JP6784185B2 - 映像投影用構造体、透明スクリーン、および映像投影用構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
凹凸表面を有する第1の透明層と、
該第1の透明層の前記凹凸表面に設置された反射層と、
該反射層の上に配置された上部層と、
を有し、
前記上部層は、成形収縮率が3%未満である重合体で構成され、
前記上部層は、吸水率が1%未満である、映像投影用構造体が提供される。
前記映像投影用構造体は、前述の特徴を有する映像投影用構造体である、透明スクリーンが提供される。
(1)凹凸表面を有する第1の透明層を準備するステップと、
(2)前記第1の透明層の前記凹凸表面に、反射層を設置するステップと、
(3)前記反射層の上に、成形収縮率が3%未満である重合体が溶媒に溶解された塗布液を塗工し、コーティング層を形成した後、前記コーティング層から溶媒を揮発させて、成形収縮率が3%未満である重合体で構成された上部層を形成するステップと、
を有し、
前記上部層は、吸水率が1%未満である、製造方法が提供される。
本発明の特徴をより良く理解するため、まず、図1を参照して、従来の透明スクリーンの構成例について簡単に説明する。図1には、従来のフロント投射タイプの透明スクリーン(以下、単に「従来の透明スクリーン」と称する)の断面を概略的に示す。
まず、第1の支持部材41の上に、光硬化性樹脂または熱硬化性樹脂のような第1の樹脂を設置する。次に、この硬化前の第1の樹脂の上に、表面に凹凸を有する成形型を接触させる。次に、第1の樹脂の上に成形型を押し付けた状態で、紫外線または熱等の印加により、第1の樹脂を硬化させる。その後、成形型を取り外すことにより、第1の支持部材41の上に凹凸表面51を有する第1の透明樹脂層43が形成される。
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態による映像投影用構造体の一構成例について説明する。図2には、本発明の一実施形態による映像投影用構造体(以下、「第1の映像投影用構造体」と称する)の断面の一例を概略的に示す。
次に、本発明の一実施形態による映像投影用構造体を構成する各部材について、より詳しく説明する。
第1の透明層143は、表面に凹凸を形成することが可能な透明材料である限り、その材質は、特に限られない。例えば、第1の透明層143は、透明な樹脂で構成されても良い。そのような樹脂用原料としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が挙げられる。
反射層145は、入射光の一部を反射し、他の一部を透過する機能を有するように構成構成される。なお、反射層145は、必ずしも単層膜である必要はなく、多層構造を有しても良い。
上部層160は、反射層145の上に配置される透明な層である。上部層160は、前述のように、成形収縮率が3%未満である重合体で構成される。また、上部層160は、吸水率が1%未満である。
平滑なPETフィルム上に、前記塗布液を長さが20〜100mm、乾燥後の厚さが20〜100μmとなるように塗布し、塗布直後に塗布した長さを測定する。塗布した液を乾燥した後、乾燥後の長さを測定する。得られた結果から、(塗布直後の長さ−乾燥後の長さ)×100/(塗布直後の長さ)により、成形収縮率が求められる。
第1の支持部材141は、透明な材料である限り、いかなる材料で構成されても良い。第1の支持部材141は、例えば、ガラスまたは樹脂であっても良い。
第1の映像投影用構造体140は、第1の支持部材141を備えた状態で、透過率が30%〜85%の範囲であり、ヘイズが1%〜15%の範囲であっても良い。
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態による透明スクリーンの一構成例について説明する。なお、以下に示す透明スクリーンは、フロント投射タイプの透明スクリーンである。
次に、図4〜図8を参照して、本発明の一実施形態による映像投影用構造体の製造方法の一例について説明する。
(1)凹凸表面を有する第1の透明層を準備する工程(工程S110)と、
(2)前記第1の透明層の前記凹凸表面に、反射層を設置する工程(工程S120)と、
(3)前記反射層の上に、上部層を設置する工程(工程S130)と、
を有する。
まず、凹凸表面151を有する第1の透明層143が準備される。第1の透明層143は、例えば、図2に示すように、第1の支持部材141の上に形成されても良い。
次に、図7に示すように、第1の透明層143の凹凸表面151に、反射層145が設置される。
次に、図8に示すように、反射層145の上に、上部層160が設置される。
以下の方法により、映像投影用構造体、さらには透明スクリーンを製造した。
まず、第1の支持部材として、厚さ0.075mmのPETフィルムを準備した。また、成形型として、表面にランダムな凹凸が形成されたサンドブラストフィルムを準備した。サンドブラストフィルムの凹凸の算術平均粗さRaは約0.2μmであり、PV値は1.8μmであった。
以下の方法により、例1に係る映像投影用構造体に含まれる上部層の吸水率を測定した。
次に、以下の方法により、実施例1に係る映像投影用構造体を用いて透明スクリーンを製造した。
次に、この積層体を真空パックした状態で、120℃で1時間加熱した。これにより、透明スクリーン(以下「例1に係る透明スクリーン」と称する)が製造された。
例1と同様の方法により、映像投影用構造体および透明スクリーンを製造した(それぞれ「例2に係る映像投影用構造体」および「例2に係る透明スクリーン」と称する)。
分光光度計により、例1および例2に係る透明スクリーンの全光線反射率および拡散反射率の測定を行った。これらの測定は、いずれも、JIS Z8720:2012に準拠し、D65光源を用いて実施した。
例1および例2に係る透明スクリーンのヘイズの測定を行った。測定は、JIS K713に準拠したヘイズメーターを用い、JIS Z8720:2012に記載のD65光源を用いて実施した。
例1および例2に係る透明スクリーンを用いて、密着力の評価を行った。密着力の評価は、JIS K6854に準拠した、T型剥離試験により実施した。
例1および例2に係る透明スクリーンを用いて、剥離試験を実施した。剥離試験は、各透明スクリーンのサンプルを、80℃、95%相対湿度に保持した高温高湿環境下で1000時間保持することにより実施した。その後サンプルを取り出し、光学顕微鏡を用いて剥離状況を観察した。
前述の剥離試験において剥離が生じなかったサンプルにおいて、部材の劣化の有無を把握するため、各層の状態を観察した。
10 第1のガラス基板
20 第2のガラス基板
30 第1の接着層
32 第2の接着層
40 映像投影用構造体
41 第1の支持部材
43 第1の透明樹脂層
45 反射層
47 第2の透明樹脂層
49 第2の支持部材
51 凹凸表面
53 最表面
140 第1の映像投影用構造体
141 第1の支持部材
143 第1の透明層
145 反射層
151 凹凸表面
153 最表面
160 上部層
170 成形型
172 (成形型の)凹凸表面
175 第1の樹脂
400 第1の透明スクリーン
410 第1の透明基板
420 第2の透明基板
430 第1の接着層
432 第2の接着層
440 映像投影用構造体
Claims (14)
- 映像投影用構造体であって、
凹凸表面を有する第1の透明層と、
該第1の透明層の前記凹凸表面に設置された反射層と、
該反射層の上に配置された上部層と、
を有し、
前記上部層は、成形収縮率が3%未満である重合体で構成され、
前記上部層は、吸水率が1%未満である、映像投影用構造体。 - 前記上部層は、シクロオレフィン構造を有する重合体で構成される、請求項1に記載の映像投影用構造体。
- 前記上部層の前記反射層とは反対側の表面は、前記上部層の前記反射層の側の表面よりも平滑である、請求項1または2に記載の映像投影用構造体。
- 前記上部層は、1μm〜20μmの範囲の厚さを有する、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の映像投影用構造体。
- 前記反射層は、金属、金属酸化物、金属窒化物、および半導体からなる群から選定された材料を含む、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の映像投影用構造体。
- 前記第1の透明層の前記凹凸表面は、算術平均粗さRaが0.01μm以上20μm以下であり、最大高さと最小高さの差(最大PV値)は、0.1μm以上50μm以下である、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の映像投影用構造体。
- さらに、
前記第1の透明層の前記凹凸表面とは反対の側に設置された第1の支持部材
を有する、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の映像投影用構造体。 - 透過率が30%〜85%の範囲であり、
ヘイズが1%〜15%の範囲である、請求項7に記載の映像投影用構造体。 - 透過率が0.1%〜10%の範囲であり、
ヘイズが30%以上である、請求項7に記載の映像投影用構造体。 - 少なくとも一つの透明基板と、該透明基板の表面に配置された映像投影用構造体とを有する透明スクリーンであって、
前記映像投影用構造体は、請求項1乃至9のいずれか一つに記載の映像投影用構造体である、透明スクリーン。 - 映像投影用構造体の製造方法であって、
(1)凹凸表面を有する第1の透明層を準備するステップと、
(2)前記第1の透明層の前記凹凸表面に、反射層を設置するステップと、
(3)前記反射層の上に、成形収縮率が3%未満である重合体が溶媒に溶解された塗布液を塗工し、コーティング層を形成した後、前記コーティング層から溶媒を揮発させて、成形収縮率が3%未満である重合体で構成された上部層を形成するステップと、
を有し、
前記上部層は、吸水率が1%未満である、製造方法。 - 前記(1)のステップは、
(1−1)第1の支持部材上に、第1の樹脂を配置するステップと、
(1−2)前記第1の樹脂の上に、凹凸を有する成形型を、前記凹凸が前記第1の樹脂に接触するように配置するステップと、
(1−3)前記第1の樹脂を硬化させるステップと、
を有する、請求項11に記載の製造方法。 - 前記反射層の前記上部層の側の表面は、実質的に、前記第1の透明層の前記凹凸表面と共形の凹凸を有する、請求項11または12に記載の製造方法。
- 前記上部層の前記反射層とは反対の側の表面は、前記上部層の前記反射層の側の表面よりも平滑である、請求項13に記載の製造方法。
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