JP6690486B2 - 電極製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電極製造装置に関する。
特許文献1には、電極板製造装置が記載されている。この電極板製造装置は、原板の型抜きにより、リチウムイオン二次電池の電極板を製造する。原板は、集電体の両面に電極活物質が設けられた形成領域と、電極活物質が設けられていない非形成領域と、を含む。集電体は、アルミニウムや銅からなるシート状のものである。この電極板製造装置は、原板の形成領域に第1の抜き刃を押し付けることにより第1の切断部を形成し、原板の非形成領域を含む領域に第2の抜き刃を押し付けることにより第2の切断部を形成する。第1の切断部と第2の切断部とに囲まれる部分が、電極板として原板から型抜きされる。
特許第5383571号
上記の電極板製造装置においては、電極活物質が設けられた形成領域の切断と、電極活物質が設けられていない非形成領域の切断と、の2段階で切断を行うが、どちらも、抜き刃の押し付けによる機械的な切断が用いられている。ところで、抜き刃を用いる切断は、切断を続けるうちに、抜き刃に集電体を構成する金属の凝着が生じる。したがって、頻繁な抜き刃のメンテナンスや交換作業が必要となり、電極板の製造コストの低減が困難である。
本発明は、電極の製造コストを低減可能な電極製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電極製造装置は、金属箔と金属箔上に形成された活物質層とを含む長尺状の電極母材を切断することによって電極を製造する電極製造装置であって、電極母材の長手方向に沿った搬送経路により電極母材を搬送する搬送部と、搬送部により搬送されている状態の電極母材を切断する切断部と、を備え、電極母材は、金属箔が露出した第1領域と、金属箔上に活物質層が形成された第2領域と、を有し、切断部は、高エネルギービームの照射により第1領域を切断する第1切断部と、機械的に第2領域を切断する第2切断部と、を有する。
この電極製造装置は、電極母材を搬送部により搬送しながら切断部により切断することによって、電極を製造する。切断部は、電極母材における金属箔が露出した第1領域を切断する第1切断部と、電極母材における金属箔上に活物質層が形成された第2領域を切断する第2切断部と、を有する。特に、第1切断部は、レーザ光などの高エネルギービームの照射により第1領域を切断し、第2切断部は、機械的に第2領域を切断する。金属の凝着が生じやすい第1領域を高エネルギービームの照射により切断することで、金属の凝着が抑制される。よって、切断部の頻繁なメンテナンスや交換作業が抑制され、電極の製造コストが低減される。なお、機械的な切断とは、刃同士の噛み合わせや、平面及び円筒面への刃の押し付けといった、刃状の部材を用いた任意の切断を意味する。
本発明に係る電極製造装置においては、第2切断部は、第1切断部よりも搬送経路の下流側に設けられていてもよい。この場合、複数の電極を一括して切断しやすい機械的な切断の第2切断部が、第1切断部の下流側に配置されている。このため、複数の電極が製造されるタイミングを揃えることが可能となる。したがって、このような観点からは、上記の通り、上流側において高エネルギービームの照射によって未塗工の第1領域の切断を行うと共に、下流側において機械的に第2領域の切断を行うことが有利である。
本発明に係る電極製造装置においては、搬送経路は、前後に一対のアキューム機構が配置され、電極母材を間欠的に搬送可能な第1区間と、第1区間よりも下流側において電極母材を搬送する第2区間と、を有し、第1切断部は、第1区間において第1領域を切断し、第2切断部は、第2区間において第2領域を切断してもよい。この場合、第2切断部の切断手段に関わらず、第1区間において、切断時に電極母材を減速又は停止させることができるので、高エネルギービームの照射の制御が複雑になることを抑え、精度の高い切断が可能である。
本発明に係る電極製造装置においては、第1区間に配置され、一時的に停止した状態の電極母材の第1領域の厚さ方向の動きを規制する規制部をさらに備えてもよい。この場合、第1区間において、電極母材の第1領域の厚さ方向の位置の変動が抑制される。よって、レーザ光の集光位置のずれを抑制し、確実に切断を行うことが可能となる。
本発明に係る電極製造装置においては、規制部は、第1領域を吸着することにより第1領域の動きを規制してもよい。この場合、第1領域の動きを容易且つ確実に規制可能である。また、この場合には、第1領域の切断により生じる端材を吸着したまま規制部を移動させることにより、当該端材を容易に除去できる。
本発明に係る電極製造装置においては、第2区間においては、電極母材が連続的に搬送され、第2切断部は、ロータリーダイカッターを含んでもよい。この場合には、電極母材を連続的に搬送しながら切断することが容易となる。
本発明に係る電極製造装置においては、第1切断部における切断により生じた電極母材の端材を、第1切断部と第2切断部との間において搬送経路から下方に分岐した経路により巻き取る端材巻取り部をさらに備えてもよい。この場合、簡単な構成で、端材が第2切断部に至る前に端材の除去が可能である。
本発明に係る電極製造装置においては、第1切断部は、第2切断部よりも搬送経路の下流側に設けられていてもよい。この場合、切断の態様を詳細に制御可能な第1切断部を第2切断部よりも下流側に設けることにより、第1切断部によって第2切断部での切断を補完することが可能となる。
本発明に係る電極製造装置においては、搬送経路は、搬送経路の上流側から下流側に向けて順に配列された第1区間及び第2区間を有し、第1切断部は、第2区間において第1領域を切断し、第2切断部は、第1区間において第2領域を切断し、搬送部は、第2区間において第2領域を吸着しながら電極母材を搬送する第1吸着搬送部を有してもよい。この場合、第2区間において、高エネルギービームの照射範囲を含む第1領域を支持することなく電極母材を搬送することが可能となる。
本発明に係る電極製造装置においては、搬送経路は、第2区間よりも搬送経路の下流側の第3区間をさらに有し、搬送部は、第3区間において第1領域を吸着しながら電極母材を搬送する第2吸着搬送部を有してもよい。この場合、第2区間において、高エネルギービームの照射範囲を含む第1領域を支持することなく、且つ、第1領域の浮き上がり(焦点ずれ)を抑制しながら、電極母材を搬送することができる。
本発明に係る電極製造装置においては、電極母材は、電極母材の短手方向に配列された複数の電極を含み、第2切断部は、複数の電極のための第2領域を短手方向に沿って一括して切断してもよい。この場合、タイミングを揃えながら一括して複数の電極を製造可能である。
本発明によれば、電極の製造コストを低減可能な電極製造装置を提供することができる。
本実施形態に係る電極製造装置により製造される電極の一例を示す図である。 図1に示された電極の元となる電極母材を示す図である。 本実施形態に係る電極製造装置の模式的な側面図である。 図3に示された電極製造装置の模式的な上面図である。 図3,4に示された第1切断部の説明のための図である。 図3,4に示された第2切断部を示す図である。 変形例に係る電極製造装置の模式的な図である。 本実施形態に係る電極製造装置の模式的な側面図である。 図8に示された第2切断部における切断を説明するための図である。 図8に示された第1切断部における切断を説明するための図である。 図8に示された第1吸着コンベアを示す平面図である。 図8に示された第2吸着コンベアを示す平面図である。
以下、図面を参照して電極製造装置の一実施形態について説明する。以下の図面には、直交座標系Sが示される場合がある。本実施形態に係る電極製造装置は、金属箔と前記金属箔上に形成された活物質層とを含む長尺状の電極母材を切断することによって電極を製造する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る電極製造装置により製造される電極の一例を示す図である。図1に示されるように、電極50は、金属箔51と、金属箔51上に形成された活物質層52と、を有する。電極50は、例えば、リチウムイオン二次電池に用いられる正極又は負極である。電極50が正極である場合には、金属箔51は例えばアルミニウム箔であり、活物質層52は正極活物質層である。正極活物質層は、例えば、金属箔51に正極用の電極ペーストが塗工されて形成される。この電極ペーストは、正極活物質、バインダ、溶剤等を含んでいる。活物質層52の主たる構造は、活物質の多数の粒子が、バインダにより粒子同士及び金属箔51に固定された多孔質層である。
正極活物質は、例えば、複合酸化物、硫黄系材料からなる。複合酸化物は、マンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとを含む。バインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリル基含有樹脂である。溶剤は、例えば、NMP(N−メチルピロリドン)、メタノール、メチルイソブチルケトン等の有機溶剤、水である。また、電極ペーストは、カーボンブラック、黒鉛、アセチレンブラック、ケッチェンブラック(登録商標)等の導電助剤を含んでいてもよい。また、電極ペーストは、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の増粘剤を含んでいてもよい。
電極50が負極である場合には、金属箔51は例えば銅箔であり、活物質層52は負極活物質層である。負極活物質層は、例えば、金属箔51に負極用の電極ペーストが塗工されて形成される。この電極ペーストは、負極活物質、バインダ、溶剤等を含んでいる。負極活物質は、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、Si、SiOxのようなシリコン系材料、Sn、SnOxのようなスズ系材料、ホウ素添加炭素等が挙げられる。バインダ、溶剤は、例えば、上述した正極と同様のものが用いられる。負極活物質層にも、上述した正極と同様に導電助剤、増粘剤が含まれていてもよい。
電極50は、金属箔51が露出した未塗工領域53と、金属箔51上に活物質層52が形成された塗工領域54と、を含む。塗工領域54においては、例えば、金属箔51の両面に活物質層52が形成され、金属箔51が活物質層52に覆われている。未塗工領域53には、電極50の電気的な接続に用いられるタブ55が突設されている。
図2は、図1に示された電極の元となる電極母材を示す図である。図2に示されるように、電極母材10は、長尺帯状である。電極母材10は、金属箔11と、金属箔11上に形成された活物質層12と、を有する。金属箔11は、金属箔51と同様の材料からなり、活物質層12は、活物質層52と同様の材料からなる。電極母材10は、一例として、複数(ここでは3つ)の第1領域13と、複数(ここでは2つ)の第2領域14と、を含む。
第1領域13は、金属箔11が露出した領域である。第2領域14は、金属箔11上に活物質層12が形成され、金属箔11が活物質層12に覆われた領域である。第1領域13及び第2領域14は、電極母材10の長手方向に沿って延びる長尺状である。第1領域13は、電極母材10の短手方向に沿って互いに離間するように配列されている。第2領域14は、電極母材10の短手方向に沿って互いに離間するように配列されている。第2領域14は、第1領域13の間に配置されている。
第1領域13は、電極50の未塗工領域53が切り出される領域である。第2領域14は、電極50の塗工領域54が切り出される領域である。ここでは、電極母材10の短手方向における両端側の第1領域13(第1領域13a)が、それぞれ、1つの電極50の未塗工領域53を含む。また、一対の第2領域14の間の第1領域13(第1領域13b)が、2つの電極50の未塗工領域53を含む。そして、第2領域14のそれぞれが、電極母材10の短手方向に沿って配列された2つの電極50の塗工領域54を含む。
したがって、電極母材10は、その短手方向に沿って配列された複数(ここでは4つ)の電極50を含む。なお、少なくとも、電極母材10の短手方向について2つの電極50の未塗工領域53を含む第1領域13(第1領域13b)においては、一方の電極50のタブ55の位置と、他方の電極50のタブ55の位置とが、電極母材10の長手方向について互いに異なる(すなわち、タブ55の形成位置が互い違いになっている)。
電極50は、以上の電極母材10を、第1領域13(未塗工領域)に設定された第1切断線L1と、第2領域14(塗工領域)に設定された第2切断線L2と、において切断することにより製造される。なお、第1切断線L1及び第2切断線L2は、例えば仮想的な線である。
図3は、本実施形態に係る電極製造装置の模式的な側面図である。図4は、図3に示された電極製造装置の模式的な上面図である。図3,4に示されるように、電極製造装置1は、供給ロール2と、一対のニップロール3と、を備える。供給ロール2は、回転により電極母材10を連続的に繰り出す。一対のニップロール3は、供給ロール2から繰り出された電極母材10を挟み込んだ状態で回転することにより、電極母材10を引き動かす。
これにより、供給ロール2とニップロール3とは、電極母材10を電極母材10の長手方向に搬送する。すなわち、供給ロール2及びニップロール3は、電極母材10の長手方向に沿った搬送経路Pにより電極母材10を搬送する搬送部4である。なお、ここでは、ニップロール3は、電極母材10のうちの塗工領域である第2領域14のみを挟んで接触する。
電極製造装置1は、一対のアキューム機構5,6を備えている。アキューム機構5,6は、供給ロール2とニップロール3との間にこの順で配置されている。ここでは、アキューム機構5は、3つのローラR1〜R3を含み、アキューム機構6は、3つのローラR4〜R6を含む。電極母材10は、ローラR1〜R6に順に架け渡されている。アキューム機構5は、供給ロール2から連続的に電極母材10が繰り出されている状態において、ローラR2を上下に移動させることにより、ローラR1からローラR3に至る電極母材10の経路長を変更する。これにより、アキューム機構5は、電極母材10をローラR3から間欠的に搬出する。
一方、アキューム機構6は、アキューム機構5のローラR3から電極母材10が間欠的に搬出されている状態において、ローラR5を上下に移動させることにより、ローラR4からローラR6に至る電極母材10の経路長を変更する。これにより、アキューム機構6は、電極母材10をローラR6から連続的に搬出する。アキューム機構5のローラR2の移動と、アキューム機構6のローラR5の移動とは、互いに関連付けられている。
すなわち、アキューム機構5,6は、ローラR2を下降させてアキューム機構5の経路長を延長する共に、ローラR5を上昇させてアキューム機構6の経路長を短縮することによって、アキューム機構5とアキューム機構6との間で電極母材10を一時的に停止させつつ、アキューム機構6以降では電極母材10を連続的に搬送可能とする。
このように、搬送経路Pは、前後に一対のアキューム機構5,6が配置され、電極母材10を間欠的に搬送可能な第1区間P1と、第1区間P1よりも下流側において電極母材10を連続的に搬送する第2区間P2と、を有する。第1区間P1は、一対のアキューム機構5,6の間の区間であり、第2区間P2は、アキューム機構6よりも下流の区間である。
電極製造装置1は、搬送部4により搬送されている状態の電極母材10を切断する切断部7を備える。切断部7は、例えば、レーザ光Lの照射により第1領域13を切断する第1切断部8と、第1切断部8よりも搬送経路Pの下流側において機械的に第2領域14を切断する第2切断部9と、を有する。なお、本実施形態では、第1切断部8における切断手段は、レーザ光Lに限らず、電子ビームや収束イオンビームなどの他の高エネルギービームを用いた切断手段とすることもできる。引き続いて、切断部7の詳細について説明する。
図5は、図3,4に示された第1切断部の説明のための図である。なお、図5においては、後述する出力部8aの位置を模式的に示している。図3〜5に示されるように、第1切断部8は、第1区間P1上に配置されている。第1切断部8は、第1区間P1において一時的に停止した状態の電極母材10の第1領域13を切断する。そのために、第1切断部8は、出力部8aと、移動部8bと、を含む。
出力部8aは、移動部8bに取り付けられ、電極母材10に対向するように配置されている。出力部8aは、レーザ光Lを電極母材10に向けて出力する。出力部8aは、例えば、第1軸(例えばx軸)に沿った方向にレーザ光Lを走査可能なように構成されている。出力部8aは、例えば、レーザスキャナであり、ミラー等の光学素子を用いてレーザ光を走査させる。
移動部8bは、例えば、第1軸に交差する第2軸(例えばy軸)に沿った方向に出力部8aを移動可能に構成されている。移動部8bは、例えば電動スライダを含む。これにより、第1切断部8は、レーザ光Lを第1軸及び第2軸を含む平面内において任意に走査することができる。そして、第1切断部8は、停止状態の電極母材10に対して、第1切断線L1に沿ってレーザ光Lを走査し、第1領域13を切断する。ここでは、第1切断部8は、複数(ここでは8つ)の電極50のための第1領域13の切断を連続的に行う。
なお、電極製造装置1は、吸着テーブル21を備えている。吸着テーブル21は、電極母材10を介して第1切断部8に対向するように電極母材10の下方に配置されている。吸着テーブル21は、本体部21aを有する。本体部21aには、複数の吸着孔21hが設けられている。また、本体部21aには、複数の切欠き部21cが設けられている。切欠き部21cは、電極50の未塗工領域53の外形(すなわち、第1切断線L1)に沿うように形成されている。
吸着テーブル21は、第1切断部8がレーザ光Lを電極母材10に照射する際に、所定の待機位置から上昇して電極母材10における第1切断部8と反対側の面に接触する。このとき、吸着テーブル21においては、本体部21aが第1領域13に接触する。そして、吸着テーブル21は、本体部21aが第1領域13に接触した状態において、吸着孔21hを用いて第1領域13を本体部21a側に吸着する。これにより、電極母材10の第1領域13は、その厚さ方向の動きが規制される。
つまり、吸着テーブル21は、第1領域13を吸着することにより第1領域13の動きを規制する規制部である。この結果、第1切断部8が電極母材10の第1領域13にレーザ光Lを照射するときには、第1領域13の厚さ方向の位置の変動が抑制される。なお、レーザ光Lが照射される第1切断線L1の直下には、吸着テーブル21の切欠き部21cが位置している。
第1切断線L1に沿って第1領域13が切断されると、第1領域13(第1領域13a)における第1切断線L1の外側の部分、及び、電極母材10の短手方向について第1切断線L1が隣接する箇所(第1領域13b)については第1切断線L1同士の間の部分が端材となる。この端材は、吸着テーブル21に吸着されたまま、吸着テーブル21が所定の待機位置まで下降することにより、吸着テーブル21と共に搬送経路Pから除外される。
アキューム機構5,6は、以上のように電極母材10の複数の電極50を含む一のエリアの第1領域13の切断が終了すると、第1区間P1から当該一のエリアを搬出すると共に別のエリアを第1区間P1に搬入する。そして、第1切断部8は、その別のエリアについて、新たにレーザ光Lの照射による第1領域の切断を行う。
図6は、図3,4に示された第2切断部を示す図である。第2切断部9は、第2区間P2に配置されている。第2切断部9は、例えばロータリーダイカッターであり、一対のローラR7,R8を含む。ローラR7,R8は、電極母材10を挟み込んだ状態で回転することにより、連続的に搬送される電極母材10の第2領域14の切断を行う。より具体的には、まず、上記のようにアキューム機構6から搬出された電極母材10は、第2切断部9に至る際には、上記のように端材が除外されており、電極母材10A,10Bとなっている。電極母材10A,10Bのそれぞれは、その短手方向に配列された複数(ここでは2つ)の電極50を含む。
第2切断部9は、電極母材10A,10Bのそれぞれの第2領域14を切断する。そのために、ここでは、ローラR7が、円筒状の本体部9aと、本体部9aの周方向に沿うように本体部9aに設けられた回転刃9bと、本体部9aの周方向に交差する方向に沿うように本体部9aに設けられた回転刃9cと、を含む。回転刃9bは、ローラR7,R8の回転により、電極母材10A,10Bのそれぞれの長手方向に延びる第2切断線L2に沿って第2領域14を切断する。これにより、電極母材10A,10Bの短手方向に配列された電極50同士が分割される。前述する如く、活物質層52(活物質層12)を構成する活物質粒子は、バインダにより活物質同士及び金属箔51(金属箔11)に固定されている。従って、回転刃9b,9cが活物質層52に進入し、活物質層52が左右に分かれるに従い、回転刃9b,9cが金属箔51に達する前に、金属箔51に裂け目が生じる。従って、第2領域14を回転刃9b,9cで切断する場合は、第1領域13の金属箔のみを切断する場合と比較し、凝着は少ない。
また、回転刃9cは、ローラR7,R8の回転により、電極母材10A,10Bのそれぞれの短手方向に延びる第2切断線L2に沿って、第2領域14を切断する。ここでは、回転刃9cは、電極母材10A,10Bの短手方向に沿った複数(ここでは4つ)の電極50にわたって設けられている。したがって、第2切断部9は、回転刃9cにより、複数(ここでは4つ)の電極50のための第2領域14を、電極母材10A,10Bの短手方向に沿って一括して切断する(すなわち、電極50が多条で抜かれる)。
なお、電極製造装置1は、第2切断部9の下流且つ下方に配置された吸引器22をさらに備えている。図示を省略しているが、電極50について面取りを行っており、第2切断部9の、回転刃9bと回転刃9cの交わる箇所で、端材が生じる。吸引器22は、第2切断部9での切断により生じる端材を吸引する。また、電極製造装置1は、第2切断部9での第2領域14の切断により製造された電極50を搬送する搬送コンベア23と、搬送コンベア23との間で電極50を抑える押さえローラ24と、をさらに備えている。
以上説明したように、電極製造装置1は、電極母材10を搬送部4により搬送しながら切断部7により切断することによって、電極50を製造する。切断部7は、電極母材10における金属箔11が露出した第1領域13を切断する第1切断部8と、電極母材10における金属箔11上に活物質層12が形成された第2領域14を切断する第2切断部9と、を有する。特に、第1切断部8は、レーザ光Lの照射により第1領域13を切断し、第2切断部9は、機械的に第2領域14を切断する。このため、この電極製造装置1によれば、金属の凝着が生じやすい第1領域13をレーザ光Lの照射により切断することで、金属の凝着が抑制される。よって、切断部7の頻繁なメンテナンスや交換作業が抑制され、メンテナンスのために製造ラインを停止する回数も減らすことができる。したがって、電極50の製造コストが低減される。
また、電極製造装置1においては、複数の電極50を一括して切断しやすい機械的な切断の第2切断部9が、第1切断部8の下流側に配置されている。このため、複数の電極50が製造されるタイミングを揃えることが可能となる。したがって、このような観点からは、上記の通り、上流側においてレーザ光Lの照射によって未塗工の第1領域13の切断を行うと共に、下流側において機械的に第2領域14の切断を行うことが有利である。
また、電極製造装置1においては、搬送経路Pは、電極母材10を間欠的に搬送する第1区間P1と、第1区間P1よりも下流側において電極母材10を連続的に搬送する第2区間P2と、を有している。第1切断部8は、第1区間P1において一時的に停止した状態の電極母材10の第1領域13を切断する。第2切断部9は、第2区間P2において第2領域14を切断する。このため、第1区間P1において、レーザ光Lの照射の制御が複雑になることを抑え、精度の高い切断が可能である。また、第1区間P1において一時的な停止を行うが、第2区間P2においては、電極母材10が連続的に搬送されるので、高速な切断が可能なロータリーダイカッターを用いた切断との組み合わせが可能となる。
また、電極製造装置1においては、第1区間P1に配置され、一時的に停止した状態の電極母材10の第1領域13の厚さ方向の動きを規制する吸着テーブル21(規制部)をさらに備えている。このため、第1区間P1において、第1領域13の厚さ方向の位置の変動(例えば第1領域13の浮き上がり)が抑制される。よって、レーザ光Lの集光位置のずれを抑制し、第1切断部8によって確実に第1領域13の切断を行うことが可能となる。
また、電極製造装置1においては、吸着テーブル21が、第1領域13を吸着することにより第1領域13の動きを規制する。このため、第1領域13の動きを容易且つ確実に規制可能である。また、第1領域13の切断により生じる端材を吸着したまま吸着テーブル21を移動させることにより、当該端材を容易に除去できる。
さらに、電極製造装置1においては、第2切断部9は、ロータリーダイカッターを含む。このため、電極母材10(10A,10B)を連続的に搬送しながら切断することが容易である。
以上の実施形態は、本発明に係る電極製造装置の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明に係る電極製造装置は、上記の電極製造装置1に限定されず、任意に変更可能である。引き続いて、変形例に係る電極製造装置について説明する。
図7は、変形例に係る電極製造装置の模式的な図である。図7に示されるように、電極製造装置1Aは、アキューム機構5,6及び吸着テーブル21を備えていない点、並びに、一対のニップロール25、一対のニップロール26、及び、巻取りロール(端材巻取り部)27をさらに備える点において、上記の電極製造装置1と相違している。
ニップロール25及びニップロール26は、互いに離間しつつこの順で搬送経路Pに配置されている。第1切断部8は、ニップロール25とニップロール26との間に配置されている。ニップロール25と供給ロール2との間には、ガイドロールG1が配置されている。ニップロール25,26は、供給ロール2から繰り出された電極母材10を挟み込んだ状態で回転する。ニップロール25,26は、電極母材10のうちの未塗工領域である第1領域13のみを挟んで接触する。
ニップロール25とニップロール26との間においては、例えば回転速度差が設定されることにより、第1領域13に張力が加えられている。このため、ニップロール25とニップロール26との間においては、第1領域13の厚さ方向の動きが規制され、第1領域13の厚さ方向の位置の変動(例えば第1領域13の浮き上がり)が抑制される。よって、レーザ光Lの集光位置のずれを抑制し、第1切断部8によって確実に第1領域13の切断を行うことが可能となる。なお、ここでは、ニップロール25とニップロール26との間においても、電極母材10が連続的に搬送されている。したがって、第1切断部8は、ここでは、連続的に搬送されている電極母材10の第1領域13を切断する。
巻取りロール27は、第1切断部8における切断により生じた電極母材10の端材10Cを、第1切断部8と第2切断部9との間において搬送経路Pから下方に分岐した経路により巻き取る。端材10Cの経路の搬送経路Pからの分岐位置(変更位置)PDは、第1切断部8と第2切断部9との間である。より具体的には、分岐位置PDは、ニップロール26とニップロール3との間であって、電極母材10の下側に配置されたガイドロールG2により規定される。端材10Cは、ガイドロールG2により案内されて巻取りロール27に巻き取られる。
以上の電極製造装置1Aによれば、電極製造装置1における搬送経路Pが第1区間P1と第2区間P2とを含むことに関係する効果以外の全ての効果が同様に奏される。さらに、電極製造装置1Aによれば、巻取りロール27等の簡単な構成で、端材10Cが第2切断部9に至る前に端材10Cを除去可能である。
なお、電極製造装置1,1Aおいては、図示しない制御部によって、第2切断部9のローラR7の回転数に基づいて第1切断部8における第1領域13の切断(タブ55の打ち抜き)軌跡を算出し、その算出結果に基づいて第1切断部8におけるレーザ光Lの照射位置を調整してもよい。
また、電極製造装置1,1Aにおいては、第2切断部9は、ロータリーダイカッター以外のものであってもよいし、機械的な切断方法を複数組み合わせてもよい。例えば、第2切断部9は、第2領域14の機械的な切断を行う任意の装置とすることができる。
また、電極製造装置1,1Aにおいては、第1切断部8におけるレーザ光Lの照射範囲(加工範囲)に応じて、第1切断部8が複数の出力部8aを有していてもよい。また、第1切断部8におけるレーザ光Lの走査は、第1軸及び第2軸の両方において光学素子を用いてもよいし、移動部8bを用いてもよい。
また、電極母材10における第1領域13及び第2領域14の数は、任意に変更することができる。例えば、電極母材10においては、第1領域13及び第2領域14の数を1つとしてもよい。或いは、電極母材10は、電極母材10の短手方向に配列された一対の第1領域13と、その一対の第1領域13の間に配置された単一の第2領域14と、を有していてもよい。
また、電極製造装置1は、3つ以上のアキューム機構を備えていてもよい。
さらに、電極製造装置1の構成要素と電極製造装置1Aの構成要素とは、互いに変換し、又は流用することができる。すなわち、一例として、電極製造装置1が巻取りロール27をさらに備えていてもよい。
[第2実施形態]
引き続いて、別の実施形態に係る電極製造装置について説明する。図8は、本実施形態に係る模式的な側面図である。図8に示される電極製造装置1Bは、第1実施形態と同様に電極母材10を切断することにより電極50を製造する。電極製造装置1Bは、供給ロール2と、一対のニップロール3と、第1吸着コンベア(第1吸着搬送部)31と、第2吸着コンベア(第2吸着搬送部)32と、を備えている。供給ロール2は、回転により電極母材10を連続的に繰り出す。一対のニップロール3は、供給ロール2から繰り出された電極母材10を挟み込んだ状態で回転することにより、電極母材10を引き動かす。
第1吸着コンベア31及び第2吸着コンベア32は、後述するように、電極母材10を吸着しながら搬送する。したがって、供給ロール2、ニップロール3、第1吸着コンベア31、及び、第2吸着コンベア32は、電極母材10を電極母材10の長手方向に搬送する。すなわち、供給ロール2、ニップロール3、第1吸着コンベア31、及び、第2吸着コンベア32は、電極母材10の長手方向に沿った搬送経路Pにより電極母材10を搬送する搬送部4である。なお、ここでは、ニップロール3は、電極母材10のうちの塗工領域である第2領域14のみを挟んで接触する。
上記のように搬送部4によって形成される搬送経路Pは、搬送経路Pの上流側から下流側に向けて順に配列された第1区間P1、第2区間P2、及び、第3区間P3を有する。電極製造装置1Bは、第1実施形態に係る電極製造装置1と同様に、第1切断部8及び第2切断部9を含む切断部7を備えている。ここでは、第2切断部9が第1区間P1に配置されており、第1切断部8が第2区間P2に配置されている。すなわち、ここでは、第1切断部8が、第2切断部9よりも搬送経路Pの下流側に設けられている。第1切断部8及び第2切断部9の構成は、第1実施形態と同様である。
図8及び図9に示されるように、第2切断部9は、ニップロール3を介して供給ロール2から供給された電極母材10の第2領域14を、第1区間P1において、機械的に切断する。より具体的には、第2切断部9の回転刃9bが、ローラR7,R8の回転により、電極母材10の長手方向に延びる第2切断線L2に沿って第2領域14を切断する。これにより、電極母材10の短手方向に配列された電極50同士が分割されように切り込みが形成される。また、第2切断部9の回転刃9cが、ローラR7,R8の回転により、電極母材10の短手方向に延びる第2切断線L2に沿って、第2領域14を切断する。これにより、電極母材10の長手方向に配列された電極50同士が分割されように切り込みが形成される。このとき、電極母材10は、第1領域13において連続している。
図8及び図10に示されるように、第1切断部8は、ニップロール3及び第2切断部9を介して供給ロール2から供給された電極母材10の第1領域13を、第2区間P2において、レーザ光Lの照射によって切断する。より具体的には、第1切断部8は、レーザ光Lを第1軸及び第2軸を含む平面内において走査することによって、第1切断線L1に沿ってレーザ光Lを走査し、第1領域13を切断する。ここでは、第1切断部8は、複数(ここでは8つ)の電極50のための第1領域13の切断を連続的に行う。これにより、電極母材10から電極50が切り出される(電極50が製造される)。なお、第1切断部8における切断により生じた電極母材10の端材10Cは、巻取りロール27により搬送経路Pから下方に分岐した経路により巻き取られる。
ここで、上述したように、電極製造装置1Bは、第1吸着コンベア31と第2吸着コンベア32とを備えている。図11は、図8に示された第1吸着コンベアを示す平面図である。図8,11に示されるように、第1吸着コンベア31は、搬送経路Pの第2区間P2に配置されている。ここでは、搬送経路Pに交差する方向に一対の第1吸着コンベア31が互いに略平行な状態で、且つ、互いに離間した状態で配置されている。第1吸着コンベア31の離間の間隔は、電極母材10の第1領域13bの幅に対応している。
したがって、それぞれの第1吸着コンベア31は、電極母材10の第2領域14のそれぞれに接触し、第2領域14のそれぞれを支持している。第1吸着コンベア31には、複数の吸着孔31hが設けられている。第1吸着コンベア31は、第2領域14に接触した状態において、吸着孔31hを用いて第2領域14を吸着する。これにより、第1吸着コンベア31は、第2区間P2において第2領域14を吸着しながら電極母材10を搬送する。
一方、第1吸着コンベア31は、電極母材10の第1領域13の下部には設けられていない。すなわち、第1吸着コンベア31は、電極母材10の厚さ方向からみて、第1領域13に重複していない。第1領域13は、第2区間P2においてレーザ光Lの照射範囲を含む。したがって、第1吸着コンベア31は、レーザ光Lの照射による第1領域13の切断に影響を及ぼすことがない。
図12は、図8に示された第2吸着コンベアを示す平面図である。図8,図12に示されるように、第2吸着コンベア32は、搬送経路Pの第3区間P3に配置されている。第2吸着コンベア32は、複数の吸着部32aと複数の支持部32bとを含む。吸着部32a及び支持部32bは、搬送経路Pに交差する方向に沿って交互に配列されている。ここでは、一対の支持部32bが、互いに略平行な状態で、且つ、互いに離間した状態で配置されている。そして、3つの吸着部32aが、一対の支持部32bの間、及び、支持部32bの両側のそれぞれに配置されている。支持部32bの離間の間隔は、第1領域13bの幅に対応している。また、支持部32bの幅は、第2領域14の幅に対応している。
したがって、吸着部32aのそれぞれは、電極母材10の第1領域13のそれぞれに接触し、第1領域13のそれぞれを支持している。また、支持部32bは、電極母材10の第2領域14のそれぞれに接触し、第2領域14のそれぞれを支持している。ただし、第3区間においては、電極母材10の切断が完了している。したがって、第1領域13は、電極50の未塗工領域53と端材10Cとに切り分けられており、第2領域14は、電極50の塗工領域54に切り分けられている。
吸着部32aには、複数の吸着孔32hが設けられている。吸着部32aは、第1領域13(未塗工領域53及び端材10C)に接触した状態において、吸着孔32hを用いて第1領域13を吸着する。これにより、第2吸着コンベア32は、第3区間P3において第1領域13を吸着しながら電極母材10(電極50)を搬送する。これにより、第2吸着コンベア32は、第3区間P3よりも上流側の第2区間P2において、第1領域13の厚さ方向の移動を規制する。すなわち、第2吸着コンベア32は、第2区間P2において、第1領域13を支持することなく、第1領域13の浮き上がり(厚さ方向の位置の変動)を抑制する。
以上説明した電極製造装置1Bによれば、電極製造装置1と同様に、電極母材10を搬送部4により搬送しながら切断部7により切断することによって、電極50を製造する。切断部7は、電極母材10における金属箔11が露出した第1領域13を切断する第1切断部8と、電極母材10における金属箔11上に活物質層12が形成された第2領域14を切断する第2切断部9と、を有する。特に、第1切断部8は、レーザ光Lの照射により第1領域13を切断し、第2切断部9は、機械的に第2領域14を切断する。金属の凝着が生じやすい第1領域13をレーザ光Lの照射により切断することで、金属の凝着が抑制される。よって、切断部7の頻繁なメンテナンスや交換作業が抑制され、電極50の製造コストが低減される。
また、電極製造装置1Bにおいては、第1切断部8が、第2切断部9よりも搬送経路Pの下流側に設けられている。このため、切断の態様を詳細に制御可能な第1切断部8を第2切断部9よりも下流側に設けることにより、第1切断部8によって第2切断部9での切断を補完することが可能となる。一例として、第2切断部9の切断によりバリが生じる場合、第1切断部8のレーザ光の照射を制御することにより、当該バリを除去するようにすることが可能である。
また、電極製造装置1Bにおいては、搬送経路Pが、上流側から下流側に向けて順に配列された第1区間P1及び第2区間P2を有する。また、第1切断部8は、第2区間P2において第1領域13を切断し、第2切断部9は、第1区間P1において電極母材10の第2領域14を切断する。そして、搬送部4は、第2区間P2において第2領域14を吸着しながら電極母材10を搬送する第1吸着コンベア31を有する。このため、第2区間P2において、レーザ光Lの照射範囲を含む第1領域13を支持することなく電極母材10を搬送することができる。
さらに、電極製造装置1Bにおいては、搬送経路Pが、第2区間P2よりも搬送経路Pの下流側の第3区間P3をさらに有する。そして、搬送部4は、第3区間P3において第1領域13を吸着しながら電極母材10を搬送する第2吸着コンベア32を有している。このため、第2区間P2において、レーザ光Lの照射範囲を含む第1領域13を支持することなく、且つ、第1領域13の浮き上がり(集光位置ずれ)を抑制しながら、電極母材10を搬送することができる。
以上の実施形態は、本発明に係る電極製造装置の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明に係る電極製造装置は、上記の電極製造装置1Bに限定されず、任意に変更可能である。
例えば、電極製造装置1Bにおいても、図示しない制御部によって、第2切断部9のローラR7の回転数に基づいて第1切断部8における第1領域13の切断(タブ55の打ち抜き)軌跡を算出し、その算出結果に基づいて第1切断部8におけるレーザ光Lの照射位置を調整してもよい。
また、電極製造装置1Bにおいても、第2切断部9は、ロータリーダイカッター以外のものであってもよい。第2切断部9は、第2領域14の機械的な切断を行う任意の装置とすることができる。任意の装置を単独、又は複数の切断装置の組み合わせであってもよい。例えば、第2切断部9は、電極母材10の搬送方向に移動しながら上下動し、プレスカットする打ち抜き型であってもよい。
また、電極製造装置1Bにおいても、第1切断部8におけるレーザ光Lの照射範囲(加工範囲)に応じて、第1切断部8が複数の出力部8aを有していてもよい。また、第1切断部8におけるレーザ光Lの走査は、第1軸及び第2軸の両方において光学素子を用いてもよいし、移動部8bを用いてもよい。
また、電極母材10における第1領域13及び第2領域14の数は、任意に変更することができる。例えば、電極母材10においては、第1領域13及び第2領域14の数を1つとしてもよい。或いは、電極母材10は、電極母材10の短手方向に配列された一対の第1領域13と、その一対の第1領域13の間に配置された単一の第2領域14と、を有していてもよい。
また、電極製造装置1Bにおいても、第1切断部8は、レーザ光Lに限らず、電子ビームや収束イオンビームなどの他の高エネルギービームを用いた切断手段とすることもできる。
さらに、電極製造装置1Bの構成要素と、第1実施形態に係る電極製造装置1,1Aの構成要素とは、互いに変換し、又は流用することができる。
1,1A…電極製造装置、4…搬送部、7…切断部、8…第1切断部、9…第2切断部(ロータリーダイカッター)、10,10A,10B…電極母材、10C…端材、11…金属箔、12…活物質層、13,13a,13b…第1領域、14…第2領域、21…吸着テーブル(規制部)、27…巻取りロール(端材巻取り部)、31…第1吸着コンベア(第1吸着搬送部)、32…第2吸着コンベア(第2吸着搬送部)、50…電極、L…レーザ光、P…搬送経路、P1…第1区間、P2…第2区間。

Claims (11)

  1. 金属箔と前記金属箔上に形成された活物質層とを含む長尺状の電極母材を切断することによって電極を製造する電極製造装置であって、
    前記電極母材の長手方向に沿った搬送経路により前記電極母材を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されている状態の前記電極母材を切断する切断部と、を備え、
    前記電極母材は、前記金属箔が露出した第1領域と、前記金属箔上に前記活物質層が形成された第2領域と、を有し、
    前記切断部は、高エネルギービームの照射により前記第1領域を切断する第1切断部と、機械的に前記第2領域を切断する第2切断部と、を有する、
    電極製造装置。
  2. 前記第2切断部は、前記第1切断部よりも前記搬送経路の下流側に設けられている、
    請求項1に記載の電極製造装置。
  3. 前記搬送経路は、前後に一対のアキューム機構が配置され、前記電極母材を間欠的に搬送可能な第1区間と、前記第1区間よりも下流側において前記電極母材を搬送する第2区間と、を有し、
    前記第1切断部は、前記第1区間において前記第1領域を切断し、
    前記第2切断部は、前記第2区間において前記第2領域を切断する、
    請求項2に記載の電極製造装置。
  4. 前記第1区間に配置され、一時的に停止した状態の前記電極母材の前記第1領域の厚さ方向の動きを規制する規制部をさらに備える、
    請求項3に記載の電極製造装置。
  5. 前記規制部は、前記第1領域を吸着することにより前記第1領域の動きを規制する、
    請求項4に記載の電極製造装置。
  6. 前記第2区間においては、前記電極母材が連続的に搬送され、
    前記第2切断部は、ロータリーダイカッターを含む、
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の電極製造装置。
  7. 前記第1切断部における切断により生じた前記電極母材の端材を、前記第1切断部と前記第2切断部との間において前記搬送経路から下方に分岐した経路により巻き取る端材巻取り部をさらに備える、
    請求項2〜6のいずれか一項に記載の電極製造装置。
  8. 前記第1切断部は、前記第2切断部よりも前記搬送経路の下流側に設けられている、
    請求項1に記載の電極製造装置。
  9. 前記搬送経路は、前記搬送経路の上流側から下流側に向けて順に配列された第1区間及び第2区間を有し、
    前記第1切断部は、前記第2区間において前記第1領域を切断し、
    前記第2切断部は、前記第1区間において前記第2領域を切断し、
    前記搬送部は、前記第2区間において前記第2領域を吸着しながら前記電極母材を搬送する第1吸着搬送部を有する、
    請求項8に記載の電極製造装置。
  10. 前記搬送経路は、前記第2区間よりも前記搬送経路の下流側の第3区間をさらに有し、
    前記搬送部は、前記第3区間において前記第1領域を吸着しながら前記電極母材を搬送する第2吸着搬送部を有する、
    請求項9に記載の電極製造装置。
  11. 前記電極母材は、前記電極母材の短手方向に配列された複数の前記電極を含み、
    前記第2切断部は、複数の前記電極のための第2領域を前記短手方向に沿って一括して切断する、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の電極製造装置。
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