JP6776809B2 - シフトレンジ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトレンジ制御装置に関する。
従来、運転者からのシフトレンジ切替要求に応じてモータを制御することでシフトレンジを切り替えるシフトレンジ切替装置が知られている。例えば特許文献1では、モータの回転を減速して伝達する減速機構の回転軸に嵌合連結された出力軸の回転角を検出する出力軸センサが設けられている。
特許第4385768号
特許文献1では、出力軸センサとして、回転角に応じた出力電圧がリニアに変化するポテンショメータ、または、各レンジに対応する回転角範囲でオンするスイッチが例示されている。ここで、各レンジに対応する回転角範囲でオンするスイッチを出力軸センサに用い、スイッチの出力に基づいてモータの目標位置を設定する場合、摩耗粉や電気ノイズ等の影響によりエッジが適切に検出されないと、モータを適切に制御することができず、正常なレンジ切り替えができなくなる虞がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、要求シフトレンジに応じたモータ角度目標値を適切に設定可能であるシフトレンジ制御装置を提供することにある。
本発明のシフトレンジ制御装置は、モータ(10)の駆動を制御することで、シフトレンジを切り替える。
シフトレンジ制御装置は、目標角度設定部(53)、および、駆動制御部(55)を備える。
目標角度設定部は、出力軸センサ(16)からスイッチ(161〜164)に応じた信号である出力軸信号を取得し、要求シフトレンジに応じたモータ角度目標値を、それぞれの出力軸信号に応じて補正可能である。出力軸センサは(16)、モータの駆動が伝達される出力軸(15)のシフトレンジに応じた回転位置にてオンオフされる複数のスイッチを有する。
駆動制御部は、モータ角度目標値に基づき、モータの駆動を制御する。
出力軸信号の立ち上がり、または、立ち下がりを、エッジとする。
目標角度設定部は、それぞれの出力軸信号について、出力軸信号に応じた検出範囲内にて、正規数のエッジが検出された場合、エッジの検出タイミングにおけるモータの回転角度であるモータ角度に基づき、補正後モータ角度目標値を演算する。また、出力軸信号に応じた検出範囲内にて正規数よりも多いエッジが検出された場合、または、検出範囲外にてエッジが検出された場合、当該出力軸信号に基づくモータ角度目標値の補正を無効にする。
本発明では、出力軸センサが複数のスイッチを有しており、それぞれのスイッチからの信号である出力軸信号に基づいてモータ角度目標値を補正可能であるので、少なくとも1つの信号が正常であれば、モータ角度目標値を適切に補正することができる。
また、正規数より多いエッジが検出された場合、または、検出範囲外にてエッジが検出された場合、当該信号には、ノイズやチャタリングが生じている虞があるので、当該信号に基づくモータ角度目標値の補正を無効にする。これにより、ノイズやチャタリングによるモータ角度目標値の誤補正を防ぐことができる。
本発明の一実施形態によるシフトバイワイヤシステムを示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるシフトバイワイヤシステムを示す概略構成図である。 本発明の一実施形態による出力軸の角度と出力軸センサのスイッチのオンオフ作動との関係を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態によるモータおよびモータドライバを示す回路図である。 本発明の一実施形態によるシフトレンジ制御装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による目標速度設定を説明する説明図である。 本発明の一実施形態によるFFデューティを説明する説明図である。 本発明の一実施形態による出力軸信号とレンジ判定を説明する図である。 本発明の一実施形態による駆動制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態によるフィードバック制御を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態による目標補正処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態による補正値演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態による駆動制御処理を説明するタイムチャートである。
以下、本発明によるシフトレンジ制御装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態によるシフトレンジ制御装置を図1〜図13に示す。
図1および図2に示すように、シフトバイワイヤシステム1は、モータ10、シフトレンジ切替機構20、パーキングロック機構30、および、シフトレンジ制御装置40等を備える。
モータ10は、図示しない車両に搭載されるバッテリ45(図4参照。)から電力が供給されることで回転し、シフトレンジ切替機構20の駆動源として機能する。モータ10は、フィードバック制御により電流の大きさを変更可能であって、かつ、相ごとに指令を変更可能なものが用いられる。本実施形態のモータ10は、永久磁石式のDCブラシレスモータである。図4に示すように、モータ10は、2組の巻線組11、12を有する。第1巻線組11は、U1コイル111、V1コイル112、および、W1コイル113を有する。第2巻線組12は、U2コイル121、V2コイル122、および、W2コイル123を有する。
図2に示すように、エンコーダ13は、モータ10の図示しないロータの回転位置を検出する。エンコーダ13は、例えば磁気式のロータリーエンコーダであって、ロータと一体に回転する磁石と、磁気検出用のホールIC等により構成される。エンコーダ13は、ロータの回転に同期して、所定角度ごとにA相およびB相のパルス信号を出力する。
減速機14は、モータ10のモータ軸105(図8参照)と出力軸15との間に設けられ、モータ10の回転を減速して出力軸15に出力する。これにより、モータ10の回転がシフトレンジ切替機構20に伝達される。
出力軸15には、出力軸15の回転位置を検出する出力軸センサ16が設けられる。出力軸センサ16は、いずれも接点式のスイッチであるスイッチ161〜164を有する。スイッチ161、162はPレンジであることを検出するものであり、スイッチ163、164はPレンジ以外のレンジであるNotPレンジを検出するものである。すなわち本実施形態では、Pレンジを検出する信号、および、NotPレンジを検出する信号が、それぞれ二重系になっている。
以下、スイッチ161のオンオフに応じた信号を信号P1、スイッチ162のオンオフに応じた信号を信号P2、スイッチ163のオンオフに応じた信号を信号NP1、スイッチ164のオンオフに応じた信号を信号NP2とする。また、図2中、スイッチ161を「P1_SW」、スイッチ162を「P2_SW」、スイッチ163を「NP1_SW」、スイッチ164を「NP2_SW」と記載した。
図3に示すように、スイッチ161、162は、出力軸15がPレンジに対応する角度A_Pにてオンオフが切り替わるスイッチである。NP1スイッチ163およびNP2スイッチ164は、出力軸15がPレンジ以外のレンジであるNotPレンジに対応する角度A_NPにてオンオフが切り替わるスイッチである。
シフトレンジをPレンジからNotPレンジに切り替えるとき、出力軸15が角度A_Pとなる時刻t1にて、信号P1、P2がオンからオフに切り替わり、角度A_NPとなる時刻t2にて、信号NP1、NP2がオフからオンに切り替わる。
信号P1、P2、NP1、NP2は、シフトレンジ制御装置40に出力される。これにより、シフトレンジ制御装置40では、信号P1、P2、NP1、NP2のオンオフ状態により、現在のシフトレンジを検出可能である。
検出誤差等を無視すれば、信号P1、P2は同様の信号であるので、適宜まとめて「信号P」とする。同様に、信号NP1、NP2を、適宜まとめて「信号NP」とする。
図1に示すように、シフトレンジ切替機構20は、ディテントプレート21、および、ディテントスプリング25等を有し、減速機14から出力された回転駆動力を、マニュアルバルブ28、および、パーキングロック機構30へ伝達する。
ディテントプレート21は、出力軸15に固定され、モータ10により駆動される。本実施形態では、ディテントプレート21がディテントスプリング25の基部から離れる方向を正回転方向、基部に近づく方向を逆回転方向とする。
ディテントプレート21には、出力軸15と平行に突出するピン24が設けられる。ピン24は、マニュアルバルブ28と接続される。ディテントプレート21がモータ10によって駆動されることで、マニュアルバルブ28は軸方向に往復移動する。すなわち、シフトレンジ切替機構20は、モータ10の回転運動を直線運動に変換してマニュアルバルブ28に伝達する。マニュアルバルブ28は、バルブボディ29に設けられる。マニュアルバルブ28が軸方向に往復移動することで、図示しない油圧クラッチへの油圧供給路が切り替えられ、油圧クラッチの係合状態が切り替わることでシフトレンジが変更される。
ディテントプレート21のディテントスプリング25側には、2つの凹部22、23が設けられる。本実施形態では、ディテントスプリング25の基部に近い側を凹部22、遠い側を凹部23とする。本実施形態では、凹部22がPレンジ以外のNotPレンジに対応し、凹部23がPレンジに対応する。
ディテントスプリング25は、弾性変形可能な板状部材であり、先端にディテントローラ26が設けられる。ディテントスプリング25は、ディテントローラ26をディテントプレート21の回動中心側に付勢する。ディテントプレート21に所定以上の回転力が加わると、ディテントスプリング25が弾性変形し、ディテントローラ26が凹部22、23を移動する。ディテントローラ26が凹部22、23のいずれかに嵌まり込むことで、ディテントプレート21の揺動が規制され、マニュアルバルブ28の軸方向位置、および、パーキングロック機構30の状態が決定され、自動変速機5のシフトレンジが固定される。ディテントローラ26は、シフトレンジがNotPレンジのとき、凹部22に嵌まり込み、Pレンジのとき、凹部23に嵌まり込む。
パーキングロック機構30は、パーキングロッド31、円錐体32、パーキングロックポール33、軸部34、および、パーキングギア35を有する。
パーキングロッド31は、略L字形状に形成され、一端311側がディテントプレート21に固定される。パーキングロッド31の他端312側には、円錐体32が設けられる。円錐体32は、他端312側にいくほど縮径するように形成される。ディテントプレート21が逆回転方向に揺動すると、円錐体32がP方向に移動する。
パーキングロックポール33は、円錐体32の円錐面と当接し、軸部34を中心に揺動可能に設けられる、パーキングロックポール33のパーキングギア35側には、パーキングギア35と噛み合い可能な凸部331が設けられる。ディテントプレート21が逆回転方向に回転し、円錐体32がP方向に移動すると、パーキングロックポール33が押し上げられ、凸部331とパーキングギア35とが噛み合う。一方、ディテントプレート21が正回転方向に回転し、円錐体32がNotP方向に移動すると、凸部331とパーキングギア35との噛み合いが解除される。
パーキングギア35は、図示しない車軸に設けられ、パーキングロックポール33の凸部331と噛み合い可能に設けられる。パーキングギア35と凸部331とが噛み合うと、車軸の回転が規制される。シフトレンジがNotPレンジのとき、パーキングギア35はパーキングロックポール33によりロックされず、車軸の回転は、パーキングロック機構30により妨げられない。また、シフトレンジがPレンジのとき、パーキングギア35はパーキングロックポール33によってロックされ、車軸の回転が規制される。
図2および図4に示すように、シフトレンジ制御装置40は、モータドライバ41、42、および、ECU50等を有する。
モータドライバ41は、第1巻線組11の通電を切り替える3相インバータであって、スイッチング素子411〜416がブリッジ接続される。対になるU相のスイッチング素子411、414の接続点には、U1コイル111の一端が接続される。対になるV相のスイッチング素子412、415の接続点には、V1コイル112の一端が接続される。対になるW相のスイッチング素子413、416の接続点には、W1コイル113の一端が接続される。コイル111〜113の他端は、結線部115で結線される。
モータドライバ42は、第2巻線組12の通電を切り替える3相インバータであって、スイッチング素子421〜426がブリッジ接続される。対になるU相のスイッチング素子421、424の接続点には、U2コイル121の一端が接続される。対になるV相のスイッチング素子422、425の接続点には、V2コイル122の一端が接続される。対になるW相のスイッチング素子423、426の接続点には、W2コイル123の一端が接続される。コイル121〜123の他端は、結線部125で結線される。
本実施形態のスイッチング素子411〜416、421〜426は、MOSFETであるが、IGBT等の他の素子を用いてもよい。
モータドライバ41とバッテリ45との間には、モータリレー46が設けられる。モータドライバ42とバッテリ45との間には、モータリレー47が設けられる。モータリレー46、47は、イグニッションスイッチ等である始動スイッチがオンされているときにオンされ、モータ10側へ電力が供給される。また、モータリレー46、47は、始動スイッチがオフされているときにオフされ、モータ10側への電力の供給が遮断される。
バッテリ45の高電位側には、バッテリ電圧Vを検出する電圧センサ48が設けられる。
また、モータドライバ41、42には、モータ電流Imを検出する図示しない電流センサが設けられる。
ECU50は、スイッチング素子411〜416、421〜426のオンオフ作動を制御することで、モータ10の駆動を制御する。また、ECU50は、車速、アクセル開度、および、ドライバ要求シフトレンジ等に基づき、変速用油圧制御ソレノイド6の駆動を制御する。変速用油圧制御ソレノイド6を制御することで、変速段が制御される。変速用油圧制御ソレノイド6は、変速段数等に応じた本数が設けられる。本実施形態では、1つのECU50がモータ10およびソレノイド6の駆動を制御するが、モータ10を制御するモータ制御用のモータECUと、ソレノイド制御用のAT−ECUとを分けてもよい。以下、モータ10の駆動制御を中心に説明する。
図5に示すように、ECU50は、角度演算部51、速度演算部52、目標角度設定部53、および、駆動制御部55等を備え、マイコン等を主体として構成される。ECU50における各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
角度演算部51は、エンコーダ13から出力されるA相およびB相のパルスに基づき、エンコーダ13のカウント値である実カウント値Cenを演算する。実カウント値Cenは、モータ10の実際の機械角および電気角に応じた値である。本実施形態では、実カウント値Cenを「実角度」とする。
速度演算部52は、実カウント値Cenに基づき、モータ10の回転速度であるモータ速度Mspを演算する。
目標角度設定部53は、図示しないシフトレバー等の操作により入力されるドライバ要求シフトレンジに応じた目標カウント値Cen*を設定する。目標角度設定部53における目標カウント値Cen*の設定および補正については、後述する。
駆動制御部55は、フィードバック制御部60、固定相通電制御部70、および、切替制御部75を有し、目標カウント値Cen*に基づき、モータ10の駆動制御に係る駆動信号を生成する。
フィードバック制御部60は、角度偏差演算部61、目標速度設定部62、フィードバック値設定部63、速度偏差演算部64、制御器65、フィードフォワード補正値演算部66、フィードフォワード項補正部67、電圧補正部68、および、PWM信号生成部69を有する。以下適宜、フィードバックを「FB」、フィードフォワードを「FF」と記載する。
角度偏差演算部61は、目標カウント値Cen*と実カウント値Cenとの差を演算する。以下、目標カウント値Cen*と実カウント値Cenと差の絶対値を角度偏差eとする。
目標速度設定部62は、角度偏差eに基づき、モータ10の目標速度である目標モータ速度Msp*を演算する。目標モータ速度Msp*は、例えば図6に示すマップに基づき、角度偏差eが所定値ea以下の場合、角度偏差eが大きいほど大きくなるように設定され、角度偏差eが所定値eaより大きい場合、所定の最大値とする。また、目標モータ速度Msp*は、バッテリ電圧Vが大きくなるほど大きくなるように設定される。
FB値設定部63は、モータ10の速度状態に応じ、フィードバックする速度フィードバック値Msp_fbを設定する。
本実施形態では、モータ10の速度状態を、加速状態、定常状態、または、減速状態とする。また、速度状態に応じた速度モードとして、加速状態を「モード1」、定常状態を「モード2」、減速状態を「モード3」とする。また、後述の固定相通電を行っている状態を「モード4」、通電オフ状態を「モード0」とする。以下適宜、各モードに対応する状態を、「制御状態」とする。
FB値設定部63は、モータ10の速度状態がモード2またはモード3、すなわち定常状態または減速状態のとき、モータ速度Mspの位相を進ませる位相進み補償を行い、速度位相進み値Msp_plを速度フィードバック値Msp_fbとする。また、FB値設定部63は、モータ10の速度状態がモード1、すなわち加速状態のとき、位相進み補償を行わず、モータ速度Mspを速度フィードバック値Msp_fbとする。速度位相進み値Msp_plについても、「モータ速度」の概念に含まれるものとする。
速度偏差演算部64は、目標モータ速度Msp*と速度フィードバック値Msp_fbとの速度偏差ΔMspを演算する。
制御器65は、目標モータ速度Msp*と速度フィードバック値Msp_fbとを一致させるべく、速度偏差ΔMspが0となるように、例えばP制御やPI制御等により、FBデューティD_fbを演算する。
FF補正値演算部66は、モータ10の速度状態に応じたFFデューティD_ffを演算する。
加速状態のFFデューティD_ffは、図7(a)に示すマップ等に基づいて演算される最大加速デューティであって、モータ速度Mspが大きくなるほど大きくなる。本実施形態では、モータ速度Mspが目標モータ速度Msp*以上となるまでの間、最大デューティとなるように、FFデューティD_ffが演算される。
定常状態のFFデューティD_ffは、図7(b)に示すマップ等に基づいて演算される速度維持デューティとする。速度維持デューティは、無負荷時にモータ速度Mspを維持するためのデューティであって、モータ速度Mspが大きくなるほど大きくなる。
減速状態のFFデューティD_ffは、図7(c)に示すマップ等に基づいて演算される減速補正デューティとする。減速補正デューティは、目標モータ速度Msp*を実現するための補正デューティである。減速補正デューティは、モータ10が正方向に回転している場合は負の値であって、モータ速度Mspが大きくなるほど小さくなる。すなわち、減速補正デューティは、モータ速度Mspが大きくなるほど、絶対値としては大きい値となる。
なお、図7は、モータ10が正方向に回転している場合であって、モータ10が負方向に回転する場合、FFデューティD_ffの値の正負を反転させる。本実施形態では、モータ速度Mspに基づいてFFデューティD_ffを演算するものとして説明したが、モータ速度Mspに替えて、目標モータ速度Msp*に基づいてFFデューティD_ffを演算してもよい。
FF項補正部67は、FBデューティD_fbをFFデューティD_ffで補正し、デューティ指令値を演算する。本実施形態のFF項補正部67は加算器であって、FBデューティD_fbにFFデューティD_ffを加算し、デューティ指令値Dを演算する。
電圧補正部68は、バッテリ電圧Vに基づき、デューティ指令値Dを補正する。以下、電圧補正後の値を、「デューティ指令値」とする。
PWM信号生成部69は、デューティ指令値および実カウント値Cenに基づき、スイッチング素子411〜416、421〜426のスイッチングに係る指令信号を生成する。また、モータ電流Imが電流制限値Im_maxを超えないように指令信号を調整する。
本実施形態では、120°通電による矩形波制御により、モータ10の駆動を制御する。120°通電による矩形波制御では、第1相の高電位側のスイッチング素子と、第2相の低電位側のスイッチング素子をオンする。また、第1相および第2相の組み合わせを電気角60°ごとに入れ替えていくことで、通電相が切り替わる。これにより、巻線組11、12に回転磁界が発生し、モータ10が回転する。本実施形態では、出力軸15を正回転方向に回転させるときのモータ10の回転方向を正方向とする。
固定相通電制御部70は、固定相通電制御を行う。固定相通電制御は、モータ10の回転を停止させるための制御であって、電気角に応じた固定相を選択し、選択された固定相の所定方向に電流が流れるように、スイッチング素子411〜416、421〜426を制御する。これにより、励磁相が固定される。励磁相が固定されると、モータ10は、励磁相に応じた所定の電気角にて停止する。固定相通電制御部70は、現在のロータ位置から最も近い電気角でモータ10を停止させるように、実カウント値Cenに基づいて固定相および通電方向を選択する。
固定相通電制御は、角度偏差eが角度判定閾値e_th以下となったときに行われる制御である。したがって、固定相通電制御が行われているとき、実カウント値Cenと目標カウント値Cen*とが概ね一致しているとみなせる。そのため、現在のロータ位置から最も近い停止可能な電気角で停止させることで、目標カウント値Cen*と略一致する箇所でモータ10を停止させることができる。厳密にいえば、目標カウント値Cen*に対応する電気角と、固定相通電制御にてモータ10を停止させる電気角とでは、最大でモータ分解能分のずれが生じるが、減速機14の減速比が大きければ、出力軸15の停止位置のずれは小さいため、差し支えない。
切替制御部75は、モータ10の制御状態を切り替える。特に、本実施形態では、切替制御部75は、角度偏差eに基づき、フィードバック制御とするか、固定相通電制御とするかを切り替える。
切替制御部75は、制御状態に応じた駆動信号をモータドライバ41、42に出力する。これにより、モータ10の駆動が制御される。
ここで、モータ10、出力軸15、および、ディテントプレート21の関係を図8に示す。図8では、(a)信号P1、(b)が信号P2、(c)が信号NP1、(d)が信号NP2、(e)が出力軸センサ16からの信号に基づくレンジ判定を示す。また、図8(f)は、モータ10の回転に伴うディテントローラ26の移動を説明する模式図である。図8では、PレンジからNotPレンジに切り替える場合を例に説明する。
図8(f)においては、モータ10が回転することで、実線で示す状態から二点鎖線で示す状態へとディテントローラ26がディテントプレート21の凹部22、23間の山を乗り越え、凹部22に嵌まり込む状態を模式的に示している。図8においては、モータ10および出力軸15の回転方向を、紙面左右方向として説明する。また、図8では、出力軸15と減速機14とが一体となっており、モータ軸105が減速機14の遊びの範囲で移動可能であるものとして記載しているが、モータ軸105と減速機14とが一体となっており、減速機14と出力軸15との間に「遊び」が存在しているように構成しても差し支えない。また、実際にはモータ10の回転により、出力軸15およびディテントプレート21が回転することで、ディテントローラ26が移動するが、ここでは、説明を簡略化するため、モータ10の駆動により、ディテントローラ26が移動するものとして説明する。
図8(a)〜(d)に示すように、モータ10の回転に伴って出力軸15が回転すると、出力軸角度が角度A_Pにて、信号P1、P2がオンからオフに切り替わり、角度A_NPにて、信号NP1、NP2がオフからオンに切り替わる。図8では、信号P1、P2が同時にオンからオフに切り替わるものとして記載しているが、実際には、検出誤差等に応じ、オンオフ切り替えのタイミングがずれる「エッジばらつき」が生じる。信号NP1、NP2についても同様である。
図8(e)に示すように、ECU50は、信号P1、P2がオンであるとき、シフトレンジがPレンジであると判定し、信号NP1、NP2がオンであるとき、シフトレンジがNotPレンジであると判定する。また、信号P1、P2、NP1、NP2が全てオフの区間は、レンジ不定とする。
図8(f)に示すように、モータ軸105と出力軸15との間には、減速機14が設けられており、モータ軸105と出力軸15との間には、ギアバックラッシュを含む「遊び」が存在している。また、本実施形態のモータ10は、DCブラシレスモータであるので、モータ10への通電が停止されているとき、コギングトルク等の影響により、遊びの範囲内にてモータ軸105が回転し、モータ軸105と減速機14とが離間することがある。
また、矢印Ygで示すように、モータ軸105と減速機14とが離間している状態にてモータ10が回転する場合、モータ軸105と減速機14とが当接するまでの間、モータ10は空走状態となり、モータ10の回転は、出力軸15側へ伝達されない。
ところで、モータ10への通電をオフしている状態からシフトレンジを切り替えるべく通電を開始したとき、モータ軸105が「遊び」の範囲内のどの位置にあるかを特定することができない。また、モータ軸105と減速機14とが当接している状態からモータ10を回転させる場合と比較し、ガタ空走区間の分、モータ10を余分に回転させる必要がある。
そこで本実施形態では、目標角度設定部53は、信号P1、P2、NP1、NP2のエッジを検出したタイミングの実カウント値Cenに基づき、目標カウント値Cen*を設定している。
目標値設定処理を含む駆動制御処理を図9〜図12に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、イグニッションスイッチ等である始動スイッチがオンされているとき、ECU50にて所定の周期で実行される。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。他のステップについても同様である。
最初のS101では、ECU50は、ドライバにより図示しないシフトレバーが操作され、ドライバ要求シフトレンジがPレンジからNotPレンジ、または、NotPレンジからPレンジに変化したか否かを判断する。ドライバ要求シフトレンジがPレンジからNotPレンジ、または、NotPレンジからPレンジに変化していないと判断された場合(S101:NO)、S103へ移行する。ドライバ要求シフトレンジがPレンジからNotPレンジ、または、NotPレンジからPレンジに変化したと判断された場合(S101:YES)、S102へ移行する。
S102では、目標角度設定部53は、目標カウント値Cen*をデフォルト値Cen*_dfとする。デフォルト値Cen*_dfは、凹部22、23間の角度に応じた値である。
S103では、ECU50は、モータ10への通電フラグをオンにする。通電フラグのオンオフ処理は、切替制御部75にて行ってもよいし、切替制御部75とは別途に行ってもよい。
S104では、切替制御部75は、通電フラグがオンされているか否かを判断する。通電フラグがオフであると判断された場合(S104:NO)、S105へ移行する。通電フラグがオンされていると判断された場合(S104:YES)、S200の目標角度補正処理に移行する。目標角度補正処理は、図11および図12に基づいて後述する。
S105では、ECU50は、後述する各種タイマ、フラグ類をリセットする。
S200に続いて移行するS106では、目標カウント値Cen*が信号異常時目標値Cen*_errか否かを判断する。目標カウント値Cen*が信号異常時目標値Cen*_errであると判断された場合(S106:YES)、S107へ移行する。S107およびS108の処理については、後述する。目標カウント値Cen*が信号異常時目標値Cen*_errではないと判断された場合、S109へ移行する。
S109では、切替制御部75は、目標カウント値Cen*と実カウント値Cenとの差である角度偏差eが、角度判定閾値e_thより大きいか否かを判断する。ここで用いられる目標カウント値Cen*は、デフォルト値Cen*_df、または、補正後目標カウント値Cen*_#である。本実施形態では、角度偏差eが「目標角度と実角度との差分値」に対応する。角度判定閾値e_thは、0に近い所定値(例えば機械角で0.5°)に応じたカウント数に設定される。角度偏差eが角度判定閾値e_th以下であると判断された場合(S109:NO)、S110へ移行する。角度偏差eが角度判定閾値e_thより大きいと判断された場合(S109:YES)、S300へ移行する。
S300では、切替制御部75は、モータ10の制御状態として、フィードバック制御を選択する。すなわち、角度偏差eが角度判定閾値e_thより大きい場合、モータ10は、モータ位置およびモータ速度をフィードバックするフィードバック制御により制御される。
フィードバック制御を説明するサブフローを図10に示す。なお、通電フラグがオンされた直後は、モータ10の速度状態をモード1(加速状態)に設定する。
S301では、目標速度設定部62は、角度偏差eおよびバッテリ電圧Vに基づき、目標モータ速度Msp*を設定する。
S302では、フィードバック制御部60は、現在の速度状態がモード1か否かを判断する。現在の速度状態がモード1ではないと判断された場合(S302:NO)、S304へ移行する。速度状態がモード1であると判断された場合(S302:YES)、S303へ移行する。
S303では、フィードバック制御部60は、モータ速度Mspが目標モータ速度Msp*より大きいか否かを判断する。モータ速度Mspが目標モータ速度Msp*以下であると判断された場合(S303:NO)、S306へ移行し、速度状態としてモード1(加速)を維持する。モータ速度Mspが目標モータ速度Msp*より大きいと判断された場合(S303:YES)、S307へ移行し、速度状態をモード1(加速)からモード2(定常)に切り替える。
現在の速度状態がモード1ではないと判断された場合(S303:NO)に移行するS304では、フィードバック制御部60は、現在の速度状態がモード2か否かを判断する。現在の速度状態がモード2ではないと判断された場合(S304:NO)、すなわち現在の速度状態がモード3の場合、S308へ移行し、速度状態としてモード3(減速)を維持する。現在の速度状態がモード2であると判断された場合(S304:YES)、S305へ移行する。
S305では、フィードバック制御部60は、目標モータ速度の今回値が、目標モータ速度Msp*の前回値より小さいか否かを判断する。図中、目標モータ速度の今回値をMsp*(n)、前回値をMsp*(n−1)と記載した。目標モータ速度の今回値Msp*(n)が、前回値Msp*(n−1)以上であると判断された場合(S305:NO)、S307へ移行し、速度状態としてモード2(定常)を維持する。目標モータ速度の今回値Msp*(n)が、前回値Msp*(n−1)より小さいと判断された場合(S305:YES)、S308へ移行し、速度状態をモード2(定常)からモード3(減速)に切り替える。
S306〜S308に続いて移行するS309では、フィードバック制御部60は、モータ10の速度状態がモード1か否かを判断する。速度状態がモード1であると判断された場合(S309:YES)、S310へ移行する。速度状態がモード1ではないと判断された場合(S309:NO)、すなわち速度状態がモード2またはモード3である場合、S311へ移行する。
S310では、FB値設定部63は、モータ速度Mspを速度フィードバック値Msp_fbとして、速度偏差演算部64に出力する。
S311では、FB値設定部63は、位相進み補償値Msp_plを速度フィードバック値Msp_fbとして、速度偏差演算部64に出力する。
S312では、制御器65は、FBデューティD_fbを演算する。
S313では、FF補正値演算部66は、速度状態に応じたFFデューティD_ffを演算する。
S314では、FF項補正部67は、FBデューティD_fbとFFデューティD_ffとを加算し、デューティ指令値Dを演算する。
S315では、PWM信号生成部69は、電圧補正されたデューティ指令値Dに基づき、PWM信号を生成する。生成されたPWM信号に基づいてスイッチング素子411〜416、421〜426のオンオフ作動を制御することで、モータ10の駆動が制御される。
なお、速度状態の判別は、例えばモータ速度Mspの微分値を用いる等、どのように判別してもよい。
図9に戻り、角度偏差eが角度判定閾値e_th以下であると判断された場合(S109:NO)に移行するS110では、切替制御部75は固定相通電制御の継続時間を計時するタイマのカウント値であるタイマ値Tcをインクリメントする。
S111では、切替制御部75は、タイマ値Tcが継続時間判定閾値Tthより小さいか否かを判断する。継続時間判定閾値Tthは、固定相通電制御を継続する通電継続時間Ta(例えば100ms)に応じて設定される値である。タイマ値Tcが継続時間判定閾値Tthより小さいと判断された場合(S111:YES)、S112へ移行する。タイマ値Tcが継続時間判定閾値Tth以上であると判断された場合、S113へ移行する。
固定相通電制御を開始してから通電継続時間Taが経過していない場合に移行するS112では、切替制御部75は、モータ10の制御状態として、固定相通電制御を選択する。
固定相通電制御を開始してから通電継続時間が経過した場合、または、後述の電流制限制御を開始してから制限継続時間Tsが経過した場合に移行するS113では、切替制御部75は、モータ10の制御状態を通電オフ制御とする。通電オフ制御では、モータドライバ41、42の全てのスイッチング素子411〜416、421〜426をオフする信号をモータドライバ41、42に出力し、スイッチング素子411〜416、421〜426をオフにする。これにより、通電オフ制御時には、モータ10側へ電力が供給されない。なお、モータリレー46、47は、始動スイッチがオンされている間は、オンが継続されるので、通電オフ制御中もモータリレー46、47はオンされている。
また、ECU50は、通電フラグをオフにする。
目標補正処理を図11および図12に基づいて説明する。以下、記号「#」は、P1、P2、NP1、NP2のいずれかに対応するものであることを意味する。
S201では、目標角度設定部53は、信号P1に基づく補正値演算を行う。
S202では、目標角度設定部53は、信号P2に基づく補正値演算を行う。
S203では、目標角度設定部53は、信号NP1に基づく補正値演算を行う。
S204では、目標角度設定部53は、信号NP2に基づく補正値演算を行う。
S201〜S204における補正値演算処理を図12のフローチャートに基づいて説明する。ここでは、S201における信号P1による補正値演算を例に説明する。すなわち、S251〜S258の処理を、#=P1として説明する。
S251では、目標角度設定部53は、信号P1のエッジが検出されたか否かを判断する。信号P1がオンからオフ、または、オフからオンに切り替わった場合、エッジが検出された、と判定する。信号P1のエッジが検出されていないと判断された場合(S251:NO)、S252以下の処理を行わず、補正値演算処理を終了する。このとき、後述のノイズフラグXnoiz_P1は0である。信号P1のエッジが検出されたと判断された場合(S251:YES)、S252に移行する。
S252では、目標角度設定部53は、エッジカウンタEDG_P1をインクリメントする。エッジカウンタEDG_#は、信号毎に設けられるカウンタである。
S253では、目標角度設定部53は、現在のモータ10の実カウント値Cenが、P1エッジ検出ウィンドウ内か否かを判断する。エッジ検出ウィンドウは、信号P1のエッジばらつき、および、ガタ空走区間を考慮し、信号P1のエッジが検出されうる範囲に設定される。実カウント値CenがP1エッジ検出ウィンドウ内ではないと判断された場合(S253:NO)、S258へ移行する。実カウント値CenがP1エッジ検出ウィンドウ内であると判断された場合(S253:YES)、S254へ移行する。
S254では、目標角度設定部53は、エッジカウンタEDG_P1のカウント値が1か否を判断する。エッジカウンタEDG_P1のカウント値が2以上であると判断された場合(S254:NO)、S258へ移行する。エッジカウンタEDG_P1のカウント値が1であると判断された場合(S254:YES)、S255へ移行する。
S255では、目標角度設定部53は、信号P1に基づく補正後目標カウント値Cen*_P1を演算する。補正後目標カウント値Cen*_P1は、式(1)で表される。
Cen*_P1=Cen+Ca_P1 ・・・(1)
式中のCenは、現在のモータ10のエンコーダカウント値である。
補正量Ca_P1は、ドライバ要求シフトレンジに応じて設定される。詳細には、PレンジからNotPレンジに切り替える場合の補正量Ca_P1は、信号P1のエッジ検出中心と凹部22の中心とのなす角度に応じた設計値である。また、NotPレンジからPレンジに切り替える場合の補正量Ca_P1は、信号P1のエッジ検出中心と凹部23の中心とのなす角度に応じた設計値である。
S256では、目標角度設定部53は、S255にて演算された補正後目標カウント値Cen*_P1が適正範囲内か否かを判断する。補正後目標カウント値Cen*_P1が適正範囲外であると判断された場合(S256:NO)、S258へ移行する。補正後目標カウント値Cen*_P1が適正範囲内であると判断された場合(S256:YES)、S257へ移行する。
S257では、目標角度設定部53は、ノイズフラグXnoiz_P1を2とする。
検出されたエッジがP1エッジ検出ウィンドウ外である場合(S253:NO)、エッジカウンタEDG_P1のカウント値が2以上である場合(S254:NO)、または、補正後目標カウント値Cen*_P1が適正範囲外である場合(S256:NO)に移行するS258では、目標角度設定部53は、ノイズフラグXnoiz_P1を1とする。S258に移行する以前に、補正後目標カウント値Cen*_P1が演算されている場合、当該値をキャンセルする。
ここで、ノイズフラグXnoiz_P1について説明する。
信号P1のエッジが検出されていない場合、Xnoiz_P1=0とする。このとき、補正後目標カウント値Cen_P1の演算は、未実施である。信号P1にノイズやチャタリングが生じている場合、Xnoiz=1とする。このとき、補正後目標カウント値Cen_P1が既に演算されている場合はキャンセルする。信号P1が正常であって、エッジ検出ウィンドウ内にて1つのエッジが検出された場合、Xnoiz=とする。このとき、目標カウント値Cenとして反映可能な補正後目標カウント値Cen_P1が演算される。
信号P1以外の場合の補正値演算処理について補足しておく。
信号P1と信号P2とは、同様の信号であるので、信号P2に基づく補正値演算処理は、単に信号P1を信号P2に読み替えればよい。なお、スイッチ161、162の検出精度等が異なっている場合、エッジ検出ウィンドウの範囲は、異なっていてもよい。スイッチ163、164についても同様である。
信号NP1は、信号P1とは異なる信号であるので、エッジ検出ウィンドウの範囲、および、補正量Ca_NP1が異なっている。信号NP1のエッジ検出ウィンドウは、信号NP1のエッジばらつき、および、ガタ空走区間を考慮し、信号NP1のエッジが検出されうる範囲に設定される。
補正量Ca_NP1は、ドライバ要求シフトレンジに応じて設定される値であって、PレンジからNotPレンジに切り替える場合の補正量Ca_NP1は、信号NP1のエッジ検出中心と凹部22の中心とのなす角度に応じた設計値である。また、NotPレンジからPレンジに切り替える場合の補正量Ca_NP1は、信号NP1のエッジ検出中心と凹部23の中心とのなす角度に応じた設計値である。
また、信号NP1と信号NP2とは同様の信号であるので、信号NP2での補正値演算処理については、信号NP1での補正値演算処理と同様とすればよい。
図11に戻り、S201〜S204に続いて移行するS205では、目標角度設定部53は、ノイズフラグXnoiz_#=2があるか否かを判断する。ノイズフラグXnoiz_#=2があると判断された場合(S205:YES)、すなわち信号P1、P2、NP1、NP2のうちの少なくとも1つに基づき、補正後目標カウント値Cen*_#が正常に演算できた場合、S207へ移行する。ノイズフラグXnois_#=2がないと判断された場合(S205:NO)、すなわち正常に演算された補正後目標カウント値Cen*_#がない場合、S206へ移行する。
S206では、目標角度設定部53は、ノイズフラグXnoiz_#=0があるか否かを判断する。ノイズフラグXnoiz_#=0があると判断された場合(S208:YES)、すなわち、エッジ未検出の信号がある場合、S208へ移行する。なお、全てのエッジ検出ウィンドウ通過後に、S206にて肯定判断された場合には、S209へ移行するようにしてもよい。ノイズフラグXnoiz_#=0がないと判断された場合(S208:NO)、S209へ移行する。
少なくとも1つの信号に基づく補正後目標カウント値Cen*_#が正常に演算された場合(S205:YES)に移行するS207では、目標角度設定部53は、正常に演算された補正後目標カウント値Cen*_#を選択し、選択された値を目標カウント値Cen*に反映する。
複数の補正後目標カウント値Cen*_#が正常に演算された場合、任意の値を選択可能である。
例えば、全ての信号P1、P2、NP1、NP2に基づく補正後目標カウント値Cen*_#が正常に演算されたており、信号P1、P2に基づく補正後目標カウント値Cen*_P1、Cen*_P2の差と、信号NP1、NP2に基づく補正後目標カウント値Cen*_NP1、Cen*_NP2の差と、が異なる場合、差が小さい信号群の方が、より信頼性が高いとみなす。例えば、補正後目標カウント値Cen*_P1、Cen*_P2の差の方が小さければ、信号NP1、NP2と比較して、信号P1、P2の信頼性が高いとみなす、といった具合である。この場合、補正後目標カウント値Cen*_P1、Cen*_P2のいずれか、または、2つの平均値等を選択するようにしてもよい。
また、PレンジからNotPレンジへの切り替えであれば、NotPレンジの検出に係る信号NP1、NP2に基づく補正後目標カウント値Cen*_NP1、Cen*_NP2を優先的に選択するようにしてもよい。同様に、NotPレンジからPレンジへの切り替えであれば、Pレンジの検出に係る信号P1、P2に基づく補正後目標カウント値Cen*_P1、Cen*_P2を優先的に選択するようにしてもよい。
正常に演算された補正後目標カウント値Cen*_#がなく、かつ、エッジ未検出の信号がある場合(S205:NO、かつ、S206:YES)に移行するS208では、目標角度設定部53は、目標カウント値Cen*をデフォルト値Cen*_dfとする。
正常に演算された補正後目標カウント値Cen*_#がなく、かつ、エッジ未検出の信号がない場合(S205:NO、かつ、S206:NO)、すなわち全てのノイズフラグXnoiz_#=1である場合に移行するS209では、目標角度設定部53は、目標カウント値Cen*を信号異常時目標値Cen*_errとする。
S210では、ECU50は、例えばインスツルメンタルパネルのウォーニングランプを点灯させ、シフトバイワイヤシステム1に異常が生じていることをユーザに警告する。ユーザへの警告方法は、ウォーニングランプの点灯に限らず、音声での案内等、どのような方法でもよい。これにより、修理工場等への持ち込みを促す。
図9に戻り、全信号P1、P2、NP1、NP2による補正値演算処理がエラーであって、目標カウント値Cen*が信号異常時目標値Cen*_errである場合(S106:YES)に移行するS107およびS108の処理について説明する。
S107では、駆動制御部55は、目標カウント値Cen*である信号異常時目標値Cen*_errに基づき、電流制限制御を行う。信号異常時目標値Cen*_errは、ガタ空走区間が最大のときに要求シフトレンジまで回転させるのに要する目標値よりも大きい値とする。信号異常時目標値Cen*_errは、設定可能な最大値(例えば「9999」)等としてもよい。目標カウント値Cen*を信号異常時目標値Cen*_errとすることで、ディテントローラ26を壁225、235(図8参照)に当接させるように、モータ10を回転させる。詳細には、PレンジからNotPレンジに切り替える場合、ディテントローラ26を壁225に当接させ、NotPレンジからPレンジに切り替える場合、ディテントローラ26を壁235に当接させる。
また、駆動制御部55は、電流制限制御により、モータ10の回転速度を制限する。本実施形態では、デューティを所定の低速回転値に制限する。電流制限制御を行うことで、ディテントローラ26が壁225、235に当接する際の衝撃を低減する。
S108では、駆動制御部55は、電流制限制御を開始してから制限継続時間Tdが経過したか否かを判断する。制限継続時間Tdは、電流制限制御によりモータ10を制御したときに、ディテントローラ26が所望の凹部に至るのに要する時間より長い時間に設定される。電流制限制御を開始してから制限継続時間Tdが経過していないと判断された場合(S108:NO)、この判断処理を繰り返す。電流制限制御を開始してから制限継続時間Tdが経過したと判断された場合(S108:YES)、S113へ移行し、モータ10の制御状態を通電オフ制御とする。
本実施形態の駆動制御処理を図13のタイムチャートに基づいて説明する。図13では、(a)がモータ角度、(b)が信号P、(c)が信号NP、(d)がノイズフラグXnoiz_P、(e)がノイズフラグXnoiz_NP、(f)が通電フラグを示す。図13(a)では、モータ角度をエンコーダ13のカウント値で表す。
信号P1および信号P2は同様の二重系信号であるので、図13(b)ではまとめて「信号P」とする。同様に、信号NP1および信号NP2は同様の二重系信号であるので、図13(c)ではまとめて「信号NP」とする。ノイズフラグについても同様、信号P1に係るフラグと信号P2に係るフラグとをまとめて、ノイズフラグXnoiz_Pとし、信号NP1に係るフラグと信号NP2に係るフラグとをまとめて、ノイズフラグXnoiz_NPとする。図13では、検出ウィンドウ内にて1回のエッジが正常に検出される場合を例に説明する。
時刻t11にて、ドライバ要求シフトレンジがPレンジからNotPレンジに変化すると、通電フラグがオフからオンに切り替わる。切替制御部75は、モータ10の制御状態を通電オフ制御からフィードバック制御に切り替え、モータ10が回転する。このとき、目標カウント値Cen*は、デフォルト値Cen*_dfに設定される。
時刻t12にて、信号Pがオンからオフに切り替わり、信号Pのエッジが検出される。このエッジは、実カウント値CenがPエッジ検出ウィンドウ内であるときに検出されているので、ノイズフラグXnoiz_P=2とし、エッジが検出されたタイミングである時刻t12の実カウント値Cenに補正量Ca_Pを加算し、補正後目標カウント値Cen*_Pを演算する。また、演算された補正後目標カウント値Cen*_Pを、目標カウント値Cen*に反映させる。
なお、時刻t12の時点では、NPエッジ検出ウィンドウの手前であって、信号NPのエッジは検出されていないので、ノイズフラグXnoiz_NP=0のままである。
時刻t13にて、信号NPがオフからオンに切り替わり、信号NPのエッジが検出される。このエッジは、実カウント値CenがNPエッジ検出ウィンドウ内であるときに検出されているので、ノイズフラグXnoiz_NP=2とし、エッジが検出されたタイミングである時刻t13の実カウント値Cenに補正量Ca_NPを加算し、補正後目標カウント値Cen*_NPを演算する。また、目標カウント値Cen*として、補正後目標カウント値Cen*_NPを選択、反映させる。
また、モータ10が目標カウント値Cen*にて停止するように、角度偏差eに基づき、フィードバック制御と固定相通電制御とを切り替えている。固定相通電制御に切り替えた後、通電継続時間Taが経過した時刻t14にて、通電フラグをオフにする。
本実施形態では、角度偏差eが角度判定閾値e_th以下となった場合、モータ10の制御状態を、フィードバック制御から固定相通電制御に切り替える。固定相通電とすることで、モータ10を速やかに停止させることができる。また、固定相通電制御を、通電継続時間Taに亘って継続することで、モータ10を確実に停止させることができ、ディテントローラ26を要求シフトレンジに応じた凹部に適切に嵌め込むことができる。
本実施形態では、モータ10としてDCブラシレスモータを用いており、角度偏差eが角度判定閾値e_thより大きい場合、フィードバック制御としているので、応答性を高めることができる。また、速度状態が定常状態または減速状態のとき、位相進みフィルタ処理を行った位相進み値Msp_plをフィードバックしているので、ハンチングを抑制することができる。
本実施形態では、信号Pについて、複数のエッジが検出された場合、または、Pエッジ検出ウィンドウ外にてエッジが検出された場合、信号Pにノイズやチャタリングが生じている可能性がある。そこで本実施形態では、このような場合、信号Pに基づく目標カウント値Cen*の補正を無効にしている。
同様に、信号NPについて、複数エッジが検出された場合、または、NPエッジ検出ウィンドウ外にてエッジが検出された場合、信号NPのノイズやチャタリングが生じている可能性があるので、信号NPに基づく目標カウント値Cen*の補正を無効にしている。
これにより、ノイズやチャタリングが生じている信号による目標カウント値Cen*の誤補正を防いでいる。
また、本実施形態では、信号Pおよび信号NPを二重化し、計4つの信号に基づいた目標カウント値Cen*の補正が可能である。そのため、4つの信号のうちの少なくとも1つにて、正常なエッジ検出ができれば、目標カウント値Cen*を補正可能である。これにより、モータ10の駆動を開始してから、モータ軸105と減速機14とが当接するまでのガタ空走区間に応じて補正された目標カウント値Cen*に基づいてモータ10の駆動が制御されるので、モータ10を適切に制御することができ、ディテントローラ26を所望の凹部に適切に嵌め込むことができる。
さらに、全ての信号のエッジを正常に検出できなかった場合、電流を制限しつつ、ディテントローラ26が壁225、235に当接するようにモータ10を制御する壁当て制御を行っている。これにより、全ての信号のエッジを正常に検出できなかった場合であっても、レンジの切り替えが可能である。
以上説明したように、シフトレンジ制御装置40は、モータ10の駆動を制御することでシフトレンジを切り替える。
シフトレンジ制御装置40は、目標角度設定部53と、駆動制御部55と、を備える。
出力軸センサ16は、モータ10の駆動が伝達される出力軸15のシフトレンジに応じた回転位置にてオンオフされる複数のスイッチ161〜164を有する。
目標角度設定部53は、出力軸センサ16から、スイッチ161〜164に応じた信号P1、P2、NP1、NP2を取得する。また、目標角度設定部53は、要求シフトレンジに応じた目標カウント値Cen*を、それぞれの信号P1、P2、NP1、NP2に応じて補正可能である。
駆動制御部55は、目標カウント値Cen*に基づき、モータ10の駆動を制御する。
信号P1、P2、NP1、NP2の立ち上がり、または、立ち下がりを、エッジとする。
目標角度設定部53は、それぞれの信号P1、P2、NP1、NP2について、補正後目標カウント値Cen*_#を演算する。
詳細には、目標角度設定部53は、信号P1について、信号P1に応じた検出範囲であるP1エッジ検出ウィンドウ内にて、正規数(本実施形態では1)のエッジが検出された場合、エッジの検出タイミングにおけるモータ10の回転角度である実カウント値Cenに基づき、補正後目標カウント値Cen*_P1を演算する。また、信号P1について、正規数よりも多いエッジが検出された場合、または、P1エッジ検出ウィンドウ外にてエッジが検出された場合、信号P1に基づく目標カウント値Cen*の補正を無効にする。
信号P2、NP1、NP2についても同様である。
本実施形態では、出力軸センサ16が複数のスイッチ161〜164を有しており、スイッチ161〜164のそれぞれの信号P1、P2、NP1、NP2に基づいて目標カウント値Cen*を補正可能であるので、少なくとも1つの信号P1、P2、NP1、NP2が正常であれば、目標カウント値Cen*を適切に補正することができる。
また、正規数より多いエッジが検出された場合、または、検出ウィンドウ外にてエッジが検出された場合、当該信号には、ノイズやチャタリングが生じている虞があるので、当該信号に基づく目標カウント値Cen*の補正を無効にする。これにより、ノイズやチャタリングによる目標カウント値Cen*の誤補正を防ぐことができる。
全ての信号P1、P2、NP1、NP2に基づく目標カウント値Cen*の補正が無効である場合、目標角度設定部53は、目標カウント値Cen*を、切り替え前後のシフトレンジに応じて設定されるデフォルト値Cen*_dfよりも大きい値である信号異常時目標値Cen*_errとする。
駆動制御部55は、モータ10に通電される電流を制限する電流制限制御を行う。また、駆動制御部55は、電流制限制御を開始してから、制限継続時間Tdが経過した場合、モータ10への通電をオフにする。
これにより、全ての信号P1、P2、NP1、NP2にノイズやチャタリングが生じている場合であっても、シフトレンジを切り替え可能である。
本実施形態では、目標カウント値Cen*が「モータ角度目標値」、補正後目標カウント値Cen*_#が「補正後モータ角度目標値」、実カウント値Cenが「モータ角度」に対応する。また、信号P1、P2、NP1、NP2が「出力軸信号」に対応し、エッジ検出ウィンドウが「検出範囲」に対応する。
(他の実施形態)
(ア)目標補正処理
上記実施形態では、信号Pが、オンまたはオフの一方から他方に切り替わった場合、エッジが検出されたと判定する。他の実施形態では、信号Pが例えばオンからオフに切り替わる場合、信号Pのオフが所定回数(例えば3回)連続で検出された場合、エッジが検出されたと判定するようにしてもよい。オフからオンへの切り替え時、また、信号NPについても同様である。なお、複数回のオンまたはオフ検出にてエッジ検出を行う場合、最初にオンまたはオフの一方から他方への切り替えが検出されたときのモータ角度に基づいて、補正後目標カウント値を演算する。
上記実施形態では、エッジ検出の正規数を1とした。他の実施形態では、エッジ検出の正規数を2以上としてもよい。
上記実施形態では、エッジが検出される毎に、モータ角度目標値が補正される。他の実施形態では、PレンジからNotPレンジに切り替える場合、NPエッジ検出ウィンドウを通過後に、モータ角度目標値を補正してもよい。また他の実施形態では、PレンジからNotPレンジに切り替える場合、Pエッジ検出範囲を通過後に、信号Pに基づくモータ角度目標値の補正を行い、NPエッジ検出範囲を通過後に、信号NPに基づくモータ角度目標値の補正を行うといった具合に、それぞれのエッジ検出範囲を通過したときに、当該検出範囲に係る出力軸信号に基づくモータ角度目標値の補正を行ってもよい。NotPレンジからPレンジに切り替える場合も同様である。
上記実施形態では、全ての出力軸信号によるモータ角度目標値の補正が無効である場合、モータ角度目標値を信号異常時目標値とし、電流制限制御により、モータを駆動する。他の実施形態では、全ての出力軸信号によるモータ角度目標値の補正が無効である場合、無効が確定した段階で、モータへの通電をオフし、シフトレンジの切り替えを禁止してもよい。
(イ)出力軸センサ
上記実施形態では、出力軸センサは、Pレンジを検出するPスイッチ、および、NotPレンジを検出するNPスイッチが、それぞれ2つずつ設けられる。他の実施形態では、各レンジに応じたスイッチは、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
(ウ)モータ
上記実施形態では、モータは、永久磁石式の3相ブラシレスモータである。他の実施形態では、モータは、SRモータ等、どのようなものを用いてもよい。また、上記実施形態では、モータに2組の巻線組が設けられる。他の実施形態では、モータの巻線組は、1組でもよいし3組以上であってもよい。また、モータの制御方法は、上記実施形態に限らず、どのような制御方法であってもよい。
上記実施形態では、モータの回転角を検出する回転角センサとして、エンコーダを用いる。他の実施形態では、回転角センサは、エンコーダに限らず、レゾルバ等、どのようなものを用いてもよい。
(エ)レンジ切替機構
上記実施形態では、ディテントプレートには2つの凹部が設けられる。他の実施形態では、凹部の数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。凹部が3つ以上の場合、出力軸センサには、凹部の数に応じて出力軸センサのスイッチを設けてもよい。
また、シフトレンジ切替機構やパーキングロック機構等は、上記実施形態と異なっていてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・シフトバイワイヤシステム
10・・・モータ
15・・・出力軸
16・・・出力軸センサ
161〜164・・・スイッチ
40・・・シフトレンジ制御装置
50・・・ECU
53・・・目標角度設定部
55・・・駆動制御部

Claims (3)

  1. モータの駆動を制御することでシフトレンジを切り替えるシフトレンジ制御装置であって、
    前記モータの駆動が伝達される出力軸(15)のシフトレンジに応じた回転位置にてオンオフされる複数のスイッチ(161〜164)を有する出力軸センサ(16)から前記スイッチに応じた信号である出力軸信号を取得し、要求シフトレンジに応じたモータ角度目標値を、それぞれの前記出力軸信号に応じて補正可能である目標角度設定部(53)と、
    前記モータ角度目標値に基づき、前記モータの駆動を制御する駆動制御部(55)と、
    を備え、
    前記出力軸信号の立ち上がり、または、立ち下がりを、エッジとすると、
    前記目標角度設定部は、それぞれの前記出力軸信号について、
    前記出力軸信号に応じた検出範囲内にて、正規数の前記エッジが検出された場合、前記エッジの検出タイミングにおけるモータ角度に基づき、補正後モータ角度目標値を演算し、
    前記出力軸信号に応じた検出範囲内にて正規数よりも多い前記エッジが検出された場合、または、前記検出範囲外にて前記エッジが検出された場合、当該出力軸信号に基づく前記モータ角度目標値の補正を無効にするシフトレンジ制御装置。
  2. 全ての前記出力軸信号に基づく前記モータ角度目標値の補正が無効である場合、
    前記目標角度設定部は、前記モータ角度目標値を、切り替え前後のシフトレンジに応じて設定されるデフォルト値よりも大きい値である信号異常時目標値とし、
    前記駆動制御部は、前記モータに通電される電流を制限する電流制限制御を行う請求項1に記載のシフトレンジ制御装置。
  3. 前記駆動制御部は、前記電流制限制御を開始してから制限継続時間が経過した場合、前記モータへの通電をオフにする請求項2に記載のシフトレンジ制御装置。
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