JP2021001003A - 容器内容物取出し方法及び同取出し装置 - Google Patents

容器内容物取出し方法及び同取出し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容器を起立姿勢と倒立姿勢との相互間で反転させることによって、容器のノズルから内容物である液体を流出させたり液体の流出を止めたりするときのノズルからの液垂れを防ぐ。【解決手段】起立姿勢に保たれた容器100を倒立姿勢に反転させるとき、並びに、容器100を倒立姿勢から起立姿勢に反転させるときに、あらかじめ凹み変形させた胴壁110が復元することを利用して、ノズル120から外気を容器100内に吸入させることにより、ノズル120からの液垂れを防ぐ。【選択図】図9

Description

本発明は、容器内容物取出し方法及び同取出し装置、詳しくは、容器を起立姿勢と倒立姿勢との相互間で反転させることによって容器のノズルから内容物である液体を流出させたり液体の流出を止めたりするときのノズルからの液垂れを防ぐことが可能な容器内容物取出し方法及び同取出し装置に関する。
自動車の車体に用いられている塗料と同等の色合いの塗料を調製するのに際し、基本色の塗料にそれとは異なる色合いの塗料を所要量だけ混ぜ込むことによって目的の色合いを有する塗料を調製することが行われる。このような塗料調製作業(調色作業)には、倒立姿勢にした容器のノズルから内容物としての液体、すなわち塗料を流出させることにより取り出し、取り出した塗料を受け側の回収容器で受けるという工程が含まれる。そして、この工程では、倒立姿勢の容器のノズルから流出させた塗料を受け側の回収容器で受け、その回収容器の内容物を計量しつつ計量値が目的の値になったときに容器のノズルからの塗料の流出を停止させ、その後、容器を起立姿勢に戻すという容器内容物取出し方法を行うことがある。
このような容器内容物取出し方法において、倒立姿勢の容器のノズルからの塗料の流出を停止させた直後や倒立姿勢の容器を起立姿勢に戻すときに、ノズルから塗料が滴下するという液垂れが生じると、液垂れした塗料が回収容器に入って回収容器の内容物の計量精度が低下し、回収容器内の塗料の色合いに不揃いが生じる。また、起立姿勢の容器のノズル内部に塗料が残留し、その残留塗料がノズル周辺に液垂れして容器の塗料管理に不都合を生じることもある。
このため、ノズルからの液垂れを防ぐことは、目的とする色合いの塗料を正確に調製する上で有益なことである。
一方、先行例には、瓶などの容器に液体を定量充填する際の液垂れを防ぐ手段が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、液体タンクから充填ノズルに至る液通路を可撓性チューブによって形成し、ノズルを通じて流出させた液を定置容器に充填した後、可撓性チューブを硬質ローラ状の押さえ部材で押圧して上記液通路を塞ぐことによりノズルからの液の流出を停止させること、及び、ノズルからの液の流出を停止させた後に、可撓性チューブを押圧したままの上記押さえ部材を上記液流路の上流側へ移動させることによって、押圧箇所よりも下流側に残存する液を上流側へ吸い上げてノズルからの液垂れを防止すること、などが記載されている。
特開2013−10539号公報(図7、0037、0047)
上記したように、所望の色合いの塗料を調製するのに際して、ノズルからの液垂れを防ぐことは、目的とする色合いの塗料を正確に調製する上で有益なことである。このことは、塗料の調製に限らず、容器のノズルから内容物としての液体、たとえば各種の化学品、化粧品、香料、食品などの液体を取り扱うすべての分野において、容器の内容物を取り出す場合にも云えることである。
一方、上掲の特許文献1に記載されている液垂れを防ぐ手段では、可撓性チューブを押圧したままの押さえ部材を液流路の上流側へ移動させるという方法が採用されていることにより、押さえ部材の移動制御のための複雑かつ精密な機構が必要になるだけでなく、設備コストが高くつく。また、特許文献1には、容器を起立姿勢と倒立姿勢との相互間で反転させることによって容器のノズルから内容物である液体を流出させたり液体の流出を止めたりするときのノズルからの液垂れを防ぐための対策については何も記載されていない。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、容器を起立姿勢と倒立姿勢との相互間で反転させることによって容器のノズルから内容物である液体を流出させたり液体の流出を止めたりするときのノズルからの液垂れを防ぐことのできる容器内容物取出し方法及び同取出し装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、液垂れを生じない容器内容物の取出し作業を自動化するのに適した容器内容物取出し方法及び同取出し装置を提供することを目的としている。
本発明に係る第1の容器内容物取出し方法は、形状復元性を有する胴壁の上に通孔を有するノズルが設けられてなる有底の容器の上記ノズルから内容物としての液体を取り出す容器内容物取出し方法であり、上記ノズルからの液体の自然流出が不可能な起立姿勢と上記ノズルからの液体の自然流出が可能な倒立姿勢との相互間で上記容器を反転させることにより、上記ノズルから液体を流出させることと、上記ノズルからの液体の流出を停止させること、とを行うときに、あらかじめ凹み変形させた上記胴壁を初期形状に向けて復元させながら上記ノズルから外気を上記容器内に吸入させると共に姿勢を反転させることによりノズルからの液垂れを防ぐ、というものである。
この発明によると、あらかじめ凹み変形させた容器の胴壁が復元するときには、容器の内容積が漸増するのに伴ってノズルから外気が吸入されるため、ノズルの通孔内の液体がノズルの外側へ流出しなくなり、そのことが液垂れを防ぐことに役立つ。
本発明に係る第2の容器内容物取出し方法は、形状復元性を有する胴壁の上部に通孔を有するノズルが設けられてなる有底の容器の上記ノズルから内容物としての液体を取り出す容器内容物取出し方法であるという点で上記同様である。
この第2の容器内容物取出し方法では次の(1)及び(2)の特性を備える容器が用いられる。すなわち、使用対象である容器が、
(1)初期形状の上記胴壁を凹み変形させる絞り込み操作を行うのに伴って内容積を漸減させ、
(2)上記絞り込み操作を解除する絞り込み解除操作を行うのに伴って内容積を漸増させつつ凹み変形した上記胴壁を初期形状に向けて復元させる、という特性を備えている。
そして、第2の容器内容物取出し方法は、ノズルからの液体の自然流出が不可能な起立姿勢に保たれた上記容器に、上記絞り込み操作を通じてノズルから容器内空気を吐出させる抜気工程と、上記絞り込み解除操作を通じてノズルから上記容器内に外気を吸入させる初期吸気工程を行いながらノズルからの液垂れを防ぎつつ、起立姿勢の上記容器を、ノズルからの液体の自然流出が可能な倒立姿勢にまで反転させる容器反転工程と、上記絞り込み操作を通じて上記倒立姿勢の上記容器の内容物としての液体をノズルから流出させる液出し工程と、上記絞り込み解除操作を通じてノズルから上記容器内に外気を吸入させる液出し後吸気工程を行いながらノズルからの液垂れを防ぎつつ、上記倒立姿勢の上記容器を上記起立姿勢に復帰させる容器姿勢復帰工程と、 をこの順に行う、というものである。
この第2の容器内容物取出し方法によれば、起立姿勢の容器を倒立姿勢にまで反転させる容器反転工程では、初期吸気工程が併行されてノズルからの液垂れが防止される。また、倒立姿勢の容器を起立姿勢に復帰させる容器姿勢復帰工程では、液出し工程後に、液出し後吸気工程が併行されてノズルからの液垂れが防止される。したがって、液垂れを生じやすいタイミングで初期吸気工程又は液出し後吸気工程が行われていることになるので、容器を起立姿勢と倒立姿勢との相互間で反転させることによって容器のノズルから内容物である液体を流出させたり液体の流出を止めたりするときのノズルからの液垂れを防ぐことが可能である。なお、液垂れが防止される理由は、上記した第1の容器内容物取出し方法について説明したように、容器の内容積が漸増するのに伴ってノズルから外気が吸入されることによる。
本発明に係る第2の容器内容物取出し方法は、上記液出し工程を行った後、上記容器姿勢復帰工程に移行する前に、上記液出し後吸気工程と上記液出し工程とを繰り返す、というものである。これによれば、最初の液出し工程を行った直後に、液出し後吸気工程と液出し工程とを繰り返すことにより、容器からの液体の流出量を増加させて液体取出し量の総量を調整することが可能になる。
本発明に係る第2の容器内容物取出し方法では、上記した(1)及び(2)の特性のほか、下記の(3)及び(4)の特性を備える容器が用いられてもよい。すなわち、使用対象である容器が、
(1)初期形状の上記胴壁を凹み変形させる絞り込み操作を行うのに伴って内容積を漸減させ、
(2)上記絞り込み操作を解除する絞り込み解除操作を行うのに伴って内容積を漸増させつつ凹み変形した上記胴壁を初期形状に向けて復元させ、
(3)初期形状の上記胴壁を膨らみ変形させる膨出操作を行うのに伴って内容積を漸増させ、
(4)上記膨出操作を解除する膨出解除操作を行うのに伴って内容積を漸減させつつ膨らみ変形した上記胴壁を初期形状に向けて復元させる、という特性を備える容器が用いられる。
そして、上記(1)〜(4)の特性を備える容器を用いる第2の容器内容物取出し方法においては、上記抜気工程に先立ち、上記膨出操作を通じてノズルから上記容器内に外気を吸入させる先行吸気工程を行い、この先行吸気工程に続いて上記抜気工程を行う、という構成を採用することが可能である。これによれば、ノズルの通孔に液体が残留している場合に、その残留液体が先行吸気工程を経て起立姿勢の容器内に戻される。このため、ノズルの通孔内に残留している液体が噴き出してノズルの周辺に垂れて汚すという事態を生じることなく、容器内の液体を取り出すことができる。
また、本発明に係る第2の容器内容物取出し方法においては、上記(1)〜(4)の特性を備える容器を使用対象として、上記初期吸気行程を行うときに、上記絞り込み解除操作に上記膨出操作を併行させる、という構成を採用することが可能である。これによれば、容器の内容積が漸増する速度を速めることが可能になるので、初期吸気行程を素早く行いやすくなるという利点がある。この利点は、上記(1)〜(4)の特性を備える容器を使用対象として、上記液出し後吸気行程を行うときに、上記絞り込み解除操作に上記膨出操作を併行させる、ことによっても得られる。
以上説明した第2の容器内容物取出し方法においては、取り出した液体を受け側の回収容器で受け、その回収容器に受け入れた液体を計量し、計量値が目的の値になったときに容器のノズルからの液体の取り出しを停止させるようにすると、所要量の液体を容器から取り出すことができる。
また、上記した第2の容器内容物取出し方法は、次に説明する構成を備えた容器内容物取出し装置によって容易に自動化することが可能である。
本発明に係る容器内容物取出し装置は、形状復元性を有する胴壁の上部に通孔を有するノズルが設けられてなる有底の容器の上記ノズルから内容物としての液体を取り出すことに用いられる。
そして、この容器内容物取出し装置は、容器の上記胴壁との対向箇所に配備されて初期形状の上記胴壁を押圧してこの胴壁の押圧箇所及び押圧箇所周辺領域を凹み変形させる前進位置及び凹み変形した上記胴壁が初期形状に復元することを許容する後退位置の相互間で正逆直線移動可能な第1押圧体を有する第1胴壁押圧機構と、上記第1胴壁押圧機構の第1押圧体を正逆直線移動させる第1駆動機構と、上記第1胴壁押圧機構及び上記第1駆動機構が取り付けられて横軸周りに正逆回転可能な可動体と、上記可動体を横軸周りに正逆回転させる可動体駆動機構と、上記第1駆動機構及び可動体駆動機構の動作及び動作タイミングを制御する制御手段と、を備える。
この構成を備える容器内容物取出し装置において、第1押圧体を有する第1胴壁押圧機構は、初期形状の上記胴壁を凹み変形させる絞り込み操作や絞り込み解除操作を行うときに第1駆動機構を介して動作する。また、横軸周りに正逆回転可能な可動体は、可動体に保持させた容器を起立姿勢と倒立姿勢との間で反転させるときに可動体駆動機構を介して動作する。さらに、第1駆動機構及び可動体駆動機構の動作及び動作タイミングが制御手段によって制御される。制御手段は、第1駆動機構や可動体駆動機構をマイコンに格納された制御プログラムに従って動作させるものであることが望ましい。
本発明に係る容器内容物取出し装置は、上記第1胴壁押圧機構の第1押圧体の正逆直線移動方向に直交する方向で上記容器の上記胴壁との対向箇所にに配備されて初期形状の上記胴壁を押圧することによってこの胴壁の上記第1押圧体との対向箇所及び対向箇所周辺領域を膨らみ変形させる前進位置及び膨らみ変形した上記胴壁が初期形状に復元することを許容する後退位置との相互間で正逆直線移動可能な第2押圧体を有する第2胴壁押圧機構と、上記第2胴壁押圧機構の第2押圧体を正逆直線移動させる第2駆動機構と、をさらに備え、上記第2胴壁押圧機構及び上記第2駆動機構が、上記第1胴壁押圧機構及び上記第1駆動機構と共に上記可動体に取付けられていると共に、上記制御手段が、上記第1駆動機構及び可動体駆動機構の動作及び動作タイミングのほか、上記第2駆動機構の動作及び動作タイミングをも制御するように構成されている。
この構成を備える容器内容物取出し装置では、たとえば断面矩形の胴壁を有する容器が用いられる。このような矩形の胴壁を有する容器には、対向間隔の広い2つの胴壁部分(長軸方向で対向する2つの胴壁部分)と対向間隔の狭い2つの胴壁部分(短軸方向で対向する2つの胴壁部分)とが存在している。この容器において、胴壁を長軸方向に押圧することによって短軸方向の胴壁部分が初期形状から膨らみ出る。したがって、この容器内容物取出し装置において、第1押圧体を短軸方向の胴壁部分との対向箇所に配備し、第2押圧体を長軸方向の胴壁部分との対向箇所に配備しておくと、第1押圧体が胴壁を押圧したときには内容積が減少し(絞り込み操作)、第2押圧体が胴壁を押圧したときには内容積が増加する(膨出操作)。
また、この構成を備える容器内容物取出し装置において、第2胴壁押圧機構は、初期形状の上記胴壁を膨らみ変形させる膨出操作や膨出解除操作を行うときに第2駆動機構を介して動作する。また、第2駆動機構の動作及び動作タイミングが制御手段によって制御される。制御手段は、第2駆動機構をマイコンに格納された制御プログラムに従って動作させるものであることが望ましい。
本発明に係る容器内容物取出し装置では、上記容器における上記第2押圧体の正逆直線移動方向で対向する胴壁部分の対向間隔幅が、上記容器における上記第1押圧体の正逆直線移動方向で対向する胴壁部分の対向間隔幅よりも広い、という構成を採用することが可能である。このような容器としては、上記した断面矩形の胴壁を有する容器を好適に採用することができる。
以上説明したように、本発明に係る容器内容物取出し方法及び同取出し装置によれば、容器を起立姿勢と倒立姿勢との相互間で反転させることによって容器のノズルから内容物である液体を流出させたり液体の流出を止めたりするときのノズルからの液垂れを防ぐことができるので、取り出した液体の計量精度が向上する。このことは、基本色の塗料にそれとは異なる色合いの塗料を所要量だけ混ぜ込むという自動車車体塗料と同等の色合いの塗料を調製する上できわめて有益であるだけでなく、容器のノズルから各種の化学品、化粧品、香料、食品などの液体を取り出す上でも有益である。また、本発明に係る容器内容物取出し方法は、オペレーターが手作業で行うことが可能であるだけでなく、本発明に係る容器内容物取出し装置による作業の自動化にも適する。
本発明に係る方法での操作と現象を示した説明図である。 本発明に係る方法で行われる操作によって実行される工程を示した時系列説明図である。 容器の一部破断正面図である。 図3の容器の平面図である。 容器形状の変形例を示した平面図である。 本発明に係る装置における第1及び第2の胴壁押圧機構の概略を示した説明図である。 本発明に係る装置における第1及び第2の押圧体の配備状態を示した説明図である。 可動体が初期位置に位置して容器が起立姿勢になっている状態の説明図である。 可動体を回動させて容器を倒立姿勢に反転させる動作の説明図である。 可動体を回動させて容器を倒立姿勢に反転させた状態の説明図である。 抜気工程の説明図である。 吸気行程と容器反転工程を併行させた状態を示した説明図である。 液出し工程の説明図である。 液出し後吸気行程の説明図である。 容器姿勢復帰工程の説明図である。 初期吸気行程の説明図である。 制御手段の作用説明図である。
以下の本発明に係る実施形態の説明では、はじめに実施形態に係る容器内容物取出し装置の構成を説明し、次に当該装置の作用と共に実施形態に係る容器内容物取出し方法を説明する。
図1は実施形態の方法において行われる操作とその操作によって生じる現象を示した説明図、図2は実施形態の方法において行われる操作とその操作によって実行される工程を時系列で示した説明図である。
図3は上記装置及び方法において使用される容器の一部破断正面図、図4は図3の容器の平面図、図5は容器形状の変形例を示した平面図、図6は上記装置における第1及び第2の胴壁押圧機構の概略を示した説明図、図7は上記装置での容器に対する第1及び第2の押圧体の配備状態を示した説明図である。また、図8は可動体が初期位置に位置して容器が起立姿勢になっている状態の説明図、図9は可動体を回動させて容器を倒立姿勢に反転させる動作の説明図、図10は可動体を回動させて容器を倒立姿勢に反転させた状態の説明図である。さらに、図11は抜気工程の説明図、図12は吸気行程と容器反転工程を併行させた状態を示した説明図、図13は液出し工程の説明図、図14は液出し後吸気行程の説明図、図15は容器姿勢復帰工程の説明図、図16は初期吸気行程の説明図、図17は制御手段の作用説明図である。
図3又は図4に示したように、実施形態で使用される容器100は、有底であって断面矩形の樹脂製の胴壁110を有し、この胴壁110が形状復元性を備えている。このような断面矩形の形状復元性を備えた胴壁110を有する容器には、対向間隔の広い2つの幅狭の胴壁部分(長軸方向Xで対向する2つの胴壁部分)111,111と対向間隔の狭い2つの幅広の胴壁部分(短軸方向Yで対向する2つの胴壁部分)112,112とが存在している。幅狭の胴壁部分111,111や幅広の胴壁部分112,112の初期形状は、膨らみ形状であっても、フラット形状であっても、凹み形状であってもよい。以下の説明では、長軸方向Xで対向する2つの胴壁部分111,111を幅狭胴壁、短軸方向Yで対向する2つの胴壁部分112,112を幅広胴壁という。
また、容器100には、胴壁110の上部に通孔121を有するノズル120が設けられている。このため、容器100が起立姿勢を保っているときには、ノズル120からの内容物である液体(以下「液体」という)の自然流出が不可能であり、容器100が倒立姿勢を保っているときには、ノズル120からの液体の自然流出が可能である。ここで、起立姿勢には、垂直な上向き姿勢が含まれることは勿論、垂直な上向き姿勢から一定角度だけ傾いた状態であっても、ノズル120からの液体の自然流出が不可能な角度範囲内の傾斜状態であれば含まれる。また、倒立姿勢には、垂直な下向き姿勢が含まれることは勿論、垂直な下向き姿勢から一定角度だけ傾いた状態であっても、ノズル120からの液体の自然流出が可能な角度範囲内の傾斜状態であれば含まれる。以下の説明では、起立姿勢の容器を「起立容器」、倒立姿勢の容器を「倒立容器」という。
図6又は図7に示したように、実施形態の装置は、容器100が着脱されるホルダー10と、ホルダー10に装着された容器100の2つの幅広胴壁112,112を挟む両側に配備される一対の第1押圧体22,22を有する第1胴壁押圧機構21と、ホルダー10に装着された容器100の2つの幅狭胴壁111,111挟む両側に配備される一対の第2押圧体32,32を有する第2胴壁押圧機構31とを有するほか、第1胴壁押圧機構21を動作させる第1駆動機構25(図17参照:図6において不図示)及び第2胴壁押圧機構31を動作させる第2駆動機構35(図17参照:図6において不図示)を収容している駆動機構収容ボックス41を有している。また、ホルダー10、第1押圧体22,22を有する第1胴壁押圧機構21、第2押圧体32,32を有する第2胴壁押圧機構31、駆動機構収容ボックス41は、図8〜図10に示した横軸周りに正逆回転可能な可動体50に取り付けられている。さらに、この装置は、可動体50を横軸周りに正逆回転させるモータでなる可動体駆動機構51と、第1駆動機構25、第2駆動機構35及び可動体駆動機構51の動作及び動作タイミングを制御する制御手段(図17参照)と、を備えている。
第1胴壁押圧機構21は、一対の第1押圧体22,22を同調させて図7矢印aのように2つの幅広胴壁112,112の対向方向で正逆直線移動させる機能を有している。この第1胴壁押圧機構21は、たとえば図6に示したように、ねじ軸23に、第1押圧体22,22に連結したナット体24を螺合させることによって構成することが可能であって、このものではねじ軸23がモータでなる第1駆動機構25によって正逆回転駆動される。第2胴壁押圧機構31は、一対の第2押圧体32,32を同調させて、図7矢印bのように2つの幅狭胴壁111,111の対向方向で正逆直線移動させる機能を有している。この第2胴壁押圧機構31は、たとえば図6に示したように、ねじ軸33に、第2押圧体32,32に連結したナット体34を螺合させることによって構成することが可能であって、このものではねじ軸33がモータでなる第2駆動機構35によって正逆回転駆動される。なお、第1胴壁押圧機構21は、一対の第1押圧体22,22のうちの片側だけを正逆直線移動させる機能を有するものであってもよい。同様に、第2胴壁押圧機構31は、一対の第2押圧体32,32のうちの片側だけを正逆直線移動させる機能を有するものであってもよい。
次に実施形態に係る容器内容物取出し装置の作用と共に実施形態に係る容器内容物取出し方法を説明する。
図1に示したように、実施形態の容器内容物取出し方法では、容器100に対して、絞り込み操作と、絞り込み解除操作と、任意の膨出操作と、任意の膨出解除操作とが行われる。
図1において、
絞り込み操作は、容器100の初期形状の胴壁、具体的には2つの幅広胴壁112,112を凹み変形させる操作であり、この絞り込み操作を行うのに伴って容器100の内容積が漸減する。したがって、起立容器100に絞り込み操作を行うと、内部空気がノズル120から押し出されて抜気される。また、倒立容器100に絞り込み操作を行うと、液体がノズル120から押し出されて液出しされる。
絞り込み解除操作は、絞り込み操作を解除する操作であり、この絞り込み解除操作を行うのに伴い、絞り込み操作によって凹み変形していた2つの幅広胴壁112,112が初期形状に向けて復元し、容器100の内容積が漸増する。したがって、起立容器であっても倒立容器であっても、絞り込み解除操作を行うと外気がノズル120から容器100の内部に吸入される。
膨出操作は、容器100の2つの幅狭胴壁111,111を凹み変形させる操作を通じて初期形状の2つの幅広胴壁112,112を膨らみ変形させる操作であり、膨出操作を行うのに伴って容器100の内容積が漸増する。したがって、起立容器であっても倒立容器であっても、膨出操作を行うと、外気がノズル120から容器100の内部に吸入される。実施形態に係る容器内容物取出し方法では、膨出操作が必要に応じて任意に行われる。
膨出解除操作は、膨出操作を解除する操作であり、この膨出解除操作を行うのに伴い、膨出操作によって膨らみ変形していた2つの幅広胴壁112,112が初期形状に向けて復元し、容器100の内容積が漸減する。したがって、起立容器100に膨出解除操作を行うと内部空気がノズル120から吐出して抜気され、倒立容器100に膨出解除操作を行うと、液体がノズル120から流出して液出しされる。 実施形態の方法では、膨出解除操作が必要に応じて任意に行われる。
図2に示した実施形態の方法では、作業開始前には、図8のように可動体50が初期位置に位置して容器100が起立姿勢になっている。また、一対の第1押圧体22,22や一対の第2押圧体32,32は、容器100の初期形状の胴壁110に接触しているか、あるいは、初期形状の胴壁110から離れている。
作業開始後の最初の段階では、起立容器100に図2に示した絞り込み操作が行われ、この絞り込み操作を通じてノズル120から容器内空気の一部を図11矢印Pのように吐出させる抜気工程が行われる。絞り込み操作では、図11のように一対の第1押圧体22,22が矢印a1のように前進して(接近して)初期形状の2つの幅広胴壁112,112を押圧し、幅広胴壁112,112の押圧箇所及び押圧箇所周辺領域を凹み変形させる。
次に、図2に示した絞り込み解除操作を通じてノズル120から起立容器100内に図16矢印Iのように外気を吸入させる初期吸気工程を行いつつ、容器反転工程が行われる。初期吸気工程は、作業開始に際して行われる吸気工程のことである。容器反転工程では、可動体50を横軸周りに回動させて図9及び図12の矢印Rのように起立容器100を図10に示した倒立姿勢にまで反転させる。絞り込み解除操作では、一対の第1押圧体22,22が、図12矢印a2のように、幅広胴壁112,112が初期形状に復元するのに同調して、幅広胴壁112,112に接触したまま、あるいは、幅広胴壁112,112から離れて後退する(離反する)。これにより、凹み変形した幅広胴壁112,112が初期形状に復元することが許容される。このときには、容器100の幅広胴壁112,112には押込み力が加わっていない。なお、この容器反転工程では、幅広胴壁112,112が初期形状に復元するのに同調して一対の第1押圧体22,22が幅広胴壁112,112に接触したまま後退するように制御することが望ましく、そのようにすることによって、容器100の落下を防止することが可能になる。このように初期吸気工程を行いつつ容器反転工程を行うと、起立容器100が反転して液体がノズル120から自然流出する姿勢になった以降においても、ノズル120に図12矢印Iのように吸入される空気によって液体の自然流出が阻止されるためにノズル120からの液垂れが生じない。
次に、倒立容器100に図2に示した絞り込み操作が行われる。倒立容器100に絞り込み操作が行われると、液体が倒立容器100のノズル120から図13矢印Lのように流出するという液出し工程が行われる。この段階の絞り込み操作では、図13のように、一対の第1押圧体22,22が矢印のように前進して初期形状の2つの幅広胴壁112,112を押圧し、幅広胴壁112,112の押圧箇所及び押圧箇所周辺領域を凹み変形させる。液出し工程でノズル120から流出した液体は、図13のように計量器300に載置されている回収容器Vによって回収される。回収容器Vに回収された液体の重量が計量器300によって自動計量され、液体の重量値が目的の値になったときに、絞り込み操作が停止され、倒立容器100に対して絞り込み解除操作が行われる。この段階の絞り込み解除操作では、図14のように、幅広胴壁112,112が初期形状に復元するのに同調して、一対の第1押圧体22,22が矢印a2のように幅広胴壁112,112に接触したまま、あるいは、幅広胴壁112,112から離れて後退する(離反する)。これにより、凹み変形した幅広胴壁112,112が初期形状に復元することが許容される。このときには、容器100の幅広胴壁112,112には押込み力が加わっていない。なお、この段階の絞り込み解除操作では、幅広胴壁112,112が初期形状に復元するのに同調して一対の第1押圧体22,22が幅広胴壁112,112に接触したまま後退するように制御することが望ましく、そのようにすることによって、容器100の落下を防止することが可能になる。上記の液出し工程後の絞り込み解除操作により液出し後吸気行程が行われる。液出し後吸気工程は、液出し工程に続いてその直後に行われる吸気工程のことである。そして、液出し後吸気工程を行いつつ容器姿勢復帰工程が行われる。容器姿勢復帰工程では、可動体50を横軸周りに回動させて倒立姿勢の容器100を図15矢印Fのように姿勢変更させて図16に示した起立姿勢にまで反転させる。このように液出し後吸気工程を行いつつ容器姿勢復帰工程を行うと、容器100が倒立姿勢から起立姿勢になるまでの間でノズル120に図14矢印I又は図15矢印Iのように吸引される空気によって液体の自然流出が阻止されるため、ノズル120からの液垂れが生じない。したがって、液垂れした液体が回収容器Vの中に不慮に入って計量精度を低下させるという事態が起こらない。なお、上記の液出し工程後の絞り込み解除操作に続けて膨出操作を行うことにより液出し後吸気行程を延長してもよい。これによれば、液出し後吸気行程における絞り込み解除操作による容器100の内容積の漸増が少ない場合に、膨出操作によりさらに容器100の内容積を漸増させることができるので、液出し後吸気行程を延長することができる。
実施形態の方法において、図2に示した抜気工程に先立ち、一点鎖線枠Z1内に記載したように膨出操作を通じてノズル120から容器100に外気を吸入させる先行吸気工程を行い、この先行吸気工程に続いて抜気工程を行うと、前回の当該方法を行った後にノズル120の通孔121内の残留液体が容器100内に回収される。このため、ノズル120の通孔121内に残留している液体が噴き出してノズル120の周辺に垂れて汚すという事態を生じることなく、容器内の液体を取り出すことができる。先行吸気行程は、初期形状の2つの幅狭胴壁111,111を第2押圧体32,32で押圧して幅広胴壁112,112を膨らみ変形させる膨出操作を通じてノズル120から容器100内に外気を吸入させる工程であり、作業開始時の抜気工程に先立って行われる工程である。
実施形態の方法では、図2の一点鎖線枠Z2内に記載したように、液出し工程を行った後、容器姿勢復帰工程に移行する前に、液出し後吸気工程と液出し工程とを繰り返すことが可能である。これによると、容器からの液体の流出量を増加させて液体取出し量の総量を調整することが可能になる。
さらに実施形態の方法では、初期吸気行程を行うときに、絞り込み解除操作に膨出操作を併行させることも可能である。これによれば、容器の内容積が漸増する速度を速めることが可能になるので、初期吸気行程を素早く行いやすくなるという利点がある。この利点は、液出し後吸気行程を行うときに、絞り込み解除操作に膨出操作を併行させる、ことによっても得られる。
図17に示したように、実施形態の装置では、制御パネル400を操作することによって制御に必要な値を設定し、制御手段410を介して第1駆動機構25、第2駆動機構35、可動体駆動機構51の動作及び動作タイミングを、マイコンに格納された制御プログラムに従って制御することができるように構成されている。
以上説明した実施形態の装置では、断面矩形の胴壁110を有する容器100を用いる場合を説明したけれども、容器100の胴壁の形状はこれに限定されることはなく、たとえば図5(A)に示した菱形形状や同図(B)に示した楕円形状であっても、卵形などであってもよい。
また、実施形態の装置では、一対の第1押圧体22,22が同調して前進位置と後退位置との相互間で正逆直線移動するように構成されているけれども、この点は、1つの第1押圧体又は一対の第1押圧体22,22のうちの一方だけが前進位置と後退位置との相互間で正逆直線移動するように構成することも可能である。同様に、一対の第2押圧体32,32についても、それらが同調して前進位置と後退位置との相互間で正逆直線移動するように構成されていても、あるいは、1つの第2押圧体又は一対の第2押圧体32,32のうちの一方だけが前進位置と後退位置との相互間で正逆直線移動するように構成されていてもよい。
以上の実施形態では、所望の色合いの塗料を調製するのに有益な容器内容物取出し方法及び同取出し装置を説明したけれども、本発明に係る容器内容物取出し方法及び同取出し装置は、塗料の調製に限らず、容器のノズルから内容物としての液体、たとえば各種の化学品、化粧品、香料、食品などの液体を取り扱うすべての分野において、容器の内容物を取り出す作業を行うときにも好適に適用することができるものである。
なお、図3〜図17において、説明を簡略にすることを意図して、同一要素には同一符号を付した。
10 ホルダー
21 第1胴壁押圧機構
22 第1押圧体
25 第1駆動機構
31 第2胴壁押圧機構
32 第2押圧体
35 第2駆動機構
50 可動体
51 可動体駆動機構
100 容器
110 胴壁
120 ノズル
121 通孔
410 制御手段

Claims (9)

  1. 形状復元性を有する胴壁の上部に通孔を有するノズルが設けられてなる有底の容器の上記ノズルから内容物としての液体を取り出す容器内容物取出し方法であって、
    上記ノズルからの液体の自然流出が不可能な起立姿勢と上記ノズルからの液体の自然流出が可能な倒立姿勢との相互間で上記容器を反転させることにより、上記ノズルから液体を流出させることと、上記ノズルからの液体の流出を停止させること、とを行うときに、あらかじめ凹み変形させた上記胴壁を初期形状に向けて復元させながら上記ノズルから外気を上記容器内に吸入させると共に姿勢を反転させることによりノズルからの液垂れを防ぐことを特徴とする容器内容物取出し方法。
  2. 形状復元性を有する胴壁の上部に通孔を有するノズルが設けられてなる有底の容器の上記ノズルから内容物としての液体を取り出す容器内容物取出し方法であって、
    上記容器が、
    初期形状の上記胴壁を凹み変形させる絞り込み操作を行うのに伴って内容積を漸減させ、
    上記絞り込み操作を解除する絞り込み解除操作を行うのに伴って内容積を漸増させつつ凹み変形した上記胴壁を初期形状に向けて復元させる、
    特性を備え、
    ノズルからの液体の自然流出が不可能な起立姿勢に保たれた上記容器に、上記絞り込み操作を通じてノズルから容器内空気を吐出させる抜気工程と、
    上記絞り込み解除操作を通じてノズルから上記容器内に外気を吸入させる初期吸気工程を行いながらノズルからの液垂れを防ぎつつ、起立姿勢の上記容器を、ノズルからの液体の自然流出が可能な倒立姿勢にまで反転させる容器反転工程と、
    上記絞り込み操作を通じて上記倒立姿勢の上記容器の内容物としての液体をノズルから流出させる液出し工程と、
    上記絞り込み解除操作を通じてノズルから上記容器内に外気を吸入させる液出し後吸気工程を行いながらノズルからの液垂れを防ぎつつ、上記倒立姿勢の上記容器を上記起立姿勢に復帰させる容器姿勢復帰工程と、
    をこの順に行うことを特徴とする容器内容物取出し方法。
  3. 上記液出し工程を行った後、上記容器姿勢復帰工程に移行する前に、上記液出し後吸気工程と上記液出し工程とを繰り返す請求項2に記載した容器内容物取出し方法。
  4. 上記容器が、初期形状の上記胴壁を膨らみ変形させる膨出操作を行うのに伴って内容積を漸増させ、
    上記膨出操作を解除する膨出解除操作を行うのに伴って内容積を漸減させつつ膨らみ変形した上記胴壁を初期形状に向けて復元させる、特性を備え、
    上記抜気工程に先立ち、上記膨出操作を通じてノズルから上記容器内に外気を吸入させる先行吸気工程を行い、この先行吸気工程に続いて上記抜気工程を行う請求項2又は請求項3に記載した容器内容物取出し方法。
  5. 上記容器が、初期形状の上記胴壁を膨らみ変形させる膨出操作を行うのに伴って内容積を漸増させ、
    上記膨出操作を解除する膨出解除操作を行うのに伴って内容積を漸減させつつ膨らみ変形した上記胴壁を初期形状に向けて復元させる、特性を備え、
    上記初期吸気行程を行うときに、上記絞り込み解除操作に上記膨出操作を併行させる請求項2又は請求項3に記載した容器内容物取出し方法。
  6. 上記容器が、初期形状の上記胴壁を膨らみ変形させる膨出操作を行うのに伴って内容積を漸増させ、
    上記膨出操作を解除する膨出解除操作を行うのに伴って内容積を漸減させつつ膨らみ変形した上記胴壁を初期形状に向けて復元させる、特性を備え、
    上記液出し後吸気行程を行うときに、上記絞り込み解除操作に上記膨出操作を併行させる請求項2又は請求項3に記載した容器内容物取出し方法。
  7. 形状復元性を有する胴壁の上部に通孔を有するノズルが設けられてなる有底の容器の上記ノズルから内容物としての液体を取り出す容器内容物取出し装置であって、
    容器の上記胴壁との対向箇所に配備されて初期形状の上記胴壁を押圧してこの胴壁の押圧箇所及び押圧箇所周辺領域を凹み変形させる前進位置及び凹み変形した上記胴壁が初期形状に復元することを許容する後退位置の相互間で正逆直線移動可能な第1押圧体を有する第1胴壁押圧機構と、
    上記第1胴壁押圧機構の第1押圧体を正逆直線移動させる第1駆動機構と、
    上記第1胴壁押圧機構及び上記第1駆動機構が取り付けられて横軸周りに正逆回転可能な可動体と、
    上記可動体を横軸周りに正逆回転させる可動体駆動機構と、
    上記第1駆動機構及び可動体駆動機構の動作及び動作タイミングを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする容器内容物取出し装置。
  8. 上記第1胴壁押圧機構の第1押圧体の正逆直線移動方向に直交する方向で上記容器の上記胴壁との対向箇所に配備されて初期形状の上記胴壁を押圧することによってこの胴壁の上記第1押圧体との対向箇所及び対向箇所周辺領域を膨らみ変形させる前進位置及び膨らみ変形した上記胴壁が初期形状に復元することを許容する後退位置との相互間で正逆直線移動可能な第2押圧体を有する第2胴壁押圧機構と、
    上記第2胴壁押圧機構の第2押圧体を正逆直線移動させる第2駆動機構と、
    をさらに備え、
    上記第2胴壁押圧機構及び上記第2駆動機構が、上記第1胴壁押圧機構及び上記第1駆動機構と共に上記可動体に取付けられていると共に、
    上記制御手段が、上記第1駆動機構及び可動体駆動機構の動作及び動作タイミングのほか、上記第2駆動機構の動作及び動作タイミングをも制御するように構成されている請求項7に記載した容器内容物取出し装置。
  9. 上記容器における上記第2押圧体の正逆直線移動方向で対向する胴壁部分の対向間隔幅が、上記容器における上記第1押圧体の正逆直線移動方向で対向する胴壁部分の対向間隔幅よりも広い請求項8に記載した容器内容物取出し装置。
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