JP6776608B2 - 容器、吐出用栓体 - Google Patents

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本発明は、容器及び吐出用栓体に関するものである。
従来、流動性のある内容物を収容する容器として、サックバック機能を有する容器が知られている。下記特許文献1に記載された従来技術は、内容物が流れ出る注出流路が、排出される内容物によって閉じられる狭い流路空間を有しており、注出流路の内面に、非付着性処理を行うことで、効果的なサックバック機能を発揮でき、注出口の液切れ性が向上して、液だれを抑止できることが示されている。
特開2015−63315号公報
前述した従来技術によると、液切れ性が顕著に向上し、液だれの防止を効果的に抑止することができる。しかしながら、注出流路の内面に微粒子などの吹き付けによる非付着性処理を行う必要があるので、キャップや中栓の成形とは別の処理工程を要することになり、生産性を高める上でより簡素な製造技術が求められている。
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
口部と胴部とを備え、 前記口部に、当該口部より細口の吐出口を設けた容器であって、先端が前記吐出口となる流出管部を備え、該流出管部は、前記吐出口から容器内側に向けて延びる液溜まり流路と、前記液溜まり流路の容器内側に設けられ、前記液溜まり流路の断面積に対して小さい断面積を有する絞り流路を有し、前記絞り流路の断面形状が、前記液溜まり流路の内径と略等しい長さの線状スリットを異なる傾斜で複数合成した形状とする。
このような特徴を有する容器或いは吐出用栓体は、液切れ性が向上し、液だれの防止を効果的に抑止することができ、更に、高い生産性を得ることができる。
本発明の実施形態に係る容器及び吐出用栓体を示す説明図である。 本発明の実施形態における流出管部の断面を示した説明図(断面図)である((a)は図1のA−A断面を示し、(b)は図1のB−B断面を示している。)。 本発明の実施形態における絞り流路の断面形状の例を示した説明図(断面図)である((a)は、線状スリットを異なる傾斜で3本合成した断面形状を有しており、(b)は、線状スリットを異なる傾斜で4本合成した断面形状を有しており、(c)は、円形断面形状を有している。)。 本発明の実施形態に係る容器の使用状態を示した説明図である((a)が内容物吐出時の状態、(b)がサックバック機能が働いた状態)。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る容器及びこの容器の口部に取り付けられる吐出用栓体を示している。容器1は、流動性(特に、粘稠性)を有する内容物を収容するものであり、口部2と胴部3とを備えており、口部2には、吐出口11を有する吐出用栓体10が取り付けられている。図示の例では、口部2に吐出用栓体10を打栓している例を示しているが、これに限らず、口部2に設けたネジ部に螺合して吐出用栓体10を取り付けたものなどであってもよい。
吐出用栓体10は、射出成形された樹脂製部品であり、天面部12、流出管部13、口内挿入部14、取り付け嵌合部15、フランジ部16などを備えている。流出管部13は、容器1内の内容物を先端の吐出口11から吐出する流路を備えている。図示の例では、流出管部13は、容器1の中心軸に沿って口部2の中央に設けられており、容器内側に突出して設けられているが、特にこれに限定されるものではない。
流出管部13は、先端の吐出口から容器内側に向けて延びる液溜まり流路13Aと、液溜まり流路13Aの容器内側に設けられる絞り流路13Bとを備えている。図2の(a)が液溜まり流路13Aの断面図(図1のA−A断面図)であり、(b)が絞り流路13Bの断面図(図1のB−B断面図)である。図示の例では、液溜まり流路13Aは、内径Lの円形断面の流路であり、絞り流路13Bは、液溜まり流路13Aの断面積に対して小さい断面積を有する流路になっている。
図2(b)に示す例では、絞り流路13Bは、断面形状が液溜まり流路13Aの内径と略等しい長さの十字形状の線状スリットであるが、これに限らず、図3(a),(b)に示すように、絞り流路13Bの断面形状は、液溜まり流路13Aの内径と略等しい長さの線状スリットを異なる傾斜で複数合成した形状((a)は、線状スリットを異なる傾斜で3本合成した断面形状、(b)は、線状スリットを異なる傾斜で4本合成した断面形状)にすることができる。また、図3(c)に示すように、液溜まり流路13Aの内径Lより小さい内径L1の円形断面形状にすることもできる。また、図示の例では、流出管部13は、容器内側に突出して設けられ、絞り流路13Bは、流出管部13の入口に設けられている。
このような流出管部13を備えた容器1或いは吐出用栓体10によると、図4(a)に示すように、吐出口11を下にして容器1を傾ける、または、胴部3をスクイズすることで、吐出口11から流動性のある内容物Mが吐出する。そして、空気が容器1に流入されることなく内容物Mを吐出することにより、容器1内が負圧になる。その後容器1の傾きを元に戻す、または、胴部3のスクイズを止めると、内容物Mの吐出量分の空気が、容器1内へ引き戻されるサックバック機能により、流出管部13内を流れる内容物Mは、容器1内に引き戻される。この際、吐出口11付近を流れる内容物Mは、容器1内の負圧によって液溜まり流路13A内に引き込まれることになり、良好な液切れ性を発揮し、効果的に液だれを抑止することができる。
このようなサックバック機能は、内容物Mの吐出時に、流出管部13内に内容物が吐出されて、空気が容器1内に入らないようにすることで得ることができる。このためには、内容物Mの吐出時には、絞り流路13Bが常に内容物Mで満たされている必要があり、液溜まり流路13Aの断面積に対して絞り流路13Bの断面積を小さくすることで、吐出時に絞り流路13Bを内容物Mで満たすことができる。この際、液溜まり流路13Aの断面積に対する絞り流路13Bの断面積の比率は、70%以下にすることが好ましく、50%以下にすることがより好ましく、このような構成とすることで、効果的なサックバック機能を得ることができる。
絞り流路13Bの断面形状は、液溜まり流路13Aの内径と略等しい長さの線状スリットを異なる傾斜で複数合成した形状(図2(b),図3(a),(b)に示した断面形状)にすることで、絞り流路13Bから吐出された内容物Mが、液溜まり流路13Aを満たした後に吐出口11から吐出するようになり、内容物の吐出時に、流出管部13の流路を通って空気が容器1内に入り込むのを効果的に防ぐことができる。その結果、容器1内が負圧になり、サックバック機能を得ることができる。
そして、絞り流路13Bを内容物Mで満たすためには、絞り流路13Bの軸方向の長さhが絞り流路13Bの 最小幅d(例えば、線状スリット幅)の2倍以上であることが好ましい。このように絞り流路13Bを構成することにより、表面張力により一時的に内容物Mで絞り流路13Bを満たし、容器内が負圧となり、より確実にサックバック機能を得ることができる。
また、液溜まり流路13Aの流動方向に沿った長さHを適正な長さに設定することで、容器1内に吐出口11付近から引き戻された内容物Mを、効果的に液溜まり流路13A内に保持することができる。そして、液溜まり流路13Aの流動方向に沿った長さHが、吐出口11の径Dの1.5倍以上あることが好ましく、2倍以上であることがより好ましい。吐出口11の径Dに対して、液溜まり流路13Aの流動方向に沿った長さHが短いと、サックバック機能により、戻ってきた内容物Mが液溜まり流路13A、および、容器1内に戻りきれず、液だれが起きやすくなってしまう。しかし、吐出口11の径に対して液溜まり流路13Aの長さHを前記した構成とすることにより、内容物Mをサックバック機能により液溜まり流路13A及び、容器1内に引き戻すことができる。これによって、良好な液切れ性を確保することができ、且つ効果的に液だれを防止することができる。
このようなサックバック機能が得られる流動管部13を有する吐出用栓体10は、特別な表面処理などを必要としない樹脂成形部品として形成することができるので、液切れ性が顕著に向上し、液だれの防止を効果的に抑止することができると共に、高い生産性を得ることができる。
説明した容器1は、ソース、ケチャップ、ドレッシング、液体洗剤などを収容するものとして用いることで、液だれを改善して、手を汚すことなく、内容物を所望の量だけ容器1から吐出することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
(実験例1)
吐出用栓体の液溜まり流路13Aの断面積に対して絞り流路13Bの断面積を変化させたサンプルを用意して、内容物の入ったボトルに装着し、サックバック機能の効果を調べた。内容物が液溜まり流路内に戻り、液だれしなかった容器を◎、吐出口に少量の内容物が付着する場合もあった容器を○、少量の内容物が吐出口に付着した容器を△、内容物が流出管部(吐出口)の外側に付着し、液だれを生じた容器を×とした。
その結果を表1に示す。
Figure 0006776608
このように、液溜まり流路の断面積に対する絞り流路の断面積の比率が、70%以下であることが好ましく、特に50%以下であることが好ましいことが分かる。
(実験例2)
吐出用栓体の液溜まり流路の径Dを一定とし、液溜まり流路長さを変えたサンプルを用意して、内容物の入ったボトルに装着し、サックバック機能の効果を調べた。内容物が液溜まり流路内に戻り、液だれしなかった容器を◎、吐出口に少量の内容物が付着する場合もあった容器を○、少量の内容物が吐出口についた容器を△、内容物が流出管部(吐出口)の外側に付着し、液だれを生じた容器を×とした。
その結果を表2に示す。
Figure 0006776608
このように、液溜まり流路の長さが、液溜まり流路の径に対して短すぎると、サックバック機能の効果が得にくいことが分かった。特に径に対して、長さが1.5倍以上、特に2倍以上あることが好ましい。
1:容器,2:口部,3:胴部,
10:吐出用栓体,11:吐出口,12:天面部,13:流出管部,
13A:液溜まり流路,13B:絞り流路,
14:口内挿入部,15:取り付け嵌合部,16:フランジ部,
M:内容物

Claims (8)

  1. 口部と胴部とを備え、
    前記口部に、当該口部より細口の吐出口を設けた容器であって、
    先端が前記吐出口となる流出管部を備え、
    該流出管部は、前記吐出口から容器内側に向けて延びる液溜まり流路と、前記液溜まり流路の容器内側に設けられ、前記液溜まり流路の断面積に対して小さい断面積を有する絞り流路を有し、
    前記絞り流路の断面形状が、前記液溜まり流路の内径と略等しい長さの線状スリットを異なる傾斜で複数合成した形状とすることを特徴とする容器。
  2. 前記液溜まり流路の断面積に対する前記絞り流路の断面積の比率が、70%以下であることを特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 前記液溜まり流路の流動方向に沿った長さが、前記吐出口の径の1.5倍以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の容器。
  4. 前記絞り流路の軸方向の長さが、前記絞り流路の最小幅の2倍以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の容器
  5. 容器の口部に取り付けられ、前記口部より細口の吐出口を有する吐出用栓体であって、
    先端が前記吐出口となる流出管部を備え、
    該流出管部は、前記吐出口から容器内側に向けて延びる液溜まり流路と、前記液溜まり流路の容器内側に設けられ、前記液溜まり流路の断面積に対して小さい断面積を有する絞り流路を有し、
    前記絞り流路の断面形状が、前記液溜まり流路の内径と略等しい長さの線状スリットを異なる傾斜で複数合成した形状とすることを特徴とする吐出用栓体。
  6. 前記液溜まり流路の断面積に対する前記絞り流路の断面積の比率が、70%以下であることを特徴とする請求項5記載の吐出用栓体。
  7. 前記液溜まり流路の流動方向に沿った長さが、前記吐出口の径の1.5倍以上であることを特徴とする請求項5又は6記載の吐出用栓体。
  8. 前記絞り流路の軸方向の長さが、絞り流路の最小幅の2倍以上であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項記載の容器。
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