JP6779591B1 - 超音波接合方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、接合対象物の複数の接合箇所に対し、効率的、かつ精度良く超音波接合できる超音波接合方法を提供することを目的とする。そして、本発明である超音波接合方法は、ステップS2において、接合対象物の上方に3つの超音波接合用ヘッド部(61〜63)を配置する。この際、3つの超音波接合用ヘッド部(61〜63)における初期高さh1〜h3は互いに異なる高さに設定される。その後、ステップS4において、昇降用サーボモータ(2X)による複数一括下降動作、及び3つの超音波接合用ヘッド部(61〜63)による超音波振動動作が実行される。この際、上記複数一括下降動作の下降速度V6、超音波振動動作の動作時間T6(min)、及び初期高さh1〜h3間の調整ギャップ長Δgは、{T6<Δg/V6}を満足するように設定される。

Description

この発明は、超音波接合方法に関するものであり、特に、太陽電池で用いられる導電性部材を接合対象物とした超音波接合方法に関する。
従来、薄膜系太陽電池用の基板上面に、導電性部材である集電用の電極線を配置した後、基板に電極線を接合する工程において、基板上に配置された電極線に圧力を加えながら超音波を印加する超音波接合処理を実行する超音波振動接合装置を用いていた。
超音波振動接合装置を用いて行う超音波接合方法として例えば特許文献1で開示された部材接合方法がある。
特開2012−4280号公報
一方、太陽電池用基板の大型化により接合点数が増加し、また、太陽電池の量産が進む中、生産タクトの短縮が必須となっている。
そこで、各々が超音波接合部を有する複数の超音波振動接合装置を用い、太陽電池の電極線等の接合対象物に対し、複数の超音波接合部によって複数の接合箇所において同時に超音波接合を行う複数箇所超音波接合方法が考えられる。
しかしながら、従来の複数箇所超音波接合方法は、複数の超音波接合部から複数の接合箇所に対し同時に複数の超音波振動を印加される。このため、複数の超音波振動のうち一の超音波振動に伴う波動が、他の超音波振動の波動を打ち消すことにより、適切に超音波振動を印加できない接合不良現象が生じる。
上記接合不良現象が生じると、複数の接合箇所のうち、適切な超音波振動が印加されなかった箇所では精度良く接合ができないという問題点があった。
本発明では、上記のような問題点を解決し、接合対象物の複数の接合箇所に対し、効率的、かつ精度良く超音波接合できる超音波接合方法を提供することを目的とする。
この発明における超音波接合方法は、超音波振動接合装置を用いて行う超音波接合方法であって、前記超音波振動接合装置は、各々が超音波接合部を有し、複数の超音波接合部から超音波振動を印加することにより、複数の超音波振動動作を実行する複数の超音波接合用ヘッド部を備え、前記超音波接合方法は、(a) 接合対象物をテーブル上に配置するステップと、(b) 前記接合対象物を超音波接合対象として、前記複数の超音波接合用ヘッド部を制御して前記複数の超音波振動動作を実行させるステップとを備え、前記ステップ(b) は、前記複数の超音波接合用ヘッド部間で前記超音波振動動作が時間的に重複しない超音波時間条件を満足するように、前記複数の超音波振動動作を実行させ、前記超音波振動接合装置は、前記複数の超音波接合用ヘッド部を一括して下降させ下降動作を実行するヘッド部移動機構(2X)をさらに備え、前記ステップ(b) は、(b-1) 前記接合対象物の上方に前記複数の超音波接合用ヘッド部を配置するステップと、(b-2) 前記ヘッド部移動機構を制御して、前記下降動作を実行させ、前記複数の超音波接合部それぞれの前記接合対象物への接触タイミングを、前記複数の超音波振動動作の実行開始タイミングとして、前記複数の超音波振動動作を実行させるステップとを含み、前記ステップ(b-1)は、前記接合対象物から前記複数の超音波接合部への高さである複数の初期接合高さが互いに異なる高さになるように、前記複数の超音波接合用ヘッド部を初期設定状態で配置し、前記ステップ(b-2)は、前記複数の超音波接合用ヘッド部間で前記接合対象物への接触タイミングが重複することなく、前記複数の超音波振動動作を実行させることを特徴とする
請求項1記載の本願発明は上記特徴を有することにより、複数の超音波振動動作のうち一の超音波振動動作の実行時に生じる超音波の波動が、他の超音波振動動作に悪影響を与えることがないため、接続対象物の複数の接合箇所における超音波接合を効率的かつ高精度に行うことができる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
この発明の実施の形態である超音波接合方法で用いる超音波振動接合装置の構造を模式的に示す説明図である。 図1で示した超音波振動接合装置の構造の一部を模式的に示す説明図である。 図1及び図2で示した超音波振動接合装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 図1で示したエアシリンダの内部状態を模式的に示す説明図(その1)である。 図1で示したエアシリンダの内部状態を模式的に示す説明図(その2)である。 接合対象物の具体的構成を示す説明図である。 実施の形態の超音波接合方法の処理手順を示すフローチャートである。 3つの超音波接合用ヘッド部の初期設定状態を模式的に示す説明図である。 初期設定状態の設定方法を模式的に示す説明図(その1)である。 初期設定状態の設定方法を模式的に示す説明図(その2)である。 ピストンロッドによる押圧力を考察するための説明図(その1)である。 ピストンロッドによる押圧力を考察するための説明図(その2)である。
<実施の形態>
(超音波振動接合装置)
図1はこの発明の実施の形態である超音波接合方法で用いる超音波振動接合装置の構造を模式的に示す説明図である。図1にXYZ直交座標系を記している。
図1に示すように、水平方向(X方向)に移動可能な3ヘッド走行フレーム11において、XZ平面を有する側面に昇降用サーボモータ2Xが固定される。
ネジ軸21の上端(+Z方向)は昇降用サーボモータ2Xに取り付けられ、ネジ軸21の下端は、図示しないナットを介して共通昇降用スライダ13に接続する態様で、共通昇降用スライダ13に取り付けられる。
このような構成において、昇降用サーボモータ2Xの駆動によってネジ軸21を第1の回転方向で回転させると、共通昇降用スライダ13を下方(−Z方向)に移動させる下降動作を行うことができる。
一方、昇降用サーボモータ2Xによってネジ軸21を第2の回転方向(第1の回転方向と反対の回転方向)で回転させると、共通昇降用スライダ13を上方(+Z方向)に移動させる上昇動作を行うことができる。
このように、昇降用サーボモータ2Xは、上述した下降動作を行う下降機構と、上述した上昇動作を行う上昇機構とを兼ねたヘッド部移動機構として機能する。
共通昇降用スライダ13のXZ平面を有する側面に3つのエアシリンダ41〜43が取り付けられる。
3つのエアシリンダ41〜43に対応して3つの加圧用スライダ51〜53が設けられ、エアシリンダ4i(i=1〜3のいずれか)のピストンロッド23の先端部に加圧用スライダ5iに連結される。また、エアシリンダ41〜43はそれぞれ内部に位置検出部7を有している。なお、(i=1〜3のいずれか)は、正確には、(i=1〜3のうち、任意のいずれか)を意味する。
3つの加圧用スライダ51〜53に対応して3つの超音波接合用ヘッド部61〜63が設けられ、加圧用スライダ5i(i=1〜3のいずれか)の下方領域に超音波接合用ヘッド部6iが取り付けられる。超音波接合用ヘッド部61〜63は、それぞれ、超音波ホーン16(超音波接合部16a)及び超音波振動子17を主要構成部として含んでいる。
図2は図1で示した超音波振動接合装置の構造の一部を模式的に示す説明図である。図1はXZ平面から視た正面図に相当し、図2はYZ平面から視た側面図に相当する。
図2に示すように、共通昇降用スライダ13のXZ平面を有する側面にエアシリンダ43が直接取り付けられる。なお、以下では、エアシリンダ41〜43のうち、エアシリンダ43及びエアシリンダ43に関連する部位(加圧用スライダ53,超音波接合用ヘッド部63等)を代表して説明する。
エアシリンダ43のピストンロッド23の先端部に加圧用スライダ53が連結される。具体的には、ピストンロッド23の先端部分の先端領域に設けられた、後述する取付金具75を介して、ピストンロッド23と加圧用スライダ53とが連結される。また、エアシリンダ43は内部に後に詳述する位置検出部7を有している。
そして、加圧用スライダ53の下方領域に超音波接合用ヘッド部63が取り付けられる。超音波接合用ヘッド部63は、超音波ホーン16及び超音波振動子17を主要構成部として含んでおり、超音波ホーン16の先端部分が超音波接合部16aとなっている。
超音波接合用ヘッド部63は、超音波振動子17及び超音波ホーン16の順でヘッド形成方向(Y方向)に延びて形成され、超音波ホーン16の先端部に超音波接合部16aを有している。
超音波接合用ヘッド部63は、超音波振動子17に超音波振動UVを発生させ、超音波ホーン16を介して超音波接合部16aに超音波振動UVを伝達することにより、超音波接合部16aから超音波振動を接合対象物の印加部(接合箇所)に印加する超音波振動動作を実行する。
なお、超音波接合対象となる接合対象物としては、例えば、図2に示すように、テーブル30上に載置された、ガラス基板31と、ガラス基板31の上面上に配置された線状の(集電)電極33とが考えられる。導電性部材である電極33の上面の所定箇所が印加部となり、超音波接合用ヘッド部63による超音波振動動作により、電極33の印加部(接合領域)にて、電極33とガラス基板31との超音波接合を図ることができる。なお、ガラス基板31は内部に太陽電池機能を有する太陽電池パネル等の基板として用いられる。
なお、図2で図示されたエアシリンダ43及びエアシリンダ43に関連する部位(加圧用スライダ53,超音波接合用ヘッド部63等)を代表して説明した。図2で図示されていないエアシリンダ41及びエアシリンダ41に関連する部位(加圧用スライダ51,超音波接合用ヘッド部61等)、並びにエアシリンダ42及びエアシリンダ42に関連する部位(加圧用スライダ52,超音波接合用ヘッド部62等)も、エアシリンダ43及びエアシリンダ43に関連する部位と同様な構成を呈している。
超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16a、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16a、及び超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aは、X方向に沿って間隔d6毎に均等に配置される。
前述したように、超音波接合用ヘッド部61〜63は、それぞれ超音波振動子17に超音波振動UVを発生させ、超音波ホーン16を介して超音波接合部16aに超音波振動UVを伝達することにより、超音波接合部16aから超音波振動を接合対象物の印加部に印加する超音波振動動作を実行する。
したがって、超音波接合用ヘッド部61〜63の超音波振動動作が実行されると、電極33等の接合対象物のX方向に沿った3つの接合箇所において超音波接合が行われる。
(制御部)
図3は図1及び図2で示した超音波振動接合装置の制御系を模式的に示すブロック図である。図3に示すように、制御部15Xは、昇降用サーボモータ2X、エアシリンダ41〜43、超音波接合用ヘッド部61〜63それぞれ内の超音波振動子17及び駆動部19Xの駆動を制御する制御動作を実行している。
なお、駆動部19Xは3ヘッド走行フレーム11を水平方向に移動させる移動処理を実行する。また、超音波接合用ヘッド部6i(i=1〜3のいずれか)の超音波振動子17は超音波ホーン16を介して超音波接合部16aに超音波振動UVを与える超音波振動動作を実行する。
制御部15Xは、昇降用サーボモータ2Xの駆動を制御することにより、昇降用サーボモータ2Xによる−Z方向への押圧力F1を制御することができ、エアシリンダ41〜43それぞれを制御することにより、エアシリンダ41〜43それぞれの−Z方向への押圧力F2(F21〜F23)を制御することができる。押圧力F1及びF2は「F1>F2」の関係を満足する。
超音波接合用ヘッド部61〜63は、加圧用スライダ51〜53、エアシリンダ41〜43のピストンロッド23、及びエアシリンダ41〜43を介して共通昇降用スライダ13と連結されている。このため、昇降用サーボモータ2Xの駆動により実行される下降動作時に生じる−Z方向の押圧力F1は、超音波接合用ヘッド部61〜63に共通の下降動作における下降用押圧力となる。
超音波接合用ヘッド部6i(i=1〜3のいずれか)は、加圧用スライダ5i及びエアシリンダ4iのピストンロッド23を介してエアシリンダ4iと連結されているため、押圧力F2iは、エアシリンダ4iによって超音波接合用ヘッド部6iに付与される加圧用押圧力となる。なお、押圧力F21〜F23は「F21=F22=F23(=F2)」を満足するように設定される。
制御部15Xは、駆動部19Xを制御することにより3ヘッド走行フレーム11の水平方向に沿った移動処理を制御することができる。
さらに、制御部15Xは、超音波接合用ヘッド部6i(i=1〜3のいずれか)の超音波振動子17を制御して超音波接合用ヘッド部6iの超音波振動動作を制御することができる。
このような構成の超音波振動接合装置は、制御部15Xの制御下で以下のステップS11〜S14からなる超音波接合処理を実行することができる。すなわち、制御部15XはステップS11〜S14からなる制御動作を実行している。
ステップS11:超音波接合用ヘッド部61〜63の超音波接合部16aが、3つの上記接合対象物の印加部の上方に位置するように配置する。この際、超音波接合用ヘッド部61〜63の超音波接合部16aは、後に詳述する初期設定状態で配置される。
ステップS12:エアシリンダ41〜43に押圧力F21〜F23で加圧動作を実行させる。
ステップS13:昇降用サーボモータ2Xの駆動によってネジ軸21を第1の回転方向で回転させ、共通昇降用スライダ13、エアシリンダ41〜43、加圧用スライダ51〜53及び超音波接合用ヘッド部61〜63を一括して下方に移動させる複数一括下降動作を実行させる。この際、ヘッド部移動機構である昇降用サーボモータ2Xは−Z方向の圧力値が押圧力F1になるように制御される。
ステップS14:エアシリンダ4i(i=1〜3のいずれか)の位置検出部7によって、接合対象物の印加部に超音波接合用ヘッド部6iの超音波接合部16aの下方先端部が接触する接合部接触状態の有無が検出される。以下、この点を詳述する。
図4及び図5はエアシリンダ4(エアシリンダ41〜43のいずれか)の内部状態を模式的に示す説明図である。図4は接合部無接触期間の状況、図5は接合部接触状態後の状況を示している。図4及び図5それぞれにXYZ直交座標系を記している。
図4に示すように、接合部無接触期間では、エアシリンダ4は昇降用サーボモータ2Xより押圧力F1で下降されながら、エアシリンダ4自身による押圧力F2の加圧動作が可能な状態となっている。このとき、超音波接合部16aは接続対象物と接触していないため、エアシリンダ4の下方の所定位置でピストン25の位置が固定される。
したがって、エアシリンダ4の側面に設けられた位置検出部7によって、ピストン25が上記所定位置に存在することが検出されている期間が接合部無接触期間となる。
図5に示すように、接合部接触状態となった後は、超音波接合部16aの下方先端部が接合対象物と当接するため、エアシリンダ4は下降することなく停止する。
この時、押圧力F1>押圧力F2であるため、この圧力差(F1−F2)によってピストン25が所定位置から上昇する。
したがって、エアシリンダ4の側面に設けられた位置検出部7によって、ピストン25が上記所定位置から上昇したことを検出されると、接合部接触状態になったことを認識することができる。
超音波接合用ヘッド部61〜63のうち、接合部接触状態が認識された超音波接合用ヘッド部6i(i=1〜3のいずれか)に対し、単独で超音波振動動作を実行させる。
以降、全ての超音波接合用ヘッド部61〜63において接合部接触状態が検出される全体接合部接触状態が認識され、かつ、全ての超音波接合用ヘッド部61〜63による超音波振動動作の実行が完了すると、ステップS14の処理は終了する。
さらに、図1〜図5で示した超音波振動接合装置は、複数の超音波接合用ヘッド部として3つの超音波接合用ヘッド部61〜63を有しているため、超音波接合対象となる接合対象物において複数の接合箇所が存在する場合、複数の接合箇所に対する超音波接合処理を早期に完了することができる。
以下、この点を詳述する。図6は接合対象物の具体的構成を示す説明図である。同図に示すように、ガラス基板31の上面上にX方向に沿って2つの線状の(集電)電極33が配置される。2つの電極33において複数の接合箇所である複数の超音波印加領域35が設定される。複数の超音波印加領域35はX方向に沿って間隔d35で均等に設けられる。
ここで、超音波接合用ヘッド部61〜63間の形成間隔d6と複数の超音波印加領域35間の間隔d35との間に「d6=3×d35」の関係が成立すると仮定する。
この場合、上述したステップS11において、図6に示すように、超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16aが印加位置P1の上方、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16aが印加位置P2の上方、超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aが印加位置P3の上方に位置するように配置する。
印加位置P1,P2及びP3は、3つの超音波印加領域35毎の間隔で配置される印加位置であるため、印加位置P1〜P2,P2〜P3間はそれぞれ形成間隔d6となる。
その後、上述したステップS12〜S14を実行することにより、ステップS11〜S14からなる1回の超音波接合処理によって、3箇所の超音波印加領域35(印加位置P1〜P3)に対しガラス基板31と電極33との超音波接合を行うことができる。
次の超音波接合処理の際、昇降用サーボモータ2Xを駆動して上昇動作を行い、超音波接合用ヘッド部61〜63を上昇させて全体接合部接触状態から開放する。その後、新たに実行されるステップS11において、駆動部19Xを制御して3ヘッド走行フレーム11を+X方向に沿って間隔d35分、移動させる。
すると、図6に示すように、超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16aが印加位置P11の上方、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16aが印加位置P12の上方、超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aが印加位置P13の上方に位置するように配置される。
その後、上述したステップS12〜S14を実行することにより、ステップS11〜S14からなる2回目の超音波接合処理によって、3箇所の超音波印加領域35(印加位置P11〜P13)に対しガラス基板31と電極33との超音波接合を行うことができる。
さらに、次の超音波接合処理の際、昇降用サーボモータ2Xを駆動して上昇動作を行い、超音波接合用ヘッド部61〜63を上昇させて全体接合部接触状態から開放する。その後、新たに実行されるステップS11において、3ヘッド走行フレーム11を+X方向に沿って間隔d35分、移動させる。
すると、図6に示すように、超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16aが印加位置P21の上方、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16aが印加位置P22の上方、超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aが印加位置P23の上方に位置するように配置される。
その後、上述したステップS12〜S14を実行することにより、ステップS11〜S14からなる3回目の超音波接合処理によって、3箇所の超音波印加領域35(印加位置P21〜P23)に対しガラス基板31と電極33との超音波接合を行うことができる。
その結果、3回の超音波接合処理によって、間隔d35で連続して設けられた9箇所の超音波印加領域35に対しガラス基板31と電極33との超音波接合を行うことができる。
このように、図1〜図5で示した超音波振動接合装置は、ヘッド部起動機構である昇降用サーボモータ2Xを1単位に抑制した比較的簡単で安価な構成で実質的に3倍の速度で超音波接合処理を実行することができる効果を奏する。
<超音波接合方法>
以下、実施の形態である超音波接合方法について説明する。本実施の形態の超音波接合方法は、図1〜図6を用いて説明した超音波振動接合装置を用い、制御部15Xの制御下で実行される。
図7は実施の形態の超音波接合方法の処理手順を示すフローチャートである。以下、同図を参照して、実施の形態の超音波接合方法を説明する。
まず、ステップS1において、テーブル30上に、ガラス基板31、及びガラス基板31の上面上に線状の(集電)電極33を配置する(図2,図6等参照)。したがって、テーブル30上に載置された、ガラス基板31と、ガラス基板31の上面上に配置された電極33とが、超音波接合対象としての接合対象物となる。
次に、ステップS2において、電極33の上方に超音波接合用ヘッド部61〜63を配置して初期設定状態に設定する。
ここで、図6に示すように、平面視して、超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16aが印加位置P1の上方、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16aが印加位置P2の上方、超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aが印加位置P3の上方に位置するように配置する。
図8は超音波接合用ヘッド部61〜63の初期設定状態を模式的に示す説明図である。同図において、接合基準位置H33は接合対象物となる電極33の表面高さに設定されている。
ここで、超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16aの中心から接合基準位置H33に至る高さは初期高さh1に設定される。すなわち、接合対象物となる電極33の表面から超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16aへの高さは初期高さh1(m)に設定される。
同様にして、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16aの中心から接合基準位置H33に至る高さは初期高さh2(m)に設定される。すなわち、電極33の表面から超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16aへの高さは初期高さh2に設定される。
同様にして、超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aの中心から接合基準位置H33に至る高さは初期高さh3(m)に設定される。すなわち、電極33の表面から超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aへの高さは初期高さh3に設定される。
初期高さh1〜h3は、以下の式(1)及び式(2)を満足するように設定される。なお、式(1)及び式(2)においてΔg(m)は調整ギャップ長である。
h1=h2+Δg…(1)
h2=h3+Δg…(2)
このように、ステップS2の実行により、超音波接合用ヘッド部61〜63における初期高さh1〜h3は、式(1)及び式(2)を満足し互いに異なる高さになる初期設定状態で配置される。
なお、初期高さh1〜h3間で異なる高さに設定すべく、エアシリンダ4i〜加圧用スライダ5i(i=1〜3のいずれか)間のピストンロッド23の長さを、エアシリンダ41〜43間で変化させている。
図9及び図10は初期設定状態の設定方法を模式的に示す説明図である。これらの図に示すように、ピストンロッド23は先端部分に長さLSのネジ状の先端領域を有している。この先端領域に取付金具75を上下で挟みこむ態様で、上方にナット71、下方にナット72が取り付けられている。このため、取付金具75はピストンロッド23の先端領域においてナット71及び72間で固定されている。
取付金具75は加圧用スライダ5i(i=1〜3のいずれか)を所定位置で取り付けるための治具である。したがって、取付金具75の位置が基準位置より高くなる(+Z方向側に位置する)場合、加圧用スライダ51はより高い位置に取り付けられる結果、加圧用スライダ5iに取り付けられる超音波接合用ヘッド部6iの超音波接合部16aの位置が相対的に高くなる。
逆に、取付金具75の位置が基準位置より低くなる(−Z方向側に位置する)場合、加圧用スライダ5iはより低い位置に取り付けられる結果、加圧用スライダ5iに取り付けられる超音波接合用ヘッド部6iの超音波接合部16aの位置が相対的に高くなる。
図9(a) に示すように、エアシリンダ4は基準状態の場合、ピストンロッド23の取付金具75の上面までの長さは基準距離LAに設定されている。
図9(b) に示すように、基準状態から、ナット71及び72を第1の回転方向で回転させると、ナット71及び72はピストンロッド23の先端領域の上方に移動する。ナット71及び72の上方移動に伴い、ナット71及び72で挟まれている取付金具75も上方に移動する。その結果、ピストンロッド23の取付金具75の上面までの長さLBを基準距離LAから変位量Δ1分、短くすることができる。
図10(a) に示すように、エアシリンダ4は基準状態の場合、ピストンロッド23の取付金具75の上面までの長さは基準距離LAに設定されている。
図10(b) に示すように、基準状態から、ナット71及び72を第2の回転方向(第1の回転方向と反対方向)で回転させると、ナット71及び72がピストンロッド23の先端領域の下方に移動する。ナット71及び72の下方移動に伴い、取付金具75も下方に移動する。その結果、ピストンロッド23の取付金具75の上面までの長さLCを基準距離LAから変位量Δ2分、長くすることができる。
例えば、変位量Δ1及び変位量Δ2を調整ギャップ長Δgに一致させ、エアシリンダ41〜43のピストンロッド23の取付金具75の上面までの長さをLB,LA,LCに設定することにより、超音波接合用ヘッド部61〜63の超音波接合部16aの接合基準位置H33からの高さを、式(1)及び式(2)を満足する初期高さh1〜h3に設定することができる。
このように、図9及び図10で示したピストンロッド23の長さ調整を予め行うことにより、単純に電極33の上方に超音波接合用ヘッド部61〜63を配置するだけで、超音波接合用ヘッド部61〜63を初期設定状態で配置することができる。
したがって、ステップS2において、電極33の上方に超音波接合用ヘッド部61〜63を配置して、初期高さh1〜h3が上述した式(1)及び式(2)を満足する初期設定状態に設定することができる。
図7に戻って、ステップS3において、エアシリンダ41〜43に押圧力F21〜F23で加圧動作を実行させる。
なお、ステップS2において、エアシリンダ41〜43の超音波接合部16aの初期高さh1〜h3が異なる初期設定状態に設定されている。このため、エアシリンダ41〜43間で初期状態におけるピストンロッド23が下方に延びているロッドストロークL23が異なる。
図11及び図12はピストンロッド23の押圧力F2を考察するための説明図であり、図11はエアシリンダ4のXZ平面構造を示し、図12はエアシリンダ4のXY平面構造を示している。エアシリンダ4の主要部となるシリンダチューブ48内のシリンダ内圧力空間SP4に所定圧力P4がかけられている場合を想定する。
断面積S25のピストン25に均一に圧力が作用する。したがって、エアシリンダ4の押圧力F2は以下の式(3)で表される。
F2=P4×S35…(3)
所定圧力P4を一定にすると、押圧力F2はピストンロッド23のロッドストロークL23に関係無く一定である。
したがって、エアシリンダ41〜43間でピストンロッド23のロッドストロークL23が異なっていても、エアシリンダ41〜43の押圧力F21〜F23に影響が生じることはない。
図7に戻って、ステップS4において、昇降用サーボモータ2Xによる下降動作、及び超音波接合用ヘッド部61〜63による超音波振動動作が実行される。
昇降用サーボモータ2Xによる下降動作は複数一括下降動作として実行される。すなわち、昇降用サーボモータ2Xの駆動によってネジ軸21を第1の回転方向で回転させ、共通昇降用スライダ13、エアシリンダ41〜43、加圧用スライダ51〜53及び超音波接合用ヘッド部61〜63を一括して下方に移動させる複数一括下降動作が実行される。この際、昇降用サーボモータ2Xは−Z方向の圧力値が押圧力F1になるように制御される。
ここで、上記複数一括下降動作の下降速度V6(m/min)であり、超音波接合用ヘッド部61〜63それぞれの超音波振動動作の動作時間T6(min)とすると、式(1)及び式(2)のパラメータである調整ギャップ長Δgと下降速度V6とは以下の式(4)を満足するように設定される。なお、動作時間T6は超音波接合用ヘッド部61〜63間で同一に設定されている。
T6<Δg/V6…(4)
上記複数一括下降動作の実行中に、まず、エアシリンダ43の位置検出部7によって、接合対象物の印加部(接合箇所)に超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aの下方先端部が接触する接合部接触状態が検出される。
超音波接合用ヘッド部63における接合対象部の印加部への接触タイミングを実行開始タイミングとして、接合部接触状態が検出された超音波接合用ヘッド部63が単独で超音波振動動作を実行する。
式(4)を満足しているため、超音波接合用ヘッド部63の超音波振動動作の実行中において、超音波接合用ヘッド部61及び62は接合部無接触状態であり、接合部接触状態が検出されることはない。
したがって、超音波接合用ヘッド部63の超音波振動動作の実行期間中に、超音波接合用ヘッド部61及び62が超音波振動動作を実行することはない。
超音波接合用ヘッド部63の超音波振動動作の終了後、上記複数一括下降動作の実行中に、エアシリンダ42の位置検出部7によって、超音波接合用ヘッド部62における接合部接触状態が検出される。
超音波接合用ヘッド部62における接合対象部の印加部への接触タイミングを実行開始タイミングとして、接合部接触状態が検出された超音波接合用ヘッド部62が単独で超音波振動動作を実行する。
超音波接合用ヘッド部63の超音波振動動作は既に終了している。そして、式(4)を満足しているため、超音波接合用ヘッド部62の超音波振動動作の実行中において、超音波接合用ヘッド部61は接合部無接触状態であり、接合部接触状態が検出されることはない。
したがって、超音波接合用ヘッド部62の超音波振動動作の実行期間中に、超音波接合用ヘッド部61及び63が超音波振動動作を実行することはない。
超音波接合用ヘッド部62の超音波振動動作の終了後、上記複数一括下降動作の実行中に、エアシリンダ41の位置検出部7によって、超音波接合用ヘッド部61における接合部接触状態が検出される。
超音波接合用ヘッド部61における接合対象部の印加部への接触タイミングを実行開始タイミングとして、接合部接触状態が検出された超音波接合用ヘッド部61が単独で超音波振動動作を実行する。
超音波接合用ヘッド部62及び63の超音波振動動作は既に終了しているため、超音波接合用ヘッド部61の超音波振動動作の実行期間中に、超音波接合用ヘッド部62及び63が超音波振動動作を実行することはない。
このように、実施の形態の超音波接合方法は、上述した式(1)及び式(2)を満足する初期設定状態を設定するステップS2を実行し、式(1)及び式(2)の重要パラメータである調整ギャップ長Δgは式(4)を満足する長さに設定されている。
このため、実施の形態の超音波接合方法は、ステップS4において、複数の超音波接合用ヘッド部である超音波接合用ヘッド部61〜63間で3つの超音波振動動作(複数の超音波振動動作)が時間的に重複しない超音波時間条件を満足するように、3つの超音波振動動作を実行させることができる。
すなわち、式(1)、式(2)及び式(4)を満足させることは、上記超音波時間条件を満足させることと等価となる。
その結果、実施の形態の超音波接合方法は、3つの超音波振動動作のうち一の超音波振動動作の実行時に生じる超音波の波動が、他の2つの超音波振動動作に悪影響を与えることがないため、接続対象物の3つの接合箇所(複数の接合箇所)において超音波接合を高精度に行うことができる。
実施の形態の超音波接合方法は、ステップS4において、調整ギャップ長Δg及び超音波振動動作の動作時間T6をパラメータとした式(4)を満足する下降速度V6で複数一括下降動作を実行している。
このため、実施の形態の超音波接合方法は、ステップS4において、昇降用サーボモータ2Xによる複数一括下降動作の実行中に、必ず上記超音波時間条件を満足するように、超音波接合用ヘッド部61〜63による3つの超音波振動動作を自動的に実行させることができる。
接合対象物として、ガラス基板31と、ガラス基板31上に配置される電極33とが該当する。したがって、本実施の形態の超音波接合方法は、太陽電池用基板であるガラス基板31上に集合電極である電極33を精度良く接合することができる。
太陽電池用基板となるガラス基板31に太陽電気機能を持たせる構造としては、例えば、ガラス上に、表面電極層、発電層、裏面電極層及び保護膜を積層した構造を有するガラス基板31が考えられる。
さらに、図1に示す様に、実施の形態で用いる超音波振動接合装置において、超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16a、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16a、及び超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aは、X方向に沿って間隔d6毎に均等に配置される。
したがって、1回のステップS2〜S4の実行により、接合対象物に対し、平面視してX方向(所定方向)に沿った3つ(少なくとも2つ)の印加部(接合箇所)で一括して超音波接合を行うことができる。
上述したように、本実施の形態では、初期高さh1〜h3間の調整ギャップ長Δg、昇降用サーボモータ2Xによる複数一括下降動作の下降速度V6、及び超音波接合用ヘッド部61〜63それぞれの超音波振動動作の動作時間T6は、超音波時間条件となる式(4)を満足するように設定されている。
本実施の形態の超音波接合方法では、式(4)を満足するように、調整ギャップ長Δg、下降速度V6及び動作時間T6を設定することにより、超音波振動接合装置側に特別な機能を持たせることなく、比較的簡単に上記超音波時間条件を満足させることができる。
図7に戻って、ステップS5において、昇降用サーボモータ2Xによる上昇動作が行われる。
昇降用サーボモータ2Xを駆動して上昇動作を行い、超音波接合用ヘッド部61〜63を上昇させて、超音波接合用ヘッド部61〜63全てにおいて接合部接触状態から解放し、接合無接触状態にする。
すると、超音波接合用ヘッド部61〜63の超音波接合部16aの接合基準位置H33からの(初期)高さh1〜h3が式(1)及び式(2)を満足する初期設定状態に戻る。なぜなら、式(4)を満足するように図9及び図10で示したピストンロッド23の長さ調整が既に行われているからである。
その後、ステップS6において、駆動部19Xを制御して3ヘッド走行フレーム11を+X方向に沿って間隔d35分、移動させる。
すると、図6に示すように、超音波接合用ヘッド部61の超音波接合部16aが印加位置P11の上方、超音波接合用ヘッド部62の超音波接合部16aが印加位置P12の上方、超音波接合用ヘッド部63の超音波接合部16aが印加位置P13の上方に位置するように配置される。
その後、ステップS3に戻り、上述したステップS3〜S4を再度実行することにより、ステップS3〜S4からなる2回目の超音波接合処理によって、3箇所の超音波印加領域35(印加位置P11〜P13)に対しガラス基板31と電極33との超音波接合を行うことができる。
その後、ステップS5,S6を経て、ステップS3〜S4を実行することにより、ステップS3〜S4からなる3回目の超音波接合処理によって、3箇所の超音波印加領域35(印加位置P21〜P23)に対しガラス基板31と電極33との超音波接合を行うことができる。
このように、実施の形態の超音波接合方法は、ステップS3〜S6からなる基準処理を複数回繰り返すことにより、接合対象物におけるX方向(所定方向)に沿った比較的長い電極33(接合領域)に対する超音波接合を精度良く行うことができる。
<その他>
なお、本実施の形態では、3つの超音波接合用ヘッド部61〜63の超音波接合部16aをX方向(所定方向)に沿って一列に配置したが、この態様に限定されず、所定方向に沿って複数列配置する変形例も考えられる。具体的には、6つの超音波接合用ヘッド部の超音波接合部をマトリクス状に3(X方向)×2(Y方向)の構成で配置し、Y方向に沿って2列構成として、列毎にX方向に沿って3つ配置するようにしても良い。
上記具体例の場合、1回のステップS2〜S4の実行により、接合対象物に対し、平面視して、Y方向に沿った2列構成でX方向(所定方向)に沿った3つ(少なくとも2つ)の印加部(接合箇所)、総計6つの印加部で一括して超音波接合を行うことができる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
2X 昇降用サーボモータ
4,41〜43 エアシリンダ
7 位置検出部
11 3ヘッド走行フレーム
13 共通昇降用スライダ
16 超音波ホーン
16a 超音波接合部
17 超音波振動子
30 テーブル
31 ガラス基板
33 電極
51〜53 加圧用スライダ
61〜63 超音波接合用ヘッド部
71,72 ナット
75 取付金具

Claims (5)

  1. 超音波振動接合装置を用いて行う超音波接合方法であって、
    前記超音波振動接合装置は、
    各々が超音波接合部(16a)を有し、複数の超音波接合部から超音波振動を印加することにより、複数の超音波振動動作を実行する複数の超音波接合用ヘッド部(61〜63)を備え、
    前記超音波接合方法は、
    (a) 接合対象物(31,33)をテーブル(30)上に配置するステップと、
    (b) 前記接合対象物を超音波接合対象として、前記複数の超音波接合用ヘッド部を制御して前記複数の超音波振動動作を実行させるステップとを備え、
    前記ステップ(b) は、前記複数の超音波接合用ヘッド部間で前記超音波振動動作が時間的に重複しない超音波時間条件を満足するように、前記複数の超音波振動動作を実行させ
    前記超音波振動接合装置は、
    前記複数の超音波接合用ヘッド部を一括して下降させ下降動作を実行するヘッド部移動機構(2X)をさらに備え、
    前記ステップ(b) は、
    (b-1) 前記接合対象物の上方に前記複数の超音波接合用ヘッド部を配置するステップと、
    (b-2) 前記ヘッド部移動機構を制御して、前記下降動作を実行させ、前記複数の超音波接合部それぞれの前記接合対象物への接触タイミングを、前記複数の超音波振動動作の実行開始タイミングとして、前記複数の超音波振動動作を実行させるステップとを含み、
    前記ステップ(b-1)は、前記接合対象物から前記複数の超音波接合部への高さである複数の初期接合高さが互いに異なる高さになるように、前記複数の超音波接合用ヘッド部を初期設定状態で配置し、
    前記ステップ(b-2)は、前記複数の超音波接合用ヘッド部間で前記接合対象物への接触タイミングが重複することなく、前記複数の超音波振動動作を実行させることを特徴とする
    超音波接合方法。
  2. 請求項記載の超音波接合方法であって、
    前記ステップ(b-1)の実行後、前記複数の超音波接合部のうち少なくとも2つの超音波接合部が平面視して所定方向に沿って配置される、
    超音波接合方法。
  3. 請求項記載の超音波接合方法であって、
    前記超音波振動接合装置は前記所定方向に沿って移動可能であり、
    前記ヘッド部移動機構は前記複数の超音波接合用ヘッド部を一括して上昇させる上昇動作をさらに実行し、
    前記超音波接合方法は、
    (c) 前記ステップ(b) の実行後、前記ヘッド部移動機構を制御して、前記上昇動作を実行させ、前記複数の超音波接合部を前記初期設定状態に戻すステップと、
    (d) 前記ステップ(c)の実行後、前記超音波振動接合装置を前記所定方向に沿って移動させるステップとをさらに備える、
    超音波接合方法。
  4. 請求項から請求項のうち、いずれか1項に記載の超音波接合方法であって、
    前記複数の初期接合高さ、前記ヘッド部移動機構による前記下降動作における下降速度、及び前記複数の超音波振動動作の動作時間は、前記超音波時間条件を満足するように設定される、
    超音波接合方法。
  5. 請求項1から請求項のうち、いずれか1項に記載の超音波接合方法であって、
    前記接合対象物は、
    内部に太陽電池機能を有する太陽電池用基板上に選択的に配置された電極である、
    超音波接合方法。
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