JP6779990B2 - エレベータシャフト内の複数のエレベータかごを制御するシステム及び方法 - Google Patents

エレベータシャフト内の複数のエレベータかごを制御するシステム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、概して、エレベータシャフトにおいて互いに独立に移動する複数のエレベータかごの動き及び位置を制御するシステム及び方法に関する。
現在、同じエレベータシャフトにおいて互いに独立に移動する複数のエレベータかごの動き及び位置を制御する、安全、簡単、効率的で低コストの方法は存在しない。
同じシャフトにおいて複数のかごを制御する大抵の現在のエレベータ制御システムは、2つのかごが衝突することが物理的に起こり得ないように、各エレベータシャフトのそれぞれの分離された領域において1つのエレベータかごを運転するにすぎない。これらのシステムの中には、1階から上方階グループにかごを急行させてから、各階グループにおいて1つのかごのみを運転するものがある。これらのシステムはすべて、各エレベータシャフトの各領域が1つのエレベータかごによってのみ使用されることから、甚だ非効率である。各エレベータシャフトにおいて複数のかごを互いに独立に運転し得ることを提案するハイテク制御システムもあり、その場合に、センサは各かごの速度及びそれらの離間距離を検知することによって衝突を防止することを図り、これによって、コンピュータが同じエレベータシャフトにおける移動中の各かごの速度及び距離を調整することを図ることが可能である。しかし、これらのシステムのほとんどは非常に複雑で信頼性がなく、高価であって安全でなく、電力喪失、電力変動、データクロスフィードなどの衝突を起こす多くの想定外のことが起こり得るため、センサが故障し得る、電気回路の混触が起こり得る、コンピュータがクラッシュし得るなどする。機械的な衝突防止方法をとる多少のシステムがあるが、それらは輻輳も起こし得るとともに、精巧でなく、低いエレベータ速度を必要とし、2つのエレベータかごに制限される。
すべてのエレベータシステムが地震、ハリケーン、竜巻、雷、洪水、火事、妨害行為、テロ、低空飛行の航空機などに晒され得ることは確かであるが、これらの起こり得る非常事態を、それ以外の場合のフェイルセーフコンピュータ制御システムまたはその動作方法に帰属させるべきではない。したがって、上述した問題をすべて解決する、簡易で効率的な低コストのフェイルセーフコンピュータ制御システム及びその方法が必要である。
本発明の態様は、同じエレベータシャフトにおいて互いに独立に移動するエレベータかごが安全かつ効率的に移動及び動作し、かつそれらが互いに衝突しないようにする方法及びシステムを説明する。一態様において、本発明は、エレベータシャフトゾーン及びシャフトセクションと、センサと、ビデオカメラと、コンピュータ及びコンピュータプログラムとを利用して、この結果を達成する。移動中のエレベータかごグループ内の第1の移動中のかごは、当該かごの前に当該かごが衝突し得る他のエレベータかごが存在しないため、エレベータシャフト中を制限なしに任意の方向(上階または下階のいずれか)に移動することが可能である。ただし、プログラムされたコンピュータは、他の後続のかごが侵入し得るシャフトの領域を、他のかごが存在しないことをセンサ及びカメラが示すシャフトゾーン及びセクションに制限しなければならない。このようにして、複数のエレベータかごは、エレベータシャフト中を互いに独立に、安全、迅速かつ効率的に移動して、建築物内の任意の行先階に移動することを所望する乗客を輸送することが可能である。
本発明の主目的は、かかるかごが互いに衝突することを防止するために、シャフトゾーン及びセクションと、センサと、ビデオカメラと、コンピュータプログラムと、コンピュータとを用いて、低層、中層、及び高層のビルまたは建築物におけるエレベータシャフトを上昇または下降する複数のエレベータかごの動き及び位置を制御するような制御システムを、記述、説明、及び例示することである。
本発明の態様は、各エレベータシャフトにおいて唯一のエレベータかごが動作し得る現在の任意のエレベータシステムと同様にフェイルセーフであり、それは、かかるゾーンまたはセクションが完全に空いていて、他のエレベータかごや任意の他の想定される障害物がないことを複数の冗長なセンサがすべて運転コンピュータに通知するまで、エレベータかごがエレベータシャフトの次の想定されるゾーンまたはセクションに移動することを本発明の方法及びシステムが阻止するからである。同時に、本発明には、1つより多いかごがエレベータシャフトの領域に輸送を提供することが可能である利点があり、これによって、乗客及びビルのオーナに向上した効率がもたらされる。
本発明の態様によれば、建築物のエレベータシャフト内の2つ以上のエレベータかごを制御するエレベータシステムが存在し、本エレベータシステムは、各ゾーンが建築物の少なくとも1つの階を表す複数のゾーンを有する、少なくとも1つのエレベータシャフトと、少なくとも1つのセンサを有する、前記複数のゾーンのうちの1つ以上のゾーンと、前記少なくとも1つのエレベータシャフト内で移動可能であるとともに各かごが他のかごとは独立に移動可能な少なくとも2つのエレベータかごであって、他のいずれのかごにも先行する第1のかごが先導かごに指定されるとともに、前記先導かごに続く各かごが追尾かごに指定される、少なくとも2つのエレベータかごとを備え、各かごが各かごの指定された最終ゾーンに到達するまで、前記かごの各々は同じ移動方向に移動可能とされてゾーンに輸送を提供する。さらに、本システムは、各エレベータかごのゾーンへの移動を決定するコントローラであって、前記コントローラは、前記対象ゾーンの前記センサが、かかる対象ゾーンに配置されたかごが当該対象ゾーンを出発したことを検出した後に、センサを備えたゾーンであって以後は対象ゾーンと称するゾーンに移動するように追尾かごに命令するのみである、コントローラを備える。
本発明の他の態様によれば、複数のエレベータかごを制御するコンピュータ実装方法であって、各かごがその他のかごとは独立に移動可能であり、前記コンピュータは、プロセッサと、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリとを備え、前記メモリは前記プロセッサによって前記方法を実装するように実行されるコードを格納した、コンピュータ実装方法が存在し、また他の態様において、さらに、命令が記録された非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に格納されたコンピュータプログラム製品であって、前記命令は1つ以上のプロセッサによって実行されると前記1つ以上のプロセッサに方法を実装させる、コンピュータプログラム製品が存在し、前記方法は、所望のゾーンから所望の第1の移動方向への乗客要求を検出することであって、ゾーンは前記建築物の少なくとも1つの階を表す、検出することと、複数のエレベータかごのセットのうちの少なくとも1つのかごに前記所望のゾーンに向けて移動することを開始するように命令することであって、前記複数のエレベータかごのセットのうちのすべての他のかごを停留したままとするように、または前記少なくとも1つのかごと同じ前記第1の移動方向に移動するようにプログラムする、命令することと、前記少なくとも1つのかごに、最終ゾーンに到達するまで前記第1の移動方向に沿って前記所望のゾーンへ、または前記所望のゾーンから乗客を輸送するように命令することと、前記複数のエレベータかごのセットのうちの少なくとも1つの第2のかごに、少なくとも1つの第2の最終ゾーンに到達するまで前記少なくとも1つのかごの同じ前記第1の移動方向に沿って所望のゾーンへ、または所望のゾーンから乗客を輸送するように命令することと、前記複数のかごのセットのうちの少なくとも1つのかごに、前記複数のかごのうちのすべての各々が各々の指定された最終ゾーンに到達した後にのみ、前記第1の方向と反対の移動方向への移動を開始するように命令することとを含む。
本発明のこれら及び他の態様は、当業者に対し、本書面の残りの部分においてさらに明らかになる。
本発明のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、添記の請求項、及び添付の図面を参照すると、理解が深まるものとなる。
図1は、本発明の一実施形態に係る、2つのエレベータかご(Y及びZ)がシャフトの最下の2つの階に配置される12階建て建築物のエレベータシャフトを示す。
図2は、本発明の一実施形態に係る、2つのエレベータかご(Y及びZ)がシャフトIの最下の2つの階に配置され、2つの他のエレベータかご(W及びX)がシャフトIIの最下の2つの階に配置される、12階建て低層建築物の2つのエレベータシャフト(I及びII)を示す。
図3は、本発明の一実施形態に係る、3つのエレベータかご(T、U、及びV)がシャフトIの最下の3つの階に配置され、3つの他のエレベータかご(Q、R、及びS)がシャフトIIの最下の3つの階に配置され、3つの他のエレベータかご(N、O、及びP)がシャフトIIIの最下の3つの階に配置される、34階建て中層建築物の3つのエレベータシャフト(I、II、及びIII)を示す。
図4は、本発明の一実施形態に係る、4つのエレベータかご(J、K、L、及びM)がシャフトIの最下の4つの階に配置され、4つの他のエレベータかご(F、G、H、及びI)がシャフトIIの最下の4つの階に配置され、4つの他のエレベータかご(B、C、D、及びE)がシャフトIIIの最下の4つの階に配置され、4つの他のエレベータかご(A、Λ、Π、及びΩ)がシャフトIVの最下の4つの階に配置される、90階建て高層建築物の4つのエレベータシャフト(I、II、III及びIV)を示す。
本発明のエレベータコンピュータ制御システム及び方法は、(上階または下階への)2ボタンロビーコールと各かごの内側に配置された行先ボタンとを利用する任意の通常の制御システムと連携して動作することが可能である。それはまた、ロビーの乗客がテンキーパッドで自分の所望する行先階を示し、また可能な最短時間で自分の所望する行先階に移動するのにいずれのエレベータシャフトのいずれのエレベータかごに乗客が乗るべきかをコンピュータが示す行先コンピュータ制御システムなどの、より洗練された制御システムと連携して動作することが可能である。
本発明のエレベータ制御システムにおいて、すべてのセンサ及びすべてのビデオカメラは、それらが検出したものを集中制御システムに通知する。エレベータシャフトにおいて上階または下階へ独立に移動中であるかごグループ内に2種類のエレベータかご、すなわち先導かご及び追尾かごが存在し得る。先導かごは、上階または下階へのいずれかの任意の方向に移動してその他のかごを先導するエレベータかごグループ内の第1のかごである。任意の方向において先導かごに続く他のすべてのかごは、追尾かごに指定される。集中コンピュータは、追尾かごが進入し得る各シャフトの領域を、他のかごがないことをセンサが示すシャフトゾーン及びセクションに制限しなければならない。一方、先導かごは、先導かごの前に先導かごが衝突し得る他のかごが存在しないことから、先導かごが進入し得るゾーンまたはセクションに関して制限されない。ただし、シャフト内における各かごは、各かごの初期位置から最終位置まで、そのエレベータシャフトを亘る方向において、一方の方向のみ(上階または下階)へ移動することが可能である。
本明細書における「一実施形態」または「実施形態」との言及は、当該実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の種々の箇所における「実施形態」との語句の表記は、必ずしも同じ実施形態のことを指さない。
また、本明細書において用いられる言葉は、主として読みやすさ及び説明目的のために選択されており、本発明の主題を正確に表現したり、厳密に規定したりするようには選択されていない場合がある。したがって、本発明の開示は、請求項において記載された本発明の範囲を例示するものであって、限定するものではないように図られている。
次に、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を記載及び説明するが、図面において、類似の参照番号及び文字は同一または機能的に類似の要素を示す。
図1に、12階建て建築物における複数かごエレベータシャフトの実施形態の正面図を示す。当該建築物の各階は、シャフト内におけるかごが配置され得るゾーンを表し得る。各ゾーンは、各ゾーンの隣に配置された数字または文字によって示されている。各エレベータかごが移動することが可能である方向は、シャフトの上方の「上階へ」との語によって、またシャフトの下方の「下階へ」との語によって示され得る。シャフトの最下部に駐車場ゾーン(B)が存在し得るとともに、シャフトの最上部にアティクゾーン(A)が存在し得る。
シャフトの最下の2つのゾーンにおいて、それぞれ文字Y、Zによって示された2つのエレベータかごが存在し得る。かごYをゾーン1に配置することが可能であり、かごZをゾーンBに配置することが可能である。
各ゾーンに配置された1つ以上の電子センサが存在し得る。各かごの最上部及び最下部に配置された電子センサは、かご間の距離と、かご間の閉塞または離間の速度とを検出することが可能である。閉塞の速度に対してかご間の距離が近づきすぎる場合に、コンピュータ及び/またはエレベータ調速機がブレーキを作用させてかごを低速化し、安全な速度または距離にすることが可能である。各センサは、建築物における各エレベータかごの動き及び機能のすべてを制御するようにプログラムされ得る集中コンピュータに接続され得る。センサは、さらに、機械センサ、またはレーザセンサなどの他の種類のセンサからなり得る。
各かごは、かごの最上部に、及び最下部に、またはかごのどこか他の箇所に配置された1つ以上のビデオカメラ/装置または他の観視表示器を有し得る。各ビデオカメラは、シャフトを亘るかごの動きの各方向においてシャフト上にフォーカスされ得る。各センサは、シャフトの照明されたゾーン上にフォーカスされるビデオカメラを有し得る。すべてのセンサ及びすべてのビデオカメラは、エレベータシステムの集中運転室内のコンピュータ画面に接続され得る。各かごは、さらに、かごの内側を走査することが可能である、かごの天井の内側中央に取り付けられたビデオカメラを有し得る。
いずれかのかご、いずれかのセンサ、いずれかのカメラ、シャフトのいずれかの部分、システムのいずれかの他の要素の故障もしくは他の問題、またはいずれかのセンサやいずれかのカメラの間の衝突がある場合に、集中運転室内に音を発するように1つ以上の警報をプログラムし得るとともに、何か発生する場合に、何が発生しているのかを直接確認するように看守に指示し得る。いずれのかごの動き及び機能も、看守によって手動で制御され得る。
シャフト、階、ゾーン、順次のステップ、エレベータかご、コンピュータ、コンピュータプログラム、カメラ、及び本発明の任意の他の要素の、数、位置、及び/または説明は、システムオペレータの所望に応じて変わり得る。
本明細書において説明されるようにいずれかのゾーンにおけるセンサに言及する場合、このことは、1)すべてのセンサがかかるゾーンに配置され、2)かかるゾーンが空いていることを各センサが独立に検出し、3)各センサが完全に機能していることを意味し、含んでいる。
本発明の実施形態に係る制御システム及び方法を例示及び説明するために、建築物のエレベータシャフトにおける各かごの動き及び変化した位置の例を、以下において、順次のステップで説明する。
ステップ1.図1のゾーンBにおいて、追尾かごZが駐車場の乗客を載せ得る。建築物のゾーン1において、先導かごYが乗客を載せ得る。次いで、かごYはシャフトを上昇することが可能であり、シャフトにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ2.先導かごYがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごZは、ゾーン1へと上昇して乗客を載せ得る。
ステップ3.先導かごYは、シャフトにおいて乗客の輸送を継続し得る。先導かごYがゾーン5を出発したことをゾーン5のセンサが示した後に、追尾かごZは、ゾーン1から上昇することが可能であり、ゾーン6より下のすべてのゾーンにおいて他の乗客を輸送し得る。
ステップ4.先導かごYがゾーン10へと移動すると、10階においてかごY内の残りのすべての乗客が降り得る。次いで、先導かごYは、アティクゾーンAへと上昇して停止し得る。
ステップ5.先導かごYがゾーン10を出発したことをゾーン10のセンサが示した後に、追尾かごZは、ゾーン6へと上昇することが可能であり、ゾーンAより下のすべてのゾーンにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ6.追尾かごZがゾーン10へと移動すると、かごZは、残りのすべての上階行き乗客を降ろすことが可能であり、次いで下階行き乗客を載せ得る。
ステップ7.次いで、かごZ(新たな先導かご)は、ゾーン10を出発してシャフトを下降することが可能であり、シャフトにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ8.先導かごZがゾーン10を出発したことをゾーン10のセンサが示した後に、新たな追尾かごYは、ゾーンAからゾーン10へと下降して下階行き乗客を載せ得る。
ステップ9.先導かごZは、シャフトにおいて乗客の輸送を継続し得る。かごZがゾーン6を出発したことをゾーン6のセンサが示した後に、追尾かごYは、ゾーン10から移動することが可能であり、ゾーン5より上で乗客を輸送し得る。
ステップ10.先導かごZがゾーン1に進入した後に、かごZは、ゾーン1において乗客を降ろし得る。次いで、かごZは、駐車場ゾーンBへと下降することが可能であり、そして乗客を降ろして停止し得る。
ステップ11.先導かごZがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごYは、ゾーン5へと下降することが可能であり、ゾーンBより上で乗客を輸送し得る。
ステップ12.追尾かごYがゾーン1に進入すると、かごYは停止し得る。次いで、かごY内の残りのすべての乗客が降りて建築物から退館し得る。
順次のステップのサイクルが完了すると、コンピュータによって、または看守によって停止されるまで、この処理を何度も継続して繰り返し得る。上記のステップによって示されるように、シャフト内のかごの各々は、各かごが各かごの指定された最終ゾーンに到達するまで、同じ移動方向に移動可能とされてゾーンに輸送を提供する。シャフト内のすべてのかごがすべてのかごの指定された最終ゾーンへの到達を完了した後に、完了したばかりの方向と反対の移動方向に移動を開始し得る。上述した実施形態の一連のステップによって示されるように、本システムのコントローラは、センサを用いて所望のゾーンへと移動するように追尾かごに命令するのみであり、これを、かかる所望のゾーンに配置されていたかごが当該所望のゾーンを出発したことをセンサが検出して上記のコンピュータに通知した後とする。図2に、12階建て低層建築物における2つの複数かごエレベータシャフト(I及びII)の実施形態の正面図を示す。各シャフトの各階は、当該シャフト内のかごが配置され得るゾーンを表し得る。各シャフト内の各ゾーンは、各ゾーンの隣に配置された数字または文字によって示されている。各シャフトは、2つ以上のセクション、すなわち、下部セクション及び上部セクションに分割され得る。各セクションは複数のゾーンを表す。各シャフトにおいて各エレベータかごが移動することが可能である方向は、各シャフトの上方の「上階へ」との語によって、また各シャフトの下方の「下階へ」との語によって示され得る。各シャフトの最下部に駐車場ゾーン(B)が存在し得るとともに、各シャフトの最上部にアティクゾーン(A)が存在し得る。
シャフトIの最下の2つのゾーンにおいて、それぞれ文字Y、Zによって示された2つのエレベータかごが存在し得る。かごYをゾーン1に配置することが可能であり、かごZをゾーンBに配置することが可能である。シャフトIIの最下の2つのゾーンにおいて、それぞれ文字W、Xによって示された2つの他のエレベータかごが存在し得る。かごWをゾーン1に配置することが可能であり、かごXをゾーンBに配置することが可能である。
各シャフトの各ゾーンに配置された1つ以上の電子センサが存在し得る。各センサは、追尾かごがかかるゾーンに進入して動作する前に、かかるゾーンにかごが存在しないことを示さなければならない。各かごの最上部及び最下部にある電子センサは、かご間の距離と、かご間の閉塞または離間の速度とを検出することが可能である。閉塞の速度に対してかご間の距離が近づきすぎる場合に、コンピュータ及び/またはエレベータ調速機がブレーキを作用させてかごを低速化し、安全な速度または距離にすることが可能である。各センサは、低層建築物における各エレベータかごの動き及び機能のすべてを制御するようにプログラムされ得る集中コンピュータに接続され得る。センサは、さらに、機械センサ、またはレーザセンサなどの他の種類のセンサからなり得る。なお、各かごの各端部にあるセンサは、すべてのゾーン及びセクションのセンサが故障する場合に備えて他の安全層として作用して、かごと次のゾーンとの間に他の障害物(すなわち、人または動物または物体)が存在しないことを確認し、必要ならばかごを低速化し得る。
各かごは、かごの最上部に、及び最下部に、またはかごのどこか他の箇所に配置された1つ以上のビデオカメラまたは他の観視表示器を有し得る。各ビデオカメラは、シャフトを亘るかごの動きの各方向においてシャフト上にフォーカスされ得る。各センサは、シャフトの照明されたゾーンまたはセクション上にフォーカスされるビデオカメラを有し得る。各ビデオカメラに、対応する照明装置を備えてもよい。すべてのセンサ及びすべてのビデオカメラは、エレベータシステムの集中運転室内のコンピュータ画面に接続され得る。各かごは、さらに、かごの内側を走査することが可能である、かごの天井の内側中央に取り付けられたビデオカメラを有し得る。
いずれかのかご、いずれかのセンサ、いずれかのカメラ、いずれかのシャフトのいずれかの部分、システムのいずれかの他の要素の故障もしくは他の問題、またはいずれかのセンサやいずれかのカメラの間の衝突がある場合に、集中運転室内に音を発するように1つ以上の警報をプログラムし得るとともに、何か発生する場合に、何が発生しているのかを直接確認するように看守に指示し得る。いずれのかごの動き及び機能も、看守によって手動で制御され得る。
シャフト、階、ゾーン、セクション、順次のステップ、エレベータかご、コンピュータ、コンピュータプログラム、カメラ、及び本発明の任意の他の要素の、数、位置、及び/または説明は、システムオペレータの所望に応じて変わり得る。
本明細書において説明されるようにいずれかのシャフトのいずれかのゾーンにおけるセンサに言及する場合、このことは、1)すべてのセンサがかかるゾーンに配置され、2)かかるゾーンが空いていることを各センサが独立に検出し、3)各センサが完全に機能していることを意味し、含んでいる。
本発明の実施形態に係る制御システム及び方法を例示及び説明するために、低層建築物のエレベータシャフトにおける各かごの動き及び変化した位置の例を、以下において、順次のステップで説明する。
ステップ1.シャフトIのゾーンBにおいて、追尾かごZが駐車場の乗客を載せ得る。低層建築物の1階にあるゾーン1において、先導かごYが乗客を載せ得る。次いで、かごYはシャフトIを上昇することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ2.先導かごYが1階のゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごZは、ゾーン1へと上昇して乗客を載せ得る。
ステップ3.次いで、かごYは、ゾーン6へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。先導かごYがゾーン5を出発したことをゾーン5のセンサが示した後に、追尾かごZは、ゾーン1から上昇することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて他の乗客を輸送し得る。
ステップ4.先導かごYがゾーン10へと移動すると、10階においてかごY内の残りのすべての乗客が降り得る。次いで、先導かごYは、アティクゾーンAへと上昇して停止し得る。
ステップ5.先導かごYがゾーン10を出発したことをゾーン10のセンサが示した後に、追尾かごZは、ゾーン6へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ6.追尾かごZがゾーン10へと移動すると、かごZは、残りのすべての上階行き乗客を降ろすことが可能であり、次いで下階行き乗客を載せ得る。
ステップ7.ほぼこのタイミングで、低層建築物のシャフトII内のかごW及びXは、シャフトIIにおいて上述のステップ1からステップ6までを実行開始することが可能である。
ステップ8.次いで、かごZ(新たな先導かご)は、ゾーン10を出発してシャフトIを下降することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ9.先導かごZがゾーン10を出発したことをゾーン10のセンサが示した後に、新たな追尾かごYは、ゾーンAからゾーン10へと下降して下階行き乗客を載せ得る。
ステップ10.次いで、先導かごZは、ゾーン5へと下降することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。先導かごZがゾーン1に進入した後に、かごZは、低層建築物の1階において乗客を降ろすことが可能であり、次いで駐車場ゾーンBへと下降して乗客を乗降させ得る。
ステップ11.先導かごZがゾーン6を出発したことをゾーン6のセンサが示した後に、追尾かごYは、ゾーン9へと下降することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ12.先導かごZがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごYは、ゾーン5へと下降することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ13.追尾かごYがゾーン1に進入した後に、かごYは停止し得る。次いで、かごY内の残りのすべての乗客が降りて低層建築物から退館し得る。
ステップ14.ほぼこのタイミングで、低層建築物のシャフトII内のかごW及びXは、シャフトIIにおいて上述した順次のステップ8からステップ13までを実行開始することが可能である一方、かごY及びかごZは、シャフトIにおいてそれらの前に説明した順次のステップ1からステップ6までを再び実行開始することが可能である。
順次のステップのサイクルが完了すると、コンピュータによって、または看守によって停止されるまで、この処理を何度も継続して繰り返し得る。
こうして、低層建築物におけるシャフトI及びシャフトII内のエレベータかごが順次に協働すると、それらのトラフィックパターンは循環的になる。このことは、低層建築物のシャフトにおいて順次上昇しているエレベータかごが常に存在し得る一方、他方のシャフトにおいて他のエレベータかごが順次下降していることを意味する。したがって、上階または下階へ移動中であるエレベータかごによって輸送されるのを非常に長く待たなければならない低層建築物内の乗客はいない。
図3に、34階建て中層建築物における3つの複数かごエレベータシャフト(I、II、及びIII)の実施形態の正面図を示す。各シャフトは、3つのセクション、すなわち、下部セクション、中間セクション、及び上部セクションに分割され得る。各シャフトの各階は、当該シャフト内のかごが配置され得るゾーンを表し得る。各シャフト内の各ゾーンは、各ゾーンの隣に配置された数字及び/または文字によって示され得る。各シャフトにおいて各かごが移動することが可能である方向は、各シャフトの上方の「上階へ」との語によって、また各シャフトの下方の「下階へ」との語によって示され得る。各シャフトの最下部に2つの駐車場ゾーン(B1及びB2)が存在し得るとともに、各シャフトの最上部に2つのアティクゾーン(A1及びA2)が存在し得る。
シャフトIの最下の3つのゾーンにおいて、それぞれ文字V、U、Tによって示された3つのエレベータかごが存在し得る。かごVをゾーンB2に配置することが可能であり、かごUをゾーンB1に配置することが可能であり、かごTをゾーン1に配置することが可能である。シャフトIIの最下の3つのゾーンにおいて、それぞれ文字S、R、Qによって示された3つの他のエレベータかごが存在し得る。かごSをゾーンB2に配置することが可能であり、かごRをゾーンB1に配置することが可能であり、かごQをゾーン1に配置することが可能である。シャフトIIIの最下の3つのゾーンにおいて、それぞれ文字P、O、Nによって示された3つの他のエレベータかごが存在し得る。かごPをゾーンB2に配置することが可能であり、かごOをゾーンB1に配置することが可能であり、かごNをゾーン1に配置することが可能である。
各シャフトの各ゾーンに配置された1つ以上の電子センサが存在し得る。各かごの最上部及び最下部にある電子センサは、かご間の距離と、かご間の閉塞または離間の速度とを検出することが可能である。閉塞の速度に対してかご間の距離が近づきすぎる場合に、コンピュータ及び/またはエレベータ調速機がブレーキを作用させてかごを低速化し、安全な速度または距離にすることが可能である。各センサは、中層建築物における各エレベータかごの動き及び機能のすべてを制御するようにプログラムされ得る集中コンピュータに接続され得る。センサは、さらに、機械センサ、またはレーザセンサなどの他の種類のセンサからなり得る。
各かごは、かごの最上部に、及び最下部に配置されたビデオカメラを有し得る。各ビデオカメラは、シャフトを亘るかごの動きの各方向においてシャフト上にフォーカスされ得る。各センサは、各センサが担当するゾーン上にフォーカスされるビデオカメラを有し得る。すべてのセンサ及びすべてのビデオカメラは、エレベータシステムの集中運転室内のコンピュータ画面に接続され得る。各かごは、さらに、かごの内側を走査することが可能である、かごの天井の内側中央に取り付けられたビデオカメラを有し得る。
いずれかのかご、いずれかのセンサ、いずれかのカメラ、いずれかのシャフトのいずれかの部分、システムのいずれかの他の要素の故障もしくは他の問題、またはいずれかのセンサやいずれかのカメラの間の衝突がある場合に、音を発するように1つ以上の警報をプログラムし得るとともに、(何か発生する場合に)何が発生しているのかを直接確認するように看守に指示し得る。いずれのかごの動き及び機能も、看守によって手動で制御され得る。
シャフト、階、ゾーン、セクション、順次のステップ、エレベータかご、コンピュータ、コンピュータプログラム、カメラ、及び本発明の任意の他の要素の、数、位置、及び/または説明は、システムオペレータの所望に応じて変わり得る。
本明細書において説明されるようにいずれかのシャフトのいずれかのゾーンにおけるセンサに言及する場合、このことは、1)すべてのセンサがかかるゾーンに配置され、2)かかるゾーンが空いていることを各センサが独立に検出し、3)各センサが完全に機能していることを意味し、含んでいる。
本発明の実施形態に係る制御方法及びシステムを例示及び説明するために、中層建築物のエレベータシャフトにおける各かごの動き及び変化した位置の例を、以下において、順次のステップで説明する。
ステップ1.ゾーンB2において、かごVが下側駐車場の乗客を載せ得る。ゾーンB1において、かごUが上側駐車場の乗客を載せ得る。ゾーン1において、かごTが1階の乗客を載せ得る。かごT(先導かご)は、シャフトIを上昇してシャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ2.先導かごTがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごUは、ゾーン1へと上昇して1階の乗客を載せ得る。かごUがゾーンB1を出発したことをゾーンB1のセンサが示した後に、追尾かごVは、ゾーンB1へと上昇して引き続き駐車場の乗客を載せ得る。
ステップ3.先導かごTがゾーン10を出発したことをゾーン10のセンサが示した後に、追尾かごUは、シャフトIを上昇することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごUがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごVは、ゾーン1へと上昇して1階の乗客を載せ得る。
ステップ4.先導かごTがゾーン20を出発したことをゾーン20のセンサが示した後に、追尾かごUは、ゾーン11へと上昇することが可能であり、シャフトIの中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。追尾かごUがゾーン10を出発したことをゾーン10のセンサが示した後に、追尾かごVは、シャフトIを上昇することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ5.先導かごTがゾーン30に進入すると、かごTは、残りのすべての乗客を降ろすことが可能であり、次いでシャフトIをゾーンA2へと直接上昇してそこで停止し得る。
ステップ6.かごTがゾーンA1を出発したことをゾーンA1のセンサが示した後に、かごUは、ゾーン21へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごUがゾーン30に進入した後に、かごUは、30階において残りのすべての乗客を降ろすことが可能であり、ゾーンA1へと上昇してそこで停止し得る。
ステップ7.ほぼこのタイミングで、シャフトII内のかごQ、R、及びSは、シャフトIIにおいて上述のステップ1からステップ6までを実行開始することが可能である。
ステップ8.かごUがゾーン20を出発したことをシャフトIのゾーン20のセンサが示した後に、追尾かごVは、シャフトIをゾーン11へと上昇することが可能であり、シャフトIの中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごUがゾーン30を出発したことをゾーン30のセンサが示した後に、追尾かごVは、ゾーン21へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。追尾かごVがゾーン30に進入すると、追尾かごVは、残りのすべての乗客を降ろして停止し得る。
ステップ9.かごV(新たな先導かご)が30階において新たな下階行き乗客を載せた後に、かごVは、ゾーン29に進入することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。先導かごVがゾーン21を出発した後に、かごVは、シャフトIを下降し続けることが可能であり、シャフトIの中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ10.先導かごVがゾーン30を出発したことをゾーン30のセンサが示した後に、追尾かごUはシャフトIを下降してゾーン30に進入することが可能であり、そこで追尾かごUは下階行き乗客を載せ得る。かごUがゾーンA1を出発したことをゾーンA1のセンサが示した後に、新たな追尾かごTは、ゾーンA1へと下降して待機し得る。
ステップ11.先導かごVがゾーン21を出発したことをゾーン21のセンサが示した後に、追尾かごUは、シャフトIを下降することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごUがゾーン30を出発したことをゾーン30のセンサが示した後に、追尾かごTは、ゾーン30へと下降して下階行き乗客を載せ得る。
ステップ12.ほぼこのタイミングで、シャフトIII内のかごN、O、及びPは、シャフトIIIにおいて上述したステップ1からステップ6までを実行開始することが可能であり、シャフトII内のかごQ、R、及びSは、シャフトIIにおいて上述のステップ8からステップ11までを実行開始することが可能である。
ステップ13.先導かごVがゾーン11を出発したことをシャフトIのゾーン11のセンサが示した後に、追尾かごUは、シャフトIをゾーン20へと下降することが可能であり、シャフトIの中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごUがゾーン21を出発したことをゾーン21のセンサが示した後に、追尾かごTは、シャフトIをゾーン29へと下降することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ14.先導かごVがゾーン10に移動した後に、かごVは、シャフトIを下降し続けることが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごVがゾーン1を出発した後に、かごVはシャフトIを下側駐車場ゾーンB2まで下降することが可能であり、そこでかごVは停止して乗客を乗降させ得る。
ステップ15.先導かごVがゾーン1を出発したことをシャフトIのゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごUは、ゾーン10へと下降することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごUがゾーン11を出発したことをゾーン11のセンサが示した後に、追尾かごTは、シャフトIをゾーン20へと下降することが可能であり、シャフトIの中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ16.かごVがゾーンB1を出発したことをゾーンB1のセンサが示した後に、かごUはシャフトIを上側駐車場ゾーンB1へと下降することが可能であり、そこでかごUは停止して乗客を乗降させ得る。かごUがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごTは、ゾーン10へと下降することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごTがゾーン1において停止すると、かごTは、残りのすべての乗客を降ろすことが可能であり、そして待機して新たな上階行き乗客を載せ得る。
ステップ17.ほぼこのタイミングで、シャフトII内のエレベータかごQ、R、及びS、シャフトIII内のエレベータかごN、O、及びPは、それぞれシャフトII、シャフトIIIにおいてそれらの上述した残りの順次のステップを実行し続けることが可能である一方、シャフトI内のかごT、U、及びVは、それらの前述した順次のステップ1からステップ6までを再び実行開始することが可能である。中層建築物において順次のステップのサイクルが完了すると、コンピュータによって、または看守によって停止されるまで、この処理を何度も継続して繰り返し得る。
中層建築物におけるシャフトI、シャフトII、及びシャフトIII内のエレベータかごがすべて順次に協働すると、それらのトラフィックパターンは循環的になる。こうして、シャフトにおいて順次上昇しているエレベータかごが存在するときは常に、他のシャフト内の他のエレベータかごが順次下降している。したがって、順次上階または下階へ移動中であるエレベータかごによって輸送されるのを非常に長く待たなければならない中層建築物内の乗客はいない。
図4に、90階建て高層建築物における4つの複数かごエレベータシャフト(I、II、III、及びIV)の実施形態の正面図を示す。各シャフトは、4つのセクション、すなわち、下部セクション、下側中間セクション、上側中間セクション、及び上部セクションに分割され得る。各シャフトの各階は、当該シャフトにおいてかごが配置され得るゾーンを表し得る。各シャフト内の各ゾーンは、各ゾーンの隣に配置された数字及び/または文字によって示され得る。各シャフトにおいて各かごが移動することが可能である方向は、各シャフトの上方の「上階へ」との語によって、また各シャフトの下方の「下階へ」との語によって示され得る。各シャフトの最下部に3つの駐車場ゾーン(B1、B2、及びB3)が存在し得るとともに、シャフトの最上部に3つのアティクゾーン(A1、A2、及びA3)が存在し得る。
シャフトIの最下の4つのゾーンにおいて、それぞれ文字J、K、L、Mによって示された4つのエレベータかごが存在し得る。かごMをゾーンB3に配置することが可能であり、かごLをゾーンB2に配置することが可能であり、かごKをゾーンB1に配置することが可能であり、かごJをゾーン1に配置することが可能である。シャフトIIの最下の4つのゾーンにおいて、それぞれ文字F、G、H、Iによって示された4つの他のエレベータかごが存在し得る。かごIをゾーンB3に配置することが可能であり、かごHをゾーンB2に配置することが可能であり、かごGをゾーンB1に配置することが可能であり、かごFをゾーン1に配置することが可能である。シャフトIIIの最下の4つのゾーンにおいて、それぞれ文字B、C、D、Eによって示された4つの他のエレベータかごが存在し得る。かごEをゾーンB3に配置することが可能であり、かごDをゾーンB2に配置することが可能であり、かごCをゾーンB1に配置することが可能であり、かごBをゾーン1に配置することが可能である。シャフトIVの最下の4つのゾーンにおいて、それぞれ文字A、Λ、Π、Ω(最後の3つはギリシャアルファベットによる文字である)によって示された4つの他のエレベータかごが存在し得る。かごΩをゾーンB3に配置することが可能であり、かごΠをゾーンB2に配置することが可能であり、かごΛをゾーンB1に配置することが可能であり、かごAをゾーン1に配置することが可能である。
各シャフトの各ゾーンに配置された1つ以上の電子センサが存在し得る。各かごの最上部及び最下部にある電子センサは、かご間の距離と、かご間の閉塞または離間の速度とを検出することが可能である。閉塞の速度に対してかご間の距離が近づきすぎる場合に、コンピュータ及び/またはエレベータ調速機がブレーキを作用させてかごを低速化し、安全な速度または距離にすることが可能である。各センサは、高層建築物における各エレベータかごの動き及び機能のすべてを制御するようにプログラムされ得る集中コンピュータに接続され得る。センサは、さらに、機械センサ、またはレーザセンサなどの他の種類のセンサからなり得る。
各かごは、かごの最上部に、及び最下部に配置されたビデオカメラを有し得る。各ビデオカメラは、シャフトを亘るかごの動きの各方向においてシャフト上にフォーカスされ得る。各センサは、各センサが担当するゾーン上にフォーカスされるビデオカメラを有し得る。すべてのセンサ及びすべてのビデオカメラは、エレベータシステムの集中運転室内のコンピュータ画面に接続され得る。各かごは、さらに、かごの内側を走査することが可能である、かごの天井の内側中央に取り付けられたビデオカメラを有し得る。
いずれかのかご、いずれかのセンサ、いずれかのカメラ、いずれかのシャフトのいずれかの部分、システムのいずれかの他の要素の故障もしくは他の問題、またはいずれかのセンサやいずれかのカメラの間の衝突がある場合に、音を発するように1つ以上の警報をプログラムし得るとともに、(何か発生する場合に)何が発生しているのかを直接確認するように看守に指示し得る。いずれのかごの動き及び機能も、看守によって手動で制御され得る。
シャフト、階、ゾーン、セクション、順次のステップ、エレベータかご、コンピュータ、コンピュータプログラム、カメラ、及び本発明の任意の他の要素の、数、位置、及び/または説明は、システムオペレータの所望に応じて変わり得る。
本明細書において説明されるようにいずれかのシャフトのいずれかのゾーンにおけるセンサに言及する場合、このことは、1)すべてのセンサがかかるゾーンに配置され、2)かかるゾーンが空いていることを各センサが独立に検出し、3)各センサが完全に機能していることを意味し、含んでいる。
本発明の実施形態に係る制御方法及びシステムを例示及び説明するために、高層建築物の各シャフトにおける各かごの動き及び変化した位置の例を、以下において、順次のステップで説明する。
ステップ1.シャフトIにおいてかごMはゾーンB3において駐車場の乗客を載せることが可能であり、かごLはゾーンB2において駐車場の乗客を載せることが可能であり、かごKはゾーンB1において駐車場の乗客を載せることが可能であり、かごJはゾーン1において高層建築物の1階において乗客を載せることが可能である。
ステップ2.次いで、かごJ(先導かご)は、シャフトIを上昇することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごJがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごKは、シャフトIをゾーン1へと上昇して1階の乗客を載せ得る。かごKがゾーンB1を出発したことをゾーンB1のセンサが示した後に、追尾かごLは、シャフトIをゾーンB1へと上昇して引き続き駐車場の乗客を載せ得る。かごLがゾーンB2を出発したことをゾーンB2のセンサが示した後に、追尾かごMは、シャフトIをゾーンB2へと上昇して引き続き駐車場の乗客を載せ得る。
ステップ3.先導かごJがゾーン20を出発すると、かごJは、ゾーン21へと上昇することが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。先導かごJがゾーン20を出発したことをゾーン20のセンサが示した後に、追尾かごKは、ゾーン1へと上昇して1階の乗客を載せ得る。次いで、かごKは、シャフトIを上昇することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごKがゾーンB1を出発したことをゾーンB1のセンサが示した後に、追尾かごLは、ゾーンB1へと上昇して引き続き駐車場の乗客を載せ得る。かごLがゾーンB2を出発したことをゾーンB2のセンサが示すと、追尾かごMは、ゾーンB2へと上昇して引き続き駐車場の乗客を載せ得る。
ステップ4.かごJがゾーン41を出発すると、かごJは、ゾーン42へと上昇することが可能であり、シャフトIの上側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごJがゾーン41を出発したことをゾーン41のセンサが示した後に、追尾かごKは、ゾーン21へと上昇することが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごMは、ゾーン1へと上昇して1階の乗客を載せ得る。
ステップ5.ほぼこのタイミングで、シャフトII内のかごF、G、H、及びIは、高層建築物のシャフトIIにおいて上述したステップ1からステップ4までを実行開始することが可能である。
ステップ6.先導かごJがゾーン62を出発すると、かごJはゾーン63へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごJがゾーン62を出発したことをゾーン62のセンサが示した後に、追尾かごKは、ゾーン42へと上昇することが可能であり、シャフトIの上側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごKがゾーン41を出発したことをゾーン41のセンサが示した後に、追尾かごLは、ゾーン21へと上昇することが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン20を出発したことをゾーン20のセンサが示した後に、追尾かごMは、ゾーン1から上昇することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ7.先導かごJがゾーン84に進入すると、かごJは、残りのすべての乗客を降ろすことが可能であり、次いでゾーンA3へと直接上昇してそこで停止し得る。かごJがゾーン84を出発したことをゾーン84のセンサが示した後に、追尾かごKはゾーン63へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごKがゾーン84に進入すると、かごKは、残りのすべての乗客を降ろすことが可能であり、次いでゾーンA2へと直接上昇してそこで停止し得る。
ステップ8.かごKがゾーン84を出発したことをゾーン84のセンサが示した後に、追尾かごLはゾーン63へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン84に進入すると、かごLは、残りのすべての乗客を降ろし得る。かごKがゾーンA1を出発したことをゾーンA1のセンサが示した後に、追尾かごLは、ゾーンA1へと直接上昇してそこで停止し得る。
ステップ9.かごLがゾーン41を出発したことをゾーン41のセンサが示した後に、追尾かごMは、ゾーン21へと上昇することが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン62を出発したことをゾーン62のセンサが示した後に、追尾かごMは、ゾーン42へと上昇することが可能であり、シャフトIの上側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン84を出発したことをゾーン84のセンサが示した後に、追尾かごMは、ゾーン63へと上昇することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごMがゾーン84に移動すると、かごMは、残りのすべての乗客を降ろすことが可能であり、そしてシャフトIを下降することを望む新たな乗客を載せ得る。
ステップ10.ほぼこのタイミングで、シャフトIII内のかごB、C、D、及びEは、シャフトIIIにおいて上述したステップ1からステップ4までを実行開始することが可能であり、シャフトII内のかごF、G、H、及びIは、高層建築物のシャフトIIにおいて上述したステップ6からステップ9までを実行開始することが可能である。
ステップ11.かごM(シャフトIにおける新たな先導かご)がゾーン84を出発すると、かごMは、シャフトIを下降することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。先導かごMがゾーン84を出発したことをゾーン84のセンサが示した後に、新たな追尾かごLは、ゾーン84へと下降して下階行き乗客を載せ得る。かごLがゾーンA1を出発したことをゾーンA1のセンサが示した後に、新たな追尾かごKは、ゾーンA1へと下降して待機し得る。追尾かごKがゾーンA2を出発したことをゾーンA2のセンサが示した後に、新たな追尾かごJは、ゾーンA2へと下降して待機し得る。
ステップ12.先導かごMがゾーン63を出発すると、かごMは、シャフトIを下降し続けることが可能であり、シャフトIの上側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごMがゾーン63を出発したことをゾーン63のセンサが示した後に、追尾かごLは、ゾーン84へと下降することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン84を出発したことをゾーン84のセンサが示した後に、新たな追尾かごKは、ゾーン84へと下降して下階行き乗客を載せ得る。追尾かごKがゾーンA1を出発したことをゾーンA1のセンサが示した後に、新たな追尾かごJは、ゾーンA1へと下降して待機し得る。
ステップ13.先導かごMがゾーン42を出発すると、かごMは、シャフトIを下降し続けることが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごMがゾーン42を出発したことをゾーン42のセンサが示した後に、追尾かごLは、ゾーン62へと下降することが可能であり、シャフトIの上側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン63を出発したことをゾーン63のセンサが示した後に、追尾かごKは、ゾーン83へと下降することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごKがゾーン84を出発したことをゾーン84のセンサが示した後に、追尾かごJは、ゾーン84へと下降して下階行き乗客を載せ得る。
ステップ14.先導かごMがゾーン21を出発すると、かごMは、シャフトIを下降し続けることが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごMがゾーン21を出発したことをゾーン21のセンサが示した後に、追尾かごLは、ゾーン41へと下降することが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごLがゾーン42を出発したことをセンサが示した後に、追尾かごKは、ゾーン62へと下降することが可能であり、シャフトIの上側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごKがゾーン63を出発したことをセンサが示した後に、追尾かごJは、ゾーン84から移動することが可能であり、シャフトIの上部セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ15.ほぼこのタイミングで、シャフトIV内のかごA、Λ、Π、及びΩは、高層建築物のシャフトIVにおいて上述したステップ1からステップ4までを実行開始することが可能であり、シャフトIII内のかごB、C、D、及びEは、シャフトIIIにおいて上述したステップ6からステップ9までを実行開始することが可能であり、シャフトII内のかごF、G、H、及びIは、高層建築物のシャフトIIにおいて上述したステップ11からステップ14までを実行開始することが可能である。
ステップ16.先導かごMがシャフトIのゾーン1に進入すると、かごMは、高層建築物の1階において乗客を降ろし得る。次いで、かごMは、駐車場ゾーンB1へと下降してその他の乗客を降ろし得る。先導かごMがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごLは、ゾーン20へと下降することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。追尾かごLがゾーン1に進入すると、かごLは、1階において停止して乗客を降ろし得る。かごLがゾーン21を出発したことをゾーン21のセンサが示した後に、追尾かごKは、ゾーン41へと下降することが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。かごKがゾーン42を出発したことをゾーン42のセンサが示した後に、追尾かごJは、ゾーン62へと下降することが可能であり、シャフトIの上側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ17.先導かごMがシャフトIの駐車場ゾーンB1において乗客を降ろし終わると、かごMは、駐車場ゾーンB2へと下降してその他の乗客を降ろし得る。かごMがゾーンB1を出発したことをゾーンB1のセンサが示した後に、追尾かごLは、1階のゾーン1を出発することが可能であり、駐車場ゾーンB1へと下降してその他の乗客を降ろし得る。かごLがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごKは、ゾーン20へと下降することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。追尾かごKがゾーン1に進入すると、かごKは、1階において停止して乗客を降ろし得る。かごKがゾーン21を出発したことをゾーン21のセンサが示した後に、追尾かごJは、ゾーン41へと下降することが可能であり、シャフトIの下側中間セクションにおいて乗客を輸送し得る。
ステップ18.先導かごMが駐車場ゾーンB2において乗客を降ろした後に、かごMは駐車場ゾーンB3へと下降することが可能であり、そこでかごMは停止して乗客を乗降させ得る。かごMがゾーンB2を出発したことをゾーンB2のセンサが示した後に、追尾かごLは駐車場ゾーンB2へと下降することが可能であり、そこで追尾かごLは停止して乗客を乗降させ得る。かごLがゾーンB1を出発したことをゾーンB1のセンサが示した後に、追尾かごKはゾーン1から移動して駐車場ゾーンB1へと下降することが可能であり、そこで追尾かごKは停止して乗客を乗降させ得る。かごKがゾーン1を出発したことをゾーン1のセンサが示した後に、追尾かごJは、駐車場ゾーン20へと下降することが可能であり、シャフトIの下部セクションにおいて乗客を輸送し得る。追尾かごJがゾーン1に進入すると、かごJは停止してすべての下階行き乗客を降ろし得る。次いで、かごJ(新たな先導かご)は、新たな上階行き乗客を載せることが可能であり、そして待機して順次のステップの次のサイクルを開始し得る。
ステップ19.ほぼこのタイミングで、シャフトII内のかごF、G、H、及びIは、高層建築物のシャフトIIにおいて上述したステップ16からステップ18までを実行開始することが可能であり、シャフトIII内のかごB、C、D、及びEは、高層建築物のシャフトIIIにおいて上述したステップ11からステップ15までを実行開始することが可能であり、シャフトIV内のかごA、Λ、Π、及びΩは、高層建築物のシャフトIVにおいて上述したステップ6からステップ9までを実行開始することが可能であり、シャフトI内のかごJ、K、L、及びMは、シャフトIにおいて上述したステップ1からステップ4までを実行開始することが可能である。このように、高層建築物の4つのシャフトにおいて以上の順次のステップのサイクルを繰り返し、コンピュータがかかるサイクルを停止し、またはかかるサイクルが看守によって停止されるまで、継続して繰り返す。
こうして、高層建築物におけるシャフトI、シャフトII、シャフトIII、及びシャフトIV内のエレベータかごがすべて順次に協働すると、それらのトラフィックパターンは循環的になる。シャフトを順次上昇しているエレベータかごが存在する間は常に、他のシャフトにおいて他のエレベータかごが順次下降している。したがって、上階または下階へ移動中であるエレベータかごによって輸送されるのを非常に長く待たなければならない高層建築物内の乗客はいない。
各エレベータシャフトに対するゾーン及びセクションの各コンピュータプログラムは、変更されて順応し得る。このことは、各シャフトにおけるゾーン及びセクションが、個々の1日24時間及び個々の1週間7日を通して変化する乗客トラフィックに適合するように変化し得ることを意味する。例えば、通常の労働日における朝の混雑時間中に、ビルに入館する乗客に対して1つ以上のシャフトをプログラムしてもよく、シャフト内の各かごが、指定された下方階から指定された上方階まで急行し、次いでシャフトの当該特定セクション内の上方階グループに輸送を提供し、次いでシャフトを下方階へ急降下して戻り、その他の乗客を載せる、ということが可能である。混雑時間後に、特定のエレベータシャフト内のゾーン及びセクションは、昼食時間まで、よりバランスの取れた通常の上階行き及び下階行き乗客トラフィックを運ぶように変化し得る。昼食時間中に、特定のシャフト内のゾーン及びセクションは、異なる乗客トラフィックを運ぶように変化することが可能であり、その後、昼食時間終了後に再び変化し得る。その後、ビルを退館することを望む夕方の乗客を運ぶために、各エレベータかごが上方階グループに輸送を提供してからエレベータシャフトを1階(または駐車場階)まで急降下することが可能である「急行モード」を脱し、次いで、指定された階グループまで急行して戻り、ビルを退館することを望む他の乗客を載せるように、1つ以上のシャフトをプログラムしてもよい。同様に、午後7時と午前7時との間に、1つ以上のエレベータシャフトが、当該エレベータシャフトのコンピュータ制御プログラムを、深夜及び早朝時間の間にビルにおける1つのシャフト内で1つまたは2つのかごのみが稼働する「休止モード」に変更してもよい。週末及び休日に、ビルまたは建築物において、ゾーン及びセクションの異なるコンピュータプログラムを動作させてもよい。
この新規なエレベータ制御システム及び方法は、少なくとも、現在の任意のエレベータコンピュータ制御システムと同様にフェイルセーフである。この結論に対する主な理由は、ゾーンに配置された1つ以上のセンサがすべて、かかるゾーンが空いていることを示さなければ、または示すまで、当該ゾーンへと移動することが可能である追尾エレベータかごがないことである。したがって、先導かごにしても、追尾かごにしても、複数かごエレベータシャフト内のかごは、互いに衝突するおそれを一切有し得ない。
本制御システムは、さらに、エレベータなどの垂直輸送に限定されない。例えば、独立に移動する複数のかごを含む45°傾斜したケーブル鉄道などの角度が付いた輸送を制御することに適用することが可能である。また、複数のゾーンを介して互いに追従する無人車群などの、水平なレールに沿って、または道路上を独立に移動する水平移動の車またはポッドに適用することが可能である。深い採掘鉱など、本制御システムに対する他の用途も存在し得る。
説明及び図面を通して、特定の構成を参照して実施形態例を挙げた。本発明が他の特定の形態で実施され得ることは当業者に明らかであろう。当業者であれば、過度の実験を伴わずにかかる他の形態を実施することが可能である。本発明の範囲は、本特許書面を目的として、以上の説明の特定の実施形態例または代用物のみに限定されない。

Claims (21)

  1. 建築物のエレベータシャフトにおいて動作する2つ以上のエレベータかごを制御するエレベータシステムであって、
    各ゾーンが前記建築物の少なくとも1つの階を表す複数のゾーンを有する、少なくとも1つのエレベータシャフトと、
    少なくとも1つのセンサを有する、前記複数のゾーンのうちの1つ以上のゾーンと、
    前記少なくとも1つのエレベータシャフト内で移動可能であるとともに各かごが他のかごとは独立に移動可能な少なくとも2つのエレベータかごであって、他のいずれのかごにも先行する第1のかごが先導かごに指定されるとともに、前記先導かごに続く各かごが追尾かごに指定され、各かごが各かごの指定された最終ゾーンに到達するまで、前記かごの各々は同じ移動方向に移動可能とされてゾーンに輸送を提供する、少なくとも2つのエレベータかごと、
    各かごの最上部に、及び最下部に配置された、隣り合う他のかご及び前記シャフト内の任意の障害物を観視する少なくとも1つのビデオカメラまたは他の観視装置と、
    各エレベータかごのゾーンへの移動を決定するコントローラであって、前記コントローラは、センサを備えたゾーンであって以後は対象ゾーンと称するゾーンに移動するように追尾かごに命令するのみであり、前記対象ゾーンの前記センサが、かかる対象ゾーンに配置されたかごが当該対象ゾーンを出発したことを検出して前記コントローラに前記の検出を通知する、コントローラとを備え
    前記少なくとも1つのセンサは、前記対象ゾーンが空であるかどうかを検出するように構成された、前記エレベータシャフトのゾーンセンサであり、
    前記少なくとも1つのゾーンセンサは、前記エレベータシャフトのうち配置された前記対象ゾーンにフォーカスされ、当該対象ゾーンが空であることを独立して検出するように構成された少なくとも1つのゾーンビデオカメラを含んでいるエレベータシステム。
  2. 請求項1に記載のエレベータシステムであって、
    ある方向に移動する各かごが各かごの最終ゾーンに到達した後にのみ、当該シャフト内のかごが反対の移動方向への移動を開始するエレベータシステム。
  3. 請求項1に記載のエレベータシステムであって、
    複数のエレベータシャフトを備え、各エレベータシャフトは複数のエレベータかごを備えるエレベータシステム。
  4. 請求項1に記載のエレベータシステムであって、
    前記少なくとも1つのエレベータシャフトは少なくとも2つのセクションを有し、各セクションは複数のゾーンを含むエレベータシステム。
  5. 請求項1に記載のエレベータシステムであって、
    前記先導かごの最終ゾーンは前記シャフトの各方向における前記シャフトの最後のゾーンであり、後続の各追尾かごの最終ゾーンは、前記シャフトの各方向における先行する各かごの前記最終ゾーンの直前のゾーンであるエレベータシステム。
  6. 請求項1に記載のエレベータシステムであって、
    各かごは、各かごの最上部に、及び最下部に、かご間の距離と、直後の追尾かごまたは直前の先導かごの速度と、前記シャフト内の任意の障害物とを検出する少なくとも1つのセンサを備えるエレベータシステム。
  7. 請求項1に記載のエレベータシステムであって、
    さらに、前記シャフト内の前記1つ以上のゾーンの各々に対して少なくとも2つのセンサを有するエレベータシステム。
  8. 請求項4に記載のエレベータシステムであって、
    前記少なくとも2つのセクションは、少なくとも1つの第1のセクションと少なくとも1つの第2のセクションとを含み、前記少なくとも1つの第1のセクションは第1のゾーンから始まり、前記少なくとも1つの第2のセクションは前記第1のゾーンの後ろの複数のゾーンから始まり、
    a)先導かごは前記第1のセクション内のゾーンに輸送を提供し、各追尾かごは前記第1のセクションの前の1つ以上のゾーンに輸送を提供し、
    b)先導かごが任意のセクションを出発すると、直後の後続の追尾かごはかかる出発元のセクションへと移動することが可能であり、
    ステップa)及びステップb)が、すべてのかごが当該すべてのかごのそれぞれの最終ゾーンに配置されるまで、前記シャフトの任意の他のセクションに対して繰り返されるエレベータシステム。
  9. 請求項に記載のエレベータシステムであって、
    前記第1のゾーンは、前記建築物の1階を表すエレベータシステム。
  10. 請求項に記載のエレベータシステムであって、
    前記第1のセクションの前に配置された複数のゾーンを備えるエレベータシステム。
  11. 請求項に記載のエレベータシステムであって、
    前記第1のセクションの後ろに配置された複数のゾーンを備えるエレベータシステム。
  12. 請求項に記載のエレベータシステムであって、
    前記第2のセクションの後ろに配置された複数のゾーンを備えるエレベータシステム。
  13. 請求項に記載のエレベータシステムであって、
    前記第2のセクションの後ろに配置された複数のゾーン及び複数のセクションを備えるエレベータシステム。
  14. 請求項1に記載のエレベータシステムであって、
    少なくとも1つの第1のエレベータシャフトと少なくとも1つの第2のエレベータシャフトとを備え、少なくとも1つの第1のかごセットが各エレベータシャフトに輸送を提供するエレベータシステム。
  15. 請求項14に記載のエレベータシステムであって、
    前記第1のエレベータシャフト内のゾーンに輸送を提供する第1のかごセットの各かごは一方の移動方向に移動することが可能であり、前記少なくとも1つの第2のエレベータシャフト内のゾーンに輸送を提供する他のかごセットの各かごは異なる移動方向に移動することが可能であるエレベータシステム。
  16. 建築物の少なくとも1つのエレベータシャフト内の複数のエレベータかごを制御するコンピュータ実装方法であって、各かごがその他のかごとは独立に移動可能であり、前記コンピュータは、プロセッサと、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリとを備え、
    前記メモリは前記プロセッサによって前記方法を実装するように実行されるコードを格納したコンピュータ実装方法であり、
    所望のゾーンから所望の第1の移動方向への乗客要求を検出することであって、ゾーンは前記建築物の少なくとも1つの階を表す、検出することと、
    複数のエレベータかごのセットのうちの少なくとも1つのかごに所望のゾーンに向けて移動することを開始するように命令することであって、前記複数のエレベータかごのセットのうちの他のすべてのかごを、停留したままとするように、または前記少なくとも1つのかごと同じ前記第1の移動方向に移動するようにプログラムする、命令することと、
    前記少なくとも1つのかごに、最終ゾーンに到達するまで第1の移動方向に沿って所望のゾーンから乗客を輸送するように命令することと、
    前記複数のエレベータかごのセットのうちの少なくとも1つの第2のかごに、少なくとも1つの第2の最終ゾーンに到達するまで前記少なくとも1つのかごの同じ前記第1の移動方向に沿って所望のゾーンから乗客を輸送するように命令することと、
    前記複数のかごのセットのうちの少なくとも1つのかごに、前記複数のかごのうちのすべての各々が各々の指定された最終ゾーンに到達した後にのみ、前記第1の方向と反対の移動方向への移動を開始するように命令することと
    複数の前記エレベータかごのセットの少なくとも1つの前記エレベータかごにおける少なくとも1つのビデオカメラまたは他の観視装置からの、直後のエレベータかごまたは先行するエレベータかごの位置を示す観視情報を受信することと、
    所望のゾーンが空いていることを示すセンサ情報を所望のゾーンに配置されたセンサから受信するとともに、前記エレベータかごが配置されるエレベータシャフトのうち配置されたゾーンにフォーカスされたゾーンビデオカメラから、前記所望のゾーンが空であることを独立して示す観視情報を受信することと、
    前記所望のゾーンへの任意のエレベータかごの移動を命令することを、前記所望のゾーンが利用可能であると判定した後にのみ完了することを含む方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、
    さらに、前記建築物は、それぞれ少なくとも2つ以上のエレベータかごを有する第1のエレベータシャフト及び第2のエレベータシャフトを備え、さらに、前記方法は、
    前記第2のエレベータシャフト内の複数のかごが前記第1のエレベータシャフト内の複数のかごと反対の移動方向に移動するように、前記少なくとも1つの第2のエレベータシャフト内の複数のかごに、前記第1のエレベータシャフト内の前記複数のかごの移動方向と反対の方向に移動するように命令することを含む方法。
  18. 請求項16に記載の方法であって、
    さらに、少なくとも1つの第1のかごに、前記少なくとも1つの第1のかごの前記最終ゾーンに到達する前に、1つ以上の中間に存在するゾーンにおいて乗客を輸送するように命令することを含む方法。
  19. 請求項16に記載の方法であって、
    さらに、少なくとも1つの第2のかごに、前記少なくとも1つの第2のかごの前記第2の最終ゾーンに到達する前に、1つ以上の中間に存在するゾーンにおいて乗客を輸送するように命令することを含む方法。
  20. 請求項16に記載の方法であって、
    さらに、前記建築物は、少なくとも1つの第1のセクションと少なくとも1つの第2のセクションとを備え、各セクションは複数のゾーンを表し、前記第1のセクションは第1のゾーンから始まり、前記少なくとも1つの第2のセクションは前記第1のゾーンの後ろの複数のゾーンから始まり、さらに、前記方法は、
    第1のかごに前記第1のセクション内のゾーンに輸送を提供するように命令し、前記第1のかごに続く少なくとも1つの第2のかごに前記第1のゾーンの前のゾーンに輸送を提供するように命令することと、
    前記第1のかごに、前記第1のゾーンを出発して前記第2のセクションに輸送を提供するように命令し、次いで、前記第2のかごに前記第1のゾーンに移動するように命令することと、
    前記第1のかごに、前記第2のセクションの後ろに配置された前記シャフトの最終ゾーンに移動するように、前記第1のかごが前記第2のセクションにおける輸送を完了した後に命令し、前記第2のかごに前記第2のセクションにおける輸送を開始するように命令することを含む方法。
  21. 命令が記録された非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に格納されたコンピュータプログラム製品であって、前記命令は1つ以上のプロセッサによって実行されると前記1つ以上のプロセッサに、
    所望のゾーンから所望の第1の移動方向への乗客要求を検出することであって、ゾーンは建築物の少なくとも1つのエレベータシャフト内の少なくとも1つの階を表す、検出することと、
    前記少なくとも1つのエレベータシャフト内の複数のエレベータかごのセットのうちの少なくとも1つのかごに前記所望のゾーンに向けて移動することを開始するように命令することであって、前記複数のエレベータかごのセットのうちのすべての他のかごを停留したままとするように、または前記少なくとも1つのかごと同じ前記第1の移動方向に移動するようにプログラムする、命令することと、
    前記少なくとも1つのかごに、最終ゾーンに到達するまで前記第1の移動方向に沿って前記所望のゾーンから乗客を輸送するように命令することと、
    前記複数のかごのセットのうちの少なくとも1つの第2のかごに、第2の最終ゾーンに到達するまで前記少なくとも1つのかごの同じ前記第1の移動方向に沿って所望のゾーンから乗客を輸送するように命令することと、
    前記複数のかごのセットのうちの少なくとも1つのかごに、前記複数のかごのうちのすべての各々が各々の指定された最終ゾーンに到達した後にのみ、前記第1の移動方向と反対の移動方向への移動を開始するように命令することと
    各エレベータかごの最上部及び最下部に配置された少なくとも1つ以上のビデオカメラまたは他の観視装置から隣り合う他のエレベータかごを観視するための観視情報を受信することと、
    所望のゾーンが空いていることを示すセンサ情報を所望のゾーンに配置されたセンサから受信するとともに、前記エレベータかごが配置されるエレベータシャフトのうち配置されたゾーンにフォーカスされたゾーンビデオカメラから、前記所望のゾーンが空であることを独立して示す観視情報を受信することと、
    前記所望のゾーンへの任意のエレベータかごの移動を命令することを、前記所望のゾーンが利用可能であると判定した後にのみ完了することを行わせるコンピュータプログラム製品
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