JP6778478B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却装置の設置予定領域の上方に配置される天井材を具備する建物の技術に関する。
従来、冷却装置の上方に配置される天井材を具備する建物の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に開示される建物の床部には、商品収納部を形成するケースと当該ケースとは別体で設けられるコンプレッサとが冷媒配管で接続される平型ショーケースが設置されている。前記建物の天井には、冷媒配管が配設される。
特開2000−83773号公報
しかしながら、前記建物においては、ショーケースから放射される冷熱が天井に当たって天井の温度が低下してしまう。これにより、天井の温度が露点温度以下まで低下して、天井に結露が発生してしまう可能性があった。また、前記結露の発生によって、天井にカビが発生してしまう可能性があった。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は天井材に結露が発生することを抑制可能な建物を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、冷却装置の設置予定領域の上方に配置される天井材と、前記天井材と前記設置予定領域との間に配置される遮蔽手段と、前記遮蔽手段を天井材から吊り下げる吊下手段と、を具備し、前記遮蔽手段は、平面視において前記設置予定領域の全体と重複すると共に、外縁部が前記設置予定領域の外縁部よりも外側方に配置され、平面視における前記遮蔽手段の外縁部に位置し、前記吊下手段が連結される平面視矩形状の枠体と、前記枠体の下面に固定される上面が平面視において前記枠体の下面と枠状に当接すると共に、前記上面のうち、平面視において前記設置予定領域と重複する部分が、前記枠体との当接部分の外側に出ないように形成されるボード材と、を具備するものである。

前記遮蔽手段は、前記設置予定領域との対向面に形成された低放射層を具備することとしてもよい。
このような構成により、遮蔽手段に結露が発生することを抑制できる。
前記低放射層は、0.2以上、かつ0.3以下の放射率となるように形成されることとしてもよい。
このような構成により、遮蔽手段に結露が発生することを効果的に抑制できる。
平面視における前記遮蔽手段の外縁部から前記設置予定領域の外縁部までの距離をxとし、前記遮蔽手段から前記設置予定領域までの鉛直方向に沿った距離をyとすると、前記遮蔽手段は次式を満たすように配置されることとしてもよい。
x≧y/8
このような構成により、天井材に結露が発生することを効果的に抑制できる。
前記遮蔽手段を昇降可能に支持する昇降機構をさらに具備することとしてもよい。
このような構成により、遮蔽手段の高さを簡単に調整することができる。
前記遮蔽手段は、照明、広告又は前記遮蔽手段を飾る装飾の少なくともいずれか一つを具備することとしてもよい。
このような構成により、遮蔽手段を有効に活用することができる。
前記設置予定領域には、前記冷却装置として、陳列された物を冷却可能なショーケースが設置されることとしてもよい。
このような構成により、冷熱が放射され易い冷却装置であるショーケースが設置予定領域に設置された場合でも、天井材に結露が発生することを抑制できる。
天井材に結露が発生することを抑制できる。
建物を示した正面断面図。 (a)遮蔽板及びショーケースを示した拡大正面断面図。(b)同じく、平面図。 ショーケースから放射される冷熱の移動方向を示した拡大正面断面図。 第一変形例に係る建物を示した拡大正面断面図。 遮蔽板を下降させた状態を示した拡大正面断面図。 第二変形例に係る建物を示した拡大正面断面図。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、本発明の一実施形態に係る建物10について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る建物10は、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗として用いられる平屋構造の建物である。建物10は、基礎11、土台12、床部13、外壁部14、天井材15、屋根16、遮蔽板20及び吊りボルト30等を具備する。
基礎11は、建物10の自重を地盤Gに伝えて建物10を地盤Gに固定するためのものである。基礎11は、ベース部11a及び立ち上がり部11b等を具備する。ベース部11aは、その下部が地盤G内に配置されて建物10の底面を形成する。立ち上がり部11bは、ベース部11aの外縁部から上方向に延びるように形成される。
土台12は、基礎11の立ち上がり部11bの上面に配置される部材(角材)である。土台12は、アンカーボルト(不図示)によって立ち上がり部11bに固定される。
床部13は、建物10の床を成す部材である。床部13は、合板等によって構成され、土台12に固定される。床部13は、その板面を上下方向に向けて配置される。床部13には、ショーケースAの設置予定領域13aが設定される。
設置予定領域13aは、ショーケースAを設置するために便宜上設定される領域(床部13の所定の領域)である。設置予定領域13aは、床部13の床面から所定の長さだけ上方向に延びるように形成された立体的な空間として設定される。設置予定領域13aは、長手方向を前後方向に向けると共に短手方向を左右方向に向けた平面視略矩形状に形成される(図2(b)参照)。設置予定領域13aは、建物10に設置される予定のショーケースAの大きさや形状(サイズ)に応じて予めその大きさが適宜決定されている。
このような設置予定領域13aに設置されるショーケースAは、図2(a)に示すように、陳列された商品A1を内部で冷却するためのものである。ショーケースAには、その上面が開口されると共に当該開口部分が常に開放されるオープンタイプの平型ショーケースが採用される。ショーケースAは、コンプレッサ(不図示)や送風機(不図示)等を具備し、内部で冷気を循環可能に構成される。図2(b)に示すように、ショーケースAは、平面視略矩形状に形成される。
ショーケースAは、その長手方向を設置予定領域13aの長手方向と同じ方向(前後方向)に向けると共にその短手方向を設置予定領域13aの短手方向と同じ方向(左右方向)に向けて配置される。ショーケースAは、平面視において、その長手方向幅(前後方向幅)が設置予定領域13aの長手方向幅と同じ幅となるように形成される。また、ショーケースAは、平面視において、その短手方向幅(左右方向幅)が設置予定領域13aの短手方向幅と同じ幅となるように形成される。すなわち、本実施形態では、平面視におけるショーケースAの面積が設置予定領域13aの面積と一致する。なお、図1から後述する図6までにおいては、設置予定領域13aの全体を示すために、ショーケースAを設置予定領域13aよりも小さく記載している。
ショーケースAは、平面視においてその中心が設置予定領域13aの中心と重なるように配置される。これによって、ショーケースAは、平面視において、その外縁部が設置予定領域13aの外縁部と重なるように配置される。また、ショーケースAは、その高さ(上下方向幅)が設置予定領域13aの高さと同じ高さとなるように形成される。
図1に示すように、外壁部14は、建物10の外壁を成す部材である。外壁部14は、土台12に固定される。外壁部14は、上方向に延びるように形成される。
天井材15は、外壁部14の上端部に固定される。天井材15は、その板面を上下方向に向けて配置される。天井材15は、建物10の内部の全域に亘って形成される。
屋根16は、建物10の上端部に設けられる平屋根である。屋根16は、その板面を上下方向に向けて配置される。
遮蔽板20は、天井材15に結露が発生することを抑制するためのものである。遮蔽板20は、略板状に形成される。遮蔽板20は、天井材15とショーケースAとの間に配置される。遮蔽板20は、後述する吊りボルト30を介して天井材15に固定される。図2に示すように、遮蔽板20は、枠体21及びボード材22を具備する。
枠体21は、遮蔽板20の上部に配置される。枠体21は、複数の角材の端部同士を連結することで、平面視略矩形状に形成される。なお、図2(b)においては、枠体21の記載を省略している。
ボード材22は、板面を上下方向に向けた略板状の部材である。ボード材22は、平面視略矩形状に形成される。ボード材22は、枠体21の下面に固定される。ボード材22は、低放射層22aを具備する。
低放射層22aは、その放射率がボード材22の下面の放射率よりも低い部分である。低放射層22aは、その放射率が例えば0.2以上、かつ0.3以下となるように形成される。低放射層22aは、ボード材22の下面の全域に形成される。本実施形態に係る低放射層22aは、ボード材22の下面に放射率が低い材料(例えば、アルミニウム等)や塗料が塗布されることで形成される。
このように構成されるボード材22(低放射層22a)は、その長手方向を設置予定領域13a(ショーケースA)の長手方向と同じ方向(前後方向)に向けて配置されると共に、その短手方向を設置予定領域13aの短手方向と同じ方向(左右方向)に向けて配置される。また、ボード材22は、平面視においてその中心が設置予定領域13aの中心と重なるように配置される。
また、ボード材22(低放射層22a)は、その長手方向幅(前後方向幅)が設置予定領域13a(ショーケースA)の長手方向幅よりも広くなるように形成される。また、ボード材22は、その短手方向幅(左右方向幅)設置予定領域13aの短手方向幅よりも広くなるように形成される。すなわち、ボード材22は、平面視においてその面積が設置予定領域13aの面積よりも大きくなるように形成される。
このようなボード材22(低放射層22a)は、平面視において設置予定領域13a(ショーケースA)の全体と重なる。また、ボード材22は、その外縁部が平面視において設置予定領域13aの外縁部よりも外側方に配置される。すなわち、ボード材22の左端部は、設置予定領域13aの左端部よりも左方に配置される。また、ボード材22の右端部は、設置予定領域13aの右端部よりも右方に配置される。また、ボード材22の前端部は、設置予定領域13aの前端部よりも前方に配置される。また、ボード材22の後端部は、設置予定領域13aの後端部よりも後方に配置される。このようなボード材22の外縁部は、設置予定領域13aの外縁部との間に前後方向又は左右方向に沿った距離xを開けて配置される。
吊りボルト30は、遮蔽板20を天井材15から吊り下げるためのものである。吊りボルト30の上端部は、天井材15と連結される。吊りボルト30の下端部は、遮蔽板20の枠体21と連結される。
このような吊りボルト30によって吊り下げられる遮蔽板20は、枠体21の上面と天井材15の下面との間に上下方向に沿った距離hを空けて配置される。また、遮蔽板20は、低放射層22aの下面と設置予定領域13a(ショーケースA)の上面との間に上下方向に沿った距離yを空けて配置される。
次に、図3等を参照してショーケースAが動作しているときの建物10の状態について説明する。なお、図3に示す矢印は、冷熱の移動方向を示している。
ショーケースAが動作すると、ショーケースAの内部で冷気が循環して内部が低温となり、商品A1が冷却される。このような状態において、図3に示すように、低温となったショーケースAの内部から冷熱が放射される(冷放射される)。当該冷熱は、略上方向に移動、すなわち上昇する。
このような冷熱は、遮蔽板20(ボード材22)まで上昇して遮蔽板20(低放射層22a)に当たる。当該遮蔽板20に当たった冷熱は、一部が反射されて略下方向に移動、すなわち下降する。また、遮蔽板20で反射されなかった冷熱は、遮蔽板20に伝達される。
これによれば、遮蔽板20によって冷熱を遮ることができるため、天井材15に冷熱が当たって天井材15が冷却されてしまうことを抑制できる。これによって、天井材15の下面が露点温度以下になることを抑制できるため、天井材15に結露が発生することを抑制できる。従って、天井材15にカビが発生することを抑制できる。
また、天井材15が冷却されてしまうことを抑制することで、結露が発生し易い場合、すなわち露点温度が高くなり易い場合(例えば、天井材15の遮蔽板20と対向する部分の近傍に外気を導入する導入口が設けられている場合等)であっても、天井材15に結露が発生することを抑制できる。
前述の如く、ボード材22(低放射層22a)は、平面視において設置予定領域13aの全体と重なる。これにより、平面視において設置予定領域13aの内側(外縁部よりも内側)を上昇する冷熱を全て遮ることができるため、天井材15に当たる冷熱を効果的に減らすことができる。これにより、天井材15に結露が発生することを効果的に抑制できる。
ここで、ショーケースAの内部から放射された冷熱は、水平方向に広がりながら上昇する。そこで、本実施形態においては、遮蔽板20を天井材15から吊り下げて、遮蔽板20をショーケースAに接近させている。これによれば、ショーケースAの内部から放射された冷熱が水平方向に大きく広がる前に、冷熱を遮ることができる。これによって、遮蔽板20の外側方を通過する冷熱を減らすことができるため、天井材15に当たる冷熱を効果的に減らすことができる。これにより、天井材15に結露が発生することを効果的に抑制できる。
前述の如く、ボード材22(低放射層22a)は、その外縁部が平面視において設置予定領域13aの外縁部よりも外側方に配置される。これにより、設置予定領域13aの外側方に広がった冷熱を遮ることができるため、天井材15に当たる冷熱を効果的に減らすことができる。
また、遮蔽板20で反射された冷熱は、水平方向に広がりながら下降する。当該冷熱によって、遮蔽板20よりも下方の空間を冷却することができるため、ショーケースAの冷却効率を向上することができる。また、本実施形態においては、遮蔽板20を天井材15から吊り下げる等して遮蔽板20で遮る(遮蔽板20に当たる)冷熱を増やしている。これによって、より多くの冷熱を反射することができるため、遮蔽板20よりも下方の空間を効果的に冷却することができる。
なお、本実施形態においては、枠体21の上面と天井材15の下面との距離h(図2(a)参照)が50cm以上となるように、遮蔽板20を天井材15に吊り下げている。これによれば、遮蔽板20をショーケースAに近付けることができるため、遮蔽板20で遮ることができる冷熱を効果的に増やす(遮蔽板20の外側方を通過する冷熱を効果的に減らす)ことができる。また、遮蔽板20で反射される冷熱を増やして遮蔽板20よりも下方の空間を効果的に冷却することができる。
また、本実施形態においては、枠体21の上面と天井材15の下面との距離h(図2(a)参照)が100cm以下となるように、遮蔽板20を天井材15に吊り下げている。これによって、遮蔽板20がショーケースAに必要以上に接近しないようにしている。これによれば、遮蔽板20が来店者等の人体と接触し難くすることができる。
ここで、ショーケースAから遮蔽板20に伝達される熱量(冷熱によって遮蔽板20から奪われる熱量)Wは、以下の数式1で算出することができる。
(数1)
W=ψεεδ(T −T
なお、前記数式1に係るψは、ショーケースAから遮蔽板20への形態係数である。前記数式1に係るεは、ショーケースAの放射率である。前記数式1に係るεは、遮蔽板20の下面の放射率である。前記数式1に係るδは、ステファンボルツマン定数である。前記数式1に係るTは、ショーケースAの絶対温度である。前記数式1に係るTは、遮蔽板20の絶対温度である。
前記数式1からも明らかなように、遮蔽板20の下面の放射率εを低くすることで、ショーケースAから遮蔽板20に伝達される熱量Wを減らすことができる。そこで、本実施形態においては、遮蔽板20の下面に放射率が低い低放射層22aを形成し、遮蔽板20の下面の放射率εを低くしている。本実施形態では、放射率が例えば0.2以上、かつ0.3以下となるように低放射層22aを形成している。
これによれば、ショーケースAから遮蔽板20に伝達される熱量Wを減らすことができるため、遮蔽板20が冷熱によって冷却され難くすることができる。これによって、遮蔽板20(ボード材22)の下面が露点温度以下になることを抑制できるため、遮蔽板20に結露が発生することを効果的に抑制できる。また、低放射層22aの放射率を低くすることで、低放射層22aに当たった冷熱の多くを反射することができるため、遮蔽板20よりも下方の空間を効果的に冷却することができる。
また、前記数式1に係る形態係数ψは、ショーケースAから放射される全熱量のうち、遮蔽板20に当たる熱量の割合を示す係数である。前記数式1に係る形態係数ψは、0から1までの値をとる。前記数式1に係る形態係数ψは、1に近い値であればほとんどの冷熱が遮蔽板20に当たることを示し、0に近い値であればほとんどの冷熱が遮蔽板20に当たらないことを示すものとなる。本実施形態においては遮蔽板20に多くの冷熱を当てることが好ましいため、前記数式1に係る形態係数ψは、1に近い値であることが好ましい。
このような前記数式1に係る形態係数ψは、図2(a)に示す低放射層22aの下面と設置予定領域13aの上面との距離yが短くなれば1に近い値となる。また、前記数式1に係る形態係数ψは、低放射層22aの面積が大きくなれば(図2に示すボード材22の外縁部と設置予定領域13aの外縁部との距離xが長くなれば)1に近い値となる。
そこで、本実施形態に係る建物10においては、図2に示すボード材22の外縁部と設置予定領域13aの外縁部との距離xと、低放射層22aの下面と設置予定領域13aの上面との距離yとが以下の数式2を満たすように、遮蔽板20を配置している。
(数2)
x≧y/8
これによれば、前記数式1に係る形態係数ψを1に近付けることができる。すなわち、ショーケースAから放射された冷熱の多くを遮蔽板20に当てることが可能となるため、天井材15に当たる冷熱を効果的に減らすことができる。
なお、本実施形態においては、以下の数式3を満たすように、遮蔽板20を配置している。
(数3)
x=y/8
これによって、遮蔽板20の形状をコンパクトにしつつ、前記数式1に係る形態係数ψが小さくならないようにすることができる。これによれば、製造コストを抑制することができると共に、天井材15に当たる冷熱を効果的に減らすことができる。
以上の如く、本実施形態に係る建物10は、ショーケースA(冷却装置)の設置予定領域13aの上方に配置される天井材15と、前記天井材15と前記設置予定領域13aとの間に配置される遮蔽板20(遮蔽手段)と、を具備するものである。
このように構成することにより、ショーケースAから放射された冷熱を遮蔽板20で遮ることができる。これにより、ショーケースAから放射された冷熱によって天井材15が冷却されることを抑制できるため、天井材15に結露が発生することを抑制できる。
また、前記遮蔽板20は、下面(前記設置予定領域13aとの対向面)に形成された低放射層22aを具備するものである。
このように構成することにより、ショーケースAから放射された冷熱の多くを遮蔽板20で反射することが可能となる。これによれば、ショーケースAから遮蔽板20に伝達される熱量Wを減らすことができるため、ショーケースAから放射された冷熱によって遮蔽板20が冷却されることを抑制できる。これによって、遮蔽板20に結露が発生することを抑制できる。
また、前記低放射層22aは、0.2以上、かつ0.3以下の放射率となるように形成されるものである。
このように構成することにより、ショーケースAから放射された冷熱を遮蔽板20でより多く反射することが可能となる。これによれば、ショーケースAから遮蔽板20に伝達される熱量Wを効果的に減らすことができるため、ショーケースAから放射された冷熱によって遮蔽板20が冷却されることを効果的に抑制できる。これによって、遮蔽板20に結露が発生することを効果的に抑制できる。
また、前記遮蔽板20は、平面視において前記設置予定領域13aの全体と重複すると共に、外縁部が前記設置予定領域13aの外縁部よりも外側方に配置されるものである。
このように構成することにより、平面視において設置予定領域13aの内側を上昇する冷熱と、設置予定領域13aの外縁部よりも外側方に広がりながら上昇する冷熱とを遮蔽板20で遮ることが可能となる。これによって、遮蔽板20でより多くの冷熱を遮ることができるため、天井材15に当たる冷熱を減らすことができる。このため、天井材15に結露が発生することを効果的に抑制できる。
また、平面視における前記遮蔽板20の外縁部から前記設置予定領域13aの外縁部までの距離をxとし、前記遮蔽板20から前記設置予定領域13aまでの上下方向(鉛直方向)に沿った距離をyとすると、前記遮蔽板20は次式を満たすように配置されるものである。
x≧y/8
このように構成することにより、ショーケースAから放射される全熱量のうち、遮蔽板20に当たる熱量の割合を増やす(前記数式1に係る形態係数ψの値を1に近付ける)ことができる。このため、設置予定領域13aの外縁部よりも外側方に広がりながら上昇する冷熱を遮蔽板20で効果的に遮ることが可能となる。これによって、天井材15に当たる冷熱を効果的に減らすことができるため、天井材15に結露が発生することを効果的に抑制できる。
また、前記遮蔽板20は、前記天井材15から吊り下げられるものである。
このように構成することにより、建物10の内部の全域に亘って形成される部材に遮蔽板20を固定することができるため、遮蔽板20の設置場所の自由度を高めることができる。これによれば、遮蔽板20が設置可能であるか否かを考慮することなくショーケースAを床部13に設置することが可能となるため、ショーケースA(設置予定領域13a)のレイアウト自由度も向上させることができる。
また、前記設置予定領域13aには、前記冷却装置として、陳列された商品A1(物)を冷却可能なショーケースAが設置されるものである。
このように構成することにより、ショーケースAからの冷熱を遮蔽板20で遮ることができる。これによって、冷熱が放射され易い冷却装置であるショーケースAが設置予定領域13aに設置された場合でも、天井材15に結露が発生することを抑制できる。
なお、本実施形態に係るショーケースAは、冷却装置の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る遮蔽板20は、遮蔽手段の実施の一形態である。
また、本実施形態における上下方向は、鉛直方向に対応する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、建物10は、図4に示す第一変形例に係る建物110のように、遮蔽板20を昇降可能な昇降機構40を具備していてもよい。第一変形例に係る建物110は、吊りボルト30に替えて昇降機構40を具備する。昇降機構40は、支持部材41、回転軸42、ドラム43及びワイヤー44を具備する。
支持部材41は、所定の連結部材を介して天井材15に固定される。回転軸42は、支持部材41に回転可能に支持される。回転軸42は、モータの駆動軸(不図示)と連結される。ドラム43は、回転軸42に固定され、回転軸42の回転に伴って一体的に回転する。ワイヤー44は、その上部がドラム43に捲回されると共に、その下端部が遮蔽板20の枠体21に固定される。
このような第一変形例に係る建物110によれば、昇降機構40を動作させることによって遮蔽板20を昇降させることが可能となる。これによって、簡単に前記数式2(x≧y/8)を満たすように遮蔽板20を建物110に設置することができる。
以上の如く、第一変形例に係る建物110は、前記遮蔽板20を昇降可能に支持する昇降機構40をさらに具備するものである。
このように構成することにより、昇降機構40を動作させるだけで遮蔽板20を昇降させることができるため、遮蔽板20の高さを簡単に調整することができる。
また、第一変形例のようにオープンタイプの平型ショーケースが床部13に設置される場合においては、図5に示すように、昇降機構40を動作させて遮蔽板20を下降させ、遮蔽板20でショーケースAを閉塞することができる。これによって、閉店時等にショーケースAから冷気を漏れ難くしてショーケースAの冷却効率を向上することができる。
また、遮蔽板20は、図6に示す第二変形例に係る建物210の遮蔽板220のように、照明23、広告24及び装飾25を具備していてもよい。
照明23は、遮蔽板20の下面における左右中途部に固定され、ショーケースAに陳列された商品A1に光を照射する。このような照明23によって、商品A1を明るく照らすことができる。
広告24は、遮蔽板20の前端部及び後端部に取り付けられる。このような広告24によって、商品A1等の情報を来店者に宣伝することができる。
装飾25は、遮蔽板20の左端部及び右端部に取り付けられる。このような装飾25によって、ショーケースAを目立たせることができる。
以上の如く、第二変形例に係る建物210において、前記遮蔽板220は、照明23、広告24又は前記遮蔽板220を飾る装飾25の少なくともいずれか一つを具備するものである。
このように構成することにより、遮蔽板220を複数の用途に用いることが可能となる。これによって、遮蔽板220を有効に活用することができる。
また、第二変形例のようにショーケースAに商品A1が陳列されている場合においては、照明23、広告24及び装飾25によって、商品A1の購買意欲を促進することができる。
また、本実施形態において、建物10は、平屋構造であるものとしたが、建物10の構造や階数はこれに限定されるものでなく、二階建ての構造等であってもよい。また、建物10は、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗として用いられるものとしたが、建物10の用途は、これに限定されるものでない。建物10は、例えば、ショールーム等の用途に用いられるものであってもよい。
また、建物10に設けられる屋根16の形状は平屋根に限るものではなく、種々の形状の屋根を適用することが可能である。
また、本実施形態においては、板状の部材(遮蔽板20)によってショーケースAから放射される冷熱を遮るものとしたが、遮蔽手段の形状は、板状に限定されるものでなく、円板状や直方体状等であってもよい。
また、本実施形態において、遮蔽板20は、枠体21及びボード材22を具備するものとしたが、遮蔽板20の構成は、これに限定されるものでなく、板状の部材だけを具備するものであってもよい。また、前記板状の部材が放射率の低い材料によって構成されることで、遮蔽板20の全体に低放射層22aが形成されるものであってもよい。
また、遮蔽板20は、平面視において設置予定領域13aの全体と重なるものとしたが、遮蔽板20が平面視において設置予定領域13aと重なる範囲は、これに限定されるものでなく、設置予定領域13aの一部と重なるものであってもよい。また、遮蔽板20は、ショーケースAから放射される冷熱を遮ることができれば、平面視において設置予定領域13aと重ならないものであってもよい。
また、本実施形態において、遮蔽板20は、その板面を上下方向に向けて配置されるものとしたが、遮蔽板20の姿勢は、これに限定されるものでなく、その板面を上下方向に対して傾斜する方向に向けて配置されていてもよい。
また、本実施形態において、枠体21の上面と天井材15の下面との距離hは、50cm以上、かつ100cm以下であるものとしたが、前記距離hの長さは、これに限定されるものでなく、天井材15と床部13との距離等に応じて適宜設定可能である。例えば、天井材15と床部13との距離が長い(天井が高い)場合には、前記距離hを100cmよりも長くしてもよい。
また、本実施形態において、遮蔽板20は、天井材15に吊り下げられるものとしたが、これに限定されるものでなく、屋根16に吊り下げられるものであってもよい。また、遮蔽板20は、外壁部14やショーケースAに取り付けられるものであってもよい。
また、ボード材22及び低放射層22aは、平面視においてその面積が設置予定領域13aの面積よりも大きくなるように形成されるものとしたが、これに限定されるものでなく、設置予定領域13aの面積以下であってもよい。
また、本実施形態において、ボード材22及び低放射層22aは、平面視略矩形状に形成されるものとしたが、ボード材22及び低放射層22aの平面視における形状は、これに限定されるものでなく、平面視略正方形状や平面視略円形状等であってもよい。
また、低放射層22aを形成するための手段は、本実施形態に限定されるものでない。低放射層22aは、例えば、金属製の下地材に下面(ショーケースAと対向する側の面)を磨いたアルミニウムの板を貼り付けることによって形成されるものであってもよい。
また、本実施形態において、遮蔽板20は、低放射層22aを具備するものとしたが、遮蔽板20の構成は、これに限定されるものでなく、低放射層22aを具備していなくてもよい。
また、本実施形態において、ショーケースAは、平面視においてその長手方向幅が設置予定領域13aの長手方向幅と同じ幅となるように形成されるものとしたが、これに限定されるものでなく、設置予定領域13aの長手方向幅と異なる幅となるように形成されていてもよい。また、ショーケースAは、平面視においてその短手方向幅が設置予定領域13aの短手方向幅と同じ幅となるように形成されるものとしたが、これに限定されるものでなく、設置予定領域13aの短手方向幅と異なる幅となるように形成されていてもよい。また、ショーケースAは、その高さが設置予定領域13aの高さと同じ高さとなるように形成されるものとしたが、これに限定されるものでなく、設置予定領域13aの高さとは異なる高さとなるように形成されていてもよい。すなわち、予め想定していたショーケースAとは異なる大きさや形状のショーケースAを設置予定領域13aに設置してもよい。
また、本実施形態において、ショーケースAには商品A1が陳列されるものとしたが、ショーケースAに陳列される物の種類は、これに限定されるものでなく、商品の見本等であってもよい。
また、本実施形態において、ショーケースAは、上面が開口されるものとしたが、ショーケースAの開口部分の位置は、これに限定されるものでなく、左面や前面等が開口されていてもよい。なお、天井材15に向けて開放している冷却装置(平型ショーケース)が設置予定領域13aに設置される場合に、上述した実施形態に係る遮蔽板20を適用することで、より実効的に効果を得ることができる。
また、本実施形態において、ショーケースAには、オープンタイプのショーケースが採用されるものとしたが、ショーケースAの種類は、これに限定されるものでなく、開口部分が開閉可能なクローズドタイプのショーケースであってもよい。
また、本実施形態において、設置予定領域13aには、ショーケースAが設置されるものとしたが、設置予定領域13aに設置される冷却装置の種類は、これに限定されるものでなく、冷蔵庫等であってもよい。
10 建物
13 床部
13a 設置予定領域
15 天井材
20 遮蔽板(遮蔽手段)
22a 低放射層
A ショーケース(冷却装置)
A1 商品(陳列された物)

Claims (7)

  1. 冷却装置の設置予定領域の上方に配置される天井材と、
    前記天井材と前記設置予定領域との間に配置される遮蔽手段と、
    前記遮蔽手段を天井材から吊り下げる吊下手段と、
    を具備し、
    前記遮蔽手段は、
    平面視において前記設置予定領域の全体と重複すると共に、外縁部が前記設置予定領域の外縁部よりも外側方に配置され、
    平面視における前記遮蔽手段の外縁部に位置し、前記吊下手段が連結される平面視矩形状の枠体と、
    前記枠体の下面に固定される上面が平面視において前記枠体の下面と枠状に当接すると共に、前記上面のうち、平面視において前記設置予定領域と重複する部分が、前記枠体との当接部分の外側に出ないように形成されるボード材と、
    を具備する、
    建物。
  2. 前記遮蔽手段は、
    前記設置予定領域との対向面に形成された低放射層を具備する、
    請求項1に記載の建物。
  3. 前記低放射層は、
    0.2以上、かつ0.3以下の放射率となるように形成される、
    請求項2に記載の建物。
  4. 平面視における前記遮蔽手段の外縁部から前記設置予定領域の外縁部までの距離をxとし、
    前記遮蔽手段から前記設置予定領域までの鉛直方向に沿った距離をyとすると、
    前記遮蔽手段は次式を満たすように配置される、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の建物。
    x≧y/8
  5. 前記遮蔽手段を昇降可能に支持する昇降機構をさらに具備する、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の建物。
  6. 前記遮蔽手段は、
    照明、広告又は前記遮蔽手段を飾る装飾の少なくともいずれか一つを具備する、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の建物。
  7. 前記設置予定領域には、
    前記冷却装置として、陳列された物を冷却可能なショーケースが設置される、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の建物。
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