JP6778520B2 - 電動補助自転車及び駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は電動補助自転車及びそれに搭載される駆動システムに関する。
運転者がペダルを踏む力(踏力)を電動モータで補助する電動補助自転車が利用されている。電動補助自転車では、一般的に、クランク軸に設けられているトルクセンサで踏力が検知され、電動モータは踏力に応じた補助力を出力する。
特開2014−139068号公報
運転者はペダル上に立った姿勢で、車体を左右方向に揺らしながら自転車を漕ぐ場合がある。この場合には、通常の走行時と同様の大きさの補助力で電動モータを駆動するのは、必ずしも好ましくない。例えば急な上り坂を走行するとき、運転者は車体を左右方向に揺らしながら自転車を漕ぐ場合がある。このような場合には、通常よりも大きな補助力を電動モータが出力すれば、運転者はより快適に上り坂を走行できる。
本発明の目的の一つは、運転者が車体を左右に揺らしながら自転車を漕ぐ場合に、より快適な走行を実現できる電動補助自転車とそれに搭載される駆動システムを提供することにある。
(1)本発明に係る駆動システムは、ペダルに加えられる踏力を検知するための第1センサと、車体の左右方向への揺れを検知するための第2センサと、運転者による駆動輪の駆動を補助する電動モータと、前記ペダルに加えられる踏力に基づいて前記電動モータを制御する制御装置と、を有している。前記制御装置は、前記電動モータの制御モードとして、通常走行において行う第1モードと、少なくとも前記第2センサの出力に基づいて運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行していると判断する場合に、前記第1モードとは異なる制御で前記駆動輪の駆動を補助する第2モードとを有している。
本発明によれば、運転者が車体を左右に揺らしながら自転車を漕ぐ場合に、より快適な走行を実現できる。
(2)(1)に記載される駆動システムにおいて、前記第1センサで検知する踏力が前記第1モードと前記第2モードとにおいて同じ場合に、前記第2モードにおける前記電動モータの出力は前記第1モードにおける前記電動モータの出力とは異なってもよい。
(3)(1)又は(2)に記載される駆動システムにおいて、左方向と右方向のうちの一方向への車体の傾斜を第1の傾斜とし、前記左方向と前記右方向のうちの他方向への車体の傾斜を第2の傾斜としたとき、前記制御装置は前記第1の傾斜と前記第2の傾斜とを合わせて複数回検知したときに、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行していると判断してもよい。言い換えれば、前記制御装置は前記第1の傾斜を少なくとも1回検知し且つ前記第2の傾斜を少なくとも1回検知したときに、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行していると判断してもよい。これによれば、運転者が車体を左右に揺らしながら走行しているか否かの判断をより正確に行うことができる。
(4)(1)乃至(3)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、前記制御装置は、前記第2センサの出力に基づいて、車体の左右方向への傾斜角を検知し、前記制御装置は、車体の左右方向への傾斜角に基づいて、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行しているか否かを判断してもよい。
(5)(1)乃至(3)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、前記制御装置は、前記第2センサの出力に基づいて、車体の左右方向での加速度を検知し、前記制御装置は、車体の左右方向での加速度に基づいて、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行しているか否かを判断してもよい。
(6)(1)乃至(5)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化するセンサが設けられており、前記制御装置は、走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化する前記センサの出力と前記第2センサの出力とに基づいて、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行しているか否かを判断してもよい。これによれば、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行しているか否かの判断の正確性を向上できる。
(7)(6)に記載される駆動システムにおいて、走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化する前記センサとして、前記第1のセンサが設けられてもよい。これによれば、駆動システムの部品数の増加を抑えることができる。
(8)(6)に記載される駆動システムにおいて、走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化する前記センサとして、前記ペダルが設けられているクランク軸の回転を検知するための第3センサが設けられてもよい。
(9)(1)乃至(8)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、前記制御装置は、前記第1モードにおいて、前記第1センサを通して検知した踏力と第1補助率とに応じた補助力を前記電動モータが出力するように前記電動モータを制御してもよい。そして、前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第1補助率とは異なる第2補助率と前記第1センサを通して検知した踏力とに応じた補助力を前記電動モータが出力するように前記電動モータを制御してもよい。
(10)(1)乃至(9)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、前記第1モードにおいて前記電動モータが出力する補助力は、前記ペダルが設けられているクランク軸の回転に応じて変動しており、前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の極小値が前記第1モードでの補助力の極小値よりも高くなるように前記電動モータを制御してもよい。これによれば、第2モードにおいて電動モータの出力を増すことができる。
(11)(1)乃至(10)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の振幅が前記第1モードでの補助力の振幅よりも小さくなるように前記電動モータを制御してもよい。これによれば、第2モードにおいて電動モータの出力を滑らかにできる。
(12)(1)乃至(9)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の振幅が前記第1モードでの補助力の振幅よりも大きくなるように前記電動モータを制御してもよい。
(13)(12)に記載される駆動システムにおいて、前記制御装置は、前記第1モードにおいて、前記ペダルに加えられる踏力の変動によらず補助力が一定となるように前記電動モータを制御しており、前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の振幅が生じるように前記電動モータを制御してもよい。
(14)(1)乃至(13)のいずれかに記載される駆動システムにおいて、前記第2モードによる制御が実行されていることを運転者に通知するための通知装置がさらに設けられてもよい。
(15)本発明に係る電動補助自転車は(1)乃至(14)のいずれかに記載される駆動システムを有している。
本発明の実施形態に係る電動補助自転車の一例を示す側面図である。 図1に示す電動補助自転車の構成を示すブロック図である。 車体の正面を概略的に示す図である。 制御装置が実行する処理を示すブロック図である。 制御装置が有している立ち漕ぎ走行判定部が行う処理を説明するための図である。図5(a)は立ち漕ぎ走行における傾斜角の変化の例を示している。図5(b)は立ち漕ぎ走行における踏力トルクの変化の例を示している。 制御装置が有している立ち漕ぎ走行判定部が実行する処理の例を示すフロー図である。 制御装置が有している目標補助力算出部が実行する処理の一例を説明するための図である。この図では、補助率と車速との関係の一例が示されている。 制御装置が有している目標補助力算出部が実行する処理の他の例を説明するための図である。 制御装置が有している目標補助力算出部が実行する処理のさらに他の例を説明するための図である。 図2に示す電動補助自転車の変形例を示すブロック図である。 図10に示す電動補助自転車の制御装置が有する処理を説明するための図である。 図10に示す電動補助自転車において立ち漕ぎ走行判定部が実行する処理の例を示すフロー図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態の一例である電動補助自転車100の側面図である。図2は電動補助自転車100の構成を示すブロック図である。図2において太い実線は動力の伝達を表し、細い実線は信号や電流を表している。電動補助自転車100は運転者の踏力を補助するための駆動システム10を有している。駆動システム10は、後述する電動モータ21や、制御装置30、モータ駆動装置39、及びセンサ41、42、43、45、51などの電装品で構成される。
[全体構成]
図1に示すように、電動補助自転車100はクランク軸2を有している。クランク軸2の両端にはペダル2aが取り付けられている。クランク軸2はサドルポスト11の下端で支持されている。サドルポスト11の上端にはサドル18が固定されている。電動補助自転車100の前部には、ハンドルポスト8と、ハンドルポスト8の上部に固定されているハンドル7と、ハンドルポスト8の下部に固定されているフロントフォーク19と、フロントフォーク19の下端で支持されている前輪9とが設けられている。ハンドルポスト8はフレーム17の前端に設けられているヘッドパイプ17aで支持されている。フレーム17の形状は図1に示す例に限られず、適宜変更されてもよい。
図1に示すように、電動補助自転車100はドライブユニット20を有している。ドライブユニット20は、運転者による後輪6の駆動を補助する補助力(補助トルク)を出力する電動モータ21(図2参照)や減速機25(図2参照)で構成される。電動モータ21はバッテリ22から供給される電力で駆動する。電動補助自転車100の例では、バッテリ22はサドルポスト11の後側に取り付けられ、ドライブユニット20はクランク軸2の後側に配置されている。電動モータ21とバッテリ22の位置は電動補助自転車100の例に限られず、適宜変更されてよい。
ペダル2aを通してクランク軸2に加えられた力は、図2に示すように一方向クラッチ23を通して合力伝達機構24に伝えられる。また、電動補助自転車100の例では、電動モータ21から出力される動力(補助力)は減速機25と一方向クラッチ26とを通して合力伝達機構24に伝えられる。合力伝達機構24は軸や、軸に設けられている回転部材、チェーン5(図1)などによって構成され、クランク軸2に加えられた力と電動モータ21から出力される動力とを合成する。合力伝達機構24の一例では、2つの力は共通の軸や共通の回転部材に入力されることによって合成される。他の例として、クランク軸2に加えられた力と電動モータ21から出力される力の双方がチェーン5に入力されて、合成されてもよい。合力伝達機構24で合成された動力は、図2に示すように、例えば変速機構27と一方向クラッチ28とを通して後輪6に伝えられる。電動補助自転車100は変速機構27を有していなくてもよい。
[センサ]
電動補助自転車100は運転者がペダル2aに加える踏力を検知するためのセンサを有している。このセンサは、例えばクランク軸2のトルクに応じた信号を出力するトルクセンサ41(図2参照)である。トルクセンサ41は、例えばクランク軸2に設けられている磁歪式のセンサであるが、他の種類のセンサでもよい。以下では、トルクセンサ41で検知するトルク、すなわち、運転者がペダル2aに加える踏力に起因するクランク軸2のトルクを「踏力トルク」と称する。
電動補助自転車100は、電動モータ21の回転速度に応じた信号を出力するモータ回転センサ(エンコーダ)42と、クランク軸2の回転速度に応じた信号を出力するクランク回転センサ45とを有している。さらに、電動補助自転車100は前輪9の回転速度に応じた信号を出力する前輪回転センサ43を有している。センサ41、42、43、45の出力信号は、電動モータ21を制御する制御装置30に入力される。
電動補助自転車100は、さらに、車体の左右方向への揺れを検知するためのセンサを有している。電動補助自転車100の例では、揺れを検知するためのセンサとして傾斜角センサ51が設けられている。制御装置30は、傾斜角センサ51の出力に基づいて、車体の左右方向での傾斜角を検知する。図3は車体の正面を概略的に示す図である。本実施形態において、車体の傾斜角とは、鉛直方向に沿った直線C1から車体の上下方向に沿った直線C2までの角度θである。傾斜角センサ51は、例えば直交する2方向における加速度に応じた信号を出力する2軸の加速度センサである。なお、傾斜角センサ51の種類は、制御装置30が傾斜角センサ51の出力に基づいて傾斜角θを算出できるものであれば、特に限定されない。例えば、傾斜角センサ51はジャイロセンサと加速度センサとで構成されてもよい。また、傾斜角センサ51は液面が水平に維持されることを利用する液封入容量式傾斜センサでもよい。また、傾斜角センサ51は3軸の加速度センサでもよい。
[制御装置]
電動補助自転車100はトルクセンサ41の出力に基づいて、電動モータ21を制御する制御装置30を有している。制御装置30は、電動モータ21の制御に係るプログラムやマップを保持しているメモリと、そのプログラムを実行するマイクロプロセッサとを有している。制御装置30はトルクセンサ41の出力に基づいて踏力トルクを検知し、電動モータ21が踏力トルクに応じた補助力を出力するように、電動モータ21を制御する。制御装置30は、目標とする補助力に応じた指令値をモータ駆動装置39に出力する。モータ駆動装置39はバッテリ22の電力を受け、指令値に応じた電力を電動モータ21に供給する。
運転者はサドルから腰を浮かせた状態で車体を左右に揺らしながら走行する場合がある。例えば登坂を走行する場合に、運転者は車体を左右に揺らしながらペダル2aを漕ぐ場合がある。運転者が車体を左右に揺らしながら走行している場合、制御装置30は通常走行とは異なる制御で後輪6の駆動を補助する。以下では、運転者がサドルから腰を浮かせた状態で車体を左右に揺らしながら行う走行を「立ち漕ぎ走行」と称する。ここで、通常走行とは立ち漕ぎ走行以外の走行である。
図4は制御装置30が実行する処理を示すブロック図である。制御装置30は、立ち漕ぎ走行判定部31、モード選択部32、目標補助力算出部33、モータ制御部34、及び通知制御部35を有している。これらは、制御装置30を構成するマイクロプロセッサがメモリに保存されているプログラムを実行することによって実現される。
[立ち漕ぎ走行判定部]
立ち漕ぎ走行判定部31は立ち漕ぎ走行がなされているか否かを判断する。立ち漕ぎ走行判定部31は、例えば右方向への車体の傾斜と左方向への車体の傾斜とが複数回連続した場合に、、立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。立ち漕ぎ走行判定部31は、例えば左方向と右方向のうちの一方向への車体の傾斜が検知され、それに続く反対方向への傾斜を検知したときに、立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。他の例としては、立ち漕ぎ走行判定部31は、2回目の傾斜を検知した後、さらに反対方向への傾斜を検知したときに(すなわち傾斜が3回生じたときに)、立ち漕ぎ走行がなされていると判断してもよい。
立ち漕ぎ走行判定部31は傾斜角センサ51の出力に基づいて立ち漕ぎ走行がなされているか否かを判断する。立ち漕ぎ走行においては、2つのペダル2aがペダル2aの回転位置における最上位置と最下位置とにそれぞれ位置するときに、車体が右方向又は左方向に最も傾けられていると推定される。したがって、例えば、2つのペダル2aがそれぞれ最上位置(或いは最上位置の近く)と最下位置(或いは最下位置の近く)とに位置するタイミングで傾斜角が検知され、その傾斜角の絶対値が閾値よりも大きい場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は車両が立ち漕ぎ走行中であると判断する。このようにペダル2aの動きを考慮して立ち漕ぎ走行を判断することにより、判断の正確性を向上できる。例えば、左右に連続的に曲がった道での車両の走行と、立ち漕ぎ走行との識別や、バンク(カーブの外側が高い斜面)での走行と立ち漕ぎ走行との識別が可能となる。
立ち漕ぎ走行判定部31は、傾斜角センサ51に加えて、クランク軸2の回転位置に応じて出力が変動するセンサを利用して、立ち漕ぎ走行がなされているか否かを判断する。このようなセンサの一例には、クランク回転センサ45や、トルクセンサ41がある。立ち漕ぎ走行判定部31は、必ずしもこのようなセンサを利用しなくてもよい。つまり、立ち漕ぎ走行判定部31は傾斜角センサ51の出力だけに基づいて、車両が立ち漕ぎ走行中であるか否かを判断してもよい。
電動補助自転車100の例では、立ち漕ぎ走行判定部31は傾斜角と踏力トルク(すなわちトルクセンサ41の出力)とに基づいて、車両が立ち漕ぎ走行しているか否かを判断する。具体的には、立ち漕ぎ走行判定部31は、踏力トルクに基づいて特定される期間又はタイミングで取得される傾斜角に基づいて、立ち漕ぎ走行がなされているか否かを判断する。より具体的には、踏力トルクのピーク値(極大及び極小)のタイミングで特定される期間又はタイミングにおいて取得された傾斜角の絶対値が、閾値よりも大きい場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。以下において、立ち漕ぎ走行判定部31の処理を詳説する。
図5は立ち漕ぎ走行判定部31が行う処理を説明するための図である。図5(a)は立ち漕ぎ走行における傾斜角の変化の例を示している。図5(b)は立ち漕ぎ走行における踏力トルクの変化の例を示している。図5において横軸は時間である。
図5に示すように、傾斜角と踏力トルクは周期的に変化する。2つのペダル2aがペダル2aの回転位置における最上位置と最下位置とにそれぞれ位置するとき、運転者の踏力は小さくなる。そのため、図5(b)に示すように、踏力トルクが極小となるタイミング(例えば、時点t2、t4)は、2つのペダル2aが最上位置と最下位置とにそれぞれ位置するタイミングと認められる。また、上述したように、立ち漕ぎ走行においては、2つのペダル2aが最上位置と最下位置とにそれぞれ位置するタイミングで、車体が右方向又は左方向に最も大きく傾けられている。したがって、踏力トルクが極小となるタイミング(例えば、時点t2、t4)で、傾斜角は極大又は極小となる。立ち漕ぎ走行判定部31は傾斜角と踏力トルクとの間のこのような関係を利用して、車両が立ち漕ぎ走行しているか否かを判断する。
[立ち漕ぎ走行判定部の詳細]
一例では、立ち漕ぎ走行判定部31は、踏力トルクが極大となる2つのタイミングの間の期間における傾斜角のピーク値を検知し、そのピーク値の絶対値が閾値よりも大きいか否か、及び連続する2つのピーク値の符号が異なるか否かを判断する。こうすることによって、クランク軸2の回転に同期して車体が左右に揺られているか否か、及びその揺れが十分に大きいか否かが判断される。そして、その判断結果が連続して複数回、正(Yes)となる場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は車両が立ち漕ぎ走行していると判断する。図5を参照すると、立ち漕ぎ走行判定部31は、踏力トルクが極大となる2つのタイミング(例えば、t1及びt3)の間の期間における傾斜角のピーク値(極大)θ1を算出し、ピーク値θ1が閾値θthよりも大きいか否かを判断する。また、立ち漕ぎ走行判定部31は、その次に踏力トルクが極大となる2つのタイミング(例えば、t3及びt5)の間の期間における傾斜角のピーク値(極小)θ2を算出し、そのピーク値θ2の絶対値が閾値θthよりも大きいか否か、及びピーク値θ2の符号がピーク値θ1の符号と異なるか否かを判断する。これらの判断結果がいずれも正(Yes)の場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。
なお、判断の回数は2回に限られない。すなわち、立ち漕ぎ走行判定部31は、さらにその次に踏力トルクが極大となる2つのタイミング(例えば、t5及びt6)の間の期間における傾斜角のピーク値(極大)θ3を検知し、ピーク値θ3の絶対値が閾値Athよりも大きいか否か、及びピーク値θ3の符号が前回のピーク値θ2の符号と異なるか否かを判断してもよい。そして、連続する3つの判断結果が正(Yes)となる場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は立ち漕ぎ走行がなされていると判断してもよい。判断の回数は3回よりも多くてもよい。
立ち漕ぎ走行判定部31は、ピーク値の絶対値が閾値よりも大きいか否か、及び、連続する2つのピーク値の符号が異なるか否かだけでなく、踏力トルクの極大が閾値よりも大きいか否かを判断してもよい。
車両が立ち漕ぎ走行していると判断された後、例えば車体の傾斜角のピーク値が閾値θthより小さくなったとき、立ち漕ぎ走行判定部31は車両が通常走行に復帰したと判断する。また、踏力トルクが閾値よりも小さくなったとき、立ち漕ぎ走行判定部31は車両が通常走行に復帰したと判断してもよい。
図6は立ち漕ぎ走行判定部31が実行する処理の例を示すフロー図である。図6に示す処理は車両の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。
まず、立ち漕ぎ走行判定部31は傾斜角と踏力トルクとを取得する(S101)。制御装置30のメモリには、踏力トルクの前回の極大タイミングより後に取得した傾斜角なかのピーク値(最大値又は最小値)が保存される記憶領域が設けられている。立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに既に保存されているピーク値を更新する(S102)。すなわち、立ち漕ぎ走行判定部31は、S101で取得した傾斜角の絶対値が、メモリに記録されている傾斜角(ピーク値)の絶対値よりも大きい場合には、S101で取得した傾斜角を新たなピーク値として上述の記憶領域に記録する。一方、S101で取得した傾斜角の絶対値が、メモリに既に記録されている傾斜角の絶対値よりも小さい場合には、メモリに記録されている傾斜角をピーク値として維持する。これによって、例えば、図5で例示されるピーク値θ1、θ2、θ3がメモリに記録される。
次に、立ち漕ぎ走行判定部31はS101で取得した踏力トルクが極大であるか否かを判断する(S103)。例えば、立ち漕ぎ走行判定部31は前回の処理で取得した踏力トルクと今回の処理で取得した踏力トルクとの差が、ゼロに近い閾値よりも小さくなったときに、今回の処理で取得した踏力トルクが極大であると判断する。S103の処理はこれに限られず、適宜変更されてよい。
S103において、S101で取得した踏力トルクが極大ではない場合、制御装置30の処理はS101に戻る。S103において踏力トルクが極大と判断された場合、メモリに記録されている傾斜角(ピーク値)の絶対値が閾値よりも大きいか否かを判断する(S104)。図5を参照すると、例えば、ピーク値θ2の絶対値が閾値θthよりも大きいか否かを判断する。S104においてメモリに記録されているピーク値が閾値よりも大きい場合、S104の判断結果が正(Yes)である回数がゼロよりも大きいか否かを判断する(S105、以下において、S104の判断が正(Yes)と判断された回数を「揺れカウント数i」と称する。)。揺れカウント数iがゼロである場合(S105の判断結果が「No」である場合)、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iを1にする(S107)。S105において、揺れカウント数iが1以上である場合(S105の判断結果が「Yes」である場合)、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている傾斜角(例えば図5のピーク値θ2)の符号(+又は−)が前回のピーク値(例えば図5のピーク値θ1)の符号と異なるか否かを判断する(S106)。2つのピーク値の符号が互いに異なる場合、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iを1だけ増す(S107)。そして、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iが所定数n以上であるか否かを判断する(S108)。こ所定数nは1以上の数字であり、好ましくは2以上の数字である。揺れカウント数iが所定数n以上である場合、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている「立ち漕ぎ走行フラグ」をオンに設定する(S109)。
また、S104において、メモリに記録されている傾斜角(ピーク値)の絶対値が閾値よりも小さい場合、すなわち図5で示すピーク値θ1、θ2の絶対値が閾値θthよりも小さい場合、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iをゼロに戻す(S110)。また、S106において、メモリに記録されている傾斜角(ピーク値)の符号が前回取得した傾斜角のピーク値の符号と同じ場合、すなわちS106の判断結果が「No」の場合も、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iをゼロに戻す(S110)。揺れカウント数iがゼロに戻された場合は、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている立ち漕ぎ走行フラグをオフに設定する(S111)。S108において、揺れカウント数iが所定数nよりも小さい場合、すなわちS108の判断結果が「No」である場合、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている「立ち漕ぎ走行フラグ」をオフに設定する(S111)。
図6に示す処理によって、傾斜角のピーク値(極大又は極小)の符号が複数回(図6においてn回)変化し、且つピーク値の絶対値が閾値よりも大きい回数が複数回連続する場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は車両が立ち漕ぎ走行中であると判断する。
[立ち漕ぎ走行判定部の変形例]
立ち漕ぎ走行判定部31の処理は上述の例に限られない。他の例として、立ち漕ぎ走行判定部31は傾斜角のピーク値と、傾斜角がピーク値となるタイミングで特定されるタ期間において取得された踏力トルクとに基づいて、立ち漕ぎ走行がなされているか否かを判断してもよい。図5を参照すると、立ち漕ぎ走行判定部31は、例えば、傾斜角のピーク値θ1、θ2の絶対値が閾値よりも大きく、ピーク値θ1、θ2の符号が異なり、且つピーク値θ1のタイミングt2とピーク値θ2のタイミングt4との間の期間で取得された踏力トルクの極大が閾値よりも大きい場合に、立ち漕ぎ走行がなされていると判断されてもよい。
さらに他の例では、立ち漕ぎ走行判定部31は、傾斜角の変動周期と踏力トルクの変動周期とを利用してもよい。例えば、傾斜角のピーク値の絶対値が閾値よりも大きく、踏力トルクの極大が閾値よりも大きく、且つ、傾斜角の変動周期(例えば、極大から極小までの期間)と踏力トルクの変動周期(例えば、極大から極大までの期間)との差が閾値よりも小さい場合に、立ち漕ぎ走行がなされていると判断してもよい。
[クランク回転センサの利用]
上述したように、2つのペダル2aがペダル2aの回転位置における最上位置と最下位置とにそれぞれ位置するとき、運転者の踏力は小さくなる。そのため、クランク回転センサ45の出力から算出されるクランク軸2の回転速度もクランク軸2の回転位置に応じて変化する。したがって、立ち漕ぎ走行判定部31の処理において、クランク回転センサ45の出力から算出されるクランク軸2の回転速度が、踏力トルクに代えて利用されてもよい(以下では、クランク軸2の回転速度を「クランク軸速度」と称する)。具体的には、立ち漕ぎ走行判定部31はクランク軸速度の極大のタイミング(又は極小のタイミング)で特定されるタイミング或いは期間における傾斜角のピーク値(図5において例えばθ1、θ2、θ3)を取得する。そして、立ち漕ぎ走行判定部31はそのピーク値の絶対値が閾値よりも大きい場合に、立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。このとき、上述の立ち漕ぎ走行判定部31の処理(例えば図6のS106)と同様、立ち漕ぎ走行判定部31は連続する2つのピーク値の符号が異なるか否かを判断してもよい。
また、クランク回転センサ45の出力から算出されるクランク軸2の回転加速度も、図5(b)で例示する踏力トルクと同様、クランク軸2の回転位置に応じて変化する。したがって、上述した立ち漕ぎ走行判定部31の処理において、クランク回転センサ45の出力から算出されるクランク軸2の回転加速度が、踏力トルクに代えて利用されてもよい(以下では、クランク軸2の回転加速度を「クランク軸加速度」と称する)。具体的には、立ち漕ぎ走行判定部31は、クランク軸加速度の極大のタイミング(又は極小のタイミング)で特定されるタイミング或いは期間における傾斜角のピーク値(図5において例えばθ1、θ2、θ3)を取得する。そして、立ち漕ぎ走行判定部31はそのピーク値の絶対値が閾値よりも大きい場合に、立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。このとき、上述した立ち漕ぎ走行判定部31の処理(例えば図6のS106)と同様、立ち漕ぎ走行判定部31は連続する2つのピーク値の符号が異なるか否かを判断してもよい。
なお、クランク回転センサ45は、クランク軸2の回転位置に応じた信号を出力してもよい。この場合、立ち漕ぎ走行判定部31はクランク回転センサ45の出力に基づいて、ペダル2aが最上位置又は最下位置にあるタイミングを検知し、そのタイミングで取得された傾斜角の絶対値が閾値よりも大きいか否かを判断してもよい。
[モード選択部]
制御装置30は、電動モータ21の制御モードとして、通常走行モードと、立ち漕ぎ走行モードとを有している。また、制御装置30はモード選択部32(図4参照)を有している。モード選択部32は、立ち漕ぎ走行判定部31の判断結果に応じて、通常走行モードと立ち漕ぎ走行モードとのうち一方のモードを選択する。電動補助自転車100の例では、制御装置30のメモリに記録されている立ち漕ぎ走行フラグがオンに設定されている場合に、モード選択部32は立ち漕ぎ走行モードを選択する。一方、立ち漕ぎ走行フラグがオフに設定されている場合に、モード選択部32は通常走行モードを選択する。
[目標補助力算出部]
制御装置30は、上述したように、目標補助力算出部33(図4参照)を有している。目標補助力算出部33は電動モータ21が出力すべき動力(補助力)、すなわち目標補助力を算出する。目標補助力算出部33は、通常走行モードにおいて目標補助力を算出する通常走行モード算出部33aと、立ち漕ぎ走行モードにおいて目標補助力を算出する立ち漕ぎ走行モード算出部33bとを有している。
[通常走行モード算出部]
通常走行モード算出部33aは、例えば、踏力トルク(トルクセンサ41の出力)に応じた補助力を算出する。より具体的には、通常走行モード算出部33aは踏力トルクと車速とに応じた目標補助力を算出する。電動補助自転車100の例では、補助率と車速との関係を表すマップや関係式が制御装置30のメモリに予め格納されている(補助率=補助力/踏力トルク)。通常走行モード算出部33aは、メモリに予め格納されているマップや関係式を参照してセンサ(例えば、前輪回転センサ43)で検知した車速に応じた補助率を算出する。そして、通常走行モード算出部33aは、算出した補助率に踏力トルクを乗じ、その乗算の結果を目標補助力とする。
図7は目標補助力算出部33が実行する処理の一例を説明するための図である。この図において横軸は車速であり、縦軸は補助率である。この図では、実線Aが通常走行モードにおける補助率と車速との関係を示している。車速が0からV1の範囲では、補助率は一定値Ra1である。車速がV1からV2の範囲において、補助率は徐々に低下し、車速がV2以上の範囲では補助率はゼロである。補助率と車速との関係は図7に示す例に限られない。例えば、車速が0からV2の範囲で、補助率は徐々に低下してもよい。
[立ち漕ぎ走行モード算出部]
立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、立ち漕ぎ走行モードが選択されている場合に、目標補助力を算出する。立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、通常走行モード算出部33aとは異なる処理(通常走行モードとは異なる演算方法)で、目標補助力を算出する。目標補助力の算出で利用される車速や踏力トルクなどの値が同じ場合、立ち漕ぎ走行モードで算出される目標補助力は通常走行モードで算出される目標補助力とは異なる。
[立ち漕ぎ走行モード算出部の例1]
一例では、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは通常走行モード算出部33aが算出する補助率とは異なる補助率を算出する。そして、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは算出した補助率と踏力トルクとを乗じ、その乗算の結果を目標補助力とする。一例では、立ち漕ぎ走行モード用の補助率と車速との関係を表すマップや関係式がメモリに予め格納される。図7では、立ち漕ぎ走行モード用の補助率と車速との関係が実線Bによって例示されている。この図の例では、立ち漕ぎ走行モードでの補助率は、車速が0からV1の範囲では、補助率は一定値Rb2である。車速がV1からV2の範囲において、補助率は徐々に低下し、車速がV2以上の範囲では補助率はゼロである。ここで立ち漕ぎ走行モード用の補助率Rb2は通常走行モードでの補助率Ra1よりも大きい。また、車速V1からV2の範囲でも、立ち漕ぎ走行モードでの補助率は通常走行モードでの補助率よりも大きい。このように規定されている補助率によれば、立ち漕ぎ走行モードにおいては、通常走行モードよりも大きな補助力が得られる。
なお、立ち漕ぎ走行モード用の補助率は必ずしもメモリに格納されていなくてもよい。例えば、通常走行モード用の補助率(例えば図7の実線A)に補正値を加算又は乗算し、その演算の結果が立ち漕ぎ走行モード用の補助率として利用されてもよい。
さらに他の例として、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、車速に応じて算出された補助率と踏力トルクとに基づいて算出した補助力に、補正値を加算又は乗算し、その演算の結果を目標補助力としてもよい。
[立ち漕ぎ走行モード算出部の例2]
上述したように、車両の走行中、踏力トルクはクランク軸2の回転に応じて変動している(図5(b)参照)。上述したように、通常走行モードにおいて、目標補助力は踏力トルクと補助率とによって算出される。したがって、通常走行モードにおいて、電動モータ21が出力する補助力はクランク軸2の回転に応じて変動する。制御装置30は、立ち漕ぎ走行モードにおいては、通常走行モードよりも補助力の変動が滑らかになるように、電動モータ21を制御してもよい。すなわち、制御装置30は、立ち漕ぎ走行モードにおける補助力の振幅が通常走行モードにおける補助力の振幅よりも小さくなるように、電動モータ21を制御してもよい。例えば、制御装置30は、立ち漕ぎ走行モードでの車速と踏力トルクが通常走行モードでのそれらと同じ条件下において、立ち漕ぎ走行モードでの補助力の極小値が通常走行モードでの補助力の極小値よりも高くなるように電動モータ21を制御してもよい。
図8は、このような制御によって得られる補助力を説明するための図である。この図において横軸は時間であり、縦軸は補助力である。この図において、実線Cは通常走行モードにおける補助力の変動を例示し、実線Dは立ち漕ぎ走行モードにおける補助力の変動を例示している。実線Cで示すように、通常走行モードにおいて、2つのペダル2aがそれぞれ最上位置及び最下位置の近くにあるときに、補助力は極小Fnとなる。また、実線Dで示すように、立ち漕ぎ走行モードにおいても、2つのペダル2aがそれぞれ最上位置及び最下位置の近くにあるときに、補助力は極小Fdとなる。ここで、立ち漕ぎ走行モードでの極小Fdは通常走行モードでの極小Fnよりも高い。そのため、立ち漕ぎ走行モードでの補助力の振幅は通常走行モードでの補助力の振幅よりも小さくなっている。
実線Dで示す立ち漕ぎ走行モードでの補助力は、種々の方法によって実現できる。例えば、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、トルクセンサ41で検出した踏力トルクに基づいて算出された補助力にフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された補助力を目標補助力とする。他の例として、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、トルクセンサ41で検出した踏力トルクにフィルタ処理を施し、フィルタ処理が施された踏力トルクに基づいて算出された補助力を目標補助力としてもよい。フィルタは目標補助力の低下が緩やかになるように設定される。すなわち、フィルタは単位時間あたりの補助力の低下が抑えられるように設定される。立ち漕ぎ走行モード算出部33bは踏力トルクが低下する過程、すなわち踏力トルクが極大から極小に変化する過程においてだけフィルタを利用してもよい。
なお、図8において、実線Dで示す立ち漕ぎ走行モードにおける補助力の極大は、実線Cで示す通常走行モードにおける補助力の極大と一致している。立ち漕ぎ走行モードにおける補助力は図8に示す例に限られない。立ち漕ぎ走行モードにおける補助力の極大は、通常走行モードにおける補助力の極大よりも低くなってもよい。この場合、立ち漕ぎ走行モードにおける補助力の平均は、通常走行モードにおける補助力の平均よりも高くてもよいし、同じでもよい。また、立ち漕ぎ走行モードにおける補助力の平均は、通常走行モードにおける補助力の平均よりも低くてもよい。
[立ち漕ぎ走行モード算出部の例3]
さらに他の例では、制御装置30は、立ち漕ぎ走行モードにおいては、補助力が一定値となるように電動モータ21を制御してもよい。図9は制御モードが通常走行モードから立ち漕ぎ走行モードに変化する場合における補助力の例を示している。この図において横軸は時間である。時点t1より前では通常走行モードが選択され、時点t1より後では立ち漕ぎ走行モードが選択されている。
上述したように、踏力トルクはクランク軸2の回転に応じて変動する。通常走行モードにおいて、目標補助力は踏力トルクに応じて算出される。そのため、図9に示すように、通常走行モードが選択されている期間(時点t1より前の期間)では、補助力はクランク軸2に回転に応じて変動する。図9の例では、立ち漕ぎ走行モードにおいて、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、クランク軸2の回転に応じた踏力トルクの変動によらない一定値Fsを目標補助力として設定している。
目標補助力である値Fsは、例えば制御装置30のメモリに予め保存されている。目標補助力Fsは車速に対応づけて保存されていてもよい。この場合、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、センサ(例えば、前輪回転センサ43)の出力信号から車速を算出し、車速に対応する目標補助力Fsをメモリから読み出す。
一定値である目標補助力Fsは、踏力トルクの極大に基づいて算出されてもよい。図9を参照すると、例えば、制御モードが通常走行モードから立ち漕ぎ走行モードに切り替わる時間t1での踏力トルクに基づいて目標補助力が出されてもよい。
[立ち漕ぎ走行モード算出部のその他]
トルクセンサ41で検知する踏力が通常走行モードと立ち漕ぎ走行モードとにおいて同じ場合に、立ち漕ぎ走行モードにおける電動モータ21の仕事率(電動モータのトルク×回転速度、すなわち、電動モータの出力)が通常走行モードにおける電動モータ21の仕事率とは異なるように、電動モータ21は制御される。電動補助自転車100の一例では、制御装置30は立ち漕ぎ走行モードにおいて、通常走行モードよりも大きな仕事率が電動モータ21から得られるように電動モータ21を制御してもよい。すなわち、立ち漕ぎ走行モードでの車速と踏力トルクが通常走行モードでのそれらと同じ条件下において、立ち漕ぎ走行モードでの仕事率が通常走行モードでの仕事率よりも大きくなるように、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは目標補助力を算出してもよい。例えば、図7を参照して説明したように、立ち漕ぎ走行モードでは高い補助率を利用することで、電動モータ21の仕事率を増すことができる。また、図8を参照して説明したように目標補助力の極小を高くしたり、図9を参照して説明したように目標補助力を一定値とすることで、電動モータ21の仕事率を増すことができる。なお、制御装置30の制御は必ずしもこれに限られない。すなわち、立ち漕ぎ走行モードでの電動モータ21の仕事率が通常走行モードでの電動モータ21の仕事率よりも小さくなったり、通常走行モードでの仕事率と等しくなるように、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは目標補助力を設定してもよい。
通常走行モードでの目標補助力と立ち漕ぎ走行モードでの目標補助力との差が大きい場合、目標補助力算出部33は制御モードが通常走行モードから立ち漕ぎ走行モードに切り替わるときに目標補助力を徐々に変化させてもよい。
[モータ制御部]
制御装置30は上述したようにモータ制御部34(図4参照)を有している。モータ制御部34は目標補助力算出部33の処理で算出された目標補助力に応じた電流指令値を算出する。モータ駆動装置39は電流指令値に応じた駆動電流を電動モータ21に供給する。また、モータ制御部34はモータ回転センサ42の出力信号に基づいて電動モータ21の回転速度を算出し、電流指令値に応じた適切な駆動を電動モータ21が行っているか否かを監視する。
[通知制御部]
図2に示すように、電動補助自転車100は通知装置59を有している。通知装置59は立ち漕ぎ走行モードによる電動モータ21の制御が実行されていることを運転者に通知するための装置である。通知装置59はLED(Light Emitting Diode)などの発光素子や、表示装置、スピーカなどである。図4に示すように、制御装置30は通知装置59を制御する通知制御部35を有している。通知制御部35は、モード選択部32によって立ち漕ぎ走行モードが選択されている場合に、立ち漕ぎ走行モードが選択されていることを、通知装置から出る音や、光、画像で運転者に通知する。
[電動補助自転車の変形例]
本発明は以上説明した電動補助自転車100に限られず、種々の変更が可能である。
[加速度センサの利用]
図10は上述した電動補助自転車100及び駆動システム10の変形例を示すブロック図である。この図に示す電動補助自転車200及び駆動システム210は、運転者が車体を左右に揺らしているか否かを判断するためのセンサとして、車体の左右方向での加速度に応じた信号を出力する加速度センサ52を、傾斜角センサ51に代えて有している。加速度センサ52は例えば加速度の検出方向が1つである1軸の加速度センサである。加速度センサ52は2軸の加速度センサや3軸の加速度センサでもよい。制御装置30は加速度センサ52の出力、すなわち車体の左右方向での加速度に基づいて立ち漕ぎ走行がなされているか否かを判断する。以下では、車体の左右方向での加速度を「横方向加速度」と称する。
電動補助自転車200の制御装置30は、踏力トルクに基づいて特定される期間又はタイミングで取得された横方向加速度に基づいて、立ち漕ぎ走行がなされているか否かを判断する。より具体的には、制御装置30は踏力トルクのピーク値(極大及び極小)のタイミングで特定される期間又はタイミングにおいて横方向加速度のピーク値を取得し、そのピーク値の絶対値が閾値よりも大きい場合に立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。制御装置30は踏力トルクに代えて、クランク回転センサ45の出力に基づいて算出されるクランク軸2の回転速度や回転加速度を利用してもよい。
図11は電動補助自転車200の制御装置30が行う処理を説明するための図である。図11(a)は立ち漕ぎ走行における横方向加速度の変化の例を示している。図11(b)は立ち漕ぎ走行における踏力トルクの変化の例を示している。図11において横軸は時間である。図11(b)で示す踏力トルクの変化は図5(b)で示す踏力トルクの変化と同じである。
上述したように、立ち漕ぎ走行においては、2つのペダル2aが最上位置と最下位置とにそれぞれ位置するタイミングで、車体が右方向又は左方向に最も大きく傾けられると推定される。また、2つのペダル2aが最上位置と最下位置とにそれぞれ位置するタイミングでは、踏力トルクが小さくなる。したがって、踏力トルクが極小となるタイミング(例えば、図11において時点t2、t4)で、横方向加速度は極大又は極小となる。つまり、図11(a)に示すように、横方向加速度は、図5を参照して説明した傾斜角と同様、クランク軸2の回転に応じて周期的に変動する。したがって、電動補助自転車200の制御装置230は、電動補助自転車100の制御装置30と同様の処理を行うことができる。
一例では、制御装置230の立ち漕ぎ走行判定部31(図4参照)は、踏力トルクが極大となる2つのタイミングの間の期間における横方向加速度のピーク値を取得し、そのピーク値の絶対値が閾値よりも大きいか否か、及び連続する2つのピーク値の符号が異なるか否かを判断する。こうすることによって、クランク軸2の回転に同期して、車体が左右に揺られているか否か、及びその揺れが十分に大きいか否かが判断できる。そして、その判断結果が連続して複数回、正(Yes)となる場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は車両が立ち漕ぎ走行していると判断する。図11を参照すると、立ち漕ぎ走行判定部31は、踏力トルクが極大となる2つのタイミング(例えば、t1及びt3)の間の期間における横方向加速度のピーク値(極大)A1が閾値Athよりも大きいか否かを判断する。また、立ち漕ぎ走行判定部31は、その次に踏力トルクが極大となる2つのタイミング(例えば、t3及びt5)の間の期間における横方向加速度のピーク値(極小)A2の絶対値が閾値Athよりも大きいか否か、及びピーク値A2の符号がピーク値A1の符号と異なるか否かを判断する。これらの判断結果がいずれも正(Yes)の場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は立ち漕ぎ走行がなされていると判断する。判断の回数は2回に限られない。すなわち、立ち漕ぎ走行判定部31は、さらにその次に踏力トルクが極大となる2つのタイミング(例えば、t5及びt6)の間の期間における傾斜角のピーク値(極大)A3の絶対値が閾値Athよりも大きいか否か、及びピーク値A3の符号が前回のピーク値A2の符号と異なるか否かを判断してもよい。そして、連続する3つの判断結果が正(Yes)となる場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は立ち漕ぎ走行がなされていると判断してもよい。判断の回数は3回よりも多くてもよい。
立ち漕ぎ走行判定部31は、ピーク値の絶対値が閾値よりも大きいか否か、及び、連続する2つのピーク値の符号が異なるか否かだけでなく、踏力トルクの極大が閾値よりも大きいか否かをさらに判断してもよい。
図12は電動補助自転車200において立ち漕ぎ走行判定部31が実行する処理の例を示すフロー図である。図12に示す処理は車両の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。図12で例示する処理は、傾斜角に代えて横方向加速度を利用する点で図6で例示する処理とは異なり、その他の点では図6で例示する処理と同じである。
すなわち、立ち漕ぎ走行判定部31は横方向加速度と踏力トルクとを取得する(S201)。次に、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに既に記録されている横方向加速度のピーク値を更新する(S202)。すなわち、立ち漕ぎ走行判定部31は、S201で取得した横方向加速度の絶対値が、メモリに記録されている横方向加速度の絶対値よりも大きい場合には、S201で取得した横方向加速度を新たなピーク値としてメモリに記録する。一方、S201で取得した横方向加速度の絶対値が、メモリに既に記録されている横方向加速度の絶対値よりも小さい場合には、メモリに記録されている横方向加速度をピーク値として維持する。これによって、例えば、図11で例示されるピーク値A1やA2、A3がメモリに記録される。
立ち漕ぎ走行判定部31はS201で取得した踏力トルクが極大であるか否かを判断する(S203)。S203において、踏力トルクが極大と判断された場合、メモリに記録されている横方向加速度(ピーク値)の絶対値が閾値よりも大きいか否かを判断する(S204)。図11を参照すると、例えば、ピーク値A2の絶対値が閾値Athよりも大きいか否かを判断する。S204においてメモリに記録されているピーク値が閾値よりも大きい場合、S204の判断結果が正(Yes)である回数、すなわち上述した揺れカウント数iが、ゼロよりも大きいか否かを判断する。ここで、揺れカウント数iがゼロである場合(S205の判断結果が「No」である場合)、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iを1にする(S207)。S205において、揺れカウント数iが1以上であると判断される場合(S205の判断結果が「Yes」である場合)、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている横方向加速度(例えば図11のピーク値A2)の符号(+又は−)が前回のピーク値(例えば図11のピーク値A1)の符号とは異なるか否かを判断する(S206)。ここで、2つのピーク値の符号が互いに異なる場合、すなわちS206の判断結果が「Yes」の場合、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iを1だけ増す(S207)。そして、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iが所定数n以上であるか否かを判断する(S208)。揺れカウント数iが所定数n以上である場合、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている「立ち漕ぎ走行フラグ」をオンに設定する(S209)。また、S204において、メモリに記録されている横方向加速度(ピーク値)の絶対値が閾値よりも小さい場合、すなわち図12で示すピーク値A1、A2の絶対値が閾値Athよりも小さい場合、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iをゼロに戻す(S210)。また、S206において、メモリに記録されている横方向加速度(ピーク値)の符号が前回のピーク値の符号と同じ場合、すなわちS206の判断結果が「No」の場合も、立ち漕ぎ走行判定部31は揺れカウント数iをゼロに戻す(S210)。揺れカウント数iがゼロに戻された場合は、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている立ち漕ぎ走行フラグをオフに設定する(S211)。
S208において、揺れカウント数iが所定数nよりも小さい場合、すなわちS208の判断結果が「No」である場合、立ち漕ぎ走行判定部31はメモリに記録されている「立ち漕ぎ走行フラグ」をオフに設定する(S211)。
図12に示す処理によって、立ち漕ぎ走行判定部31は横方向加速度のピーク値(極大又は極小)の符号が複数回変化し、且つピーク値の絶対値が閾値よりも大きい回数が複数回連続する場合に、立ち漕ぎ走行判定部31は車両が立ち漕ぎ走行中であると判断する。
電動補助自転車200での立ち漕ぎ走行判定部31の処理は上述の例に限られない。立ち漕ぎ走行判定部31は、横方向加速度の変動周期と踏力トルクの変動周期とを利用してもよい。例えば、横方向加速度のピーク値の絶対値が閾値よりも大きく、且つ、横方向加速度の変動周期(例えば、極大から極小までの期間)と踏力トルクの変動周期(例えば、極大から極大までの期間)との差が閾値よりも小さい場合に、立ち漕ぎ走行がなされていると判断してもよい。
[目標補助力算出部の変形例]
また、通常走行モードでの制御と立ち漕ぎ走行モードでの制御は、図7乃至図9を参照して説明した例に限られない。
制御装置30は、立ち漕ぎ走行モードにおいて、立ち漕ぎ走行モードでの補助力の振幅が通常走行モードでの補助力の振幅よりも大きくなるように電動モータ21を制御してもよい。例えば、通常走行モード算出部33aは、通常走行モードにおいて、図8の実線Dを参照して説明した目標補助力を算出してもよい。例えば、通常走行モード算出部33aは、トルクセンサ41で検知する踏力トルク又は踏力トルクに応じて算出される補助力にフィルタ処理を施すことによって、実線Dで示す目標補助力を算出してもよい。一方、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、踏力トルク(トルクセンサ41の出力)に応じて変動する目標補助力を算出してもよい。言い換えれば、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、通常走行モード算出部33aとは異なり、フィルタ処理を利用しなくてもよい。
さらに別の変形例として、通常走行モード算出部33aは目標補助力として一定値を算出してもよい。例えば、通常走行モードにおいてクランク軸2の回転速度が閾値よりも高い場合、通常走行モード算出部33aは目標補助力として一定値を算出してもよい。つまり、制御装置30は、通常走行モードにおいて、ペダル2aに加えられる踏力によらず補助力が一定となるように、電動モータ21を制御してもよい。一方、立ち漕ぎ走行モードにおいては、制御装置30は、補助力の振幅が生じるように電動モータ21を制御してもよい。すなわち、立ち漕ぎ走行モード算出部33bは、踏力トルク(トルクセンサ41の出力)に応じて変動する目標補助力を算出してもよい。
10,210 駆動システム、21 電動モータ、22 バッテリ、30,230 制御装置、41 トルクセンサ(第1のセンサ)、51 傾斜角センサ(第2のセンサ)、52 加速度センサ(第2のセンサ)。

Claims (14)

  1. ペダルに加えられる踏力を検知するための第1センサと、
    車体の左右方向への揺れを検知するための第2センサと、
    運転者による駆動輪の駆動を補助する電動モータと、
    前記ペダルに加えられる踏力に基づいて前記電動モータを制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記電動モータの制御モードとして、通常走行において行う第1モードと、少なくとも前記第2センサの出力に基づいて運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行していると判断する場合に、前記第1モードとは異なる制御で前記駆動輪の駆動を補助する第2モードとを有し、
    左方向と右方向のうちの一方向への車体の傾斜を第1の傾斜とし、前記左方向と前記右方向のうちの他方向への車体の傾斜を第2の傾斜としたとき、前記制御装置は前記第1の傾斜と前記第2の傾斜とを合わせて複数回検知したときに、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行していると判断する
    ことを特徴とする電動補助自転車の駆動システム。
  2. 前記第1センサで検知する踏力が前記第1モードと前記第2モードとにおいて同じ場合に、前記第2モードにおける前記電動モータの出力は前記第1モードにおける前記電動モータの出力とは異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載される電動補助自転車の駆動システム。
  3. ペダルに加えられる踏力を検知するための第1センサと、
    車体の左右方向への揺れを検知するための第2センサと、
    運転者による駆動輪の駆動を補助する電動モータと、
    前記ペダルに加えられる踏力に基づいて前記電動モータを制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記電動モータの制御モードとして、通常走行において行う第1モードと、少なくとも前記第2センサの出力に基づいて運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行していると判断する場合に、前記第1モードとは異なる制御で前記駆動輪の駆動を補助する第2モードとを有し、
    前記制御装置は、前記第2センサの出力に基づいて、車体の左右方向への傾斜角を検知し、
    前記制御装置は、車体の左右方向への傾斜角に基づいて、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行しているか否かを判断する
    ことを特徴とする電動補助自転車の駆動システム。
  4. ペダルに加えられる踏力を検知するための第1センサと、
    車体の左右方向への揺れを検知するための第2センサと、
    運転者による駆動輪の駆動を補助する電動モータと、
    前記ペダルに加えられる踏力に基づいて前記電動モータを制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記電動モータの制御モードとして、通常走行において行う第1モードと、少なくとも前記第2センサの出力に基づいて運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行していると判断する場合に、前記第1モードとは異なる制御で前記駆動輪の駆動を補助する第2モードとを有し、
    前記制御装置は、前記第2センサの出力に基づいて、車体の左右方向での加速度を検知し、
    前記制御装置は、車体の左右方向での加速度に基づいて、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行しているか否かを判断する
    ことを特徴とする電動補助自転車の駆動システム。
  5. 走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化するセンサが設けられており、
    前記制御装置は、走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化する前記センサの出力と前記第2センサの出力とに基づいて、運転者が車体を左右方向に揺らしながら走行しているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載される電動補助自転車の駆動システム。
  6. 走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化する前記センサとして、前記第1のセンサが設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載される電動補助自転車の駆動システム。
  7. 走行時にペダルの回転位置に応じて出力が変化する前記センサとして、前記ペダルが設けられているクランク軸の回転を検知するための第3センサが設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載される電動補助自転車の駆動システム。
  8. 前記制御装置は、前記第1モードにおいて、前記第1センサを通して検知した踏力と第1補助率とに応じた補助力を前記電動モータが出力するように前記電動モータを制御し、
    前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第1補助率とは異なる第2補助率と前記第1センサを通して検知した踏力とに応じた補助力を前記電動モータが出力するように前記電動モータを制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載される電動補助自転車の駆動システム。
  9. 前記第1モードにおいて前記電動モータが出力する補助力は、前記ペダルが設けられているクランク軸の回転に応じて変動しており、
    前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の極小値が前記第1モードでの補助力の極小値よりも高くなるように前記電動モータを制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載される電動補助自転車の駆動システム。
  10. 前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の振幅が前記第1モードでの補助力の振幅よりも小さくなるように前記電動モータを制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載される電動補助自転車の駆動システム。
  11. 前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の振幅が前記第1モードでの補助力の振幅よりも大きくなるように前記電動モータを制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載される電動補助自転車の駆動システム。
  12. 前記制御装置は、前記第1モードにおいて、前記ペダルに加えられる踏力の変動によらず補助力が一定となるように前記電動モータを制御しており、
    前記制御装置は、前記第2モードにおいて、前記第2モードでの補助力の振幅が生じるように前記電動モータを制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載される電動補助自転車の駆動システム。
  13. 前記第2モードによる制御が実行されていることを運転者に通知するための通知装置がさらに設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載される電動補助自転車の駆動システム。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載される駆動システムを有している電動補助自転車。
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