JP2016088387A - 運転姿勢出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度良く運転姿勢を判定することができる運転姿勢出力装置を提供する。
【解決手段】通信部413が、自転車1のクランク105に加えられる推進力Ft及び損失力Frを取得し、判定部411が、推進力Ftの最大値と損失力Frの最大値との比率に基づいて、ダンシングか否かを判定する。そして、通信部413が、判定部411が判定した判定結果を出力する。
【選択図】図12

Description

本発明は、クランクを備えた人力機械の運転者の運転姿勢を出力する運転姿勢出力装置に関する。
従来、自転車に装着され、自転車の走行に関する情報や運転者の運動に関する情報等を算出し表示する装置がある。この種の装置は、自転車に設けられたセンサからデータを受信することによって、所定の情報を算出し表示する。表示する情報としては、運転者がペダルに加える力(トルク等)が挙げられる。
また、この種の装置においては、走行後に各種データを解析し、解析データを以後の運転やトレーニング方法等に活用するといった利用方法もある。
例えば、自転車においては、運転者の運転姿勢が、立ち漕ぎ(ダンシングともいい、英語ではStandingという)か座り漕ぎ(シッティングともいい、英語ではSeatedという)かを把握することも有用である。例えば、ダンシングはペダルに体重がかかるため、力は大きくなるが力の伝達効率はシッティングよりも悪化する。したがって、走行コースにおいてどの程度の割合がダンシングなのかを把握して以後の走行に反映したいという要望があった。
ダンシングの判定については、例えば特許文献1にジャイロセンサを設けて判定することが記載されている。
特開2013‐95306号公報
特許文献1に記載のジャイロセンサによりダンシングを判定する方法の場合、予めジャイロセンサが取り付けられていない場合は追加する必要がある。また、カーブで自転車を傾けた場合、ダンシングと誤判定する可能性がある。あるいは自転車を傾けないダンシングをシッティングと誤判定する可能性がある。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑み、例えば、精度良く運転姿勢を判定して出力することができる運転姿勢出力装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、人力機械のクランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報を取得する取得手段と、前記長手方向の力の成分に関する情報が第1の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、前記回転方向の力の成分に関する情報が第2の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする運転姿勢出力装置である。
請求項8に記載された発明は、人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報と、前記回転角度における前記クランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報と、を取得する取得手段と、前記クランクの長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときの前記角度情報と、前記回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときの前記角度情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする運転姿勢出力装置である。
請求項9に記載された発明は、人力機械のクランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報を取得する取得工程と、前記長手方向の力の成分に関する情報が第1の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、前記回転方向の力の成分に関する情報が第2の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする運転姿勢出力方法である。
請求項10に記載された発明は、請求項9に記載の運転姿勢出力方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする運転姿勢出力プログラムである。
請求項11に記載された発明は、請求項10に記載の運転姿勢出力プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項12に記載された発明は、人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報と、前記回転角度における前記クランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報と、を取得する取得工程と、前記クランクの長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときの前記角度情報と、前記回転方向の力の成分が前記第2の所定の状態となったときの前記角度情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする運転姿勢出力方法である。
請求項13に記載された発明は、請求項12に記載の運転姿勢出力方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする運転姿勢出力プログラムである。
請求項14に記載された発明は、請求項13に記載の運転姿勢出力プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明の第1の実施例にかかる自転車の全体構成を示す説明図である。 図1に示されたサイクルコンピュータ、測定モジュールの位置関係を示した説明図である。 図1に示されたサイクルコンピュータ及び測定モジュールのブロック構成図である。 図3に示されたひずみゲージのクランクへの配置の説明図である。 図3に示された測定モジュールひずみ検出回路の回路図である。 右側クランクに加わる力と変形の説明図である。 クランク回転角度検出センサ及び磁石の模式図である。 クランク回転角度検出センサの使用状態を示した説明図である。 サイクルコンピュータとサーバとを含むネットワーク構成図である。 サーバの機能的構成を示した構成図である。 推進力と損失力のクランク回転角度に対する変化のグラフである。 図10に示されたサーバにおける運転姿勢出力方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施例にかかる運転姿勢出力装置における推進力と損失力のクランク回転角度に対する変化のグラフである。 本発明の第2の実施例にかかる運転姿勢出力装置における運転姿勢出力方法のフローチャートである。 クランクに加えられる力の説明図である。 本発明の第3の実施例にかかる運転姿勢出力装置における運転姿勢出力方法のフローチャートである。 本発明の第4の実施例にかかる運転姿勢出力装置におけるクランクの回転の接線方向、即ち推進力のクランク回転角度に対する変化のグラフである。 本発明の第5の実施例にかかる運転姿勢出力装置におけるクランクの回転の法線方向、即ち損失力のクランク回転角度に対する変化のグラフである。 本発明の第5の実施例にかかる運転姿勢出力装置における運転姿勢出力方法のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態にかかる運転姿勢出力装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる運転姿勢出力装置は、取得手段が、人力機械のクランクに加えられる力のうちクランクの長手方向の力の成分に関する情報およびクランクの回転方向の力の成分に関する情報を取得する。出力手段が、長手方向の力の成分に関する情報が第1の所定の状態となったときに取得手段が取得した情報と、回転方向の力の成分に関する情報が第2の所定の状態となったときに取得手段が取得した情報と、に基づいて、人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、運転姿勢に関する情報を出力する。このようにすることにより、クランクの長手方向の力の成分と回転方向の力の成分に基づいて運転姿勢を判定することができる。したがって、ジャイロセンサに基づいて判定するような自転車自体の姿勢を考慮する必要がないので、精度良く運転姿勢を判定することができる。また、クランクの回転角度の情報が不要であるので、クランクに加えられる力のみで判定することができる。
また、第1の所定の状態とは、長手方向の力の大きさまたは成分が所定の期間内における最大値となること、第2の所定の状態とは、回転方向の力の大きさまたは成分が所定の期間内における最大値となること、をそれぞれ示してもよい。このようにすることにより、クランクに加えられる長手方向の力の成分や回転方向の力の成分の最大値に基づいて運転姿勢を判定することができる。
また、出力手段は、長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときと、回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときと、を比較した比較値に基づいて運転姿勢を判定してもよい。このようにすることにより、2つの値の比較結果によって運転姿勢を判定することができる。
また、取得手段は、人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報を取得する。そして、出力手段は、所定の期間における長手方向の成分が第1の所定の状態となったときに取得手段が取得した情報と回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときに取得手段が取得した情報との比較値と、所定の期間における長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときのクランクの回転角度と回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときのクランクの回転角度との比較値と、に基づいて運転姿勢を判定してもよい。このようにすることにより、複数の値に基づいて運転姿勢を判定することができる。例えば、それぞれの結果に点数付け等を行って合わせて評価することにより、より精度良く運転姿勢を判定することができる。
また、出力手段は、比較値に対してそれぞれ定めた所定の閾値に基づいて運転姿勢を判定してもよい。このようにすることにより、閾値と最大値となった変化の値および比較値とを比較するだけで容易に運転姿勢を判定することができる。
また、出力手段は、運転者が立ち漕ぎをしているか否かを判定する。このようにすることにより、クランクの長手方向の成分の変化に基づいて立ち漕ぎか否かを判定することができる。
また、所定の期間は、クランクがn回転(nは1以上の自然数)の期間であってもよい。このようにすることにより、クランクの1回転以上のクランクの長手方向の成分の変化に基づいて判定することができる。したがって、多くの情報に基づいて判定することができるので、より精度良く判定することができる。
また、本発明の他の実施形態にかかる運転姿勢出力装置は、取得手段が、人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報と、回転角度におけるクランクに加えられる力のうちクランクの長手方向の力の成分に関する情報およびクランクの回転方向の力の成分に関する情報と、を取得する。出力手段が、クランクの長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときの角度情報と、回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときの角度情報と、に基づいて、人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、運転姿勢に関する情報を出力する。このようにすることにより、クランクの長手方向の力の成分と回転方向の力の成分が所定の状態となったときのクランクの回転角度に基づいて運転姿勢を判定することができる。したがって、ジャイロセンサに基づいて判定するような自転車自体の姿勢を考慮する必要がないので、精度良く運転姿勢を判定することができる。
また、本発明の一実施形態にかかる運転姿勢出力方法は、取得工程で、人力機械のクランクに加えられる力のうちクランクの長手方向の力の成分に関する情報およびクランクの回転方向の力の成分に関する情報を取得する。そして、出力工程で、長手方向の力の成分に関する情報が第1の所定の状態となったときに取得手段が取得した情報と、回転方向の力の成分に関する情報が第2の所定の状態となったときに取得手段が取得した情報と、に基づいて、人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、運転姿勢に関する情報を出力する。このようにすることにより、クランクの長手方向の力の成分と回転方向の力の成分に基づいて運転姿勢を判定することができる。したがって、ジャイロセンサに基づいて判定するような自転車自体の姿勢を考慮する必要がないので、精度良く運転姿勢を判定することができる。また、クランクの回転角度の情報が不要であるので、クランクに加えられる力のみで判定することができる。
また、上述した運転姿勢出力方法をコンピュータにより実行させる運転姿勢出力プログラムとしてもよい。このようにすることにより、コンピュータを用いて、クランクの長手方向の力の成分と回転方向の力の成分に基づいて運転姿勢を判定することができる。したがって、ジャイロセンサに基づいて判定するような自転車自体の姿勢を考慮する必要がないので、精度良く運転姿勢を判定することができる。また、クランクの回転角度の情報が不要であるので、クランクに加えられる力のみで判定することができる。
また、上述した運転姿勢出力プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。このようにすることにより、当該プログラムを機器に組み込む以外に単体でも流通させることができ、バージョンアップ等も容易に行える。
また、本発明の他の実施形態にかかる運転姿勢出力方法は、取得工程で、人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報と、回転角度におけるクランクに加えられる力のうちクランクの長手方向の力の成分に関する情報およびクランクの回転方向の力の成分に関する情報と、を取得する。そして、出力工程で、クランクの長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときの角度情報と、回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときの角度情報と、に基づいて、人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、運転姿勢に関する情報を出力する。このようにすることにより、クランクの長手方向の力の成分と回転方向の力の成分が所定の状態となったときのクランクの回転角度に基づいて運転姿勢を判定することができる。したがって、ジャイロセンサに基づいて判定するような自転車自体の姿勢を考慮する必要がないので、精度良く運転姿勢を判定することができる。
また、上述した運転姿勢出力方法をコンピュータにより実行させる運転姿勢出力プログラムとしてもよい。このようにすることにより、クランクの長手方向の力の成分と回転方向の力の成分が所定の状態となったときのクランクの回転角度に基づいて運転姿勢を判定することができる。したがって、ジャイロセンサに基づいて判定するような自転車自体の姿勢を考慮する必要がないので、精度良く運転姿勢を判定することができる。
また、上述した運転姿勢出力プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。このようにすることにより、当該プログラムを機器に組み込む以外に単体でも流通させることができ、バージョンアップ等も容易に行える。
本発明の第1の実施例にかかる運転姿勢出力装置を図1乃至図12を参照して説明する。まず、運転姿勢出力装置が運転者の運転姿勢を判定するために必要とする情報を収集する構成を説明する。即ち、例えば人力機械としての自転車の運転者(ユーザ)が運転姿勢としてダンシングかシッティングかを判定するために必要とする情報を収集するため自転車に取り付けられるセンサ等の構成を説明する。
自転車1は図1に示すように、フレーム3と、フロント車輪5と、リア車輪7と、ハンドル9と、サドル11と、フロントフォーク13と、駆動機構101と、を有している。
フレーム3は、2つのトラス構造から構成されている。フレーム3は、後方の先端部分において、リア車輪7と回転自在に接続されている。また、フレーム3の前方において、フロントフォーク13が回転自在に接続されている。
フロントフォーク13は、ハンドル9と接続されている。フロントフォーク13の下方向の先端位置において、フロントフォーク13とフロント車輪5とは回転自在に接続されている。
フロント車輪5は、ハブ部、スポーク部及びタイヤ部を有している。ハブ部はフロントフォーク13と回転自在に接続されている。そして、このハブ部とタイヤ部はスポーク部によって接続されている。
リア車輪7は、ハブ部、スポーク部及びタイヤ部を有している。ハブ部はフレーム3と回転自在に接続されている。そして、このハブ部とタイヤ部はスポーク部によって接続されている。リア車輪7のハブ部は、後述するスプロケット113と接続されている。
自転車1は、ユーザの足による踏み込み力(踏力)を自転車1の駆動力に変換する駆動機構101を有している。駆動機構101は、ペダル103、クランク機構104、チェーンリング109、チェーン111、スプロケット113と、を有している。
ペダル103は、ユーザが踏み込むための足と接する部分である。ペダル103は、クランク機構104のペダルクランク軸115によって回転自在となるように支持されている。
クランク機構104は、クランク105とクランク軸107及びペダルクランク軸115(図4および図6も参照)から構成されている。
クランク軸107はフレーム3を左右方向に(自転車側面の一方から他方に)貫通している。クランク軸107は、フレーム3によって回転自在に支持されている。即ち、クランク105の回転軸となる。
クランク105は、クランク軸107と直角に設けられている。クランク105は、一端部において、クランク軸107と接続されている。
ペダルクランク軸115は、クランク105と直角に設けられている。ペダルクランク軸115の軸方向は、クランク軸107と同一方向となっている。ペダルクランク軸115は、クランク105の他端部においてクランク105と接続されている。
クランク機構104は、このような構造を自転車1の側面の反対側にも有している。つまり、クランク機構104は、2個のクランク105及び、2個のペダルクランク軸115を有している。したがって、ペダル103も自転車1の両側面にそれぞれ有している。
これらが自転車1の右側にあるか左側にあるかを区別する場合には、それぞれ右側クランク105R、左側クランク105L、右側ペダルクランク軸115R、左側ペダルクランク軸115L、右側ペダル103R、左側ペダル103Lと記載する。
また右側クランク105Rと左側クランク105Lは、クランク軸107を中心として反対方向に延びるように接続されている。右側ペダルクランク軸115R、クランク軸107および左側ペダルクランク軸115Lは、平行かつ同一平面に形成されている。右側クランク105R及び左側クランク105Lは、平行かつ同一平面上に形成されている。
チェーンリング109は、クランク軸107に接続されている。チェーンリング109は、ギア比を変化させることができる可変ギアで構成されると好適である。また、チェーンリング109にはチェーン111が係合されている。
チェーン111はチェーンリング109及びスプロケット113に係合している。スプロケット113は、リア車輪7と接続されている。スプロケット113は、可変ギアで構成されると好適である。
自転車1は、このような駆動機構101によってユーザの踏み込み力をリア車輪の回転力に変換している。
自転車1は、サイクルコンピュータ201と、測定モジュール301と、を有している(図2も参照)。
サイクルコンピュータ201は、ハンドル9に配置されている。サイクルコンピュータ201は、図2に示すように、各種情報を表示するサイクルコンピュータ表示部203およびユーザの操作を受けるサイクルコンピュータ操作部205を有している。
サイクルコンピュータ表示部203に表示される各種情報とは、自転車1の速度、位置情報、目的地までの距離、目的地までの予測到達時間、出発してからの移動距離、出発してからの経過時間、クランク105の角度ごとの推進力や損失力、効率等である。
ここで、推進力とはクランク105の回転方向に加わる力の大きさである。一方、損失力とは、クランク105の回転方向とは別の方向に加わる力の大きさである。この回転方向とは別の方向に加わる力は、何ら自転車1の駆動に寄与しない無駄な力である。したがって、ユーザは、推進力をできるだけ増加させ、損失力をできるだけ減少させることによって、より効率的に自転車1を駆動させることが可能となる。即ち、これらの力は、クランク105の回転時に当該クランク105に加えられる力である。
サイクルコンピュータ操作部205は、図2では押しボタンで示されているが、それに限らず、タッチパネルなど各種入力手段や複数の入力手段を組み合わせて用いることができる。
また、サイクルコンピュータ201は、サイクルコンピュータ無線受信部209を有している。サイクルコンピュータ無線受信部209は、配線を介してサイクルコンピュータ201の本体部分と接続されている。なお、サイクルコンピュータ無線受信部209は、受信のみの機能を有する必要はない。例えば、送信部としての機能を有していても良い。以下、送信部又は受信部と記載した装置も、受信機能及び送信機能の両方を有していても良い。
測定モジュール301は、例えばクランク105の内面に設けられ、複数のひずみゲージ素子から構成されるひずみゲージ369(図3及び図4参照)を用いて、ペダル103にユーザが加えている人力(踏力)を検出する。具体的には、クランク105の回転力であって自転車1の駆動力となる推進力と、回転方向とは別の方向に加わる力である損失力を算出する。また、測定モジュール301は、後述するクランク回転角度検出センサ2を用いて、クランク105の回転角度も検出する。
また、測定モジュール301は、クランク回転角度検出センサ2が有する磁気センサ22を用いてケイデンス[rpm]を得ることができる。即ち、測定モジュール301は、ケイデンスセンサの機能も合わせて有している。
図3は、サイクルコンピュータ201及び測定モジュール301のブロック図である。
まず、測定モジュール301のブロック構成を説明する。測定モジュール301は、図3に示したように、測定モジュール無線送信部309、測定モジュール制御部351、測定モジュール記憶部353、パワーセンサ368及び磁気センサ22を有している。
測定モジュール無線送信部309は、測定モジュール制御部351がひずみ情報から算出した推進力及び損失力、クランク105の回転角度及びケイデンス等を、サイクルコンピュータ無線受信部209に送信している。
測定モジュール制御部351は、測定モジュール301を包括的に制御している。測定モジュール制御部351は、推進力演算部351aと、回転角検出部351bと、送信データ作成部351dと、ケイデンス演算部351eと、を有している。
推進力演算部351aは、パワーセンサ368が出力するひずみ情報から推進力及び損失力を算出する。推進力及び損失力の算出方法は後述する。
回転角検出部351bは、クランク回転角度検出センサ2の磁気センサ22の検出結果に基づいてクランク105の回転角度を検出し、ひずみ情報を取得するタイミング等を制御している。クランク105の回転角度の検出方法は後述する。
ケイデンス演算部351eは、磁気センサ22の検出結果に基づいて単位時間当たり(1分間)に、後述する基準磁石21aが磁気センサ22の第2素子部22bを通過する回数n(rpm)を検出することで、単位時間当たりのクランク105の回転数を検出する。
送信データ作成部351dは、推進力演算部351aで算出された推進力及び損失力や回転角検出部351bで検出されたクランク105の回転角度やケイデンス演算部351eで算出されたケイデンス等から送信データを作成して、測定モジュール無線送信部309に出力する。
測定モジュール記憶部353には、各種情報が記憶される。各種情報とは、例えば、測定モジュール制御部351の制御プログラム、及び、測定モジュール制御部351が制御を行う際に必要とされる一時的な情報である。
パワーセンサ368は、ひずみゲージ369と、測定モジュールひずみ検出回路365と、を有している。ひずみゲージ369は、クランク105に接着されて、一体化される。ひずみゲージ369は、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369b、第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dから構成されている(図4等参照)。そして、ひずみゲージ369のそれぞれの端子は、測定モジュールひずみ検出回路365に接続されている。
図4に、本実施例におけるひずみゲージ369のクランク105への配置の例を示す。ひずみゲージ369は、クランク105の内面119に接着されている。クランク105の内面とは、クランク軸107が突設されている(接続されている)面であり、クランク105の回転運動により定義される円を含む平面と平行な面(側面)である。また、図4には図示しないが、クランク105の外面120は、内面119と対向しペダルクランク軸115が突設されている(接続されている)面である。つまり、ペダル103が回転自在に設けられている面である。クランク105の上面117は、内面119および外面120と同じ方向に長手方向が延在し、かつ内面119および外面120と直交する面の一方である。クランク105の下面118は、上面117と対向する面である。
第1ひずみゲージ369aと第2ひずみゲージ369bは、クランク105の長手方向に対して検出方向が平行、つまり、内面119の中心軸C1に対して平行かつ、内面119の中心軸C1に対して対称になるように設けられている。第3ひずみゲージ369cは、中心軸C1上に設けられ、検出方向が中心軸C1に対して平行かつ、第1ひずみゲージ369aと第2ひずみゲージ369bに挟まれるように設けられている。第4ひずみゲージ369dは、クランク105の長手方向に対して検出方向が垂直、つまり、内面119の中心軸C1に対して垂直かつ、中心軸C1上に設けられている。
即ち、クランク105の長手方向に延在する軸である中心軸C1と平行な方向(図4の縦方向)、つまり、クランク105の長手方向と平行な方向が、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369b、第3ひずみゲージ369cの検出方向となり、中心軸C1と垂直な方向(図4の横方向)、つまり、クランク105の長手方向と垂直な方向が、第4ひずみゲージ369dの検出方向となる。したがって、第1ひずみゲージ369a乃至第3ひずみゲージ369cと第4ひずみゲージ369dは検出方向が互いに直交している。
なお、第1ひずみゲージ369a乃至第4ひずみゲージ369dの配置は図4に限らない。つまり、中心軸C1と平行または垂直の関係が維持されていれば他の配置でもよい。但し、第1ひずみゲージ369a及び第2ひずみゲージ369bは、中心軸C1を挟んで対称に配置し、第3ひずみゲージ369c及び第4ひずみゲージ369dは、中心軸C1上に配置する方が、後述する各変形を精度良く検出できるので好ましい。
また、図4では、クランク105を単純な直方体として説明しているが、デザイン等により、角が丸められていたり、一部の面が曲面で構成されていてもよい。そのような場合でも、上述した配置を極力維持するようにひずみゲージ369を配置することで、後述する各変形を検出することができる。但し、上記した中心軸C1との関係(平行または垂直)がずれるにしたがって検出精度が低下する。
測定モジュールひずみ検出回路365は、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369b、第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dが接続されて、ひずみゲージ369のひずみ量が電圧として出力される。測定モジュールひずみ検出回路365の出力は、図示しないA/Dコンバータによって、アナログ情報からデジタル情報であるひずみ情報信号に変換される。そして、ひずみ情報信号は測定モジュール制御部351の推進力演算部351aに出力される。
測定モジュールひずみ検出回路365の例を図5に示す。測定モジュールひずみ検出回路365は、2つのブリッジ回路である第1検出回路373aと第2検出回路373bとで構成されている。第1検出回路373aの第1系統側では、電源Vccから順に、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bの順に接続されている。即ち、第1ひずみゲージ369aおよび第2ひずみゲージ369bが電源Vccに対して直列に接続されている。第2系統側では、電源Vccから順に、固定抵抗R、固定抵抗Rの順に接続されている。第2検出回路373bの第1系統側では、電源Vccから順に、第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dの順に接続されている。即ち、第3ひずみゲージ369cおよび第4ひずみゲージ369dが電源Vccに対して直列に接続されている。第2系統側では、電源Vccから順に、固定抵抗R、固定抵抗Rの順に接続されている。
即ち、2つの固定抵抗Rは、第1検出回路373aと第2検出回路373bとで共有している。ここで、2つの固定抵抗Rは同一の抵抗値を有している。また、2つの固定抵抗Rは、ひずみゲージ369の圧縮又は伸長が生ずる前の抵抗値と同一の抵抗値を有する。なお、第1ひずみゲージ369a乃至第4ひずみゲージ369dは同じ抵抗値を有している。
ひずみゲージ369の抵抗値は、公知のように圧縮されている場合には抵抗値が下がり、伸長されている場合には抵抗値が上がる。この抵抗値の変化は、変化量がわずかな場合には比例している。また、ひずみゲージ369の検出方向は、配線が伸びている方向であり、上述したように第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369b、第3ひずみゲージ369cが、中心軸C1と平行な方向、第4ひずみゲージ369dが、中心軸C1と垂直な方向となる。この検出方向以外において圧縮又は伸長が生じた場合には、ひずみゲージ369に抵抗値の変化は生じない。
このような特性を持つひずみゲージ369を使用した第1検出回路373aは、第1ひずみゲージ369aと第2ひずみゲージ369bの検出方向で圧縮または伸長されていない場合は、第1ひずみゲージ369aと第2ひずみゲージ369bとの間の電位Vabと、2つの固定抵抗Rの間の電位Vrとの電位差はほぼゼロとなる。
第1ひずみゲージ369aが圧縮され、第2ひずみゲージ369bが伸張された場合は、第1ひずみゲージ369aの抵抗値が減少して第2ひずみゲージ369bの抵抗値が増加するために、電位Vabが高くなり、電位Vrは変化しない。つまり、電位Vabと電位Vrとの間に電位差が発生する。第1ひずみゲージ369aが伸張され、第2ひずみゲージ369bが圧縮された場合は、第1ひずみゲージ369aの抵抗値が増加して第2ひずみゲージ369bの抵抗値が減少するために、電位Vabが低くなり、電位Vrは変化しない。つまり、電位Vabと電位Vrとの間に電位差が発生する。
第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに圧縮された場合は、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに抵抗値が減少するために、電位Vabと、電位Vrとの電位差はほぼゼロとなる。第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに伸張された場合は、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに抵抗値が増加するために、電位Vabと、電位Vrとの電位差はほぼゼロとなる。
第2検出回路373bも第1検出回路373aと同様の動作となる。つまり、第3ひずみゲージ369cが圧縮され、第4ひずみゲージ369dが伸張された場合は、電位Vcdが高くなり、電位Vrは低くなり、電位Vcdと電位Vrとの間に電位差が発生する。第3ひずみゲージ369cが伸張され、第4ひずみゲージ369dが圧縮された場合は、電位Vcdが低くなり、電位Vrは高くなり、電位Vcdと電位Vrとの間に電位差が発生する。第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dともに圧縮された場合と、第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dともに伸張された場合は、電位Vcdと、電位Vrとの電位差はほぼゼロとなる。
そこで、第1検出回路373aの電位Vabが測定できる第1ひずみゲージ369aと第2ひずみゲージ369bとの接続点と、電位Vrが測定できる2つの固定抵抗Rの接続点と、を第1検出回路373aの出力(以降A出力)とする。第2検出回路373bの電位Vcdが測定できる第3ひずみゲージ369cと第4ひずみゲージ369dとの接続点と、電位Vrが測定できる2つの固定抵抗Rの接続点と、を第2検出回路373bの出力(以降B出力)とする。このA出力とB出力がひずみ情報となる。
図6は、ユーザにより力(踏力)が加えられた際の右側クランク105Rの変形状態を示している。(a)は右側クランク105Rの内面119から見た平面図、(b)は右クランク105Rの上面117から見た平面図、(c)は右側クランク105Rのクランク軸107側の端部から見た平面図である。なお、以降の説明では右側クランク105Rで説明するが、左側クランク105Lでも同様である。
ユーザの足からペダル103を介して踏力が加えられると、その踏力はクランク105の回転力となる、クランク105の回転の接線方向の力である推進力Ftと、クランク105の回転の法線方向の力である損失力Frとに分けられる。このとき、右側クランク105Rには、曲げ変形x、曲げ変形y、引張変形z、ねじれ変形rzの各変形状態が生じる。
曲げ変形xは、図6(a)に示したように、右側クランク105Rが上面117から下面118に向かって、或いは下面118から上面117に向かって曲がるように変形することであり、推進力Ftによって生じる変形である。即ち、クランク105の回転方向に発生する変形によるひずみ(クランク105の回転方向に生じているひずみ)を検出することとなり、曲げ変形xの検出によってクランク105に生じている回転方向ひずみが検出できる。曲げ変形yは、図6(b)に示したように、右側クランク105Rが外面120から内面119に向かって、或いは内面119から外面120に向かって曲がるように変形することであり、損失力Frによって生じる変形である。即ち、クランク105の外面120から内面119、または内面119から外面120に向かって発生する変形によるひずみ(右側クランク105Rの回転運動により定義される円を含む平面と垂直な方向に生じているひずみ)を検出することとなり、曲げ変形yの検出によってクランク105に生じている内外方向ひずみが検出できる。
引張変形zは、右側クランク105Rが長手方向に伸張または圧縮されるように変形することであり、損失力Frによって生じる変形である。即ち、クランク105が長手方向に引っ張られるまたは押される方向に発生する変形によるひずみ(長手方向と平行な方向に生じているひずみ)を検出することとなり、引張変形zの検出によってクランク105に生じている引張方向ひずみが検出できる。ねじれ変形rzは、右側クランク105Rが、ねじれるように変形することであり、推進力Ftによって生じる変形である。即ち、クランク105がねじれる方向に発生する変形によるひずみを検出することとなり、ねじれ変形rzの検出によってクランク105に生じているねじり方向ひずみが検出できる。なお、図6では、曲げ変形x、曲げ変形y、引張変形z、ねじれ変形rzの変形方向を矢印で示したが、上述したように、この矢印と逆方向に各変形が発生する場合もある。
したがって、推進力Ftを測定するためには、曲げ変形xまたはねじれ変形rzのいずれか、損失力Frを測定するためには、曲げ変形yまたは引張変形zのいずれかを定量的に検出すればよい。
ここで、図4のように配置され、図5のように第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369b、第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dが接続された測定モジュールひずみ検出回路365によって、曲げ変形x、曲げ変形y、引張変形z、ねじれ変形rzを検出(測定)する方法を説明する。
まず、第1検出回路373aのA出力において、各変形がどのように検出(測定)されるかを説明する。曲げ変形xは、右側クランク105Rが上面117から下面118に向かって、或いはその逆方向に変形する。右側クランク105Rが上面117から下面118に向かって変形する場合、第1ひずみゲージ369aは圧縮されるので抵抗値が減少し、第2ひずみゲージ369bは伸張されるので抵抗値が増加する。そのため、第1検出回路373aのA出力は正出力(電位Vabが高く電位Vrが低い)となる。また、右側クランク105Rが下面118から上面117に向かって変形する場合、第1ひずみゲージ369aは伸張されるので抵抗値が増加し、第2ひずみゲージ369bは圧縮されるので抵抗値が減少する。そのため、第1検出回路373aのA出力は負出力(電位Vabが低く電位Vrが高い)となる。
曲げ変形yは、右側クランク105Rが外面120から内面119に向かって、或いはその逆方向に変形する。右側クランク105Rが外面120から内面119に向かって変形する場合、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに圧縮されるので、どちらも抵抗値が減少する。そのため、第1検出回路373aのA出力はゼロ(電位Vabと電位Vrに電位差が無い)となる。また、右側クランク105Rが内面119から外面120に向かって変形する場合、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに伸張されるので、どちらも抵抗値が増加する。そのため、第1検出回路373aのA出力はゼロとなる。
引張変形zは、右側クランク105Rが長手方向に伸張または圧縮されるように変形する。右側クランク105Rが伸張する場合、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに伸張されるので、どちらも抵抗値が増加する。そのため、第1検出回路373aのA出力はゼロとなる。また、右側クランク105Rが圧縮する場合、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに圧縮されるので、どちらも抵抗値が減少する。そのため、第1検出回路373aのA出力はゼロとなる。
ねじれ変形rzは、右側クランク105Rが、ねじれるように変形する。右側クランク105Rが図6(b)の矢印の方向にねじれる場合、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに伸張されるので、どちらも抵抗値が増加する。そのため、第1検出回路373aのA出力はゼロとなる。また、右側クランク105Rが図6(b)の矢印と逆方向にねじれる場合、第1ひずみゲージ369a、第2ひずみゲージ369bともに伸張されるので、どちらも抵抗値が増加する。そのため、第1検出回路373aのA出力はゼロとなる。
以上のように、A出力からは、曲げ変形xのみが検出される。即ち、第1検出回路373aは、第1ひずみゲージ369aおよび第2ひずみゲージ369bが接続され、クランク105に生じている回転方向ひずみを検出する。
次に、第2検出回路373bのB出力において、各変形がどのように検出(測定)されるかを説明する。曲げ変形xは、右側クランク105Rが上面117から下面118に向かって、或いはその逆方向に変形する。右側クランク105Rが上面117から下面118に向かって変形する場合、第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dは曲がるだけのため、検出方向に圧縮も伸張もされないので抵抗値は変化しない。そのため、第2検出回路373bのB出力はゼロとなる。また、右側クランク105Rが下面118から上面117に向かって変形する場合、第3ひずみゲージ369c、第4ひずみゲージ369dは曲がるだけのため、検出方向に圧縮も伸張もされないので抵抗値は変化しない。そのため、第2検出回路373bのB出力はゼロとなる。
曲げ変形yは、右側クランク105Rが外面120から内面119に向かって、或いはその逆方向に変形する。右側クランク105Rが外面120から内面119に向かって変形する場合、第3ひずみゲージ369cは圧縮されるので抵抗値が減少し、第4ひずみゲージ369dは伸張されるので抵抗値が増加する。そのため、第2検出回路373bのB出力は正出力(電位Vcdが高く電位Vrが低い)となる。また、右側クランク105Rが内面119から外面120に向かって変形する場合、第3ひずみゲージ369cは伸張されるので抵抗値が増加し、第4ひずみゲージ369dは圧縮されるので抵抗値が減少する。そのため、第2検出回路373bのB出力は負出力(電位Vcdが低く電位Vrが高い)となる。
引張変形zは、右側クランク105Rが長手方向に伸張または圧縮されるように変形する。右側クランク105Rが伸張する場合、第3ひずみゲージ369cは伸張されるので抵抗値が増加し、第4ひずみゲージ369dは圧縮されるので抵抗値が減少する。そのため、第2検出回路373bのB出力は負出力となる。また、右側クランク105Rが圧縮する場合、第3ひずみゲージ369cは圧縮されるので抵抗値が減少し、第4ひずみゲージ369dは伸張されるので抵抗値が増加する。そのため、第2検出回路373bのB出力は正出力となる。
ねじれ変形rzは、右側クランク105Rが、ねじれるように変形する。右側クランク105Rが図6(b)の矢印の方向にねじれる場合、第3ひずみゲージ369cは伸張されるので抵抗値が増加し、第4ひずみゲージ369dは検出方向に変形しないので抵抗値は変化しない。そのため、第2検出回路373bのB出力は負出力となる。また、右側クランク105Rが図6(b)の矢印と逆方向にねじれる場合、第3ひずみゲージ369cは伸張されるので抵抗値が増加し、第4ひずみゲージ369dは検出方向に変形しないので抵抗値は変化しない。そのため、第2検出回路373bのB出力は負出力となる。
以上のように、B出力からは、曲げ変形y、引張変形z、ねじれ変形rzが検出される。即ち、第2検出回路373bは、第3ひずみゲージ369cおよび第4ひずみゲージ369dが接続され、クランク105に生じている内外方向ひずみまたは引張方向ひずみを検出する。
そして、第1検出回路373aのA出力と、第2検出回路373bのB出力から、推進力演算部351aが、推進力Ftは次の(1)式により、損失力Frは次の(2)式によりそれぞれ算出する。なお、引張変形zは曲げ変形yと比較すると非常に小さいので無視することができる。即ち、(1)式及び(2)式で算出される値が、クランク105の回転時に当該クランク105に加えられる荷重に関する値となる。
Ft=p(A−A0)+q(B−B0)[kgf]・・・(1)
Fr=s|A−A0|+u(B−B0)[kgf]・・・(2)
ここで、Aは推進力Ft(あるいは損失力Fr)を算出する時点におけるA出力値、A0は無負荷時のA出力値、Bは推進力Ft(あるいは損失力Fr)を算出する時点におけるB出力値、B0は無負荷時のB出力値、p、q、s、uは係数であり、次の(3)〜(6)式からなる連立方程式により算出される値である。
m=p(Am−A0)+q(Be−B0)・・・(3)
0=s(Am−A0)+u(Be−B0)・・・(4)
0=p(Ae−A0)+q(Bm−B0)・・・(5)
m=s(Ae−A0)+u(Bm−B0)・・・(6)
ここで、Amはクランク105の角度が水平前向き(クランク105で水平かつフロント車輪5方向に延在している状態)でペダル103にm[kg]を載せたときのA出力値である。Beはクランク105の角度が水平前向きでペダル103にm[kg]を載せたときのB出力値である。Aeはクランク105の角度が垂直下向き(クランク105で鉛直かつ地面方向に延在している状態)でペダル103にm[kg]を載せたときのA出力値である。Bmはクランク105の角度が垂直下向きでペダル103にm[kg]を載せたときのB出力値である。
係数p、q、s、uおよびA0、B0は予め算出又は測定可能な値であるので、AおよびBを(1)式に代入することで推進力Ftが算出でき、AおよびBを(2)式に代入することで損失力Frが算出できる。
また、(1)式ではB出力を用いてA出力の補正をしている。(2)式ではA出力を用いてB出力の補正をしている。これにより、第1検出回路373aや第2検出回路373bに含まれる検出対象以外のひずみの影響を排除することができる。なお、第1ひずみゲージ369aと第2ひずみゲージ369bがクランク方向(中心軸C1と平行な方向)にずれが無い場合、Ae=A0となりB出力による補正の必要がなくなる。
なお、ひずみゲージ369の配置やブリッジ回路の構成は図4や図5に示した構成に限らない。例えばひずみゲージ369は4つに限らないし、ブリッジ回路も1つに限らない。要するに、推進力Ftや損失力Frが算出できる構成であればよい。
次に、クランク回転角度検出センサ2の構成について図7及び図8を参照して説明する。
なお、以降の説明において、クランク105の回転角度は、右側クランク105Rを基準に表されるものとする。つまり、右側クランク105Rが12時の方向に位置する(先端が上方を向く)ときに、クランク105の回転角度θは0°とする。また、クランク回転角度検出センサ2は、右側クランク105Rが3時の方向を指す(先端が前方を向く)とき、クランク105の回転角度(以後、クランク回転角度θとする)は90°を示し、右側クランク105Rが9時の方向を指す(先端が後方を向く)とき、クランク回転角度θは270°を示す。そして、クランク回転角度検出センサ2が検出するクランク回転角度θの範囲は0°以上360°未満(0≦θ<360°)となっており、右側クランク105Rが12時の方向から時計回りで回転する向きを「+」方向とする。
クランク回転角度検出センサ2は、図7(a)に示すように、円環状の枠状部材20、枠状部材20の表面に所定間隔をおいて固定された複数の磁石からなる磁石群21(磁石21a、21b等)及び磁気センサ22からなる。磁石群21が固定された枠状部材20は、枠状部材20の中心点とクランク軸107の軸心とが一致した状態で、磁石群21がクランクB31に対向する様にフレーム3の側面に固定されている。一方、磁気センサ22はチェーンリング109に固定され、クランク105(105R)と共に回転する。
磁石群21は12個の磁石21a〜磁石21lからなり、円環状の枠状部材20の中心点を基準として30°間隔で配置されている。磁石21a、磁石21lは、非常に強い磁力及び保磁力を有するネオジム磁石で構成されている。具体的に、磁石21a、21lは第1ネオジム磁石が2つ直列してなり(双方のN極が同一直線上で同一方向を向いて重ねられ)、その他の磁石21b〜磁石21kは、第1ネオジム磁石より磁力が小さい第2ネオジム磁石が2つ直列してなる。すなわち、磁石群21は、磁力の異なる2種類の磁石からなる。
また、磁石21a、磁石21bは、各中心軸が枠状部材20の半径方向と一致した状態で配置されている。そして、N極の向きが外側を向く磁石と内側(中心側)を向く磁石とが枠状部材20の周方向に交互に入れ替わって配置されている。具体的には、磁石21a、磁石21c、磁石21e、磁石21g、磁石21i、磁石21kのN極が枠状部材20の半径方向(放射方向)外側を向き、磁石21b、磁石21d、磁石21f、磁石21h、磁石21j、磁石21lのN極が枠状部材20の半径方向内側(中心)を向いている。さらに、各磁石21a〜21lの半径方向外側先端と枠状部材20の中心との距離L4は同一となっている。
磁気センサ22は、第1素子部22a、第2素子部22b及び第3素子部22cがケース22dに収容されてなる。第1素子部22a及び第2素子部22bは、所定方向において磁力線(磁界)を検出し(図7(a)において水平方向左向き)、その検出方向と逆向きの磁力線を検出する場合(N極が対向する磁石を検出する場合)にHiレベルの信号(以下、単にHiとする)を出力し、検出方向と同一の向きの磁力線を検出する場合(S極が対向する磁石を検出する場合)にLoレベルの信号(以下、単にLoとする)を出力する。なお、第1素子部22a及び第2素子部22bは所定の強さの磁力線を検出しない場合、出力状態を保持する。
クランク回転角度検出センサ2の使用状態において(枠状部材20及び磁気センサ22が適切に自転車1に固定された状態で)、自転車1の側方からみると、第1素子部22aと第2素子部22bは、枠状部材20の半径方向外側、すなわち、枠状部材20の中心点から磁石21a〜磁石21lより遠い位置に配されている。また、第1素子部22aと第2素子部22bの検出方向は一致しており、各検出方向上に枠状部材20の中心点が位置している。そして、第1素子部22aの方が第2素子部22bより枠状部材20の中心点から近い位置に配されており、検出方向上を通過する磁石21a〜磁石21lの外側先端に近い。これは、後述するように、第1素子部22aを用いて全ての磁石21a〜磁石21lを検出し、第2素子部22bを用いてクランク回転角度θ=0°を示す磁石21aを検出するためである。なお、クランク回転角度θ=0°のとき(右側クランク105Rが12時を示すとき)、第2素子部22bが磁石21aを検出するように(磁石21aが第2素子部22bの検出方向上に位置するように)、枠状部材20及び磁気センサ22が自転車1に固定されている。
また、磁気センサ22には、第1素子部22a及び第2素子部22bより低消費電力の第3素子部22cが設けられている。第3素子部22cは第1素子部22aの近傍に設けられており、いずれかの磁石21a〜21lを検出すると、測定モジュール301のシステムを起動させる。
次に図8を用いて、クランク回転角度検出センサ2によるクランク回転角度の検出方法について説明する。前述したように、円環状の枠状部材20には、その中心点を基準として30°間隔で磁石21a〜磁石21lが配置されており、最も磁力の高い磁石21aはクランク回転角度θ=0°となるときに、第2素子部22bに検出される位置に配されている(以下、磁石21aのことを「基準磁石21a」ともいう)。また、磁石21a〜磁石21lのN極の向きが交互に入れ替わっている。よって、チェーンリング109に固定された磁気センサ22が、クランク105の回転に伴ってクランク軸107を中心に回転すると、磁気センサ22の第1素子部22aは磁石21a〜磁石21lの前を通過する度にHi又はLoと出力を切り換える。同様に、磁気センサ22の第2素子部22bは磁石21a、21lの前を通過する度にHi又はLoと出力を切り換える。この第1素子部22aから出力される「Hi」又は「Lo」は、クランク105が30°回転したことを検出するものである(以後「間隔角度検出信号」という)。一方、第2素子部22bから出力する「Hi」は、クランク回転角度θ=0°を検出するものである(以後「基準角度検出信号」という)。
このように、間隔角度検出信号と基準角度検出信号とを用いることにより、クランク回転角度θを0°から30°間隔で検出することができる。なお、第2素子部22bから出力されたHiは、同一の磁力で逆向きに配置された磁石21lの前を通過するとLoとなる。すなわち、リセットされる。よって、クランク回転角度θを連続して検出することができる。よって、以後、第2素子部22bから出力する「Lo」を「リセット信号」という。
また、第1素子部22aと基準磁石21aとが最も遠く離れた位置関係にあるときに、第1素子部22aが基準磁石21aを検出してしまうことを防ぐためには、以下の3条件を満たすことが望ましい。(1)基準磁石21aが第2素子部22bの検出方向上(以下、「第2検出方向」という)で第2素子部22bに最も接近したときに第2素子部22bが基準磁石21aを検出できること。(2)最も磁力の小さい磁石21b〜磁石21lが第1素子部22aの検出方向上(以下、「第1検出方向」という)で第1素子部22aに最も接近したときに第1素子部22aが磁石21b〜磁石21kを検出できること。(3)基準磁石21aが第1検出方向上で第1素子部22aから最も離隔したときに第1素子部22aが基準磁石21aを検出できないこと。
次に、サイクルコンピュータ201のブロック構成を説明する。サイクルコンピュータ201は、図3に示したように、サイクルコンピュータ表示部203、サイクルコンピュータ操作部205、サイクルコンピュータ無線受信部209、サイクルコンピュータ外部通信部210、サイクルコンピュータ記憶部253及びサイクルコンピュータ制御部251を有している。
サイクルコンピュータ表示部203は、ユーザ(運転者)の指示等に基づいて、各種の情報を表示する。本実施例においては、推進力Ftと損失力Frを視覚化して表示する。なお、視覚化の方法はどのような方法であっても良いが、測定モジュール301から送信されたクランク回転角度θに基づいて、例えばクランク105の回転角が30°毎の推進力Ftと損失力Frをベクトル表示することができる。また、他の方法としては、例えば、グラフ表示、色分け表示、記号の表示、3次元表示等どのような方法であってもよい。また、それらの組み合わせ等であってよい。
サイクルコンピュータ操作部205は、ユーザの指示(入力)を受ける。例えば、サイクルコンピュータ操作部205は、ユーザから、サイクルコンピュータ表示部203に表示内容の指示を受ける。
サイクルコンピュータ無線受信部209は、測定モジュール301から送信される送信データ(推進力Ft及び損失力Frとクランク105の回転角とケイデンス)を受信する。
サイクルコンピュータ外部通信部210は、主にサイクルコンピュータ記憶部253に記憶されている推進力Ftおよび損失力Frとクランク回転角度θをサイクルコンピュータ201の外部のコンピュータ等に送信する。
サイクルコンピュータ記憶部253には、各種情報が記憶される。各種情報とは、例えば、サイクルコンピュータ制御部251の制御プログラム、及び、サイクルコンピュータ制御部251が制御を行う際に必要とされる一時的な情報である。なお、サイクルコンピュータ記憶部253は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびフラッシュメモリ等の不揮発性の読み書き可能なメモリを有している。ROMには制御プログラム、及び、推進力Ftおよび損失力Frをサイクルコンピュータ表示部203に視覚的に表示するデータに変換するための各種のパラメータ、定数、等が記憶されている。
RAMには、サイクルコンピュータ制御部251が制御を行う際に必要とされる一時的な情報等が記憶されている。不揮発性の読み書き可能なメモリには、推進力Ftおよび損失力Frとクランク回転角度θとが対応付けて記憶されている。
サイクルコンピュータ制御部251は、サイクルコンピュータ201を包括的に制御している。さらに、測定モジュール301をも包括的に制御していても良い。また、サイクルコンピュータ制御部251は、推進力Ftおよび損失力Frをサイクルコンピュータ表示部203に視覚的に表示するデータに変換する。
上述した構成の測定モジュール301及びサイクルコンピュータ201は、測定モジュール301がクランク105の回転角度が30°ごとに推進力Ftおよび損失力Frを測定して、その推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θとをサイクルコンピュータ201に送信する。サイクルコンピュータ201では、測定モジュール301から送信された推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θとをサイクルコンピュータ表示部203に表示させるとともに、サイクルコンピュータ記憶部253に記憶して蓄積する。
そして、例えば走行終了後にサイクルコンピュータ201は、サイクルコンピュータ記憶部253に蓄積されている推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θとをサイクルコンピュータ外部通信部210から後述するサーバ401へ送信する。なお、これらのデータの送信タイミングは、走行終了後に限らず、走行中であってもよいし、任意のタイミングでよい。
次に、上述したようにしてサイクルコンピュータ201に蓄積された推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θとのうち、推進力Ft及び損失力Frとに基づいてユーザがダンシングかシッティングかの判定をする運転姿勢出力装置について図9乃至図12を参照して説明する。
図9は、本実施例にかかるサーバ401とサイクルコンピュータ201等を示したネッとワーク構成図である。
サーバ401は、事業所等に設置されるコンピュータであり、本実施例では、サイクルコンピュータ201からインターネット601を経由して入力された推進力Ftと損失力Frとからダンシングかシッティングかの判定をする。即ち、クランク105に加えられる力に関する力情報のうちクランク105の長手方向の力の成分に関する情報(損失力Fr)とクランクの回転方向の力の成分に関する情報(推進力Ft)とに基づいて運転者が立ち漕ぎをしているか否かを判定する。なお、図9では、サイクルコンピュータ201は1つしか記載されていないが複数であってもよいことは言うまでもない。
サーバ401は、上述したようにコンピュータであるので、周知のようにCPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークインターフェース等を有している。図10は、サーバ401が運転姿勢出力装置として機能する際の機能的構成を示した構成図である。サーバは、判定部411と、データ格納部412と、通信部413と、を備えている。
出力手段としての判定部411は、サイクルコンピュータ201から受信した推進力Ftと損失力Frとに基づいてユーザがダンシングかシッティングかの判定をして、判定結果をデータ格納部412あるいは通信部413に出力する。即ち、推進力Ftがクランク105に加えられる力に関する力情報のうちクランク105の回転方向の力の成分に関する情報、損失力Frがクランク105に加えられる力に関する力情報のうちクランク105の長手方向の力の成分に関する情報、にそれぞれ相当する。判定方法は後述する。判定部411は、CPU上で実行されるコンピュータプログラムによって機能する。
データ格納部412は、サイクルコンピュータ201から受信した推進力Ftと損失力Frとを蓄積する。データ格納部412は、ハードディスクドライブ等が機能する。
通信部413は、サイクルコンピュータ201から推進力Ftや損失力Frを受信したり、判定部411における判定結果等を送信したりする。なお、判定結果等を送信する先は、サイクルコンピュータ201に限らず、例えばユーザが所有するコンピュータ501等であってもよい。通信部413は、ネットワークインターフェース等が機能する。
次に、判定部411で行う運転姿勢の判定方法について説明する。図11にクランク105の回転の接線方向と法線方向、即ち推進力Ftと損失力Frのクランク回転角度θに対する変化のグラフを示す。図中の実線は左側のクランク105Lの推進力Ft、点線は右側のクランク105Rの推進力Ft、一点鎖線は左側のクランク105Lの損失力Fr、二点鎖線は右側のクランク105Rの損失力Frを示している。また、図11(a)はシッティング、図11(b)はダンシングである。図11に示したようにシッティングとダンシングとでは、推進力Ftの最大値と損失力Frの最大値との差分値(図11(a)のFsと図11(b)のFd)が異なる。
これは、ダンシングの場合は、ユーザの体重がかかるため、クランク105の位置が3時から6時(クランク回転角度θが90°から180°)にかけてクランク105の法線方向に体重がかかり、クランク105の法線方向の力である損失力Frがシッティングの場合より大きくなるためである。
したがって、推進力Ftの最大値と損失力Frの最大値との差分値が一定値以下であることを検出することで、ダンシングかシッティングかを判定することができる。あるいは推進力Ftの最大値に対する損失力Frの最大値の割合が一定値以上である場合、つまり、推進力Ftの最大値と損失力Frの最大値との比が一定値以上である場合を検出することであってもよい。即ち、長手方向の力の成分(損失力Fr)の最大値(第1の所定の状態)となったときの取得手段が取得した情報(損失力Fr)と、回転方向の力の成分(推進力Ft)の最大値(第2の所定の状態)となったときの取得手段が取得した情報(推進力Ft)と、の比較値に基づいて運転姿勢を判定している。
これらの一定値を閾値として、閾値以上(閾値以下)の場合はダンシングと判定すればよい。この閾値は、実験やシミュレーション等により求めればよい。例えば割合の場合は、損失力Frの最大値/推進力Ftの最大値=80%以上の場合にダンシングと判定すればよい。
また、この最大値を判定する期間はクランク105の1回転に限らず、複数回転であってもよい。あるいは、1回転以内であって、閾値を含む所定の角度範囲としてもよい。例えば、閾値をクランク105が4時半の位置に設けた場合は、クランク105が2時〜7時の位置(クランク回転角度θが60°〜210°)の範囲を最大値を判定する期間とする。
また、最大値は、データ格納部412に蓄積されているデータから算出される30°ごとの推進力Ftと損失力Frとのうちの最大の値でもよいし、30°ごとの値から補間等により推定した値であってもよい。あるいは、図11に示した曲線を所定の閾値(例えば50%)で切ったときの幅の中央値となる角度を「最大値」に対応するクランク回転角度θと推定してもよい。
さらには、前記曲線を所定の閾値(例えば50%)で切ったときの、上側部分(曲線と閾値とで囲まれた部分)を積分し、その重心となる角度を「最大値」に対応するクランク回転角度θとしてもよい。最小値も同様の考え方で算出してもよい。
つまり、最大値は、取得した推進力Ftと損失力Frとの値から演算により算出してもよい。本実施例の場合は、推進力Ftと損失力Frとの取得間隔は30°ごとなので、取得値のみで判断を行うと実際の最大値との誤差が大きくなるため特に有効である。
図12に本実施例にかかる運転姿勢出力方法のフローチャートを示す。このフローチャートは上述した割合で判定する例であり、判定部411が実行する。即ち、図12のフローチャートがコンピュータプログラムとして構成されている。まず、サイクルコンピュータ201から受信するデータ(推進力Ft及び損失力Fr)を取得してデータ格納部412に格納する(ステップS31)。即ち、ステップS11が取得工程として機能する。次に、運転姿勢を判定するための所定の期間(例えばクランク105が1回転)が経過したか否を判断し(ステップS32)、経過しない場合(NOの場合)はステップS31に戻る。
ステップS32で所定の期間経過した場合(YESの場合)は、その期間における推進力Ftの最大値と損失力Frの最大値との割合を算出する(ステップS33)。次に、算出した割合が閾値以上か否かを判断し(ステップS34)、閾値以上である場合(YESの場合)はダンシングと判定する(ステップS35)。
一方、ステップS34で閾値未満であると判断された場合(NOの場合)はシッティングと判定する(ステップS36)。
そして、ステップS35またはS36で判定された結果(判定結果)を通信部413から出力する(ステップS37)。なお、判定結果はデータ格納部412に格納しておき、コンピュータ501等からのリクエスト等に応じて出力するようにしてもよい。即ち、ステップS13〜S17が出力工程として機能する。
なお、この判定結果は、運転姿勢のみを出力するに限らず、推進力Ftや損失力Fr等の変化を解析したデータに付加するようにしてもよい。例えば、推進力Ftや損失力Frの時系列や走行距離に対する変化のグラフ等にダンシングやシッティングの表示をしたり、ダンシングやシッティングの区間は色を変化させたりしてもよい。あるいは、ある区間内におけるダンシングの割合として出力してもよい。
本実施例によれば、自転車1のクランク105に加えられる力のうち、クランク105の長手方向の力の成分に関する情報(損失力Fr)およびクランク105の回転方向の力の成分に関する情報(推進力Ft)を取得する取得手段(通信部413)と、損失力Frおよび推進力Ftがそれぞれ所定の状態(最大値)となったときを比較した比較値に基づいて自転車1の運転者の運転姿勢を判定して、運転姿勢に関する情報を出力する出力手段(判定部411)と、を有している。このようにすることにより、推進力Ftと損失力Frとに基づいてダンシングか否かの判定をすることができる。また、この場合、クランク回転角度θの情報が必要ないので、サーバ401が受信するデータ量を少なくすることができるので、通信量やハードディスクドライブやメモリ等の容量を節約することができる。
また、推進力Ftと損失力Frとの差、または、これらの比率により運転姿勢を判定しているので、比較的単純な演算によって運転姿勢を判定することができる。
また、クランク回転角度θが必要ないので、サーバ401が受信するデータ量を少なくすることができるので、通信量やハードディスクドライブやメモリ等の容量を節約することができる。
なお、上述した実施例では右側のクランク105Rでダンシングの判定をする例を示したが、左側のクランク105Lで行ってもよい。この場合、クランク105Lは回転方向が反時計回りにクランク回転角度θ(クランク105の位置)が検出される他は同様である。さらには、両側のクランク105の検出結果に基づいて判定してもよい。例えば、両側のクランク105の検出結果を利用する方法としては、例えば右側の比率と左側の比率とのうち大きい方を判定対象とする方法が挙げられる。
次に、本発明の第3の実施例にかかる運転姿勢出力装置を図13及び図14を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、測定モジュール301やサイクルコンピュータ201、及び、サーバ401の構成は第1の実施例と同様であるが、ダンシングかシッティングかの判定をする方法が異なる。
図13にクランク105の回転の接線方向と法線方向、即ち推進力Ftと損失力Frのクランク回転角度θに対する変化のグラフを示す。これは図11と同じものである。図13に示したようにシッティングとダンシングとでは、推進力Ftの最大値のクランク回転角度θと損失力Frの最大値のクランク回転角度θとの差分値(図13(a)のDsと図13(b)のDd)が異なる。
損失力Frはクランク105の法線方向の力であるので、最大値は、ペダル103に体重がかかる角度で大きくなる。そのため、ダンシング時にはユーザの体重、シッティング時にはユーザの足の重量(体重の一部)がそれぞれかかるため、最大値の角度はダンシングとシッティングとで殆ど変らない。これに対して推進力Ftはクランク105の接線方向の力であるので、ダンシング時にはクランク105が3時の位置(クランク回転角度θ=90°)でペダル103に体重をかけても、左右への体重の荷重移動に時間があるので、体重のかかるピークのクランク回転角度θは90°より遅れる。そのため荷重Fが最大値となるクランク回転角度θは90°以上となる。これに対しシッティングの場合は、体が左右に振れないので、荷重Fの最大値はクランク回転角度θは90°近傍となる。そのため、ダンシング時には推進力Frの最大値の回転角度と損失力Ftの最大値の回転角度とが近づく。
したがって、推進力Ftの最大値のクランク回転角度θと損失力Frの最大値のクランク回転角度θとの差分値が一定値以下であることを検出することで、ダンシングかシッティングかを判定することができる。即ち、回転方向の力の成分(推進力Ft)の最大値となるクランク105の回転角度と長手方向の力の成分(損失力Fr)の最大値となるクランク105の回転角度との比較値に基づいて運転姿勢を判定している。
上述した一定値を閾値として、閾値以下の場合はダンシングと判定すればよい。この閾値は、実験やシミュレーション等により求めればよい。
これらの一定値を閾値として、閾値以上(閾値以下)の場合はダンシングと判定すればよい。この閾値は、実験やシミュレーション等により求めればよい。
図14に本実施例にかかる運転姿勢出力方法のフローチャートを示す。このフローチャートは判定部411が実行する。まず、サイクルコンピュータ201から受信するデータ(推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θ)をデータ格納部412に格納する(ステップS41)。次に、運転姿勢を判定するための所定の期間(例えばクランク105が1回転)が経過したか否を判断し(ステップS42)、経過しない場合(NOの場合)はステップS41に戻る。
ステップS42で所定の期間経過した場合(YESの場合)は、その期間における推進力Ftの最大値の回転角度と損失力Frの最大値の回転角度との差分値を算出する(ステップS43)。次に、算出した割合が閾値以下か否かを判断し(ステップS44)、閾値以上である場合(YESの場合)はダンシングと判定する(ステップS45)。
一方、ステップS44で閾値未満であると判断された場合(NOの場合)はシッティングと判定する(ステップS46)。
そして、ステップS45またはS46で判定された結果(判定結果)を通信部413から出力する(ステップS47)。なお、判定結果はデータ格納部412に格納しておき、コンピュータ501等からのリクエスト等に応じて出力するようにしてもよい。
本実施例によれば、自転車1のクランク105の回転角度に関する角度情報(クランク回転角度θ)と、前記クランク105に加えられる力のうち、前記回転角度におけるクランク105の長手方向の力の成分に関する情報(損失力Fr)およびクランク105の回転方向の力の成分に関する情報(推進力Ft)を取得する取得手段(通信部413)と、損失力Frおよび推進力Ftがそれぞれ所定の状態(最大値)となったときのクランク回転角度θを比較した比較値に基づいて自転車1の運転者の運転姿勢を判定して、運転姿勢に関する情報を出力する出力手段(判定部411)と、を有している。このようにすることにより、推進力Ftと損失力Frとクランク回転角度θとに基づいてダンシングか否かの判定をすることができる。
なお、本実施例においても、最大値を判定する期間はクランク105の1回転に限らず、複数回転であってもよいし、1回転以内であってもよい。また、各最大値は、データ格納部412に蓄積されているデータから算出される30°ごとの値でもよいし、第1の実施例に記載したように、30°ごとの値から補間等により推定した値でもよい。
また、推進力Ftと損失力Frの最大値のときのクランク回転角度θの差分値に限らず、時間差であってもよい。
さらには、右側のクランク105R、左側のクランク105Lのいずれでダンシングか否かの判定を行ってもよいのは言うまでもなく、さらに両側のクランク105の検出結果に基づいて判定してもよい。
次に、本発明の第3の実施例にかかる運転姿勢出力装置を図15および図16を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、測定モジュール301やサイクルコンピュータ201、及び、サーバ401の構成は第1の実施例と同様であるが、ダンシングかシッティングかの判定をする方法が異なる。
本実施例では、サイクルコンピュータ201からインターネット601を経由して入力された推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θとからダンシングかシッティングかの判定をする。即ち、これらの情報に基づいて運転者が立ち漕ぎをしているか否かを判定する。
本実施例では、判定部411が、サイクルコンピュータ201から受信した推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θとに基づいてユーザがダンシングかシッティングかの判定をして、判定結果をデータ格納部412あるいは通信部413に出力する。即ち、推進力Ft及び損失力Frがクランク105に加えられる力に関する力情報に相当し、クランク回転角度θがクランク105の回転角度に関する角度情報に相当する。
また、データ格納部412には、サイクルコンピュータ201から受信した推進力Ft及び損失力Frとクランク回転角度θとを蓄積する。
次に、判定部411で行う運転姿勢の判定方法について説明する。サイクルコンピュータ201から受信する推進力Ftおよび損失力Frは、図15に示しように、それぞれクランク105の回転の接線方向の力の成分、法線方向の力の成分となる。そして、これら2つの成分を合成した力がクランク105に加えられる力としての荷重Fとなる。
この荷重Fは、シッティングの場合は、クランク105が3時の位置近傍にあるときが最大値となるが、ダンシングの場合はペダル103に体重がかかるため、下死点近傍(クランク105の位置が5時〜6時)で最大値(力の大きさまたは成分の最大値)となる。
これは、ダンシングの場合は、クランク105が3時の位置(クランク回転角度θ=90°)でペダル103に体重をかけても、左右への体重の荷重移動に時間があるので、体重のかかるピークのクランク回転角度θは90°より遅れる。そのため荷重Fが最大値となるクランク回転角度θは90°以上となる。これに対しシッティングの場合は、体が左右に振れないので、荷重Fの最大値はクランク回転角度θは90°近傍となる。
したがって、推進力Ft及び損失力Frから荷重Fを算出し、その荷重Fが最大値となるクランク回転角度θを検出することで、ダンシングかシッティングかを判定することができる。即ち、力情報(荷重F)が最大値(所定の状態)となったときの角度情報(クランク回転角度θ)に基づいて人力機械(自転車1)の運転姿勢を判定している。また、本実施例では、荷重Fを推進力Ft及び損失力Frから荷重Fを算出するので、判定部411がクランク105に加えられる力に関する力情報を取得する取得手段としても機能する。
上述したようにダンシングの場合はクランク105の位置が5時〜6時(クランク回転角度θが150°〜180°)近傍のときに最大値となるので、例えばクランク105の位置が4時半(クランク回転角度θ=135°)を閾値として、最大値となるクランク回転角度θが閾値以上の場合はダンシングと判定すればよい。即ち、クランク105の回転角度に対して定めた所定の閾値に基づいて運転姿勢を判定する。
また、この最大値を判定する期間はクランク105の1回転に限らず、複数回転であってもよい。あるいは、1回転以内であって、閾値を含む所定の角度範囲としてもよい。例えば、閾値をクランク105が4時半の位置に設けた場合は、クランク105が2時〜7時の位置(クランク回転角度θが60°〜210°)の範囲を最大値を判定する期間とする。
また、最大値は、データ格納部412に蓄積されているデータから算出される30°ごとの荷重Fのうちの最大の値でもよいし、30°ごとの値から補間等により推定した値であってもよい。例えば、クランク105の位置が4時〜5時は荷重Fが増加傾向で、5時〜6時は荷重Fが減少傾向であった場合は、5時(クランク回転角度θ=150°)を最大値としてもよいし、クランク105の位置が4時〜5時の増加率と5時〜6時の減少率等から最大値を推定してもよい。あるいは、クランク105の位置が5時と6時との値が略同じ値であった場合はその中間(クランク105の位置が5時半、クランク回転角度θ=165°)を最大値と推定してもよい。つまり、最大値は、取得した荷重Fの値から演算により算出してもよい。本実施例の場合は、荷重Fの取得間隔は30°ごとなので、取得値のみで判断を行うと実際の最大値との誤差が大きくなるため特に有効である。
図16に運転姿勢出力方法のフローチャートを示す。このフローチャートは判定部411が実行する。まず、サイクルコンピュータ201から受信するデータ(推進力Ftおよび損失力Fr、クランク回転角度θ)を取得してデータ格納部412に格納する(ステップS11)。なお、ステップS11の時点で荷重Fを算出して格納してもよい。即ち、ステップS11が取得工程として機能する。
次に、運転姿勢を判定するための所定の期間(例えばクランク105が1回転)が経過したか否を判断し(ステップS12)、経過しない場合(NOの場合)はステップS11に戻る。
ステップS12で所定の期間経過した場合(YESの場合)は、その期間における荷重Fの最大値を抽出する(ステップS13)。次に、抽出した荷重Fの最大値のクランク回転角度θが閾値以上か否かを判断し(ステップS14)、閾値以上である場合(YESの場合)はダンシングと判定する(ステップS15)。
一方、ステップS14で閾値未満であると判断された場合(NOの場合)はシッティングと判定する(ステップS16)。
そして、ステップS15またはS16で判定された結果(判定結果)を、データ格納部412や通信部413へ出力する(ステップS17)。通信部413は、当該判定結果をサイクルコンピュータ201やコンピュータ501等へ出力する。なお、判定結果はデータ格納部412に格納しておき、コンピュータ501等からのリクエスト等に応じて出力するようにしてもよい。即ち、ステップS13〜S17が出力工程として機能する。
本実施例によれば、通信部413が自転車1のクランク回転角度θと、そのクランク回転角度θにおけるクランク105に加えられる推進力Ft及び損失力Frと、を取得する。そして、判定部411が、推進力Ft及び損失力Frから算出される荷重Fが最大値となったときのクランク回転角度θに基づいて、ダンシングか否かを判定して、判定結果を出力する。このようにすることにより、クランク回転角度θと、推進力Ft及び損失力Frと、に基づいてダンシングか否かを判定することができる。したがって、ジャイロセンサに基づいて判定するような自転車自体の姿勢は考慮する必要がないので、精度良くダンシングか否かを判定することができる。
また、クランク回転角度θに対して定めた閾値に基づいてダンシングか否かを判定しているので、閾値と比較するだけで容易にダンシングか否かを判定することができる。
また、荷重Fの最大値を判定する期間は、閾値を含む所定の角度範囲であってもよい。この場合、ダンシングか否かを判定する閾値の近傍のみのクランク回転角度θと荷重Fとに基づいて判定することができる。したがって、クランク回転角度θと荷重Fとを保存するメモリ等の容量を少なくすることができる。
また、荷重Fの最大値を判定する期間は、クランク105がn回転(nは1以上の自然数)の期間であってもよい。この場合、クランク105の1回転以上のクランク回転角度θと荷重Fとに基づいて判定することができる。したがって、多くの情報から解析することができるので、より精度良く判定することができる。
なお、上述した実施例では右側のクランク105Rのみでダンシングの判定をする例を示したが、左側のクランク105Lで行ってもよい。この場合、クランク105Lは回転方向が反時計回りにクランク回転角度θ(クランク105の位置)が検出される他は同様である。さらには、両側のクランク105の検出結果に基づいて判定してもよい。
また、閾値は、荷重Fの大きさに応じて変更してもよい。荷重Fは、所定の値より小さい場合(漕ぐ力が弱い場合)は、シッティングでも足の重さの影響が大きくなって、荷重の最大値が5時〜6時に近づいてくるので、例えば閾値を4時半から5時に近づけるように変更する。あるいは、また荷重Fが閾値を変更する値よりも更に小さい場合は、ダンシングの判定を行わないようにしてもよい(常にシッティングと判定する、あるいは判定しない旨の情報を出力する)。なお、閾値の変更を判定する力は荷重Fに限らず、トルク等他の値であってもよい。つまり、漕ぐ力がある基準以上に弱いことを検出できればよい。
また、上述した実施例では推進力Ftおよび損失力Frから荷重Fを算出していたが、荷重Fを直接検出することができるセンサ等を用いてもよい。
次に、本発明の第4の実施例にかかる運転姿勢出力装置を図17を参照して説明する。なお、前述した第1〜第3の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、測定モジュール301やサイクルコンピュータ201、及び、サーバ401の構成は第1、第2の実施例と同様であるが、ダンシングかシッティングかの判定をする方法が異なる。
図17にクランク105の回転の接線方向、即ち推進力Ftのクランク回転角度θに対する変化のグラフを示す。図中の一点鎖線は左側のクランク105L、二点鎖線は右側のクランク105Rを示している。また、図17(a)はシッティング、図17(b)はダンシングである。図17に示したようにシッティングとダンシングとでは、推進力Ftが最大値となるクランク回転角度θが異なる。図17(a)のシッティングの場合は90°(クランク105の位置が3時)の辺りが最大値となるが、図17(b)のダンシングの場合は120°〜150°(クランク105の位置が4時〜5時)の辺りが最大値となる。
これは、第2の実施例と同様に、ダンシングの場合は、クランク105が3時の位置(クランク回転角度θ=90°)でペダル103に体重をかけても、左右への体重の荷重移動に時間があるので、体重のかかるピークのクランク回転角度θは90°より遅れる。そのため荷重Fが最大値となるクランク回転角度θは90°以上となる。これに対しシッティングの場合は、体が左右に振れないので、荷重Fの最大値はクランク回転角度θは90°近傍となる。
したがって、推進力Ftが最大値となるクランク回転角度θを検出することで、ダンシングかシッティングかを判定することができる。即ち、クランク105に加えられる荷重のうち、クランク105の回転方向の力の成分(推進力Ft)に関する情報が最大値(所定の状態)となったときの角度情報に基づいて人力機械(自転車1)の運転者の運転姿勢を判定する。
上述したようにダンシングの場合はクランク105の位置が4時〜5時の辺りのときに最大値となるので、例えばクランク105の位置が4時(クランク回転角度θ=120°)を閾値として、最大値となるクランク回転角度θが閾値以上の場合はダンシングと判定すればよい。
フローチャートは基本的に図16と同様であるが、判定する力が荷重Fではなく推進力Ftに変更となる。
本実施例によれば、判定部411が推進力Ftが最大値となったときのクランク回転角度θに基づいて、ダンシングか否かを判定する。このようにすることにより、クランク回転角度θと、推進力Ftと、に基づいてダンシングか否かを判定することができる。即ち、クランク105の回転方向の力の成分の最大値に基づいてダンシングか否かの判定をすることができる。
また、損失力Frが不要であり、第3の実施例と比較してサーバ401が受信するデータ量を少なくすることができるので、通信量やハードディスクドライブやメモリ等の容量を節約することができる。
なお、本実施例においても、最大値を判定する期間はクランク105の1回転に限らず、複数回転であってもよいし、1回転以内であって、閾値を含む所定の角度範囲としてもよい。また、最大値は、データ格納部412に蓄積されているデータから算出される30°ごとの推進力Ftのうちの最大の値でもよいし、第1の実施例に記載したように、30°ごとの値から補間等により推定した値であってもよい。
また、閾値は、第3の実施例と同様に、損失力Frの大きさに応じて変更してもよい。例えば閾値を4時から5時に近づけるように変更する。あるいは、また荷重Fが閾値を変更する値よりも更に小さい場合は、ダンシングの判定を行わないようにしてもよい(常にシッティングと判定する、あるいは判定しない旨の情報を出力する)。
さらには、右側のクランク105R、左側のクランク105Lのいずれでダンシングか否かの判定を行ってもよいのは言うまでもなく、さらに両側のクランク105の検出結果に基づいて判定してもよい。
次に、本発明の第5の実施例にかかる運転姿勢判定検出装置を図18及び図19を参照して説明する。なお、前述した第1〜第4の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、測定モジュール301やサイクルコンピュータ201、及び、サーバ401の構成は第1の実施例と同様であるが、ダンシングかシッティングかの判定をする方法が異なる。
図18にクランク105の回転の法線方向、即ち損失力Frのクランク回転角度θに対する変化のグラフを示す。図中の一点鎖線は左側のクランク105L、二点鎖線は右側のクランク105Rを示している。また、図18(a)はシッティング、図18(b)はダンシングである。図18に示したようにシッティングとダンシングとでは、損失力Frの最大値と最小値との差分値(図18(a)のPPsと図18(b)のPPd)が異なる。
これは、ダンシングの場合は、ユーザの体重がかかるため、クランク105の位置が3時から6時(クランク回転角度θが90°〜180°)にかけてクランク105の法線方向に体重がかかり、クランク105の法線方向の力である損失力Frがシッティングの場合より大きくなるためである。
したがって、損失力Frの最大値と最小値との差分値(最大値から最小値までの幅)が一定値以上であることを検出することで、ダンシングかシッティングかを判定することができる。即ち、損失力Frは、クランク105に加えられる荷重のうちクランク105の長手方向の力の成分に相当し、最大値と最小値との差分値は、長手方向の力の成分の変化に相当する。したがって、本実施例は、クランク105に加えられる荷重のうちクランク105の長手方向の力の成分の変化に基づいて運転姿勢を判定する。
上述した一定値を閾値として、閾値以上の場合はダンシングと判定すればよい。この閾値は、実験やシミュレーション等により求めればよい。また、ユーザの体重や踏力に応じて適宜調整できるようにしてもよい。あるいは、ユーザの体重の情報をサイクルコンピュータ201やコンピュータ501等から取得して、例えばその体重の60%程度の値に基づいて閾値を定めてもよい。つまり、ダンシング時にかかる体重を考慮して閾値を設定してもよい。
図19に本実施例にかかる運転姿勢出力方法のフローチャートを示す。このフローチャートは判定部411が実行する。まず、サイクルコンピュータ201から受信するデータ(損失力Fr)を取得してデータ格納部412に格納する(ステップS21)。次に、運転姿勢を判定するための所定の期間(例えばクランク105が1回転)が経過したか否を判断し(ステップS22)、経過しない場合(NOの場合)はステップS21に戻る。
ステップS22で所定の期間経過した場合(YESの場合)は、その期間における損失力Ftの最大値と最小値との差分値を算出する(ステップS23)。次に、算出した差分値が閾値以上か否かを判断し(ステップS24)、閾値以上である場合(YESの場合)はダンシングと判定する(ステップS25)。
一方、ステップS24で閾値未満であると判断された場合(NOの場合)はシッティングと判定する(ステップS26)。
そして、ステップS25またはS26で判定された結果(判定結果)を通信部413から出力する(ステップS27)。なお、判定結果はデータ格納部412に格納しておき、コンピュータ501等からのリクエスト等に応じて出力するようにしてもよい。
本実施例によれば、自転車1のクランク105に加えられる力のうち、クランク105の長手方向の力の成分に関する情報(損失力Fr)を取得する取得手段(通信部413)と、所定の期間における損失力Frの変化に基づいて、自転車1の運転者の運転姿勢に関する情報を出力する出力手段(判定部411)と、を有している。このようにすることにより、クランク105に加えられる損失力Frに基づいてダンシングか否かを判定することができる。即ち、クランク105の長手方向の力の成分の最大値と最小値との差に基づいてダンシングか否かの判定をすることができる。
また、クランク回転角度θが必要ないので、サーバ401が受信するデータ量を少なくすることができるので、通信量やハードディスクドライブやメモリ等の容量を節約することができる。
なお、本実施例においても、最大値を判定する期間はクランク105の1回転に限らず、複数回転であってもよい。あるいは1回転以内の所定の角度範囲であってもよい。例えばクランクの位置が2時から7時(クランク回転角度θが60°〜210°)とすることで、クランク105の法線方向に体重がかかる区間を含めることができる。
また、差分値は、データ格納部412に蓄積されているデータから算出される30°ごとの損失力Frの最大値、最小値から算出した値でもよいし、第1の実施例に記載したように、30°ごとの値から補間等により推定した最大値、最小値から算出してもよい。
さらには、右側のクランク105R、左側のクランク105Lのいずれでダンシングか否かの判定を行ってもよいのは言うまでもなく、さらに両側のクランク105の検出結果に基づいて判定してもよい。例えば、両側のクランク105の検出結果を利用する方法としては、右側の差分値と左側の差分値とのうち大きい方を判定対象とする方法が挙げられる。
次に、本発明の第6の実施例にかかる運転姿勢出力装置を説明する。なお、前述した第1乃至第5の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、上述した第1乃至第5の実施例を組み合わせて運転姿勢、つまり、ダンシングか否かの判定を行う。これは、各実施例でダンシングか否かを判定する直前の算出値や検出値等に点数付けを行って、その合計値が一定値以上である場合はダンシングと判定する。
具体例としては、第1の実施例で示した推進力Ftの最大値に対する損失力Frの割合の場合、100%以上(損失力Frの方が大きい)なら+2点、80%以上なら+1点、80%未満は0点とする。
第2の実施例で示した推進力Ftの最大値の回転角度と損失力Frの最大値の回転角度との差分値の場合、差分値が30°以内なら+1点、30°を超えるなら0点とする。
第3の実施例で示した荷重Fの最大値の場合、荷重Fの最大値となるクランク105の位置が2時の位置(クランク回転角度θが60°)なら−1点、3時以上4時未満の位置(クランク回転角度θが90°≦θ<120°)なら0点、4時以上5時未満の位置(クランク回転角度θが120°≦θ<150°)なら+1点、5時以上6時未満の位置(クランク回転角度θが150°≦θ<180°)なら+2点とする。
第4の実施例で示した推進力Ftの最大値の場合、推進力Ftの最大値となるクランク105の位置が3時(クランク回転角度θが90°)なら0点、それ以外なら+1点とする。
第5の実施形態で示した損失力Frの最大値と最小値の差分値の場合、差分値がユーザの体重の60%に基づいて算出される値を閾値としてその閾値以上なら+1点、閾値未満なら0点とする。
そして、各実施例の方法で評価した値の合計値が例えば4点以上であればダンシングと判定する。
なお、本実施例において組み合わせる方法は、第1〜第5の全ての実施例を組み合わせるに限らず、任意の2つ以上を組み合わせればよい。また、ダンシングと判定する合計値も組み合わせに応じて適宜変更すればよい。
例えば、第1の実施例と、第2の実施例と、を組み合わせてもよい。
本実施例によれば、第1〜第5の組み合わせによってダンシングか否かを判定しているので、1つの方法により判定するよりも、より精度良くダンシングの判定をすることができる。
なお、上述した第1〜第6の実施例では、クランク105にひずみゲージが配置されていたが、クランクがスパイダーアームを介して取り付けられている場合は、スパイダーアームにあってもよいし、ペダルクランク軸115にあってもよい。これらの部品でも、クランク105に加えられる力に関する情報を取得することが可能である。また、ひずみゲージに限らず、クランク105に加えられる力に関する情報を取得できるセンサであれば他のセンサでもよい。
また、サイクルコンピュータ201からサーバ401にデータを送信するのは、サイクルコンピュータ201が直接インターネット601を介して行うに限らない。例えばコンピュータ501等にサイクルコンピュータ201を有線または無線等で接続してデータを転送し、コンピュータ501等からサーバ401にデータを送信するようにしてもよい。あるいはサイクルコンピュータ201からメモリカード等を介してコンピュータ501等にデータを転送し、コンピュータ501等からサーバ401にデータを送信するようにしてもよい。
さらに、本発明における運転姿勢出力装置は、サーバ401に限らず、コンピュータ501などのユーザ等が所有するコンピュータやタブレット端末等を機能させてもよいし、サイクルコンピュータ201に運転姿勢出力装置の機能を持たせてもよい。
また、本発明おける人力機械とは、自転車1、フィットネスバイク等のクランク105(クランクアーム78)を備えた人力で駆動される機械をいう。つまり、クランク105を備えた人力で駆動(必ずしも場所的な移動をする必要はない)される機械であれば、人力機械はどの様なものであっても良い。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の運転姿勢出力装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 自転車(人力機械)
3 フレーム
105 クランク
401 サーバ(運転姿勢出力装置)
411 判定部(取得手段、出力手段)
412 データ格納部
413 通信部(取得手段)
F 荷重(力情報)
Fr 損失力(力情報、クランクの長手方向の力の成分に関する情報)
Ft 推進力(力情報、クランクの回転方向の力の成分に関する情報)
θ クランク回転角度(角度情報)

Claims (14)

  1. 人力機械のクランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報を取得する取得手段と、
    前記長手方向の力の成分に関する情報が第1の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、前記回転方向の力の成分に関する情報が第2の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする運転姿勢出力装置。
  2. 前記第1の所定の状態に前記取得手段が取得した情報とは、前記長手方向の力の大きさまたは成分が所定の期間内における最大値であり、
    前記第2の所定の状態に前記取得手段が取得した情報とは、前記回転方向の力の大きさまたは成分が所定の期間内における最大値である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の運転姿勢出力装置。
  3. 前記出力手段は、前記長手方向の力の成分が前記第1の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、前記回転方向の力の成分が前記第2の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、を比較した比較値に基づいて前記運転姿勢を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の運転姿勢出力装置。
  4. 前記取得手段は、人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報を取得し、
    前記出力手段は、前記所定の期間における前記長手方向の成分が前記第1の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と前記回転方向の力の成分が前記第2の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報との比較値と、前記所定の期間における前記長手方向の力の成分が前記第1の所定の状態となったときの前記クランクの回転角度と前記回転方向の力の成分が前記第2の所定の状態となったときの前記クランクの回転角度との比較値と、に基づいて前記運転姿勢を判定することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の運転姿勢出力装置。
  5. 前記出力手段は、前記比較値に対してそれぞれ定めた所定の閾値に基づいて前記運転姿勢を判定することを特徴とする請求項3または4に記載の運転姿勢出力装置。
  6. 前記出力手段は、前記運転者が立ち漕ぎをしているか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の運転姿勢出力装置。
  7. 前記所定の期間は、前記クランクがn回転(nは1以上の自然数)の期間であることを特徴とする請求項2乃至6のうちいずれか一項に記載の運転姿勢出力装置。
  8. 人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報と、前記回転角度における前記クランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報と、を取得する取得手段と、
    前記クランクの長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときの前記角度情報と、前記回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときの前記角度情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする運転姿勢出力装置。
  9. 人力機械のクランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報を取得する取得工程と、
    前記長手方向の力の成分に関する情報が第1の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、前記回転方向の力の成分に関する情報が第2の所定の状態となったときに前記取得手段が取得した情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする運転姿勢出力方法。
  10. 請求項9に記載の運転姿勢出力方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする運転姿勢出力プログラム。
  11. 請求項10に記載の運転姿勢出力プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 人力機械のクランクの回転角度に関する角度情報と、前記回転角度における前記クランクに加えられる力のうち前記クランクの長手方向の力の成分に関する情報および前記クランクの回転方向の力の成分に関する情報と、を取得する取得工程と、
    前記クランクの長手方向の力の成分が第1の所定の状態となったときの前記角度情報と、前記回転方向の力の成分が第2の所定の状態となったときの前記角度情報と、に基づいて、前記人力機械の運転者の運転姿勢を判定して、前記運転姿勢に関する情報を出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする運転姿勢出力方法。
  13. 請求項12に記載の運転姿勢出力方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする運転姿勢出力プログラム。
  14. 請求項13に記載の運転姿勢出力プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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