JP5917881B2 - 覆工板 - Google Patents

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本発明は、道路工事での地盤開削工事や橋梁工事での床版補修工事等において、交通路を確保するための仮設路面板として路面覆工施工に用いられる覆工板に関し、特に遮熱機能を有する覆工板に関する。
従来から、道路下にある水道管等の埋設管の取り換え工事、地下施設を構築する工事、陸橋における床版補修工事等において、開削した箇所を塞ぎ人や車の通行を確保するため鋼製覆工板が多く使用されてきている。そして、走行時の安全性や快適性を得るため、覆工板表面には様々な工夫が施されている。
例えば、スリップを防止するため角小突起のある覆工板が用いられているが、更にスリップ防止性能を向上させるため、覆工板の表面にノンスリップ塗装(滑り止め塗装)を施すことも検討されてきている。ノンスリップ塗装には樹脂系塗装、アスファルト系塗装、セメント系塗装があるが、樹脂系塗装では、例えば、特許文献1にはアクリル樹脂等の樹脂系結合材と、すべり抵抗を向上させるための骨材と、引っ張り強度や延性を向上させるための短繊維からなるものが記載されている。また、特許文献2にはラジカル硬化可能な樹脂と酸基を有する化合物とを必須成分として含む覆工板被覆組成物が記載されている。また、特許文献3にはスリップ防止性能だけでなく視認性の向上も図った骨材が光輝性材料からなるものが記載されている。これら以外では騒音防止を図った覆工板もあるが、覆工板の温度上昇を抑制する遮熱機能を有する覆工板は見当たらない。
一方、舗装路面温度の上昇を抑制するため遮熱材を用いることが知られている。例えば特許文献4にはバインダーとゴムチップおよび/またはゴム粉末と、骨材とを含有する弾性舗装中に、遮熱材が混入されてなる弾性舗装体が記載されている。また、特許文献5には太陽光の可視領域で吸収を示し赤外領域で反射を示す顔料と、アクリル系樹脂等のビヒクルと必要に応じて白色顔料とを含有する遮熱塗料を塗布した道路等の舗装体が記載されている。また、特許文献6には塗膜形成成分、近赤外領域で反射を示す顔料および/または中空粒子とからなるアスファルト舗装やコンクリート舗装に適用できる舗装面用遮熱塗料が記載されている。
また、一方、金属板の表面に遮熱層を設けたものとして、建築物の外装材等に用いられる遮熱効果のある塗装金属板も種々知られている。例えば、特許文献7〜9に示すものである。
特許第4014397号公報 特許第3247316号公報 特開平11−81213号公報 特開2007−314935号公報 特開2004−251108号公報 特開2005−23277号公報 特開2002−264254号公報 特開2002−331611号公報 特開2000−126678号公報
上記の通り、走行時の安全性や快適性を得るため、覆工板表面にはノンスリップ塗装等の様々な工夫が施されてきているが、ヒートアイランド現象の防止や通行人の快適性が図れると共に道路工事等における作業員の作業環境を改善するための、覆工板の温度上昇を抑制する遮熱機能を有する覆工板は見当たらず、覆工板の遮熱に効果的な遮熱材とそれによる遮熱構造を設けた遮熱覆工板を開発する必要があった。
本願発明は、上述のような課題の解決を図ったものであり、遮熱効果が高く耐久性のある遮熱機能を有する樹脂層を、道路工事や橋梁工事等において交通路を確保するための仮設路面板として路面覆工施工に用いられる覆工板の表面に設けた覆工板(遮熱覆工板)を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、覆工板基体表面へのノンスリップ塗装技術を発展させて覆工板基体表面に遮熱機能とスリップ防止機能とを併せ持った樹脂層を形成すれば良いことを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本願発明の覆工板は、「交通路を確保するための仮設路面板として路面覆工施工に用いられる覆工板であって、前記覆工板の表面には、1種以上の遮熱材を含むことによる遮熱機能と細骨材が固着していることによるスリップ防止機能とを併せ持った樹脂層が設けられており、前記樹脂層に含まれる前記遮熱材の一つは2液硬化型樹脂系遮熱塗料であり、前記樹脂層の表層部分として、前記細骨材の上に前記2液硬化型樹脂系遮熱塗料による被覆層が表面が平滑にならないようにして設けられていることを特徴とする覆工板」である。
本発明の対象となる覆工板は、道路工事や橋梁工事等において交通路を確保するための仮設路面板として路面覆工施工に用いられる覆工板である。該覆工板を対象とするのは、該覆工板の多くが鋼板等の金属材からなり、夏場の現場では該覆工板の温度が著しく上昇するため取り扱い難くなるとともに作業員が熱中症になることがあること、ヒートアイランド現象の防止、覆工板箇所を通行する際の快適性の確保などから遮熱機能を有する覆工板が求められているが、このような覆工板は今までには無いからである。
覆工板を遮熱覆工板とするために、本発明では従来の覆工板の表面に遮熱機能を有する樹脂層を設ける。遮熱機能は、従来の遮熱塗料(遮熱樹脂)、遮熱骨材、遮熱顔料、遮熱中空粒等の遮熱材を用いることにより達成される。また、前記樹脂層は主樹脂によって覆工板基体に定着される。主樹脂は樹脂層を覆工板基体に定着させたりノンスリップ塗装において細骨材を樹脂層表面に固着させるために用いられる樹脂層の主体となる樹脂である。該主樹脂は、従来から金属製覆工板の表面被覆やノンスリップ塗装における骨材の固着に用いられているものであれば特に限定されない。
本願発明の覆工板、前記樹脂層を覆工板基体に定着させるための主樹脂が、ラジカル硬化可能な樹脂と酸基を有する化合物とを必須成分として含むものであるのが好ましい。
前記主樹脂は、ラジカル硬化可能な樹脂と酸基を有する化合物とを必須成分として含むものであるのが好ましい。このように限定するのは、特許第3247316号に示されるように、該化合物が覆工板との密着性が良く交通量の多い所においても長期間に渡って塗膜の摩耗や剥離が起き難くノンスリップ材として用いられる細骨材をもしっかり固着できるからである。前記樹脂層には、前記遮熱材や主樹脂の他に、必要に応じて短繊維、骨材、断熱材、老化防止材、発光材などを含ませてもよい。なお、本発明で言う「樹脂層」とは、主樹脂の硬化層だけでなく、細骨材を用いる場合は細骨材による層、更にその上に遮熱塗料が塗布される場合は該遮熱塗料による被覆層まで含めて言う。
本願発明の覆工板、前記樹脂層は細骨材が固着していることによりスリップ防止機能も併せ持ったノンスリップ層である。上述の通り、従来からスリップ防止機能を持った覆工板が種々知られているが、本発明では上記樹脂層に細骨材を固着させることにより表面を凹凸にし、遮熱機能とスリップ防止機能を併せ持った覆工板とするものである。このような覆工板は従来には無い。固着させる細骨材の量は、万遍に散布して固着する量であり特に限定されない。
本願発明の覆工板は、前記遮熱機能は前記樹脂層に1種以上の遮熱材を含むものである。また、前記樹脂層に用いられる樹脂の硬化時間は60分以内であるのが好ましい。上記の通り、遮熱機能は1種以上の遮熱材によるものであるが、遮熱材なら何でも良いというわけではなく、樹脂層に用いられる樹脂の性能(硬化時間、硬化強度、耐久性等)を阻害するものは好ましくない。前記樹脂層の性能は、具体的には上記主樹脂の性能によるところが大きいので該主樹脂との相性が重要となる。
樹脂層に用いられる樹脂(主樹脂、遮熱塗料の樹脂)の硬化時間は、併用する遮熱材(遮熱顔料、遮熱中空粒、遮熱樹脂等)によっては遅延する場合がある。遮熱材の使用量を減らすことによって硬化時間を調整できる場合もあるが、遮熱材の量が少ないと遮熱機能が有効にならないので、遮熱材を主樹脂に混和する場合は樹脂層(主樹脂)の硬化を著しく阻害しない遮熱材、遮熱塗料による遮熱層を樹脂層の表層に設ける場合は該表層の硬化時間が適切であるものを用いるのが好ましい。前者の例としては、例えば、後述の表―1に示す簡易遮熱実験における10%以下の遮熱粉粒体であり、後者の例としては、例えば、2液硬化型樹脂系遮熱塗料で主剤と硬化剤の混合比を調整したものである。硬化時間を60分以内とするのは、本発明の覆工板を工場で製造する場合は製造した覆工板を積み重ねて移送したり保管したりするが硬化時間が長いと積み重ねができず製造効率が悪くなるから、また、工事現場で製造する場合は交通止め時間が長くなってしまうからである。遮熱材を適切に選択すれば、使用量や使用方法の調整によって硬化時間を60分以内にすることができる。
本願発明の覆工板、前記細骨材は遮熱骨材であるのが好ましい。
細骨材は樹脂層の表層に固着されるが細骨材を遮熱骨材(遮熱細骨材)にすることによって遮熱機能とスリップ防止機能を併せ持った樹脂層が容易に得られ、また、遮熱樹脂等の他の遮熱材と併用することによって遮熱機能を向上させることができる。遮熱骨材とは、遮熱機能あるいは断熱機能を持った骨材であり、珪砂等の従来の骨材の表面に遮熱顔料を固着したもの、白色骨材、セラミックサンド、セラミック中空粒などが挙げられる。
本願発明の覆工板、前記遮熱材の他の一つ遮熱機能を有する遮熱粉粒体であり、前記主樹脂中に分散あるいは偏在して含まれているのが好ましい。
樹脂層の遮熱機能は、一つとして主樹脂中に遮熱粉粒体を分散あるいは偏在させることによって得られるが、上述の通り、遮熱材(遮熱粉粒体)であれば何でも良いというわけではなく、樹脂層の機能、主樹脂の機能を著しく阻害しないものにする必要がある。阻害の影響が少ないものとしては、例えば、酸化チタンや酸化バリウム等の白色顔料などである。なお、ここで言う遮熱粉粒体はスリップ防止も目的の一つとして用いられる遮熱骨材(遮熱細骨材)を含まない。遮熱粉粒体の主樹脂等への混和量の目安は、重量比で5〜10%である。上記偏在は、例えば、樹脂層の表層(細骨材がある場合は細骨材の下部)に偏在している場合、樹脂層の中間に偏在している場合などである。
本願発明の覆工板は前記遮熱材の一つとして2液硬化型樹脂系遮熱塗料を含むものであり、該遮熱材を散布して形成される遮熱層が前記樹脂層の表層に表面が平滑にならないようにして設けられていることを特徴とするものである。
樹脂層の遮熱機能は、他の一つとして遮熱塗料による遮熱層を樹脂層の表層(細骨材がある場合は主樹脂層から突出した細骨材の表面)に設けることによっても得られるが、この場合も上述の通り、遮熱塗料であれば何でも良いというわけではなく、樹脂層の機能、主樹脂の機能を著しく阻害せず耐久性の高いものにする必要がある。水系塗料(水性塗料、エマルジョン型塗料等)は遮熱性が高くても耐久性が低いので好ましくない。好適なものは、非水系の2液硬化型樹脂系遮熱塗料である。この塗料は靭性や耐久性が高いものが多く、硬化剤の種類や量によって硬化時間を60分以内に制御できるので好ましい。ベースとなる樹脂は、MMA系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア樹脂系などであり、各々硬化剤がある。該遮熱塗料の遮熱機能は前記樹脂に各々遮熱顔料や遮熱中空粒を含むことによるものである。表層に設けられる遮熱層は該遮熱塗料を0.3〜0.8kg/m散布して形成されるものが好ましい。0.3kg/m未満では十分な耐久性と遮熱性のある厚さが得られない。0.8kg/mを超えると細骨材によりスリップ防止機能が付与されている場合、厚くなりすぎて表面が平滑になってしまい、その効果が得られ難くなる。なお、上記散布量は、スプレーガン等により遮熱塗料を散布(吹付け)する際の設計量であり実際には吹付けロスがあるので、遮熱層として塗着した量ではない。
本発明の覆工板は、遮熱効果が高く耐久性のある遮熱機能を有する樹脂層を表面に設けた遮熱覆工板であり、夏場の炎天下のような覆工板の温度が著しく高くなり易い環境下に長時間置かれても温度上昇が抑制されるので、ヒートアイランド現象の防止や通行人の快適性を図るのに寄与できると共に工事現場での作業員の作業環境をも改善する方向にできる。また、従来から覆工板の被覆に用いられている耐久性の高い樹脂を主樹脂として用いるので、樹脂層は熱による劣化がし難く覆工板の熱膨張等の熱変形にも追従でき樹脂層(塗膜)の剥離等が起き難く、また、車や人の走行による覆工板の撓みや樹脂層表面の摩耗に対しても耐性が高く、工事期間が少し長引いても遮熱効果の持続が期待できる。
図1は本発明の覆工板における樹脂層の構造例を示す概略図である。図1(a)は遮熱粉粒体が主樹脂層に分散して混和されている例、図1(b)は遮熱粉粒体が樹脂層の表層(細骨材の下部)に偏在して混和されている例、図1(c)は遮熱粉粒体が主樹脂層の中間に偏在して混和されている例、図1(d)は遮熱粉粒体が主樹脂層に分散して混和され、更に樹脂層の表層(細骨材の表面)に遮熱塗料による遮熱層が設けられている例、図1(e)は樹脂層の表層(細骨材の表面)に遮熱塗料による遮熱層のみが設けられている例である。 簡易遮熱実験での試験体の構造概略図である。 覆工板試験体による遮熱効果の実証実験での各試験体及び熱電対の設置状況を示す概略図である。 気温、アスファルト路面と各覆工板試験体の表面温度の経時変化を示す図である。
以下、本発明の遮熱機能を有する覆工板についてより詳しく説明する。
(1)覆工板
表面に本発明の樹脂層を設ける対象となる覆工板は、従来から道路工事や橋梁工事等において交通路を確保するための仮設路面板として路面覆工施工に用いられる覆工板であって、該覆工板の遮熱性、温度上昇抑制が要求されるものであれば特に限定されない。例えば、夏の炎天下に敷設される鋼製覆工板である。
(2)遮熱機能を有する樹脂層
遮熱機能を有する樹脂層は上記覆工板の基体表面に設けられ、主樹脂と1種以上の遮熱材、あるいは主樹脂と細骨材と1種以上の遮熱材とからなる。遮熱材が遮熱粉粒体である場合は主樹脂中に分散あるいは偏在させて用いられ、遮熱材が遮熱骨材である場合は従来の細骨材と同様に樹脂層の表層に散布・固着させて用いられ、遮熱材が樹脂塗料である場合は樹脂層の表層(細骨材がある場合は細骨材の表面)に遮熱層として設けられる。樹脂層の厚さは5〜15mmが好ましい。
A.主樹脂
主樹脂は樹脂層(覆工板表面に形成される塗膜)の主体となる樹脂であり、樹脂層を覆工板基体に定着させ、細骨材を用いる場合は細骨材を樹脂層に固着させる。主樹脂として用いる樹脂は、従来から金属製覆工板の表面被覆やノンスリップ塗装における骨材の固着に用いられているものであれば特に限定されない。例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂などである。中でも、ラジカル硬化可能な樹脂と酸基を有する化合物とを必須成分として含むものは好ましい。これが好ましいのは、覆工板に塗布した時の良好な性状の確保(適度な粘度による作業性、均一な膜厚、ダレやクラックが生じ難い等)、硬化後における不必要な遊離化合物の不生成などの理由による。
ラジカル硬化可能な樹脂とは、系内に一種または二種以上のラジカル重合可能な二重結合を有し、過酸化物、アゾ化合物や酸化還元反応により発生したラジカルにより重合し硬化する樹脂である。そのようなラジカル硬化可能な樹脂としては、ビニルエステル樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂およびポリエステル(メタ)アクリレート樹脂等が挙げられる。これらのラジカル硬化可能な樹脂は担体成分であり、一種類のみを用いてもよく、適宜二種類以上混合して用いてもよい。
覆工板基体との密着性を向上させるために用いる酸基を有する化合物としては、有機酸、無機酸のいずれも使用可能であるが、有機酸を用いることが好ましい。有機酸は上記樹脂との相溶性が良く、樹脂に対する反応性が低いので樹脂の安定性が良く、しかも、金属との密着性に対して非常に有効であるからである。
有機酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸等のハーフエステル等の不飽和一価カルボン酸;フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和多価カルボン酸;酢酸、プロピオン酸、ラウリル酸、パルチミン酸等の飽和一価カルボン酸;フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の飽和多価カルボン酸を挙げることができる。これらの中で、(メタ)アクリル酸((メタ)アクリル酸とは、アクリル酸とメタクリル酸の両方をさす。以下同様)が特に好ましい。(メタ)アクリル酸は、分子内部に反応性の二重結合を有しているため、硬化後に硬化物中に組み込まれる。そのため遊離した酸がなくなるため機械強度の劣化がないからである。
これらの酸基を有する化合物は、一種類のみを用いてもよく、適宜二種類以上混合して用いてもよい。酸基を有する化合物の使用量としては、後述のラジカル硬化可能な樹脂成分に対し0.1〜10重量%であることが好ましく、0.5〜5重量%であることがより好ましい。酸基を有する化合物の使用量が0.1重量%未満の場合、覆工板との密着性が充分得られない。また使用量が10重量%をこえると、耐水性が悪くなる。
上記主樹脂の硬化時間は60分以内になるようにするのが好ましい。60分を超えると覆工板の製造効率が悪くなったり交通への影響が大きくなったりするからである。
B.細骨材
本発明で用いる細骨材は、珪砂、酸化アルミニウムや炭化珪素等のセラミック粒、砕砂、川砂、珪石粒、再生砂、スラグ、タイルや陶磁器の廃材などモルタルや覆工板のノンスリップ塗装で使われている公知の細骨材でよい。これらの中で珪砂や珪石粒が特に好ましい。これらの骨材は一種類のみを用いてもよく、適宜二種類以上混合して用いてもよい。細骨材の粒径は0.5〜5mm程度であることが好ましい。細骨材は樹脂層表面を凹凸形状にしてスリップ防止機能を付与するために用いられるが、主樹脂の機能を阻害することなく適度の凹凸形状を形成するためには上記範囲が好ましい。また、細骨材の量としては主樹脂100重量部に対して200〜500重量部程度を散布して固着される量である。固着されないものは回収され再使用される。
C.遮熱材
C−1.遮熱塗料(遮熱樹脂)
本発明では樹脂層に遮熱機能を付与する方法の一つとして、樹脂層の表層に遮熱樹脂による遮熱層を設ける。この遮熱層は主樹脂層の表面あるいは主樹脂と細骨材を主体とした主樹脂層の表面(突出している骨材の表面)に遮熱塗料を塗布することにより得られる。この遮熱塗料(遮熱樹脂)からなる遮熱材は、2液硬化型樹脂系遮熱塗料が好ましい。2液硬化型樹脂系遮熱塗料が好ましいのは、覆工板の基材である鋼板との密着性がよく形成される塗膜に耐久性があり、また、硬化剤によって硬化時間を調節し易いからである。2液硬化型樹脂としては、例えば、上記主樹脂として用いられるラジカル硬化可能な樹脂と酸基を有する化合物とを必須成分として含むもの、非水溶性エポキシ樹脂と硬化剤であるアミン系化合物からなるもの、ウレタン系樹脂と硬化剤であるイソシアネート樹脂からなるもの、アクリルポリオール樹脂と硬化剤であるアダクト系ポリイソシアネート化合物からなるもの、特開平11−10071に開示されるもの、特開2005−23277に開示されるものなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。非水系の2液硬化型樹脂系遮熱塗料が好ましい。
2液硬化型樹脂系遮熱塗料は、例えば、2液硬化型樹脂を用いた市販の遮熱塗料(例えば、株式会社ミラクールの「ミラクールウェイ」)を用いてもよいが、上記2液硬化型樹脂に後述の遮熱顔料や遮熱中空粒を添加してなる遮熱塗料を新たに製造したものを用いてもよい。
遮熱塗料の硬化時間は60分以内にとなるようにするのが好ましい。これは、製造した本発明の覆工板は積み重ねて移送し保管されるが、硬化時間が長いと効率が悪くなるからである。また、工事現場での製造では交通への影響が大きくなるからである。硬化時間の調節は、硬化剤の添加量や遮熱材の種類と添加量によって行う。
C−2.遮熱骨材
上記細骨材を遮熱骨材にすることは好ましい。遮熱骨材とは遮熱機能を有する骨材であり、珪砂等の従来の骨材や骨材基材として用いる廃セメント硬化体の表面に遮熱顔料を付着あるいは焼付したもの、硬質セラミック中空粒等である。具体的には、例えば、特開2007−217586に開示される遮熱性骨材、特開2006−144369に開示される真空球体セラミック、シラスバルーン、美州興産社の遮熱骨材等である。
C−3.遮熱粉粒体(遮熱顔料、遮熱中空粒等)
本発明では樹脂層に遮熱機能を付与する方法の一つとして、遮熱機能を有する遮熱粉粒体からなる遮熱材を主樹脂中に分散あるいは偏在させるが、ここで用いる粉粒体は従来から遮熱顔料や遮熱中空粒として知られているものであり遮熱塗料に含まれるものである。但し、本発明で用いる樹脂の性能(硬化時間、硬化強度等)を著しく阻害するものは除外される。
本発明で用いることができる遮熱顔料としては、例えば、酸化チタンや酸化バリウム等の白色顔料、特開2007−204296に開示される近赤外線反射顔料、特開2010−111866に開示される無機黒色顔料、特表2007−526930に開示される熱赤外線反射顔料、特許4097926に開示される近赤外線反射性複合顔料、特許第3228760に開示される高赤外反射性褐色ルチル顔料化合物、特開2004−251108に開示される遮熱顔料、その他の近赤外領域での反射率が高い顔料である。これら遮熱顔料は、遮熱性能や価格に差があるので2種類以上を混合して使うことは好ましい。
ここで言う遮熱中空粒は主樹脂層中に混和(分散又は偏在)させて用いるものであり、概して上記遮熱骨材として用いるものより粒径の小さい微細中空粒である。例えば、各種セラミックバルーン、ガラスバルーン、カーボンバルーン等の無機質微細中空粒、塩化ビニリデンバルーン、ポリスチレンバルーン等の有機質微細中空粒の他、層状のグラファイト材料やポーラスカーボン、多数の微細な独立気泡を有するセメント硬化粒等の微細粒などである。
上記遮熱顔料や遮熱中空粒の他、熱伝導率の極めて悪い物質や珪藻土等の断熱材として用いられているものも遮熱材(遮熱粉粒体)として使用できる。これら遮熱材は遮熱顔料と併用するとより効果的である。
遮熱粉粒体の主樹脂への混和量の目安は、重量比で5〜10%が好ましい。
(3)本発明の覆工板及びその製造方法
本発明の覆工板の樹脂層の構造例を図1に示す。
図1(a)は、覆工板1の記載となる鋼板2の表面に遮熱粉粒体5が樹脂層3に分散して混和されている例である。この例では、鋼板2は表面に角小突起があるものを用いているので樹脂層3と鋼板2との接着性が良い。樹脂層3は上記主樹脂4からなる樹脂層中に上記遮熱粉粒体5が分散する形で混和されており、表面にはスリップ防止のための上記細骨材6が一部埋設する形で固着している。細骨材6は遮熱骨材であるのが好ましい。樹脂層の厚みは5〜15mmが好ましい。5mm未満では十分な遮熱効果や樹脂層の耐久性が得られない。15mmを超えると取り扱い難くなると共にコスト高となる。
この構造の覆工板1の製造方法は、予め表面に付着している水分や油分等の不純物を除去しケレン掛けした基材となる鋼板2の表面に、上記主樹脂4に上記遮熱粉粒体5を混和してなり硬化時間が60分以内になるように調整した樹脂塗料を樹脂散布機で塗布し、主樹脂4が未硬化の間に細骨材6を軽く押し付けて散布し、主樹脂4の硬化後に過剰の細骨材を箒等で除去・回収することにより得られる。また、樹脂塗料の塗布は、上記樹脂散布機での塗布の代わりに、従来からの刷毛塗り技術による刷毛での塗布も可能である。
図1(b)は遮熱粉粒体が樹脂層の表層(細骨材の下部)に偏在して混和されている例である。上記と同様、表面に角小突起のある鋼板2の表面に樹脂層3が設けられ、樹脂層3は上記主樹脂4からなる樹脂層の表層に上記遮熱粉粒体5が偏在して混和されており、表面にはスリップ防止のための上記細骨材6が一部埋設する形で固着している。この場合も細骨材は遮熱骨材であるのが好ましい。
この構造の覆工板1の製造方法は、予め表面に付着している水分や油分等の不純物を除去しケレン掛けした基材となる鋼板2の表面に、硬化時間が60分以内になるように調整した上記主樹脂4からなる樹脂塗料(A)を樹脂散布機で散布し、主樹脂4が未硬化の間に上記遮熱粉粒体5を軽く押し付けて散布するか上記遮熱粉粒体5を混和してなり硬化時間が60分以内になるように調整した樹脂塗料(B)を別の樹脂散布機で散布し、引き続きその上に細骨材6を軽く押し付けて散布し、樹脂塗料(A)、(B)の硬化後に過剰の細骨材を箒等で除去・回収することにより得られる。上記同様、樹脂塗料の塗布は、樹脂散布機での塗布に代えて、適宜、刷毛塗りでの塗布を用いても良い。
図1(c)は遮熱粉粒体が樹脂層の中間に偏在して混和されている例である。上記と同様、表面に角小突起のある鋼板2の表面に樹脂層3が設けられ、樹脂層3は上記主樹脂4からなる樹脂層の中間に上記遮熱粉粒体5が偏在して混和されており、表面にはスリップ防止のための上記細骨材6が一部埋設する形で固着している。この場合も細骨材は遮熱骨材であるのが好ましい。遮熱粉粒体5を樹脂層の中間に偏在させることにより、表面の剥離や摩耗による遮熱粉粒体の性能低下を防ぐことができる。
この構造の覆工板1の製造方法は、予め表面に付着している水分や油分等の不純物を除去しケレン掛けした基材となる鋼板2の表面に、硬化時間が60分以内になるように調整した上記主樹脂4からなる樹脂塗料(A)を樹脂散布機で散布し、主樹脂4が未硬化の間に上記遮熱粉粒体5を軽く押し付けて散布するか上記遮熱粉粒体5を混和してなり硬化時間が60分以内になるように調整した樹脂塗料(B)を別の樹脂散布機で散布し、樹脂塗料(B)の主樹脂4が未硬化の間に前記樹脂塗料(A)を樹脂散布機で再度散布し、再度散布した樹脂塗料(A)の主樹脂4が未硬化の間に細骨材6を軽く押し付けて散布し、該主樹脂4の硬化後に過剰の細骨材を箒等で除去・回収することにより得られる。上記同様、樹脂塗料の塗布は、樹脂散布機での塗布に代えて、適宜、刷毛塗りでの塗布を用いても良い。
図1(d)は遮熱粉粒体が樹脂層に分散して混和され、更に樹脂層の表層(細骨材の表面)に上記遮熱塗料による遮熱層が設けられている例である。図1(a)と同様、樹脂層3は上記主樹脂4からなる樹脂層中に上記遮熱粉粒体5が分散する形で混和されており、表面にはスリップ防止のための上記細骨材6が一部埋設する形で固着している。遮熱粉粒体5は図1(b)や図1(c)に示すように偏在させてもよい。また、この場合は、細骨材は珪砂等の一般的細骨材で良い。細骨材の上部は図に示すように、上記遮熱塗料7で被覆されている。
この構造の覆工板1の製造方法は、上記製造方法で図1(a)を製造した後、樹脂散布機で遮熱塗料7を塗布することにより得られる。遮熱塗料7による被覆は、細骨材による表面の凹凸が無くならない程度に行うのが好ましい。好ましい散布量は0.3〜0.8kg/m(ロス分も含む)である。また、遮熱塗料7は硬化時間が60分以内のものを用いるのが好ましい。
なお、上記樹脂散布機は、2液混合型のスプレーガンを備え樹脂塗料を吹付け塗装できるものであれば特に限定されない。また、樹脂塗料、遮熱塗料の塗布は、樹脂散布機での塗布に代えて、適宜、刷毛塗りでの塗布を用いても良い。
図1(e)は上記図1(d)の構造において、樹脂層に遮熱粉粒体が含まれない例である。細骨材6と遮熱塗料7の剥離や摩耗による遮熱効果の低減が問題にならなければ、この構造でよい。
この構造の覆工板1の製造方法は、主樹脂4に遮熱粉粒体を含まない樹脂塗料を用いる以外が、上記図1(d)の製造方法と同じである。
本発明の覆工板において、遮熱材を含む遮熱樹脂層は高い耐久性を有することが好ましい。例えば、JIS K 7204に準じた摩耗試験において、少なくとも従来品(例えば、ノンスリップ塗装を施した従来の覆工板)より耐摩耗性が良いことが好ましい。加えて、滑り抵抗性が高いことが更に好ましい。例えば、ASTM E 303に準じた滑り抵抗性試験において、湿潤状態で60BPN以上(旧日本道路公団舗装施工要領)である。
(4)本発明の覆工板の性能確認実験
(A)簡易遮熱実験
1)使用材料
・主樹脂;ジェコスコート(ラジカル硬化可能な樹脂と酸基を有する化合物とを必須成分として含むもの)
・遮熱粉粒体;市販の白色顔料
・細骨材;3号珪砂(粒径0.6〜1.7mm)
遮熱細骨材(セラミックサンド3号A粒)
・遮熱塗料(上塗り塗料);市販の2液硬化型樹脂系遮熱塗料(A)、市販の2液硬化型樹脂系遮熱塗料(B)、主樹脂に遮熱粉粒体を分散させて混和したもの
2)実験方法
図2に示すように、厚さ0.6mmの5cm角亜鉛鋼板10の表面に主樹脂を0.2g/cm散布し主樹脂層20を設け、主樹脂が硬化する前に細骨材を散布し細骨材を主樹脂に半ば埋め込む形で細骨材層30を主樹脂層20の上に設けた。主樹脂は、予め、遮熱粉粒体を含まないもの、遮熱粉粒体を分散して5重量%含むもの、遮熱粉粒体を分散して10重量%含むもの、をそれぞれ用意して用いた。また、主樹脂の硬化後、主樹脂層20から突出している細骨材の表面に遮熱塗料(上塗り塗料)を塗布したものも作製した。各試験体の上方からハロゲンランプ(100℃以上)を20分間照射し、熱電対60により20分後の亜鉛鋼板10の裏面温度を測定した。また、主樹脂層20の硬化時間をPPカップに主樹脂5gを量り入れ、硬化剤を2%添加し、マドラーで撹拌して測定した。なお、比較として遮熱材(遮熱粉粒体、遮熱骨材、遮熱塗料)を用いないもの(プレーン)についても同様に実験した。
3)実験結果
主樹脂層20の硬化時間、20分後の亜鉛鋼板10の裏面温度、効果温度差(プレーンとの温度差)を表1に示す。
Figure 0005917881
No.1は比較例としてのプレーンであり、No.2〜No.7は本発明の実施例である。遮熱材を用いることによりいずれも遮熱効果が見られたが、遮熱材の種類や用い方によって遮熱効果にかなり差が出ることがわかった。また、遮熱粉粒体を主樹脂に混和すると主樹脂の硬化時間は遅延し、混和量が増えるにつれ遅延時間も長くなることがわかった。
(B)実使用覆工板基体による遮熱効果の実証実験
実施工に使用している厚さ200mmで1×3m角の鋼製覆工板基体200を用い、実使用を想定して覆工板試験体100を日陰ができない炎天下のアスファルト路面上に直接置いて熱電対400により覆工板試験体の表面温度を測定した。覆工板試験体100は表2に示すように4種類とした。また、併せて、熱電対410、420によりアスファルト路面温度と路面から高さ1.5mの気温も測定した。測定は24時間行ったが測定期間中は晴天であった。図3に覆工板試験体100の設置状況の概要を示す。図3に示すように、各覆工板試験体とアスファルト路面の表面温度測定は3箇所で15分ごとに行い平均値を求めた。実験結果として、最高温度、効果温度差を表2に、温度の経時変化を図4に示す。効果温度差とは、従来品と比べどの程度遮熱効果を示すものであり、実用されている覆工板による覆工板試験体である試験体No.2との温度差をいう。表2に示す最高温度、図4に示す各覆工板試験体の表面温度と路面温度は3箇所での測定値の平均値である。
Figure 0005917881
図4からわかるように、各試験体と路面温度は午前中からどんどん上昇し、気温が最高となる13時頃に最高温度に達しその後低下していくが、従来品の試験体No.2と路面温度は夕方の17時頃になっても50℃以上の高温となっている。しかし、本発明の実施品である試験体No.3、No.4は40℃台まで下がってきている。また、表2からわかるように、アスファルト路面の最高温度は気温に比べ20℃以上高くなり、従来の覆工板表面の最高温度はこのアスファルト路面より更に4〜5℃高くなり、夏の炎天下では65℃以上の高温となる。しかし、本発明の覆工板では温度上昇が大きく抑制され、最高温度をアスファルト路面より低くすることができる。
(C)耐久性試験
[滑り抵抗試験]
試験体を温度20±2℃、相対湿度60±5%の試験室内に48時間以上静置した後、ASTM E 303に準じて行った。ただし、滑り抵抗値の測定回数は5回とし、測定箇所は試験体中央部とした。また、試験体の基体(鋼板)は覆工板(3000mm×1000mm×200mm)から切り出したもの(幅197mm、長さ197mm、厚さ13mm)を用いた。なお、試験は、試験体表面を清掃後十分に散水した湿潤状態で行った。試験体の種類と試験結果(平均値)を表3に示す。抵抗比は遮熱材を含まない従来品(No.1)に対する比である。滑り抵抗値の目安は湿潤状態で60BPN以上(旧日本道路公団舗装施工管理要領)である。
No.1とNo.2、No.1とNo.3の比較から、樹脂層を遮熱樹脂層にすることにより滑り抵抗値は少し低下するが、60BPN以上は十分満たしていることがわかる。
[摩耗試験]
下記の試験条件でJIS K 7204(プラスチック−摩耗輪による摩耗試験方法)に準じて行い、下式により摩耗質量を求めた。試験体の種類と試験結果(平均値)を表3に示す。摩耗比は遮熱材を含まない従来品(No.1)に対する比である。
No.1とNo.2、No.1とNo.3の比較から、樹脂層を遮熱樹脂層にすることにより、耐摩耗性は良くなることがわかる。
[試験条件]
・試験体;幅100mm、長さ100mm、厚さ12mm
・摩耗輪;H−22
・試験荷重;4.9N
・回転数;500回転及び1000回転
[計算式]
摩耗質量(g)=試験前の試験体の質量(g)−500回転後又は1000回転後の試験体の質量(g)
Figure 0005917881
1…(遮熱)覆工板、2…鋼板(基体)、3…樹脂層、4…主樹脂、5…遮熱材(遮熱粉粒体)、6…細骨材、7…遮熱塗料(上塗り塗料)
10…亜鉛鋼板、20…主樹脂層、30…細骨材層、40…遮熱塗料層(上塗り層)、50…ハロゲンランプ、60…熱電対
100…覆工板試験体、200…鋼製覆工板基体、300…樹脂層、400…(覆工板試験体の表面温度測定用)熱電対、410…(アスファルト路面温度測定用)熱電対、420…(気温測定用)熱電対、500…アスファルト路面

Claims (3)

  1. 交通路を確保するための仮設路面板として路面覆工施工に用いられる覆工板であって、前記覆工板の表面には、1種以上の遮熱材を含むことによる遮熱機能と細骨材が固着していることによるスリップ防止機能とを併せ持った樹脂層が設けられており、前記樹脂層に含まれる前記遮熱材の一つは2液硬化型樹脂系遮熱塗料であり、前記樹脂層の表層部分として、前記細骨材の上に前記2液硬化型樹脂系遮熱塗料による被覆層が表面が平滑にならないようにして設けられていることを特徴とする覆工板。
  2. 前記遮熱材の一つは遮熱機能を有する遮熱粉粒体であり、前記樹脂層の主樹脂に対して重量比率で5〜10%分散あるいは偏在して含まれていることを特徴とする請求項に記載の覆工板。
  3. 前記細骨材は遮熱骨材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の覆工板。
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