JP6789022B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼装置に関する。特に、本発明は、燃焼ファンを回転させる運転中の排気経路への有風を判定可能な燃焼装置に関する。
従来、燃焼ファンの回転数が、燃焼運転等の各運転に必要な空気量に対応して決定される目標回転数となるように制御される燃焼装置が知られている。この種の燃焼装置において、燃焼ファンの回転数を任意の目標回転数に制御した定常状態での空気量(ひいては、燃焼ファンの負荷)は、給排気経路の閉塞度合いに応じて変動する。このため、給排気経路の閉塞により燃焼ファンの負荷が低下した場合、燃焼ファンの目標回転数を閉塞の影響のないときの基準の目標回転数から補正する燃焼装置が提案されている。
また、燃焼排気を排出させるための排気口が屋外に開放している燃焼装置では、有風時に排気口に外気の風圧がかかる場合がある。このような排気経路への有風が生じると、給排気経路の閉塞の場合と同様に、排気口からの排出風量が低下するが、有風時の燃焼ファンの負荷は、閉塞時のそれと異なり、外気の風量や風向によって、短時間で大きく変化する。特に、燃焼運転後に燃焼装置内の燃焼排気を排出させるためのポストパージ運転では、省エネや騒音を考慮して比較的低い回転数で燃焼ファンを回転させるため、有風による影響を受けやすい。このような有風時でも閉塞時と同様に、燃焼ファンの負荷に応じて、目標回転数を補正すると、突風が生じた場合、大きな補正値によって目標回転数が補正されてしまい、燃焼ファンの回転数が急激に増加される。そのため、回転数を増大させた後、外気の風量や風向が短時間で変化して、排気経路への外気の風圧が低下すると、燃焼ファンを高回転数で回転させることにより空気量が過剰となる。その結果、例えば、燃焼運転では、必要燃焼量に対して燃焼用空気量が過剰となり、点火不良や失火が生じるという問題があり、ポストパージ運転では、騒音が大きくなったり、燃焼装置内が過度に冷却されたりするという問題がある。
上記観点から、有風による一時的な燃焼ファンの負荷の顕著な低下の影響を考慮し、運転中の燃焼ファンの負荷に応じて、算出される補正値により目標回転数を補正する場合、回転数が補正された目標回転数に徐々に近づくように燃焼ファンを制御する燃焼装置も提案されている。この燃焼装置によれば、補正された目標回転数に到達する前に一定のタイムラグが生じるため、有風によって一時的に燃焼ファンの負荷が大きく低下しても、急激な回転数の増加が抑えられる。
しかしながら、上記燃焼装置では、給排気経路の閉塞と排気経路への有風とを区別せず、燃焼ファンの負荷が低下している場合、一律に徐々に目標回転数を増加させる。そのため、各運転に必要な空気量に過不足が生じ、燃焼運転では点火不良や失火が生じやすいという問題や、ポストパージ運転では、外気温が低いと、逆流した燃焼排気の水蒸気が燃焼装置内で結露し、次回の燃焼運転で点火不良が生じやすいという問題がある。
また、経年劣化による閉塞度合いは徐々に増加するため、従来の燃焼装置では、今回の運転中に得られた補正値を記憶し、その補正値に基づいて次回の運転の開始時の目標回転数を設定している。
しかしながら、上記のように従来の燃焼装置は給排気経路の閉塞と排気経路への有風とを判別するものでないため、風が強い有風時に算出された補正値が記憶されると、本来、給排気経路の閉塞度合いは低いにも関わらず、次回の運転では開始直後から高い目標回転数で燃焼ファンが回転される。その結果、燃焼運転では、点火時の空気量が過剰となって点火不良が生じたり、燃焼運転中に失火が生じたりするという問題がある。また、ポストパージ運転では、騒音が大きくなったり、燃焼装置内が過度に冷却されたりするという問題がある。
特開平8−261455号公報 特開2006−250498号公報
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、燃焼ファンを駆動させる運転中における排気経路への有風と給排気経路の閉塞とを明確に判別して、円滑な運転を実行可能な燃焼装置を提供することにある。
本発明は、
燃料ガスを燃焼させるバーナが収容された燃焼室と、
燃焼室に連通する給気経路及び排気経路と、
バーナに燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、
燃焼ファンの負荷を検知するファン負荷検知部と、
燃焼ファンの負荷が所定の基準レベルにあるときの空気量と燃焼ファンの回転数との相関に基づいて、燃焼ファンの目標回転数を決定する目標回転数決定部と、
燃焼ファンが目標回転数で回転するように燃焼ファンのファン電流を制御するファン制御部と、
ファン負荷検知部により検知される燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて、必要な空気量が得られるように目標回転数を補正する補正値を算出する補正値算出部と、
排気経路への有風を判定する有風判定部と、を備える燃焼装置であって、
燃焼ファンを回転させる運転中、所定の判定用回転数より高い高回転数領域における第1目標回転数となるように燃焼ファンを回転させたときの燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第1目標回転数を補正するための第1補正値と、所定の判定用回転数以下の低回転数領域における第2目標回転数となるように燃焼ファンを回転させたときの燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第2目標回転数を補正するための第2補正値とを対比して、排気経路への有風を判定する制御構成を有する燃焼装置である。
ファン負荷検知部によって検知される燃焼ファンの負荷は、給排気経路の閉塞及び排気経路への有風のいずれによっても低下するため、単一の目標回転数で燃焼ファンを回転させたときの燃焼ファンの負荷からでは、両者の判別が難しい。
しかしながら、給排気経路の閉塞度合いが同程度であれば、燃焼ファンの回転数を増加させて空気量が多くなるに従って、通気抵抗が徐々に増加するため、基準レベルの負荷からの乖離度合いも徐々に大きくなる。その結果、閉塞の場合、必要な空気量を得るための補正値は、低回転数領域よりも高回転数領域が大きくなる。
これに対して、排気経路に有風が生じていても、外気の風量に対して燃焼ファンを回転させることによる空気量が十分に多ければ、燃焼ファンの負荷の低下は少ない。一方、燃焼ファンの回転数が低くなるほど、空気量は低下するから、同程度の風量及び風向の有風であっても、燃焼ファンの負荷は大きく低下する。そのため、低回転数領域における燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いは、高回転数領域のそれよりも大きくなる。その結果、有風の場合、必要な空気量を得るための補正値は、高回転数領域よりも低回転数領域が大きくなる。
従って、燃焼ファンを回転させる運転中、所定の判定用回転数よりも高い高回転数領域における第1目標回転数となるように燃焼ファンを回転させたときの燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第1目標回転数を補正するための第1補正値と、判定用回転数以下の所定の低回転数領域における第2目標回転数となるように燃焼ファンを回転させたときの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第2目標回転数を補正するための第2補正値とを対比することにより、排気経路への有風が生じているかどうかを判定できる。
上記燃焼装置において、好ましくは、
燃焼ファンを駆動させる運転は、プリパージ運転、燃焼運転、及びポストパージ運転の少なくとも1つの運転を含む。
プリパージ運転及び燃焼運転において、有風と閉塞とを判別することにより、点火不良や失火を防止できる。また、ポストパージ運転で、有風と閉塞とを判別することにより、燃焼排気を効率的に排出させながら、燃焼装置内の過度の冷却を防止できる。
上記燃焼装置において、好ましくは、
燃焼運転中に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させる。
ポストパージ運転では、省エネや騒音の防止のために、できるだけ燃焼ファンを低回転数で回転させることが好ましい。そのため、排気口への外気の風圧が低くても、燃焼装置内が容易に完全閉塞状態となり、燃焼排気の逆流が生じやすい。しかしながら、上記燃焼装置によれば、ポストパージ運転前の燃焼運転中に第1補正値と第2補正値とを対比し、第1補正値が第2補正値より低くなって、排気経路への有風が生じている場合、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させるから、燃焼装置内の過度の冷却を防止しつつ、より効率的に燃焼排気を排出できる。
上記燃焼装置において、好ましくは、
ポストパージ運転中、燃焼ファンの回転数が第1目標回転数または第2目標回転数となるように燃焼ファンの回転数を交互に増減させ、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させる。
上記燃焼装置によれば、ポストパージ運転中、定期的に有風及び閉塞を判定できるから、より効率的に燃焼排気を排出できる。
上記燃焼装置は、好ましくは、さらに、
外気温を検知する外気温検知部を有し、
外気温検知部で検知される外気温が所定の判定開始温度以下になり、且つ第1補正値が第2補正値よりも低くなると、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させる。
ポストパージ運転は、燃焼運転後に燃焼装置内の燃焼排気を排出させるために行われるが、外気温が低い時に有風により燃焼排気の逆流が生じると、逆流した燃焼排気が結露するため、次回の燃焼運転で点火不良が生じやすい。しかしながら、上記燃焼装置によれば、ポストパージ運転中、外気温が所定の判定開始温度以下になり、且つ第1補正値が第2補正値よりも低くなると、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させるから、より効率的に燃焼排気を排出でき、次回の燃焼運転における点火不良を防止できる。
上記燃焼装置において、好ましくは、
プリパージ運転、燃焼運転、及びポストパージ運転の少なくともいずれか1つの運転の終了時に、第1補正値が第2補正値以上であれば、今回の各運転の終了時の第1補正値に応じて、次回の対応する各運転の開始時の目標回転数を補正し、
プリパージ運転、燃焼運転、及びポストパージ運転の少なくともいずれか1つの運転の終了時に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、第1補正値が第2補正値以上であった直近の各運転の終了時の第1補正値に応じて、次回の対応する各運転の開始時の目標回転数を補正する。
第1補正値が第2補正値以上である場合、給排気経路の閉塞により燃焼ファンの負荷が低下している可能性が高い。また、既述したように、閉塞の場合、必要な空気量を得るための補正値は、低回転数領域よりも高回転数領域が大きくなる。従って、今回の各運転の終了時の第1補正値に応じて、次回の対応する各運転の開始時の目標回転数を補正すれば、各運転の開始時からより短時間内に給排気経路の閉塞度合いに適した目標回転数で燃焼ファンを回転させることができる。
一方、第1補正値が第2補正より低い場合、有風により燃焼ファンの負荷が低下している可能性が高いから、今回の各運転の終了時の第1または第2補正値に応じて、次回の対応する各運転の開始時の目標回転数を補正すると、空気量が過剰となりやすい。
しかしながら、上記燃焼装置によれば、今回の各運転中、第1補正値が第2補正より低くなると、今回の各運転の終了時の第1または第2補正値に応じて、次回の対応する各運転の開始時の目標回転数を補正せず、第1補正値が第2補正値以上であった直近の各運転の終了時の第1補正値に応じて、目標回転数を補正するから、各運転で閉塞と判断されたときの直近の給排気経路の閉塞度合いに適した目標回転数で燃焼ファンを回転させることができる。
上記燃焼装置において、好ましくは、
プリパージ運転、及び燃焼運転の少なくともいずれか1つの運転中に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、燃焼運転における最小燃焼量を増加させる。
プリパージ運転、及び燃焼運転の少なくともいずれか1つの運転中に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、排気経路への有風により燃焼ファンの負荷が低下している可能性が高い。このような有風により排気口への外気の風圧が増加すると、燃焼室内の圧力が高くなって、燃焼量の低い領域では、バーナに供給される燃料ガスのガス圧が低下する。また、燃料ガスの供給量の少ない燃焼量の低い領域では、必要とする燃焼用空気量も低下するため、低い目標回転数で燃焼ファンが回転される。そのため、排気経路への有風によって燃焼運転中に失火が生じやすい。しかしながら、上記燃焼装置によれば、プリパージ運転、及び燃焼運転の少なくともいずれか1つの運転中に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、燃焼運転における最小燃焼量を増加させるから、燃料ガスのガス圧が増加されるとともに、増加させた最小燃焼量に必要な燃焼用空気量が得られるように目標回転数が変更される。これにより、有風時における燃焼運転中の失火を防止できる。
上記燃焼装置において、好ましくは、
プリパージ運転中、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、プリパージ運転終了後の燃焼運転において、点火用目標回転数を増加させる。
プリパージ運転中、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、有風により燃焼ファンの負荷が低下している可能性が高いから、プリパージ運転後の燃焼運転でバーナを点火させる際、点火に必要な空気量よりも少ない空気量がバーナに供給され、点火不良が生じやすい。しかしながら、上記燃焼装置によれば、プリパージ運転中、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、点火用目標回転数を増加させるから、有風時でも点火に必要な空気量を確保できる。これにより、有風時における点火不良を防止できる。
以上のように、本発明によれば、排気経路への有風と給排気経路の閉塞とを判別し、燃焼ファンの負荷を低下させる原因に対応して各運転を実行できる。これにより、燃焼運転において、点火不良や失火を防止できる。また、ポストパージ運転において、燃焼装置内の過度の冷却を防止しながら、効率的に燃焼排気を排出できる。従って、本発明によれば、円滑に各運転を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置の一例を示す概略模式図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置の制御ユニットの制御ブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置における燃焼ファンの回転数とファン電流との関係を示す相関図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置のプリパージ運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図5は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置のプリパージ運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図6は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置のプリパージ運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図7は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図8は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図9は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図10は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置のポストパージ運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図11は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置のポストパージ運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図12は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置のポストパージ運転における制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。
以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る燃焼装置を具体的に説明する。
図1は、本実施の形態の燃焼装置を給湯器に適用した一例を示す概略模式図である。図1に示すように、給湯器は、給湯器本体100と、給湯器本体100と接続された浴室や台所等に配設されたリモコンLとを備える。給湯器本体100は、熱交換器40と、ガスバーナ1を収容した燃焼室10と、燃焼室10に空気を供給する燃焼ファン50と、給湯器の運転制御を行う制御ユニット20とを備え、制御ユニット20は、リモコンLと接続されている。
燃焼室10の下部には、燃焼ファン50から供給される空気を燃焼室10内に供給するための給気経路51が連通しており、燃焼室10の上部には、燃焼室10内の空気や燃焼排気を排気口60から外部に排出させるための排気経路61が連通している。
燃焼ファン50は、燃焼室10の底壁の一部に連接されており、モータMにより回転駆動される。この燃焼ファン50は、モータMの駆動電流であるファン電流を制御することで、燃焼ファン50の回転数(回転速度)が制御可能に構成されている。
給湯器本体100の下方には、外気温を検知する外気温センサとして外気温サーミスタ62が配設されている。また、ガスバーナ1に燃料ガスを供給するガス供給管7には、上流側から順に、制御ユニット20からの信号で燃料ガスの供給を制御する元ガス電磁弁70、ガス比例弁71、及び電磁弁72が配設されている。ガス比例弁71は、通電量に比例してその開度が可変し、ガスバーナ1への燃料ガスの供給量を連続的に可変する。さらに、給湯器本体100内には、ガスバーナ1を点火するために火花放電する点火電極8、点火電極8を駆動するためのイグナイタ(図示せず)、ガスバーナ1の燃焼炎を検知するフレームロッド9等が備えられている。
熱交換器40は、ガスバーナ1の上方に配設されており、熱交換器40には、給水管81、及び出湯管82が接続されている。図示しないが、給水管81には、水量センサ及び給水サーミスタが配設されており、出湯管82には、出湯サーミスタが配設されている。
制御ユニット20は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を有する電子回路ユニットである。この制御ユニット20には、リモコンLの操作データ(運転のオンオフ操作を示すデータ、目標給湯温度の設定値を示すデータ等)と、水量センサ、給水サーミスタ、出湯サーミスタ、外気温サーミスタ62、フレームロッド9等の各センサの検知信号とが入力される。また、燃焼ファン50には、ファン電流を検知する電流センサと、燃焼ファン50回転数を検知する回転数センサとが付設されており、これらのセンサの検知信号も制御ユニット20に入力される。
制御ユニット20は、これらの入力データを使用して、予め実装されたプログラムを実行することで、ガスバーナ1の燃焼系の機器と、通水系の機器とを制御する。
図2に示すように、制御ユニット20には、実装されたプログラムまたはハードウェア構成により実現される主な機能として、燃焼ファン50のファン電流を検知するファン電流検知部21と、燃焼ファン50の回転数を検知する回転数検知部22と、外気温を検知する外気温検知部23と、燃焼ファン50の回転数が目標回転数と一致するようにファン電流をフィードバック制御するファン制御部24(燃焼ファン50の負荷が所定の基準レベルにあるときの空気量と燃焼ファン50の回転数との相関に基づいて、燃焼ファン50の目標回転数を決定する目標回転数決定部の機能を含む)、給排気経路51,61の閉塞や排気経路61への有風に起因して変動する燃焼ファン50の負荷に応じて、目標回転数を補正するための補正値を算出する補正値算出部25(燃焼ファン50の負荷を検知するファン負荷検知部の機能を含む)と、算出された補正値に基づいて目標回転数を補正する回転数補正部26と、算出された補正値に基づいて排気経路61への有風及び給排気経路51,61の閉塞を判定する有風判定部27と、算出された補正値が所定の高閉塞閾値を超えるかどうかを監視する高閉塞監視部28と、給湯設定温度での給湯を行うために必要となるガスバーナ1の燃焼量を算出する熱量算出部29と、ガス比例弁71等の作動を制御するアクチュエータ制御部30とを備えている。
ファン電流検知部21は、モータMを駆動する電流センサ53の検知信号に基づいて燃焼ファン50のファン電流を検知する。回転数検知部22は、燃焼ファン50に設けられた回転数センサ52(ホール素子等)の検知信号に基づいて燃焼ファン50の回転数を検知する。外気温検知部は、外気温サーミスタ62の検知信号に基づいて、外気の温度を検知する。
ファン制御部24は、プリパージ運転及びポストパージ運転ではそれぞれ、所定のプリパージ運転目標回転数及びポストパージ運転目標回転数で燃焼ファン50が回転するように、回転数センサ52の出力に基づいてフィードバック制御する。また、燃焼運転では、所定の点火用目標回転数で燃焼ファン50を回転させるとともに、給湯中は、算出された必要燃焼量に対応した燃焼ファン50の目標回転数で燃焼ファン50が回転するように、回転数センサ52の出力に基づいてフィードバック制御する。さらに、回転数補正部26は、各運転中、燃焼ファン50の負荷のレベルに応じて燃焼ファン50の目標回転数を補正し、ファン制御部24は、各運転中、補正した目標回転数となるように、回転数センサ52の出力に基づいてフィードバック制御する。なお、ファン制御部24は、各運転における目標回転数と、給排気経路51,61の閉塞が生じておらず(閉塞率0%)、且つ排気経路61への有風がない状態で、燃焼ファン50を所定の目標回転数で回転させたとき(このときの燃焼ファン50の負荷の大きさが基準レベルに相当する)のファン電流(以下、基準電流という)との相関関係を示すデータを予め記憶している。従って、ファン制御部24は、目標回転数決定部としての機能も備える。
ここで、プリパージ運転、燃焼運転、及びポストパージ運転の各運転において、燃焼ファン50を所定の目標回転数に制御したときのファン電流は、燃焼ファン50の負荷が低下するほど、小さくなる。従って、燃焼ファン50の回転数を目標回転数に制御したときのファン電流の大きさにより、燃焼ファン50の負荷を検知できる。このため、ファン制御部24によって燃焼ファン50の回転数を目標回転数に制御したときのファン電流をファン電流検知部21により検知し、補正値算出部25は、基準電流に対する現在のファン電流の乖離度合い(本発明における燃焼ファン50の負荷のレベルと所定の基準レベルとの乖離度合いに相当する)に応じて、目標回転数を補正するための補正値を算出する。
有風判定部27は、各運転中、上記のようにして算出される所定の判定用回転数より高い高回転数領域における第1目標回転数で燃焼ファン50を回転させたときの第1補正値と、判定用回転数以下の低回転数領域における第2目標回転数で燃焼ファン50を回転させたときの第2補正値とを対比して、燃焼ファン50の負荷の低下が排気経路61への有風に起因するかまたは給排気経路51,61の閉塞に起因するかを判定する。また、排気経路61への有風が生じていると判定された場合、ガスバーナ1の点火前であれば、点火用目標回転数を補正して増加させ、燃焼運転中であれば、最小燃焼量を所定量、増加させる。さらに、ポストパージ運転中に排気経路61への有風が生じていると判定された場合、ポストパージ運転時間を所定時間、延長させる。
図3は、補正値を算出するための一例を示すものであり、ポストパージ運転における燃焼ファン50の回転数とファン電流との相関を示したグラフである。図中、(i)は、給排気経路51,61の閉塞が生じておらず(閉塞率0%)、且つ排気経路61への有風もない状態での回転数−ファン電流(基準電流)特性を示す定常ラインであり、(ii)は、燃焼ファン50の目標回転数を決定する際に、目標回転数を補正するかどうかを判定する補正値1.0の回転数−ファン電流特性を示す基準値ラインであり、給排気経路51,61が軽度に閉塞しているかまたは排気経路61に有風が生じ始めて燃焼ファン50の負荷が低下し始める境界ラインである。なお、本実施の形態では、ハンチングを防止するために定常ラインと補正の基準値ラインとを別途設定しているが、定常ラインを補正値算出の基準値ラインとしてもよい。
図中、(iii)は、給排気経路51,61の閉塞が生じていないが(閉塞率0%)、排気経路61への有風により燃焼ファン50の負荷が低下した場合の回転数−ファン電流特性を示す有風ラインの実測値の一例であり、(iv)は、給排気経路51,61が部分的に閉塞(閉塞率60%)しているが、排気経路61への有風はない状態で燃焼ファン50の負荷が低下した場合の回転数−ファン電流特性を示す閉塞ラインの実測値の一例である。(v)は、補正値を算出するために用いる回転数−ファン電流特性を示す補助値ラインであり、排気口60に蓋をして疑似的な完全閉塞状態で測定したときの実測値である。なお、補助値ラインは、有風時と閉塞時における燃焼ファン50の負荷のレベルと基準レベルとの乖離度合いに差が生じるものであれば、完全閉塞状態以外の回転数−ファン電流特性を用いてもよい(例えば、閉塞度90%の補助値ライン)。
また、図中、回転数Nは、ポストパージ運転での判定用回転数N(例えば、2400rpm)より高い高回転数領域における第1ポストパージ運転目標回転数(例えば、3000rpm)であり、回転数Nは、判定用回転数N以下の低回転数領域における第2ポストパージ運転目標回転数(例えば、1900rpm)である。
また、図中、IH2及びIH1はそれぞれ、第1ポストパージ運転目標回転数Nで燃焼ファン50を回転させたときの基準値ライン及び補助値ラインにおけるファン電流であり、IH0は、同回転数で実際に検知される有風ライン及び閉塞ラインのファン電流である。同様に、IL2及びIL1はそれぞれ、第2ポストパージ運転目標回転数Nで燃焼ファン50を回転させたときの基準値ライン及び補助値ラインにおけるファン電流であり、IL0は、同回転数で実際に検知される有風ライン及び閉塞ラインのファン電流である。なお、実際の運転で検知されるファン電流は1つであるため、図中、有風ライン及び閉塞ラインのファン電流は、同一表記のIH0及びIL0で示されている。
図中、a及びbはそれぞれ、第1ポストパージ運転目標回転数Nで燃焼ファン50を回転させたときのIH2−IH1及びIH0−IH1であり、a及びbはそれぞれ、第2ポストパージ運転目標回転数Nで燃焼ファン50を回転させたときのIL2−IL1及びIL0−IL1である。なお、補正値算出部25は、以下の式(1)及び(2)に基づき、各回転数における第1及び第2補正値R,Rを算出する。
={(a/b)−1}×α+1 (1)
={(a/b)−1}×β+1 (2)
式中、α及びβはそれぞれ、0より大きく1以下の定数である。
図3に示すように、給排気経路51,61の閉塞や排気経路61への有風が生じると、高回転数領域及び低回転数領域いずれにおいても、各回転数での燃焼ファン50のファン電流は、基準電流から小さくなる方向に乖離する(図3の(iii)及び(iv))。また、閉塞度合いや有風の程度にもよるが、基準電流からの乖離度合いは、高回転数領域と低回転数領域とで逆転する。従って、単一の回転数におけるファン電流を検知するだけでは、燃焼ファン50の負荷の低下が給排気経路51,61の閉塞に起因するか、排気経路61への有風に起因するかを判定することが難しい。
しかしながら、有風時における回転数に対するファン電流の変化率は、閉塞におけるそれよりも大きい。これは、給排気経路51,61の閉塞度合いが同程度であれば、燃焼ファン50の回転数を増加させて空気量が多くなるに従って、通気抵抗が徐々に増加するため、基準電流からの乖離度合いも徐々に大きくなるためである。その結果、閉塞の場合、必要な空気量を得るために目標回転数を補正する補正値は、低回転数領域よりも高回転数領域が大きくなる。
これに対して、有風時に排気口60へ外気の風圧が生じている場合、外気の風量に対して燃焼ファン50を回転させることによる空気量が十分に大きければ、燃焼ファン50の負荷の低下は小さいから、基準電流からの乖離度合いは小さい。一方、燃焼ファン50の回転数が低くなるほど、空気量は低下するから、排気口60への外気の風圧が低くても、閉塞状態となって、燃焼ファン50の負荷は顕著に低下する。その結果、有風の場合、燃焼ファン50の回転数が低いほど、基準電流からの乖離度合いが大きくなるから、必要な空気量を得るために目標回転数を補正する補正値は、高回転数領域よりも低回転数領域が大きくなる。特に、ポストパージ運転では、省エネや騒音を考慮して、比較的低い回転数で燃焼ファン50を回転させるため、図3に示すように、完全閉塞状態となりやすい。
従って、所定の判定用回転数よりも高い高回転数領域における第1ポストパージ運転目標回転数となるように燃焼ファン50を回転させたときの燃焼ファン50の負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第1補正値Rと、判定用回転数以下の低回転数領域における第2ポストパージ運転目標回転数となるように燃焼ファン50を回転させたときの燃焼ファン50の負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第2補正値Rとを対比することにより、燃焼ファン50の負荷の低下が、排気経路61への有風に起因するかまたは給排気経路51,61の閉塞に起因するかを判定できる。なお、図3では、ポストパージ運転における燃焼ファン50の回転数とファン電流との相関について示したが、プリパージ運転及び燃焼運転においても同様に有風判定が行われる。ただし、各運転によって必要とする空気量の相違により使用される回転数の範囲が異なるため、判定用回転数、並びに第1及び第2目標回転数は、各運転に応じた回転数に設定される。
なお、熱量算出部29は、燃焼運転中、給水サーミスタ84により検知される給水温度と、水量センサ83により検知される給水量とに基づいて、出湯サーミスタ85により検知される出湯温度が設定温度となる必要燃焼量を算出する。そして、制御ユニット20は、燃焼運転中、燃焼ファン50の実際の回転数に応じてガス比例弁71の通電量を制御する、いわゆるファン先行型の燃焼制御を行なう。そのため、アクチュエータ制御部30は、目標回転数が補正されている場合、回転数検知部22により検知される回転数を補正値で除算することにより、目標回転数の補正分を相殺する。そして、このようにして補正分を相殺した回転数に応じて、ガス比例弁71の通電量を制御する。
次に、本実施の形態の給湯器における制御動作の詳細について、図4〜図12のフローチャートを参照して説明する。
図4に示すように、給湯器に電源電力が供給されている状態で、使用者が給湯栓等の給湯端末を開栓すると、給水管81を流れる通水量Wが所定の作動水量(例えば、2.7リットル/分)以上であるかどうかが水量センサ83の検知信号に基づいて判定される(ステップST1)。
そして、作動水量以上の通水が検知されると、制御ユニット20は、プリパージ運転を開始させるが、まず、フラグF1が「1」に設定されているかどうかが判断される(ステップST2)。
フラグF1が「1」でない場合、ステップST3に進み、フラグF1が「1」の場合、ステップST7に進む。上記フラグF1は、前回のプリパージ運転中、後述する有風判定で閉塞と判定され、且つ第1及び第2補正値R,Rいずれもが、1.1未満(例えば、閉塞度60%未満)であった場合、または前回のプリパージ運転中、有風判定で有風と判定され、それまでの過去の運転で第1及び第2補正値R,Rのいずれも、1.1以上となった閉塞履歴がない場合に、「0」にセットされる。また、フラグF1は、給湯器の電源投入後の初回運転時である場合、前回のプリパージ運転中、有風判定で閉塞と判定され、且つ第1または第2補正値R,Rのいずれかが、1.1以上(例えば、閉塞度60%以上)であった場合、または前回のプリパージ運転中、有風判定で有風と判定されたが、過去の運転で第1または第2補正値R,Rのいずれかが、1.1以上となった閉塞履歴がある場合、「1」にセットされる(ステップST129〜ST135)。
フラグF1が「1」でない場合、前回のプリパージ運転で給排気経路51,61の閉塞は確認されていないから、所定の第1プリパージ運転目標回転数(例えば、3300rpm)で燃焼ファン50を回転させる(ステップST3)。そして、制御ユニット20は、次のステップST5及びST6の目標回転数の補正及び有風判定において、後述する第1補正値Rの更新周期に相当する所定時間(例えば、1秒間)を計時するタイマTmをスタートさせる(ステップST4)。このとき、フラグF1は「1」でないため、第1プリパージ運転目標回転数は、燃焼ファン50の負荷が基準レベルの負荷である場合に、所定のプリパージ運転を行うために必要な空気量を供給しうる回転数であり、予め回転数とファン電流との相関に基づいて作成された参照データに基づいて決定される。一方、フラグF1が「1」である場合、初回運転で前回のプリパージ運転における補正値が記憶されていなければ、所定の初期補正値(例えば、1.0)に基づいて、第1プリパージ運転目標回転数が補正され、前回または過去のプリパージ運転中に給排気経路51,61の閉塞が判定されていれば、その第1補正値Rに応じて、第1プリパージ運転目標回転数が補正される(ステップST7)。なお、各運転の開始時に決定される目標回転数が相違しても、燃焼運転やポストパージ運転を含めて目標回転数の補正及び有風判定の制御動作は同様であるため、以下の説明では、各運転でフラグFが「0」にセットされている場合について説明し、フラグFが「1」にセットされている場合について重複する部分の説明は省略する。
プリパージ運転における目標回転数の補正は、有風判定において、逐次更新される補正値の現在値に応じて、決定された目標回転数を補正することで、現在の目標回転数を決定する。具体的には、今回のプリパージ運転中に、有風判定で第1及び第2補正値R,Rが更新された場合、更新された第1及び第2補正値R,Rを用いて、目標回転数が補正される(ステップST5)。
プリパージ運転における有風判定では、燃焼ファン50を所定の第1測定時間t(例えば、10秒間)、判定用回転数(例えば、2400rpm)より高い高回転数領域における第1プリパージ運転目標回転数で回転させる第1判定と、燃焼ファン50を第2測定時間t(例えば、10秒間)、判定用回転数以下の低回転数領域における第2プリパージ運転目標回転数(例えば、1500rpm)で回転させる第2判定とを少なくとも各1回、実行する(ステップST6)。なお、第1及び第2判定を、複数回、交互に実行してもよい。
図5及び図6は、プリパージ運転における目標回転数の補正及び有風判定のサブルーチンのフローチャートであり、タイマTmがタイムアップするまで、高回転数領域で燃焼ファン50が回転しているときの所定のサンプリングタイム(例えば、20mS)ごとにファン電流を取得して、記憶保持する。そして、タイマTmがタイムアップすると、サンプリングした現在のファン電流の平均値を算出し、既述した式(1)の第1補正値Rの算出式により、第1プリパージ運転目標回転数で燃焼ファン50を回転させているときの現在のファン電流と基準値ラインのファン電流との乖離度合いに応じた、現在の第1補正値RHPを算出する(ステップST101〜ST104)。
このとき、現在の第1補正値RHPが記憶された第1補正値Rから所定の変化量△R(例えば、±0.005)以上、変化したとき、変化後の第1補正値RHPに到達するように、第1補正値Rが増減されて、第1補正値Rが更新される。従って、単位時間ごとに変化する第1補正値Rが目標回転数に乗算され、所定時間後に目標回転数が第1補正値Rで補正された状態となる。これにより、有風によって現在の第1補正値RHPが大きく変化した場合でも、急激な目標回転数の変化は生じない。第1補正値Rが更新されると、新たなタイマTmをスタートする(ステップST105〜ST109)。なお、本実施の形態では、後述するように、有風に起因した燃焼ファン50の負荷の低下により今回のプリパージ運転における現在の第1補正値RHPが増加している場合も考慮して、今回の有風判定が終了するまで、過去のプリパージ運転における有風判定で閉塞と判定されたときの直近の第1補正値Rが保持される。
所定の第1測定時間tが経過すると、所定の第2測定時間t、燃焼ファン50の回転数を低回転数領域の第2プリパージ運転回転数に低下させ(ステップST111)、第1補正値Rと同様にして、所定のタイマTmがタイムアップ(例えば、0.02秒間)するまで、低回転数領域で燃焼ファン50が回転しているときのサンプリングタイム(例えば、20mS)ごとにファン電流を取得して、記憶保持する。このように、低回転数領域での第2補正値Rの更新を第1補正値Rよりも短時間に設定することにより、より早期に有風を判定できる。そして、タイマTmがタイムアップすると、サンプリングした現在のファン電流の平均値を算出し、既述した式(2)の第2補正値Rの算出式により、第2プリパージ運転目標回転数で燃焼ファン50を回転させているときの現在のファン電流と基準値ラインのファン電流との乖離度合いに応じた、現在の第2補正値RLPを算出する(ステップST121〜ST124)。
次いで、現在の第2補正値RLPが記憶された第2補正値Rから所定の変化量△R(例えば、±0.005)以上、変化したとき、変化後の第2補正値RLPに到達するように、第2補正値Rが増減されて、第2補正値Rが更新され、更新された第2補正値Rが目標回転数に乗算され、所定時間後に目標回転数が第2補正値Rで補正された状態となる(ステップST125〜ST128)。なお、第2補正値Rも、今回の有風判定が終了するまで、過去の閉塞履歴における直近の第2補正値Rが保持される。
第2測定時間tが経過するまで、更新された第1補正値Rと更新された第2補正値Rとが対比される。そして、第2測定時間tが経過したプリパージ運転終了時の第1補正値Rが第2補正値R以上であれば(ステップST129で、No)、燃焼ファン50の負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いは、高回転数領域が低回転数領域よりも大きいから、給排気経路51,61の閉塞に起因して燃焼ファン50の負荷が低下していると判定できる。また、このとき、第1または第2補正値R,Rのいずれかが1.1以上であれば、ある程度、給排気経路51,61の閉塞度合いが大きくなっていると判定できる。このため、フラグF1を「1」にセットする(ステップST131〜ST132及びST135)。また、第1補正値Rが第2補正値R以上であるが、第1及び第2補正値R,Rいずれもが1.1未満であれば(ステップST131で、No)、給排気経路51,61の閉塞度合いは小さいと判定できる。このため、フラグF1を「0」にセットする(ステップST134)。
一方、第2補正値Rが第1補正値Rよりも大きければ(ステップST129で、Yes)、燃焼ファン50の負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いは、低回転数領域が高回転数領域よりも大きいから、プリパージ運転中に排気経路61への有風に起因して燃焼ファン50の負荷が低下していると判定できる(ステップST130)。また、このような有風と判定された場合の第1または第2補正値R,Rを使用して、次回のプリパージ運転の開始時の目標回転数を補正すると、給排気経路51,61の閉塞度合いは本来、低いにも関わらず、空気量が過剰になる。このため、過去のプリパージ運転の有風判定において第1補正値Rが第2補正値R以上となり、且つ第1または第2補正値R,Rのいずれかが、1.1以上の閉塞度合いと判定された閉塞履歴があるかどうかがさらに判定される(ステップST133)。そして、過去のプリパージ運転で閉塞履歴がある場合、フラグF1を「1」にセットする(ステップST135)。なお、図示しないが、この場合、今回のプリパージ運転で更新された第1及び第2補正値R,Rを、閉塞と判定された直近の第1及び第2補正値R,Rに更新する。従って、今回のプリパージ運転における有風判定で有風と判定された場合、第1及び第2補正値R,Rは、記憶されない。また、有風と判定され、且つ閉塞履歴もない場合、フラグF1を「0」にセットする(ステップST134)。
上記有風判定が終了すると、更新された第1補正値Rが所定の閉塞閾値以上(例えば、1.2以上)であるかどうかが判定される。給排気経路51,61の閉塞が進行して、必要な燃焼用空気量を確保できない高閉塞と判定された場合、燃焼運転に移行することなく、燃焼ファン50を停止して、図示しないスピーカ等から異常を報知させる(ステップST11〜ST13)。
また、有風判定において、排気経路61への有風に起因して燃焼ファン50の負荷が低下していると判定された場合、突風により一時的に空気量が不足しているため、プリパージ運転に続けて行われる燃焼運転において、基準レベルの負荷に応じた点火用目標回転数で燃焼ファン50を回転させると、空気量が不足する。このため、点火用目標回転数を有風判定の終了時に使用した第1補正値Rに基づいて補正した点火用目標回転数で燃焼ファン50を回転させる。これにより、点火時に必要な空気量を確保でき、確実にガスバーナ1を点火できる。一方、有風判定において、給排気経路51,61の閉塞に起因して燃焼ファン50の負荷が低下していると判定された場合、所定の点火用目標回転数で燃焼ファン50を回転させる(ステップST14〜ST16)。なお、閉塞と判定された場合も、有風判定で算出された補正値を用いて点火用目標回転数を補正してもよい。
上記目標回転数の補正及び有風判定は、フラグF1が「0」にセットされている場合について説明したが、フラグF1が「1」にセットされている場合、既述したようにプリパージ運転の開始時に前回の補正値で補正された第1プリパージ運転目標回転数で燃焼ファンを回転させる以外は、同様にして、目標回転数の補正及び有風判定が実行される(ステップST7〜ST10)。これにより、プリパージ運転に必要な空気量を確保しながら、より正確に有風を判定できる。
プリパージ運転が終了すると、制御ユニット20は、図7に示す点火処理を実行する(ステップST21)。この点火処理は、上記のように燃焼ファン50を点火用目標回転数または補正された点火用目標回転数で回転させた状態で、イグナイタを作動させて点火電極8に火花放電を生じさせ、さらに元ガス電磁弁70及び電磁弁72を開弁させ、ガス比例弁71を点火用の開度に作動させる。これにより、燃焼ファン50及び点火電極8の作動状態でガスバーナ1への燃料ガスの供給が行われ、ガスバーナ1が点火される。
フレームロッド9の検知信号によりガスバーナ1の着火が検知されると、イグナイタの作動が停止される。次いで、制御ユニット20は、プリパージ運転と同様に、フラグF2が「1」に設定されているかどうかが判断される(ステップST22)。フラグF2が「1」でない場合、ステップST23に進み、フラグF2が「1」の場合、ステップST31に進む。上記フラグF2は、図9に示すように、プリパージ運転と同様、前回の燃焼運転の有風判定における有風及び閉塞に基づいてセットされる(ステップST233及びST234)。
そして、制御ユニット20は、次のステップST25及びST26の目標回転数の補正及び有風判定において、第1補正値Rの更新周期に相当する所定時間(例えば、1秒間)を計時するタイマTmをスタートさせる(ステップST23)。次いで、燃焼ファン50の回転数とガスバーナ1への燃料ガスの供給量とを制御することで、ガスバーナ1の燃焼量を制御する(ステップST24)。
具体的には、熱量算出部29は、給水サーミスタ84の検知温度と水量センサ83の検知水量とに基づいて、出湯サーミスタ85で検知される出湯温度が設定温度となる必要燃焼量を算出する。そして、制御ユニット20は、必要燃焼量に応じた量の燃焼用空気を供給するための燃焼ファン50の燃焼用目標回転数を決定し、算出された必要燃焼量に応じた予め設定された燃焼用目標回転数で燃焼ファン50が回転するように、燃焼ファン50を回転数検知部22で検知される回転数に基づいてファン制御部24がフィードバック制御する(ステップST24)。
既述したように上記燃焼用目標回転数は、燃焼ファン50の負荷が基準レベルの負荷である場合に、ガスバーナ1の燃焼量に対応した量の燃焼用空気をガスバーナ1に供給し得る回転数であり、この場合、フラグF2は「1」でないため、基準レベルの負荷におけるガスバーナ1の燃焼量と燃焼ファン50の回転数との相関に基づいて、決定される。
次いで、上記比例制御が実行されているときに、プリパージ運転と同様に、目標回転数の補正及び有風判定が実行される(ステップST25〜ST26)。
図8及び図9は、燃焼運転における目標回転数の補正及び有風判定のサブルーチンのフローチャートである。目標回転数の補正における制御動作は、プリパージ運転のそれと同様であるため、詳細な説明は省略するが、燃焼運転中は必要燃焼量に応じて燃焼ファン50の目標回転数が設定されるため、有風判定において任意に目標回転数を変更することができない。そのため、燃焼運転中の有風判定では、必要燃焼量に応じて設定される基準レベルの目標回転数が、所定の判定用回転数(例えば、2400rpm)よりも高い高回転数領域における第1燃焼用目標回転数(例えば、3000rpm)、及び判定用回転数以下の低回転数領域における第2燃焼用目標回転数(例えば、1500rpm)となる場合の燃焼ファン50のファン電流をそれぞれ検知、記憶保持し、第1及び第2補正値R,Rを算出して、更新する。そして、更新された第1及び第2補正値R,Rを対比して、有風及び閉塞を判定する。また、プリパージ運転と同様に、有風及び閉塞の判定、並びに閉塞履歴に基づいて、フラグF2をセットする(ステップST201〜ST235)。
また、燃焼運転中、高閉塞と判定された場合、燃焼に必要な空気量を確保できず、不完全燃焼となる虞があるため、燃焼ファン50を停止させるとともに、元ガス電磁弁70、ガス比例弁71、及び電磁弁72を閉弁させて、スピーカ等から異常を報知させる(ステップST27及びST36〜ST37)。
また、燃焼運転中、有風と判定された場合、排気口60への外気の風圧が増加しているから、燃焼室10内の圧力が高くなって、燃焼量の低い領域では、ガスバーナ1に供給される燃料ガスのガス圧が低下するだけでなく、必要とする燃焼用空気も減少するため、ガスバーナ1が失火しやすい。このため、最小燃焼量を所定量(例えば、10%)、増加させる(ステップST29)。これにより、低燃焼量の範囲でガスバーナ1を燃焼させているときに有風によって空気量が減少しても、ガスバーナ1の燃焼不良や失火を防止できる。なお、フラグF2が「1」にセットされている場合でも、燃焼運転の開始時に前回の燃焼運転における補正値に基づいて燃焼に必要な量の燃焼用空気が得られるように目標回転数が補正される以外は、同様にして、目標回転数の補正及び有風判定が実行される(ステップST31〜ST35及びST38〜ST39)。
使用者が給湯栓等を閉栓して、給水管81を流れる通水量Wが所定流量(例えば2.7リットル/分)未満になると、元ガス電磁弁70等を閉弁してガスバーナ1を消火し、制御ユニット20は、図10に示すポストパージ運転を実行する。
ポストパージ運転では、まず、外気温検知部23で検知される外気温が、結露が生じやすい所定の判定開始温度(例えば、0℃)以下であるかどうかが判定される。外気温が判定開始温度より高ければ、有風により燃焼排気の逆流が生じても、結露が生じ難いため、燃焼ファン50を所定のポストパージ運転時間(例えば、5分間)、所定のポストパージ運転最低回転数(例えば、900rpm)で回転させる(ステップST51及びST73〜ST74)。
外気温が判定開始温度以下になると、プリパージ運転と同様に、フラグF3が「1」に設定されているかどうかが判断される(ステップST52)。フラグF3が「1」でない場合、ステップST53に進み、フラグF3が「1」の場合、ステップST62に進む。上記フラグF3は、図12に示すように、プリパージ運転と同様、前回のポストパージ運転の有風判定における有風及び閉塞に基づいてセットされる(ステップST333及びST334)。
フラグF3が「1」でない場合、前回のポストパージ運転で給排気経路51,61の閉塞は確認されていないから、所定の第1ポストパージ運転目標回転数(例えば、3000rpm)で燃焼ファン50を回転させる(ステップST53)。そして、制御ユニット20は、次のステップST55及びST56の目標回転数の補正及び有風判定において、第1補正値Rの更新周期に相当する所定時間(例えば、1秒間)を計時するタイマTmをスタートさせる(ステップST54)。このとき、フラグF3は「1」でないため、第1ポストパージ運転目標回転数は、燃焼ファン50の負荷が基準レベルの負荷である場合に、所定のポストパージ運転に必要な空気量を供給しうる回転数であり、予め回転数とファン電流との相関に基づいて作成された参照データに基づいて決定される。
次いで、プリパージ運転と同様に、目標回転数の補正及び有風判定が実行される(ステップST55〜ST56)。
図11及び図12は、ポストパージ運転における目標回転数の補正及び有風判定のサブルーチンのフローチャートである。目標回転数の補正における制御動作は、プリパージ運転のそれと同様であるため、詳細な説明は省略するが、このポストパージ運転では、所定の第1測定時間t(例えば、10秒間)、第1ポストパージ運転目標回転数で燃焼ファン50を回転させる第1判定と、所定の第2測定時間t(例えば、2分間)、第2ポストパージ運転目標回転数(例えば、1900rpm)で燃焼ファン50を回転させる第2判定とを、所定のポストパージ運転時間が経過するまで、交互に実行する。そして、各判定において、燃焼ファン50のファン電流をそれぞれ検知、記憶保持し、第1及び第2補正値R,Rを算出して、更新する。また、更新された第1及び第2補正値R,Rを対比して、有風及び閉塞を判定する。さらに、プリパージ運転と同様に、有風及び閉塞の判定、並びに閉塞履歴に基づいて、フラグF3をセットする(ステップST301〜ST337)。
ポストパージ運転において、給排気経路51,61の閉塞が進行して、十分な空気量を確保できない高閉塞と判定された場合、燃焼ファン50を停止して、図示しないスピーカ等から異常を報知させる(ステップST57及びST67〜ST68)。
また、有風判定において、排気経路61への有風に起因して燃焼ファン50の負荷が低下していると判定された場合、突風により一時的に空気量が不足しているため、外気温が低い場合、燃焼排気が逆流すると、結露が生じ、次回の燃焼運転において点火不良が生じる虞がある。このため、設定されたポストパージ運転時間を所定時間(例えば、1分間)、延長させる(ステップST58〜ST59)。これにより、一時的な突風により燃焼排気の逆流が生じた場合でも、燃焼排気を排出させることができる。本実施の形態では、ポストパージ運転中、第1及び第2ポストパージ運転目標回転数で燃焼ファン50の回転数を交互に増減させているが、有風判定を実行するときにのみ燃焼ファン50の回転数を第1及び第2ポストパージ運転目標回転数とし、有風判定以外ではポストパージ運転最低回転数で燃焼ファン50を回転させてもよい。この場合、有風と判定されると、ポストパージ運転最低回転数を所定回転数、増加させてもよいし、ポストパージ運転時間を延長させるとともに、ポストパージ運転最低回転数を増加させてもよい。なお、フラグF3が「1」にセットされている場合でも、ポストパージ運転の開始時に前回のポストパージ運転における補正値に基づいて必要な空気量が得られるように目標回転数が補正される以外は、同様にして、目標回転数の補正及び有風判定が実行される(ステップST63〜ST66及びST69〜ST72)。
(その他の実施形態)
(1)上記実施の形態では、本発明の燃焼装置としてガスバーナを用いた給湯器を示したが、燃焼ファンにより、バーナが収容された燃焼室に強制的に燃焼用空気を供給する燃焼装置であれば、温風暖房機等の他の種類の燃焼装置にも本発明を適用できる。
(2)上記実施の形態では、ポストパージ運転においてポストパージ運転時間を延長させるかどうかを、ポストパージ運転中の有風判定に基づいて行っているが、ポストパージ運転前の燃焼運転中の有風判定に基づいて行ってもよい。
1 ガスバーナ
10 燃焼室
20 制御ユニット
21 ファン電流検知部
22 回転数検知部
23 外気温検知部
24 ファン制御部
25 補正値算出部
30 有風判定部
50 燃焼ファン
51 給気経路
60 排気口
61 排気経路

Claims (8)

  1. 燃料ガスを燃焼させるバーナが収容された燃焼室と、
    燃焼室に連通する給気経路及び排気経路と、
    バーナに燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、
    燃焼ファンの負荷を検知するファン負荷検知部と、
    燃焼ファンの負荷が所定の基準レベルにあるときの空気量と燃焼ファンの回転数との相関に基づいて、燃焼ファンの目標回転数を決定する目標回転数決定部と、
    燃焼ファンが目標回転数で回転するように燃焼ファンのファン電流を制御するファン制御部と、
    ファン負荷検知部により検知される燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて、必要な空気量が得られるように目標回転数を補正する補正値を算出する補正値算出部と、
    排気経路への有風を判定する有風判定部と、を備える燃焼装置であって、
    燃焼ファンを回転させる運転中、所定の判定用回転数より高い高回転数領域における第1目標回転数となるように燃焼ファンを回転させたときの燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第1目標回転数を補正するための第1補正値と、所定の判定用回転数以下の低回転数領域における第2目標回転数となるように燃焼ファンを回転させたときの燃焼ファンの負荷と基準レベルの負荷との乖離度合いに応じて算出される第2目標回転数を補正するための第2補正値とを対比して、排気経路への有風を判定する制御構成を有する燃焼装置。
  2. 請求項1に記載の燃焼装置において、
    燃焼ファンを回転させる運転は、プリパージ運転、燃焼運転、及びポストパージ運転の少なくとも1つである燃焼装置。
  3. 請求項2に記載の燃焼装置において、
    燃焼運転中に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、燃焼運転後のポストパージ運転において、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させる燃焼装置。
  4. 請求項2または3に記載の燃焼装置において、
    ポストパージ運転中、燃焼ファンの回転数が第1目標回転数または第2目標回転数となるように燃焼ファンの回転数を交互に増減させ、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させる燃焼装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置は、さらに、
    外気温を検知する外気温検知部を備え、
    外気温検知部で検知される外気温が所定の判定開始温度以下になり、且つ第1補正値が第2補正値よりも低くなると、ポストパージ運転最低回転数を増加させるかまたはポストパージ運転時間を延長させる燃焼装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
    プリパージ運転、燃焼運転、及びポストパージ運転の少なくともいずれか1つの運転の終了時に、第1補正値が第2補正値以上であれば、今回の各運転の終了時の第1補正値に応じて、次回の対応する各運転の開始時の目標回転数を補正し、
    プリパージ運転、燃焼運転、及びポストパージ運転の少なくともいずれか1つの運転の終了時に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、第1補正値が第2補正値以上であった直近の各運転の終了時の第1補正値に応じて、次回の対応する各運転の開始時の目標回転数を補正する燃焼装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
    プリパージ運転、及び燃焼運転の少なくともいずれか1つの運転中に、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、燃焼運転における最小燃焼量を増加させる燃焼装置。
  8. 請求項2〜7のいずれか1項に記載の燃焼装置において、
    プリパージ運転中、第1補正値が第2補正値よりも低くなると、プリパージ運転終了後の燃焼運転において、点火用目標回転数を増加させる燃焼装置。
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