JP6775920B2 - 補綴物切削データ作成装置および補綴物作製システム - Google Patents

補綴物切削データ作成装置および補綴物作製システム Download PDF

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本発明は、補綴物切削データ作成装置および補綴物作製システムに関する。
従来から、セラミックス材料または樹脂材料などを所望の形状に切削することによって、人工の補綴物を作製する補綴物作製装置が知られている。ここで、補綴物とは、歯の治療が行われた際に失った歯質を補う人工物、すなわち、治療後の歯に詰めるまたは被せる人工物のことをいう。
このような補綴物作製装置による補綴物の作製に先立って、コンピュータ支援設計装置(以下、「CAD(Computer Aided Design)装置」ともいう。)などを使用して、作製する補綴物のSTLデータが作成される。
このように作成した補綴物のSTLデータを読み込み、補綴物作製装置が補綴物をどのような手順で作製するかを示した切削データを作成する補綴物切削データ作成装置(以下、「切削データ作成装置」ともいう。)が知られている。ここでは、切削データ作成装置は、所謂、コンピュータ支援製造装置(以下、「CAM(Computer Aided Manufacturing)装置」ともいう。)のことである。
例えば、補綴物切削データ作成装置は、切削に必要な設定項目であって、ユーザが設定する設定項目を表示する表示装置と、ユーザが操作することで設定項目を入力する入力装置とを備えている。例えば、切削に必要な設定項目としては、以下の項目(1)〜(7)が存在する。
(1)切削データを保存するファイル名を設定する項目(以下、「ファイル名設定項目」という。)
(2)作製する補綴物のSTLデータを設定する項目(以下、「STLデータ設定項目」という。)
(3)補綴物の種類を設定する項目(以下、「補綴物設定項目」という。)
(4)切削する材料の種類を設定する項目(以下、「材料設定項目」という。)
(5)切削する材料のサイズを設定する項目(以下、「サイズ設定項目」という。)
(6)補綴物作製装置における切削を行う領域のうち、どの領域で切削を行うかを設定する項目(以下、「ワーク領域設定項目」という。)
(7)作製する補綴物を加工するための切削条件を設定する項目(以下、「切削ストラテジー設定項目」という。)
切削データ作成装置は、上述した設定項目(1)〜(7)に基づいて、対象となる補綴物を作製する手順を示した切削データを作成する。そして、補綴物作製装置は、作成された切削データに従って、設定された材料を切削することで対象となる補綴物を作製する。
ところで、上述した設定項目(1)〜(7)は、ユーザが入力装置を操作することで設定される項目である。この設定項目(1)〜(7)の中には、作製する補綴物のSTLデータによって、一意的に決定される項目が存在することがあり得る。例えば、作製する補綴物のSTLデータが決定されると、材料の種類、および、材料のサイズが一意的に決定されることがあり得る。しかしながら、従来では、切削データ作成装置では、補綴物を作製する度に、ユーザが入力装置を操作することで設定項目(1)〜(7)を設定する必要があった。この場合、ユーザが毎回同じ設定値を設定する設定項目があり、煩わしいことがあった。また、補綴物を作製する度に、設定項目(1)〜(7)の全てをユーザが設定しなければならず、設定作業に時間を要することがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、切削データを作成するときに必要な設定項目をユーザが設定する際、ユーザによる設定作業に要する時間を短縮することが可能な補綴物切削データ作成装置、および、補綴物作製システムを提供することである。
本発明に係る補綴物切削データ作成装置は、所定の材料を切削することで補綴物を作製する補綴物作製装置において、前記所定の材料を切削するための切削データを作成する補綴物切削データ作成装置である。前記切削データは、ユーザが設定する設定項目に基づいて作成されるものであって、少なくとも作製する前記補綴物のSTLデータを設定するSTLデータ設定項目と、前記補綴物を作製する材料の種類を設定する材料設定項目と、前記材料のサイズを設定するサイズ設定項目とを有している。前記補綴物切削データ作成装置は、表示装置と、入力装置と、作成支援装置とを備えている。前記表示装置は、前記設定項目を表示する。前記入力装置は、ユーザによる前記設定項目に関する操作が入力される。前記作成支援装置は、前記切削データの作成を支援する。前記作成支援装置は、記憶部と、コマンド作成部と、表示部と、受信部と、切削データ作成部とを備えている。前記記憶部は、前記補綴物のSTLデータを記憶する。前記コマンド作成部は、それぞれ前記材料設定項目において前記材料の種類を所定の種類に設定し、かつ、前記サイズ設定項目において前記材料のサイズを所定のサイズに設定する複数のコマンドを作成し、前記複数のコマンドが並べられたコマンドリストを作成する。前記表示部は、前記コマンドリストを前記表示装置に表示する。前記受信部は、前記入力装置によって入力された前記設定項目に関する設定値を受信する。前記切削データ作成部は、前記受信部によって受信された前記設定項目の前記設定値に基づいて前記切削データを作成する。前記入力装置は、ユーザによる前記コマンドリストの前記複数のコマンドのうち1つのコマンドを選択することに関する操作が入力される。前記受信部は、前記入力装置によって入力された前記コマンドを受信する。
上記補綴物切削データ作成装置によれば、コマンド作成部によって、材料設定項目において材料の種類が所定の種類に設定され、かつ、サイズ設定項目において材料のサイズを所定のサイズに設定されたコマンドが複数作成されている。そして、作成された複数のコマンドが並べられたコマンドリストが表示装置に表示されている。よって、ユーザが入力装置を操作してコマンドリストから1つのコマンドを選択することで、材料設定項目およびサイズ設定項目の各設定値が設定される。したがって、材料設定項目およびサイズ設定項目の各設定値を、ユーザが個々に設定する必要がないため、設定作業に要する時間を短縮することができる。材料設定項目およびサイズ設定項目の設定値が、作製する補綴物ごとに同じ値の場合、材料設定項目およびサイズ設定項目の各設定値を個々にユーザが設定しないため、煩わしさが緩和される。
本発明の好ましい一態様によれば、前記設定項目は、前記補綴物の種類を設定する補綴物設定項目を有する。
上記態様によれば、設定された補綴物の種類を考慮して、切削データを作成することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記設定項目は、前記補綴物を加工するための切削条件を示した切削ストラテジーの種類を設定する切削ストラテジー設定項目を有している。前記コマンド作成部は、前記切削ストラテジー設定項目において前記切削ストラテジーを所定のストラテジーの種類に設定するコマンドを作成する。
上記態様によれば、コマンド作成部によって、材料設定項目において材料の種類が所定の種類に設定され、サイズ設定項目において材料のサイズを所定のサイズに設定され、かつ、切削ストラテジー設定項目において切削ストラテジーが所定の切削ストラテジーの種類に設定されたコマンドが作成される。よって、ユーザが入力装置を操作してコマンドリストから1つのコマンドを選択することで、材料設定項目、サイズ設定項目および切削ストラテジー設定項目の各設定値が設定される。したがって、材料設定項目、サイズ設定項目および切削ストラテジー設定項目の各設定値を、ユーザが個々に設定する必要がないため、設定作業に要する時間を短縮することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記設定項目は、前記切削データを保存するファイル名を設定するファイル名設定項目を有する。
上記態様によれば、設定されたファイル名のファイルに切削データを保存することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記作成支援装置は、判定部と、エラー表示部とを備えている。前記判定部は、前記受信部によって受信された前記STLデータ設定項目において設定された前記STLデータが示す前記補綴物が、前記受信部によって受信された前記サイズ設定項目において設定されたサイズに収まるか否かを判定する。前記エラー表示部は、前記判定部によって前記STLデータが示す前記補綴物が、前記サイズに収まらないと判定された場合、前記表示装置にエラーメッセージを表示する。
上記態様によれば、ユーザは、表示装置に表示されたエラーメッセージを見ることで、STLデータが示す補綴物が、設定した材料のサイズに収まらないことを確認することができる。
本発明に係る補綴物作製システムは、記補綴物作製装置と、上述した何れかに記載された補綴物切削データ作成装置と、を備えている。
上記補綴物作製システムによれば、上述した何れかに記載された補綴物切削データ作成装置を備えた補綴物作製システムを提供することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記補綴物作製装置は、前記補綴物を作成するワーク領域を複数備えている。前記設定項目は、作製する前記補綴物を、複数の前記ワーク領域のうちどの前記ワーク領域に作製するかを設定するワーク領域設定項目を有している。前記コマンド作成部は、前記ワーク領域設定項目において作製する前記ワーク領域を所定の領域に設定するコマンドを作成する。
上記態様によれば、コマンド作成部によって、材料設定項目において材料の種類が所定の種類に設定され、サイズ設定項目において材料のサイズを所定のサイズに設定され、かつ、ワーク領域設定項目においてワーク領域を所定の領域に設定されたコマンドが作成される。よって、ユーザが入力装置を操作してコマンドを設定することで、材料設定項目、サイズ設定項目およびワーク領域設定項目の各設定値が設定される。したがって、材料設定項目、サイズ設定項目およびワーク領域設定項目の各設定値を、ユーザが個々に設定する必要がないため、設定作業に要する時間を短縮することができる。
本発明によれば、切削データを作成するときに必要な設定項目をユーザが設定する際、ユーザによる設定作業に要する時間を短縮することができる。
一実施形態に係る補綴物作製システムを示す概略図であり、補綴物作製装置を示す斜視図である。 補綴物作製装置の内部空間を示した概念図である。 切削データ作成装置を示したブロック図である。 表示装置を示す概念図である。 表示装置を示す概念図であり、画面を示す図である。 表示装置を示す概念図であり、設定ダイアログボックスを示す図である。 表示装置を示す概念図であり、コマンド作成ダイアログボックスを示す図である。 表示装置を示す概念図であり、コマンド設定ダイアログボックスを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る補綴物切削データ作成装置を備えた補綴物作製システムについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、補綴物作製システム100を示す概略図であり、補綴物作製装置1を示す斜視図である。補綴物作製システム100は、補綴物を作製するためのシステムである。補綴物作製システム100は、補綴物作製装置1と、補綴物切削データ作成装置30とを備えている。ここで、補綴物とは、歯の治療が行われた際に失った歯質を補う人工物、すなわち、治療後の歯に詰めるまたは被せる人工物のことをいう。例えば、補綴物は、セラミックス材料または樹脂材料などを切削することによって作製される。
次に、補綴物作製装置1について説明する。図1に示すように、相互に直交する軸を、X軸、Y軸およびZ軸とし、本実施形態に係る補綴物作製装置1はX軸とY軸とで構成される平面に置かれるものとする。以下、左方および右方とは、図1のフロントカバー7に向かって補綴物作製装置1を見た場合の左方および右方である。また、図1のフロントカバー7に向かって補綴物作製装置1を見た場合に、当該補綴物作製装置1に近付く方を後方、遠ざかる方を前方とする。同図中の左方をL、右方をRとし、前方をF、後方をReとし、上方をU、下方をDとする。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、補綴物作製装置1の設置態様を何ら限定するものではない。
補綴物作製装置1は、材料を所望の形状に切削することによって補綴物を作製する装置である。ここでは、補綴物作製装置1は箱状に形成されている。詳しくは、補綴物作製装置1は、ケース10と、フロントカバー7とを備えている。ケース10は、ベース板2と、ベース板2の左端から上方に延びた左板3と、左板3と対向し、ベース板2の右端から上方に延びた右板4と、ベース板2の後端から上方に延びた後板6と、左板3の上端、右板4の上端および後板6の上端に接続された天板5とを有する。ケース10の前方は開口されている。フロントカバー7は、ケース10の前方に設けられている。フロントカバー7は、左板3の前端および右板4の前端において上下方向にスライド可能なようにケース10に設けられている。ここでは、ケース10およびフロントカバー7によって、内部空間8が形成されている。フロントカバー7が上方にスライドすることによって、内部空間8が外部空間と通ずる。また、フロントカバー7には、窓部7aが設けられている。ユーザは、窓部7aから内部空間8を視認することができる。
図2は、内部空間8を示した概念図である。図2に示すように、内部空間8は、補綴物の材料(図示せず)に対して切削加工が行われる加工エリアである。ここでは、刃などの加工ツール(図示せず)を使用して、内部空間8で切削が行われる。内部空間8には、補綴物を作製するためのワーク領域が3つ設けられている。ここでは、ワーク領域は、第1ワーク領域8aと、第1ワーク領域8aの前方に設けられた第2ワーク領域8bと、第2ワーク領域8bの前方に設けられた第3ワーク領域8cと有している。第2ワーク領域8bは、第1ワーク領域8aと第3ワーク領域8cとの間に設けられている。ここでは、第1ワーク領域8aの大きさ、第2ワーク領域8bの大きさ、および、第3ワーク領域8cの大きさは同じである。本実施形態では、補綴物作製装置1は、3つのワーク領域8a、8b、8cを使用して、3つの補綴物を同時に作製することができる。ただし、補綴物作製装置1が同時に作製することが可能な補綴物の数は特に限定されない。例えば、補綴物作製装置1は、補綴物を1つのみ作製することが可能な装置であってもよいし、4つの補綴物を同時に作製することが可能な装置であってもよい。補綴物作製装置1は、同時に作製することが可能な補綴物の数のワーク領域を備えている。
補綴物作製装置1は、制御部20を備えている。制御部20は、材料の切削を制御する。詳しくは、制御部20は、材料を固定する回転自在な治具(図示せず)、および、上記加工ツールなどを制御する。本実施形態では、制御部20は、公知のパーソナルコンピュータ、または、汎用コンピュータなどに設けられるCPU(中央演算処理装置)によって実現可能である。
以上、補綴物作製装置1について説明した。本実施形態では、補綴物作製装置1による補綴物の作製に先立って、作製する補綴物のSTLデータがCAD装置などによって作成される。補綴物作製装置1では、制御部20が上記加工ツールを加工エリアのどの位置からどのような向きで動かし、材料をどのように切削するかの制御などを示した切削データが必要である。本実施形態では、CAM装置の一例である切削データ作成装置(補綴物切削データ作成装置)30が切削データを作成する。補綴物作製装置1は、切削データ作成装置30によって作成された切削データに基づいて材料を切削することで、所望の補綴物を作製する。
次に、切削データ作成装置30について説明する。切削データ作成装置30は、補綴物作製装置1と別体である。しかし、切削データ作成装置30は、補綴物作製装置1に内蔵されていてもよい。例えば、切削データ作成装置30は、コンピュータであり、CPUと、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。ここでは、コンピュータ内に保存されたプログラムを使用して、補綴物作製装置1で使用する切削データを作成する。切削データ作成装置30は、補綴物作製システム100のための専用のコンピュータであってもよく、汎用のコンピュータであってもよい。
補綴物作製装置1によって作製される補綴物の切削データを作成するには、上述したように、以下の設定項目(1)〜(7)を設定する必要がある。
(1)ファイル名設定項目
(2)STLデータ設定項目
(3)補綴物設定項目
(4)材料設定項目
(5)サイズ設定項目
(6)ワーク領域設定項目
(7)切削ストラテジー設定項目
ここで、ファイル名設定項目とは、切削データ作成装置30によって作成された切削データを保存するファイル名を設定する項目である。STLデータ設定項目とは、作製する補綴物のSTLデータを設定する項目である。上述したように、このSTLデータは、例えば、CAD装置などによって作成されたデータである。補綴物設定項目とは、補綴物の種類を設定する項目である。ここで、設定可能な補綴物の種類は特に限定されない。例えば、補綴物の種類には、クラウン、インレー、ブリッジなどがある。材料設定項目とは、切削する材料の種類を設定する項目である。ここで、材料の種類は特に限定されない。例えば、材料の種類として、グラスセラミック、ハイブリッドレジンなどが挙げられる。サイズ設定項目とは、切削する材料のサイズを設定する項目である。なお、材料のサイズは、対象となる補綴物が作製できる程度の大きさであることが好ましい。なお、材料の形状は、対象となる補綴物ごとに決定される。ワーク領域設定項目とは、補綴物作製装置1に複数のワーク領域が設けられている場合、どのワーク領域で補綴物を作製するかを設定する項目である。本実施形態では、補綴物作製装置1は、図2に示すように、3つのワーク領域8a、8b、8cを備えている。そのため、ワーク領域設定項目では、3つのワーク領域8a、8b、8cのうち、どのワーク領域で補綴物を作製するかを設定する。なお、補綴物作製装置1のワーク領域が1つの場合、補綴物のワーク領域は一意的に決定される。よって、この場合、ワーク領域設定項目の設定を省略することができる。切削ストラテジー設定項目とは、どの切削ストラテジーを設定するかを決定する項目である。ここで、切削ストラテジーとは、作製する補綴物を加工するための切削条件を示したものである。この切削ストラテジーは、例えば、補綴物作製装置1の機種ごとに異なるものである。
切削データは、補綴物を作製しようとする度に作成されるデータである。切削データの作成に先立って、上述した各設定項目はユーザによって設定される項目である。よって、補綴物を作製しようとする度に、ユーザは各設定項目を設定する。各設定項目には、作製しようとする補綴物によって、その設定値が一意的に決定される項目があり得る。また、ユーザによっては、各設定項目のうち、毎回同じ設定値を設定する項目があり得る。例えば、補綴物の種類が決定されると、材料のサイズが一意的に決定する。例えば、ユーザによっては、1種類の材料しか使用しない場合があり得る。また、ユーザによっては、毎回同じ機種の補綴物作製装置1を使用すること、または、毎回同じ作業領域を使用することがあり得る。従来では、同じ設定値を設定する場合であっても、各設定項目をユーザ自身が全て設定する必要があった。ユーザによっては、同じ設定値を設定する作業を行うことを煩わしく感じることがあり得る。また、各設定項目をユーザ自身が設定するため、設定作業に時間を要することがあった。
上述した課題を解決するため、本実施形態に係る切削データ作成装置30では、同じ設定値を入力することが多い設定項目が複数ある場合、その複数の設定項目をまとめて設定する。そのことによって、ユーザが行う設定作業時間を短縮することができる。
次に、切削データ作成装置30の構成について詳述する。図3は、切削データ作成装置30のブロック図である。図3に示すように、切削データ作成装置30は、表示装置40と、入力装置50と、作成支援装置60とを備えている。
図4は、表示装置40を示す概略図である。図5は、表示装置40を示す概略図であり、画面41を示す図である。図6は、表示装置40を示す概略図であり、設定ダイアログボックス42を示す図である。図6に示すように、表示装置40は、上述した各設定項目である、ファイル名設定項目81、STLデータ設定項目82、補綴物設定項目83、材料設定項目84、サイズ設定項目85、ワーク領域設定項目86、および切削ストラテジー設定項目87を表示する装置である。図4に示すように、表示装置40は、例えば、画面41を備えている。ここでは、画面41に表示されたボタン41aを押すことで、図5に示すように、切削データ作成装置30を操作するための各種ボタン42a、44a、45aが画面41に表示される。図6に示すように、ここでは、設定項目81〜87は、画面41に表示される。表示装置40に表示されるものは特に限定されない。ここでは、表示装置40には、設定ダイアログボックス42、コマンド作成ダイアログボックス44(図7参照)、コマンド設定ダイアログボックス45(図8参照)、および、プレビュー画像46などが表示される。
設定ダイアログボックス42は、ユーザが各設定項目81〜87を設定するものである。本実施形態では、表示装置40の画面41上に配置された設定ボタン42a(図5参照)が押されることによって、設定ダイアログボックス42が表示される。この設定ボタン42aは、例えば、GUI(Graphical User Interface)によって画面41上に作成された仮想的なボタンであるが、物理的なボタンであってもよい。ここで、設定ダイアログボックス42において、各設定項目81〜87を設定する構成は特に限定されない。例えば、設定ダイアログボックス42は、設定項目81〜87にそれぞれ対応したプルダウンメニュー81a〜87aを有し、プルダウンメニュー81a〜87aには、それぞれ設定項目81〜87の設定値の候補が保存されている。ユーザは、プルダウンメニュー81a〜87aによって表示された設定値の中から各設定項目81〜87の設定値を選択する。なお、プルダウンメニュー81a〜87aの何れかは、ユーザが設定値を入力するテキストボックスであってもよい。
図7は、コマンド作成ダイアログボックス44を示す概念図である。図7に示すように、コマンド作成ダイアログボックス44は、設定項目81〜87のうち、まとめて設定したい項目について、その設定項目の設定値に所定の設定値が登録されたコマンドを作成するものである。換言すると、コマンド作成ダイアログボックス44は、設定項目81〜87のうちユーザ自身が設定することを省略したい項目について、その設定項目の設定値に所定の設定値が登録されたコマンドを作成するものである。ここでは、表示装置40の画面41上に配置されたコマンド作成ボタン44a(図5参照)が押されることによって、コマンド作成ダイアログボックス44が表示される。ここで、コマンド作成ボタン44aは、例えば、仮想的なボタンであるが、物理的なボタンであってもよい。コマンド作成ダイアログボックス44には、設定値の設定を省略したい設定項目81〜87について、その設定項目81〜87の設定値を所定の設定値に設定するためのテキストボックス81b〜87bなどが表示されている。ユーザは、テキストボックス81b〜87bによって所定の設定値を設定することで、まとめて設定したい設定項目の設定値に所定の設定値が登録されたコマンドが作成される。なお、テキストボックス81b〜87bの何れかは、プルダウンメニューであってもよい。このコマンドは、複数作成することが可能である。そして、ここでは、複数のコマンドをリスト化したコマンドリスト88が作成される。コマンドリスト88は、複数のコマンドを並べたリストであって、複数のコマンドを一覧化したリストである。
図8は、コマンド設定ダイアログボックス45を示す概念図である。図8に示すように、コマンド設定ダイアログボックス45には、コマンド作成ダイアログボックス44において作成されたコマンドリスト88が表示される。ここでは、表示装置40の画面41上に配置されたコマンド設定ボタン45a(図5参照)が押されることによって、コマンド設定ダイアログボックス45が表示される。ここで、コマンド設定ボタン45aは、例えば、仮想的なボタンであるが、物理的なボタンであってもよい。ユーザは、表示されたコマンドリスト88の中から、設定したいコマンドを選択する。そして、選択されたコマンドに登録された設定項目の設定値が、図6に示すように、設定ダイアログボックス42の該当する設定項目のプルダウンメニューに表示される。例えば、選択したコマンドが材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86の設定値が登録されたコマンドの場合、コマンドに登録された材料設定項目84の設定値が設定ダイアログボックス42のプルダウンメニュー84aに表示される。同様に、コマンドに登録されたサイズ設定項目85の設定値がプルダウンメニュー85aに表示される。コマンドに登録されたワーク領域設定項目86の設定値がプルダウンメニュー86aに表示される。
図6に示すように、プレビュー画像46は、設定ダイアログボックス42で設定されたSTLデータ設定項目82において設定されたSTLデータをモデル化した画像46aであって、作製しようとする補綴物の画像46aを有している。このプレビュー画像46には、サイズ設定項目85で設定された材料のサイズが反映されていてもよい。すなわち、プレビュー画像46には、設定されたSTLデータをモデル化した補綴物の画像46aと、材料のサイズを示した画像(例えば、材料の輪郭線が示された画像)46bとを組み合わせた画像であってもよい。本実施形態では、プレビュー画像46は、設定ダイアログボックス42に表示されるが、表示場所は特に限定されない。ユーザは、プレビュー画像46を見ることで、どのような補綴物が作製されるかを確認することができる。
入力装置50(図3参照)は、ユーザによって設定項目81〜87に関する操作が入力される装置である。入力装置50は、特に限定されず、例えば、キーボードおよびマウスである。ユーザは、入力装置50を操作することで、図6に示すように、表示装置40の設定ダイアログボックス42に表示された設定項目81〜87を設定することができる。本実施形態では、入力装置50は、表示装置40のコマンド作成ダイアログボックス44(図7参照)およびコマンド設定ダイアログボックス45(図8参照)に関する操作が行われる。ユーザは、入力装置50を操作することで、コマンドを作成すること、および、コマンドリスト88からコマンドを選択することができる。
図3に示すように、作成支援装置60は、設定した補綴物のSTLデータから補綴物を作成するための切削データの作成を支援する装置である。ここでは、作成支援装置60は、補綴物作製装置1の制御部20(図1参照)に接続されている。切削データ作成装置30によって作成された切削データは、作成支援装置60を通じて制御部20に送信される。作成支援装置60は、記憶部62と、コマンド作成部64と、表示部66と、受信部68と、判定部70と、エラー表示部72と、切削データ作成部74とを備えている。なお、上述した各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。
記憶部62には、作製する補綴物のSTLデータのファイルが記憶されている。このSTLデータは、例えば、ユーザの操作によって、記憶媒体または他のコンピュータ(図示せず)から記憶部62に読み込まれる。
コマンド作成部64は、設定項目81〜87のうちユーザ自身が設定することを省略したい項目の設定値を登録したコマンドを作成する。例えば、設定項目81〜87のうち材料設定項目84、サイズ設定項目85、ワーク領域設定項目86、および、切削ストラテジー設定項目87に関する各設定値が、ユーザが設定作業を省略したい値とする。この場合、コマンド作成部64は、材料設定項目84、サイズ設定項目85、ワーク領域設定項目86、および、切削ストラテジー設定項目87の各設定値が予め登録されたコマンドを作成する。なお、コマンドによってユーザの入力を省略する設定項目、および、設定項目の数は、特に限定されない。入力を省略する設定項目および設定項目の数は、ユーザが自由に決定することができる。また、コマンド作成部64は、何れかの登録された設定値が異なるコマンドを複数作成することが可能である。コマンド作成部64は、既に作成されたコマンドを編集したり削除したりすることが可能である。コマンド作成部64は、複数のコマンドをリスト化したコマンドリスト88(図7参照)を作成する。なお、作成したコマンドおよびコマンドリスト88は、記憶部62に記憶されている。
表示部66は、設定項目81〜87(図6参照)の各設定値、および、コマンドリスト88(図8参照)を表示装置40の画面41に表示する。詳しくは、表示部66は、図6に示すように、表示装置40の設定ダイアログボックス42に設定項目81〜87の各設定値を表示する。表示部66は、コマンド作成部64によって作成されたコマンドリスト88を表示装置40のコマンド作成ダイアログボックス44(図7参照)、および、コマンド設定ダイアログボックス45(図8参照)に表示する。
受信部68は、入力装置50によって入力された設定項目81〜87の各設定値を受信する。受信部68によって受信された設定項目81〜87の各設定値は、切削データを作成する際に使用される。ここでは、図6に示すように、例えば、ユーザによって入力装置50を介して、仮想的なボタンである切削データ作成ボタン49が押されると、受信部68は、入力装置50によって入力された設定項目81〜87に関する設定値であって、設定ダイアログボックス42のプルダウンメニュー81a〜87aに表示された各設定値を受信する。
判定部70は、受信部68によって受信されたSTLデータ設定項目82において設定されたSTLデータが示す補綴物が、受信部68によって受信されたサイズ設定項目85において設定された材料のサイズに収まるか否かを判定する。判定部70によって、STLデータ設定項目82において設定されたSTLデータが示す補綴物が、サイズ設定項目85において設定された材料のサイズに収まらないと判定された場合、エラー表示部72は、表示装置40にエラーメッセージを表示する。ここで、エラー表示部72がエラーメッセージを表示する方法は特に限定されず、例えば、エラー表示部72は、エラーメッセージが記載されたダイアログボックス(図示せず)を表示装置40の画面41に表示してもよい。
切削データ作成部74は、受信部68によって受信された設定項目81〜87に基づいて切削データを作成する。具体的には、切削データ作成部74は、受信部68によって受信された設定項目81〜87のうち、補綴物設定項目83、材料設定項目84、サイズ設定項目85、ワーク領域設定項目86、および切削ストラテジー設定項目87から、STLデータ設定項目82において設定されたSTLデータが示す補綴物を作製するための切削データを作成する。そして、切削データ作成部74は、ファイル名設定項目81において設定されたファイル名のファイルに作成した切削データを保存する。
次に、ユーザがコマンドを作成する手順について説明する。ここでは、コマンドとして、設定項目81〜87のうち、材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86の各設定値が登録されたコマンドを作成する。ここでは、表示装置40の画面41には、各ダイアログボックスは表示されておらず、コマンド作成ボタン44aなどのボタンが表示されている。まず、ユーザがコマンド作成ボタン44a(図5参照)を押すことで、図7に示すようなコマンド作成ダイアログボックス44が表示される。このとき、コマンド作成ダイアログボックス44には、各設定項目81〜87の設定値を設定する画面が表示される。このとき、例えば、材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86について、コマンドに登録する設定値をテキストボックス84b、85b、86bに入力装置50を介して入力する。
その後、コマンド作成ダイアログボックス44に表示された仮想的なボタンであるOKボタン47をユーザが入力装置50を介して押すと、受信部68は、材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86の設定値を受信する。そして、コマンド作成部64は、受信部68によって受信された材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86の設定値が設定されたコマンドを作成し、作成したコマンドをコマンドリスト88に追加する。表示部66は、コマンドが追加されたコマンドリスト88をコマンド作成ダイアログボックス44に表示する。なお、コマンドが追加されたコマンドリスト88は、コマンド設定ダイアログボックス45が開かれた際、コマンド設定ダイアログボックス45に表示される。
次に、ユーザが切削データ作成装置30を使用して切削データを作成する手順について説明する。ここでは、表示装置40の画面41には、各ダイアログボックスは表示されておらず、設定ボタン42a、コマンド設定ボタン45aなどのボタンが表示されている。まず、ユーザが入力装置50を操作して設定ボタン42a(図5参照)を押すことで、図6に示すような設定ダイアログボックス42が画面41に表示される。次に、ユーザが入力装置50を操作してコマンド設定ボタン45a(図5参照)を押すことで、図8に示すようなコマンド設定ダイアログボックス45が表示装置40の画面41に表示される。なお、このとき、設定ダイアログボックス42は画面41に表示された状態であるが、コマンド設定ダイアログボックス45が設定ダイアログボックス42よりも前面に表示されている。ユーザは、コマンド設定ダイアログボックス45に表示されたコマンドリスト88から設定するコマンドを1つ選択し、入力装置50を介してOKボタン48を押す。このとき、設定ダイアログボックス42がコマンド設定ダイアログボックス45よりも前面に表示される。そして、選択されたコマンドに登録された設定値を受信部68が受信し、表示部66は、受信部68によって受信されたコマンドに登録された設定値を、設定ダイアログボックス42の該当する設定項目のプルダウンメニューに表示する。例えば、選択されたコマンドが、材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86の設定値が登録されたコマンドの場合、表示部66は、設定ダイアログボックス42において、材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86のプルダウンメニュー84a、85a、86aに、それぞれコマンドに登録された設定値を表示する。
その後、ユーザは、選択したコマンドに登録された設定項目の設定値以外の設定項目の設定値を、入力装置50を介して入力する。例えば、選択したコマンドによって、材料設定項目84、サイズ設定項目85、およびワーク領域設定項目86の設定値が設定されている場合、ファイル名設定項目81、STLデータ設定項目82、補綴物設定項目83および切削ストラテジー設定項目87の設定値を入力装置50を介して入力する。そして、ユーザが切削データ作成ボタン49を押すことで、受信部68は、設定ダイアログボックス42に設定された設定項目81〜87の設定値を受信し、切削データ作成部74によって切削データが作成される。
なお、切削データ作成部74によって作成された切削データは、補綴物作製装置1の制御部20(図1参照)に送信される。その後、補綴物作製装置1は、受信した切削データに沿って、ワーク領域に配置された材料を切削することによって、STLデータ設定項目82において設定されたSTLデータが示す補綴物を作製する。
以上のように、本実施形態では、例えば、コマンド作成部64によって、材料設定項目84において材料の種類が所定の種類に設定され、サイズ設定項目85において材料のサイズを所定のサイズに設定され、かつ、ワーク領域設定項目86において作業領域を所定の領域に設定されたコマンドが作成されている。そして、図8に示すように、作成された複数のコマンドが並べられたコマンドリスト88が表示装置40のコマンド設定ダイアログボックス45に表示されている。よって、ユーザが入力装置50を操作してコマンドリスト88の中から上記コマンドを選択することで、材料設定項目84、サイズ設定項目85およびワーク領域設定項目86の各設定値が設定される。したがって、材料設定項目84、サイズ設定項目85、および、ワーク領域設定項目86の各設定値を、ユーザが個々に設定する必要がないため、設定作業に要する時間を短縮することができる。材料設定項目84、サイズ設定項目85、および、ワーク領域設定項目86の設定値が、作製する補綴物ごとに同じ値の場合、材料設定項目84、サイズ設定項目85、および、ワーク領域設定項目86の各設定値を個々にユーザが設定しないため、煩わしさが緩和される。
例えば、コマンド作成部64によって、材料設定項目84において材料の種類が所定の種類に設定され、サイズ設定項目85において材料のサイズを所定のサイズに設定され、かつ、切削ストラテジー設定項目87において切削ストラテジーが所定の切削ストラテジーの種類に設定されたコマンドが作成されてもよい。この場合、ユーザが入力装置50を操作してコマンドリスト88の中から上記コマンドを設定することで、材料設定項目84、サイズ設定項目85および切削ストラテジー設定項目87の各設定値が設定される。したがって、材料設定項目84、サイズ設定項目85および切削ストラテジー設定項目87の各設定値を、ユーザが個々に設定する必要がないため、設定作業に要する時間を短縮することができる。
本実施形態では、設定項目は、図6に示すように、切削データ作成部74によって作成された切削データを保存するファイル名を設定するファイル名設定項目81を有する。このことによって、設定されたファイル名のファイルに切削データを保存することができる。
本実施形態では、ユーザが設定する設定項目は、補綴物の種類を設定する補綴物設定項目83を有する。このことによって、設定された補綴物の種類を考慮して、切削データを作成することができる。
本実施形態では、判定部70は、受信部68によって受信されたSTLデータ設定項目82において設定されたSTLデータが示す補綴物が、受信部68によって受信されたサイズ設定項目85において設定された材料のサイズに収まるか否かを判定する。エラー表示部72は、判定部70によってSTLデータが示す補綴物が、材料のサイズに収まらないと判定された場合、表示装置40にエラーメッセージを表示する。このことによって、ユーザは、表示装置40に表示されたエラーメッセージを見ることで、STLデータが示す補綴物が、設定した材料のサイズに収まらないことを確認することができる。
なお、上述したように、切削データ作成装置30の記憶部62、コマンド作成部64、表示部66、受信部68、判定部70、エラー表示部72、および切削データ作成部74は、ソフトウェアにより構成されていてもよい。すなわち、上記各部は、コンピュータプログラムがコンピュータに読み込まれることにより、当該コンピュータによって実現されるようになっていてもよい。本発明には、コンピュータを上記各部として機能させるためのコンピュータプログラムが含まれる。また、本発明には、当該コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体が含まれる。
1 補綴物作製装置
30 切削データ作成装置(補綴物切削データ作成装置)
40 表示装置
50 入力装置
60 作成支援装置
62 記憶部
64 コマンド作成部
66 表示部
68 受信部
70 判定部
72 エラー表示部
74 切削データ作成部
100 補綴物作製システム

Claims (7)

  1. 所定の材料を切削することで補綴物を作製する補綴物作製装置において、前記所定の材料を切削するための切削データを作成する補綴物切削データ作成装置であって、
    前記切削データは、ユーザが設定する設定項目に基づいて作成されるものであり、
    前記設定項目は、
    作製する前記補綴物のSTLデータを設定するSTLデータ設定項目と、
    前記補綴物を作製する材料の種類を設定する材料設定項目と、
    前記材料のサイズを設定するサイズ設定項目と、
    を少なくとも有し、
    前記設定項目を表示する表示装置と、
    ユーザが操作することで、前記設定項目の各設定値が入力される入力装置と、
    前記切削データの作成を支援する作成支援装置と、
    を備え、
    前記作成支援装置は、
    前記補綴物のSTLデータを記憶する記憶部と、
    前記設定項目の前記材料設定項目、および、前記サイズ設定項目のうち少なくとも一方の設定値が登録されたコマンドが複数並べられたコマンドリストを作成するコマンド作成部と、
    前記コマンドリストを前記表示装置に表示する表示部と、
    を備え、
    前記コマンドリストの前記コマンドに登録された前記設定項目の設定値は、ユーザによって予め設定された値であり、
    前記入力装置は、前記表示装置に表示された前記コマンドリストの前記複数のコマンドのうち1つのコマンドをユーザによって選択可能に構成され、
    前記表示部は、前記入力装置によって選択された前記1つのコマンドの前記設定項目の各設定値を前記表示装置に表示し、
    前記入力装置は、前記表示装置に表示された前記コマンドの前記設定項目のうち設定値が登録されていない前記設定項目の設定値を入力可能に構成され、
    前記作成支援装置は、
    前記表示装置に表示された前記設定項目の各設定値を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された前記設定項目の前記設定値に基づいて前記切削データを作成する切削データ作成部と、
    を備えた、補綴物切削データ作成装置。
  2. 前記設定項目は、前記補綴物の種類を設定する補綴物設定項目を有する、請求項1に記載された補綴物切削データ作成装置。
  3. 前記設定項目は、前記補綴物を加工するための切削条件を示した切削ストラテジーの種類を設定する切削ストラテジー設定項目を有し、
    前記コマンド作成部は、前記切削ストラテジー設定項目の設定値が登録されたコマンドを作成する、請求項1または2に記載された補綴物切削データ作成装置。
  4. 前記設定項目は、前記切削データを保存するファイル名を設定するファイル名設定項目を有する、請求項1から3までの何れか一つに記載された補綴物切削データ作成装置。
  5. 前記作成支援装置は、
    前記受信部によって受信された前記STLデータ設定項目において設定された前記STLデータが示す前記補綴物が、前記受信部によって受信された前記サイズ設定項目において設定されたサイズに収まるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記STLデータが示す前記補綴物が、前記サイズに収まらないと判定された場合、前記表示装置にエラーメッセージを表示するエラー表示部と、
    を備えた、請求項1から4までの何れか一つに記載された補綴物切削データ作成装置。
  6. 前記補綴物作製装置と、
    請求項1から5までの何れか一つに記載された補綴物切削データ作成装置と、
    を備えた、補綴物作製システム。
  7. 前記補綴物作製装置は、前記補綴物を作成するワーク領域を複数備えており、
    前記設定項目は、作製する前記補綴物を、複数の前記ワーク領域のうちどの前記ワーク領域に作製するかを設定するワーク領域設定項目を有し、
    前記コマンド作成部は、前記ワーク領域設定項目において作製する前記ワーク領域が登録されたコマンドを作成する、請求項6に記載された補綴物作製システム。
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