JP6129060B2 - エレベーターの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターの制御装置に関し、特に、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される複数のかごを配置したワンシャフトマルチカーエレベーターの制御装置に関する。
近年、エレベーターの輸送効率の向上および建物内の占有面積削減の為、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される2台のかごを配置したワンシャフトダブルカーエレベーターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、当該ワンシャフトダブルカーエレベーターの運転装置において、災害発生時に管制運転を行うことが記載されている。当該エレベーターにおいて、管制運転を行う場合には、2台のかごを避難階まで走行させる必要があるが、同一昇降路内の2台のかごを同時に避難階に停止させることはできないため、まず、下部かごを管制運転により避難階まで走行させた後に、下部かごを当該避難階より下部の階へ移動させ、次いで、上部かごの管制運転により避難階まで走行させることが提案されている。
特開2004−244123号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のエレベーターの運転装置においては、常に下部かごの管制運転完了後に上部かごの管制運転を行うため、上部かごの乗客は下部かごの管制運転完了を待たなければならない。これは下部かごに乗客が居ない場合であっても同様であるため、無駄な管制運転を行って上部かごの乗客を待たせる可能性があり、効率的でないという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、管制運転時に効率よく乗客を避難させることが可能なエレベーターの制御装置を得ることを目的とする。
本発明は、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される2台のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段と、前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、上部かごおよび下部かごの乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段と、前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、前記上部かごに乗客が居て且つ前記下部かごには乗客が居ないと判定した場合に前記上部かごを優先させて避難階に移動させ、それ以外の場合には前記下部かごを優先させて前記避難階に移動させる各かご移動手段とを備えたエレベーターの制御装置である。
本発明は、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される2台のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段と、前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、上部かごおよび下部かごの乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段と、前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、前記上部かごに乗客が居て且つ前記下部かごには乗客が居ないと判定した場合に前記上部かごを優先させて避難階に移動させ、それ以外の場合には前記下部かごを優先させて前記避難階に移動させる各かご移動手段とを備えたエレベーターの制御装置であるので、管制運転時に効率よく乗客を避難させることができる。
本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置によって駆動制御されるワンシャフトマルチカーエレベーターの構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置によって駆動制御されるワンシャフトマルチカーエレベーターの昇降路が2つある場合の構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の図1のワンシャフトマルチカーエレベーターに対する動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の図3のワンシャフトマルチカーエレベーターに対する動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の図3のワンシャフトマルチカーエレベーターに対する動作を示したフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置によって駆動制御されるワンシャフトマルチカーエレベーターの構成を示した概略構成図である。本実施の形態では、ワンシャフトマルチカーエレベーターとして、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される2台のかごを配置した構成のものを例に挙げて説明するが、その場合に限定されるものではなく、それぞれ独立して駆動される複数のかごが同一昇降路内に配置されたワンシャフトマルチカーエレベーター全般に本発明は適用可能である。
図1に示すように、本実施の形態1に係るワンシャフトマルチカーエレベーターでは、上部かご用巻上機101に、上部かご用ロープ102が巻き掛けられている。上部かご用ロープ102の一端には上部かご103が接続されている。また、上部かご用ロープ102の他端には上部かご用つり合い錘104が接続されている。このようにして、上部かご103及び上部かご用つり合い錘104は、エレベーター昇降路110内に昇降自在に設けられ、上部かご用巻上機101の回転駆動により、上部かご103が昇降運転される。同様に、下部かご用巻上機105に、下部かご用ロープ106が巻き掛けられている。下部かご用ロープ106の一端には下部かご107が接続されている。また、下部かご用ロープ106の他端には下部かご用つり合い錘108が接続されている。このように、下部かご107及び下部かご用つり合い錘108は、エレベーター昇降路110内に昇降自在に設けられ、下部かご用巻上機105の回転駆動により、下部かご107は昇降運転される。また、図1に示すように、建物の各階には、上部かご103または下部かご107に乗客が乗降するための乗場109(図では109aから109eまでを例示)が設けられている。
次に、本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の構成について、図2に示すブロック図を用いて説明する。図2に示すように、本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置は、火災管制運転決定手段201と、上部かご乗客有無検出手段202と、下部かご乗客有無検出手段203と、上部かご移動手段204と、下部かご移動手段205と、下部かご位置検出手段206と、上部かご位置検出手段207と、上部かご戸閉釦操作検出手段208とが設けられている。なお、本実施の形態に係るエレベーターの制御装置は、非常用電源(図示せず)に接続されており、たとえ停電になった場合でも、動作可能にしておくことが望ましい。
火災管制運転決定手段201は、建物で火災等の災害が発生した場合に、建物内の火災感知器(図示しない)や監視盤(図示しない)等からの信号を受け、それらの信号に基づいて火災管制運転を行うことを決定し、通常運転から火災管制運転に切り替える。火災管制運転とは、上部かご103内に設置された行先釦(図示しない)、下部かご107内に設置された行先釦(図示しない)、または、乗場109に設置された呼び釦(図示しない)等により登録されたかご呼びおよび乗場呼びを全て無効とし、上部かご103及び下部かご107を速やかに避難階へ走行させ、乗客を避難階に降車させる運転のことである。なお、避難階は、外部に避難しやすいように外部への出入り口が設置された階などが望ましく、どの階を避難階にするかは事前に設定されている。
上部かご乗客有無検出手段202は、上部かご103の乗客の有無を検出するもので、火災管制運転決定手段201が火災管制運転を行うことを決定した場合に、上部かご103の乗客の有無を検出する。
下部かご乗客有無検出手段203は、下部かご107の乗客の有無を検出するもので、火災管制運転決定手段201が火災管制運転を行うことを決定した場合に、下部かご107の乗客の有無を検出する。
上部かご移動手段204は、上部かご103を走行させるもので、上部かご乗客有無検出手段202および下部かご乗客有無検出手段203による乗客有無検出の結果に応じて、上部かご103を避難階に移動させる。
下部かご移動手段205は、下部かご107を走行させるもので、下部かご乗客有無検出手段203による乗客有無検出の結果に応じて、下部かご107を避難階に移動させる。
下部かご位置検出手段206は、下部かご107の位置を検出するもので、下部かご107がいずれかの階で停止している場合には、その停止階を検出し、下部かご107が走行中であれば、停止予定の階を検出する。
上部かご位置検出手段207は、上部かご103の位置を検出するもので、上部かご103がいずれかの階で停止している場合には、その停止階を検出し、上部かご103が走行中であれば、停止予定の階を検出する。
上部かご戸閉釦操作検出手段208は、上部かご103内に設けられた戸閉釦が操作されたことを検出するものである。
以下、動作について説明する。平常時、本実施の形態におけるワンシャフトマルチカーエレベーターは、上部かご103内に設置された行先釦(図示しない)、下部かご107内に設置された行先釦(図示しない)、または、乗場109に設置された呼び釦(図示しない)等を乗客が操作することにより、かご呼びおよび乗場呼びが登録され、それらに基づいて、建物の各階への走行および停止を行う自動運転(通常運転)となっている。一方、建物内で火災等の災害が発生すると、火災管制運転決定手段201が、建物内の火災感知器(図示しない)や監視盤(図示しない)等からの信号に基づいて、火災管制運転を行うことを決定し、自動運転から火災管制運転に切り替える。こうして、火災管制運転決定手段201により火災管制運転を行うことが決定されると、上部かご乗客有無検出手段202及び下部かご乗客有無検出手段203により、上部かご103内と下部かご107内の乗客の有無が検出される。上部かご移動手段204と下部かご移動手段205は、当該乗客有無検出の検出結果に応じて、上部かご103と下部かご107とを避難階等に移動させる。上部かご移動手段204と下部かご移動手段205の動作について以下に説明する。
(1)下部かご移動手段205は、下部かご乗客有無検出手段203の乗客有無検出の検出結果に基づいて、下部かご107に乗客が居ると判定した場合、上部かご乗客有無検出手段202の検出結果に拘わらず、下部かご107を避難階に走行させ、避難階で下部かご107から乗客が全員降車したか否かを下部かご乗客有無検出手段203の検出結果により確認する。乗客が全員降車したことが確認できた場合には、下部かご移動手段205は、上部かご乗客有無検出手段202の乗客有無検出結果に基づいて、上部かご103に乗客が居るか否かを判定する。上部かご103に乗客が居た場合には、下部かご107を避難階より下方の階に待避させてから、上部かご移動手段204にそれを通知する。上部かご移動手段204は、それを受けて、上部かご103を避難階に移動させる。一方、上部かご103に乗客が居なかった場合には、そのまま処理を終了する。
(2)下部かご移動手段205は、上部かご乗客有無検出手段202及び下部かご乗客有無検出手段203の乗客有無検出により、下部かご107に乗客が居らず、上部かご103に乗客が居ると判定した場合、下部かご位置検出手段206により検出された下部かご107の停止階(または停止予定の階)が、上部かご位置検出手段207により検出された上部かご103の停止階(または停止予定の階)と避難階との間にあるかを判定する。判定の結果、そうであった場合には、下部かご107を避難階より下方の階に待避させてから、上部かご移動手段204にそれを通知する。上部かご移動手段204は、それを受けて、上部かご103を避難階に移動させる。
(3)上部かご乗客有無検出手段202及び下部かご乗客有無検出手段203の乗客有無検出により、下部かご107に乗客が居らず、上部かご103にも乗客が居ないと判定した場合には、下部かご移動手段205は、そのまま処理を終了する。
なお、上記(1)〜(3)の説明においては、下部かご移動手段205をメインとし、上部かご移動手段204をサブとして、下部かご移動手段205がすべての判定を行い、上部かご移動手段204は下部かご移動手段205からの通知を受けたときにのみ上部かご103を走行させるように説明したが、その場合に限らず、上部かご移動手段204をメインとし、下部かご移動手段205をサブとして、上部かご移動手段204がすべての判定を行い、上部かご移動手段204からの通知を受けたときにのみ下部かご移動手段205が下部かご107を走行させるようにしてもよい。あるいは、上部かご移動手段204および下部かご移動手段205の両方ですべての判定を行うようにしてもよく、あるいは、判定手段を別個に設けて、判定手段からの指令に応じて上部かご移動手段204おおび下部かご移動手段205が上かご103および下かご107を走行させるようにしてもよい。
このように、本実施の形態では、下部かご107に乗客がいた場合には下部かご107を先行して避難階に移動させるが、下部かご107に乗客がおらず、上部かご103にのみ乗客が居る場合には、上部かご103を先行して避難階に移動させる。そのときに、下部かご107が上部かご103と避難階との間に存在している場合には、下部かご107が障害となり上部かご103が避難階へ移動できないので、まず、下部かご107を避難階よりも下方の階に待避させてから、上部かご103を避難階に移動させる。
なお、上記の説明においては、同一昇降路内にかごが2台配置された場合について説明したが、3台以上の場合は以下のように行う。
(a)最下部のかごに乗客が居た場合には、当該最下部のかごを先行して避難階に移動させる。その後、当該最下部のかごを含む乗客の居ないかごをすべて下から順に、避難階よりも下の階に待避させてから、乗客の居るかごを避難階に移動させる。乗客の居るかごが複数個ある場合には、それらがすべて順次避難階に移動できるまで、下から順に、これを繰り返す。
(b)また、最下部のかごには乗客が居らず、最下部のかごと最上部のかごとの間の中間のかごにのみ乗客が居る場合には、当該中間のかごを先行させて避難階に移動させるため、当該中間のかごよりも下方の乗客の居ないかごをすべて下から順に、避難階よりも下の階に待避させてから、乗客のいる当該中間のかごを避難階に移動させる。乗客の居る中間のかごが複数個ある場合には、それらがすべて順次避難階に移動できるまで、下から順に、これを繰り返す。
(c)一方、最上部のかごにのみ乗客が居る場合には、当該最上部のかごを先行させて避難階に移動させるため、最上部のかご以外の他のかごをすべて避難階よりも下方の階に待避させてから、最上部のかごを避難階に移動させる。
図3は、本発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置によって駆動制御されるワンシャフトマルチカーエレベーターの別の例の構成を示した概略構成図である。図3の例では、建物内に複数の昇降路110(図では、110−1から110−Nまでを例示(ここで、N≧2))が設けられている。これらの複数の昇降路110内には、図1に示した構成と同じ構成がそれぞれ設けられている。ここでは、図1と同一符号を付して示し、詳細な説明は省略する。但し、以下の説明においては、昇降路110−1内を走行する上部かご103を上部かご103−1と呼び、昇降路110−1内を走行する下部かご107を下部かご107−1と呼ぶこととする。同様に、昇降路110−N内を走行する上部かご103を上部かご103−Nと呼び、昇降路110−N内を走行する下部かご107を下部かご107−Nと呼ぶこととする。なお、図3に示すように、これらのN個の昇降路110に対して、各階の乗場109はすべて共通となっている。また、エレベーターの制御装置の構成としては、図2に示す構成と同じであるため、ここではその説明を省略する。エレベーターの制御装置は、各昇降路110のそれぞれに対して別個に設けておき、各制御装置間で通信を行って全体の制御を行うようにしてもよいが、ここでは、N個の昇降路110に対して1つのエレベーターの制御装置が設けられている場合を想定して説明する。
平常時の動作は、図1に示した構成の場合と同じであるため、ここでは、説明を省略する。また、火災管制運転の場合にも、基本的には、図1に示した構成の場合と同じであるが、下記の動作だけが異なる。
本実施の形態においては、火災管制運転決定手段201により火災管制運転を行うことが決定された場合に、上部かご103にも下部かご107にも乗客が居る昇降路(昇降路110−1とする)と、上部かご103にも下部かご107にも乗客が居ない昇降路(昇降路110−Nとする)とがあった場合、乗客が居る昇降路のかごから、乗客が居ない昇降路のかごへと、乗客が、昇降路間の乗り換えを行う。すなわち、その場合には、昇降路110−1の上部かご103−1(乗客あり)と昇降路110−Nの上部かご103−N(乗客なし)とを同じ階(乗り換え階)へ停止させ、昇降路110−1の上部かご103−1から昇降路110−Nの上部かご103−Nへ乗客を乗り換えさせる。このとき、乗場109が共通であるため、乗り換えはスムーズに行うことができる。なお、このとき、かごまたは乗場に音声発声装置を設けておき、乗客に対して音声メッセージを流して誘導するようにしてもよい。これにより、昇降路110−1において、上部かご103−1には乗客が居なくなり、下部かご107−1にだけ乗客が居ることになる。また、昇降路110−Nにおいては、上部かご103−Nには乗客が居て、下部かご107−1には乗客が居ないことになる。このとき、昇降路110−Nの上部かご103−Nにおいて、上部かご戸閉釦操作検出手段208により、戸閉釦の操作が検出されると、上部かご移動手段204は、それを受けて、乗客が昇降路110−1の上部かご103−1から昇降路110−Nの上部かご103−Nへ乗換えたと判定し、昇降路110−Nの上部かご107−Nを避難階へ移動させる。また同時に、下部かご移動手段205が、昇降路110−1の下部かご107−1を避難階へ移動させる。こうすることで、各昇降路110−1,110−Nにおいて、上下のかごの両方に乗客が居る状況を回避でき、いずれか一方にのみ乗客が居るように調整できるので、上下のいずれか一方のかごが避難階へ移動するのを待って他方が避難階に移動する必要がなく、各昇降路110において、乗客が居るかごを、迅速に避難階へ移動させることができるので、効率良く乗客を避難させることができる。また、乗り換え動作が終了したか否かを、乗客による戸閉釦の操作の有無で検出するようにしたので、乗客同士が目視で確認し合えるので、乗り換え遅れる乗客が発生することもなく、かつ、乗り換え階での待機時間を最短にできる。
なお、上記の説明においては、昇降路110−1の上部かご103−1(乗客あり)と昇降路110−Nの上部かご103−N(乗客なし)とを同じ階(乗り換え階)へ停止させると説明したが、その場合に限らず、昇降路110−1の上部かご103−1(乗客あり)と昇降路110−Nの下部かご107−N(乗客なし)とを同じ階(乗り換え階)へ停止させるようにしてもよい。但し、その場合には、下部かご107にも、上部かご戸閉釦操作検出手段208に相当する下部かご戸閉釦操作検出手段を設けるようにする必要がある。
次に、図1または図3に示す本実施の形態におけるワンシャフトマルチカーエレベーターの制御装置の動作について、昇降路間での乗り換えを行わない場合について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
図4に示すように、火災管制運転決定手段201により、火災管制運転が選択されると、ステップS301で、下部かご乗客有無検出手段203により、下部かご107内の乗客の有無を検出する。ステップS301の検出の結果、下部かご107内に乗客が居る場合は、ステップS302に進む。ステップS302では、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階へ走行させる。下部かご107が避難階に到着すると、乗客は下部かご107から降車するので、ステップS303において、下部かご乗客有無検出手段203により、下部かご107内の乗客の有無を検出する。ステップS303の処理は、下部かご107内の乗客が居なくなるまで繰り返す。下部かご107内の乗客が居なくなったことが確認できた時点で、ステップS304に進む。ステップS304では、上部かご乗客有無検出手段202により、上部かご103内の乗客の有無を検出する。ステップS304の検出の結果、上部かご103内に乗客が居る場合は、ステップS305に進む。一方、ステップS304の検出の結果、上部かご103内に乗客が居なかった場合は、そのまま処理を終了する。ステップS305では、下部かご移動手段205により、乗客が居なくなった下部かご107を避難階より下方の階へ走行させ、ステップS306に進む。ステップS306では、上部かご移動手段204により、上部かご103を避難階へ走行させる。
一方、ステップS301において、下部かご107内に乗客が居ない場合は、ステップS307に進む。ステップS307では、上部かご乗客有無検出手段202により、上部かご103内の乗客の有無を検出する。ステップS307の検出の結果、上部かご103内に乗客が居る場合は、ステップS308に進む。一方、ステップS307の検出の結果、上部かご103内に乗客が居ない場合は、そのまま処理を終了する。ステップS308では、下部かご位置検出手段206及び上部かご位置検出手段207の検出結果により、下部かご107の停止位置は、上部かご103の位置と避難階の間の階にあるか判定し、そうであった場合には、ステップS309に進み、そうでなかった場合は、ステップS310に進む。ステップS309においては、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階より下方の階へ走行させ、ステップS310に進む。ステップS310では、上部かご移動手段204により、上部かご103を避難階へ走行させる。
次に、本実施の形態におけるワンシャフトマルチカーエレベーターの制御装置の動作について、昇降路間での乗り換えを行う可能性がある場合、すなわち、図3の構成で乗り換えを行う場合について、図5および図6に示すフローチャートを用いて説明する。
図5に示すように、火災管制運転決定手段201により、火災管制運転が選択されると、まずはじめに、ステップS401で、下部かご乗客有無検出手段203により、下部かご107内の乗客の有無を検出する。ステップS401の検出の結果、下部かご107内に乗客が居る場合は、ステップS402に進む。ステップS402では、上部かご乗客有無検出手段202により、上部かご103内の乗客の有無を検出する。
ステップS402の検出の結果、上部かご103内に乗客が居る場合は、ステップS403に進む。ステップS403では、上部かご乗客有無検出手段202および下部かご乗客有無検出手段203により、N個の昇降路110の中から、自身の昇降路110とは別の昇降路110で、上下かご両方に乗客が居ない昇降路110がないかを探す。ステップS403において上下かご両方に乗客が居ない昇降路があった場合は、ステップS404に進み、一方、ステップS403において上下かご両方に乗客が居ない昇降路がない場合は、ステップS406に進む。
ステップS404では、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階へ走行させた後に、ステップS405に進む。ステップS405では、上部かご移動手段204により、上部かご103を乗り換え階へ走行させる。このとき、同時に、上部かご移動手段204により、ステップS403において検出された上下かご両方に乗客が居ない昇降路110の上かご103も、乗り換え階へ走行させる。以上により、ステップS404で下部かご107の乗客は避難階で降車し、上部かご103の乗客はステップS405で上下かご両方に乗客が居ない昇降路110の上部かご103に乗り換えを行うことができるので、これで、自身の昇降路110における処理を終了する。なお、乗り換え階は、火災等が発生した階より、出来るだけ遠い階で、かつ、2つの上部かご103の現在位置から出来るだけ近い階をその都度適宜選択する。
一方、ステップS403において、上下かご両方に乗客が居ない昇降路がない場合は、ステップS406に進む。ステップS406では、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階へ走行させる。下部かご107が避難階に到着すると、乗客は降車するので、ステップS407では、下部かご乗客有無検出手段203により、下部かご107内の乗客の有無を検出する。ステップS407の処理は、下部かご107内の乗客が居なくなるまで繰り返す。下部かご107内の乗客が居なくなったら、ステップS408に進み、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階より下方の階へ走行させた後、ステップS409で、上部かご移動手段204により、上部かご103を避難階へ走行させる。以上により、ステップS406で下部かご107の乗客は避難階で降車し、ステップS409で上部かご103の乗客は避難階で降車することができるので、これで、自身の昇降路110における処理を終了する。
一方、ステップS402において上部かご103内に乗客が居ない場合は、ステップS410に進む。ステップS410では、下部かご107にのみ乗客が居るので、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階へ走行させて、処理を終了する。
また、ステップS401において下部かご107内に乗客が居ない場合は、図6のステップS411に進む。ステップS411では、上部かご乗客有無検出手段202により、上部かご103内の乗客の有無を検出する。ステップS411において、上部かご103内に乗客が居る場合は、ステップS412に進み、上部かご103に乗客が居ない場合は、ステップS415に進む。
ステップS412では、下部かご位置検出手段206、及び、上部かご位置検出手段207により、下部かご107の停止位置は上部かご103の位置と避難階の間の階にあるか判定する。ステップS412において下部かご107の停止位置は上部かご103の位置と避難階の間の階にある場合は、ステップS413に進み、ステップS412において下部かご107の停止位置は上部かご103の位置と避難階の間の階にない場合は、ステップS414に進む。ステップS413では、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階より下方の階へ走行させ、ステップS414に進む。ステップS414では、上部かご移動手段204により、上部かご103を避難階へ走行させる。
ステップS411において上部かご103内に乗客が居ない場合は、自身の昇降路110においては上下かご両方に乗客が居ないので、ステップS415で、N個の昇降路110の中から、自身の昇降路110とは別の昇降路110で、上下かご両方に乗客が居る昇降路110がないか探す。ステップS415において、上下かご両方に乗客が居る昇降路がある場合は、ステップS416に進み、ステップS416で、下部かご移動手段205により、下部かご107を避難階より下方の階へ走行させると共に、ステップS417で、上部かご移動手段204により、上部かご103を乗り換え階へ走行させる。乗り換え階では、上部かご103は戸開待機し、ステップS418で、上部かご戸閉釦操作検出手段208により、上部かご103の戸閉釦の乗客による操作の有無を検出する。ステップS418の処理は、当該戸閉釦の操作が検出されるまで繰り返す。当該戸閉釦の操作が検出されると、その時点で、上部かご移動手段204は、上部かご103を避難階へ走行させる。一方、ステップS415において、上下かご両方に乗客が居る昇降路がない場合は、そのまま終了する。
なお、ステップS403、または、ステップS415において、上下かご両方に乗客が居る昇降路、または、上下かご両方に乗客が居ない昇降路が複数ある場合には、全体の避難時間が最短となるような組み合わせを適宜選択して昇降路同士を組み合わせ、余った昇降路については、乗り換えは行わないものとする。
また、ステップS405の後、上部かご103の戸閉釦操作が検出された場合に、ステップS407へ続けるようにしても良い。
なお、上記の説明においては、災害として火災を例に挙げて説明したが、その場合に限らず、火災管制運転決定手段201を地震管制運転決定手段に置き換えれば、地震発生時の管制運転制御も同様に実施できる。また、同様に、火災管制運転決定手段201を災害管制運転決定手段に置き換えれば、火災および地震を含む災害全般が発生したときの管制運転制御も同様に実施できることは言うまでもない。
また、上記の説明においては、避難階が建物の下方(例えば、1階や2階)にあることを想定して、下部かご107内に乗客が居れば、下部かご107を優先させて避難階に移動させると説明したが、その場合に限らず、例えば、避難階がもう少し上の中間階(例えば、3階や4階など)にある場合等には、上部かご,下部かごに拘わらず、避難階に近い側のかごを優先させて避難階に移動させるようにしてもよい。このことは、同一昇降路内に3以上のかごが配置されている場合に、特に有効である。
また、上記の説明においては、同一昇降路内のかごが2台である場合を想定して、上部かご103を避難階に移動させるときに、上部かご103と避難階との間に下部かご107が存在していた場合に、下部かご107を避難階よりも下方の階に待避させてから、上部かご103を避難階に移動させると説明したが、その場合に限らず、例えば、同一昇降路内のかごが3台以上で、且つ、避難階がもう少し上の中間階(例えば、3階や4階など)にある場合等には、待避させる方向が必ずしも避難階より下方である必要はなく、乗客の居ないかごが避難階への移動時の障害とならなければよいので、避難階に優先させて移動させるかごと避難階との間に乗客の居ないかごが存在していた場合には、当該乗客の居ないかごを、前記避難階よりも遠い側に移動させた後に、乗客の居るかごを避難階に移動させるようにしてもよい。
以上、本実施の形態においては、以下のような効果が得られる。
本実施の形態は、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される2台のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段(火災管制運転決定手段21)と、前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、上部かごおよび下部かご(かご103,107)の乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段(上部かご乗客有無検出手段202、下部かご乗客有無検出手段203)と、前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、前記上部かご(上部かご103)に乗客が居て且つ前記下部かご(下部かご107)には乗客が居ないと判定した場合に前記上部かごを優先させて避難階に移動させ、それ以外の場合には前記下部かごを優先させて前記避難階に移動させる各かご移動手段(上部かご移動手段204,下部かご移動手段205)とを備えたエレベーターの制御装置である。同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される2台のかごを配置したエレベーターにおいては、建物の構造上、避難階が一階床のみの場合、2台のかごを順次避難階へ走行させる必要があり、通常、避難階に近い側のかごを優先すればよいが、本実施の形態においては、当該かごに乗客が居ない場合には、乗客の居る他方のかごを優先して避難階へ移動させるようにしたので、より迅速に乗客を避難階まで運ぶことが可能となり、効率のよい管制運転を行うことができる。
また、本実施の形態においては、前記上部かごおよび前記下部かごの位置を検出する各かご位置検出手段(上部かご位置検出手段207、下部かご位置検出手段206)をさらに備え、前記各かご移動手段(上部かご移動手段204,下部かご移動手段205)は、前記各かご位置検出手段(上部かご位置検出手段207,下部かご位置検出手段206)の検出結果に基づいて、前記下部かご(下部かご107)の停止位置が前記上部かご(上部かご103)の位置と前記避難階との間の階であると判定した場合に、前記上部かごを前記避難階に移動させる前に、前記下部かごを前記避難階より下方の階に移動させるようにした。これにより、乗客の居るかごを避難階へと走行させる際に、乗客の居ない乗りかごを避難階より遠い階へ待避させるようにしたので、前記下部かご(下部かご107)が障害となって避難階への移動ができないということを未然に防止でき、効率よく、かごを避難階に移動させることができる。
また、本実施の形態においては、図3に示すように、前記昇降路が複数個あって、各昇降路内には、それぞれ独立して駆動される2台のかごがそれぞれ配置されている場合には、前記各かご移動手段(上部かご移動手段204、下部かご移動手段205)は、前記各かご乗客有無検出手段(上部かご乗客有無検出手段202、下部かご乗客有無検出手段203)の検出結果に基づいて、前記2台のかごの両方ともに乗客の居る昇降路があり、且つ、前記2台のかごの両方ともに乗客の居ない昇降路があると判定した場合に、前記2台のかごの両方ともに乗客の居る昇降路を第1の検出昇降路とし、前記2台のかごの両方ともに乗客の居ない昇降路を第2の検出昇降路として、前記第1の検出昇降路の前記2台のかごのいずれか一台と前記第2の検出昇降路の前記2台のかごのいずれか一台とを、前記避難階とは別の同一階(乗り換え階)に停止させるようにした。従来においては、同一昇降路内で上下かごともに避難階へ走行させる場合、一方の乗りかごの乗客は他方の乗りかごの乗客が降車するまで、乗りかご内で待機しなければならず、不安を募らせる可能性があったが、本実施の形態では、上下かごとも乗客の居ない昇降路の乗りかごへ乗り換えさせることで、各昇降路において、迅速に乗客を避難階まで運ぶことが可能となる。
また、本実施の形態においては、前記第1の検出昇降路と前記第2の検出昇降路の少なくともいずれか一方が2以上だった場合に、前記各かご移動手段(上部かご移動手段204、下部かご移動手段205)は、前記複数の昇降路(昇降路110−1〜110−N)全体で、乗客が居るかごの前記避難階への到着が最短となるように、前記同一階(乗り換え階)に前記かごを停止させる前記第1の検出昇降路と前記第2の検出昇降路との組み合わせを選択するようにした。当該組み合わせとしては、例えば、前記同一階(乗り換え階)への移動時間が出来るだけ短くなるような組み合わせ(マッチング)を選択する。具体的には、上部かご位置検出手段207や下部かご位置検出手段206の検出結果に基づいて、出来るだけかごの現在位置の差が少ない昇降路同士(すなわち、現在位置が近い昇降路同士)を選択するようにする。このとき、出来れば、避難階から遠い位置にある第1の検出昇降路のかごと当該かごに現在位置が近い第2の検出昇降路のかごとを選択できることが望ましい。あるいは、上部かご位置検出手段207や下部かご位置検出手段206の検出結果に基づいて、避難階を基準(避難階は0)として、避難階から上方であれば正(プラス)、避難階から下方であれば負(マイナス)として、各かごの避難階との間の距離を求め、当該距離の差が少ない昇降路同士(すなわち、避難階からの距離が同程度の昇降路同士)を選択するようにする。このようにすることで、乗り換えの組み合わせが複数ある場合には、最適な組み合わせを選択する。
また、本実施の形態においては、各前記昇降路の各前記かごに設けられ、各前記かごに設置された戸閉釦が操作されたことを検出する戸閉釦操作検出手段(上部かご戸閉釦操作検出手段208)をさらに備え、前記各かご移動手段(上部かご移動手段204、下部かご移動手段205)は、前記同一階(乗り換え階)に前記かごを停止させた後に、当該同一階に停止している前記かごのうち、前記第2の検出昇降路における前記かごに設置された前記戸閉釦操作検出手段により前記戸閉釦が操作されたことが検出されるまで、前記第1の検出昇降路の前記かごと前記第2の検出昇降路の前記かごとを前記同一階に戸開待機させるようにした。これにより、前記同一階(乗り換え階)において、避難階まで走行開始するためには、乗り換え完了を検出する必要があるが、乗り換え完了した場合には、それを、戸閉釦の操作の有無により検出できるので、乗り換え終了後、速やかに戸閉りし、避難階に停止可能となったら、避難階まで走行開始するようにしたので、前記同一階(乗り換え階)での待機時間を状況に合わせて最短にでき、迅速に乗り換え動作を行うことができる。
本実施の形態においては、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される複数のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段(火災管制運転決定手段21)と、前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、各前記かごの乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段(上部かご乗客有無検出手段202,下部かご乗客有無検出手段203)と、前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、各前記かごのうち、乗客が居るかごがあると判定した場合に、当該かごを優先させて避難階に移動させる各かご移動手段(上部かご移動手段204,下部かご移動手段205)と、各前記かごの位置を検出する各かご位置検出手段(上部かご位置検出手段207,下部かご位置検出手段206)とを備え、前記各かご移動手段は、前記各かご位置検出手段の検出結果に基づいて、前記優先させて移動させる前記かごと前記避難階との間に、乗客の居ないかごが存在していると判定した場合には、当該乗客の居ないかごを前記避難階より遠い側に移動させた後に、前記優先させて移動させる前記かごを、前記避難階に移動させるようにした。同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される複数のかごを配置したエレベーターにおいては、建物の構造上、避難階が一階床のみの場合、複数のかごを順次避難階へ走行させる必要があるが、本実施の形態においては、乗客が居ないかごがある場合には、乗客の居るかごを優先して避難階へ移動させるようにしたので、より迅速に乗客を避難階まで運ぶことが可能となり、効率のよい管制運転を行うことができる。
また、本実施の形態においては、同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される複数のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段と、前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、各前記かごの乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段と、前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、各前記かごのうち、乗客が居るかごがあると判定した場合に、それらのかごを、避難階からの距離が近い順に優先させて前記避難階に移動させる各かご移動手段と、各前記かごの位置を検出する各かご位置検出手段とを備え、前記各かご移動手段は、前記各かご位置検出手段の検出結果に基づいて、前記優先させて移動させる前記かごと前記避難階との間に、乗客の居ないかごが存在していると判定した場合には、当該乗客の居ないかごを、前記避難階よりも遠い側に移動させた後に、前記優先させて移動させる前記かごを、前記避難階に移動させるようにした。同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される複数のかごを配置したエレベーターにおいては、建物の構造上、避難階が一階床のみの場合、本実施の形態においては、複数のかごを避難階から近い順に順次避難階へ走行させるが、その中で、乗客が居ないかごがある場合には、当該乗客の居ないかごを、前記避難階よりも遠い側に移動させた後に、乗客の居るかごを優先して避難階へ移動させるようにしたので、より迅速に乗客を避難階まで運ぶことが可能となり、効率のよい管制運転を行うことができる。
101 上部かご用巻上機、102 上部かご用ロープ、103 上部かご、104 上部かご用つり合い錘、105 下部かご用巻上機、106 下部かご用ロープ、107 下部かご、108 下部かご用つり合い錘、109,109a,109b,109c,109d,109e 乗場、110,110−1,110−N 昇降路、201 火災管制運転決定手段、202 上部かご乗客有無検出手段、203 下部かご乗客有無検出手段、204 上部かご移動手段、205 下部かご移動手段、206 下部かご位置検出手段、207 上部かご位置検出手段、208 上部かご戸閉釦操作検出手段。

Claims (7)

  1. 同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される2台のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、
    災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段と、
    前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、上部かごおよび下部かごの乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段と、
    前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、前記上部かごに乗客が居て且つ前記下部かごには乗客が居ないと判定した場合に前記上部かごを優先させて避難階に移動させ、それ以外の場合には前記下部かごを優先させて前記避難階に移動させる各かご移動手段と
    を備えたエレベーターの制御装置。
  2. 前記上部かごおよび前記下部かごの位置を検出する各かご位置検出手段をさらに備え、
    前記各かご移動手段は、前記各かご位置検出手段の検出結果に基づいて、前記下部かごの停止位置が前記上部かごの位置と前記避難階との間の階であると判定した場合に、前記上部かごを前記避難階に移動させる前に、前記下部かごを前記避難階より下方の階に移動させる
    請求項1に記載のエレベーターの制御装置。
  3. 前記昇降路は複数個あって、各昇降路内には、それぞれ独立して駆動される2台のかごがそれぞれ配置されており、
    前記各かご移動手段は、前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、前記2台のかごの両方ともに乗客の居る昇降路があると判定し、且つ、前記2台のかごの両方ともに乗客の居ない昇降路があると判定した場合に、前記2台のかごの両方ともに乗客の居る昇降路を第1の検出昇降路とし、前記2台のかごの両方ともに乗客の居ない昇降路を第2の検出昇降路として、前記第1の検出昇降路の前記2台のかごのいずれか一台と前記第2の検出昇降路の前記2台のかごのいずれか一台とを、前記避難階とは別の同一階に停止させる
    請求項1または2に記載のエレベーターの制御装置。
  4. 前記第1の検出昇降路と前記第2の検出昇降路の少なくともいずれか一方が2以上だった場合に、前記各かご移動手段は、前記複数個の昇降路全体で、乗客が居るかごの前記避難階への到着が最短となるように、前記同一階に前記かごを停止させる前記第1の検出昇降路と前記第2の検出昇降路との組み合わせを選択する
    請求項3に記載のエレベーターの制御装置。
  5. 各前記昇降路の各前記かごに設けられ、各前記かごに設置された戸閉釦が操作されたことを検出する戸閉釦操作検出手段をさらに備え、
    前記各かご移動手段は、前記同一階に前記かごを停止させた後に、当該同一階に停止している前記かごのうち、前記第2の検出昇降路における前記かごに設置された前記戸閉釦操作検出手段により前記戸閉釦が操作されたことが検出されるまで、前記第1の検出昇降路の前記かごと前記第2の検出昇降路の前記かごとを前記同一階に戸開待機させる
    請求項3または4に記載のエレベーターの制御装置。
  6. 同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される複数のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、
    災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段と、
    前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、各前記かごの乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段と、
    前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、各前記かごのうち、乗客が居るかごがあると判定した場合に、当該かごを優先させて避難階に移動させる各かご移動手段と、
    各前記かごの位置を検出する各かご位置検出手段と
    を備え、
    前記各かご移動手段は、前記各かご位置検出手段の検出結果に基づいて、前記優先させて移動させる前記かごと前記避難階との間に、乗客の居ないかごが存在していると判定した場合には、当該乗客の居ないかごを前記避難階よりも遠い側に移動させた後に、前記優先させて移動させる前記かごを前記避難階に移動させる
    エレベーターの制御装置。
  7. 同一昇降路内にそれぞれ独立して駆動される複数のかごを配置したエレベーターの制御装置であって、
    災害発生時に管制運転を行うことを決定する管制運転決定手段と、
    前記管制運転決定手段により前記管制運転を行うと決定された場合に、各前記かごの乗客の有無を検出する各かご乗客有無検出手段と、
    前記各かご乗客有無検出手段の検出結果に基づいて、各前記かごのうち、乗客が居るかごがあると判定した場合に、それらのかごを、避難階からの距離が近い順に優先させて前記避難階に移動させる各かご移動手段と、
    各前記かごの位置を検出する各かご位置検出手段と
    を備え、
    前記各かご移動手段は、前記各かご位置検出手段の検出結果に基づいて、前記優先させて移動させる前記かごと前記避難階との間に、乗客の居ないかごが存在していると判定した場合には、当該乗客の居ないかごを前記避難階よりも遠い側に移動させた後に、前記優先させて移動させる前記かごを前記避難階に移動させる
    エレベーターの制御装置。
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