JPH1024887A - 電動補助自転車におけるモータ制御装置 - Google Patents

電動補助自転車におけるモータ制御装置

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JPH1024887A
JPH1024887A JP17963396A JP17963396A JPH1024887A JP H1024887 A JPH1024887 A JP H1024887A JP 17963396 A JP17963396 A JP 17963396A JP 17963396 A JP17963396 A JP 17963396A JP H1024887 A JPH1024887 A JP H1024887A
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motor
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聡 本田
Masayuki Toriyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クランク軸と後輪に動力を伝達する動力伝達部
材との間に、第1一方向クラッチを有する第1動力伝達
系が設けられ、電動アシストモータと前記動力伝達部材
との間に、第2一方向クラッチを有する第2動力伝達系
が設けられる電動補助自転車において、小型化および低
コスト化を可能として自転車速度を代表する回転速度を
検出可能とした上でモータ制御を円滑に行うことを可能
とする。 【解決手段】電動アシストモータ30および第2一方向
クラッチ80間の回転部材73の回転速度を検出する回
転速度検出手段SR およびトルク検出手段ST の検出値
に基づき電動アシストモータ30の作動を制御するコン
トローラで、回転速度検出手段SR の検出回転速度が前
回の回転速度から設定値を超えて変化した場合に前回の
回転速度に該設定値を加算した値が電動アシストモータ
30の作動制御用回転速度として用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームに支
持されたケーシングで回転自在に支承されるとともに両
端にクランクペダルをそれぞれ有するクランク軸と、後
輪に動力を伝達する動力伝達部材との間に、第1一方向
クラッチを有する第1動力伝達系が設けられ、前記ケー
シングに固定的に取付けられる電動アシストモータと前
記動力伝達部材との間に、第2一方向クラッチを有する
第2動力伝達系が設けられる電動補助自転車において、
電動アシストモータの作動を制御するためのモータ制御
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電動補助自転車は、たとえ
ば特開平7−40878号公報等により既に知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
電動アシストモータからのアシスト力を後輪に付与して
いる状態での自転車速度を代表する回転速度を検出する
ための回転速度検出手段が、クランク軸と同軸である動
力伝達部材に関連して設けられている。すなわち第1動
力伝達系の一部を構成する遊星歯車機構における外周歯
車が動力伝達部材に結合されており、その外周歯車の外
周の歯が被検出部とされ、該被検出部を検出するセンサ
がケーシングに固定されている。ところが、電動アシス
トモータからのアシスト力を動力伝達部材に作用させて
いる状態で、動力伝達部材の回転速度は電動アシストモ
ータの回転速度に比べて低く、そのように回転速度が低
い部材の回転速度を検出することから、上述のように比
較的大径である外周歯車を用いる必要が生じるととも
に、検出精度を高めるためにホール素子等の比較的高価
な半導体素子をセンサとして用いる必要があり、回転速
度検出手段だけでなくケーシングの大型化を招くととも
にコスト高を招くことになる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、小型化および低コスト化を可能として自転車
速度を代表する回転速度を検出し得るようにした上で、
モータ制御を円滑に行い得るようにした電動補助自転車
におけるモータ制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車体フレームに支持されたケーシングで
回転自在に支承されるとともに両端にクランクペダルを
それぞれ有するクランク軸と、後輪に動力を伝達する動
力伝達部材との間に、第1一方向クラッチを有する第1
動力伝達系が設けられ、前記ケーシングに固定的に取付
けられる電動アシストモータと前記動力伝達部材との間
に、第2一方向クラッチを有する第2動力伝達系が設け
られる電動補助自転車において、電動アシストモータお
よび第2一方向クラッチ間で第2動力伝達系の一部を構
成する回転部材の回転速度を検出する回転速度検出手段
と、クランクペダルの入力トルクを検出するトルク検出
手段と、それらの検出手段の検出値に基づいて電動アシ
ストモータの作動を制御するとともに回転速度検出手段
による検出回転速度が前回の回転速度から設定値を超え
て変化した場合には前回の回転速度に該設定値を加算し
た値を電動アシストモータの作動制御用回転速度として
用いるコントローラとを含むことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0007】図1ないし図13は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は電動補助自転車の側面図、図2は
モータユニットの縦断側面図であって図3の2−2線断
面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の要部
拡大図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図4の6
−6線断面図、図7はスライダインナーおよびクラッチ
内輪の係合状態を図4の7−7線矢視方向から見て示す
図、図8は電動アシストモータの制御装置の構成を示す
ブロック図、図9はコントローラで設定されるメインル
ーチンを示すフローチャート、図10はコントローラで
の割込み処理を示すフローチャート、図11はコントロ
ーラでの割込み処理を説明するための図、図12はモー
タロック判別処理を行なうサブルーチンのフローチャー
ト、図13は踏込み操作を一旦停止したときの回転速度
の変化を示す図である。
【0008】先ず図1において、この電動補助自転車
は、側面視で略U字状をなす車体フレーム21を備え、
該車体フレーム21の前端のヘッドパイプ22にフロン
トフォーク23が操向可能に支承され、該フロントフォ
ーク23の下端に前輪WF が軸支され、フロントフォー
ク23の上端にバーハンドル24が設けられる。また車
体フレーム21の下部には、電動アシストモータ30を
有するモータユニット31が設けられており、該モータ
ユニット31の後部上方で車体フレーム21から後下が
りに延びるとともにモータユニット31の後方では略水
平に延出される左、右一対のリヤフォーク25…間に後
輪WR が軸支され、両リヤフォーク25…および車体フ
レーム21の後部間には左、右一対のステー26…が設
けられる。さらに車体フレーム21の後部には、上端に
シート27を備えるシートポスト28が、シート27の
上下位置を調整可能として装着されており、シート27
の後方側にはキャリア29が固定配置される。
【0009】両端にクランクペダル32,32をそれぞ
れ有するクランク軸33がモータユニット31で回転自
在に支承され、該クランク軸33から動力を伝達可能で
あるとともに前記電動アシストモータ30からのアシス
ト力をも作用させ得る駆動スプロケット34と、後輪W
R の車軸に設けられた被動スプロケット35とに無端状
のチェーン36が巻掛けられる。
【0010】電動アシストモータ30の作動は、モータ
ユニット31の前方側で車体フレーム21の下部に固定
的に支持されたコントローラ37で制御されるものであ
り、該コントローラ37は、電動アシストモータ30の
回転数および入力ペダル32,32による入力トルクに
基づいて電動アシストモータ30の作動を制御する。
【0011】ヘッドパイプ22にはブラケット43を介
してフロントバスケット38が取付けられる。しかも該
フロントバスケット38の背面部に配置されるバッテリ
収納ケース39も前記ブラケット43に取付けられてお
り、電動アシストモータ30に電力を供給するためのバ
ッテリ40がバッテリ収納ケース39に挿脱可能に収納
される。
【0012】ところで、車体フレーム21の大部分はカ
バー41で覆われており、該カバー41の上部に、バッ
テリ40からコントローラ37および電動アシストモー
タ30に電力を供給するためのメインスイッチ42が配
設される。
【0013】図2、図3および図4を併せて参照して、
モータユニット31のケーシング45は、左ケーシング
半体46と、該左ケーシング半体46との間に第1収納
室49を形成して左ケーシング半体46に結合される右
ケーシング半体47と、左ケーシング半体46との間に
第2収納室50を形成して左ケーシング半体46に結合
されるカバー48とから成り、左、右ケーシング半体4
6,47が一対のボルト51,51により車体フレーム
21の下部に共締めされる。
【0014】クランク軸33は、その大部分を第1収納
室49内に配置するようにしてケーシング45に回転自
在に支承されるものであり、ボールベアリング52を介
して右ケーシング半体47に支承された動力伝達部材と
しての回転筒体53の内周に、前記クランク軸33の右
端部がローラベアリング54を介して支承され、クラン
ク軸33の左端部はボールベアリング55を介して左ケ
ーシング半体46に支承される。而して右ケーシング半
体47の右側方に配置される駆動スプロケット34が前
記回転筒体53に結合される。
【0015】クランク軸33の左右両端のクランクペダ
ル32,32による踏力は、第1動力伝達系56を介し
てクランク軸33から駆動スプロケット34に伝達され
る。またケーシング45には、電動アシストモータ30
が取付けられており、この電動アシストモータ30の出
力は、クランクペダル32,32による踏力をアシスト
すべく第2動力伝達系57を介して駆動スプロケット3
4に伝達される。
【0016】クランク軸33の動力を駆動スプロケット
34に伝達するための第1動力伝達系56は、第1収納
室49内に配置されるものであり、クランク軸33に連
結されるトーションバー58と、回転筒体53およびト
ーションバー58間に設けられる第1一方向クラッチ5
9とで構成される。
【0017】図5および図6を併せて参照して、クラン
ク軸33には、その軸線に沿って延びるスリット60が
設けられており、トーションバー58は、前記スリット
60の左右内壁面60a,60b間に回転自在に嵌合す
る円柱状の軸部58aと、該軸部58の左端(図4の下
端)から両側方に突出する腕部58bと、前記軸部58
aの右端(図4の上端)から両側方に突出する腕部58
cとを有して、前記スリット60に装着される。
【0018】トーションバー58の一方の腕部58b
は、スリット60の左右内壁面60a,60aに密に嵌
合してクランク軸33に一体に結合される。またトーシ
ョンバー58の他方の腕部58cは、前記左右内壁面6
0a,60aとの間に隙間α,αを形成してスリット6
0に遊嵌されており、トーションバー58の軸部58a
は、腕部58cが前記隙間α,α分だけ遊動する範囲で
捩れ変形することができる。
【0019】第1一方向クラッチ59は、相対回転自在
としてクランク軸33を同軸に囲繞するリング状のクラ
ッチ内輪61と、該クラッチ内輪61を同軸に囲繞する
クラッチ外輪としての回転筒体53と、クラッチ内輪6
1の外周に枢支されるとともに環状のスプリング63で
拡開方向に付勢された複数たとえば4個のラチェット爪
62…とを備え、クラッチ内輪61の内周に設けられた
一対の凹部61a,61aにトーションバー58の腕部
58cの両端が嵌合され、回転筒体53の内周には、前
記各ラチェット爪62…を係合せしめるラチェット歯6
4が形成される。
【0020】このような第1一方向クラッチ59によれ
ば、クランクペダル32,32を踏んでクランク軸33
を正転させると、クランク軸33のトルクがトーション
バー58、第1一方向クラッチ59および回転筒体53
を介して駆動スプロケット34に伝達されるが、クラン
クペダル32,32を踏んでクランク軸33を逆転させ
たときには、第1一方向クラッチ59がスリップしてク
ランク軸33の逆転が許容される。
【0021】ところで、クランクペダル32,32から
クランク軸33に図6の矢印a方向のトルクが入力され
たとき、後輪WR の負荷が回転筒体53およびラチェッ
ト爪62…を介して伝達されるクラッチ内輪61が、前
記矢印a方向のトルクに対して抵抗するため、トーショ
ンバー58の腕部58cがクランク軸33に対して矢印
b方向に捩じれて相対回転する。その結果、クランク軸
33およびクラッチ内輪61との間に、クランク軸33
に入力されたトルクに応じた相対回転が生じることにな
る。
【0022】クランク軸33の外周に、スライダインナ
ー66が相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に支持さ
れており、このスライダインナー66の外周には、複数
のボール67…を介してスライダアウター68が相対回
転自在に支持される。
【0023】図7で明示するように、第1一方向クラッ
チ59におけるクラッチ内輪61のスライダインナー6
6側の端面には凹状のカム面61bが設けられ、スライ
ダインナー66には、該カム面61bに係合する凸状の
カム面66aが設けられる。
【0024】左ケーシング半体46に支点ピン69を介
して基端部が揺動可能に支承された検出レバー70の中
間部が、前記クラッチ内輪61とは反対側からスライダ
アウター68に当接される。一方、前記検出レバー70
とともにトルク検出手段STを構成するストロークセン
サ71が左ケーシング半体46に取付けられており、該
ストロークセンサ71の検出子71aに前記検出レバー
70の先端が当接される。さらに検出レバー71および
左ケーシング半体46間にはばね72が縮設されてお
り、検出レバー71が該ばね72のばね力によりスライ
ダアウター68に弾発的に当接され、スライダアウター
68およびスライダインナー66は、クラッチ内輪61
側に向けて付勢される。
【0025】クランクペダル32,32からクランク軸
33へのトルク入力に応じて、トーションバー58に捩
れが生じると、図7で示すように、スライダインナー6
6がクラッチ内輪61に対して矢印c方向に相対回転
し、スライダインナー66のカム面66aがクラッチ内
輪61のカム面61bに押付けられる。その結果、スラ
イダインナー66がばね72のばね力に抗してクランク
軸33の軸線に沿って矢印d方向に摺動し、スライダイ
ンナー66とともに移動するスライダアウター68で押
された検出レバー70が支点ピン69まわりに揺動する
ことにより、ストロークセンサ71の検出子71aが押
圧される。この検出子71aのストロークは、トーショ
ンバー58の捩れ量、すなわちクランクペダル32,3
2から入力される入力トルクに比例するものであり、ト
ルク検出手段ST で入力トルクが検出されることにな
る。
【0026】再び図2および図3において、電動アシス
トモータ30の動力を駆動スプロケット34に伝達する
ための第2動力伝達系57は、第2収納室50内で電動
アシストモータ30の回転軸73に固着された駆動ギヤ
74と、第2収納室50内で第1アイドル軸75の一端
に固着されて前記駆動ギヤ74に噛合される第1中間ギ
ヤ76と、第1収納室49内で第1アイドル軸75に一
体に設けられる第2中間ギヤ77と、第2中間ギヤ77
に噛合される第3中間ギヤ78と、第3中間ギヤ78と
同軸に配置される第2アイドル軸79と、第3中間ギヤ
78および第2アイドル軸79間に設けられる第2一方
向クラッチ80と、第1収納室49内で第2アイドル軸
79に一体に設けられる第4中間ギヤ81と、駆動スプ
ロケット34が結合されている回転筒体53に一体に設
けられるとともに第4中間ギヤ81に噛合される被動ギ
ヤ82とを備える。
【0027】第1アイドル軸75は、電動アシストモー
タ30の回転軸73と平行な軸線を有するものであり、
右ケーシング半体47および第1アイドル軸75間にボ
ールベアリング83が、また左ケーシング半体46およ
び第1アイドル軸75間にボールベアリング84が介装
される。第2アイドル軸79は第1アイドル軸75と平
行な軸線を有するものであり、右ケーシング半体47お
よび第2アイドル軸79間にボールベアリング85が、
また左ケーシング半体46および第2アイドル軸79間
にボールベアリング86が介装される。
【0028】このような第2動力伝達系57では、電動
アシストモータ30の作動に伴なうトルクが減速されて
駆動スプロケット34に伝達されるが、電動アシストモ
ータ30の作動が停止したときには、第2一方向クラッ
チ80の働きにより第2アイドル軸79の空転が許容さ
れ、クランクペダル32,32の踏力による駆動スプロ
ケット34の回転が妨げられることはない。
【0029】図8において、電動アシストモータ30を
駆動するモータ駆動回路89は、コントローラ37によ
り制御されるものであり、該コントローラ37には、ト
ルク検出手段ST の検出値が入力されるとともに、回転
速度検出手段SR の検出値が入力され、コントローラ3
7は、前記両検出手段ST ,SR の検出値に基づいて電
動アシストモータ30の作動を制御するための信号を出
力する。
【0030】ところで、回転速度検出手段ST は、電動
アシストモータ30による動力アシスト状態での自転車
速度を代表する回転速度を検出するものであり、図2お
よび図3で示すように、被検出部としてのリラクタ87
と、電磁ピックアップコイル式のセンサ88とで構成さ
れる。而して外周に突部87aを有するリラクタ87
が、電動アシストモータ30および第2一方向クラッチ
80間で第2動力伝達系57の一部を構成する回転部材
としての電動アシストモータ30の回転軸73に固定さ
れ、センサ88は、前記突部87aに近接、対向可能な
検出部88aを有してケーシング45の左ケーシング半
体46に固定される。
【0031】この回転速度検出手段ST からは、突部8
7aが検出部88aで検出される毎に、すなわち回転軸
73の回転速度に応じて時間間隔をあけたパルスが出力
される。
【0032】ところで、コントローラ37では、図9で
示すメインルーチンに従って電動アシストモータ30の
デューティ制御が実行されるものであり、図9のステッ
プS1では、回転速度NCRMが「0」に設定され、ス
テップS2ではトルク検出手段ST の検出値が入力トル
クTQRMと設定される。
【0033】ステップS3では、回転速度NCRMおよ
び入力トルクTQRMによって定まるマップにより、電
動アシストモータ30の駆動デューティ比Dが設定され
る。而して前記マップは、回転速度NCRMの増大に応
じて駆動デューティ比Dを大きく、また入力トルクTQ
RMの増大に応じて駆動デューティ比Dを大きくするよ
うに設定されている。
【0034】しかも回転速度NCRMについては、図1
0で示すように、回転速度検出手段ST からのパルス入
力に応じた割込み処理により演算されるものであり、図
10のステップS11では、回転速度検出手段ST の検
出回転速度NCRIが、(1/パルス時間)として演算
され、次のステップS12では、回転速度NCRMが、
前回の回転速度NCRMに設定値NCRUPを加算した
値(NCRM+NCRUP)および検出回転速度NCR
Iのいずれか小さい方を選択して、回転速度NCRMと
する処理が行なわれる。
【0035】すなわち、回転速度検出手段ST からのパ
ルス入力に応じて、検出回転速度NCRIが図11の破
線で示すように、前回のパルス入力時の回転速度から設
定値NCRUPを超えて変化した場合には、図11の実
線で示すように、前回の回転速度に前記設定値NCRU
Pを加算した値が電動アシストモータ30の作動を制御
するための回転速度NCRMとして用いられることにな
り、電動アシストモータ30の作動制御にあたって回転
速度NCRMの変化量が設定値NCRUP以下に抑えら
れることになる。
【0036】再び図9において、ステップS3での駆動
デューティ比設定後のステップS4では、設定された駆
動デューティ比Dによる電動アシストモータ30の作動
制御が実行される。
【0037】またステップS4を経過した後のステップ
S5では、モータロック判別が、図12で示すサブルー
チンに従って実行されるものであり、図12のステップ
S21では、モータ回転中か否かが判定され、回転中で
あるときには、ステップS22でカウンタをリセット
し、カウント値TASSを「0」に設定する。またモー
タ回転中ではなかったとき、すなわち回転速度検出手段
T で検出値が得られなかったときには、ステップS2
3でモータ制御中か否かが判定され、非制御中であると
きにはステップS23からステップS22に進んでカウ
ンタがリセットされる。
【0038】ステップS23において、モータ制御中で
あると判定されたとき、すなわちモータ制御中であるに
もかかわらず電動アシストモータ30が停止状態にある
ときには、ステップS24に進んでカウンタによるカウ
ントが実行され、カウント値TASSが、前回のカウン
ト値TASSに加算値(D/D0)を加算した値として
設定される。ここで、加算値(D/D0)は、現在の駆
動デューティ比Dが所定の駆動デューティ比D0で除算
された値であり、現在の駆動デューティ比Dが大きけれ
ば大きい値となるものであり、現在の駆動デューティ比
Dが大きければ大きい程カウントが速く進むことにな
る。
【0039】ステップS24を経過した後のステップS
25では、カウント値TASSが所定値TASS0以上
となったかどうかが判定され、TASS≧TASS0で
あると判定されたときに、ステップS26で電動アシス
トモータ30がロック状態にあると判定される。
【0040】このようなモータロック判別によれば、電
動アシストモータ30が何らかの原因によってロック状
態に陥ったときに、その電動アシストモータ30の駆動
デューティ比Dが大きい程速やかにロック状態にあるこ
とが判定されることになる。而して電動アシストモータ
30のロック状態において、駆動デューティ比Dが大き
い程、電動アシストモータ30への印加電流が大きいの
で、印加電流に対応した時間で電動アシストモータ30
のロック状態を判定することができ、電動アシストモー
タ30に関連する電気回路での焼損等を効果的に防止す
ることができる。
【0041】次にこの実施例の作用について説明する
と、電動補助自転車を走行させるべく乗員がクランクペ
ダル32,32を踏むと、クランク軸33の動力が第1
動力伝達系56を介して駆動スプロケット34に伝達さ
れ、チェーン36および被動スプロケット35を介して
後輪WR に動力が伝達されることになる。
【0042】このときのクランクペダル32,32によ
る入力トルクがトルク検出手段STによって検出され
る。また自転車速度を代表する回転速度として電動アシ
ストモータ30の回転速度が回転速度検出手段SR で検
出されるものであり、両検出手段ST ,SR の検出値に
応じたアシスト動力を電動アシストモータ30で発揮さ
せることにより、乗員の負荷を軽減することができる。
【0043】このような電動補助自転車において、回転
速度検出手段SR は、電動アシストモータ30および第
2一方向クラッチ80間で第2動力伝達系57の一部を
構成する電動アシストモータ30の回転軸73に固定さ
れたリラクタ87と、ケーシング45に取付けられたセ
ンサ88とで構成されるものであり、回転筒体53の回
転速度を検出していた従来のものと比べると、回転軸7
3の回転速度が回転筒体53の回転速度よりも大である
ことから、リラクタ87を比較的小型のものとして回転
速度検出手段SR およびケーシング45の小型化を図る
ことが可能となるとともに、ホール素子等の高価な半導
体素子を用いることなく比較的安価な電磁ピックアップ
式のセンサ88を用いることが可能であり、コスト低減
を図ることができる。
【0044】ところで、回転速度検出手段SR が、第2
動力伝達系57において第2一方向クラッチ80よりも
電動アシストモータ30側に配設されていることから、
回転速度検出手段SR の検出値をそのまま用いて電動ア
シストモータ30の作動を制御を行なっていたのでは、
電動アシストモータ30による動力アシスト状態の途中
で入力トルクが減少したときに、電動アシストモータ3
0の回転にハンチングが生じ、電動補助自転車の搭乗者
に踏み抜けショックが生じることになる。すなわち図1
3(a)で示すように、クランクペダル32,32の踏
込みを一旦停止した後に再踏込みを行なうと、踏込みト
ルクの減少に伴って電動アシストモータ30の回転速度
が小さくなり、第2動力伝達系57の第2一方向クラッ
チ80が切れ、電動アシストモータ30の回転速度は、
図13(b)の一点鎖線で示すように一層低くなり、駆
動スプロケット34の回転速度増大に遅れて上昇するこ
とになる。この際、電動アシストモータ30の回転速度
は駆動スプロケット34に対して、第2一方向クラッチ
80を介して伝達される機構上の構成により、或る時間
Tの間は駆動スプロケット34の回転速度よりも高くな
ることが可能であるため、回転速度検出手段SR の検出
値をそのまま用いて電動アシストモータ30の作動制御
が行なわれていると、駆動デューティ比Dが実際の駆動
スプロケット34の回転数に対してよりも大きく設定さ
れることにより、第2一方向クラッチ80の接続後に、
図13(a)の一点鎖線で示すように電動補助自転車の
搭乗者に踏み抜けショックを与えるとともに、第2一方
向クラッチ80以降の各回転部材の回転速度を増大させ
て電動補助自転車を一瞬加速させた後に、定常状態に入
ることになる。
【0045】これに対し、コントローラ37は、電動ア
シストモータ30の作動制御に用いる回転速度NCRM
の変化量を設定値NCRUP以下に抑えるようにしてい
るので、踏込みトルクの増大に遅れて上昇する回転軸7
3の回転速度の上昇率は、電動アシストモータ30の駆
動デューティ比Dが比較的低く設定されることにより、
図13(b)の破線で示すように比較的低く、したがっ
て第2一方向クラッチ80の接続時に電動補助自転車の
搭乗者に踏み抜けショックを与えることがなく、第2一
方向クラッチ80の接続後に定常の自転車速度に対応し
た速度まで円滑に移行することになる。
【0046】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0047】たとえば、回転速度検出手段ST を構成す
るリラクタ87およびセンサ88の相対位置関係は、図
2および図3で示した相対位置に限定されるものではな
く、またリラクタ87およびセンサ88が電動アシスト
モータ30に内蔵されていてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電動アシ
ストモータおよび第2一方向クラッチ間で第2動力伝達
系の一部を構成する回転部材の回転速度を回転速度検出
手段で検出することにより、比較的回転速度の速い回転
部材の回転速度で自転車速度を代表させるようにして、
回転速度検出手段およびケーシングの小型化を図るとと
もに低コスト化を図ることができる。
【0049】また回転速度検出手段およびトルク検出手
段の検出値に基づいて電動アシストモータの作動を制御
するコントローラにおいて、回転速度検出手段による検
出回転速度が前回の回転速度から設定値を超えて変化し
た場合には前回の回転速度に該設定値を加算した値を電
動アシストモータの作動制御用回転速度として用いるこ
とにより、電動アシストモータおよび第2一方向クラッ
チ間で第2動力伝達系の構成部材の回転速度を検出する
ようにしたにもかかわらず、電動アシストモータによる
動力アシスト状態の途中で入力トルクが減少し、第2一
方向クラッチが再接続したときにも電動アシストモータ
の回転にハンチングが生じることを防止し、電動補助自
転車の搭乗者に踏み抜けショックを与えることも防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動補助自転車の側面図である。
【図2】モータユニットの縦断側面図であって図3の2
−2線断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】スライダインナーおよびクラッチ内輪の係合状
態を図4の7−7線矢視方向から見て示す図である。
【図8】電動アシストモータの制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】コントローラで設定されるメインルーチンを示
すフローチャートである。
【図10】コントローラでの割込み処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】コントローラでの割込み処理を説明するため
の図である。
【図12】モータロック判別処理を行なうサブルーチン
のフローチャートである。
【図13】踏込み操作を一旦停止したときの回転速度の
変化を示す図である
【符号の説明】
21・・・車体フレーム 30・・・電動アシストモータ 32・・・クランクペダル 33・・・クランク軸 37・・・コントローラ 45・・・ケーシング 53・・・動力伝達部材としての回転筒体 56・・・第1動力伝達系 57・・・第2動力伝達系 59・・・第1一方向クラッチ 73・・・回転部材としての電動アシストモータの回転
軸 80・・・第2一方向クラッチ SR ・・・回転速度検出手段 ST ・・・トルク検出手段 WR ・・・後輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(21)に支持されたケー
    シング(45)で回転自在に支承されるとともに両端に
    クランクペダル(32)をそれぞれ有するクランク軸
    (33)と、後輪(WR )に連動、連結された動力伝達
    部材(53)との間に、第1一方向クラッチ(59)を
    有する第1動力伝達系(56)が設けられ、前記ケーシ
    ング(45)に固定的に取付けられる電動アシストモー
    タ(30)と前記動力伝達部材(53)との間に、第2
    一方向クラッチ(80)を有する第2動力伝達系(5
    7)が設けられる電動補助自転車において、電動アシス
    トモータ(30)および第2一方向クラッチ(80)間
    で第2動力伝達系(57)の一部を構成する回転部材
    (73)の回転速度を検出する回転速度検出手段
    (SR)と、クランクペダル(32)の入力トルクを検
    出するトルク検出手段(ST )と、それらの検出手段
    (SR ,ST )の検出値に基づいて電動アシストモータ
    (30)の作動を制御するとともに回転速度検出手段
    (SR )による検出回転速度が前回の回転速度から設定
    値を超えて変化した場合には前回の回転速度に該設定値
    を加算した値を電動アシストモータ(30)の作動制御
    用回転速度として用いるコントローラ(37)とを含む
    ことを特徴とする電動補助自転車におけるモータ制御装
    置。
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ES97111475T ES2188827T3 (es) 1996-07-09 1997-07-07 Bicicleta asistida por motor.
EP97111475A EP0818386B1 (en) 1996-07-09 1997-07-07 Motor-assisted bicycle
DE1997617553 DE69717553T2 (de) 1996-07-09 1997-07-07 Fahrrad mit Hilfsmotor
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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