JP7027156B2 - 作業機の通信装置、携帯端末、作業機の通信システム及び作業機の通信処理方法 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、上記課題に鑑み、少なくとも2つのビーコンを受信した場合にビーコンに含まれるプログラム識別子によってプログラムを実行することができる作業機の通信装置、携帯端末、作業機の通信システム及び作業機の通信処理方法を提供することを目的とする。
作業機の通信システムは、作業機に設けられ且つ第1プログラムを実行させる第1プログラム識別子及び第2プログラムを実行させる第2プログラム識別子のいずれかを含むビーコンを送信可能な第1通信装置と、前記作業機とは異なる作業機に設けられ且つ少なくとも第1プログラム識別子及び第2プログラム識別子のいずれかを含むビーコンを送信可能な第2通信装置と、前記第1通信装置から送信されたビーコン又は前記第2通信装置から送信されたビーコンを受信可能な携帯端末とを備えた作業機の通信システムであって、前記携帯端末は、前記第1通信装置から送信されたビーコンを受信したときに第1プログラム識別子が含まれている場合は前記第1プログラムを実行し、第2プログラム識別子が含まれている場合は前記第2プログラムを実行し、前記第1プログラムを実行中に、前記第2通信装置から送信されたビーコンを受信し前記受信したビーコンに前記第2プログラム識別子が含まれている場合は前記第2プログラムを実行し、前記第2プログラムを実行中に、前記第2通信装置から送信されたビーコンを受信し前記受信したビーコンに前記第1プログラム識別子が含まれている場合は前記第1プログラムを実行する。
前記演算部は、前記第2ビーコンの受信信号強度が閾値以上である場合に前記第2プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行する。
前記演算部は、前記サービスUUIDに応じて第1アプリケーション及び第2プログラムのいずれかの実行を決定する。
前記携帯端末は、前記第2ビーコンの受信信号強度が閾値以上である場合に前記第2プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行する。
作業機の通信処理方法は、複数の作業機に設けられた複数の通信装置と、前記複数の通信装置にそれぞれ接続可能な携帯端末とを接続する作業機の通信処理方法であって、前記複数の通信装置のうち、第1通信装置が第1ビーコンを送信するステップと、前記携帯端末が前記第1ビーコンを受信した場合に前記第1ビーコンに含まれる第1プログラム識別子に対応する第1プログラムを実行するステップと、前記携帯端末が前記第1プログラムを起動中に、前記複数の通信装置のうち前記第1通信装置とは異なる第2通信装置が第2ビーコンを前記携帯端末に送信するステップと、前記携帯端末が前記第2ビーコンを受信した場合に前記第2ビーコンに含まれる第2プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行するステップと、を備えている。
図5は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。この実施形態では、作業機1としてバックホーを例示しているが、作業機は、トラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械、コンパクトトラックローダ、スキッドステアローダ等であってもよい。
図5に示すように、作業機1は、機体2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2上にはキャビン5が搭載されている。キャビン5の室内には運転席6が設けられている。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座した運転者(オペレータ)の前側(図5の矢印A1方向)を前方、運転者の後側(図5の矢印A2方向)を後方、運転者の左側(図5の手前側)を左方、運転者の右側(図5の奥側)を右方として説明する。
機体2は、旋回台であって、走行装置3上に旋回ベアリング8を介して縦軸(上下の方向に延伸する軸心)回りに旋回自在に支持されている。機体2は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)からなる旋回モータによって旋回駆動される。機体2は、縦軸回りに旋回する旋回基板9と、ウエイト10とを有している。旋回基板9は、鋼板等から形成されており、旋回ベアリング8に連結されている。ウエイト10は、機体2の後部に設けられている。機体2の後部には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、電動モータであってもよいし、ディーゼルエンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
図5に示すように、作業装置4は、ブーム15と、アーム16と、バケット(作業具)17とを有している。ブーム15の基部は、スイングブラケット14に横軸(機体幅方向に延伸する軸心)回りに回動自在に枢着されている。これによって、ブーム15が上下に揺動自在とされている。アーム16は、ブーム15の先端側に横軸回りに回動自在に枢着されている。これによって、アーム16が前後或いは上下に揺動自在とされている。バケット17は、アーム16の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。作業機1は、バケット17に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(予備アタッチメント)を装着することが可能である。他の作業具(予備アタッチメント)としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
制御装置30には、各種センサが接続され、センサで検出された値(信号)が入力される。例えば、制御装置30には、ポジションセンサ等で検出された操縦装置(操縦装置19L、操縦装置19R)の操作量、ガバナセンサで検出されたガバナ角度(ガバナ位置)、ポジションセンサ等で検出されたアクセルの操作量、回転センサ等で検出されたエンジン回転数、角度センサ等で検出されたアームの角度及びブームの角度が入力される。
制御装置30は、記憶部(記憶装置)33と、計時部34とを有している。計時部34は、制御装置30に設けられた電気・電子部品、当該制御装置30に格納されたプログラム等から構成されている。計時部34は、エンジン回転センサで検出されたエンジン回転数が制御装置30に時点(駆動開始)から制御装置30へのエンジン回転数の入力が終了する時間(駆動終了)するまでの稼働時間を演算する。言い換えれば、計時部34は、エンジンの駆動している時間(経過時間)をタイマ等により求める。例えば、9時から12時までの間にエンジンが連続して駆動した場合は、稼働時間(経過時間)は3時間である。計時部34は、エンジンの駆動(エンジンの駆動開始からエンジンの駆動終了)毎に、演算した稼働時間を累積することにより、累積稼働時間(アワメータ)を求める。この実施形態では、エンジンの駆動開始から駆動終了までの稼働時間の累積値を累積稼働時間としているが、エンジン以外の駆動部品が駆動した時間を累積稼働時間(アワメータ)としてもよく、エンジンに限定されない。記憶部33は、不揮発性のメモリ等から構成され、計時部34が計時した累積稼働時間を記憶する。
通信装置40は、識別子設定部45を有している。識別子設定部45は、通信装置40に設けられた電気・電子部品、当該通信装置40に格納されたプログラム等から構成されている。
携帯端末50は、タブレット、スマートフォン、PDA等であって持ち運びが可能な携帯端末である。携帯端末50は、作業機1に設けられた通信装置40に接続可能であって、様々なデータ(情報)を通信装置40との間で送受信可能である。携帯端末50は、第2通信部51を有している。第2通信部51は、近距離、長距離の通信を行う通信モジュール等で構成され、例えば、通信規格IEEE802.15.1シリーズのBluetooth(登録商標)の仕様におけるBluetooth(登録商標) Low Energy等によって通信装置40と無線通信を行う。第2通信部51は、通信装置40から送信されたビーコン(アドバタイズパケットP1)を受信可能である。なお、第2通信部は、携帯電話通信網、データ通信網等によって無線通信を行うものであってもよい。
図3は、1台の携帯端末50に対して作業機1Aに設けられた第1通信装置40Aと、作業機1Bに設けられた第2通信装置40Bとからビーコンを送信している状況を示した図である。以下、説明の便宜上、第1通信装置40Aが送信したビーコンのことを「第1ビーコンB1」、第2通信装置40Bが送信したビーコンのことを「第2ビーコンB2」といい説明を進める。
次に、携帯端末50が第1プログラムを実行中に、第2通信装置40Bが第2ビーコンB2を送信している状況下で、当該携帯端末50が第2ビーコンB2を受信すると、当該第2ビーコンB2に含まれるプログラム識別子を参照する。プログラム識別子が第2プログラム識別子である場合、携帯端末50は、第2プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行する。
図4は、携帯端末50が第1通信装置40A及び第2通信装置40Bに接続して処理を実行するフローチャートを示している。図4を用いて、第1通信装置40A及び第2通信装置40Bの処理について詳しく説明する。
具体的には、第2通信装置40Bの識別子設定部45は、アプリケーション識別子及びプログラム識別子の設定を行う(S43:識別子設定処理)。識別子設定処理S43では、原動機E1が始動しておらず、携帯端末50に第1認証情報の送信を要求する場合、アドバタイズパケットP1のiBeaconUUIDに、第1アプリケーション識別子を設定し、アドバタイズパケットP1のサービスUUIDに、第2プログラム識別子を設定する。
上述した実施形態では、ビーコンの受信信号強度が閾値以上である場合に第1プログラム及び第2プログラムのいずれかを実行していたが、第1プログラム及び第2プログラムのいずれかの実行は、受信信号強度を起点としなくてもよい。即ち、図4で示したS37及びS48のぞれぞれは無くてもよい。
上述した実施形態では、プログラムは、収集プログラム、始動プログラムを例示したが限定されない。例えば、携帯端末50に対して作業機の警告等の報知情報を通知する報知プログラムであってもよい。この場合、識別子設定部45は、報知プログラムに対応するプログラム識別子を設定する。通信装置40は、設定したプログラム識別子を携帯端末50に送信する。携帯端末50と通信装置40との通信の確立後、通信装置40は警告等の報知情報を携帯端末50に送信する。携帯端末50は報知情報を受信後に、作業機(通信装置40)から送信された報知情報を表示する。このようにすれば、作業機は、携帯端末50に対して何らかの報知したい情報がある場合に、報知識別子を携帯端末50に送信することで、当該携帯端末50に警告等を表示することができる。
以上、作業機の通信システムは、作業機1に設けられ且つ、少なくとも第1プログラム識別子及び第2プログラム識別子のいずれかを含むビーコンを送信可能な複数の通信装置40A、40Bと、ビーコンを受信可能な携帯端末50とを備えた作業機の通信システムであって、携帯端末50は、複数の通信装置40A、40Bから送信された複数のビーコンのうち、少なくとも1つのビーコンである第1ビーコンB1の受信後に第1ビーコンB1に含まれる第1プログラム識別子に対応する第1プログラムを実行し、第1プログラムを実行中に第1ビーコンB1とは異なるビーコンである第2ビーコンB2を受信した場合に第2ビーコンB2に含まれる第1プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行する。
携帯端末50は、第1プログラムを実行後、複数の通信装置40A、40Bのうち、第1ビーコンB1を送信した第1通信装置40Aに接続し、第2プログラムの実行後、複数の通信装置40A、40Bのうち、第2ビーコンB2を送信した第2通信装置40Bに接続する。
これによれば、第2通信装置40Bを設けた作業機1Bに近づいた段階で、第2プログラムを実行することができる。
通信装置40は、第1プログラムに対応する第1プログラム識別子及び第2プログラムに対応する第2プログラム識別子のいずれかをサービスUUIDとして設定する。
作業機に設けられた通信装置40と接続可能な携帯端末50は、複数の通信装置40A、40Bから送信された複数のビーコンのうち少なくとも1つのビーコンである第1ビーコンB1及び、第1ビーコンB1とは異なるビーコンである第2ビーコンB2を受信する第2通信部51と、第1ビーコンB1に含まれる第1プログラム識別子に対応する第1プログラムを実行し、且つ、第2ビーコンB2に含まれる第2プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行する演算部54とを備えている。
第2通信部51は、第1プログラムを実行後、複数の通信装置40A、40Bのうち、第1ビーコンB1を送信した第1通信装置40Aに接続し、第2プログラムの実行後、複数の通信装置40A、40Bのうち、第2ビーコンB2を送信した第2通信装置40Bに接続する。
これによれば、サービスUUIDによって、第1プログラム及び第2プログラムのいずれかを識別しつつ、任意のタイミングで第1プログラム及び第2プログラムを実行することができる。
識別子設定部45は、第1プログラムに対応する第1プログラム識別子及び第2プログラムに対応する第2プログラム識別子のいずれかをサービスUUIDとして設定する。
複数の作業機1A、1Bに設けられた複数の通信装置40A、40Bと、複数の通信装置40A、40Bにそれぞれ接続可能な携帯端末50とを接続する作業機の通信処理方法は、複数の通信装置40A、40Bのうち、第1通信装置40Aが第1ビーコンB1を送信するステップと、携帯端末50が第1ビーコンB1を受信した場合に第1ビーコンB1に含まれる第1プログラム識別子に対応する第1プログラムを実行するステップと、携帯端末50が第1プログラムを起動中に、複数の通信装置40A、40Bのうち第1通信装置40Aとは異なる第2通信装置40Bが第2ビーコンB2を携帯端末50に送信するステップと、携帯端末50が第2ビーコンB2を受信した場合に第2ビーコンB2に含まれる第2プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行するステップと、を備えている。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 機体
3 走行装置
3L 走行体
3R 走行体
4 作業装置
5 キャビン
6 運転席
7 ドーザ装置
8 旋回ベアリング
9 旋回基板
10 ウエイト
13 支持ブラケット
14 スイングブラケット
15 ブーム
16 アーム
17 バケット(作業具)
19L、19R 操縦装置
30 制御装置
33 記憶部
34 計時部
40 通信装置
40A 第1通信装置
40B 第2通信装置
41 第1通信部
42 収集部
43 記憶部
45 識別子設定部
50 携帯端末
51 第2通信部
52 記憶部
53 表示部
54 演算部
B1 第1ビーコン
B2 第2ビーコン
C3 ブームシリンダ
C4 アームシリンダ
C5 バケットシリンダ
E1 原動機
Claims (3)
- 作業機に設けられ且つ第1プログラムを実行させる第1プログラム識別子及び第2プログラムを実行させる第2プログラム識別子のいずれかを含むビーコンを送信可能な第1通信装置と、前記作業機とは異なる作業機に設けられ且つ少なくとも第1プログラム識別子及び第2プログラム識別子のいずれかを含むビーコンを送信可能な第2通信装置と、前記第1通信装置から送信されたビーコン又は前記第2通信装置から送信されたビーコンを受信可能な携帯端末とを備えた作業機の通信システムであって、
前記携帯端末は、
前記第1通信装置から送信されたビーコンを受信したときに第1プログラム識別子が含まれている場合は前記第1プログラムを実行し、第2プログラム識別子が含まれている場合は前記第2プログラムを実行し、
前記第1プログラムを実行中に、前記第2通信装置から送信されたビーコンを受信し前記受信したビーコンに前記第2プログラム識別子が含まれている場合は前記第2プログラムを実行し、前記第2プログラムを実行中に、前記第2通信装置から送信されたビーコンを受信し前記受信したビーコンに前記第1プログラム識別子が含まれている場合は前記第1プログラムを実行する作業機の通信システム。 - 前記携帯端末は、前記第2通信装置から送信されたビーコンの受信信号強度が閾値以上である場合に前記第2プログラム識別子に対応する第2プログラムを実行する請求項1に記載の作業機の通信システム。
- 前記第1通信装置及び第2通信装置のそれぞれは、前記第1プログラム識別子及び前記第2プログラム識別子のいずれかをサービスUUID(service Universally Unique Identifier)として設定する請求項1又は2に記載の作業機の通信システム。
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