JP6777328B2 - 視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造、及びこの側帯部の設置方法 - Google Patents

視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造、及びこの側帯部の設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、路面に並べて敷設される視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させるために該誘導用ブロックの側部の横に並べて設ける帯状の縁取り表示部である側帯部の設置構造、及びこの側帯部の設置方法に関する。
視覚障害者の歩行の手助けをするため、歩道等の路面あるいは床面に敷設される視覚障害者誘導用ブロック(「視覚障害者誘導用プレート」「点字ブロック」「点字プレート」とも言われる。)が広く用いられている。この視覚障害者誘導用ブロック(以下、「誘導用ブロック」と略称することがある。)は線状ブロックと点状ブロックを含むものである。線状ブロックは、視覚障害者に移動方向を示すために路面等に敷設されるブロックであって、平行する複数の線状の突起をプレート部の表面に形成したブロックで、線状の突起の長手方向が移動方向を示すブロックである。点状ブロックは、視覚障害者に対し段差の存在等の警告又は注意を喚起する位置を示すために敷設されるブロックであって、複数の点状の突起をプレート部の表面に形成したブロックである。これらの線状ブロックや点状ブロックの形状・寸法及び配列は、JISで規定されている。
かかる視覚障害者誘導用ブロックについては、すでに、文献1で、点字タイル等の各種プレート、プレートの施工方法が開示され、アクリル系樹脂を含む樹脂モルタルで一体成形されたプレート、及びアクリル系樹脂を含む樹脂モルタルを接着手段(樹脂モルタル層)に用いて下地面にプレートを施工する施工方法が開示されている。
ところで、視覚障害者には全盲の方と弱視の方がおり、視覚障害者(主に全盲の方)は視覚障害者誘導用ブロックを直接足で踏むことや白杖で触れることで認識し、弱視者は視覚障害者誘導用ブロックの色と周囲の路面の色のコントラストにより認識している場合もある。国土交通省の道路移動等円滑化基準では、視覚障害者誘導用ブロックの色は、黄色その他の周囲の路面との輝度比が大きいこと等により当該ブロック部分を容易に識別できる色とする、ことが規定されている。しかし、視覚障害者誘導用ブロックが敷設される路面は、暗色とは限らず、明るい色の場合もある。例えば、視覚障害者誘導用ブロックが敷設された周辺路面が明るい色の場合は、黄色等の明るい色の障害者誘導用ブロックとの輝度比が小さいため、弱視者が誘導用ブロックを視認しにくい弊害があった。
かかる課題の解決策として、例えば、文献2の視覚障害者誘導用ブロックが提案されている。この誘導用ブロックは、誘導用ブロックの両端に線状の突起物と並行に幅20mm程度の輝度の低い色合いのラインを施したものであるが、誘導用ブロックの構造上(前記したように線状ブロックや点状ブロックの形状や寸法等は、JISで規定されている。)、ラインの幅を広く形成(例えば、10cm程度に)できず、誘導用ブロックの視認性を大きく向上させることは困難である。
このような実情に鑑み、有効な解決策として、幅が5〜15cm程度、誘導用ブロックとの輝度比が3程度以上の暗色の帯(以下、「側帯部」と言う。)で黄色などの明るい色の視覚障害者誘導用ブロックを縁取りする方法が提案され、近年では歩道を中心に施工例(例えば、暗色の一般ブロックを側帯部として用いた施工例。)も散見される。
しかし、暗色の一般ブロックを側帯部として用いた施工例では、既設の一般ブロックを除去してから側帯部用の暗色の一般ブロックを新たに設置しなければならず、この入れ替え作業には多大な労力と時間を要する問題があった。
また、一般的な暗色の塗料を塗布して側帯部を形成する施工方法も考えられるが、この施工方法による側帯部では、側帯部の表面(塗料塗布面)が滑りやすく、側帯部が摩耗されやすい、問題がある。
特開2001−163988号公報 実用新案登録第3128270号公報
このような実情に鑑み、本発明は、路面に並べて敷設される明るい色の視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させるために該誘導用ブロックの側部の横に並べて設ける該誘導用ブロックとの輝度比が大きい暗い色の帯状の縁取り表示部である側帯部の設置構造であり、この側帯部の設置作業が容易であり、しかも、この側帯部の表面が滑りにくく、かつ耐摩耗性に優れた設置構造の側帯部を提供しようとするものである。また、この側帯部の設置作業が容易であり、しかも、側帯部の表面が滑りにくく、かつ耐摩耗性に優れた側帯部を容易に設置することができる、側帯部の設置方法を提供しようとするものである。
ところで、近年の都市部の温暖化現象は、太陽からの直接日射ではなく、アスファルト舗装などに貯められた熱の放射により路面温度が上昇することが大きな理由とされ、温度上昇に影響する太陽光からの近赤外線が路面へ熱吸収されることで、蓄熱により路面温度が上昇する、弊害があった。本発明は、路面の一部となる側帯部の色を誘導用ブロックとの輝度比を確保するために暗色にした場合であっても、太陽光からの近赤外線が暗色の側帯部へ熱吸収される度合いを抑制でき、結果として路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した設置構造の側帯部を提供しようとするものである。また、路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した側帯部を容易に設置することができる、側帯部の設置方法を提供しようとするものである。
前述した課題を解決するため、本発明(請求項1の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造は、路面等の下地面に並べて敷設された明るい色の視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させるために該誘導用ブロックの側部の横に並べて設ける暗い色の帯状の縁取り表示部である側帯部であり、この暗い色の側帯部と該側帯部より輝度が大きい明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が2.5以上である側帯部の設置構造であって、この側帯部の設置構造が、前記側帯部としての形成領域の下地面に粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出された塗布状態に塗布する工程と、塗布された前記樹脂モルタルが前記塗布状態で硬化する工程を経て、硬化した樹脂モルタルで該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出されて成る固形物の側帯部を下地面に接着固定してなるものである。
前記樹脂モルタルは、結合材としての樹脂成分と、細骨材としての硅砂と、暗い色に着色できる顔料を含むものである。樹脂成分としての樹脂は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂などを挙げることができるが、耐摩耗性・耐候性に優れたアクリル樹脂が好ましく用いられ、特に、後述するメタクリレート系のアクリル樹脂が好ましい。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項2の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造は、前記樹脂モルタルが、メタクリレート系のアクリル樹脂と、細骨材としての硅砂と、暗い色に着色できる顔料を含むものである。
前記視覚障害者誘導用ブロックの材質は、ここでは特に限定しない。例えば、樹脂製(樹脂モルタルから一体的に形成された視覚障害者誘導用ブロックを含む。)であっても、コンクリート製であっても良い。
前記側帯部は、幅が3〜20cm程度(好ましくは5〜15cm程度)であり、黄色などの明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が大きい(輝度比が2.5以上、好ましくは輝度比が3.0以上)黒色などの暗い色から成るものである。よって、路面が明るい色から成り、敷設された明るい色の視覚障害者誘導用ブロックと周辺路面との平均的な輝度比が小さい(例えば、輝度比が2.0程度以下。)場合であっても、明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が大きい(輝度比が2.5以上、好ましくは輝度比が3.0以上)暗い色から成る側帯部を設置することによって、視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させることができる。
しかも、本発明(請求1、2の発明)による側帯部の設置構造によれば、粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを前記側帯部としての形成領域の下地面に塗布し、硬化させ、硬化した樹脂モルタルで該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出されて成る固形状の側帯部を下地面に接着固定してなるものであるため、この側帯部の設置作業が容易であり、下地面に強固に接着固定された側帯部を提供できる。しかも、前述したように、硬化した樹脂モルタルで最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さであり、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出されて成る固形状の側帯部を下地面に接着固定した設置構造であるため、この側帯部の表面が滑りにくく、かつ耐摩耗性に優れた設置構造の側帯部を提供できる。
前記側帯部は、少なくとも路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロックの並べ方向に沿う側部(両側部)の横に並べて設けられる。この誘導用ブロックがいわゆる線状ブロックの場合は、線状ブロックの線状の突起と並行に並べて側帯部が設けられる。さらに、前記側帯部は、路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロックの並べ方向の端に位置する誘導用ブロックの並べ方向と直交する外側の側部の横に並べて設けることができる。すなわち、路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロックの全周囲にわたる側部の横に並べて設けることができる。
前記筋状突起は、主に側帯部の長手方向に延ばしてある。すなわち、前記筋状突起は、誘導用ブロックの並べ方向に沿う方向に主に延ばしてある。誘導用ブロックがいわゆる線状ブロックの場合、側帯部の前記筋状突起は、線状ブロックの線状の突起の長手方向と並行な方向に主に延ばしてある。誘導用ブロックが線状ブロックの場合、線状の突起の長手方向が移動方向を示しているため、同方向の前記筋状突起は、歩行者がつまずく恐れも少なく、歩行中の支障が少ないものである。
また、側帯部の表面の筋状突起によって、この側帯部の表面が滑りにくくなると共に、この側帯部の凸凹表面と歩行者の靴裏面との接触で、この側帯部で縁取られた誘導用ブロックの位置を視覚障害者が容易に認識することができる、利点もある。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項3の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造は、前記樹脂モルタルが、メタクリレート系のアクリル樹脂をその配合割合として重量比で30〜70%含むものである。
メタクリレート系のアクリル樹脂を結合材として比較的多く含む未硬化の樹脂モルタルは、高い粘着性を有しているため、塗布ローラーで塗布でき、しかも塗布厚(側帯部の最低厚)の厚みを確保でき、しかも側帯部の表面に複数の波状の筋状突起を一体的に形成できる。しかも、下地面により強固に接着固定された側帯部を提供でき、かつ高い耐摩耗性を有する側帯部を提供できる。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項4の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造は、前記樹脂モルタルが、メタクリレート系のアクリル樹脂にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として重量比で30〜70%含むものであり、前記主剤は前記増粘材をその配合割合として重量比で1〜5%含むものである。
メタクリレート系のアクリル樹脂にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として比較的多く含む未硬化の樹脂モルタルは、高い粘着性を有しているため、塗布ローラーで塗布でき、しかも塗布厚(側帯部の最低厚)の厚みを確保でき、しかも側帯部の表面に複数の波状の筋状突起を一体的に形成できる。しかも、下地面により強固に接着固定された側帯部を提供でき、かつ高い耐摩耗性を有する側帯部を提供できる。
さらに、前述した課題を解決するため、本発明(請求項5の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造は、前記顔料が、近赤外線を反射する二酸化チタン又は該二酸化チタンと酸化亜鉛を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料であり、前記着色顔料が鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系の複合酸化物系顔料である。
この発明では、前記顔料が、近赤外線を反射する二酸化チタン(チタン白)又は該二酸化チタンと酸化亜鉛(亜鉛白)を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色(黒色系)に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系(黒色系)の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料であり、前記着色顔料が鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系(茶黒色)の複合酸化物系顔料であるため、この遮熱性顔料を含む樹脂モルタルから形成して成る側帯部は、この側帯部の表面が近赤外線波長領域で高い反射率(好ましくは40%以上の反射率、より好ましくは60%以上の反射率)を示すことになる。よって、本発明(請求項5の発明)によれば、路面の一部となる側帯部の色を誘導用ブロックとの輝度比を確保するために暗色にした場合であっても、太陽光からの近赤外線が暗色の側帯部へ熱吸収される度合いを抑制でき、結果として路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した設置構造の側帯部を提供できる。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項6の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造は、前記樹脂モルタルが、充填材としてのシラスバルーンを含むものである。
充填材として含むシラスバルーンは断熱効果(遮熱効果)を有している。このシラスバルーンは平均粒子径が140〜180μmのものを用いるのが好ましい。充填材としてのシラスバルーンと前記遮熱性顔料を含む樹脂モルタルから形成して成る側帯部は、断熱性を有するとともに、該側帯部の表面が近赤外線波長領域で高い反射率(好ましくは40%以上の反射率、より好ましくは60%以上の反射率)を示すことになる。よって、本発明によれば、路面の一部となる側帯部の色を誘導用ブロックとの輝度比を確保するために暗色にした場合であっても、太陽光からの近赤外線が暗色の側帯部へ熱吸収される度合いを抑制でき、結果として路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した設置構造の側帯部を提供できる。
なお、本発明に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造は、前記視覚障害者誘導用ブロックが樹脂製であり、この樹脂製の誘導用ブロックが接着剤層を介して路面に固定された敷設構造であって、前記接着剤層が並べて敷設された誘導用ブロックの並べ方向に沿う側部より外側に延設した帯状の延設部を有する誘導用ブロックの敷設構造であり、前記側帯部の設置構造には、前記誘導用ブロックの側部の横に前記接着剤層の前記延設部を介在させて前記側帯部を並べて設ける設置構造を含むものである。
この樹脂製の視覚障害者誘導用ブロックには、樹脂モルタルから一体的に形成された視覚障害者誘導用ブロックを含む。樹脂製の視覚障害者誘導用ブロックは色が出やすいため、側帯部との輝度比基準を確保しやすい利点がある。前記接着剤層として、アクリル樹脂を含む樹脂モルタルを接着剤として用いた場合は、この接着剤層による前記延設部と前記側帯部との端部同士の接着性が良好で、端部同士が強固に接着される。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項8の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法は、路面等の下地面に並べて敷設された明るい色の視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させるために該誘導用ブロックの側部の横に並べて設ける暗い色の帯状の縁取り表示部である側帯部であり、この暗い色の側帯部と該側帯部より輝度が大きい明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が2.5以上である側帯部の設置方法であって、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液と、細骨材としての硅砂と、暗い色に着色できる顔料を配合材料として含み、これに硬化剤を添加して混合した粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを、マスキングテープで縁取りされた前記側帯部としての形成領域の下地面に該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出された塗布状態に塗布ローラーで塗布する工程と、この塗布工程で塗布した前記樹脂モルタルが完全に硬化する前に前記マスキングテープを剥がして除去する工程を経て、前記樹脂モルタルを側帯部としての前記形成領域の下地面に接着された状態で完全に硬化させ、よって、メタクリレート系のアクリル樹脂を含む樹脂モルタルで、該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出されて成る固形物の側帯部を下地面に接着固定した設置構造の側帯部を形成するようにしたものである。
前記視覚障害者誘導用ブロックの材質は、ここでは特に限定しない。例えば、樹脂製(樹脂モルタルから一体的に形成された視覚障害者誘導用ブロックを含む。)であっても、コンクリート製であっても良い。
前記側帯部は、幅が3〜20cm程度(好ましくは5〜15cm程度)であり、黄色などの明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が大きい(輝度比が2.5以上、好ましくは輝度比が3.0以上)黒色などの暗い色から成るものである。よって、路面が明るい色から成り、敷設された明るい色の視覚障害者誘導用ブロックと周辺路面との平均的な輝度比が小さい(例えば、輝度比が2.0程度以下)場合であっても、明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が大きい(輝度比が2.5以上、好ましくは輝度比が3.0以上)暗い色から成る側帯部を設置することによって、視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させることができる。
しかも、本発明(請求項8の発明)による側帯部の設置方法によれば、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液を結合材として含む未硬化の樹脂モルタルが高い粘着性を有しているため、塗布ローラー(例えば、手動回転式の塗布ローラー)で塗布でき、しかも塗布厚(側帯部の最低厚)の厚みを確保できる。しかも、高い粘着性を有する樹脂モルタルを塗布ローラーで下地面に塗布し、硬化させるので、厚みのある側帯部を確保できると共に、この側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出された塗布状態にその表面を仕上げることができ、この側帯部の表面から突出された複数の波状の筋状突起によって、側帯部の表面を滑りにくくでき、側帯部の表面での滑り転倒事故を軽減できる。したがって、本発明による側帯部の設置方法によれば、この側帯部の設置作業が容易であり、しかも、側帯部の表面が滑りにくく、かつ耐摩耗性に優れた側帯部を容易に設置することができる。
前記側帯部は、少なくとも路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロックの並べ方向に沿う側部(両側部)の横に並べて設けられる。この誘導用ブロックがいわゆる線状ブロックの場合は、線状ブロックの線状の突起と並行に並べて側帯部が設けられる。さらに、前記側帯部は、路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロックの並べ方向の端に位置する誘導用ブロックの並べ方向と直交する外側の側部の横に並べて設けることができる。すなわち、路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロックの全周囲にわたる側部の横に並べて設けることができる。
前記筋状突起は、主に側帯部の長手方向に延ばしてある。すなわち、前記筋状突起は、誘導用ブロックの並べ方向に沿う方向に主に延ばしてある。誘導用ブロックが線状ブロックの場合、側帯部の前記筋状突起は、線状ブロックの線状の突起の長手方向と並行な方向に主に延ばしてある。誘導用ブロックが線状ブロックの場合、線状の突起の長手方向が移動方向を示しているため、同方向の前記筋状突起は、歩行者がつまずく恐れも少なく、歩行中の支障が少ないものである。
また、側帯部の表面の筋状突起によって、この側帯部の表面が滑りにくくなると共に、この側帯部の凸凹表面と歩行者の靴裏面との接触で、この側帯部で縁取られた誘導用ブロックの位置を視覚障害者が容易に認識することができる、利点もある。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項9の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法は、未硬化の前記樹脂モルタルが、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として重量比で30〜70%含むものであり、前記主剤は前記増粘材をその配合割合として重量比で1〜5%含むものである。
メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として比較的多く含む未硬化の樹脂モルタルは、高い粘着性を有しているため、塗布ローラー(例えば、手動回転式の塗布ローラー)で塗布でき、しかも塗布厚(側帯部の最低厚)の厚みを確保でき、しかも側帯部の表面に複数の波状の筋状突起を一体的に形成できる。しかも、下地面により強固に接着固定された側帯部を提供でき、かつ高い耐摩耗性を有する側帯部を提供できる。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項10の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法は、前記塗布ローラーとして、ローラー面が平らな(平滑な)ローラーを使用したことを特徴としている。
この塗布ローラーとして、この実施例では手動回転式の紙管ローラーを用いた。しかし、ローラー面がプラスチック製や木製のものを除くものではない。ローラー面に粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを付着させた塗布ローラーを塗布面(下地面)に押圧状態で回転させると、粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルがローラー回転方向の筋状となってローラー面に絡みつき、よって、ローラー回転方向に筋状となって延びる複数の波状の筋状突起が側帯部の表面に突出された塗布状態に仕上げることができた。この塗布状態にするには、ローラー面が平らな(平滑な)塗布ローラーが適しており、ローラー面が起毛している塗布ローラーでは好ましい塗布状態に仕上げることができないものであった。
なお、前記塗布工程が、マスキングテープで周囲を縁取りされた前記側帯部としての形成領域の下地面に粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを前記最低側帯部厚の厚さ以上の厚さに撒いて塗布し、この塗布面を前記塗布ローラー(例えば、手動回転式の塗布ローラー)で押圧しながら回転させて表面仕上げをすることによって、マスキングテープで周囲を縁取りされた前記側帯部としての形成領域の下地面に該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出された塗布状態に粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを塗布するようにしても良い。未硬化の樹脂モルタルを撒いて塗布した塗布面を塗布ローラーで押圧しながら表面仕上げをする工程で、粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルがローラー面に絡みつき、塗布面(側帯部)の表面にローラー回転方向に筋状となって延びる複数の波状の筋状突起が一体的に突出された塗布状態に仕上げることができた。
さらに、前述した課題を解決するため、本発明(請求項11の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法は、前記顔料が、近赤外線を反射する二酸化チタン又は該二酸化チタンと酸化亜鉛を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料であり、前記着色顔料が鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系の複合酸化物系顔料である。
この発明では、前記顔料が、近赤外線を反射する二酸化チタン(チタン白)又は該二酸化チタンと酸化亜鉛(亜鉛白)を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色(黒色系)に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系(黒色系)の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料であり、前記着色顔料が鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系(茶黒色)の複合酸化物系顔料であるため、この遮熱性顔料を含む樹脂モルタルから形成して成る側帯部は、この側帯部の表面が近赤外線波長領域で高い反射率(好ましくは40%以上の反射率、より好ましくは60%以上の反射率)を示すことになる。よって、本発明(請求項11の発明)によれば、路面の一部となる側帯部の色を誘導用ブロックとの輝度比を確保するために暗色にした場合であっても、太陽光からの近赤外線が暗色の側帯部へ熱吸収される度合いを抑制でき、結果として路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した側帯部を提供できる。
また、前述した課題を解決するため、本発明(請求項12の発明)に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法は、前記樹脂モルタルが、充填材としてのシラスバルーンを含むものである。
充填材として含むシラスバルーンは断熱効果(遮熱効果)を有している。このシラスバルーンは平均粒子径が140〜180μmのものを用いるのが好ましい。充填材としてのシラスバルーンと前記遮熱性顔料を含む樹脂モルタルから形成して成る側帯部は、断熱性を有するとともに、該側帯部の表面が近赤外線波長領域で高い反射率(好ましくは40%以上の反射率、より好ましくは60%以上の反射率)を示すことになる。よって、本発明によれば、路面の一部となる側帯部の色を誘導用ブロックとの輝度比を確保するために暗色にした場合であっても、太陽光からの近赤外線が暗色の側帯部へ熱吸収される度合いを抑制でき、結果として路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した側帯部を提供できる。
なお、本発明に係る視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法は、前記視覚障害者誘導用ブロックが樹脂製であり、この樹脂製の誘導用ブロックが接着剤層を介して路面に固定された敷設構造であって、前記接着剤層が並べて敷設された誘導用ブロックの並べ方向に沿う側部より外側に延設した帯状の延設部を有する誘導用ブロックの敷設構造であり、前記側帯部の設置方法には、前記誘導用ブロックの側部の横に前記接着剤層の前記延設部を介在させて前記側帯部を並べて設ける設置方法を含むものである。
この樹脂製の視覚障害者誘導用ブロックには、樹脂モルタルから一体的に形成された視覚障害者誘導用ブロックを含む。樹脂製の視覚障害者誘導用ブロックは色が出やすいため、側帯部との輝度比基準を確保しやすい利点がある。前記接着剤層として、アクリル樹脂を含む樹脂モルタルを接着剤として用いた場合は、この接着剤層による前記延設部と前記側帯部との端部同士の接着性が良好で、端部同士が強固に接着される。
本発明(請求項1、2の発明)にかかわる側帯部の設置構造によれば、路面に敷設された黄色などの明るい色の視覚障害者誘導用ブロックが、周辺路面との輝度比が小さな場合であっても、該誘導用ブロックとの輝度比が大きい暗い色から成るこの側帯部を設置したことにより、視覚障害者誘導用ブロックの視認性を大きく向上させることができる、とともに、この側帯部の設置作業が容易であり、しかも、この側帯部の表面が滑りにくく、かつ耐摩耗性に優れた設置構造の側帯部を提供できる。また、本発明(請求項8の発明)にかかわる側帯部の設置方法によれば、この側帯部の設置作業が容易であり、しかも、側帯部の表面が滑りにくく、かつ耐摩耗性に優れた側帯部を容易に設置することができる。
さらに、本発明(請求項5、6の発明)にかかわる側帯部の設置構造によれば、路面の一部となる側帯部の色を誘導用ブロックとの輝度比を確保するために暗色にした場合であっても、太陽光からの近赤外線が暗色の側帯部へ熱吸収される度合いを抑制でき、結果として路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した側帯部を提供できる。また、本発明(請求項11、12の発明)にかかわる側帯部の設置方法によれば、同様の理由により、路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した側帯部を容易に設置することができる。
本発明の側帯部の設置手順を示す概略正面図である。 図1(d)のA−A矢視線による拡大縦断面図である。 本発明の側帯部の設置構造を示す一部縦断した概略斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は路面等の下地面Fに並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロック1の並べ方向に沿う側部(両側部)の横に本発明の側帯部2を設置する設置手順を示している。図2は図1(d)のA−A矢視線による拡大縦断面図で、視覚障害者誘導用ブロック1の側部(両側部)の横に設置された本発明の側帯部2の設置構造を示している。図3は視覚障害者誘導用ブロック1の側部の横に設置された本発明の側帯部2の設置構造を示している。
図1〜図3において、符号1は敷設された視覚障害者誘導用ブロック、符号1aはこの誘導用ブロックの突起、符号2は側帯部、符号3は側帯部の筋状突起を示している。
先ず、図1を参照しながら本発明の側帯部2を設置する設置方法(設置手順)について説明する。
この側帯部の設置方法(設置手順)は、路面等の下地面Fに並べて敷設された黄色などの明るい色の視覚障害者誘導用ブロック1の視認性を向上させるために該誘導用ブロック1の側部(両側部)の横に並べて設ける暗い色の帯状の縁取り表示部である側帯部2であり、この暗い色の側帯部2と該側帯部2より輝度が大きい明るい色の視覚障害者誘導用ブロック1との輝度比が2.5以上(好ましくは3.0以上)である側帯部2の設置方法である。
ここに輝度比とは、輝度が大きい方を輝度が小さい方で除算して算出した数値を言い、輝度比が大きいほど明暗のコントラストが大きくなり、輝度比が小さいほど明暗のコントラストが小さくなる。輝度(cd/m)は、ものの明るさを表現したものであり、単位面積あたり、単位立体角あたりの放射エネルギー(発散する光の量)を比視感度(電磁波の波長毎に異なる感度)で計測したものである。
まず、図1(a)に示したように、側帯部2の形成領域7の外側辺をチョークなどで描いた作図ライン8によって下地面に作図する。
次に、図1(b)に示したように、前記側帯部2としての形成領域7の周囲にマスキングテープ(縁取りテープ)9を貼り付け、側帯部2としての形成領域7をマスキングテープ(縁取りテープ)9で縁取りする。
次に、図1(c)に示したように(図2、3を参照)、粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルM1を、マスキングテープ(縁取りテープ)9で周囲を縁取りされた側帯部としての形成領域7の下地面(路面)Fに該側帯部2の最低側帯部厚Tが0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3が一体的に突出された塗布状態に塗布ローラー(図示せず)で塗布する。この塗布ローラーとしてはローラー面が平らな(平滑な)ローラーを用い、この実施例では手動回転式の紙管ローラーを用いた。この塗布ローラー(図示せず)による塗布工程については、後で詳しく述べる。
次に、塗布した前記樹脂モルタルが完全に硬化する前に前記マスキングテープ(縁取りテープ)9を剥がして除去する工程を経て、図1(d)及び図2に示したように、前記樹脂モルタルを側帯部としての形成領域7の下地面Fに接着された状態で完全に硬化させ、よって、アクリル樹脂を含む樹脂モルタルで、該側帯部2の最低側帯部厚Tが0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3が一体的に突出されて成る固形物の側帯部2を下地面Fに接着固定した設置構造の側帯部2を形成し、側帯部2の設置を完了する。
図1(c)に示した塗布工程において、塗布する粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルM1は、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液と、細骨材としての硅砂と、充填材としてのシラスバルーンと、暗い色(黒色系)に着色できる顔料を配合材料として含み、これに硬化剤を添加して混合し練ったものである。
ここでメタクリレート系のアクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルとメタクリル酸2−エチルヘキシルの混合系での使用が好ましい。
細骨材としての硅砂は、6号硅砂と8号硅砂を用いるのが好ましい。
充填材としてのシラスバルーンは、平均粒子径が140〜180μmのものを用いるのが好ましい。充填材として含むシラスバルーンは断熱効果(遮熱効果)を有している。
前記顔料は、近赤外線を反射する二酸化チタン(チタン白)又は該二酸化チタン(チタン白)と酸化亜鉛(亜鉛白)を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色(黒色系)に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系(黒色系)の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料である。前記白色顔料として、実施例では、テイカ株式会社の赤外線遮蔽酸化チタン(製品名「JR−1000」)を用いた。また、前記着色顔料としては、鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系(黒色系)の複合酸化物系顔料を用いることができ、この複合酸化物系顔料は、赤外線を反射する顔料であり、太陽光反射率も比較的高い(約30%)ものである。この複合酸化物系顔料として、実施例では、シェファードカラージャパンインク製の「鉄、クロムの複合酸化物からなる茶黒色の複合酸化物系顔料」(製品名「ブラック10P950」)を用いた。
硬化剤としては、有機過酸化物、アゾ化合物などのラジカル重合開始剤、及び重合開始剤と促進剤を組合せたレドックス触媒などを用いることができる。
未硬化の樹脂モルタルM1は、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として重量比で30〜70%含むものであり、この主剤は前記増粘材をその配合割合として重量比で1〜5%含むものである。この増粘材としては、ポリエチレン微粉状繊維を用いることができ、この実施例では、三井化学株式会社の「ミクロン単位に多分岐繊維化したポリオレフィン綿状ファイバー」(商標「ケミベスト」)を用いた。
メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として比較的多く含む未硬化の樹脂モルタルM1は、高い粘着性を有しているため、塗布ローラー(例えば、手動回転式の塗布ローラー)で塗布でき、しかも塗布厚(側帯部の最低側帯部厚T)の厚みを確保でき、しかも側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3を一体的に形成できる。しかも、下地面Fにより強固に接着固定された側帯部2を提供でき、かつ高い耐摩耗性を有する側帯部2を提供できる。
図1(c)において、塗布する粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルM1(硬化剤混入前の)の好ましい配合割合は、重量比(100%の)で、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤が30〜70%、細骨材としての6号硅砂が5〜10%、同じく細骨材としての8号硅砂が8〜25%、充填材としてのシラスバルーンが5〜15%、前記白色顔料が4〜10%、前記着色顔料(黒色系)が3〜8%それぞれ含むものである。
前記主剤(アクリル樹脂と増粘材)はポリエチレン微粉状繊維からなる前記増粘材をその配合割合として重量比で1〜5%含むものである。
前記硅砂は6号硅砂と8号硅砂を含み、配合割合としては、前記したように、重量比で6号硅砂より8号硅砂を比較的多く含むものが好ましい。
前に述べたように、前記塗布ローラーとしてはローラー面が平らな(平滑な)ローラーを用い、この実施例では手動回転式の紙管ローラーを用いた。しかし、ローラー面がプラスチック製や木製のものを除くものではない。
前に述べたように、ローラー面に粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを付着させた塗布ローラーを塗布面(下地面F)に押圧状態で回転させると、粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルがローラー回転方向の筋状となってローラー面に絡みつき、よって、ローラー回転方向に筋状となって延びる複数の波状の筋状突起3が側帯部2の表面に突出された塗布状態に仕上げることができた。この塗布状態にするには、ローラー面が平らな(平滑な)塗布ローラーが適しており、ローラー面が起毛している塗布ローラーでは好ましい塗布状態に仕上げることができないものであった。
なお、前記塗布工程が、マスキングテープ(縁取りテープ)9で周囲を縁取りされた前記側帯部2としての形成領域7の下地面Fに粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルM1を前記最低側帯部厚Tの厚さ以上の厚さに撒いて塗布し、この塗布面を前記塗布ローラー(例えば、手動回転式の塗布ローラー)で押圧しながら回転させて表面仕上げをすることによって、マスキングテープ(縁取りテープ)9で周囲を縁取りされた前記側帯部としての形成領域7の下地面Fに該側帯部2の最低側帯部厚Tが0.5mm〜1.5mmの厚さであり、しかも該側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3が一体的に突出された塗布状態に粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを塗布するようにしても良い。未硬化の樹脂モルタルM1を撒いて塗布した塗布面を塗布ローラーで押圧しながら表面仕上げをする工程で、粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルがローラー面に絡みつき、塗布面(側帯部2)の表面にローラー回転方向に筋状となって延びる複数の波状の筋状突起3が一体的に突出された塗布状態に仕上げることができた。
次に、図1(d)、図2、図3を主に参照しながら、本発明にかかわる視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造について説明する。
この側帯部の設置構造は、路面等の下地面Fに並べて敷設された黄色などの明るい色の視覚障害者誘導用ブロック1の視認性を向上させるために該誘導用ブロック1の側部(両側部)の横に並べて設ける暗い色の帯状の縁取り表示部である側帯部2であり、この暗い色の側帯部2と該側帯部2より輝度が大きい明るい色の視覚障害者誘導用ブロック1との輝度比が2.5以上(好ましくは3.0以上)である側帯部2の設置構造である。
この側帯部2の設置構造は、前記側帯部2としての形成領域7の下地面Fに粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルM1を該側帯部2の最低側帯部厚Tが0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3が一体的に突出された塗布状態に塗布する工程と、塗布された前記樹脂モルタルが前記塗布状態で硬化する工程を経て、硬化した樹脂モルタルM2で該側帯部2の最低側帯部厚Tが0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3が一体的に突出されて成る固形物の側帯部2を下地面Fに接着固定してなるものである。
前記樹脂モルタルは、メタクリレート系のアクリル樹脂と、細骨材としての硅砂と、充填材としてのシラスバルーンと、暗い色(黒色系)に着色できる顔料を含むものである。
前記側帯部2は、幅が3〜20cm程度(好ましくは5〜15cm程度)であり、黄色などの明るい色の視覚障害者誘導用ブロック1との輝度比が大きい(輝度比が2.5以上、好ましくは輝度比が3.0以上)黒色や黒茶色などの暗い色から成るものである。よって、路面Fが明るい色から成り、敷設された明るい色の視覚障害者誘導用ブロック1と周辺路面Fとの平均的な輝度比が小さい(例えば、輝度比が2.0程度以下)場合であっても、明るい色の視覚障害者誘導用ブロック1との輝度比が大きい(輝度比が2.5以上、好ましくは輝度比が3.0以上)暗い色から成る側帯部2を設置することによって、視覚障害者誘導用ブロック1の視認性を向上させることができる。
しかも、本発明による側帯部の設置構造によれば、アクリル樹脂を結合材として含む粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルM1を前記側帯部2としての形成領域7の下地面Fに塗布し、硬化させ、硬化した樹脂モルタルM2で該側帯部2の最低側帯部厚Tが0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3が一体的に突出されて成る固形状の側帯部2を下地面Fに接着固定したものであるため、この側帯部2の設置作業が容易であり、下地面Fに強固に接着固定された側帯部2を提供できる。しかも、前述したように、硬化した樹脂モルタルM2で最低側帯部厚Tが0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部2の表面に複数の波状の筋状突起3が一体的に突出されて成る固形状の側帯部2を下地面Fに接着固定した設置構造であるため、この側帯部2の表面が滑りにくく、かつ耐摩耗性に優れた設置構造の側帯部2を提供できる。
図1(d)、図2、図3に示したように、側帯部2は、少なくとも路面等の下地面Fに並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロック1の並べ方向に沿う側部(両側部)の横に並べて設けられる。この誘導用ブロック1が図示したいわゆる線状ブロックの場合は、線状ブロックの線状の突起1aと並行に並べて側帯部2が設けられる。なお、図示してないが、前記側帯部2は、路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロック1の並べ方向の端に位置する誘導用ブロック1の並べ方向と直交する外側の側部の横に並べて設けることができる。すなわち、図示してないが、路面等の下地面に並べて敷設された視覚障害者誘導用ブロック1の全周囲にわたる側部の横に並べて設けることができる。
図3で主に示したように、側帯部2の筋状突起3は、主に側帯部2の長手方向に延ばしてある。すなわち、前記筋状突起3は、誘導用ブロック1の並べ方向に沿う方向に主に延ばしてある。誘導用ブロック1が図示した線状ブロックの場合、側帯部2の筋状突起3は、線状ブロックの線状の突起1aの長手方向と並行な方向に主に延ばしてある。誘導用ブロック1が図示した線状ブロックの場合、線状の突起1aの長手方向が歩行者の移動方向を示しているため、同方向の前記筋状突起3は、歩行者がつまずく恐れも少なく、歩行中の支障が少ないものである。この側帯部2の表面の筋状突起3によって、この側帯部2の表面が滑りにくくなると共に、この側帯部2の凸凹表面と歩行者の靴裏面との接触で、この側帯部2で縁取られた誘導用ブロック1の位置を視覚障害者が容易に認識することができる、利点もある。
なお、図1〜図3に示した実施形態では、前記視覚障害者誘導用ブロック1が樹脂製であり、この樹脂製の誘導用ブロック1が接着剤層5を介して路面Fに接着固定された敷設構造であって、前記接着剤層5が一列に並べて敷設された誘導用ブロック1の並べ方向に沿う側部(両側部)より外側に延設した帯状の延設部6を有する誘導用ブロック1の敷設構造であり、前記側帯部2の設置構造には、前記誘導用ブロック1の側部の横に前記接着剤層5の前記延設部6を介在させて前記側帯部2を並べて設ける設置構造を示している。しかし、本発明では視覚障害者誘導用ブロック1の材質や敷設手段については特に限定しない。したがって、本発明による側帯部2の設置構造には、図示した実施形態の設置構造を含むことはもちろん、前記誘導用ブロック1の側部の横に前記側帯部2を直接的に設ける設置構造も含むものである。
また、図1に示した実施形態では、誘導用ブロック1を一列に並べて敷設した標準的な敷設例を示してあるが、こりに限定されず、例えば誘導用ブロック1を複数列に並べて敷設した敷設例、例えば誘導用ブロック1をT字状に並べて敷設した敷設例にも本発明は適用できる。
前述したように、前記樹脂モルタルは、メタクリレート系のアクリル樹脂と、細骨材としての硅砂と、充填材としてのシラスバルーンと、暗い色(黒色系)に着色できる顔料を含むものである。
前記樹脂モルタルは、メタクリレート系のアクリル樹脂をその配合割合として重量比で30〜70%含むものである。さらに、前記樹脂モルタルは、メタクリレート系のアクリル樹脂にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として重量比で30〜70%含むものであり、前記主剤は前記増粘材をその配合割合として重量比で1〜5%含むものである。
メタクリレート系のアクリル樹脂を結合材として比較的多く含む未硬化の樹脂モルタル、メタクリレート系のアクリル樹脂にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として比較的多く含む未硬化の樹脂モルタルは、高い粘着性を有しているため、塗布ローラーで塗布でき、しかも塗布厚(側帯部の最低厚)の厚みを確保でき、しかも側帯部の表面に複数の波状の筋状突起を一体的に形成できる。しかも、下地面により強固に接着固定された側帯部を提供でき、かつ高い耐摩耗性を有する側帯部を提供できる。
前述したように、前記顔料は、近赤外線を反射する二酸化チタン(チタン白)又は該二酸化チタン(チタン白)と酸化亜鉛(亜鉛白)を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色(黒色系)に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系(黒色系)の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料である。前記白色顔料として、実施例では、テイカ株式会社の赤外線遮蔽酸化チタン(製品名「JR−1000」)を用いた。また、前記着色顔料としては、鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系(黒色系)の複合酸化物系顔料を用いることができ、この複合酸化物系顔料は、赤外線を反射する顔料であり、太陽光反射率も比較的高い(約30%)ものである。この複合酸化物系顔料として、実施例では、シェファードカラージャパンインク製の「鉄、クロムの複合酸化物からなる茶黒色の複合酸化物系顔料」(製品名「ブラック10P950」)を用いた。
前述したように、樹脂モルタルは、充填材として断熱効果(遮熱効果)があるシラスバルーンを含有し、しかも、前記顔料が、近赤外線を反射する二酸化チタン(チタン白)又は該二酸化チタンと酸化亜鉛(亜鉛白)を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色(黒色系)に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系(黒色系)の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料であり、前記着色顔料が鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系(茶黒色)の複合酸化物系顔料であるため、充填材としてのシラスバルーンと前記遮熱性顔料を含む樹脂モルタルから形成して成る側帯部は、断熱性を有するとともに、該側帯部の表面が近赤外線波長領域で高い反射率(好ましくは40%以上の反射率、より好ましくは60%以上の反射率)を示すことになる。よって、本発明によれば、路面の一部となる側帯部の色を誘導用ブロックとの輝度比を確保するために暗色にした場合であっても、太陽光からの近赤外線が暗色の側帯部へ熱吸収される度合いを抑制でき、結果として路面温度上昇の抑制効果が期待できる、遮熱効果を付加した側帯部を提供できる。
1 視覚障害者誘導用ブロック
1a 視覚障害者誘導用ブロックの突起
F 下地面(路面)
2 側帯部
T 最低側帯部厚
3 筋状突起
5 接着剤層
6 接着剤層の延設部
7 側帯部としての形成領域
8 作図ライン
9 マスキングテープ(縁取りテープ)
M1 未硬化の樹脂モルタル
M2 硬化した樹脂モルタル

Claims (13)

  1. 路面等の下地面に並べて敷設された明るい色の視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させるために該誘導用ブロックの側部の横に並べて設ける暗い色の帯状の縁取り表示部である側帯部であり、この暗い色の側帯部と該側帯部より輝度が大きい明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が2.5以上である側帯部の設置構造であって、この側帯部の設置構造が、前記側帯部としての形成領域の下地面に粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出された塗布状態に塗布する工程と、塗布された前記樹脂モルタルが前記塗布状態で硬化する工程を経て、硬化した樹脂モルタルで該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出されて成る固形物の側帯部を下地面に接着固定してなるものである、視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造。
  2. 前記樹脂モルタルが、メタクリレート系のアクリル樹脂と、細骨材としての硅砂と、暗い色に着色できる顔料を含むものである、請求項1に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造。
  3. 前記樹脂モルタルは、メタクリレート系のアクリル樹脂をその配合割合として重量比で30〜70%含むものである、請求項1又は2に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造。
  4. 前記樹脂モルタルは、メタクリレート系のアクリル樹脂にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として重量比で30〜70%含むものであり、前記主剤は前記増粘材をその配合割合として重量比で1〜5%含むものである、請求項1から3のいずれかに記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造。
  5. 前記顔料が、近赤外線を反射する二酸化チタン又は該二酸化チタンと酸化亜鉛を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料であり、前記着色顔料が鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系の複合酸化物系顔料である、請求項2に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造。
  6. 前記樹脂モルタルが、充填材としてのシラスバルーンを含むものである、請求項2に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造。
  7. 前記視覚障害者誘導用ブロックが樹脂製であり、この樹脂製の誘導用ブロックが接着剤層を介して路面に固定された敷設構造であって、前記接着剤層が並べて敷設された誘導用ブロックの並べ方向に沿う側部より外側に延設した帯状の延設部を有する誘導用ブロックの敷設構造であり、前記側帯部の設置構造には、前記誘導用ブロックの側部の横に前記接着剤層の前記延設部を介在させて前記側帯部を並べて設ける設置構造を含む、請求項1に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置構造。
  8. 路面等の下地面に並べて敷設された明るい色の視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上させるために該誘導用ブロックの側部の横に並べて設ける暗い色の帯状の縁取り表示部である側帯部であり、この暗い色の側帯部と該側帯部より輝度が大きい明るい色の視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比が2.5以上である側帯部の設置方法であって、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液と、細骨材としての硅砂と、暗い色に着色できる顔料を配合材料として含み、これに硬化剤を添加して混合した粘着性を有する未硬化の樹脂モルタルを、マスキングテープで縁取りされた前記側帯部としての形成領域の下地面に該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出された塗布状態に塗布ローラーで塗布する工程と、この塗布工程で塗布した前記樹脂モルタルが完全に硬化する前に前記マスキングテープを剥がして除去する工程を経て、前記樹脂モルタルを側帯部としての前記形成領域の下地面に接着された状態で完全に硬化させ、よって、メタクリレート系のアクリル樹脂を含む樹脂モルタルで、該側帯部の最低側帯部厚が0.5mm〜1.5mmの厚さで、しかも該側帯部の表面に複数の波状の筋状突起が一体的に突出されて成る固形物の側帯部を下地面に接着固定した設置構造の側帯部を形成するようにした、視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法。
  9. 未硬化の前記樹脂モルタルは、メタクリレート系のアクリル樹脂の樹脂溶液にポリエチレン微粉状繊維からなる増粘材を添加した主剤をその配合割合として重量比で30〜70%含むものであり、前記主剤は前記増粘材をその配合割合として重量比で1〜5%含むものである、請求項8に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法。
  10. 前記塗布ローラーは、ローラー面が平らなローラーである、請求項8に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法。
  11. 前記顔料が、近赤外線を反射する二酸化チタン又は該二酸化チタンと酸化亜鉛を複合した複合物から成る無機の白色顔料と、前記樹脂モルタルを暗色に着色できる無機の複合酸化物系の暗色系の着色顔料を分散配合して成る黒色系の遮熱性顔料であり、前記着色顔料が鉄とクロムの複合酸化物からなる暗色系の複合酸化物系顔料である、請求項8に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法。
  12. 前記樹脂モルタルが、充填材としてのシラスバルーンを含むものである、請求項8に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法。
  13. 前記視覚障害者誘導用ブロックが樹脂製であり、この樹脂製の誘導用ブロックが接着剤層を介して路面に固定された敷設構造であって、前記接着剤層が並べて敷設された誘導用ブロックの並べ方向に沿う側部より外側に延設した帯状の延設部を有する誘導用ブロックの敷設構造であり、前記側帯部の設置方法には、前記誘導用ブロックの側部の横に前記接着剤層の前記延設部を介在させて前記側帯部を並べて設ける設置方法を含む、請求項8に記載の視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上のために設ける側帯部の設置方法。
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