JP6780295B2 - 天井パネル及び組立式防音室 - Google Patents
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図1に、本発明の一つの実施形態に係る組立式防音室の構成を示す。
天井パネル1は、それ自体が本発明の一つの実施形態である。当該天井パネル1は、図2に詳しく示すように、外縁部4と主蓋部5とを備える。外縁部4は、平面視方形状の主開口6を有する。主蓋部5は、主開口6を封止するよう、主開口6に上方から、外縁部4と面一になるよう嵌め込まれる。また、天井パネル1は、主開口6と主蓋部5との嵌め込み部分に主蓋部5の落下を防止する支持構造7を有する。
前記骨材8としては、例えば棒材、角パイプ、リップ溝形材(C形チャンネル)等を用いることができ、また、例えば等断面の押出材、長尺のプレス材等を用いてもよい。また、このような骨材8の材質としては、例えば樹脂、木、鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等を挙げることができる。
前記面板9としては、例えば鋼板、アルミニウム板、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、合板、MDF(中密度繊維板:medium density fiberboard)、パーティクルボード等を用いることができる。
前記吸音材10としては、例えばグラスウール、ロックウール、セラミックウール等を用いることができる。
本実施形態の支持構造7は、主開口6の内縁に内側に突出するよう形成され、上面が平面状である支持フランジ部11と、主蓋部5の外縁に外側に突出するよう形成され、平面状の下面が支持フランジ部11の上面に載置される載置フランジ部12とを有する平受支持構造である。
パッキン13としては、例えばゴム、スポンジ等の弾性を有する材料が用いられる。
壁パネル2及び床パネル3としては、公知の遮音パネルを用いることができる。また、壁パネル2は、例えばドア、窓等を備えてもよい。
当該組立式防音室は、先ず、床パネル3を水平になるよう並べて配置して床を形成し、次に、この床の周縁に壁パネル2を垂直に取り付けて周壁を構成する。そして、対向する壁パネル2の上縁間に掛け渡すよう外縁部4を取り付ける。その後、外縁部4の上側に主蓋部5を配置し、主開口6に位置合わせして嵌め込むことで天井パネル1を一体化して密閉された防音室を組み立てる。
以上のように、当該天井パネル1は、先ず外縁部4だけを壁パネル2の上に取り付けてから、主蓋部5を主開口6に嵌め込むことで防音室の天井を封止するので、一度に持ち上げる必要のある部材の重量が比較的小さい。つまり、当該天井パネル1の外縁部4及び主蓋部5の重量は、従来の分割されない天井パネルの重量程には大きくないので、比較的簡単に持ち上げることができる。このため、当該天井パネル1は、取り付け作業が比較的容易である。従って、当該天井パネル1を用いる当該組立式防音室は、比較的容易に組み立てることができる。
図4に、本発明の別の実施形態に係る天井パネル1aを示す。図4の天井パネル1aは、図2の天井パネル1に替えて、図1の組立式防音室の天井を構成するために使用される。このため、図4の天井パネル1aについて、図2の天井パネル1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の支持構造7aは、主開口6aの内縁のうちに対向する2辺の内側のみに突出するよう形成され、上面が平面状である1対の支持フランジ部11aと、主蓋部5aの支持フランジ部11aに対応する2辺の外縁に外側に突出するよう形成され、平面状の下面が支持フランジ部11aの上面に載置される1対の載置フランジ部12aとを有する平受支持構造である。
当該天井パネル1aは、平面視方形状の主開口6a及び主蓋部5aの対向する2辺に支持構造7aが設けられていないので、主蓋部5aの支持構造7aが設けられていない方向の幅が主開口6aの支持構造7aが設けられていない方向の幅と略等しい。このため、主蓋部5aは、支持構造7aが設けられていない幅方向の軸を中心に傾斜させるようにして支持構造7aを有する2辺の一方側から他方側へと主開口6aを比較的容易に通過することができる。従って、当該天井パネル1aは、主開口6aに主蓋部5aを嵌め込む作業を防音室の室内側から比較的容易に行うことができる。よって、当該天井パネル1aは、より容易に組み立てることができる。
図5に、本発明の別の実施形態に係る天井パネル1bを示す。図5の天井パネル1bは、図2の天井パネル1に替えて、図1の組立式防音室の天井を構成するために使用される。このため、図5の天井パネル1bについて、図2の天井パネル1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の支持構造7bは、主開口6bの内縁全周に内側に突出するよう形成され、上面が平面状である支持フランジ部11bと、主蓋部5bの外縁全周に外側に突出するよう形成され、平面状の下面が支持フランジ部11bの上面に載置される載置フランジ部12bとを有する平受支持構造である。
当該天井パネル1bは、平面視円形状の主開口6b及び主蓋部5bの全周に支持構造7bを設けたことにより、主蓋部5bの載置フランジ部12の外径が主開口6bの支持フランジ部11bの内径よりも大きい。従って、当該天井パネル1bでは、主蓋部5bがどのような向きにも主開口6bを通過することができないので、主蓋部5bを誤って防音室の室内に落下させる危険性がない。よって、当該天井パネル1bを用いることで当該組立式防音室の安全性を向上することができる。
図6に、本発明の別の実施形態に係る天井パネル1cを示す。図6の天井パネル1cは、図2の天井パネル1に替えて、図1の組立式防音室の天井を構成するために使用される。このため、図6の天井パネル1cについて、図2の天井パネル1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の支持構造7cは、主開口6cの内縁の全周に上方に拡径する支持テーパ面14を有し、主蓋部5cの外縁に下方に拡径する対合テーパ面15を有する勾配受支持構造である。
当該天井パネル1cは、支持構造7cとしてテーパ面14,15を有するので、支持構造の形状が比較的簡素であり、支持構造7cの強度を確保しやすい。
図7に、本発明の別の実施形態に係る天井パネル1dを示す。図7の天井パネル1dは、図2の天井パネル1に替えて、図1の組立式防音室の天井を構成するために使用される。このため、図7の天井パネル1dについて、図2の天井パネル1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の支持構造7dは、主開口6dの内縁に内側に突出するよう形成され、上面が平面状である支持フランジ部11dと、主蓋部5dの外縁に外側に突出するよう形成され、平面状の下面が支持フランジ部11dの上面に載置される載置フランジ部12dとを有する平受支持構造である。
当該天井パネル1dは、支持フランジ部11d及び載置フランジ部12dの厚さが比較的大きいので、支持構造7dの強度を大きくすることが容易である。
図8に、本発明の別の実施形態に係る天井パネル1eを示す。図8の天井パネル1eは、図2の天井パネル1に替えて、図1の組立式防音室の天井を構成するために使用される。このため、図8の天井パネル1eについて、図2の天井パネル1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の支持構造7eは、外縁部4eの主開口6eの周縁部16と、この周縁部16の上面に載置される主蓋部5eの外縁部17と、主蓋部5eの下面に突設され、主開口6eに嵌め込まれることによって周縁部16と外縁部17との位置ずれを防止する凸部18とを有する。つまり、本実施形態の主蓋部5eは、凸部18だけが主開口6eに嵌め込まれる。
当該天井パネル1eは、外縁部4e及び主蓋部5eがフランジ部のように厚さが小さい部分を有しないので、支持構造7の強度をより向上することができる。
図9に、本発明の別の実施形態に係る天井パネル1fを示す。図9の天井パネル1fは、図2の天井パネル1に替えて、図1の組立式防音室の天井を構成するために使用される。このため、図9の天井パネル1fについて、図2の天井パネル1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の支持構造7fは、外縁部4fと主蓋部5fとの間に介在して、主蓋部5fを支持する支持部材19を有する。
支持部材19は、外縁部4fの主開口6fの周縁部の上面に載置される載置部20と、主蓋部5fの周縁部を下側から支持する支持部21と、主開口6fの内周面と主蓋部5fの外周面との間に配置され、載置部20と支持部21とを接続する接続部22とを備えるものとすることができる。
当該天井パネル1fは、支持構造7fとして支持部材19を使用するため、外縁部4f及び主蓋部5fの形状が簡素であり、製造が比較的容易である。
図10に、本発明の別の実施形態に係る天井パネル1gを示す。図10の天井パネル1gは、図2の天井パネル1に替えて、図1の組立式防音室の天井を構成するために使用される。このため、図10の天井パネル1gについて、図2の天井パネル1と同じ構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
当該天井パネル1gは、主蓋部5gをさらに副蓋部24を有し、複数に分割できる構成としたので、各構成要素の重量をさらに小さくすることができる。このため、当該天井パネル1gは、取り付け作業が比較的容易である。
前記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、前記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて前記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
2 壁パネル
3 床パネル
4,4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g 外縁部
5,5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g 主蓋部
6,6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g 主開口
7,7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g 支持構造
8 骨材
9 面板
10 吸音材
11,11a,11b,11d 支持フランジ部
12,12a,12b,12d 載置フランジ部
13 パッキン
14 支持テーパ面
15 対合テーパ面
16 周縁部
17 外縁部
18 凸部
19 支持部材
20 載置部
21 支持部
22 接続部
23 副開口
24 副蓋部
25 支持構造
Claims (9)
- 部屋の天井を構成する天井パネルであって、
主開口を有する外縁部と、
前記主開口を封止するよう、少なくとも部分的に主開口に上方から嵌め込まれる主蓋部と
を備え、
前記主開口と主蓋部との嵌め込み部分に主蓋部の落下を防止する支持構造を有し、
前記主蓋部が、下面に突設され、前記主開口の周縁部分と前記主蓋部の外縁部分との位置ずれを防止する凸部を有し、
前記支持構造が、前記主開口に嵌め込まれる前記凸部と、前記天井パネルの上面に載置される前記主蓋部の外縁部分の下面とを含むことを特徴とする天井パネル。 - 部屋の天井を構成する天井パネルであって、
主開口を有する外縁部と、
前記主開口を封止するよう、少なくとも部分的に主開口に上方から嵌め込まれる主蓋部と
を備え、
前記主開口と主蓋部との嵌め込み部分に前記主蓋部の落下を防止する支持構造を有し、
前記支持構造が、前記主開口の内縁のうち、対向する2辺のみに形成され、前記主開口の内縁にフランジ部を有し、このフランジ部に主蓋部を載置する平受支持構造であることを特徴とする天井パネル。 - 部屋の天井を構成する天井パネルであって、
主開口を有する外縁部と、
前記主開口を封止するよう、少なくとも部分的に主開口に上方から嵌め込まれる主蓋部と
を備え、
前記主開口と主蓋部との嵌め込み部分に前記主蓋部の落下を防止する支持構造を有し、
前記支持構造が、前記主開口の内縁のうち、対向する2辺のみに形成され、前記主開口の内縁に上方に拡径する支持テーパ面を有し、前記主蓋部外縁に上方に拡径する対合テーパ面を有する勾配受支持構造であることを特徴とする天井パネル。 - 部屋の天井を構成する天井パネルであって、
主開口を有する外縁部と、
前記主開口を封止するよう、少なくとも部分的に主開口に上方から嵌め込まれる主蓋部と
を備え、
前記主開口と主蓋部との嵌め込み部分に前記主蓋部の落下を防止する支持構造を有し、
前記支持構造が、前記外縁部と前記主蓋部との間に介在して前記主蓋部を支持する支持部材であり、
前記支持部材が、前記外縁部の主開口における周縁部の上面に載置される載置部と、前記主蓋部の周縁部を下側から支持する支持部と、前記主開口の内周面と前記主蓋部の外周面との間に配置され、前記載置部及び支持部を接続する接続部とからなることを特徴とする天井パネル。 - 前記支持構造が、前記外縁部と前記主蓋部との間を封止するパッキンを含む請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の天井パネル。
- 部屋の天井を構成する天井パネルであって、
主開口を有する外縁部と、
前記主開口を封止するよう、少なくとも部分的に主開口に上方から嵌め込まれる主蓋部と
を備え、
前記主蓋部が、
内方に配設される副開口と、
前記副開口を封止するよう、少なくとも部分的に前記副開口に上方から嵌め込まれる副蓋部と
を有し、
前記副開口と副蓋部との嵌め込み部分に前記副蓋部の落下を防止する支持構造を有する天井パネル。 - 前記外縁部及び前記主蓋部が吸音材を含む請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された天井パネル。
- 防音室用の天井パネルである請求項1から請求項7のいずれか1項に記載された天井パネル。
- 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の天井パネルと、複数の壁パネルとを含む
組立式防音室。
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