JP6776893B2 - 電極製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電極製造装置に関する。
特許文献1には、電極板の製造装置が記載されている。この製造装置は、切刃ロールと受ロールとを上下に配置して構成されるロールトリムユニットを含む第1の搬送系と、上ベルトと下ベルトとを含む第2の搬送系と、を備えている。切刃ロール及び受ロールは、電極素材を挟持して下流側に送りながら電極素材から電極板を打ち抜く。上ベルト及び下ベルトは、切断された電極板を挟持して整列位置まで搬送する。
特開2001−093515号公報
上記のように、一対のローラカッタにより電極素材を切断し、一対のローラカッタの間から排出された電極をベルトにて搬送しようとすると、電極の位置のずれが生じるおそれがある。一例としては、ローラカッタからの排出時の電極の姿勢によっては、電極の幅方向の一部のみが先にベルトに接触して駆動され、その一部分を中心とした回転が生じる結果、電極の姿勢のばらつきが生じる。このような姿勢のばらつきは、次工程における不具合の原因となる。姿勢のばらつき等、位置ずれを自動的に修正することも可能ではあるが、設備の追加が必要であると共に、ライン長が長くなる。
本発明は、電極の位置ずれを抑制可能な電極製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電極製造装置は、シート状の電極母材を切断することにより電極を製造する電極製造装置であって、電極母材及び電極が載置される載置面を含むベルトと、ベルトを循環駆動することにより電極母材及び電極を搬送する駆動部と、を有する搬送部と、円筒状を呈しており第1中心軸の周りに回転可能に載置面上に支持された筒体と、筒体の外周面に設けられた刃部と、を有し、電極母材の搬送に応じて電極母材に対して載置面に向けて刃部を進入させることにより電極母材を切断し、載置面上において電極を形成する切断部と、を備える。
この電極製造装置は、シート状の電極母材及び電極を搬送する搬送部と、搬送部により搬送されている電極母材を切断して電極を形成する切断部と、を備えている。搬送部は、ベルトの載置面に電極母材及び電極が載置されている状態においてベルトを循環駆動することにより、電極母材及び電極を搬送する。そして、切断部は、電極母材の搬送に応じて電極母材に対して載置面に向けて刃部を進入させることにより電極母材を切断し、載置面上において電極を形成する。さらに、形成された電極は、上記の通りベルトの駆動によりさらに搬送される。このように、この電極製造装置においては、ベルトの載置面上において刃部を用いた切断を行い、且つ、その切断により得られた電極をベルトの駆動によりそのまま搬送する。したがって、この電極製造装置によれば、電極の位置ずれを抑制し、適切な位置及び姿勢において電極を後段に提供可能である。
本発明に係る電極製造装置においては、電極母材は、載置面に接する第1面と第1面の反対側の第2面とを含み、刃部は、第2面側から電極母材に進入し、切断部は、刃部が電極母材に進入したときに刃部の先端が第1面と第2面との間に位置するように載置面上に支持されていてもよい。この場合、刃部の先端が電極母材を貫通して載置面に接触することが避けられる。これにより、刃部の劣化を抑制可能である。
本発明に係る電極製造装置は、ベルトの幅方向についてベルトから突出する位置において、第1中心軸に沿った第2中心軸の周りに回転可能に支持された円筒状の支持部をさらに備え、筒体は、載置面に交差する第1方向からみて支持部に重複する位置において相対的に拡径された拡径部を含み、切断部は、拡径部が支持部に接触することにより載置面上に支持されていてもよい。この場合、切断部からの荷重を支持部にて受けることができる。
本発明に係る電極製造装置は、ベルトの循環領域の内側に配置され、循環領域の内側への載置面の変形を規制するための規制部をさらに備えてもよい。この場合、電極母材に対して刃部を進入させるときに、載置面が変形して電極母材が逃げることが抑制される。
本発明に係る電極製造装置においては、ベルトには、電極母材及び電極を載置面に吸着するための吸着孔が設けられていてもよい。この場合、電極の位置ずれをより確実に抑制可能である。
本発明によれば、電極の位置ずれを抑制可能な電極製造装置を提供することができる。
電極母材及び電極を示す平面図である。 本実施形態に係る電極製造装置を示す図である。 本実施形態に係る電極製造装置を示す図である。 図3に示された刃部と電極母材との関係を示す図である。 吸引ボックス及び規制部の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して電極製造装置の一実施形態について説明する。なお、図面の説明においては、同一の要素同士、或いは、相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。また、以下の図面には、X軸、Y軸、及び、Z軸によって規定される直交座標系Sを示す場合がある。
図1は、電極母材及び電極を示す平面図である。図1の(a)は、本実施形態に係る電極製造装置の切断対象となる電極母材50を示している。図1の(b)は、図1の(a)に示された電極母材50から得られた電極60を示している。本実施形態に係る電極製造装置は、電極母材50を切断することにより電極60を製造する。
電極60は、金属箔61と、金属箔61上に形成された活物質層62と、を有する。電極60は、例えば、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池に用いられる正極又は負極である。金属箔61は、例えば、正極の場合にはアルミニウム箔であり、負極の場合には銅箔やニッケル箔である。活物質層62は、金属箔61の少なくとも一面(ここでは、両面)に電極ペーストが塗工されて形成されている。電極ペーストは、所定の粘度を有するスラリ状であり、活物質、バインダ、溶剤等を含んでいる。
活物質は、正極活物質又は負極活物質である。正極活物質は、例えば、複合酸化物、硫黄系材料である。複合酸化物は、マンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとを含む。負極活物質は、例えば、黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素である。
バインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリル基含有樹脂である。溶剤は、例えば、NMP(N−メチルピロリドン)、メタノール、メチルイソブチルケトン等の有機溶剤である。また、電極ペーストは、カーボンブラック、黒鉛、アセチレンブラック、ケッチェンブラック(登録商標)等の導電助剤を含んでいてもよい。また、電極ペーストは、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の増粘剤を含んでいてもよい。
電極60は、活物質層62によって覆われた塗工部63と、金属箔61を露出させた未塗工部64と、を含む。塗工部63においては、例えば、金属箔61の両面に活物質層62が形成されている。未塗工部64には、電極60の電気的な接続に用いられるタブ65が突設されている。
電極60を製造する場合、上記した各物質を混練して電極ペーストを生成する工程、電極ペーストを帯状の金属箔51に塗工する工程、その塗工された電極ペーストを乾燥して金属箔51に活物質層52を形成する工程等により電極母材50を作製する。したがって、電極母材50は、長尺シート状(帯状)である。また、電極母材50は、金属箔51と、金属箔51上に形成された活物質層52と、を有する。なお、電極60を製造する場合、上記した各工程の他にもプレス、減圧乾燥、検査等の工程もある。
ここでは、金属箔51の両面に連続塗工で活物質層52が形成されている。また、電極母材50からは、その短手方向において2個の電極60が切り出される。電極母材50には、短手方向の各端部からそれぞれ所定の間隔(タブ65の長さよりも長い間隔)をあけて短手方向の中央部に活物質層52が形成されている。
電極母材50は、活物質層52によって覆われた塗工部53と、金属箔51を露出させた未塗工部54と、を含む。金属箔51の厚みは、例えば、数10μmである。活物質層52の厚みは、例えば、50μm〜80μmである。したがって、金属箔51のみからなる部分の厚みは、金属箔51と活物質層52からなる部分の厚みに比べて非常に薄い。電極60は、電極母材50に設定された切断線Lにおいて切断することにより製造される。なお、切断線Lは、ここでは仮想的な線である。
引き続いて、電極製造装置について説明する。図2及び図3は、本実施形態に係る電極製造装置を示す図である。図2の(a)は側面図であり、図2の(b)は平面図である。図3の(a)は、図2の(a)のIII−III線に沿っての断面図であり、図3の(b)は、図2に示された切断部の分解図である。
図2,3に示される電極製造装置1は、シート状の電極母材50を切断することにより電極60を製造する。電極製造装置1は、搬送部10と、切断部20と、吸引ボックス30と、一対の支持部40と、を備えている。電極製造装置1は、搬送部10によって電極母材50を搬送しながら、切断部20により電極母材50の切断を行い、切断により得られた電極60を搬送部10によりさらに搬送して後段に提供する。以下、具体的に説明する。
搬送部10は、ここでは吸着コンベアであり、環状のベルト11と、一対のローラ(駆動部)12と、を有する。ベルト11は、一対のローラ12に架け渡されている。ベルト11は、少なくとも一方のローラ12の回転に応じて循環駆動される。ベルト11は、外表面14を有する。外表面14は、ベルト11と同様に循環駆動される。外表面14は、循環駆動によって、一対のローラ12の間において直線状(平面状)に移動する一対の直線部14sと、一方の直線部14sから他方の直線部14sに向かうように円弧状に移動する湾曲部14bと、を形成する。
外表面14の一対の直線部14sのうちの相対的に上方に位置する直線部14sは、電極母材50及び電極60が載置される載置面(例えばX−Y面)13である。すなわち、ベルト11は、直線部14sにある部位が、電極母材50及び電極60が載置される載置面13として作用する。ベルト11には、電極母材50及び電極60を載置面13に吸着するための吸着孔13hが全周に設けられている。直線部14sに対応するベルト11の裏側(下側)には、フレームを兼ねて、負圧源に接続される吸引ボックス30が配置され、ベルト11側に開口されている。これにより、直線部14sにある部位では、ベルト11の吸着孔13hを介して載置面13に負圧が作用する。ローラ12は、このようなベルト11を循環駆動することにより電極母材50及び電極60を搬送する。なお、ベルト11は、後述する切断部20のからの荷重によって変形しにくいように、例えばSUS等の金属により構成することができる。
なお、上述したように、電極製造装置1においては、電極母材50を搬送しながら切断することにより電極60を製造する。したがって、搬送部10は、載置面13のうちの搬送方向(例えばX軸方向)の始端側から切断位置に至るエリアにおいては電極母材50のみを搬送し、載置面13のうちの切断位置から搬送方向の終端に至るエリアにおいては電極60(及び端材)のみを搬送する。
切断部20は、筒体21と、回転刃22と、を有している。筒体21は、円筒状を呈しており、中心軸(第1中心軸)C1の周りに回転可能に載置面13上に支持されている。中心軸C1は、ここでは、ベルト11の幅方向(例えばY軸方向)に沿っている。筒体21は、円筒状の本体部21mと、本体部21mの両端側に設けられた一対の円筒状の拡径部21eと、を含む。拡径部21eの直径は、本体部21mの直径よりも大きい。
すなわち、筒体21は、相対的に(本体部21mと比較して)拡径された拡径部21eを含む。本体部21mの中心と拡径部21eの中心とは、中心軸C1に一致している。本体部21mと拡径部21eとは、互いに一体的に構成されており、中心軸C1の周りに一体的に回転可能とされている。これにより、中心軸C1に沿った筒体21の全体の断面形状は、I字状とされている。
回転刃22は、筒体21の外周面に設けられている。より具体的には、回転刃22は、筒体21の本体部21mの外周面21sに設けられている。ここでは、回転刃22は、薄板状のベース22bと、ベース22bから突出する刃部22cと、を含む。刃部22cは、切断線Lに沿って(すなわち、電極60の外形に沿って)ベース22bに設けられている。ここでは、電極母材50の幅方向に2つの電極60を切り出す2条取りの場合を例示している。したがって、刃部22cも、中心軸C1に沿って2つの電極60の外形に沿うように設けられている。
また、刃部22cは、本体部21mの周方向に沿って2つの電極の外形に沿うように設けられている。したがって、ここでは、刃部22cは、2方向に配列された4つの電極60の外形に沿うように形成されている。ただし、刃部22cは、電極母材50の幅、電極60のサイズ、本体部21mの外周の長さ等に応じて、任意の数の電極60に対応するように形成することができる。このように構成される回転刃22は、本体部21mの外周面21sに巻き付けられて一体化されている。すなわち、ここでは、回転刃22は、所謂ピナクル刃である。なお、図3の(b)は、筒体21と回転刃22とを分解し、回転刃22を平面状に広げた状態を示す。
以上の切断部20は、電極母材50の搬送に応じて電極母材50に対して載置面13に向けて回転刃22の刃部22cを進入させることにより、電極母材50を切断して載置面13上において電極60を形成する。より具体的には、切断部20は、載置面13上の所定の切断位置に保持されている状態において、電極母材50が載置面13と切断部20との間に進行するのに伴って、電極母材50の搬送速度と略一致した速度で回転しながら電極母材50に刃部22cを押しつけることにより、電極母材50に刃部22cを順次進入させることによって電極母材50から電極60を順次切り出していく。
吸引ボックス30の開口部には、ベルト11の幅方向に配列された複数の規制部31が配置されている。より具体的には、規制部31は、ベルト11の下方において吸引ボックス30に固定され、吸引ボックス30の内側に配置されている。ここでは、3つの規制部31が、切断部20に対応する位置(切断位置)においてベルト11の幅方向に配列されている。規制部31は、例えば矩形板状を呈しており、その板面がベルト11の裏面に近接するように配置されている。これにより、規制部31は、ベルト11の循環領域の内側への載置面13の変形を規制する。この結果、電極母材50に刃部22cが押しつけられたときに、載置面13が内側に逃げるように変形することが抑制される。なお、規制部31は、少なくとも切断部20に対応する位置(対向する位置)に配置されればよいが、さらに、搬送方向に対して吸引ボックス30の全体にわたってレール状に延びていてもよい。また、規制部31は、吸引ボックス30の上面として一体的に構成されてもよい。すなわち、図5に示されるように、吸引ボックス30の上面部分に対して、搬送方向に延びる複数の長孔30hが形成されることにより、長孔30h以外の部分が規制部31として構成されてもよい。規制部31が搬送方向に長尺状に延びる場合には、ベルト11の振動(上下動)が抑制される。
再び、図2,3を参照する。支持部40は、載置面13に交差する方向(第1方向、例えばZ軸方向)からみて、切断部20と略一致する切断箇所に配置されている。支持部40は、ベルト11の幅方向について、ベルト11から突出する位置に支持されている。すなわち、ここでは、一対の支持部40が、ベルト11の幅方向の両側に配置されている。支持部40は、円筒状を呈しており、その中心軸(第2中心軸)C2の周りに回転可能に支持されている。中心軸C2は、中心軸C1と略平行である。支持部40は、例えば中心軸C2に一致する軸部によって、吸引ボックス30側に設けられた軸受け(不図示)に支持されている。ここでは、軸部は、ベルト11の幅方向について吸引ボックス30を貫通している。すなわち、支持部40は、吸引ボックス30に接続されて支持されている。
ここで、切断部20は、この支持部40に接触することにより載置面13上に支持されている。より具体的には、筒体21は、載置面13に交差する方向からみて、支持部40のそれぞれに重複する位置において相対的に拡径された拡径部21eを含む。そして、切断部20は、その拡径部21eが支持部40に接触することにより、載置面13上に支持されている。これにより、支持部40は、切断部20からの荷重を受ける。
図4は、図3に示された刃部と電極母材との関係を示す図である。図4に示されるように、電極母材50は、載置面13に接する第1面50rと、第1面50rの反対側の第2面50sと、を含む。ただし、電極母材50においては、上述したように、金属箔51の両面に活物質層52が設けられている。したがって、実際には電極母材50の両面を区別する表面状態が存在するとは限らず、第1面50rと第2面50sとは、載置面13に対する相対的な位置関係によって決まる便宜的なものである。
刃部22cは、第2面50s側から電極母材50に進入する。ただし、刃部22cの先端の位置は、電極母材50における第1面50rと第2面50sとの間までに制限されている。このため、刃部22cは、電極母材50を貫通しない。そして、刃部22cの先端から生じた亀裂Fを第1面50rに到達させることにより、電極母材50が切断される。すなわち、ここでは、電極母材50のハーフカットを行う。
このような電極母材50のハーフカットを行うために、切断部20の拡径部21eと支持部40との接触部分(切断部20の支持部分)Cの位置が設定されている。換言すれば、電極製造装置1においては、接触部分Cの位置を調整することにより、切断部20が、刃部22cが電極母材50に進入したときに刃部22cの先端が第1面50rと第2面50sとの間に位置するように載置面13上に支持されている。接触部分C(すなわち、刃部22cの先端の位置)の調整は、一例として、支持部40の中心軸C2の高さ位置を調整する機構や、中心軸C1を中心軸C2に向けて押付ける押付け力よって実現することができる。
以上説明したように、電極製造装置1は、シート状の電極母材50及び電極60を搬送する搬送部10と、搬送部10により搬送されている電極母材50を切断して電極60を形成する切断部20と、を備えている。搬送部10は、ベルト11の載置面13に電極母材50及び電極60が載置されている状態においてベルト11を循環駆動することにより、電極母材50及び電極60を搬送する。そして、切断部20は、電極母材50の搬送に応じて電極母材50に対して載置面13に向けて刃部22cを進入させることにより電極母材50を切断し、載置面13上において電極60を形成する。
さらに、形成された電極60は、上記の通り、ベルト11の駆動によりさらに搬送される。このように、電極製造装置1においては、ベルト11の載置面13上において刃部22cを用いた切断を行い、且つ、その切断により得られた電極60をベルト11の駆動によりそのまま搬送する。一般的なロータリーダイカッターでは、切刃ロール(ダイロール)と受けロール(アンビルロール)との間で、個片状に切断した直後に、コンベア等の搬送装置に乗り移るため、個片状態となった直後に回転等が生じやすい。電極製造装置1によれば、乗り移りが無く、電極60の位置ずれを抑制し、適切な位置及び姿勢において電極60を後段に提供可能である。
また、電極製造装置1においては、電極母材50は、載置面13に接する第1面50rと第1面50rの反対側の第2面50sとを含む。そして、刃部22cは、第2面50s側から電極母材50に進入する。ここで、切断部20は、刃部22cが電極母材50に進入したときに刃部22cの先端が第1面50rと第2面50sとの間に位置するように載置面13上に支持されている。このため、刃部22cの先端が電極母材50を貫通して載置面13に接触することが避けられる。これにより、刃部22cの劣化を抑制できる。
また、電極製造装置1は、ベルト11の幅方向についてベルト11から突出する位置において、中心軸C1に沿った中心軸C2の周りに回転可能に支持された円筒状の支持部40をさらに備えている。また、切断部20の筒体21は、載置面13に交差する方向からみて支持部40に重複する位置において相対的に拡径された拡径部21eを含む。そして、切断部20は、拡径部21eが支持部40に接触することにより載置面13上に支持されている。このため、切断部20からの荷重を支持部40にて受けることができる。
また、電極製造装置1は、ベルト11の循環領域の内側に配置され、循環領域の内側への載置面13の変形を規制するための規制部31をさらに備えている。このため、電極母材50に対して刃部22cを進入させるときに、載置面13が変形して電極母材50が刃部22cから逃げることが抑制される。
さらに、電極製造装置1においては、載置面13には、電極母材50及び電極60を載置面13に吸着するための吸着孔13hが設けられている。このため、電極60の位置ずれをより確実に抑制可能である。
以上の実施形態は、本発明に係る電極製造装置の一実施形態について説明したものである。したがって、本発明に係る電極製造装置は、上述した電極製造装置1に限定されない。本発明に係る電極製造装置は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述した電極製造装置1を任意に変形したものとすることができる。
例えば、上述したように、電極母材50は、金属箔51と活物質層52とを含む塗工部53と、活物質層52が設けられていない未塗工部54と、を含む。そして、未塗工部54の厚さは、塗工部53の厚さに比べて薄い。したがって、載置面13に対して未塗工部54が載置される段差部を設け、塗工部53と未塗工部54とを実質的に同一の高さに配置しつつ切断を行ってもよい。
また、上記実施形態においては、電極母材50の幅方向に2つの電極60を形成する場合(すなわち、2条取りの場合)について例示した。しかしながら、電極製造装置1は、切断部20の構成を変更することによって、電極母材50の幅方向に1つの電極60を形成する場合や、電極母材50の幅方向に4つの電極60を形成する場合等の任意の場合に適用可能である。
また、上記実施形態においては、切断部20においては、円筒状の筒体21に回転刃22を巻き付けて一体化する場合について説明した。しかしながら、回転刃22は、例えばエッチングや削り出しによる加工等の別の方法により筒体21に一体的に形成されたものとしてもよい。
さらに、支持部40は、吸引ボックス30に接続されて回転可能に支持されている場合に限定されず、別の部材等により支持されていてもよい。
1…電極製造装置、10…搬送部、11…ベルト、12…ローラ(駆動部)、13…載置面、13h…吸着孔、20…切断部、21…筒体、21e…拡径部、22c…刃部、31…規制部、40…支持部、50…電極母材、50s…第2面、50r…第1面、60…電極、C1…中心軸(第1中心軸)、C2…中心軸(第2中心軸)。

Claims (6)

  1. シート状の電極母材を切断することにより電極を製造する電極製造装置であって、
    前記電極母材及び前記電極が載置される載置面を含むベルトと、前記ベルトを循環駆動することにより前記電極母材及び前記電極を搬送する駆動部と、を有する搬送部と、
    円筒状を呈しており第1中心軸の周りに回転可能に前記載置面上に支持された筒体と、前記筒体の外周面に設けられた刃部と、を有し、前記電極母材の搬送に応じて前記電極母材に対して前記載置面に向けて前記刃部を進入させることにより前記電極母材を切断し、前記載置面上において前記電極を形成する切断部と、
    備え、
    前記電極母材は、前記載置面に接する第1面と前記第1面の反対側の第2面とを含み、
    前記刃部は、前記第2面側から前記電極母材に進入し、
    前記切断部は、前記刃部が前記電極母材に進入したときに前記刃部の先端が前記第1面と前記第2面との間に位置するように前記載置面上に支持されている、
    電極製造装置。
  2. 前記ベルトの幅方向について前記ベルトから突出する位置において、前記第1中心軸に沿った第2中心軸の周りに回転可能に支持された円筒状の支持部をさらに備え、
    前記筒体は、前記載置面に交差する第1方向からみて前記支持部に重複する位置において相対的に拡径された拡径部を含み、
    前記切断部は、前記拡径部が前記支持部に接触することにより前記載置面上に支持されている、
    請求項1に記載の電極製造装置。
  3. 前記ベルトの循環領域の内側に配置され、前記循環領域の内側への前記載置面の変形を規制するための規制部をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の電極製造装置。
  4. 前記ベルトには、前記電極母材及び前記電極を前記載置面に吸着するための吸着孔が設けられている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電極製造装置。
  5. シート状の電極母材を切断することにより電極を製造する電極製造装置であって、
    前記電極母材及び前記電極が載置される載置面を含むベルトと、前記ベルトを循環駆動することにより前記電極母材及び前記電極を搬送する駆動部と、を有する搬送部と、
    円筒状を呈しており第1中心軸の周りに回転可能に前記載置面上に支持された筒体と、前記筒体の外周面に設けられた刃部と、を有し、前記電極母材の搬送に応じて前記電極母材に対して前記載置面に向けて前記刃部を進入させることにより前記電極母材を切断し、前記載置面上において前記電極を形成する切断部と、
    前記ベルトの幅方向について前記ベルトから突出する位置において、前記第1中心軸に沿った第2中心軸の周りに回転可能に支持された円筒状の支持部と、
    を備え、
    前記筒体は、前記載置面に交差する第1方向からみて前記支持部に重複する位置において相対的に拡径された拡径部を含み、
    前記切断部は、前記拡径部が前記支持部に接触することにより前記載置面上に支持されている、
    電極製造装置。
  6. シート状の電極母材を切断することにより電極を製造する電極製造装置であって、
    前記電極母材及び前記電極が載置される載置面を含むベルトと、前記ベルトを循環駆動することにより前記電極母材及び前記電極を搬送する駆動部と、を有する搬送部と、
    円筒状を呈しており第1中心軸の周りに回転可能に前記載置面上に支持された筒体と、前記筒体の外周面に設けられた刃部と、を有し、前記電極母材の搬送に応じて前記電極母材に対して前記載置面に向けて前記刃部を進入させることにより前記電極母材を切断し、前記載置面上において前記電極を形成する切断部と、
    を備え、
    前記ベルトには、前記電極母材及び前記電極を前記載置面に吸着するための吸着孔が設けられている、
    電極製造装置。
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