、車載器制御部23に接続される。車載器送信部22が送信する無線信号には、被測定信号Rが含まれる。被測定信号Rは、車載器2(車両)に対する携帯機1(ユーザ)の位置を特定するための無線信号であり、受信信号強度xを測定するための測定用部分(送信信号強度が一定の部分)を含む。後述する通り、車載器2に対する携帯機1の位置は、携帯機1により測定された被測定信号Rの受信信号強度xに基づいて特定される。携帯機1は、被測定信号Rに含まれる測定用部分の受信信号強度xを、被測定信号Rの受信信号強度xとして測定する。車載器送信部22が送信する無線信号は、例えば、125kHzのLF(Low Frequency)信号や2.4GHzのBluetooth信号であるが、これに限られない。車載器送信部22は、例えば、変調回路、ミキサ、フィルタ、及びパワーアンプを備える。車載器送信部22は、車載器制御部23から電気信号を入力されると、当該電気信号に変調などの所定の処理を施し、送信アンテナA22を介して無線で送信する。
なお、受信アンテナA21及び送信アンテナA22は、それぞれ独立したアンテナであってもよいし、1つのアンテナが受信アンテナA21及び送信アンテナA22として共用されてもよい。また、車載器2は、受信アンテナA21を1つ備えてもよいし、複数備えてもよい。また、車載器受信部21及び車載器送信部22は、それぞれ独立したICであってもよいし、一体化された無線モジュール(例えば、Bluetoothモジュール)であってもよい。
車載器制御部23は、車載器2の全体の動作を制御するハードウェアであり、CPU、ROM、及びRAMを備える。CPUは、プログラムを実行することにより車載器2の各構成を制御し、車載器制御部23の機能を実現する。CPUが実行するプログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリなどの、コンピュータ読み取り可能な任意の記録媒体に記録され得る。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUに作業領域を提供する。車載器制御部23は、例えば、マイクロコントローラであるが、これに限られない。
なお、車載器2の構成は、図1の例に限られない。例えば、車載器2は、車載器受信部21、車載器送信部22、及び車載器制御部23に電力を供給する電池を備えてもよい。また、図1の例では、車載器2は、複数の送信アンテナA22と接続された1つの車載器送信部22を備えるが、複数の送信アンテナA22とそれぞれ接続された複数の車載器送信部22を備えてもよい。
次に、キーレスエントリシステム100の動作の概要について説明する。図2は、キーレスエントリシステム100の動作の概要を説明する図である。図2の例では、車載器2は、バンパー(車両の四隅)に配置された4つの送信アンテナA221〜A224と、車室内(車両の中央)に配置された送信アンテナA225と、を備える。車載器2の他の構成は、車両の中央にまとめて配置され、車載ネットワークを介して送信アンテナA221〜A225と接続されている。また、車両の周囲には、当該車両から一定距離の範囲内の3次元空間を数十に分割して形成された、数十の領域が隙間なく設定されている。各領域には、代表点が1つ定められている。図2の例では、説明の便宜上、4つの領域S1〜S4が示されている。また、車室内の空間が、領域S0として設定されている。領域S0〜S4は、携帯機1の位置を特定するために予め設定された領域である。以下、送信アンテナA221〜A225を区別しない場合、送信アンテナA22と称し、領域S0〜S4を区別しない場合、領域Sと称するものとする。
本実施形態において、車載器2は、送信アンテナA221〜A225からそれぞれ被測定信号R1〜R5を送信する。携帯機1は、被測定信号R1を受信すると、受信した被測定信号R1の受信信号強度x1を測定する。被測定信号R2〜R5についても同様である。携帯機1は、被測定信号Rの受信を所定時間受け付け、所定時間の間に受信した被測定信号Rの受信信号強度xを含む測定結果信号Aを送信する。車載器2は、測定結果信号Aを受信すると、受信した測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて、携帯機1から各領域S0〜S4までの距離L0〜L4をそれぞれ算出し、算出した距離L0〜L4に基づいて携帯機1の位置を特定する。領域Sまでの距離とは、領域Sの代表点までの距離のことである。
車載器2は、例えば、距離Lとして、マハラノビス距離MDを算出する。携帯機1から領域Sまでのマハラノビス距離MDは、以下の式で算出される。
Figure 0006789355
式(1)〜(3)において、nは、車載器2が備える送信アンテナA22の数である。図2の例では、nは5となる。xiは、i番目の送信アンテナA22iから送信された被測定信号Riの受信信号強度xである。mは、領域Sに属する測定器(例えば、最も売れている携帯機)により車両の販売前に予め測定された、被測定信号Riの受信信号強度xiの数である。xipは、領域Sに属する測定器によりp番目に測定された、被測定信号Riの受信信号強度xiである(p=1〜m)。μiは、領域Sに属する測定器により予め測定された、m個の受信信号強度xipの平均値である(μi=Σxip/m)。μiは、領域Sに予め設定された被測定信号Riの受信信号強度xiの基準値に相当する。σiは、領域Sに属する測定器により予め測定された受信信号強度xipの標準偏差である。距離Lがマハラノビス距離MDである場合、車載器制御部23のROMには、各領域Sについて、各送信アンテナA22iのμi及びrijが、それぞれ距離Lを算出するための基準値及び係数として予め保存される。なお、mなどの予め用意されるパラメータは、車両の製造ロットごとに用意されてもよいし、車両一台ごとに用意されてもよい。
図2の例では、車載器2は、領域S0の基準値μi及び係数rijと、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xと、を式(1)に代入することにより、携帯機1から領域S0までの距離L0(マハラノビス距離MD)を算出する。距離L1〜L4についても同様である。
また、車載器2は、距離Lとして、ユークリッド距離EDを算出してもよい。携帯機1から領域Sまでのユークリッド距離EDは、以下の式で算出される。
Figure 0006789355
式(4)における、μiは上記と同様である。距離Lがユークリッド距離EDである場合、車載器制御部23のROMには、各領域Sについて、各送信アンテナA22iのμiが、距離Lを算出するための基準値として予め保存される。
図2の例では、車載器2は、領域S0の基準値μiと、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xと、を式(4)に代入することにより、携帯機1から領域S0までの距離L0(ユークリッド距離ED)を算出する。距離L1〜L4についても同様である。
車載器2は、携帯機1から各領域S0〜S4までの距離L0〜L4を算出すると、領域S0〜S4の中から距離Lが最小の領域Sを、携帯機1が属する領域S(携帯機1の位置)として特定する。図2の例では、携帯機1が属する領域Sとして、領域S3が特定される。なお、車載器2は、最小の距離Lが閾値Lth以上である場合、携帯機1はいずれの領域Sにも属しないと判定してもよい。
ところで、車載器2は、測定結果信号Aに被測定信号R1〜R5の十分に大きな受信信号強度x1〜x5が含まれる場合、上記の方法により、距離L0〜L4を精度よく算出し、携帯機1の位置を精度よく特定することができる。しかしながら、携帯機1が車載器から離れており、携帯機1が被測定信号Rを受信できなかった場合や、携帯機1が受信した被測定信号Rの受信信号強度xが小さかった場合には、車載器2は、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて距離L0〜L4を精度よく算出することができず、携帯機1の位置を精度よく特定することができない。すなわち、携帯機1が属する領域Sとして、誤った領域Sが特定されるおそれが高くなる。
そこで、本実施形態では、車載器2は、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。車載器2は、携帯機1が車載器2から離れていると考えられる場合、携帯機1の位置を特定しないと判定し、携帯機1が車載器2から離れていないと考えられる場合、携帯機1の位置を特定すると判定し、携帯機1の位置を特定する。これにより、携帯機1の位置の特定精度の低下を抑制することができる。なお、携帯機1の位置を特定するか判定する方法については後述する。
なお、以上では、距離Lとして、マハラノビス距離MD及びユークリッド距離EDについて説明したが、距離Lは、マハラノビス距離MD及びユークリッド距離EDに限られない。車載器2は、被測定信号Riの受信信号強度xiに基づいて算出可能な任意の距離Lを算出できる。また、送信アンテナA22及び領域Sの数及び配置は、図2の例に限られない。また、図2の例では、車載器2は、1つの車載器送信部22を備えるが、各送信アンテナA22と共に配置された複数の車載器送信部22を備えてもよい。また、各送信アンテナA22と他の構成とは、車載ネットワークの代わりに、専用ケーブルや無線により接続されていてもよい。
次に、携帯機制御部13の機能構成について説明する。図1の携帯機制御部13は、携帯機記憶部131と、測定結果信号生成部132と、受信信号強度測定部133と、を備える。これらの各機能構成は、携帯機制御部13のCPUがプログラムを実行し、他のハードウェアと協働することにより実現される。
携帯機記憶部131は、携帯機制御部13のROM及びRAMの少なくとも一方に設けられる。携帯機記憶部131は、携帯機1の識別情報である携帯機ID、当該携帯機1と対応する車載器2の識別情報である車載器ID、及び車載器2と無線通信するためのデータなどを記憶する。携帯機ID及び車載器IDは、例えば、MACアドレスであるが、これにかぎられない。
測定結果信号生成部132は、所定時間ごとに、携帯機受信部11が受信した被測定信号Rの受信信号強度xを含む測定結果信号A(電気信号)を生成し、生成した測定結果信号Aを携帯機送信部12に入力する。
受信信号強度測定部133は、携帯機受信部11が受信した被測定信号Rの受信信号強度xを測定し、測定された受信信号強度xを測定結果信号生成部132に入力する。
次に、車載器制御部23の機能構成について説明する。図1の車載器制御部23は、車載器記憶部231と、被測定信号生成部232と、距離算出部233と、領域特定部234と、特定判定部235と、を備える。これらの各機能構成は、車載器制御部23のCPUがプログラムを実行し、他のハードウェアと協働することにより実現される。
車載器記憶部231は、車載器制御部23のROM及びRAMの少なくとも一方に設けられる。車載器記憶部231は、車載器2の識別情報である車載器ID、当該車載器2と対応する携帯機1の識別情報である携帯機ID、携帯機1と無線通信するためのデータ、送信アンテナA22の識別情報であるアンテナID、距離Lを算出するためのデータ(領域Sごとに設定された基準値や係数)、及び携帯機1の位置を特定するか判定するためのデータなどを記憶する。
被測定信号生成部232は、所定時間ごとに被測定信号R(電気信号)を生成し、生成した被測定信号Rを車載器送信部22に入力する。
距離算出部233は、車載器受信部21が受信した測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xiと、各領域Sに設定された受信信号強度xiの基準値μiと、に基づいて、携帯機1から各領域Sまでの距離Lをそれぞれ算出する。距離Lの算出方法は上述の通りである。距離算出部233は、算出した距離Lを領域特定部234に入力する。
領域特定部234は、携帯機1から各領域Sまでの距離Lに基づいて、携帯機1が属する領域S(携帯機1の位置)を特定する。
特定判定部235は、車載器受信部21が受信した測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて、携帯機1が属する領域S(携帯機1の位置)を特定するか判定する。以下、第1〜第5の判定方法について説明する。
第1の判定方法では、特定判定部235は、測定結果信号Aに、車室内に配置された送信アンテナA225から送信された被測定信号R5の受信信号強度x5が含まれるか否かに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。具体的には、特定判定部235は、測定結果信号Aに受信信号強度x5が含まれる場合、携帯機1の位置を特定すると判定し、測定結果信号Aに受信信号強度x5が含まれない場合、携帯機1の位置を特定しないと判定する。
第2の判定方法では、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれる、車室内に配置された送信アンテナA225から送信された被測定信号R5の受信信号強度x5の大きさに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。具体的には、特定判定部235は、受信信号強度x5が閾値xth1(第1閾値)以上である場合、携帯機1の位置を特定すると判定し、受信信号強度x5が閾値xth1未満である場合、携帯機1の位置を特定しないと判定する。閾値xth1は、携帯機1の位置を特定するか判定するためのデータとして車載器記憶部231に予め記憶される。
測定結果信号Aに受信信号強度x5が含まれない、又は測定結果信号Aに含まれる受信信号強度x5が小さい場合、携帯機1が車載器2から離れている可能性が高い。したがって、第1及び第2の判定方法により、携帯機1が車載器2から離れている場合に携帯機1の位置を特定することを抑制し、携帯機1の位置の特定精度の低下を抑制することができる。
また、仮に携帯機1が車載器2の近くにある場合であっても、携帯機1が車室内にある場合には、携帯機1が被測定信号R5を受信できないことや、携帯機1が受信した被測定信号R5の受信信号強度x5が小さくなることは考えにくい。すなわち、測定結果信号Aに受信信号強度x5が含まれない、又は測定結果信号Aに含まれる受信信号強度x5が小さい場合には、携帯機1は車室外にあると考えられる。このような場合に携帯機1の位置を特定しないと判定することにより、車室外にある携帯機1の位置が、車室内であると特定される誤特定を抑制することができる。
一般に、キーレスエントリシステム100では、携帯機1が車室内にある(領域S0に属する)と判定された場合、エンジン始動などの車両制御が行われる。このため、車室外にある携帯機1が車室内にあると判定されると、予期せぬ車両制御が行われ、車両の安全性や防犯性が低下する。したがって、車室外にある携帯機1の位置が、車室内であると特定される誤特定を抑制することにより、車両の安全性や防犯性を向上させることができる。
第3の判定方法では、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれない受信信号強度xの数に基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。具体的には、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれない受信信号強度xが1つ以下である場合、携帯機1の位置を特定すると判定し、測定結果信号Aに含まれない受信信号強度xが2つ以上である場合、携帯機1の位置を特定しないと判定する。図2の例では、特定判定部235は、測定結果信号Aに4つ以上の送信アンテナA22から送信された被測定信号Rの受信信号強度xが含まれる場合、携帯機1の位置を特定すると判定し、測定結果信号Aに3つ以下の送信アンテナA22から送信された被測定信号Rの受信信号強度xが含まれる場合、携帯機1の位置を特定しないと判定する。
第4の判定方法では、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれる全ての受信信号強度xの大きさに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。具体的には、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれる少なくとも1つの受信信号強度xが閾値xth2(第2閾値)以上である場合、携帯機1の位置を特定すると判定し、測定結果信号Aに含まれる全ての受信信号強度xが閾値xth2未満である場合、携帯機1の位置を特定しないと判定する。閾値xth2は、携帯機1の位置を特定するか判定するためのデータとして車載器記憶部231に予め記憶される。
第5の判定方法では、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xの最大値xmaxと最小値xminとの差に基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。具体的には、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xの最大値xmaxと最小値xminとの差が閾値xth3(第3閾値)以上である場合、携帯機1の位置を特定すると判定し、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xの最大値xmaxと最小値xminとの差が閾値xth3未満である場合、携帯機1の位置を特定しないと判定する。閾値xth3は、携帯機1の位置を特定するか判定するためのデータとして車載器記憶部231に予め記憶される。
測定結果信号Aに2つ以上の受信信号強度xが含まれない、測定結果信号Aに含まれる全ての受信信号強度xが小さい、又は測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xの最大値xmaxと最小値xminとの差が小さい場合、携帯機1が車載器2から離れている可能性が非常に高い。したがって、第3から第5の判定方法により、携帯機1が車載器2から離れている場合に携帯機1の位置を特定することを抑制し、携帯機1の位置の特定精度の低下を抑制することができる。
なお、判定方法は上記の例に限られない。また、特定判定部235は、第1〜第5の判定方法の2つ以上を組み合わせて利用してもよい。これにより、携帯機1が車載器2から離れている場合に携帯機1の位置を特定することをさらに抑制し、携帯機1の位置の特定精度の低下をさらに抑制することができる。
次に、本実施形態に係るキーレスエントリシステム100の動作について説明する。以下では、携帯機1及び車載器2の間の無線通信の通信規格はBluetoothであるものとする。
まず、車載器2による被測定信号Rの送信処理について説明する。図3は、車載器2による被測定信号Rの送信処理の一例を示すフローチャートである。図3の送信処理は、車載器2が携帯機1に接続すると開始される。以下では、送信アンテナA221〜A225の順に被測定信号Rを送信するものとする。
車載器2が携帯機1に接続すると、被測定信号生成部232は、車載器記憶部231から、車載器ID及び携帯機IDと、被測定信号R1を送信する送信アンテナA221のアンテナIDと、を読み出し、読み出した車載器ID(送信元)、携帯機ID(送信先)、及びアンテナIDと、測定用部分と、を含む被測定信号R1を生成する(ステップS101)。被測定信号生成部232は、生成した被測定信号R1を車載器送信部22に入力する。
車載器送信部22は、被測定信号R1を入力されると、入力された被測定信号R1を、送信アンテナA221から無線で送信する(ステップS102)。車載器送信部22は、被測定信号R1に含まれるアンテナIDを参照することにより、被測定信号R1を送信する送信アンテナA22として送信アンテナA221を選択してもよいし、被測定信号生成部232によって、送信アンテナA221から被測定信号R1を送信するように指示されてもよい。
被測定信号R1の送信後、所定時間が経過すると(ステップS103:YES)、処理はステップS101に戻り、被測定信号生成部232は被測定信号R2を生成し、車載器送信部22が被測定信号R2を送信アンテナA222から無線で送信する。以降、所定時間ごとに、車載器2は、被測定信号R3〜R5を順次送信し、被測定信号R5を送信すると、再び被測定信号R1から送信を開始する。車載器2は、ステップS101〜S103の処理を、携帯機1との通信が終了するまで繰り返す。車載器2は、携帯機1との通信が終了すると、図3の送信処理を終了する。
以上の処理により、車載器送信部22は、所定時間ごとに、複数の送信アンテナA22からそれぞれ被測定信号Rを送信することができる。なお、被測定信号Rを送信する送信アンテナA22の順番は任意に設定可能である。
次に、携帯機1による送受信処理について説明する。図4は、携帯機1による送受信処理の一例を示すフローチャートである。図4の送受信処理は、携帯機1が車載器2に接続すると開始される。
携帯機1が車載器2に接続すると、携帯機受信部11は、車載器2からの被測定信号Rの受け付けを開始する(ステップS201)。携帯機受信部11は、車載器2から被測定信号Rを受信すると(ステップS201:YES)、受信した被測定信号Rを受信信号強度測定部133に入力する。
受信信号強度測定部133は、被測定信号Rを入力されると、入力された被測定信号R(測定用部分)の受信信号強度xを測定し、測定された受信信号強度xを、入力された被測定信号Rに含まれるアンテナIDと対応づけて、測定結果信号生成部132に入力する。携帯機1は、ステップS201,S202の処理を、所定時間が経過するまで繰り返す。なお、携帯機受信部11が被測定信号Rを受け付ける時間は、被測定信号R1〜R5を受信可能なように設定される。
所定時間が経過すると(ステップS203:YES)、測定結果信号生成部132は、携帯機記憶部131から携帯機ID及び車載器IDを読み出し、読み出した携帯機ID(送信元)及び車載器ID(送信先)と、所定時間の間に受信信号強度測定部133から入力された、アンテナIDと対応付けられた受信信号強度xと、を含む測定結果信号Aを生成する(ステップS204)。測定結果信号生成部132は、生成した測定結果信号Aを携帯機送信部12に入力する。
携帯機送信部12は、測定結果信号Aを入力されると、入力された測定結果信号Aを送信アンテナA12から無線で送信する(ステップS205)。携帯機1は、ステップS201〜S205の処理を、車載器2との通信が終了するまで繰り返す。携帯機1は、車載器2との通信が終了すると、図4の送受信処理を終了する。
以上の処理により、携帯機1は、所定時間ごとに、測定結果信号Aを送信することができる。携帯機受信部11が、所定時間の間に送信アンテナA221〜A225から被測定信号R1〜R5を受信した場合、測定結果信号Aには、被測定信号R1〜R5の受信信号強度x1〜x5が全て含まれる。一方、携帯機受信部11が、所定時間の間に、1つ又は複数の送信アンテナA22から被測定信号Rを受信できなかった場合、測定結果信号Aには、当該1つ又は複数の送信アンテナA22からの被測定信号Rの受信信号強度xが含まれない。
次に、車載器2による測定結果信号Aの受信処理について説明する。図5は、車載器2による測定結果信号Aの受信処理の一例を示すフローチャートである。図5の受信処理は、車載器2が携帯機1に接続すると開始される。なお、図5の受信処理は、図3の送信処理と並行して行われてもよいし、図3の送信処理と交互に行われてもよい。また、距離Lはマハラノビス距離MDであるものとする。
車載器2が携帯機1に接続すると、車載器受信部21は、携帯機1からの測定結果信号Aの受け付けを開始する(ステップS301)。車載器受信部21は、携帯機1から測定結果信号Aを受信すると(ステップS301:YES)、受信した測定結果信号Aを特定判定部235に入力する。
特定判定部235は、測定結果信号Aを入力されると、入力された測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する(ステップS302)。特定判定部235が、携帯機1の位置を特定しないと判定した場合(ステップS302:NO)、処理はステップS305に進む。一方、特定判定部235は、携帯機1の位置を特定すると判定した場合(ステップS302:YES)、測定結果信号Aを距離算出部233に入力する。
距離算出部233は、測定結果信号Aを入力されると、車載器記憶部231から各領域Sに設定された基準値μi及び係数rijを読み出し、読み出した基準値μi及び係数rijと、測定結果信号Aに含まれる各被測定信号Riの受信信号強度xiと、を式(1)に代入することにより、携帯機1から各領域Sまでの距離Lをそれぞれ算出する(ステップS303)。距離算出部233は、携帯機1から各領域Sまでの距離Lをそれぞれ算出すると、算出された各距離Lを領域特定部234に入力する。
領域特定部234は、各領域Sまでの距離Lを入力されると、携帯機1が属する領域Sを、最小の距離L(MinL)に対応する領域Sに特定する(ステップS304)。例えば、距離L0〜L4の中で距離L1が最小であった場合、携帯機1が属する領域Sは、距離L1に対応する領域S1に特定される。
車載器2は、ステップS301〜S304の処理を、携帯機1との通信が終了するまで繰り返す。車載器2は、携帯機1との通信が終了すると(ステップS305:YES)、図5の受信処理を終了する。
以上の処理により、車載器2は、測定結果信号Aを受信するたびに、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて、携帯機1が属する領域S(携帯機1の位置)を特定することができる。なお、車載器2は、携帯機1が属する領域Sの特定後、特定された領域Sに応じた制御要求を車両のECUにしてもよい。例えば、携帯機1が車両の近くの領域Sに属する場合に、ECUに車両の解錠を要求することが考えられる。また、領域Sに応じて、ランプの点灯及び消灯や、車両の解錠などを要求することも可能である。
次に、車載器2による判定処理について説明する。図6は、携帯機1の位置を特定するか判定する判定処理の一例を示すフローチャートである。図6の判定処理は、図5のステップS302の内部処理に相当する。
特定判定部235は、測定結果信号Aを入力されると、入力された測定結果信号Aに受信信号強度x5(車室内に配置された送信アンテナA225から送信された被測定信号R5の受信信号強度x)が含まれるか確認する(ステップS401)。ステップS401は、上述の第1の判定方法に相当する。測定結果信号Aに受信信号強度x5が含まれない場合(ステップS401:NO)、携帯機1は車載器2から離れていると考えられるため、特定判定部235は、携帯機1の位置を特定しないと判定する(ステップS407)。
特定判定部235は、測定結果信号Aに受信信号強度x5が含まれる場合(ステップS401:YES)、車載器記憶部231から閾値xth1を読み出し、受信信号強度x5が閾値xth1以上であるか確認する(ステップS402)。ステップS402は、上述の第2の判定方法に相当する。受信信号強度x5が閾値xth1未満である場合(ステップS402:NO)、携帯機1は車載器2から離れていると考えられるため、特定判定部235は、携帯機1の位置を特定しないと判定する(ステップS407)。
特定判定部235は、受信信号強度x5が閾値xth1以上である場合(ステップS402:YES)、測定結果信号Aに4つ以上の受信信号強度xが含まれるか(測定結果信号Aに含まれない受信信号強度xが1つ以下であるか)確認する(ステップS403)。ステップS403は、上述の第3の判定方法に相当する。測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xが3つ以下である(測定結果信号Aに2つ以上の受信信号強度xが含まれない)場合(ステップS403:NO)、携帯機1は車載器2から離れていると考えられるため、特定判定部235は、携帯機1の位置を特定しないと判定する(ステップS407)。
特定判定部235は、測定結果信号Aに4つ以上の受信信号強度xが含まれる(測定結果信号Aに含まれない受信信号強度xが1つ以下である)場合(ステップS403:YES)、車載器記憶部231から閾値xth2を読み出し、測定結果信号Aに含まれる全ての受信信号強度xが閾値xth2以上であるか確認する(ステップS404)。ステップS404は、上述の第4の判定方法に相当する。測定結果信号Aに含まれる少なくとも1つの受信信号強度xが閾値xth2未満である場合(ステップS404:NO)、携帯機1は車載器2から離れていると考えられるため、特定判定部235は、携帯機1の位置を特定しないと判定する(ステップS407)。
特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれる全ての受信信号強度xが閾値xth2以上である場合(ステップS404:YES)、車載器記憶部231から閾値xth3を読み出し、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xの最大値xmaxと最小値xminとの差(xmax−xmin)が閾値xth3以上であるか確認する(ステップS405)。ステップS405は、上述の第5の判定方法に相当する。最大値xmaxと最小値xminとの差が閾値xth3未満である場合(ステップS405:NO)、携帯機1は車載器2から離れていると考えられるため、特定判定部235は、携帯機1の位置を特定しないと判定する(ステップS407)。
一方、最大値xmaxと最小値xminとの差が閾値xth3以上である場合(ステップS405:YES)、携帯機1は車載器2から離れていない(携帯機1が車載器2の近くにある)と考えられるため、特定判定部235は、携帯機1の位置を特定すると判定する(ステップS406)。
以上の処理により、特定判定部235は、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定することができる。具体的には、特定判定部235は、携帯機1が車載器2から離れていると考えられる場合、携帯機1の位置を特定しないと判定し、携帯機1が車載器2から離れていないと考えられる場合、携帯機1の位置を特定すると判定することができる。
なお、図6の例では、特定判定部235は、第1から第5の判定方法を併用しているが、いずれか1つの判定方法だけを利用してもよいし、いずれか2つ以上の判定方法を併用してもよい。
以上説明した通り、本実施形態によれば、車載器2は、測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定することができる。具体的には、車載器2は、携帯機1が車載器2から離れていると考えられる場合、携帯機1の位置を特定しないと判定し、携帯機1が車載器2から離れていないと考えられる場合、携帯機1の位置を特定すると判定することができる。これにより、携帯機1の位置の特定精度の低下を抑制し、携帯機1の位置の特定精度を向上させることができる。すなわち、被測定信号Rの受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を精度よく特定できるキーレスエントリシステム100を提供することができる。また、第1の判定方法又は第2の判定方法により、車室外にある携帯機1の位置が、車室内であると特定される誤特定を抑制し、車両の安全性や防犯性を向上させることができる。
図7は、本実施形態に係るキーレスエントリシステム100の第1の変形例を示す図である。第1の変形例では、距離算出部233、領域特定部234、及び特定判定部235が、携帯機制御部13に設けられている。距離算出部233、領域特定部234、及び特定判定部235は、携帯機制御部13のCPUがプログラムを実行し、他のハードウェアと協働することにより実現される。また、携帯機記憶部131には、距離Lを算出するための基準値及び係数と、携帯機1の位置を特定するか判定するための閾値xth1〜xth3と、が保存される。
第1の変形例では、特定判定部235は、受信信号強度測定部133が測定した受信信号強度xを入力され、入力された受信信号強度xと、携帯機記憶部131に記憶された閾値xth1〜xth3と、に基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。特定判定部235が携帯機1の位置を特定すると判定した場合、距離算出部233は、受信信号強度測定部133が測定した受信信号強度xを入力され、入力された受信信号強度xと、携帯機記憶部131に記憶された基準値μi及び係数rijと、に基づいて、携帯機1から各領域Sまでの距離Lをそれぞれ算出する。領域特定部234は、距離算出部233が算出した距離Lに基づいて、携帯機1が属する領域Sを特定する。測定結果信号生成部132は、領域特定部234が特定した携帯機1が属する領域Sを含む測定結果信号Aを車載器2に無線で送信する。
図8は、本実施形態に係るキーレスエントリシステム100の第2の変形例を示す図である。第2の変形例では、距離算出部233及び特定判定部235が、携帯機制御部13に設けられている。距離算出部233及び特定判定部235は、携帯機制御部13のCPUがプログラムを実行し、他のハードウェアと協働することにより実現される。また、携帯機記憶部131には、距離Lを算出するための基準値及び係数と、携帯機1の位置を特定するか判定するための閾値xth1〜xth3と、が予め保存される。
第2の変形例では、特定判定部235は、受信信号強度測定部133が測定した受信信号強度xを入力され、入力された受信信号強度xと、携帯機記憶部131に記憶された閾値xth1〜xth3と、に基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。特定判定部235が携帯機1の位置を特定すると判定した場合、距離算出部233は、受信信号強度測定部133が測定した受信信号強度xを入力され、入力された受信信号強度xと、携帯機記憶部131に記憶された基準値μi及び係数rijと、に基づいて、携帯機1から各領域Sまでの距離Lをそれぞれ算出する。測定結果信号生成部132は、距離算出部233が算出した距離Lを含む測定結果信号Aを車載器2に無線で送信する。領域特定部234は、車載器受信部21が携帯機1から受信した測定結果信号Aに含まれる距離Lに基づいて、携帯機1が属する領域Sを特定する。
図9は、本実施形態に係るキーレスエントリシステム100の第3の変形例を示す図である。第3の変形例では、特定判定部235が、携帯機制御部13に設けられている。特定判定部235は、携帯機制御部13のCPUがプログラムを実行し、他のハードウェアと協働することにより実現される。また、携帯機記憶部131には、携帯機1の位置を特定するか判定するための閾値xth1〜xth3が予め保存される。
第3の変形例では、特定判定部235は、受信信号強度測定部133が測定した受信信号強度xを入力され、入力された受信信号強度xと、携帯機記憶部131に記憶された閾値xth1〜xth3と、に基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。特定判定部235が携帯機1の位置を特定すると判定した場合、測定結果信号生成部132は、受信信号強度測定部133が測定した受信信号強度xを含む測定結果信号Aを車載器2に無線で送信する。距離算出部233は、車載器受信部21が携帯機1から受信した測定結果信号Aに含まれる受信信号強度xと、車載器記憶部231に記憶された基準値μi及び係数rijと、に基づいて、携帯機1から各領域Sまでの距離Lをそれぞれ算出する。領域特定部234は、距離算出部233が算出した距離Lに基づいて、携帯機1が属する領域Sを特定する。
第1〜第3の変形例によれば、携帯機1は、各送信アンテナA22から送信された被測定信号Rの受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定することができる。具体的には、車載器2は、携帯機1が車載器2から離れていると考えられる場合、携帯機1の位置を特定しないと判定し、携帯機1が車載器2から離れていないと考えられる場合、携帯機1の位置を特定すると判定することができる。これにより、携帯機1の位置の特定精度の低下を抑制し、携帯機1の位置の特定精度を向上させることができる。すなわち、被測定信号Rの受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を精度よく特定できるキーレスエントリシステム100を提供することができる。また、第1の判定方法又は第2の判定方法により、車室外にある携帯機1の位置が、車室内であると特定される誤特定を抑制し、車両の安全性や防犯性を向上させることができる。
図10は、本実施形態に係るキーレスエントリシステム100の第4の変形例を示す図である。第4の変形例では、受信信号強度測定部133が車載器制御部23に設けられている。受信信号強度測定部133は、車載器制御部23のCPUがプログラムを実行し、他のハードウェアと協働することにより実現される。また、被測定信号生成部232が携帯機制御部13に設けられている。被測定信号生成部232は、携帯機制御部13のCPUがプログラムを実行し、他のハードウェアと協働することにより実現される。また、車載器2は、複数の受信アンテナA21を備える。第4の変形例では、送信アンテナA22は、1つであってもよい。
第4の変形例では、被測定信号生成部232は、測定用部分を含む被測定信号Rを生成する。携帯機送信部12は、被測定信号生成部232が生成した被測定信号Rを車載器2に無線で送信する。車載器受信部21は、携帯機送信部12が送信した被測定信号Rを、各受信アンテナA21を介して受信し、受信した被測定信号Rを受信アンテナA21ごとに受信信号強度測定部133に入力する。受信信号強度測定部133は、車載器受信部21から入力された被測定信号Rの受信信号強度xを、受信アンテナA21ごとに測定し、特定判定部235に入力する。特定判定部235は、受信信号強度測定部133から入力された受信アンテナA21ごとの受信信号強度xと、車載器記憶部231に記憶された閾値xth1〜xth3と、に基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定する。特定判定部235が携帯機1の位置を特定すると判定した場合、距離算出部233は、受信信号強度測定部133が測定した受信信号強度xと、車載器記憶部231に記憶された基準値μi及び係数rijと、に基づいて、携帯機1から各領域Sまでの距離Lをそれぞれ算出する。領域特定部234は、距離算出部233が算出した距離Lに基づいて、携帯機1が属する領域Sを特定する。
第4の変形例によれば、車載器2は、各受信アンテナA21で受信した被測定信号Rの受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を特定するか判定することができる。具体的には、車載器2は、携帯機1が車載器2から離れていると考えられる場合、携帯機1の位置を特定しないと判定し、携帯機1が車載器2から離れていないと考えられる場合、携帯機1の位置を特定すると判定することができる。これにより、携帯機1の位置の特定精度の低下を抑制し、携帯機1の位置の特定精度を向上させることができる。すなわち、被測定信号Rの受信信号強度xに基づいて、携帯機1の位置を精度よく特定できるキーレスエントリシステム100を提供することができる。また、第1の判定方法又は第2の判定方法により、車室外にある携帯機1の位置が、車室内であると特定される誤特定を抑制し、車両の安全性や防犯性を向上させることができる。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1:携帯機
2:車載器
11:携帯機受信部
12:携帯機送信部
13:携帯機制御部
14:電池
21:車載器受信部
22:車載器送信部
23:車載器制御部
100:キーレスエントリシステム
131:携帯機記憶部
132:測定結果信号生成部
133:受信信号強度測定部
231:車載器記憶部
232:被測定信号生成部
233:距離算出部
234:領域特定部
235:特定判定部
A11,A21:受信アンテナ
A12,A22:送信アンテナ
x:受信信号強度
d:受信信号強度間の差
μ:基準値
r:係数
xth1〜xth3:閾値
R:被測定信号
A:測定結果信号

Claims (13)

  1. 複数の送信アンテナと、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信する車載器送信部と、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信する車載器受信部と、
    前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するか判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する車載器制御部と、
    を備え
    前記車載器制御部は、前記測定結果信号に、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が含まれない場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定す
    車載器。
  2. 複数の送信アンテナと、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信する車載器送信部と、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信する車載器受信部と、
    前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するか判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する車載器制御部と、
    を備え
    前記車載器制御部は、前記測定結果信号に含まれる、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が第1閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定す
    車載器。
  3. 複数の送信アンテナと、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信する車載器送信部と、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信する車載器受信部と、
    前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するか判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する車載器制御部と、
    を備え
    前記車載器制御部は、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度の最大値と最小値との差が第3閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定す
    車載器。
  4. 前記車載器制御部は、前記測定結果信号に、2つ以上の前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が含まれない場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定する
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車載器。
  5. 前記車載器制御部は、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度の全てが第2閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定する
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車載器。
  6. 前記車載器制御部は、前記携帯機の位置を特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれるそれぞれの前記被測定信号の前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機から予め設定された複数の領域までの距離をそれぞれ算出し、当該距離に基づいて、前記複数の領域の中から前記携帯機が属する領域を特定する
    請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車載器。
  7. 前記距離は、マハラノビス距離又はユークリッド距離である
    請求項に記載の車載器。
  8. 前記複数の送信アンテナと接続された1つの前記車載器送信部を備える
    請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車載器。
  9. 前記複数の送信アンテナとそれぞれ接続された複数の前記車載器送信部を備える
    請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車載器。
  10. 車室内に配置された送信アンテナを含む複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信するステップと、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信するステップと、
    前記測定結果信号に、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が含まれない場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記測定結果信号に、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が含まれる場合、前記携帯機の位置を特定する判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 車室内に配置された送信アンテナを含む複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信するステップと、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信するステップと、
    前記測定結果信号に含まれる、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が第1閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記測定結果信号に含まれる、車室内に配置された前記送信アンテナから送信された前記被測定信号の前記受信信号強度が前記第1閾値以上である場合、前記携帯機の位置を特定する判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 複数の送信アンテナからそれぞれ被測定信号を送信するステップと、
    前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信された前記被測定信号の受信信号強度の測定データを含む測定結果信号を携帯機から受信するステップと、
    前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度の最大値と最小値との差が第3閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度の最大値と最小値との差が前記第3閾値以上である場合、前記携帯機の位置を特定する判定し、特定すると判定した場合、前記測定結果信号に含まれる前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 携帯機と車載器とを備えたキーレスエントリシステムであって、
    それぞれ異なる複数の送信アンテナから送信された、又はそれぞれ異なる複数の受信アンテナで受信された、複数の被測定信号の受信信号強度を測定する受信信号強度測定部と、
    前記複数の被測定信号のそれぞれの前記受信信号強度の最大値と最小値との差が第3閾値未満である場合、前記携帯機の位置を特定しないと判定し、前記複数の被測定信号のそれぞれの前記受信信号強度の最大値と最小値との差が前記第3閾値以上である場合、前記携帯機の位置を特定する判定し、特定すると判定した場合、前記受信信号強度に基づいて、前記携帯機の位置を特定する領域特定部と、
    を備えるキーレスエントリシステム。
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