JP6777992B2 - 通信装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

通信装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、アプリケーションに関連する通信の、制御技術に関する。
近年、様々な無線通信システムがスマートフォンなどの無線端末に搭載されるようになり、無線端末は、自動的又はユーザへの問い合わせを介して、公衆無線スポットへの無線接続を確立して、様々な情報を得ることができるようになっている。このとき、無線端末は、アプリケーションを介して情報を受信することができる。一方、無線端末は、このような通信機会及び通信量の増大や、情報表示の高機能化などで電力消費が大きくなっているため、電池の消耗が大きくなってきており、外出時にも充電できることが望まれている。
これに対して、無線で電力を送受電する無線電力伝送技術が注目されており、無線電力伝送技術による受電機能を有する無線端末は、無線電力伝送技術によって送電できる他の装置の近傍に位置することにより、電力を受け取ることができる。ここで、上述のような公衆無線スポットにおいて情報を配信する装置は、無線電力伝送技術によって電力を供給する機能を有しうる。
特開2012−058987号公報
情報を配信する装置が無線電力伝送による送電を行うことが可能であっても、その情報の配信先の無線端末のユーザがそのことを知りえない場合、無線端末が電力を受け取ることはできない。より一般的に言えば、通信装置が第1アプリケーションに関する通信を他の装置と実行中に、他の装置は、第1アプリケーションと異なる第2アプリケーションについては、通信装置が対応しているかどうかを知らなければ使用することはできない。従来、特定のアプリケーションについて、そのアプリケーションの更新等をレコメンドする機能は存在する(特許文献1参照)。しかしながら、通信装置が、情報配信などの第1アプリケーションで通信中の相手方装置に対して、無線電力伝送などの第2アプリケーションが使用可能であることを通知しないと、第2アプリケーションを使用できない虞があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、あるアプリケーションのための通信を実行中の通信装置間で、別のアプリケーションが使用可能であることを共有できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による通信装置は、他の装置と無線電力伝送とは異なるアプリケーションのための無線通信を行い、前記他の装置と当該アプリケーションのための無線通信を実行中に、前記他の装置へ、前記通信装置が前記無線電力伝送における受電機能を有することを示す通知を送信する通信手段と、当該通知に応じて、前記通信手段により前記他の装置が無線電力伝送における送電機能を有することを示す通知を前記他の装置から受信したことに基づいて、前記他の装置が前記無線電力伝送における送電機能を有することを示す表示を行う表示手段と、を有し、前記表示手段は、前記通信装置が前記他の装置の送電することができる範囲にない場合において、前記他の装置が前記無線電力伝送における送電機能を有することを示す表示を行うことができる、ことを特徴とする。
本発明によれば、あるアプリケーションのための通信を実行中の通信装置間で、別のアプリケーションが使用可能であることを共有できる。
無線通信システムの構成例を示す図。 制御局の構成例を示すブロック図。 制御局が実行する処理の流れを示すフローチャート。 無線端末の構成例を示すブロック図。 無線端末が実行する処理の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(無線通信システムの構成)
図1は、本実施形態に係る無線電力伝送(Wireless Power Transfer、以下「WPT」と呼ぶ。)を行う無線通信システムの構成例を示す図である。図1の無線通信システムは、音楽配信などを行う情報配信サービスを行うサーバに有線で接続された無線制御局(制御局101)と、制御局101から音楽配信などの情報配信サービスを無線で受信する無線端末102とを含んで構成される。ここで、制御局101は、WPTの給電を行う機能をさらに有しており、無線端末102は、WPTで受電する機能をさらに有している。無線端末102等の受電装置は、制御局101のWPTの給電エリア103内において、十分な効率で制御局101から電力を受け取ることができる。
本実施形態では、制御局101と無線端末102との間で情報配信サービスに係る第1アプリケーションによる通信を実行中に、制御局101は、無線端末102がWPTに係る第2アプリケーションに対応するかを判定する。そして、制御局101は、無線端末102が第2アプリケーションに対応していると判定すると、無線端末102に対して、制御局101自身がWPTに対応していることを示す情報を通知する。そして、無線端末102は、例えば、自身の電池の状態を判定して、電池残量が所定値以下である場合に、通知された情報に基づいて、現在第1アプリケーションによる通信相手装置である制御局101からのWPTによる受電が可能であることを表示する。
なお、以下では、第1アプリケーションとして情報配信が、そして、第2アプリケーションとしてWPTが、それぞれ用いられる場合について説明するが、これに限られない。すなわち、第1アプリケーション及び第2アプリケーションは、それぞれ任意のアプリケーションでありうる。また、例えば、第1アプリケーションに係る通信を実行中に、その第1アプリケーションに有用な第2アプリケーションに関する上述の判定と通知とが行われてもよい。さらに、例えば、情報配信装置である制御局101は、情報を受け取っている無線端末102に限定して充電サービス等のサービスに係る第2アプリケーションによる通信を提供するようにしてもよい。
このようにして、制御局101は、無線端末102との間で情報配信などのアプリケーションを実行中に、無線端末102に対して別のアプリケーションが利用可能であることを通知する。なお、無線端末102は、通知された利用可能なアプリケーションに関して、自身の状態が当該アプリケーションを実行するのに適した状態である場合に、そのアプリケーションが利用可能であることをユーザに通知するための表示を行ってもよい。
以下では、このような制御局101及び無線端末102の構成と動作について、詳細に説明する。
(制御局の構成)
図2は、制御局101のハードウェア及び機能の構成例を示すブロック図である。制御局101は、例えば、その構成として、第1通信部201、送電部204、プロセッサ207、メモリ208、及び第2通信部209を有する。なお、制御局101は、一般的な情報配信を行う通信装置としての機能を有しうるが、ここでは、主として後述の処理に関連する機能部について説明し、その他の機能についての説明は省略する。
第1通信部201は、少なくとも音楽配信等の情報配信やその他の通信サービスに関する第1アプリケーションのための無線通信を行う。第1通信部201は、アンテナ203を介して、無線端末102との間で無線信号の送信と受信との少なくともいずれかを行い、有線接続202を介して、情報配信サービスを行うサーバとの間で、第1アプリケーションに関する情報を送受信する。
送電部204は、WPTによって送電を行うための機能部である。送電部204は、DC電源ライン205に接続され、例えば、直流電圧を交流電圧に変更する際に最適な電圧に変換する定電圧源2041、及び、無線電力伝送を行うために定電圧源2041が出力した直流電圧を交流電圧に変換する交流変換部2042を含む。交流変換部2042から出力された電力は、アンテナコイル206を介して、無線端末102等の他の装置へ送られる。
プロセッサ207は、例えば、CPU、MPU、ASIC等により構成され、メモリ208等の記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより装置全体を制御する。なお、プロセッサ207は、メモリ208等の記憶部に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働により装置全体を制御するようにしてもよい。また、プロセッサ207は、WPTの制御を行うとともに、WPTの認証のための第2通信部209、及び第1アプリケーションのための第1通信部201の制御をも行う。
メモリ208は、ROM、RAMの両方、もしくは、いずれか一方により構成され、例えばプロセッサ207によって実行される、後述の各種動作を行うためのプログラムや、通信や電源の状態等の各種情報を記憶する。なお、メモリ208に代えて、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体が用いられてもよい。
第2通信部209は、WPTの認証や制御信号のやり取りを行う。第2通信部209は、アンテナ210を介して、無線端末102と無線接続を確立し、無線信号の送信と受信との少なくともいずれかを行う。ここで、第1通信部201と第2通信部209とが同じ周波数帯を用いる場合は、アンテナ203とアンテナ210、及び、第1通信部201と第2通信部209の高周波回路は、共通のものが用いられてもよい。さらに、第1通信部201が行うべき通信と第2通信部209が行うべき通信とが同じ通信システムを用いて行われる場合は、第1通信部201と第2通信部209そのものが共通化されてもよい。この場合、第1通信部201が行うべき通信と第2通信部209が行うべき通信とが、時間、周波数、符号、空間等の何らかの無線リソースによって分割されて多重化されうる。なお、同一のリソースを用いる1つの信号内に、第1通信部201が行うべき通信と第2通信部209が行うべき通信とのそれぞれに対応するデータが含められて送信されてもよい。なお、制御局101は、BLEのスキャナであってもよいし、アドバタイズ信号を送信するアドバタイザであってもよく、またその両方として機能してもよい。ここで、BLEは、Bluetooth(登録商標) Low Energyの略語である。また、制御局101は、BLEのマスタとスレーブとの少なくともいずれかとして動作することができる。なお、無線端末102がiBeaconを受信する装置の場合、制御局101は、例えばBLEのスキャナ及びマスタとして動作しうる。
(制御局の動作)
続いて、制御局101の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。通常、情報配信サービス等を行う無線制御局は、多くの場合、装置自体の電源がオンにされている間は通信機能をオンにしたままにしていると考えられるため、ここでの制御局101についても無線機能がオンとなっているものとする。
無線端末は、例えば、Wi−Fi通信等で情報発信をしているWi−Fiスポットやショッピング街にその無線端末のユーザが入ると、ユーザによって許可されているサービス配信中の無線局と接続を確立し、情報をダウンロードすることができる。また、iBeaconのように情報発信を行う無線局がブロードキャスターとしてアドバタイズに情報を載せて伝送する場合、無線端末は、スキャナとして情報を検出しうる。無線端末102がビーコン等を検出すると、制御局101と無線端末102との間で、その検出したビーコン等から指定可能なアプリケーション(第1アプリケーション)を通じて、無線接続が確立される(S301)。すなわち、制御局101は、自身が発信する情報を受信する無線端末102との間で、その情報発信に関する第1アプリケーションのための無線接続を確立する。ここで、制御局101は、ビーコンを送信していた通信装置、またはビーコンに基づいてユーザに選択させた通信装置、ucode等で自動接続された通信装置、Wi−Fiスポットのアクセスポイント、BLEのマスタ等でありうる。制御局101が複数の無線通信システムに対応している場合、無線端末102が対応している無線通信システムが、又は、無線通信システムがBLEの場合には、その接続可能なプロファイル等が、検出される。
制御局101は、無線端末102がWPTの受電機能を有しているかを検出する(S302)。なお、この検出は、例えば、第1アプリケーションに係る第1通信部201を介して、無線端末102の情報を取得することによって行われる。例えば、制御局101は、第1通信部201においてBLEが用いられる場合であって、制御局101がBLEの接続におけるマスタである場合に、無線端末102が有するBLEの能力の情報を取得する。このとき取得される能力情報が、WPTの受電能力の有無を示しうる。なお、このWPTの受電能力の有無を示す情報を含んだ能力情報は、WPTの認証がBLEで行われる際に交換されてもよい。
そして、制御局101は、無線端末102がWPTの受電機能を有することを検出しなかった場合(S302でNO)は、処理を終了する。一方、制御局101は、無線端末102がWPTの受電機能を有することを検出すると(S302でYES)、無線端末102に対して、制御局101がWPTの送電機能を有する事を通知する(S303)。なお、S303では、制御局101は、無線端末102に対して、音楽配信アプリケーション等(第1アプリケーション)に係る通信によって、別のアプリケーションであるWPT(第2アプリケーション)の情報を通知することになる。
その後、制御局101は、無線端末102が制御局101の近傍に配置される(例えば制御局101の送電用のアンテナコイル206上に載置される)のを待ち受ける(S304)。このとき、制御局101は、S303で無線端末102に制御局101がWPTの送電機能を有することを通知した後に、発光、音声、ブザー等によって、制御局101の位置・所在を無線端末102のユーザに知らせてもよい。これにより、制御局101は、ユーザが制御局101へ無線端末102を載置することを促すことが可能となり、他の送電装置への間違った載置を防止することができる。
無線端末102のユーザは、無線端末102の充電が必要な場合などに、制御局101に無線端末102を近付ける(例えば制御局101の送電用のアンテナコイル206上に無線端末102を載置する)。そして、制御局101は、送電用のアンテナコイル206上への無線端末102の載置を検出すると(S304でYES)、続いて、送電用のアンテナコイル206を介して、認証用電力を送電する(S305)。
その後、制御局101は、第2通信部209を介して、WPTの認証信号が検出されるのを待ち受ける(S306)。ここで、制御局101が、第1通信部201と第2通信部209とで並行して同時に通信することができる場合、第1アプリケーション用の通信を行いながら、第2アプリケーション用の通信(WPTの認証用信号の送信)を行うことができる。なお、第1通信部201と第2通信部209とで並行して同時に通信することができる場合とは、制御局101のみならず、無線端末102においても、第1通信部401と第2通信部409とで並行して同時に通信を行うことができる能力を有する場合である。また、第1通信部201と第2通信部209とが並行して同時に通信することができない場合は、例えば第1アプリケーション用の通信を中断して第2アプリケーション用の通信が行われてもよい。また、時間ではなく、周波数、符号、空間などのリソースによって第1通信部201の通信と第2通信部209の通信とが多重化されてもよい。
制御局101は、無線端末102から第2通信部209を介して認証用信号を受信すると(S306でYES)、その認証用信号に対する応答信号を、無線端末102へ送信する(S307)。制御局101は、この応答信号の送信により、第1アプリケーションに係る無線接続に加えて、第2アプリケーション(WPT)に係る無線接続を確立することができる(S308)。その後、制御局101は、WPTによる通常送電を開始する(S309)。ここで、第1アプリケーション用の通信と第2アプリケーション用の通信とは、上述のように、並行して同時に行われてもよいし、例えば第2アプリケーション用の通信が、第1アプリケーション用の通信の中断又は終了後に行われるようにしてもよい。なお、第1通信部201と第2通信部209とは、上述のように、1つの無線通信システムに関する1つの通信部であってもよく、その場合、1回に送信される信号に2つのアプリケーションに関する情報が含められてもよい。
その後、制御局101は、通常送電が終了した(S310)ことに応じて、第2アプリケーション用(WPT用)の無線接続を切断する(S311)。なお、通常送電の終了は、例えば、無線端末102による充電の完了(受電完了通知の受信)、無線端末102の送電可能範囲外への取り去り、異物の検出等のエラー等によって生じうる。
(無線端末の構成)
図4は、無線端末102のハードウェア及び機能の構成例を示すブロック図である。無線端末102は、WPTによる受電機能を有する。無線端末102は、例えば、第1通信部401、アプリケーション回路403、受電部404、プロセッサ407、メモリ408、第2通信部409、バッテリ411、バッテリ残量検出部412、及び、表示部413を有する。なお、無線端末102は、例えばユーザからの操作を受け付ける機能など、一般的な無線端末としての機能を有しうるが、ここでは、主として後述の処理に関連する機能部について説明し、その他の機能についての説明は省略する。
第1通信部401は、上述の制御局101の第1通信部201と同様に、第1アプリケーションに関する通信を行う。第1通信部401は、アンテナ402を介して、制御局101との間で無線信号の送信と受信との少なくともいずれかを行う。また、第1通信部401は、アプリケーション回路403に接続され、アプリケーション回路403との間で、第1アプリケーションの情報を送受信する。
受電部404は、アンテナコイル406に接続されており、アンテナコイル406を介して、WPTによって制御局101から送出された交流電力を受電する。受電部404は、さらに、DC電源ライン405に接続され、交流電力を直流に変更する整流回路4041、及び、整流された直流電圧を、無線端末102内で使用するのに適切な電圧に変換する定電圧源4042を含む。定電圧源4042は、例えば、第1通信部401、アプリケーション回路403、第2通信部409、及びバッテリ411に電力を供給する。なお、プロセッサ407やメモリ408にも電力が供給される必要があるが、ここでは説明の簡略化のため、図示を省略している。なお、プロセッサ407やメモリ408には、受電部404からの電力は供給されず、他の任意の形式で電力が供給されてもよい。なお、第1通信部401、第2通信部409、又はアプリケーション回路403への給電は、受電部404から出力された電力とバッテリ411との少なくともいずれかから供給されうる。
プロセッサ407は、例えば、CPU、MPU、ASIC等により構成され、メモリ408等の記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより装置全体を制御する。なお、プロセッサ407は、メモリ408等の記憶部に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働により装置全体を制御するようにしてもよい。また、プロセッサ407は、WPTの認証用電力の検出、認証信号の送信等のWPTの初期設定に関する制御、受電中の制御、及びそれらの制御に関する制御信号の第2通信部409を介した送受信などの、WPTの制御を行う。さらに、プロセッサ407は、第1アプリケーションのための第1通信部401の制御をも行う。
メモリ408は、ROM、RAMの両方、もしくは、いずれか一方により構成され、例えばプロセッサ407によって実行される、後述の各種動作を行うためのプログラムや、通信や電源の状態等の各種情報を記憶する。なお、メモリ408に代えて、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体が用いられてもよい。
第2通信部409は、WPTの認証や制御信号のやり取りを行う。第2通信部409は、アンテナ410を介して、制御局101と無線接続を確立し、無線信号の送信と受信との少なくともいずれかを行う。ここで、第1通信部401と第2通信部409とが同じ周波数帯を用いる場合は、アンテナ402とアンテナ410、及び、第1通信部401と第2通信部409の高周波回路は、共通のものが用いられてもよい。さらに、第1通信部401が行うべき通信と第2通信部409が行うべき通信とが同じ通信システムを用いて行われる場合は、第1通信部401と第2通信部409そのものが共通化されてもよい。この場合、第1通信部401が行うべき通信と第2通信部409が行うべき通信とが、時間、周波数、符号、空間等の何らかの無線リソースによって分割されて多重化されうる。なお、同一のリソースを用いる1つの信号内に、第1通信部401が行うべき通信と第2通信部409が行うべき通信とのそれぞれに対応するデータが含められて送信されてもよい。なお、無線端末102は、BLEのスキャナであってもよいし、アドバタイズ信号を送信するアドバタイザであってもよく、またその両方として機能してもよい。また、無線端末102は、BLEのマスタとスレーブとの少なくともいずれかとして動作することができる。なお、無線端末102は、自身がiBeaconを受信する装置の場合、例えば、認証情報をアドバタイズ信号として送信するアドバタイザ、及びスレーブとして動作しうる。
バッテリ411は、例えば受電部404によって受け取られた電力によって充電可能な電池であり、バッテリ残量検出部412は、バッテリ411の残量を検出し、その結果をプロセッサ407に伝送する。プロセッサ407は、バッテリ411の残量を表示部413に表示させることができる。なお、表示部413は、ユーザに対して情報を提示することができる任意の機能部であり、例えば、画面へ情報を提示するディスプレイ、音声によって情報を提示するスピーカ、点灯・点滅・色等によって情報を提示するLED等によって構成されうる。また、表示部413は、振動を用いて情報を提示するバイブレータ等によって構成されてもよい。プロセッサ407は、表示部413を制御して、バッテリ411の残量が所定値以下となった際に、警告メッセージを表示させるなどしてもよい。
(無線端末の動作)
続いて、図5を用いて、無線端末102が実行する処理の流れについて説明する。スマートフォン等の無線端末のユーザは、多くの場合、無線端末の無線機能をオンとしたままにしているため、ここでの無線端末102についても無線機能がオンとなっているものとする。
無線端末102は、第1通信部401を介して、WPT以外の第1アプリケーションのための無線接続を、制御局101との間で確立する(S501)。そして、無線端末102は、制御局101に対して、無線端末102がWPTの受電機能を有しているかを示す情報を含んだ能力情報を送信する(S502)。例えば、第1通信部401がBLEを用いる場合であって、無線端末102がBLEの接続におけるスレーブの場合、無線端末102は、自身が有するBLEの能力の情報を、マスタである制御局101に送信しうる。このとき送信される能力情報が、WPTの受電能力の有無を示しうる。なお、このWPTの受電能力の有無を示す情報を含んだ能力情報は、WPTの認証がBLEで行われる際に交換されてもよい。なお、無線システムがBLEであり、無線端末102がスレーブである場合に、マスタの送信する能力情報交換のパケットによってWPTの機能の通知を行う方法について説明したが、これ以外の形態でWPTの受電能力の有無の情報が交換されてもよい。なお、無線端末102は、例えば充電などのために受電が必要な場合のみ等、自身の状態に応じて、自身がWPTの受電機能を有していることを制御局101へ通知してもよい。
無線端末102は、その後、無線端末102がWPTの受電機能を有することを検出した制御局101から、制御局101がWPTの送電機能を有する事の通知が到来したことを検出する(S503)。無線端末102は、この通知を受信することにより、制御局101がWPTの送電機能を有する事を検出することができる。
無線端末102は、バッテリ411の残量が所定値未満となったか否かを判定し(S504)、所定値未満となった場合に(S504でYES)、ユーザに対して、制御局101がWPTの送電装置であることを通知する(S505)。なお、この通知は、バッテリ411の残量によらずに行われてもよい。例えば、無線端末102は、第1アプリケーション用の通信中に、制御局101からWPTの送電機能を有することを通知されると、WPTによって制御局101から受電することができることを通知するアイコンを表示するようにしてもよい。また、この場合であっても、無線端末102は、バッテリ411の残量が所定値未満となった場合、ユーザへの充電を促すメッセージとともに、WPTによって制御局101から受電することができることを明示するようにしてもよい。いずれの場合であっても、無線端末102は、WPTによって制御局101からの受電が可能であり、制御局101に無線端末102を近づける(載置する)ことによって受電することができる状態にあることをユーザに通知することができる。
その後、ユーザが、制御局101のアンテナコイル206上への載置など、制御局101がWPTによって送電することができる範囲に、無線端末102を配置したものとする。無線端末102が制御局101の給電エリア103に入ると、無線端末102は、制御局101からの認証用電力を受電することができるようになり(S506でYES)、認証用電力の受電に応じて認証信号を送信する(S507)。なお、ここでの認証信号は、第2通信部409を介して送信される。ここで、無線端末102が、第1通信部401と第2通信部409とで並行して同時に通信することができる場合、第1アプリケーション用の通信を行いながら、第2アプリケーション用の通信(WPTの認証用信号の送信)を行うことができる。なお、第1通信部401と第2通信部409とで並行して同時に通信することができる場合とは、無線端末102のみならず、制御局101においても、第1通信部201と第2通信部209とで並行して同時に通信を行うことができる能力を有する場合である。また、第1通信部401と第2通信部409とが並行して同時に通信することができない場合は、例えば第1アプリケーション用の通信を中断して第2アプリケーション用の通信が行われてもよい。また、時間ではなく、周波数、符号、空間などのリソースによって第1通信部401の通信と第2通信部409の通信とが多重化されてもよい。
無線端末102は、認証用信号の送信後、その認証用信号に対する応答信号を待ち受ける(S508)。そして、無線端末102は、応答信号を受信すると(S508でYES)、第2アプリケーション(WPT)に関する第2通信部409での、制御局101との間の無線接続を確立する(S509)。そして、無線端末102は、第2通信部409での無線接続の確立後、WPTによる通常受電を開始し(S510)、バッテリ411への充電を開始する。ここで、第1アプリケーション用の通信と第2アプリケーション用の通信とは、上述のように、並行して同時に行われてもよいし、例えば第2アプリケーション用の通信が、第1アプリケーション用の通信の中断又は終了後に行われるようにしてもよい。なお、第1通信部401と第2通信部409とは、上述のように、1つの無線通信システムに関する1つの通信部であってもよく、その場合、1回に送信される信号に2つのアプリケーションに関する情報が含められてもよい。
その後、無線端末102は、通常受電が終了した(S511)ことに応じて、第2アプリケーション用(WPT用)の無線接続を切断する(S512)。なお、通常受電の終了は、例えば、無線端末102による充電の完了(受電完了通知の制御局101への送信)、無線端末102の送電可能範囲外への取り去り、異物の検出等のエラー等によって生じうる。
このように、制御局101は、情報配信アプリケーションのための通信を実行中の相手装置である無線端末102が、WPTに対応可能であるかを判定し、無線端末102がWPTに対応可能な場合に、制御局101も対応可能であることを通知する。これにより、無線端末102のユーザは、例えば充電残量が所定値未満である場合に、充電可能な場所へ移動するために第1アプリケーションに係る通信を切断したり、電源をオフとしたりすることがなくなる。これにより、無線端末102のユーザの利便性が向上し、さらに、制御局101も、無線端末102への情報の配信を無線端末102の電池残量によらずに完遂することが可能となる。なお、上述の通り、アプリケーションは情報配信とWPTに限られない。すなわち、上述の情報配信とWPTとを、任意の2つのアプリケーションとしても、同様の処理が実行されうる。例えば、第1アプリケーションに関連して利用することができる第2アプリケーションが存在する場合に、制御局101は、第1アプリケーションに係る通信を実行中の無線端末102に、第2アプリケーションに対応可能であることを通知することができる。制御局101は、第1アプリケーションに係る通信を実行中の無線端末102以外の通信装置に対しては、第2アプリケーションに、その通信装置が対応可能であるかの判定と、制御局101が対応可能であることの通知を行わなくすることができる。これにより、制御局101は、不必要な情報の通知を防ぎ、また、例えば情報配信先の装置に限定して、WPTによる送電などのサービスを提供することができる。
なお、上述の説明では、制御局101と無線端末102との間の無線通信はBLEによるものとしたが、これは、例えば無線LAN等、他の無線通信システムであってもよい。さらに、第1アプリケーションに係る第1通信部が用いる無線通信システムと、第2アプリケーションに係る第2通信部が用いる無線通信システムとが、それぞれ異なっていてもよい。例えば、第1通信部は無線LANを用い、第2通信部はBLEを用いてもよい。また、制御局101は、サーバと有線接続された無線通信装置であるものとしたため、アプリケーションのダウンロード等の場合の送信側となるが、情報を他の装置から無線によって受信するように構成されてもよい。すなわち、制御局101は、一般的な無線送受信機能を有する無線通信装置であってもよい。また、制御局101は、無線LANのアクセスポイント機能を有してもよい。
また、情報発信拠点等でWPT機能を有する制御局101は、第1アプリケーションで接続する際に、自身がWPT機能を有することをユーザに通知するための第2アプリケーションに係るソフトウェアを、自動的に無線端末102にダウンロードさせてもよい。これにより、制御局101のユーザは、無線端末102のユーザを、制御局101が設置された店舗等に誘導することが可能となる。
<<その他の実施形態>>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
201、401:(第1アプリケーション用の)第1通信部、209、409:(第2アプリケーション用の)第2通信部、207、407:プロセッサ、204:送電部、206:送電アンテナコイル、404:受電部、406:送電アンテナコイル、411:バッテリ、412:バッテリ残量検出部、413:表示部

Claims (10)

  1. 通信装置であって、
    他の装置と無線電力伝送とは異なるアプリケーションのための無線通信を行い、前記他の装置と当該アプリケーションのための無線通信を実行中に、前記他の装置へ、前記通信装置が前記無線電力伝送における受電機能を有することを示す通知を送信する通信手段と、
    当該通知に応じて、前記通信手段により前記他の装置が無線電力伝送における送電機能を有することを示す通知を前記他の装置から受信したことに基づいて、前記他の装置が前記無線電力伝送における送電機能を有することを示す表示を行う表示手段と、を有し、
    前記表示手段は、前記通信装置が前記他の装置の送電することができる範囲にない場合において、前記他の装置が前記無線電力伝送における送電機能を有することを示す表示を行うことができる、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信装置が前記無線電力伝送における受電を行うべき状態であるかを判定する判定手段をさらに有し、
    前記表示手段は、前記無線電力伝送における受電を行う状態である場合に、前記他の装置が前記無線電力伝送における送電機能を有することを示す表示を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信手段は、前記通信装置が前記無線電力伝送における受電を行うべき状態である場合に、前記通信装置が前記無線電力伝送における受電機能を有することを示す通知を前記他の装置へ送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記無線電力伝送における受電を行うべき状態とは、前記通信装置のバッテリ残量が所定値未満である状態をいう、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 前記表示手段は、前記他の装置からの無線電力伝送により受電を促すことを示す表示をさらに行う、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記通信装置が前記他の装置の送電することができる範囲にある場合、前記他の装置から無線電力伝送により受電することが可能な受電手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記通信手段は、前記他の装置に、前記通信装置が無線電力伝送における受電機能を有することを示す通知を送信する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記通信手段は、前記他の装置に送信した前記通信装置が無線電力伝送における受電機能を有することを示す通知に応じて、前記他の装置が無線電力伝送における送電機能を有することを示す通知を前記他の装置から受信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 他の装置と無線通信を行う通信手段を有する通信装置の制御方法であって、
    前記通信手段により前記他の装置と無線電力伝送とは異なるアプリケーションのための無線通信を実行中に、前記他の装置へ、前記通信装置が前記無線電力伝送における受電機能を有することを示す通知を送信する送信工程と、
    当該通知に応じて、前記通信手段により前記他の装置が無線電力伝送における送電機能を有することを示す通知を前記他の装置から受信したことに基づいて、前記他の装置が前記無線電力伝送における送電機能を有することを示す表示を行う表示工程を有し、
    前記表示工程において、前記通信装置が前記他の装置の送電することができる範囲にない場合において、前記他の装置が前記無線電力伝送における送電機能を有することを示す表示を行う、
    ことを特徴とする制御方法。
  10. コンピュータを請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置として機能させるためのプログラム。
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