JP6784201B2 - Mis型半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Description
図1は、実施例1のMIS型半導体装置J1のゲート電極部分の構成を示す断面図である。図1においてソース電極およびドレイン電極は、省略されている。MIS型半導体装置J1は、半導体層10と、ゲート絶縁膜11と、ゲート電極12と、を有する。ゲート絶縁膜11は、半導体層10とゲート電極12との間に位置している。ゲート絶縁膜11は、微結晶のZrOx Ny 膜を有する。微結晶のZrOx Ny 膜は、第1の絶縁膜である。また、後述するように、微結晶のZrOx Ny 膜は、Ar原子を含有する。
ゲート絶縁膜11は、前述のように、微結晶のZrOx Ny 膜を有する。ZrOx Ny 膜が微結晶であるため、ZrOx Ny 膜は微小な結晶粒の集合体である。そのため、ZrOx Ny 膜は結晶粒界を有する。そのため、成膜時においてZrOx Ny 膜の結晶粒界にAr原子が混入する余地があると考えられる。実際に、実施例1における微結晶のZrOx Ny 膜は、Ar原子を含有する。ゲート絶縁膜11のAr原子の含有量は、0.5atm%以上2atm%以下である。
次に、MIS型半導体装置J1の製造方法について説明する。
まず、n型のSi基板である半導体層10を準備する。半導体層10の表面をアセトン、IPA(イソプロピルアルコール)、超純水を順に用いて洗浄し、半導体層10の表面の油分を除去する。その後、半導体層10をバッファードフッ酸に浸漬させて、半導体層10表面の自然酸化膜を除去する(図2(a))。
次に、清浄された半導体層10上に、ECR(Electron Cyclotron Resonance、電子サイクロトロン共鳴)スパッタリング法によってZrOx Ny からなるゲート絶縁膜11を形成する(図2(b))。このように、ゲート絶縁膜形成工程では、スパッタリング法を用いる。そして、Arガスを含むガスを供給しつつ微結晶のZrOx Ny 膜を10nm/min以下の成膜速度で形成し、微結晶のZrOx Ny 膜の内部にAr原子を含有させる。成膜速度は、1nm/min以上5nm/min以下であるとなおよい。微結晶のZrOx Ny 膜を低い成膜速度で成膜しているため、微結晶の結晶粒界等にAr原子が入り込むことができると考えられる。
次に、ゲート絶縁膜11を熱処理する。ゲート絶縁膜11を成膜後ゲート電極12を形成する前にこの熱処理を実施する。熱処理温度は300℃以上700℃以下である。熱処理時間は5分以上90分以下である。雰囲気は窒素雰囲気である。窒素雰囲気とは99%以上の窒素を含む雰囲気をいう。熱処理の雰囲気は、窒素雰囲気の他、Ar雰囲気と、H2 とN2 との混合ガス雰囲気と、これらの混合ガス雰囲気であってもよい。
次に、ゲート絶縁膜11の上にゲート電極12を形成する。より具体的には、ゲート絶縁膜11上にフォトリソグラフィによって所定の領域以外の領域にレジスト膜を形成する。次に、所定の領域およびレジスト膜上に蒸着等によって電極膜を形成する。次にリフトオフによってレジスト膜とその上の電極膜の一部とを除去するとともに所定の領域にのみ電極膜を残す。これにより、ゲート絶縁膜11上の所定の領域にのみゲート電極12が形成される。以上により図1に示すMIS型半導体装置J1が製造される。
本実施形態のMIS型半導体装置J1は、ZrOx Ny 膜からなるゲート絶縁膜11を有する。ZrOx Ny 膜は、Ar原子を含有している。そのため、ZrOx Ny 膜中のAr原子が閾値電圧の変動を抑制している。また、上記の製造方法により製造されたゲート絶縁膜11は、高い熱的安定性を備えている。したがって、MIS型半導体装置J1の閾値電圧は、温度変化によってもほとんど変動しない。
本明細書のMIS型半導体装置は、実施例1に示した構造に限るものではなく、半導体層上にゲート絶縁膜、ゲート電極が順に形成された構造であれば任意の構造であってよい。
図3は、実施例1の変形例におけるMIS型半導体装置J2のゲート電極部分の構成を示す断面図(その1)である。ゲート絶縁膜11は、第2の絶縁膜11aと第1の絶縁膜11bとを有する。つまり、第2の絶縁膜11aは、半導体層10と第1の絶縁膜11bとの間に位置している。第2の絶縁膜11aは、SiO2 と、SixNyと、Al2 O3 と、HfO2 と、ZrO2 と、AlNとのうち少なくとも1種類の膜を有する。つまり、SiO2 と、SixNyと、Al2 O3 と、HfO2 と、ZrO2 と、AlNとのうちのいずれかの単層であってもよいし、これらの複数層であってもよい。なお、ゲート絶縁膜11は、微結晶で形成される。そのため、ゲート絶縁膜11と半導体層10とを格子整合させる必要はない。
また、実施例1のMIS型半導体装置J1では、ゲート絶縁膜11を単層としているが、酸素組成比x、窒素組成比yの異なる複数の層で構成されていてもよい。
半導体層準備工程の代わりに、基板の上に半導体層を形成する半導体層形成工程を実施してもよい。
また、上記の変形例を自由に組み合わせてもよい。
6−1.サンプルの作製
GaN層の上に第2の絶縁膜11aとしてSiO2 を成膜した。SiO2 の上にZrOU NV 膜11b1とZrOx Ny 膜11b2とを順に成膜した。ZrOU NV 膜11b1とZrOx Ny 膜11b2とは、いずれも微結晶である。ZrOU NV 膜11b1およびZrOx Ny 膜11b2の成膜の際には、ECRスパッタリング法を実施した。
図5は、実験におけるMIS型半導体装置のエネルギー分散型X線分析によるマッピング画像である。図5に示すように、ZrOU NV 膜11b1およびZrOx Ny 膜11b2は、Ar原子を含有する。なお、ZrOU NV 膜11b1における第2の絶縁膜11aの側では、酸素原子の濃度が高くAr原子の濃度が低い。ZrOU NV 膜11b1におけるZrOx Ny 膜11b2の側では、Ar原子の濃度が高く酸素原子の濃度が低い。このように、酸素原子の濃度が高い領域では、Ar原子の濃度が低い。
図8は、実施例のMIS型半導体装置のC−V特性を示すグラフである。閾値電圧の変動は、0.1V程度である。したがって、実施例のMIS型半導体装置における閾値電圧の変動は十分に小さい。
10:半導体層
11:ゲート絶縁膜
11a:第2の絶縁膜
11b:第1の絶縁膜
11b1:ZrOU NV 膜
11b2:ZrOx Ny 膜
12:ゲート電極
100:MISHFET
101:基板
102:バッファ層
103:第1キャリア走行層
104:第2キャリア走行層
105:キャリア供給層
106:ソース電極
107:ドレイン電極
108:絶縁膜
109:ゲート電極
Claims (6)
- 半導体層と、
ゲート電極と、
前記半導体層と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、
を有し、
前記ゲート絶縁膜は、
第1の絶縁膜を有し、
前記第1の絶縁膜は、
微結晶のZrOx Ny 膜であり、
前記第1の絶縁膜は、
Ar原子を含有し、
前記ZrOx Ny 膜におけるAr原子の含有量は、
0.5atm%以上2atm%以下であること
を特徴とするMIS型半導体装置。 - 半導体層と、
ゲート電極と、
前記半導体層と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、
を有し、
前記ゲート絶縁膜は、
第1の絶縁膜を有し、
前記第1の絶縁膜は、
微結晶のZrOx Ny 膜であり、
前記第1の絶縁膜は、
Ar原子を含有し、
前記第1の絶縁膜は、
第1のZrOx Ny 膜と第2のZrOx Ny 膜とを有し、
前記第1のZrOx Ny 膜は、
前記半導体層と前記第2のZrOx Ny 膜との間に位置し、
前記第1のZrOx Ny 膜における前記第2のZrOx Ny 膜側のAr原子の濃度は、
前記第2のZrOx Ny 膜のAr原子の濃度よりも高いこと
を特徴とするMIS型半導体装置。 - 請求項2に記載のMIS型半導体装置において、
前記第1のZrOx Ny 膜における前記第2のZrOx Ny 膜側のN原子の濃度は、
前記第2のZrOx Ny 膜のN原子の濃度よりも低いこと
を特徴とするMIS型半導体装置。 - 請求項2または請求項3に記載のMIS型半導体装置において、
前記ゲート絶縁膜は、
前記半導体層と前記第1の絶縁膜との間に第2の絶縁膜を有し、
前記第1のZrOx Ny 膜における前記第2のZrOx Ny 膜側のAr原子の濃度は、
前記第1のZrOx Ny 膜における前記第2の絶縁膜側のAr原子の濃度よりも高いこと
を特徴とするMIS型半導体装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のMIS型半導体装置において、
前記ゲート絶縁膜は、
前記半導体層と前記第1の絶縁膜との間に第2の絶縁膜を有し、
前記第2の絶縁膜は、
SiO2 と、SiNxと、Al2 O3 と、HfO2 と、ZrO2 と、AlNとのうち少なくとも1種類の膜を有すること
を特徴とするMIS型半導体装置。 - 半導体層の上にゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
を有し、
前記ゲート絶縁膜形成工程では、
スパッタリング法を用いることによりArガスを含むガスを供給しつつ微結晶のZrOx Ny 膜を10nm/min以下の成膜速度で形成し、
前記微結晶の前記ZrOx Ny 膜の内部にAr原子を含有させ、
前記ZrOx Ny 膜におけるAr原子の含有量を0.5atm%以上2atm%以下とすること
を特徴とするMIS型半導体装置の製造方法。
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