JP6779044B2 - 駆動ユニット及び電動補助自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動ユニット及び電動補助自転車に関し、詳しくは、クランク軸と同軸に配置されるワンウェイクラッチを有する駆動ユニット及び当該駆動ユニットを備える電動補助自転車に関する。
自転車は、手軽に利用できる交通手段として、老若男女を問わず、広く普及している。近年、乗員のペダル踏力をモータの駆動力でアシストする電動補助自転車の普及が進んでいる。このような電動補助自転車は、例えば、特開平8−53094号公報に開示されている。
上記公報では、電動補助自転車は、駆動ユニットを備える。駆動ユニットは、クランク軸を含む。クランク軸には、アームを介して、ペダルが取り付けられる。駆動ユニットは、車体フレームに取り付けられる。
上記公報では、駆動ユニットは、さらに、クランク軸と同軸に配置されたワンウェイクラッチを含む。ワンウェイクラッチは、内輪と、外輪と、複数の爪片と、ばねとを含む。内輪は、クランク軸に固定されている。外輪には、内輪を収容する中空部が形成されている。外輪の内周部には、複数の係合歯が全周に亘って形成されている。複数の爪片は、内輪と外輪との間に配置されている。ばねは、複数の爪片の各々に対して、付勢力を及ぼす。これにより、複数の爪片の各々が複数の係合歯の何れかと噛み合う。
特開平8−53094号公報
上記駆動ユニットは、従来の自転車には存在しなかった部品である。そのため、例えば、競技用自転車等のように、走行性能を重視する自転車では、駆動ユニットの影響を受け易い。具体的には、ワンウェイクラッチを備えることにより、乗員がペダルを踏み込んでから後輪に駆動力が伝達されるまでにタイムラグがあるという問題がある。
なお、タイムラグを短くするのであれば、例えば、複数の係合歯の数を多くすることが考えられる。しかしながら、複数の係合歯の数を多くすると、ワンウェイクラッチのサイズ(径方向でのサイズ)が大きくなるという問題がある。
また、ワンウェイクラッチは、乗員によるペダル踏力を後輪に伝達する経路上に配置される。そのため、動作の安定性が要求される。
本発明の目的は、上記のタイムラグを短くしつつ、ワンウェイクラッチのサイズが大きくなるのを回避し、さらに、ワンウェイクラッチの動作を安定させることである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の実施の形態による駆動ユニットは、電動補助自転車が有する車体フレームに取り付けられる。駆動ユニットは、ハウジングと、クランク軸と、ワンウェイクラッチとを備える。クランク軸は、ハウジングを貫通して配置されている。ワンウェイクラッチは、クランク軸と同軸上に配置されている。ワンウェイクラッチは、アウタ部材と、インナ部材とを含む。アウタ部材は、内周部を有する。内周部は、アウタ部材の内周面を含む。インナ部材は、アウタ部材に挿入される。インナ部材は、外周部を有する。外周部は、インナ部材の外周面を含む。外周部は、クランク軸の径方向で、アウタ部材の内周部と対向する。アウタ部材及びインナ部材の何れかは、クランク軸と一体的に回転する。アウタ部材の内周部及びインナ部材の外周部の一方には、複数のクラッチ歯が形成されている。複数のクラッチ歯は、クランク軸の周方向で等間隔に並ぶ。ワンウェイクラッチは、さらに、複数のクラッチ爪と、複数のばねとを含む。複数のクラッチ爪は、アウタ部材の内周部及びインナ部材の外周部の他方において、周方向で等間隔に配置されている。複数のばねは、アウタ部材の内周部とインナ部材の外周部の他方において、周方向で等間隔に並んで配置されている。複数のクラッチ爪の数は、4以上の偶数である。複数のクラッチ歯の数は、偶数ではあるが、複数のクラッチ爪の数の倍数ではない。複数のばねの数は、複数のクラッチ爪の数の半分である。複数のばねの各々は、複数のクラッチ爪のうち、周方向で隣り合う2つのクラッチ爪の各々に対して、複数のクラッチ歯の何れかと噛み合うための位置に保持する付勢力を及ぼす。ワンウェイクラッチは、さらに、複数のピンを含む。複数のピンは、アウタ部材の内周部及びインナ部材の外周部の他方に配置されている。複数のピンは、複数のばねの各々に対して1つずつ接することにより、そのばねの動きを規制する。動きの規制されたばねが付勢力を及ぼす2つのクラッチ爪の一方が、複数のクラッチ歯の何れかの背で、上記噛み合うための位置から押し込まれたときに、2つのクラッチ爪の他方に及ぼされる付勢力が大きくなる。
上記駆動ユニットにおいては、タイムラグを短くしつつ、ワンウェイクラッチのサイズが大きくなるのを回避し、さらに、ワンウェイクラッチの動作を安定させることができる。
上記駆動ユニットにおいて、クラッチ歯がアウタ部材の内周部に形成される態様には、例えば、クラッチ歯がアウタ部材の内周面に形成される態様がある。
上記駆動ユニットにおいて、クラッチ歯がインナ部材の外周部に形成される態様には、例えば、クラッチ歯がインナ部材の外周面に形成される態様がある。
上記駆動ユニットにおいて、クラッチ爪がアウタ部材の内周部に配置される態様には、例えば、クラッチ爪の少なくとも一部がアウタ部材の内周面に接して配置される態様や、クラッチ爪の少なくとも一部がアウタ部材の内周面よりも径方向で外側に配置される態様がある。クラッチ爪の少なくとも一部がアウタ部材の内周面よりも径方向で外側に配置される態様には、例えば、クラッチ爪の少なくとも一部がアウタ部材の内周面に形成された凹所内に配置される態様がある。
上記駆動ユニットにおいて、クラッチ爪がインナ部材の外周部に配置される態様には、例えば、クラッチ爪の少なくとも一部がインナ部材の外周面に接して配置される態様や、クラッチ爪の少なくとも一部がインナ部材の外周面よりも径方向で内側に配置される態様がある。クラッチ爪の少なくとも一部がインナ部材の外周面よりも径方向で内側に配置される態様には、例えば、クラッチ爪の少なくとも一部がインナ部材の外周面に形成された凹所内に配置される態様がある。
上記駆動ユニットにおいて、ばねがアウタ部材の内周部に配置される態様には、例えば、ばねの少なくとも一部がアウタ部材の内周面よりも径方向で外側に配置される態様がある。ばねの少なくとも一部がアウタ部材の内周面よりも径方向で外側に配置される態様には、例えば、ばねの少なくとも一部がアウタ部材の内周面に形成された凹所内に配置される態様や、ばねの少なくとも一部がアウタ部材内に形成されたトンネル状の空間内に配置される態様がある。ばねが配置される凹所は、例えば、アウタ部材の内周面に開口して周方向に延びるスリットである。
上記駆動ユニットにおいて、ばねがインナ部材の外周部に配置される態様には、例えば、ばねの少なくとも一部がインナ部材の外周面よりも径方向で内側に配置される態様がある。ばねの少なくとも一部がインナ部材の外周面よりも径方向で内側に配置される態様には、例えば、ばねの少なくとも一部がインナ部材の外周面に形成された凹所内に配置される態様や、ばねの少なくとも一部がインナ部材内に形成されたトンネル状の空間内に配置される態様がある。ばねが配置される凹所は、例えば、インナ部材の外周面に開口して周方向に延びるスリットである。
本発明の実施の形態による電動補助自転車を示す右側面図である。 図1に示す電動補助自転車が備える駆動ユニットの内部構造を示す断面図である。 図2の一部を拡大して示す断面図である。 図2の他の一部を拡大して示す断面図である。 ワンウェイクラッチの内部構造を示す図面であって、図4のV−V断面図である。 図5の一部を拡大して示す図面である。 ワンウェイクラッチを示す斜視図であって、駆動部材を取り外した状態を示す斜視図である。 クラッチ爪を示す斜視図である。 図5の他の一部を拡大して示す図面である。 ワンウェイクラッチの内部構造を示す図面であって、4つのクラッチ爪の各々がクラッチ歯と噛み合っていない状態を示す図面である。
本発明者等は、クランク軸と同軸上にワンウェイクラッチが配置された駆動ユニットにおいて、乗員がペダルを踏み込んでから後輪に駆動力が伝達されるまでのタイムラグを短くするための構造について、検討した。その結果、以下の知見を得るに至った。
先ず、タイムラグが発生する原因について、検討した。その結果、クラッチ爪がクラッチ歯と噛み合うまでの時間がタイムラグの原因であるとの結論に至った。
続いて、タイムラグを短くするために、クラッチ歯の数を増やすことについて検討した。クラッチ歯の数を増やすと、クラッチ爪がクラッチ歯と噛み合うまでの時間、つまり、タイムラグを短くすることができる。
クラッチ歯の数を増やす場合、例えば、クラッチ歯のサイズを小さくすることが考えられる。しかしながら、クラッチ歯のサイズを小さくすると、クラッチ歯がクラッチ爪と引っ掛かり難くなる。
クラッチ歯のサイズを変更せずに、クラッチ歯の数を増やすには、例えば、ワンウェイクラッチの径方向でのサイズを大きくすることが考えられる。しかしながら、ワンウェイクラッチの径方向でのサイズを大きくすると、駆動ユニットが有するハウジング内において、他の部材を配置するためのスペースを確保することが難しくなる。
そこで、本発明者等は、ワンウェイクラッチの径方向でのサイズが大きくなるのを回避しつつ、タイムラグを短くするための構造について、詳細に検討した。
先ず、クランク軸と同軸に配置されたワンウェイクラッチにおいて、トルクの伝達が安定する構成について検討した。その結果、2つのクラッチ爪をクランク軸の径方向で対向する位置に配置し、これらのクラッチ爪の各々がクラッチ歯と噛み合えば、トルクの伝達が安定するとの知見を得た。
しかしながら、クラッチ爪の数を2つにすると、トルクの伝達に際して、これらのクラッチ爪が常時使用されることになる。この場合、4つのクラッチ爪の各々がクラッチ歯と同時に噛み合う構成と比べて、各クラッチ爪の負荷が大きくなる。そのため、クラッチ爪の耐久性を向上させるために、何等かの工夫が必要になる。
そこで、本発明者等は、クラッチ爪の耐久性を向上させる観点から検討を進めた。そして、クラッチ爪の数を4以上の偶数にし、これらクラッチ爪のうち、ある時点でクラッチ歯と噛み合うクラッチ爪の数を2つにするための構成に着目して、さらに検討を進めた。その結果、クラッチ歯の数を、偶数ではあるが、クラッチ爪の数の倍数ではないようにすればよいとの知見を得た。
しかしながら、クラッチ歯の数とクラッチ爪の数とを上記のような関係にするだけでは、ワンウェイクラッチの動作が安定し難くなるという問題がある。具体的には、以下のとおりである。
クラッチ歯の数とクラッチ爪の数とを上記のような関係にすると、ある径方向で対向する位置に配置された2つのクラッチ爪の各々はクラッチ歯と噛み合うが、残りのクラッチ爪の各々はクラッチ歯の背で押し込まれる。つまり、前者と後者とでは、動作が全く逆になる。そのため、特開平8−53094号公報に記載のように、4つのクラッチ爪の各々に付勢力を及ぼすためのばねを1つしか設けない場合には、クランク軸の周方向で隣り合う2つのクラッチ爪の一方の動作が他方の動作に影響を与えるおそれがある。具体的には、以下のとおりである。
一方のクラッチ爪がクラッチ歯の背で押し込まれることにより、ばねが変形する。このとき、他方のクラッチ爪に及ぼされるばねの付勢力は小さくなる。そのため、他方のクラッチ爪がクラッチ歯と噛み合うための位置から動くおそれがある。
他方のクラッチ爪がクラッチ歯と噛み合うための位置から動くと、他方のクラッチ爪がクラッチ歯と巧く噛み合わないおそれがある。その結果、ワンウェイクラッチの動作が安定し難くなる。
本発明者等は、ワンウェイクラッチの動作を安定させるために、クラッチ爪に付勢力を及ぼすためのばねに着目して、さらなる検討を行った。その結果、本発明を完成させるに至った。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその部材についての説明は繰り返さない。
[電動補助自転車]
図1を参照しながら、本発明の実施の形態による電動補助自転車10について説明する。図1は、電動補助自転車10の概略構成を示す右側面図である。
以下の説明において、前後方向、左右方向及び上下方向は、それぞれ、電動補助自転車10のサドル18に着座した乗員から見た方向を意味する。以下の説明で参照する図において、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Uは車両の上方を示し、矢印Lは車両の左方を示し、矢印Rは車両の右方を示す。
電動補助自転車10は、車体フレーム12と、前輪14Fと、後輪14Rと、ハンドル16と、サドル18と、駆動ユニット20と、バッテリユニット26とを備える。
車体フレーム12は、ヘッドチューブ121と、トップチューブ122と、ダウンチューブ123と、シートチューブ124と、ブラケット125とを含む。
ヘッドチューブ121は、車体フレーム12の前部に配置され、上下方向に延びている。ヘッドチューブ121には、ステム27が回転自在に挿入されている。ステム27の上端には、ハンドル16が固定されている。ステム27の下端には、フロントフォーク28が固定されている。フロントフォーク28の下端には、前輪14Fが回転可能に取り付けられている。つまり、前輪14Fは、ステム27及びフロントフォーク28を介して、車体フレーム12に支持されている。
トップチューブ122は、ヘッドチューブ121の後方に配置され、前後方向に延びている。トップチューブ122の前端は、ヘッドチューブ121に接続されている。トップチューブ122の後端は、シートチューブ124に接続されている。
ダウンチューブ123は、ヘッドチューブ121の後方に配置され、前後方向に延びている。ダウンチューブ123は、トップチューブ122の下方に配置されている。ダウンチューブ123の前端は、ヘッドチューブ121に接続されている。なお、本実施の形態では、ダウンチューブ123の前端部は、トップチューブ122の前端部にも接続されている。ダウンチューブ123の後端は、ブラケット125に接続されている。
ダウンチューブ123には、バッテリユニット26が取り付けられている。バッテリユニット26は、駆動ユニット20に電力を供給する。バッテリユニット26は、バッテリ及び制御部を備える。バッテリは、充放電可能な充電池である。制御部は、バッテリの充放電を制御するとともに、バッテリの出力電流及び残量等を監視する。
シートチューブ124は、トップチューブ122及びダウンチューブ123の後方に配置され、上下方向に延びている。シートチューブ124の下端は、ブラケット125に接続されている。つまり、シートチューブ124は、ブラケット125から上方に延びている。
シートチューブ124は、上下方向の中間部分で折れ曲がっている。その結果、シートチューブ124の下部は上下方向に延びているが、シートチューブ124の上部は上下方向に対して傾斜した方向に延びている。
シートチューブ124には、シートポスト29が挿入されている。シートポスト29の上端には、サドル18が取り付けられている。
ブラケット125は、車体フレーム12の下端に位置している。ブラケット125は、駆動ユニット20を支持する。駆動ユニット20は、前輪14Fよりも後方に位置する後輪14Rに伝達される駆動力を発生させる。駆動ユニット20の詳細については、後述する。
車体フレーム12は、さらに、スイングアーム30と、一対の接続アーム303、303と、サスペンション304とを備える。スイングアーム30は、一対のチェーンステー301、301と、一対のシートステー302、302とを含む。
一対のチェーンステー301、301は、それぞれ、前後方向に延びている。一対のチェーンステー301、301は、左右方向に並んで配置されている。一対のチェーンステー301、301の間には、後輪14Rが配置されている。一対のチェーンステー301、301は、左右対称に配置されている。そのため、図1では、右側のチェーンステー301だけが図示されている。
各チェーンステー301の前端部は、ブラケット125に取り付けられている。つまり、各チェーンステー301は、ブラケット125から後方に延びている。各チェーンステー301は、ブラケット125に対して、左右方向に延びる軸線周りで揺動可能に配置されている。
各チェーンステー301の後端部には、後輪14Rの車軸141が回転不能に取り付けられている。つまり、一対のチェーンステー301、301により、後輪14Rが車軸141の周りで回転可能に支持されている。要するに、後輪14Rは、車体フレーム12によって支持されている。後輪14Rには、複数段の従動スプロケット32が固定されている。
一対のシートステー302、302は、それぞれ、前後方向に延びている。一対のシートステー302、302は、左右方向に並んで配置されている。一対のシートステー302、302の間には、後輪14Rが配置されている。一対のシートステー302、302は、左右対称に配置されている。そのため、図1では、右側のシートステー302だけが図示されている。
左側のシートステー302の後端部は、左側のチェーンステー301の後端部に接続されている。右側のシートステー302の後端部は、右側のチェーンステー301の後端部に接続されている。
一対の接続アーム303、303は、それぞれ、前後方向に延びている。一対の接続アーム303、303は、左右方向に並んで配置されている。一対の接続アーム303、303の間には、シートチューブ124が配置されている。一対の接続アーム303、303は、左右対称に配置されている。そのため、図1では、右側の接続アーム303だけが図示されている。
各接続アーム303は、シートチューブ124に取り付けられている。各接続アーム303は、シートチューブ124に対して、左右方向に延びる軸線周りで揺動可能に配置されている。
車両の側面から見たときに、各接続アーム303の前端は、シートチューブ124よりも前方に位置している。車両の側面から見たときに、各接続アーム303の後端は、シートチューブ124よりも後方に位置している。
左側の接続アーム303の後端部は、左側のシートステー302の前端部に取り付けられている。左側の接続アーム303は、左側のシートステー302に対して、左右方向に延びる軸線周りで揺動可能に配置されている。
右側の接続アーム303の後端部は、右側のシートステー302の前端部に取り付けられている。右側の接続アーム303は、右側のシートステー302に対して、左右方向に延びる軸線周りで揺動可能に配置されている。
サスペンション304は、シートチューブ124の前方であって、且つ、ダウンチューブ123の後方に配置されている。サスペンション304の上端部は、一対の接続アーム303、303に取り付けられている。サスペンション304は、一対の接続アーム303、303に対して、左右方向に延びる軸線周りで揺動可能に配置されている。サスペンション304の下端部は、ブラケット125に取り付けられている。サスペンション304は、ブラケット125に対して、左右方向に延びる軸線周りで揺動可能に配置されている。サスペンション304のブラケット125への取付位置は、シートチューブ124のブラケット125への取付位置よりも前方にある。
駆動ユニット20には、支持部材33を介して、駆動スプロケット34が取り付けられている。駆動スプロケット34及び従動スプロケット32には、チェーン36が巻き掛けられている。
なお、図示はしていないが、駆動ユニット20が備えるクランク軸22の軸方向両端部には、それぞれ、クランクアームが取り付けられる。クランクアームには、ペダルが取り付けられる。
[駆動ユニット]
図2を参照しながら、駆動ユニット20について説明する。図2は、駆動ユニット20の内部構造を示す断面図である。
駆動ユニット20は、ハウジング21と、クランク軸22と、回転軸23と、減速歯車24と、モータ25とを含む。以下、これらについて説明する。
ハウジング21は、複数の締結具により、ブラケット125に固定される。ハウジング21は、ハウジング部材211と、ハウジング部材212と、カバー213とを含む。ハウジング部材211、ハウジング部材212及びカバー213は、それぞれ、金属材料で形成されている。金属材料は、例えば、アルミニウム合金である。
ハウジング部材211は、ハウジング部材212に対して、左右方向で左側から重ね合わせられる。この状態で、ハウジング部材211は、ハウジング部材212に対して、複数の締結具により、固定される。その結果、ハウジング部材211とハウジング部材212との間には、空間214が形成されている。
カバー213は、ハウジング部材211に対して、左右方向で左側から重ね合わせられる。この状態で、カバー213は、ハウジング部材211に対して、複数の締結具により、固定される。その結果、ハウジング部材211の外側(左側)には、カバー213で覆われた空間215が形成されている。
クランク軸22は、ハウジング21を左右方向に貫通して配置されている。つまり、クランク軸22の中心軸線CL1は、左右方向に延びている。中心軸線CL1は、クランク軸22の軸方向から見た場合に、クランク軸22の回転中心RC1となる。
クランク軸22には、クランク軸22の軸方向に貫通する孔が形成されている。つまり、クランク軸22は、筒形状を有する。
クランク軸22は、クランク軸22の中心軸線CL1周りで、ハウジング21に対して、回転可能に支持されている。クランク軸22を回転可能に支持する軸受38Lは、ハウジング部材211に固定されている。後述するワンウェイクラッチ233の従動部材2332及びすべり軸受40L、40Rを介してクランク軸22を回転可能に支持する軸受38Rは、ハウジング部材212に固定されている。
クランク軸22は、回転軸23を貫通して配置されている。回転軸23は、ハウジング21に収容されている。回転軸23の詳細については、後述する。
図3を参照しながら、モータ25及び減速歯車24について説明する。図3は、図2の一部を拡大して示す断面図である。
モータ25は、ハウジング21に収容されている。モータ25は、電動補助自転車10の走行をアシストするための駆動力を発生する。モータ25は、ステータ251と、ロータ252とを備える。
ステータ251は、コイル2511が巻き回されたボビン2512を複数(本実施形態では、14個)備える。各ボビン2512には、鉄心2513が挿入されている。ステータ251は、空間215内に配置されている。この状態で、ステータ251は、ハウジング部材211に固定されている。
ロータ252は、ステータ251の内側に配置されている。ロータ252の中心軸線CL2は、クランク軸22の中心軸線CL1と平行である。つまり、ロータ252は、クランク軸22と平行に配置されている。中心軸線CL2は、クランク軸22の軸方向から見たときに、ロータ252の回転中心RC2となる。
ロータ252は、ロータ本体2521と、出力軸2522とを含む。以下、これらについて説明する。
ロータ本体2521の外周面には、N極とS極とが周方向に交互に着磁されている。本実施形態では、N極及びS極の数は、それぞれ、7個である。
出力軸2522は、ロータ本体2521を貫通して配置されている。出力軸2522は、ロータ本体2521に固定されている。つまり、出力軸2522は、ロータ本体2521とともに回転する。
出力軸2522は、2つの軸受42L,42Rにより、中心軸線CL2周りで、ハウジング21に対して、回転可能に支持されている。軸受42Lは、カバー213に固定されている。軸受42Rは、ロータ本体2521よりも右端側(軸方向他端側)に配置され、ハウジング部材211に固定されている。
出力軸2522は、ハウジング部材211を貫通して配置されている。出力軸2522のうち、空間214内に位置する部分には、出力歯車252Aが形成されている。
減速歯車24は、ハウジング21に収容されている。具体的には、減速歯車24は、空間214内に配置されている。減速歯車24は、クランク軸22の軸方向から見たときに、モータ25の一部と重なる位置に配置されている。
減速歯車24の中心軸線CL3(つまり、回転軸241の中心軸線CL3)は、クランク軸22の中心軸線CL1と平行である。つまり、減速歯車24は、クランク軸22と平行に配置されている。中心軸線CL3は、クランク軸22の軸方向から見たときに、減速歯車24の回転中心RC3となる。回転中心RC3は、クランク軸22の軸方向から見たときに、ステータ251と重なる。
減速歯車24は、回転軸241と、筒部242とを含む。以下、これらについて説明する。
筒部242は、円筒形状を有する。筒部242は、出力歯車252Aと噛み合う歯車242Aを有する。歯車242Aは、出力歯車252Aよりも大径であって、且つ、出力歯車252Aよりも多い歯を有する。つまり、歯車242Aの回転速度は、出力歯車252Aよりも遅い。
回転軸241は、筒部242に挿入されている。回転軸241は、筒部242に対して、同軸上に配置されている。回転軸241は、歯車241Aを有する小径軸部が大径軸部に圧入されることで形成されている。歯車241Aは、回転軸241の軸方向で歯車242Aと異なる位置にある。歯車241Aは、左右方向で歯車242Aよりもハウジング部材212の近くに位置している。
回転軸241と筒部242との間には、ワンウェイクラッチ243が配置されている。これにより、ロータ252が正方向に回転するときには、回転軸241が筒部242とともに回転する。つまり、モータ25の駆動力が、減速歯車24を介して、歯車2333に伝達される。また、モータ25が停止している状態で、歯車2333が前転方向(車両が前進する方向)に回転するときには、回転軸241が筒部242に対して回転する。つまり、ロータ252には、歯車2333の回転は伝達されない。
回転軸241は、2つの軸受44L,44Rにより、中心軸線CL3周りで、ハウジング21に対して、回転可能に支持されている。軸受44Lは、ハウジング部材211に軽圧入されている。軸受44Rは、ハウジング部材212に固定されている。
図4を参照しながら、回転軸23について説明する。図4は、図2の他の一部を拡大して示す断面図である。
回転軸23は、クランク軸22と同軸上に配置され、クランク軸22とともに回転可能である。回転軸23は、連結軸231と、ワンウェイクラッチ233とを含む。
連結軸231は、円筒形状を有する。連結軸231には、クランク軸22が挿入されている。連結軸231は、クランク軸22と同軸に配置されている。
連結軸231の左端部(軸方向一端部)は、クランク軸22に対して、スプライン結合等で連結されている。その結果、クランク軸22が前転方向及び後転方向の何れに回転しても、連結軸231はクランク軸22とともに回転する。
連結軸231の周囲には、トルク検出装置232が配置されている。トルク検出装置232は、ハウジング部材211に支持されている。
トルク検出装置232は、運転者がペダルを漕ぐときに連結軸231に発生するトルクを検出する。トルク検出装置232は、公知の磁歪式のトルクセンサである。トルク検出装置232は、検出したトルク信号を、基板48に実装された制御装置に出力する。制御装置は、トルク検出装置232が検出したトルク信号を参照して、運転者によるペダリングの状態を把握し、モータ25を制御する。
ワンウェイクラッチ233は、クランク軸22の軸方向でトルク検出装置232よりもハウジング部材212の近くに配置されている。ワンウェイクラッチ233は、クランク軸22と同軸に配置されている。
ワンウェイクラッチ233は、アウタ部材としての駆動部材2331と、インナ部材としての従動部材2332とを含む。以下、これらについて説明する。
駆動部材2331は、円筒形状を有する。駆動部材2331の左端部(軸方向一端部)には、連結軸231の右端部(軸方向他端部)が挿入されている。駆動部材2331は、連結軸231と同軸上に配置されている。この状態で、連結軸231の右端部(軸方向他端部)は、駆動部材2331の左端部(軸方向一端部)に対して、スプライン結合等で連結されている。その結果、連結軸231が前転方向及び後転方向の何れに回転しても、駆動部材2331は、連結軸231とともに回転する。つまり、クランク軸22が前転方向及び後転方向の何れに回転しても、駆動部材2331は、クランク軸22とともに回転する。連結軸231及び駆動部材2331は、クランク軸22と一体的に回転するクランク回転入力軸234として機能する。
駆動部材2331の外周面には、環状の取付面233Aが形成されている。取付面233Aは、駆動部材2331の径方向に広がり、且つ、周方向に延びている。取付面233Aには、リング磁石46が固定されている。つまり、リング磁石46は、駆動部材2331とともに回転する。そのため、ハウジング21内に配置された基板48に実装されている検出素子を用いて、リング磁石46の回転に伴う磁場の変化を検出することにより、駆動部材2331(つまり、クランク軸22)の回転を検出することができる。
従動部材2332は、円筒形状を有する。従動部材2332には、クランク軸22が挿入されている。従動部材2332とクランク軸22との間には、すべり軸受40L、40Rが配置されている。これにより、従動部材2322は、クランク軸22に対して、同軸上で相対回転可能に配置されている。
従動部材2332は、駆動部材2331の右端部(軸方向他端部)に挿入されている。従動部材2332と、駆動部材2331の右端部(軸方向他端部)との間には、ワンウェイクラッチ機構としてのラチェット機構が形成されている。これにより、駆動部材2331の前転方向の回転力は、従動部材2332に伝達されるが、駆動部材2331の後転方向の回転力は、従動部材2332に伝達されない。
従動部材2332は、ハウジング部材212に固定された軸受38Rにより、クランク軸22の中心軸線CL1周りで、ハウジング21に対して回転可能に支持されている。
従動部材2332は、ハウジング部材212を貫通して配置されている。従動部材2332のうち、ハウジング21の外側(右側)に位置する部分には、支持部材33(図1参照)を介して、駆動スプロケット34(図1参照)が取り付けられる。
従動部材2332は、歯車2333を有する。歯車2333は、減速歯車24が有する歯車241Aと噛みあっている。歯車2333は、歯車241Aよりも大径であって、且つ、歯車241Aよりも多い歯を有する。つまり、歯車2333の回転速度は、歯車241Aの回転速度よりも遅くなる。
従動部材2332により、ワンウェイクラッチ233を介して入力される人力(ペダル踏力)と、歯車2333を介して入力されるモータ駆動力との合力を出力する合力出力軸235が実現されている。つまり、合力出力軸235は、回転軸23に含まれる。
続いて、図5を参照しながら、ワンウェイクラッチ233について説明する。図5は、ワンウェイクラッチ233の内部構造を示す図面である。図5は、4つのクラッチ爪233Fのうち、2つのクラッチ爪233Fの各々がクラッチ歯233Cと噛み合っている状態を示す。
駆動部材2331は、内周部233Bを有する。内周部233Bは、内周面233B1を有する。内周面233B1は、筒状に形成されている。内周面233B1には、複数のクラッチ歯233Cが形成されている。複数のクラッチ歯233Cは、周方向に等間隔に形成されている。複数のクラッチ歯233Cの各々は、内周面233B1から突出して形成されている。複数のクラッチ歯233Cの数は、26である。
図6を参照しながら、クラッチ歯233Cの詳細について説明する。図6は、図5の一部を拡大して示す図面である。
クラッチ歯233Cは、接触面233C1と、接触面233C2とを有する。駆動部材2331の軸方向から見て、接触面233C1は、駆動部材2331の周方向で、接触面233C2よりも一方に位置している。接触面233C1は、クランク軸22が前転する方向(図5での右回りの方向、つまり、他方から一方へ向かう方向)で、接触面233C2よりも前側に位置している。
駆動部材2331の軸方向から見て、接触面233C1及び接触面233C2は、それぞれ、内周面233B1から突出する方向に延びている。つまり、接触面233C1及び接触面233C2は、それぞれ、駆動部材2331の周方向と交差する方向に延びている。駆動部材2331の軸方向から見て、接触面233C1は、接触面233C2と交差する方向に延びている。図6に示す例では、接触面233C1は、接触面233C2と略直交する方向に延びている。駆動部材2331の軸方向から見て、接触面233C1が内周面233B1から延びる長さは、接触面233C2が内周面233B1から延びる長さよりも短い。クラッチ爪233Fと噛み合うために、接触面233C1の内周面233B1に対する傾斜角度は、接触面233C2の内周面233B1に対する傾斜角度よりも大きい。
図5及び図7を参照しながら、ワンウェイクラッチ233についてさらに説明する。図7は、ワンウェイクラッチ233の斜視図であって、駆動部材2331を取り外した状態を示している。
従動部材2332は、2つの収容部2334と、2つの収容部2335とを有する。これらの収容部2334、2335は、従動部材2332のうち、駆動部材2331の内側に位置する部分、つまり、駆動部材2331に挿入されている部分の外周部233Dに形成されている。収容部2334、2335は、外周部233Dが有する外周面233D1と、外周部233Dが有する左端面233D2(軸方向一方の端面)とに開口している。
2つの収容部2334のうち、一方の収容部2334は、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の中心軸線2332L(つまり、クランク軸22の中心軸線CL1)に対して、他方の収容部2334とは反対側に形成されている。2つの収容部2335のうち、一方の収容部2335は、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の中心軸線2332Lに対して、他方の収容部2335とは反対側に形成されている。従動部材2332の周方向で、収容部2334と、収容部2335とが、交互に位置している。従動部材2332の周方向での収容部2334の長さは、従動部材2332の周方向での収容部2335の長さよりも短い。
収容部2334、2335の各々には、従動部材2332の周方向での一端において、凹部2336が形成されている。凹部2336は、収容部2334、2335の各々の内面に開口している。
収容部2334、2335の各々には、クラッチ爪233Fが収容されている。つまり、4つのクラッチ爪233Fは、従動部材2332の外周部233Dに配置されている。ワンウェイクラッチ233は、4つのクラッチ爪233Fを含む。
2つの収容部2335の各々に配置されたクラッチ爪233Fのうち、一方のクラッチ爪233Fは、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の中心軸線2332Lに対して、他方のクラッチ爪233Fとは反対側に位置している。2つの収容部2334の各々に配置されたクラッチ爪233Fのうち、一方のクラッチ爪233Fは、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の中心軸線2332L(つまり、クランク軸22の中心軸線CL1)に対して、他方のクラッチ爪233Fとは反対側に位置している。4つのクラッチ爪233Fは、従動部材2332の周方向で等間隔に配置されている。
図6及び図8を参照しながら、クラッチ爪233Fの詳細について説明する。図8は、クラッチ爪233Fを示す斜視図である。クラッチ爪233Fは、基部233F1と、延出部233F2とを有する。
基部233F1は、従動部材2332の軸方向から見て、円弧状に湾曲する摺動面233F3を有する。基部233F1の摺動面233F3は、凹部2336の内面に接している。凹部2336の内面は、摺動面233F3に対応した形状(円弧状に湾曲した形状)を有する。
延出部233F2は、基部233F1からストレートに延びている。延出部233F2は、板形状を有する。従動部材2332の軸方向から見て、延出部233F2は、従動部材2332の周方向で、基部233F1よりも他方に位置している。つまり、延出部233F2は、駆動部材2331が前転する方向(図5の右回りの方向)で、基部233F1よりも後側に位置している。別の表現をすれば、延出部233F2は、駆動部材2331が前転する方向で、基部233F1から後側に向かって延びている。
クラッチ爪233Fは、接触面233F4と、接触面233F5とを有する。以下、これらについて説明する。
接触面233F4は、従動部材2332の軸方向から見て、延出部233F2が延びる方向に延びている。接触面233F5は、従動部材2332の軸方向から見て、延出部233F2が延びる方向での先端を規定している。接触面233F5は、接触面233F4と交差する方向に延びている。接触面233F4及び接触面233F5は、従動部材2332の軸方向から見て、従動部材2332の径方向で摺動面233F3よりも外側に位置している。
接触面233F5は、クラッチ歯233Cの接触面233C1と接触する。以下、クラッチ爪233Fの接触面233F5がクラッチ歯233Cの接触面233C1と接している状態を、クラッチ爪233Fがクラッチ歯233Cと噛み合っている状態とする。
接触面233F4は、図9に示すように、クラッチ歯233Cの接触面233C2(つまり、クラッチ歯233Cの背)に接触する。この状態では、クラッチ爪233Fはクラッチ歯233Cと噛み合っていない。なお、図9は、図5の一部を拡大して示す図面である。
再び、図6及び図8を参照しながら、説明する。クラッチ爪233Fには、スリット233F6が形成されている。スリット233F6は、延出部233F2の先端から基部233F1に至る。スリット233F6の内面は、接触面233F7を含む。接触面233F7は、基部233F1に形成されている。接触面233F7は、従動部材2332の軸方向から見て、従動部材2332の径方向と交差する方向に延びている。接触面233F7は、従動部材2332の軸方向から見て、接触面233F4及び接触面233F5とは異なる方向に延びている。図6に示す例では、接触面233F7は、従動部材2332の軸方向から見て、接触面233F5と略直交する方向に延びている。
ワンウェイクラッチ233は、図5に示すように、2つのピン237をさらに含む。図5を参照しながら、2つのピン237について説明する。
2つのピン237の各々は、矩形の金属板を筒状に曲げ加工したものであり、全体として円筒形状を有する。2つのピン237は、従動部材2332の周方向で等間隔に配置されている。つまり、一方のピン237は、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の中心軸線2332Lに対して、他方のピン237とは反対側に位置している。
2つのピン237の各々は、従動部材2332の周方向で隣り合う収容部2334と収容部2335との間に位置している。つまり、2つのピン237の各々は、従動部材2332の周方向で、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fと、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fとの間に位置している。図5に示す例では、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fがピン237よりも従動部材2332の周方向で一方に位置し、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fがピン237よりも従動部材2332の周方向で他方に位置している。
2つのピン237の各々は、従動部材2332の外周部233Dに形成された孔2337に圧入されている。つまり、2つのピン237は、外周部233Dに配置されている。孔2337は、図4に示すように、従動部材2332の軸方向に延びて、従動部材2332を貫通している。2つのピン237の各々は、孔2337に圧入された状態で、ピン237のスプリングバックを利用して、孔2337の内周面に押し当てられている。
ワンウェイクラッチ233は、図5に示すように、2つのばね238をさらに含む。図5を参照しながら、2つのばね238について説明する。
2つのばね238の各々は、従動部材2332の外周部233Dに形成されたスリット233G内に配置されている。つまり、2つのばね238は、外周部233Dに配置されている。スリット233Gは、従動部材2332の周方向で全周に亘って形成されている。スリット233Gは、従動部材2332の外周面233D1に開口している。スリット233Gの深さ(径方向の長さ)は、全周に亘って、略同じである。スリット233Gの深さ(径方向での長さ)は、収容部2334、2335の深さ(径方向での長さ)よりも大きい。つまり、スリット233Gは、収容部2334、2335が形成された部分では、収容部2334、2335の内面に開口している。2つのばね238の各々は、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の外周面233D1よりも内側に配置されている。
2つのばね238の一方は、2つのピン237の一方に接している。2つのばね238の他方は、2つのピン237の他方に接している。2つのばね238の各々の中央部は、ピン237に対して、従動部材2332の径方向で内側から接している。2つのばね238の各々は、ばね238の中央部が接しているピン237よりも従動部材2332の周方向で一方に位置するクラッチ爪233Fと、ばね238の中央部が接しているピン237よりも従動部材2332の周方向で他方に位置するクラッチ爪233Fとに接している。これらのクラッチ爪233Fの各々に対して、ばね238の付勢力が常時及ぼされている。ばね238の付勢力は、クラッチ爪233Fの基部233F1を従動部材2332に押さえ付ける方向に作用する。
2つのばね238の各々は、スリット233G内に配置された状態で、従動部材2332の軸方向から見たときに、鳥が翼を広げたような形状を有する。2つのばね238の各々は、自由状態では、図5に示す状態よりも、翼を閉じた形状を有している。2つのばね238の各々は、図5に示す状態では、ばね236の付勢力に抗して、自由状態よりも翼を広げた状態になっている。
2つのばね238の各々は、従動部材2332の軸方向に直交する平面上に位置している。2つのばね238の各々は、従動部材2332の径方向と交差する方向に延びている。2つのばね238の各々は、従動部材2332の軸方向から見て、直線L1に対して対称な形状を有する。直線L1は、2つの孔2337の各々の中心23371を結ぶ直線である。2つのばね238の各々がピン237と接する点P1は、直線L1上にある。
2つのばね238の各々は、ストレート部2381と、湾曲部2382と、湾曲部2383と、湾曲部2384と、湾曲部2385と、湾曲部2386と、ストレート部2387とを含む。以下、図5を参照しながら、これらについて説明する。
ストレート部2381は、従動部材2332の径方向と略直交する方向にストレートに延びている。ストレート部2381の一端には、湾曲部2382が接続されている。ストレート部2381の一端及び他端は、従動部材2332の周方向で、収容部2335内に配置されたクラッチ爪233Fよりも他方に位置している。
湾曲部2382は、ストレート部2381の一端から従動部材2332の径方向と交差する方向に延びている。湾曲部2382は、従動部材2332の外周面に略沿って湾曲している。湾曲部2382の一端は、従動部材2332の周方向で、収容部2335内に配置されたクラッチ爪233Fよりも一方に位置している。
湾曲部2382は、図6に示すように、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fのスリット233F6を通過している。湾曲部2382は、接触面233F7の端(従動部材2332の周方向で一方側に位置する端)に接している。ばね238の付勢力がクラッチ爪233Fに及ぼされることにより、クラッチ爪233Fの摺動面233F3が凹部2336の内面に沿って摺動し、クラッチ爪233Fが起き上がる。クラッチ爪233Fの延出部233F2の先端が、収容部2335の外側に位置する。つまり、延出部233F2の先端が、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の外周面233D1よりも外側に位置する。
再び、図5を参照しながら、説明する。湾曲部2383は、湾曲部2382の一端から従動部材2332の径方向と交差する方向に延びている。湾曲部2383は、湾曲部2382よりも小さな曲率半径で湾曲している。湾曲部2383の一端は、従動部材2332の径方向で、湾曲部2383の他端(つまり、湾曲部2382の一端)よりも内側に位置している。
湾曲部2384は、湾曲部2383の一端から従動部材2332の径方向と交差する方向に延びている。湾曲部2384は、湾曲部2383と略同じ曲率半径で、湾曲部2382とは反対の方向に湾曲している。湾曲部2384の一端は、従動部材2332の径方向で、湾曲部2384の他端と略同じ位置にある。
湾曲部2384は、ピン237に接する点P1を有する。点P1は、湾曲部2384の中間(湾曲部2384が延びる方向での中間)に位置している。
湾曲部2385は、湾曲部2384の一端から従動部材2332の径方向と交差する方向に延びている。湾曲部2385は、湾曲部2383と略同じ曲率半径で湾曲している。湾曲部2385の一端は、従動部材2332の径方向で、湾曲部2385の他端(つまり、湾曲部2384の一端)よりも外側に位置している。湾曲部2385の一端は、従動部材2332の径方向で、湾曲部2383の他端と略同じ位置にある。湾曲部2385の一端は、収容部2334内に位置している。湾曲部2385の一端は、従動部材2332の周方向で、収容部2334に配置されたクラッチ爪237よりも他方に位置している。
湾曲部2386は、湾曲部2385の一端から従動部材2332の周方向に延びている。湾曲部2386は、湾曲部2382と略同じ曲率半径で湾曲している。湾曲部2386の一端は、従動部材2332の周方向で、収容部2334内に配置されたクラッチ爪233Fよりも一方に位置している。湾曲部2386の一端は、従動部材2332の径方向で、湾曲部2382の他端(つまり、ストレート部2381の一端)と略同じ位置にある。
湾曲部2386は、図9に示すように、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fのスリット233F6を通過している。湾曲部2386は、接触面233F7の端(従動部材2332の周方向で一方側に位置する端)に接している。ばね238の付勢力がクラッチ爪233Fに及ぼされることにより、クラッチ爪233Fの摺動面233F3が凹部2336の内面に沿って摺動し、クラッチ爪233Fが起き上がる。クラッチ爪233Fの延出部233F2の先端が、収容部2335の外側に位置する。つまり、延出部233F2の先端が、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の外周面233D1よりも外側に位置する。
再び、図5を参照しながら、説明する。ストレート部2387は、湾曲部2386の一端から従動部材2332の径方向と略直交する方向にストレートに延びている。ストレート部2387の一端は、従動部材2332の径方向で、ストレート部2381の他端と略同じ位置にある。なお、一方のばね238が有するストレート部2387の一端は、他のばね238が有するストレート部2381の他端が位置する収容部2335内にある。
続いて、ワンウェイクラッチ233の動作について説明する。
ワンウェイクラッチ233では、図5に示すように、ある径方向で並ぶ2つの収容部2335の各々に配置されたクラッチ爪233Fがクラッチ歯233Cと噛み合うときには、他の径方向で並ぶ2つの収容部2334の各々に配置されたクラッチ爪233Fがクラッチ歯233Cと噛み合わない。また、図示はしないが、2つの収容部2334の各々に配置されたクラッチ爪233Fがクラッチ歯233Cと噛み合うときには、2つの収容部2335の各々に配置されたクラッチ爪233Fがクラッチ歯233Cと噛み合わない。つまり、4つのクラッチ爪233Fのうち、クラッチ歯233Cと噛み合うクラッチ爪233Fの数は、2つである。これら2つのクラッチ爪233F(クラッチ歯233Cと噛み合うクラッチ爪233F)のうち、一方のクラッチ爪233Fは、従動部材2332の径方向で、従動部材2332の中心軸線2332Lに対して、他方のクラッチ爪233Fとは反対側に位置している。
なお、4つのクラッチ爪233Fの各々は、ばね238の付勢力により、常に、起き上がろうとしている。そのため、クラッチ歯233Cと噛み合っているクラッチ爪233Fは、ばね238の付勢力により、駆動部材2331の内周面233B1に押し当てられている。クラッチ歯233Cと噛み合っていないクラッチ爪233Fは、ばね238の付勢力により、クラッチ歯233Cの接触面233C2に押し当てられている。
2つのクラッチ爪233Fの各々がクラッチ歯233Cと噛み合うことにより、駆動部材2331の回転が従動部材2332に伝達される。2つのクラッチ爪233Fの各々がクラッチ歯233Cと噛み合うのは、駆動部材2331が前転方向(図5中の右回りの方向)に回転するときである。つまり、駆動部材2331が前転方向に回転するときには、従動部材2332も前転方向に回転する。要するに、クランク軸22が前転方向に回転するときには、従動部材2332も前転方向に回転する。
これに対して、駆動部材2331が後転方向(図5中の左回りの方向)に回転するときには、4つのクラッチ爪233Fの各々は、クラッチ歯233Cの接触面233C2によって押し込まれ、接触面233C2が接触しなくなると、ばね238の付勢力で起き上がる。このような動きが繰り返されるため、4つのクラッチ爪233Fの各々は、駆動部材2331が後転方向に回転するときには、クラッチ歯233Cと噛み合わない。つまり、駆動部材2331の回転は、従動部材2332に伝達されない。
図10は、上記のように、駆動部材2331を後転方向に回転させたときのある瞬間の状態であって、4つのクラッチ爪233Fの各々がクラッチ歯233Cと噛み合っていない状態を示す。より詳しくは、4つのクラッチ爪233Fの各々がクラッチ歯233Cの接触面233C2で押し込まれた状態の一例を示す。以下、図10に示す状態から駆動部材2331が前転方向に回転する場合について説明する。
収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fが有する接触面233F5から駆動部材2331の前転方向で前方に位置するクラッチ歯233Cの接触面233C1までの距離は、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fが有する接触面233F5から駆動部材2331の前転方向で前方に位置するクラッチ歯233Cの接触面233C1までの距離よりも長い。そのため、駆動部材2331が図10に示す状態から前転方向に回転したときにクラッチ歯233Cと噛み合うのは、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fではなく、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fである。
収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fの延出部233F2は、クラッチ歯233Cの接触面233C2と接触している。収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fの延出部233F2も、同様に、クラッチ歯233Cの接触面233C2と接している。
クラッチ爪233Fがクラッチ歯233Cの接触面233C2と接しているとき、クラッチ爪233Fは、クラッチ歯233Cによって、従動部材2332の径方向で内側に向かって押し込まれる。このとき、クラッチ爪233Fは、ばね238の付勢力に抗して動く。具体的には、クラッチ爪233Fの摺動面233F3が、凹部2336の内面に沿って摺動する。このとき、クラッチ爪233Fのスリット233F6に形成された接触面233F7のうち、ばね238と接している端が、従動部材2332の径方向で、外側に向かって移動する。その結果、ばね238が、クラッチ爪233Fによって、従動部材2332の径方向で外側に向かって押される。
収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fにより、ばね238の湾曲部2386が従動部材2332の径方向で外側に向かって押されるとき、ばね238の動きは、ばね238に接しているピン237によって規制される。そのため、ばね238は、ピン237を中心に反時計回りの方向に揺動する。このとき、ばね238の湾曲部2382が、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fの接触面233F7を、従動部材2332の径方向で内側に向かって押さえ付ける。つまり、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fに及ぼされるばね238の付勢力が大きくなる。その結果、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fが起き上がった状態に維持される。
一方、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fにより、ばね238の湾曲部2382が従動部材2332の径方向で外側に向かって押されるとき、ばね238の動きは、ばね238に接しているピン237によって規制される。そのため、ばね238は、ピン237を中心に時計回りの方向に揺動する。このとき、ばね238の湾曲部2386が、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fの接触面233F7を、従動部材2332の径方向で内側に向かって押さえ付ける。つまり、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fに及ぼされるばね238の付勢力が大きくなる。その結果、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fが起き上がった状態に維持される。
ここで、収容部2334に配置されたクラッチ爪233F及び収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fの各々が、クラッチ歯233Cによって、従動部材2332の径方向で内側に向かって押さえ込まれる場合を想定する。このとき、ばね238の動きは、より大きく押さえ込まれている方のクラッチ爪233Fの動きに影響される。図10に示す状態では、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fの方が、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fよりも、クラッチ歯233Cによってより大きく押さえ込まれている。したがって、図10に示す状態では、ばね238の動きは、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fの動きに影響される。
つまり、図10に示す状態では、ばね238の湾曲部2382が、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fにより、従動部材2332の径方向で外側に向かって押される。ばね238の動きは、ばね238に接しているピン237によって規制される。ばね238は、ピン237を中心に時計回りの方向に揺動する。このとき、ばね238の湾曲部2386が、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fの接触面233F7を、従動部材2332の径方向で内側に向かって押さえ付ける。その結果、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fが起き上がった状態に維持される。つまり、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fは、ばね238の付勢力により、クラッチ歯233Cに接している状態が維持される。その結果、図10に示す状態から駆動部材2331が前転方向に回転したときに、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fがクラッチ歯233Cと安定して噛み合う。
なお、駆動部材2331の従動部材2332に対する回転位置によっては、収容部2334に配置されたクラッチ爪233Fの方が、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fよりも、従動部材2332の径方向で内側に向かって押さえ込まれていることもある。この場合、駆動部材2331が前転方向に回転したときに、クラッチ歯233Cと噛み合うのは、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fであるが、当該クラッチ爪233Fは、ばね238の付勢力によってクラッチ歯233Cに接している状態が維持される。この状態で、駆動部材2331が前転方向に回転すると、収容部2335に配置されたクラッチ爪233Fは、クラッチ歯233Cと安定して噛み合う。
電動補助自転車10は、ワンウェイクラッチ233を有する。ワンウェイクラッチ233においては、複数のクラッチ爪233Fの数が4である。つまり、複数のクラッチ爪233Fの数が4以上の偶数である。複数のクラッチ歯233Cの数が26である。つまり、複数のクラッチ歯233Cの数は、偶数ではあるが、複数のクラッチ爪233Fの数の倍数ではない。そのため、複数のクラッチ爪233Fのうち、ある径方向で対向する位置に配置される2つのクラッチ爪233Fの各々は、複数のクラッチ歯233Cの何れかと噛み合うが、残りのクラッチ爪233Fの各々は、複数のクラッチ歯233Cの何れとも噛み合わない。その結果、複数のクラッチ爪233Fへの負荷を軽減しつつ、ワンウェイクラッチ233の動作を安定させることができる。
ワンウェイクラッチ233においては、駆動部材2331が後転方向(前転方向とは反対側の方向)に回転することにより、複数のクラッチ爪233Fの各々が複数のクラッチ歯233Cの何れとも噛み合っていない状態になる。この状態から駆動部材2331が前転方向に回転するときに、クラッチ歯233Cと噛み合うのは、最も移動距離が短いクラッチ爪233Fである。
ワンウェイクラッチ233では、ある径方向で対向する位置に配置された2つのクラッチ爪233Fの各々が何れかのクラッチ歯233Cと噛み合うまでの距離は、残りのクラッチ爪233Fの各々が何れかのクラッチ歯233Cと噛み合うまでの距離よりも短くなる。つまり、クラッチ歯233Cと噛み合うのに必要な移動距離(移動時間)が他と比べて短い2つのクラッチ爪233Fが存在する。その結果、タイムラグを短くすることができる。
ワンウェイクラッチ233では、ばね238に接しているピン237が、従動部材2332の径方向で、ばね238よりも外側に位置している。そのため、一方のクラッチ爪233Fが、他方のクラッチ爪233Fよりも、従動部材2332の径方向で内側に向かって押さえ込まれたときに、ばね238がピン237を中心にして揺動する。その結果、ばね238が他方のクラッチ爪233Fの接触面233F7を従動部材2332の径方向で内側に向かって押さえ込み、他方のクラッチ爪233Fを起き上がった状態に維持する。したがって、ワンウェイクラッチ233においては、動作を安定させることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
上記実施の形態では、歯車2333がワンウェイクラッチ233の従動部材2332に設けられ、人力(ペダル踏力)とモータ駆動力との合力を出力するタイプの駆動ユニット20について説明したが、例えば、歯車2333を従動部材2332に設ける代わりに、減速歯車24の回転軸に補助スプロケットを設け、駆動スプロケット34及び従動スプロケット32に巻き掛けられたチェーン36の途中にモータ駆動力を付加するタイプの駆動ユニットであっても、本発明を適用することが可能である。
ばね238は、例えば、その中央部がピン237に巻き付けられていてもよい。この場合であっても、ピン237は、ばね238の動きを規制することができる。そのため、一方のクラッチ爪233Fにより、ばね238が従動部材2332の径方向で外側に押されたときに、ばね238により、他方のクラッチ爪233Fの接触面233F7が従動部材2332の径方向で内側に押さえ込まれるようになる。
上記実施の形態では、複数のクラッチ爪233Fの数は4つであったが、例えば、複数のクラッチ爪233Fの数は4以上の偶数(例えば、6つ)であってもよい。
上記実施の形態では、アウタ部材(駆動部材2331)がクランク軸22と一体的に回転していたが、インナ部材(従動部材2332)がクランク軸22と一体的に回転してもよい。
上記実施の形態では、アウタ部材(駆動部材2331)の内周部233Bが有する内周面233B1に複数のクラッチ歯233Cが形成され、インナ部材(従動部材2332)の外周部233Dに複数のクラッチ爪233Fが配置されていたが、アウタ部材の内周部に複数のクラッチ爪が配置され、インナ部材の外周部に複数のクラッチ歯が形成されていてもよい。
10 電動補助自転車
20 駆動ユニット
21 ハウジング
22 クランク軸
233 ワンウェイクラッチ
2331 駆動部材(アウタ部材)
2332 従動部材(インナ部材)
233C クラッチ歯
233F クラッチ爪
237 ピン
238 ばね

Claims (8)

  1. 電動補助自転車が有する車体フレームに取り付けられる駆動ユニットであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングを貫通して配置されたクランク軸と、
    前記クランク軸と同軸上に配置されたワンウェイクラッチとを備え、
    前記ワンウェイクラッチは、
    内周部を有するアウタ部材と、
    前記アウタ部材に挿入され、前記クランク軸の径方向で前記アウタ部材の内周部と対向する外周部を有するインナ部材とを含み、
    前記アウタ部材及び前記インナ部材の何れかは、前記クランク軸と一体的に回転し、
    前記アウタ部材の内周部及び前記インナ部材の外周部の一方には、前記クランク軸の周方向で等間隔に並ぶ複数のクラッチ歯が形成されており、
    前記ワンウェイクラッチは、さらに、
    前記アウタ部材の内周部及び前記インナ部材の外周部の他方において、前記周方向で等間隔に配置された複数のクラッチ爪と、
    前記他方に配置され、前記周方向で等間隔に並ぶ複数のばねとを含み、
    前記複数のクラッチ爪の数は、4以上の偶数であり、
    前記複数のクラッチ歯の数は、偶数ではあるが、前記複数のクラッチ爪の数の倍数ではなく、
    前記複数のばねの数は、前記複数のクラッチ爪の数の半分であり、
    前記複数のばねの各々は、前記複数のクラッチ爪のうち、前記周方向で隣り合う2つのクラッチ爪の各々に対して、前記複数のクラッチ歯の何れかと噛み合うための位置に保持する付勢力を及ぼし、
    前記ワンウェイクラッチは、さらに、
    前記他方に配置され、前記複数のばねの各々に対して1つずつ接することにより、そのばねの動きを規制し、前記動きの規制されたばねが付勢力を及ぼす2つのクラッチ爪の一方が前記複数のクラッチ歯の何れかの背で前記噛み合うための位置から押し込まれたときに、前記2つのクラッチ爪の他方に及ぼされる付勢力を大きくする複数のピンを含む、駆動ユニット。
  2. 請求項1に記載の駆動ユニットであって、
    前記アウタ部材が前記クランク軸と一体的に回転する、駆動ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動ユニットであって、
    前記複数のクラッチ歯は、前記アウタ部材の内周部に形成されており、
    前記複数のクラッチ爪は、前記インナ部材の外周部に配置されている、駆動ユニット。
  4. 請求項3に記載の駆動ユニットであって、
    前記複数のピンの各々は、前記インナ部材に配置されている、駆動ユニット。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の駆動ユニットであって、
    前記複数のピンの各々は、前記周方向で前記2つのクラッチ爪の間に位置している、駆動ユニット。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の駆動ユニットであって、
    前記複数のばねの各々は、前記クランク軸の軸方向に直交する平面上に位置し、前記クランク軸の軸方向から見ると、前記径方向と交差する方向に延びるように形成されており、前記複数のピンのうち、接しているピンを中心に揺動可能に配置されている、駆動ユニット。
  7. 請求項6に記載の駆動ユニットであって、
    前記複数のクラッチ爪の数が、4である、駆動ユニット。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の駆動ユニットを備える電動補助自転車。
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